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派遣会社の営業が派遣先との月次の打合せ(Teams)を Copilot でまとめ、増員と条件の変更の依頼を今の個別契約と並べた一覧にする

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

派遣先と毎月行う Teams の打合せの文字起こしから、増員や条件の変更の話を「依頼」「検討中」「話に出ただけ」に分けて Copilot で表にします。今の個別契約と並べ、契約の手続きが要りそうな依頼を拾います。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Gemini/Microsoft Copilot
対象業界
人材/物流/製造
対象部門
営業
対象業務
内容確認・チェック/記録・議事録作成
主な課題
営業フォローが追いつかない/書類作成に時間がかかる/期限・対応漏れが起きる
AIで行う処理
要約
主な効果
入力漏れ削減/工数削減/機会損失防止
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
半自動化
費用感
既存ツールのみ(小)
人間の確認
条件付き
現在工数
80h/月
AI導入後
30h/月
想定削減
63%
年間削減
600h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 打合せの前に、派遣先の稼働の状況と個別契約の一覧を見ておく
  2. 打合せに出て、営業担当がメモを取る
  3. 打合せのあと、メモと録画を見返し、増員と条件の変更の話を書き出す
  4. 書き出した話を個別契約の一覧と見比べ、契約の手続きが要るかを考える
  5. 依頼を受注の一覧に登録し、コーディネーターと契約の担当に伝える
  6. 派遣先への確認事項と、スタッフに関する申し出を整理する
導入後(After)
  1. 人派遣会社が打合せを Teams 会議として主催し、冒頭で派遣先の了承を得てから文字起こしを始める
  2. 人打合せのあと、会議の Copilot に決まった指示を出し、依頼の表・注意の要る発言の表・宿題の表を出させる
  3. 人Copilot Chat で、その表と派遣先の個別契約の一覧を「/」で参照させ、今の契約と並べた依頼の一覧を作らせる
  4. 人営業担当が、依頼の段階と人数・時期を根拠の発言で確かめ、直す
  5. 人営業担当が「依頼」の行だけを受注の一覧に登録し、契約の手続きの印が付いた行を契約の担当に回す
  6. 人注意の要る発言とスタッフに関する申し出を、営業の責任者とコーディネーターに回す
各工程の詳しい説明を読む
  1. 打合せの前に、派遣先の稼働の状況と個別契約の一覧を見ておく
  2. 打合せに出て、営業担当がメモを取る
  3. 打合せのあと、メモと録画を見返し、増員と条件の変更の話を書き出す
  4. 書き出した話を個別契約の一覧と見比べ、契約の手続きが要るかを考える
  5. 依頼を受注の一覧に登録し、コーディネーターと契約の担当に伝える
  6. 派遣先への確認事項と、スタッフに関する申し出を整理する

(a)録画を見返すのに時間がかかる。 30分の打合せで依頼に当たる話は数か所ですが、人数と開始の時期を確かめるために録画を戻します。 月120件の打合せが、営業担当の夕方の時間を埋めています。

(b)検討中の話が依頼になる。 「繁忙期は2名くらい増えるかも」が、受注の一覧では「2名増員」になることがあります。コーディネーターがスタッフに声をかけた後で派遣先が見送ると、スタッフに断りの連絡をすることになります。 スタッフとの信頼にも響きます。

(c)契約の変更が要る話を見落とす。 「ついでに検品も」「隣のラインにも入ってもらえると」は、打合せの雑談のように聞こえますが、業務の内容や就業の場所が変わる話です。 見落とすと、個別契約に無い業務をスタッフがすることになります。

(d)スタッフを選ぶような発言の扱いが担当によって違う。 「前にいたAさんにまた来てほしい」「一度会ってから決めたい」のような発言に、その場でどう答え、社内の誰に上げるかが営業担当によってばらばらです。

