CASE #610

相続の場面のCMと10年の収入が並ぶ画面で条件を下げずに続く契約を88%にした一棟借り上げの施策

概要

従業員1,000人以上のオフィスビルを1棟ごと借り上げて転貸する会社では、持ち主に空室を埋める先としか見られず、借り上げの話は安く買い叩かれると受け取られていた。相続の場面を映すCMと、引き渡しの前後を並べる動画、10年の収入が並ぶ画面を実施。減額を求めた実績まで開いた結果、条件を下げずに続く契約が88%になった。

企業プロフィール: 不動産 | 1,000人以上 | 100億円以上 | マーケティング予算規模: 年間約1.2億円

実施した施策

1 TVCM
15秒と30秒のCMを全国の局で1年間流した。映すのは建物でも受付でもなく、親から古いビルを引き継いだ人が、空いた区画の鍵を持って階段を上がる場面にした。賃料の保証も利回りも言わず、毎月いくら入るかが読めることと、窓口が1つになることだけを字幕で出して社名で終えた。
目的・効果 引き継いだばかりで手が回らない持ち主に、選択肢として名前を残す。
金額 5,000万円(15秒と30秒の制作費と全国局の1年分の放映料)
2 動画広告・YouTube広告
持ち主が調べる面に、実際に借り上げた建物の引き渡しの前と後を並べて配信した。共用部と空いていた区画を同じ画角で撮り、何か月でどこまで直し、いくらで貸し出したかを字幕で出した。直さずに貸した建物も同じ形で載せ、直した場合との賃料の差をそのまま見せた。
目的・効果 買い叩かれるという受け取り方を、直した中身と賃料の差で解く。
金額 月額200万円(配信費と物件ごとの動画の制作費の按分)
3 サイト改善・LPO
問い合わせの入力欄しかなかったページに、10年分を並べる画面を足した。延床と築年数といまの空室率を入れると、自分で管理し続けた場合と、一棟で借り上げた場合の10年間の手取りが年ごとに並ぶようにした。過去に減額を申し入れた件数と、そのときの下げ幅も同じ画面に置いた。
目的・効果 決めるまで数年かかる持ち主に材料を渡し、条件を下げずに続く契約を88%にする。
金額 1,000万円(試算の設計とページの作り替え)

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