概要
従業員1,000人以上の工場の配管に巻く保温材と断熱材のメーカーでは、保温が仕様書の1行として前例のまま写され、省エネの対象とは見られていなかった。年間の損失額が出る画面と、裸配管の放熱を実測で書く連載、施工年から巻き直しの時期を知らせる配信を実施。バルブ1個の放熱まで数字で示した結果、続けて受ける割合が9割になった。
企業プロフィール: 製造業(素材・部品) | 1,000人以上 | 100億円以上 | マーケティング予算規模: 年間約6,000万円
実施した施策
製品の一覧しか無かったページに、いま失っている熱量を出す画面を足した。口径と流体の温度と保温の厚みを入れると、1mあたりの放熱量と、燃料の単価を掛けた年間の損失額が出るようにした。バルブや継手は本数で足せるようにし、口径100mmのバルブ1個が断熱した直管2〜3m分にあたることを併記した。
目的・効果 保温が省エネの対象だと金額で分かってもらい、設計の段階から相談に入る。
金額 900万円(試算の設計とページの作り替え)
プラントの業界紙に月1回の連載枠を持ち、自社が現場で測った放熱の値を毎回そのまま載せた。200度の蒸気が通る口径100mmの裸配管が1mあたりおよそ1,500ワットを捨てていることや、厚み50mmの断熱で裸管の5〜15%まで落ちることを、投資が戻るまでの年数と並べて書いた。
目的・効果 仕様書に写される前の段階で読まれる状態をつくり、材質と厚みの相談を受ける。
金額 月額60万円(プラント業界紙の連載枠と執筆)
納めた現場を施工した年と口径と流体の温度で登録した。屋外か屋内か、保温材の種類ごとに劣化の進み方が違うため、現場ごとに巻き直しの目安の年を割り出し、その1年前と半年前に担当者へ知らせる形にした。定期修理の時期に重ねられるよう、工事の日程も併せて聞いた。
目的・効果 巻き直しの時期を先に知らせ、同じ工場から続けて受ける割合を9割にする。
金額 初期費用300万円+月額40万円(配信基盤と現場ごとの履歴の整備)
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