  1. 【人】 派遣会社が打合せを Teams 会議として主催し、冒頭で派遣先の了承を得てから文字起こしを始める
  2. 【人】 打合せのあと、会議の Copilot に決まった指示を出し、依頼の表・注意の要る発言の表・宿題の表を出させる
  3. 【人】 Copilot Chat で、その表と派遣先の個別契約の一覧を「/」で参照させ、今の契約と並べた依頼の一覧を作らせる
  4. 【人】 営業担当が、依頼の段階と人数・時期を根拠の発言で確かめ、直す
  5. 【人】 営業担当が「依頼」の行だけを受注の一覧に登録し、契約の手続きの印が付いた行を契約の担当に回す
  6. 【人】 注意の要る発言とスタッフに関する申し出を、営業の責任者とコーディネーターに回す

この構成に自動で動く部分はありません。 受注の一覧に登録するのも、派遣先に返事をするのも営業担当です。Copilot が作るのは表と下書きまでです。

4番目が、この設計の分かれ目です。 「依頼」の行は、そのままスタッフ探しにつながります。Copilot が「依頼」と付けた行は、根拠の発言に「お願いします」「手配してください」のような明示の言葉があるかを営業担当が確かめます。 無ければ「検討中」に直し、派遣先に確かめます。

02今回想定するシステム構成

構成図
派遣先との月次の打合せ(派遣会社が主催する Teams 会議、派遣先は社外から参加)
   │  冒頭で派遣先の了承を得て文字起こしを始める
   ▼【トリガー】会議の終了
会議の Copilot(会議のチャットの「まとめ」タブ)
   ├──▶ 依頼の表(種類/段階/人数・時期・条件の発言/根拠の発言と時刻)
   ├──▶ 注意の要る発言の表(スタッフを選ぶ・指名するような発言)
   └──▶ 宿題の表(派遣先・営業・コーディネーター)
   ▼
Copilot Chat(「/」で 派遣先の個別契約の一覧/前回の打合せの記録 を参照)
   └──▶ 今の契約と並べた依頼の一覧(契約の変更・新しい契約の印)
   ▼
【営業担当が段階と人数・時期を確かめる】
   ▼
受注の一覧へ登録(人)/契約の担当・コーディネーター・営業の責任者へ回す(人)
役割想定する製品代替候補
処理Microsoft Copilot(Teams 会議の Copilot、Copilot Chat)ChatGPT Enterprise、Claude、Gemini
会議Microsoft Teams(派遣会社が主催する会議と文字起こし)会議の録画
台帳SharePoint リスト(個別契約の一覧、受注の一覧)派遣の基幹の仕組み
保管SharePoint(派遣先ごとの打合せの記録のフォルダ)社内のファイルサーバー

新しく足すものはありません。 営業担当8名がすでに Copilot のライセンスを持っている前提です。派遣先の出席者がライセンスを持つ必要はありません。

打合せは、派遣会社が主催します。 公式のページでは、参加者の組織の外で主催された会議では Copilot は動かないとされています。派遣先の側から会議の招待が届くことがありますが、その会議では営業担当は会議の Copilot を使えません。 毎月の打合せの招待は、派遣会社から出す決まりにします。

打合せのあとに Copilot を使うには、文字起こしが要ります。 公式のページでは、会議のあとに話された内容について Copilot に尋ねるには会議中に文字起こしを有効にしている必要があるとされ、会議のあとは会議のチャットの「Copilot を開く」か「まとめ」タブから開けるとされています。

派遣先の出席者は、打合せのあとに文字起こしを見られません。 公式の文字起こしのページでは、別の組織の参加者は会議中に文字起こしを見られるが、会議のあとに見ることもダウンロードすることもできないとされています。派遣先に残すのは、営業担当が送る確認のメールです。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

打合せの終了をきっかけに、営業担当がその日のうちに始めます。 増員の依頼は、開始の日が近いほどスタッフ探しの時間が足りなくなるからです。打合せの直後なら、どの話が依頼でどの話が見通しかを営業担当がまだ覚えています。

文字起こしは、派遣先の了承を得てから始めます。 公式の文字起こしのページでは、文字起こしが始まると参加者全員に通知が表示されるとされています。ただ、通知は了承の代わりになりません。営業担当が冒頭で「ご依頼の聞き漏れを防ぐために文字起こしを使います」と伝え、了承の返事を文字起こしの最初に残します。 了承が得られない派遣先は、これまでどおりメモで記録します。

打合せを、Teams の定期的な会議の1つの系列にしないでください。 公式のページでは、定期的な会議で後の回が文字起こしされると、それまでの回の Copilot とのやり取りの履歴は使えなくなるとされています。打合せは回ごとに別の会議として立て、Copilot の表はその日のうちに派遣先のフォルダに保存します。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
文字起こし打合せの発言(話者の名前と時刻つき)Teams の会議
個別契約の一覧事業所・組織単位ごとの業務の内容、就業の場所、指揮命令者、期間、就業の日と時間、人数、抵触日SharePoint リスト
前回の打合せの記録前回の依頼・検討中の話・宿題派遣先のフォルダ
出席者の一覧名前、所属(派遣先・派遣会社)、役割(発注を決める立場か、現場の責任者か)営業担当が打合せの前に作る一覧
職場の呼び方の一覧事業所・組織単位の正式な名前と、打合せでの呼び方(「2階」「Bライン」「出荷場」)営業担当が派遣先ごとに作る一覧

質を決めるのは、職場の呼び方の一覧です。 打合せでは「Bラインにも」「出荷場のほう」のように呼ばれます。呼び方と組織単位の対応が無ければ、Copilot はどの個別契約の話かを決められず、就業の場所が変わる話かどうかも分かりません。

出席者の一覧で、発注を決める立場かどうかを分けます。 現場の責任者が「もう1人いると助かる」と言っても、発注を決めるのは派遣先の人事や購買の担当であることが多いからです。役割が分かれば、「依頼」の根拠を、発注を決める立場の人の発言に限れます。

前回の打合せの記録は、同じフォルダに置きます。 前回「検討します」とされた増員の答えが、今回の打合せで出ることが多いからです。

Step3

データの取得方法を決める

会議の Copilot には、会議のチャットの「まとめ」タブから指示を出します。 ここで3つの表を作らせ、その表を Copilot Chat に貼ってから、個別契約の一覧に並べさせます。 公式のページでは、会議の Copilot はチャットに書かれたことと、文字起こしに残った発言を使うとされ、画面で共有された資料の中身を使うとは書かれていないためです。

取るものどこからどう渡すか
依頼・注意・宿題の表会議の Copilot の回答派遣先のフォルダに保存し、Copilot Chat に貼る
個別契約の一覧SharePoint リストCopilot Chat の入力欄で「/」を入力して選ぶ
前回の打合せの記録派遣先のフォルダ「/」で選ぶ
職場の呼び方の一覧派遣先のフォルダ「/」で選ぶ

公式のページでは、Copilot Chat の「/」で SharePoint のリストを参照でき、一度に2万件までの項目を扱えるとされています。一方で、リストの添付の列と参照の列は参照できないとされています。個別契約の一覧で派遣先を「参照」の列にしている場合は、派遣先の名前を文字の列として持たせます。 そのうえで、指示の中で派遣先の名前を示し、その派遣先の行だけを使わせます。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 出席者の一覧を作る … 名前、所属、役割
  2. 職場の呼び方の一覧を作る … 事業所・組織単位の正式な名前と、打合せでの呼び方
  3. 議題の順番を決める … 「稼働の状況」「来月以降の人数」「条件の相談」「スタッフについて」「宿題の確認」の順にします
  4. スタッフについての話は議題を分ける … 増員や条件の話と混ざらないよう、最後に話します
  5. 依頼の確かめを口にする … 話の終わりに、営業担当が「では、出荷場に12月1日から2名、今と同じ時間で、正式なご依頼として承ります。検品の追加は、ご検討中ということでよろしいですか」と段階を付けて言い直します

5番目を軽く見ないでください。 営業担当が言い直し、派遣先が答えるだけで、Copilot が「依頼」の根拠にできる双方の発言が打合せの中に生まれます。 同時に、検討中の話もはっきり残ります。

Step5

AIに処理させる

させるのは、打合せの発言を依頼の種類ごとに分け、段階を付け、根拠の発言を写すこと、今の個別契約の値を並べること、注意の要る発言と宿題を一覧にすることです。

させること中身判断できないときの扱い
依頼の種類増員、減員、期間の延長・終了、就業の時間・日の変更、業務の追加・変更、就業の場所の変更、その他当てはまらなければ「その他」
職場の特定呼び方の一覧で事業所・組織単位にそろえる決められなければ「職場不明」
段階依頼/検討中/話に出ただけ発注を決める立場の明示の言葉が無ければ「依頼」にしない
発言の値人数、開始の時期、期間、時間、業務の内容を話されたとおりに言われていなければ「発言なし」
今の契約の値個別契約の一覧の、同じ職場の同じ項目の値を写す一覧に無ければ「一覧に記載なし」
注意の要る発言スタッフを選ぶ・指名する・事前に会いたいといった発言迷えば載せる
宿題担当(派遣先・営業・コーディネーター)、内容、期限の発言期限が言われていなければ「期限の発言なし」

「段階」が、この構成でいちばん大事なところです。 「お願いします」「手配してください」「正式に」は依頼、「〜かもしれない」「検討中」「上と相談して」は検討中、「〜だと助かる」「できれば」だけで終わる話は、話に出ただけです。

「注意の要る発言」を別の表にするのは、 労働者派遣法が、紹介予定派遣を除き、派遣の役務の提供を受けようとする者は労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならないとしているからです。Copilot にはこうした発言を依頼として扱わせず、写すだけにします。 どう応えるかは営業の責任者が決めます。

させないこと理由
スタッフの働きぶりや人柄を評価・要約すること記録は発言の記録。評価はしない
派遣できるか、契約の変更が要るかを決めること契約の担当と営業の責任者が判断する
「検討中」を人数の見込みとして受注に足すことスタッフ探しが始まってしまう
開始の時期を暦の日付に置き換えること「来月頭」は発言のまま写す
時給や請求の単価を計算すること単価は営業の責任者と契約の担当が決める

1行目が、いちばん気をつけるところです。 打合せでは派遣先が「Cさんは覚えが早い」「Dさんは遅れることがある」とスタッフの話をします。公式のプライバシーのページは、職場のやり取りから人の業績・態度・内面の状態・人柄を推し量る用途を制限しているとしています。スタッフについての話は、発言をそのまま写した「申し出」として扱い、Copilot に「〜な人」とまとめさせません。 受け取ったコーディネーターが、スタッフ本人の話も聞いてから対応します。

Step6

指示内容を固定する

会議の Copilot への指示(「まとめ」タブで出す):

この会議は、当社(派遣会社)と派遣先の月次の打合せです。
出席者の一覧、職場の呼び方の一覧を使い、次の3つの表を作ってください。

【出席者】{attendees}   ← 名前/所属(派遣先・当社)/役割(発注を決める立場・現場の責任者)
【職場の呼び方】{workplace_aliases}

【表1 依頼】
種類/職場(組織単位)/段階/人数・開始の時期・期間・時間・業務の発言/根拠の発言(話者・時刻)
【表2 注意の要る発言】発言をそのまま/話者・時刻
【表3 宿題】担当(派遣先・営業・コーディネーター)/内容/期限の発言/根拠の発言(話者・時刻)

【段階の決め方】
- 依頼 … 発注を決める立場の人が「お願いします」「手配してください」「正式に」と言った場合、
          または当社の確認の言葉に明示に同意した場合だけ
- 検討中 … 「かもしれない」「検討中」「上と相談して」
- 話に出ただけ … 上のどちらでもない
【厳守事項】
- 根拠の発言は、文字起こしの文をそのまま写してください。要約しないでください。
- 人数・時期・時間は話されたとおりに写し、計算や日付への置き換えをしないでください。
- 迷ったときは、依頼ではなく検討中を選んでください。
- 特定のスタッフを選ぶ・指名する・事前に会いたいといった発言は、表1に入れず表2に写してください。
- スタッフについての話は、表3に「スタッフに関する申し出」として発言をそのまま写してください。
  スタッフの働きぶりや人柄を評価・要約する文を書かないでください。
- 派遣できるか、契約の変更が要るかの判断を書かないでください。

Copilot Chat への指示(表を貼ってから出す):

次の表と、/個別契約の一覧 /前回の打合せの記録 を参照してください。
派遣先は「{client_name}」です。この派遣先の行だけを使ってください。

1. 表1の各行に、同じ組織単位の個別契約の一覧から、業務の内容・就業の場所・
   就業の日と時間・期間・人数・抵触日を写してください。一覧に無いものは「記載なし」とします。
2. 発言の値が今の値と違う行に「契約の変更」と付けてください。
   一覧に無い組織単位や業務の行には「新しい契約」と付けてください。
3. 前回の打合せの記録で「検討中」だった話のうち、表1に出てこないものを並べてください。
4. 表3を担当ごとに並べてください。

「迷ったときは検討中」を書くのは、 見通しを依頼として手配する損のほうが、依頼を検討中として派遣先に確かめる手間よりずっと大きいからです。

Step7

出力形式を固定する

今の契約と並べた依頼の一覧は、次の列で受け取ります。

種類 | 職場 | 段階 | 発言の値 | 今の契約の値 | 印 | 根拠の時刻
増員 | 出荷場(物流課) | 依頼 | 2名、12月1日から | 6名 | 契約の変更 | 00:14「出荷場に12月1日から2名、正式にお願いします」
就業の時間 | 出荷場(物流課) | 検討中 | 繁忙期は1時間延長かも | 8:30〜17:30 | - | 00:17「繁忙期は1時間延ばすかもしれません」
業務の追加 | 出荷場(物流課) | 話に出ただけ | 検品も | ピッキング・梱包 | 契約の変更 | 00:19「検品もお願いできると助かるんですが」
就業の場所 | 2階の梱包 | 検討中 | 1名 | 記載なし | 新しい契約 | 00:22「2階の梱包にも1人いると…上と相談します」

注意の要る発言と宿題は、別の一覧で受け取ります。

【注意の要る発言】
00:15「前に来ていたAさんにまた来てもらえると一番いいんですが」(派遣先 総務 ◇◇様)
【宿題】
営業:出荷場の2名の増員の個別契約の変更を契約の担当に依頼 | 期限の発言なし
派遣先:2階の梱包の人数を社内で相談して連絡 | 来週中
コーディネーター:スタッフに関する申し出(00:26 の発言)を本人に確かめる | 期限の発言なし

1つ目の理由は、段階を根拠の発言で確かめられることです。 就業の時間は「検討中」、検品は「話に出ただけ」なので、受注の一覧には登録しません。第3章の(b)の「スタッフへの断りの連絡」を、ここで防ぎます。

2つ目は、今の契約の値と並ぶことです。 検品は「話に出ただけ」でも、業務の内容が今の契約と違うので「契約の変更」の印が付きます。 営業担当は、派遣先が正式に依頼してきたときに契約の手続きが要ることを、この時点で知れます。第3章の(c)を、この印で防ぎます。

3つ目は、注意の要る発言が依頼から分かれることです。 Aさんの名前の出た発言は、増員の依頼の一部にせず、営業の責任者に回します。第3章の(d)の担当ごとのばらつきを、決まった回し先で無くします。

Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
Teams の会議派遣会社が主催し、了承を得て文字起こしを始める文字起こしと会議の Copilot
個別契約の一覧(SharePoint リスト)Copilot Chat から「/」で参照今の契約の値の読み取り
受注の一覧(SharePoint リスト)営業担当が登録する「依頼」の行だけ
契約の担当・コーディネーター・営業の責任者営業担当がチャットかメールで回す印の付いた行、宿題、注意の要る発言

個別契約の一覧には書き込みません。 契約の変更は、契約の担当が派遣先と書面を取り交わしてから一覧を直します。打合せの依頼で一覧を書き換えると、まだ結んでいない条件でスタッフが働くことになります。

新しい契約の印が付いた行は、契約の担当が手続きを確かめます。 労働者派遣法では、新しい労働者派遣契約を結ぶときは、派遣先があらかじめ抵触日を派遣元に通知することや、比較の対象となる労働者の待遇の情報を提供することが定められています。営業担当は、印の付いた行を契約の担当に回すまでにとどめます。

Step9

人が確認する

  1. 「依頼」の行を確かめる … 根拠の発言が、発注を決める立場の人の明示の言葉かを見ます。現場の責任者の「助かる」だけなら「検討中」に直します
  2. 人数と開始の時期を確かめる … 録画のその時刻で聞き直します
  3. 職場の取り違えを確かめる … 「職場不明」と「新しい契約」の行は、呼び方の一覧と照らします
  4. 注意の要る発言を営業の責任者に回す … 回答の仕方は責任者が決めます

1番目と4番目を省かないでください。 1番目を省くと見通しで手配が始まり、4番目を省くと、スタッフを選ぶような求めに営業担当が1人で応えることになります。

目標は、1件あたり15分です。 内訳は第10章に示します。

Step10

例外に対処する

起きること対応
派遣先が文字起こしを了承しないその打合せは文字起こしをせず、これまでどおりメモで記録する
派遣先の側が会議を主催したCopilot が動かない。次回から派遣会社の主催にし、今回はメモで記録する
文字起こしを始め忘れた会議の Copilot は打合せのあとに使えない。メモと録画で書く
職場を決められない発言がある「職場不明」の行を営業担当が振り分け、呼び方を一覧に足す
発注を決める立場の人が欠席したすべて「検討中」として、後日メールで依頼の有無を確かめる
スタッフへの苦情が長く話された表3に発言だけを写し、コーディネーターがスタッフ本人の話を聞いてから扱う
書き出しが止められていて表を移せない会議のオプションと秘密度ラベルを確かめ、営業が書き出せる設定にする
Copilot が使えない(障害・ライセンス)これまでどおり録画とメモで書く

6行目は、スタッフを守るための扱いです。 派遣先の話だけで記録を作ると、スタッフの言い分の無いまま評価のような文が社内に残ります。 発言の写しにとどめ、本人の話と並べて扱います。

7行目は、設定の問題です。 公式のページでは、会議のチャット・字幕・文字起こしのコピーと転送をオフにする設定や、書き出しを禁じる秘密度ラベルがあると、Copilot の回答を Word や Excel に書き出せないとされています。

Step11

記録を残す

  • 会議の Copilot の表と、Copilot Chat の一覧(派遣先のフォルダ)
  • 受注の一覧に登録した依頼と、登録した日時
  • 契約の担当に回した「契約の変更」「新しい契約」の行と、手続きの結果
  • 注意の要る発言と、営業の責任者の対応
  • 営業担当が直した行と、直す前の段階

4つ目は、派遣先との関係の記録になります。 同じ派遣先から同じような求めが続くなら、営業の責任者が派遣先と話す材料になります。

04実装レベルの3段階

最小構成:3社の打合せで文字起こしし、会議の Copilot で3つの表を作る / 依頼・注意の要る発言・宿題の表
半自動化:上記+すべての派遣先で使い、Copilot Chat で個別契約の一覧に並べる / 今の契約と並べた依頼の一覧と、契約の手続きの印
本格構成:上記+営業担当が確かめた依頼を、ワークフローで受注の一覧とコーディネーターのタスクに登録する / 受注の登録と担当への知らせ

最小構成では、個別契約との見比べはまだ手で行います。 確かめたいのは段階の付け方です。 半自動化で、1件40分が15分程度になります。 録画の見返しが無くなり、個別契約との見比べが Copilot の下書きから始まります。この段階が本記事の想定です。 本格構成は、依頼の書き方が8名の営業担当で揃ってから進みます。 確かめた依頼だけをワークフロー(Power Automate など)で登録すると、③の時間がさらに短くなります。注意の要る発言を営業の責任者に回すのは、本格構成でも人が行います。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
8 名
月間件数
120 件
1件あたり現在時間
40 分
1件あたり導入後時間
15 分
現在  120件 × 40分 ÷ 60 = 80 時間/月
導入後 120件 × 15分 ÷ 60 = 30 時間/月
月間削減時間
50h
削減率
63%
年間削減時間
600h
年間金額換算(時間単価3,000円)
180万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

AI活用について相談する

06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 事務・製造・物流の派遣で派遣先が多く、営業担当が派遣先ごとに毎月の稼働の打合せを Teams で行っている人材派遣会社。打合せのあとに録画やメモを見返して増員や条件の変更の話を書き出しており、検討中の話を依頼として手配を始めたり、契約の変更が要る話を見落としたりしたことがある場合。打合せを派遣会社が主催する Teams 会議で開け、営業担当に Microsoft Copilot のライセンスがすでにある場合。
向いていない
  1. 派遣先が数社で、打合せが対面の短い訪問で済んでいる場合。打合せを派遣先の側の会議の仕組みでしか開けず、派遣会社が主催できない場合。派遣先が打合せの文字起こしを了承しない場合。なお、派遣の可否の判断、労働者派遣契約の内容の決定、スタッフの選定と評価は、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 受け持ちの派遣先のうち3社の月次の打合せを、派遣会社が主催する Teams 会議で開き、了承を得て文字起こしする
  2. 営業担当に、話の終わりに段階を付けて依頼を言い直してもらう
  3. 会議の Copilot に第7章の指示を出し、3つの表を作らせる
  4. これまでどおり手で書き出した依頼と、表を並べる
  5. 段階と人数・時期が、手で書き出したものと合っているかを見る

3社は必ずやってください。 ここで確かめるのは、現場の責任者の「助かる」が依頼として扱われていないかです。

出てきた内容判断
段階と人数が手の書き出しとほぼ同じだったCopilot Chat で個別契約の一覧に並べる段階に進む
「助かる」「かもしれない」が依頼になった指示の段階の言葉と、出席者の役割を足す。構成は有効
どの職場の話か分からない行が多い職場の呼び方の一覧が先。 AIの問題ではない

3行目が出ることは珍しくありません。 これまでは営業担当が、派遣先の呼び方を頭の中で組織単位に結びつけていたということです。一覧を作れば、担当替えのときの引き継ぎにも使えます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
「助かる」「かもしれない」が依頼になる依頼は発注を決める立場の明示の言葉がある場合だけと指示し、根拠の発言で確かめる
業務の追加を雑談として見落とす今の契約の値と並べ、「契約の変更」の印を付ける
スタッフを指名する発言が依頼に混ざる別の表に写させ、営業の責任者に回す
スタッフの評価のような文が残る発言の写しにとどめ、まとめさせない
「Bライン」がどの組織単位か分からない職場の呼び方の一覧を作る
派遣先の主催で Copilot が動かない派遣会社が招待を出す決まりにする
定例の系列で前回の履歴が消える回ごとに別の会議として立て、表はその日のうちに保存する
個別契約の一覧の参照の列が読めない派遣先の名前を文字の列で持たせる
打合せの依頼で個別契約の一覧を書き換える一覧は書面を取り交わしてから直す

上の3行が、この構成の失敗のほとんどです。 どれも、派遣先の話が、正式な依頼と契約の手続きにそのままつながってしまう失敗です。段階と今の契約の値と注意の表を分ける設計は、この3つを営業担当がすぐに見つけるためのものです。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 派遣先の人員の計画、個別契約の条件、スタッフの名前と派遣先からの申し出、派遣先の担当者の名前と発言です。スタッフ個人に関わる話が含まれる、慎重に扱うべき情報です。

  1. フォルダと一覧の権限を絞る … Copilot は利用者が少なくとも閲覧の権限を持つデータだけを示すとされています。権限が広いと、担当でない人の Copilot がスタッフに関する申し出を材料に使いえます。 派遣先ごとの担当と営業の責任者に絞ります
  2. 派遣先の了承を得てから文字起こしする … 文字起こしが始まると全員に通知が出ますが、通知は了承の代わりになりません。 了承の返事を記録の最初に残します
  3. スタッフの評価に使わない … 公式のページは、職場のやり取りから人の業績・態度・内面の状態・人柄を推し量る用途を制限しているとしています。打合せの記録をスタッフの評価や次の紹介の判断に使いません
  4. 学習への利用と処理の地域について … 公式のページでは、指示・応答・Microsoft Graph から取ったデータは基盤モデルの学習に使われないとされています。一方で、EU 以外の顧客の問い合わせは米国、EU、その他の地域で処理されうるとされています。社内の個人情報の取り扱いの方針と合うかを確かめます
  5. やり取りの保存 … Copilot とのやり取りは利用履歴として保存され、管理者は Microsoft Purview で保持の方針を決められるとされています。打合せの記録の保存の期間と合わせて決めます
  6. 契約の判断を Copilot に任せない … 「契約の変更」「新しい契約」の印は手がかりで、手続きが要るかは契約の担当が決めます

誤りが起きた場合のリスクは、見通しを依頼として手配することと、スタッフの評価のような記録を残すことの2つです。 前者は根拠の発言で確かめる工程で止め、後者は発言の写しにとどめる指示とフォルダの権限で防ぎます。

10まず何から始めるか

1週目:一覧と打合せの型を作る

出席者の一覧と職場の呼び方の一覧を、受け持ちの多い派遣先から作ります。議題の順番を決め、スタッフについての話を最後に分け、営業担当が段階を付けて言い直す型を決めます。

2週目:3社に頼む

3社の派遣先に、派遣会社が主催すること、文字起こしを使うことを伝え、了承を得ます。

3週目:3社の打合せで試す

次の月次の打合せを文字起こしし、会議の Copilot で3つの表を作ります。手で書き出した依頼と並べ、「助かる」が依頼になっていないかを最優先で見ます。

4週目:個別契約の一覧に並べる

Copilot Chat で個別契約の一覧と並べ、「契約の変更」「新しい契約」の行を契約の担当と確かめます。一覧の派遣先の列を文字の列にするなど、参照できない列を直します。

2か月目: 8名の営業担当のすべての派遣先に広げ、注意の要る発言を営業の責任者に回す流れを決めます。3か月目以降: 1件40分が何分になったかを実測し、スタッフへの紹介を取り消した件数を数えます。依頼の直しがほとんど出なくなり、契約の変更の見落としが無くなった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-28/最終更新:2026-10-29
確認した内容情報源確認日
会議のあとに話された内容について Copilot に尋ねるには会議中に文字起こしが必要なこと。会議のチャットの「Copilot を開く」または「まとめ」タブから開けること。参加者の組織の外で主催された会議では動かないこと。定期的な会議で後の回が文字起こしされると前の回の履歴が使えなくなること。コピーと転送をオフにする設定や書き出しを禁じる秘密度ラベルで回答を Word や Excel に書き出せないこと。チャットに書かれたことと文字起こしの発言を使うことMicrosoft Support: Use Copilot in Microsoft Teams meetings2026-10-28
文字起こしが始まると参加者全員に通知が表示されること。別の組織の参加者は会議中に文字起こしを見られるが、会議のあとに見ることもダウンロードすることもできないことMicrosoft Support: View live transcription in Microsoft Teams meetings2026-10-28
Copilot Chat の「/」で、ファイル、会議、メール、SharePoint のサイト・ページ・リストを参照できること。SharePoint のリストは一度に2万件までの項目を扱え、添付の列と参照の列は参照できないことMicrosoft Support: Refer to specific files and more in Microsoft 365 Copilot2026-10-28
利用者が少なくとも閲覧の権限を持つ組織のデータだけを示すこと。指示・応答・Microsoft Graph から取ったデータが基盤モデルの学習に使われないこと。やり取りが利用履歴として保存され、管理者が Microsoft Purview で保持の方針を決められること。EU 以外の顧客の問い合わせは米国、EU、その他の地域で処理されうること。職場のやり取りから人の業績・態度・内面の状態・人柄を推し量る用途を制限していることMicrosoft Learn: Data, Privacy, and Security for Microsoft Copilot2026-10-28
労働者派遣契約に業務の内容、就業の場所と組織単位、指揮命令者、期間と就業日、就業の時間などを定めること(第26条第1項)。新しい契約に際し派遣先があらかじめ抵触日を通知すること(同条第4項)。紹介予定派遣を除き、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないよう努めること(同条第6項)。比較対象労働者の待遇の情報を提供すること(同条第7項)e-Gov 法令API: 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律2026-10-28

派遣の可否と契約の内容は、労働者派遣法と社内の規程に基づいて、契約の担当と営業の責任者が判断してください。 本記事は、上記の公開情報で確認できた範囲だけを扱っています。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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