広告の一括編集で事故らない5工程|取得と送信を誤らない

キャンペーンを10個、広告グループを80個、広告文を240本。この規模になると、画面で1件ずつ直す作業は現実的でなくなります。そこで使われるのが、設定を手元に取り込んで編集し、まとめて送り返す道具です。作業は速くなりますが、取り違えたときの影響も大きくなります。この記事では、事故を防ぐ5つの工程を実務の順に整理します。
カメ先生広告の設定を一括で編集する道具を使うとき、最初に何をしますか。
カメ子開いて、直したいキャンペーンを探して、編集を始めていました。
カメ先生その前に最新の状態を取り込む操作が要ります。飛ばすと、他の人が直した内容を上書きします。
カメ子上書きしてしまうんですね。取り消せるのかも気になります。
- 作業を始める前に必ず最新の状態を取り込む。飛ばすと他の変更を上書きする
- 対象のアカウントを取り違えると、別の会社の設定を変えてしまう
- 編集しても送信するまで反映されない。逆に送信すると一括で反映される
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画面での1件ずつの編集が限界を迎える
運用が小さいうちは、画面で1件ずつ直すやり方で足ります。しかし、扱うキャンペーンが増え、季節ごとに広告文を差し替え、複数のアカウントを並行して見る段階になると、この方法では時間が足りなくなります。
時間だけの問題ではありません。同じ変更を80か所に手作業で当てると、必ずどこかで抜けます。抜けた箇所は後から見つけにくく、気づかないまま数か月動き続けることがあります。作業の速さより、均一に当てられることのほうが価値があります。
さらに、画面での作業は変更の記録が残りにくい部分があります。誰が何をいつ直したのか。複数の担当が触っていると、経緯を追うのが難しくなります。手元で編集する形なら、変更前の状態を書き出しておけます。
一方で、手元で編集する形には固有の危うさがあります。画面の側と手元の内容がずれる、対象を取り違える、取り込みの設定で意図しない置き換えが起きる。この危うさを知らないまま使うと、大きな事故につながります。
オフラインで編集する道具とは
この種の道具は、アカウントの設定を手元の端末に取り込み、通信につながっていない状態で編集し、まとめて送り返す仕組みです。多くの場合、無料で提供されています。
できるのは、キャンペーンや広告グループの追加と編集、広告文の一括の差し替え、キーワードの追加と除外、入札の設定の変更、そして表計算の道具からの取り込みです。
特に効くのが、同じ変更を大量に当てる作業です。着地点の所在に付ける計測用の記述を全件に足す、特定の語句を全ての広告文から消す、類似のキャンペーンを複製して条件だけ変える。いずれも画面では膨大な時間がかかる作業です。
できないこともあります。画面でしか設定できない項目や、新しく追加された機能は道具の側が対応していないことがあります。道具で見えない項目があるという前提で使う必要があります。見えない項目は、画面の側で確かめます。
事故が起きる4つの型
実際に起きる事故は、4つの型に分かれます。第1に、最新の状態を取り込まずに編集し、他の人の変更を上書きする。第2に、対象のアカウントを取り違える。第3に、取り込みの設定で意図しない置き換えが起きる。第4に、送信を忘れて反映されない。
第1の型が最も影響が大きくなります。手元の内容が1週間前の状態のまま編集し、そのまま送信すると、その1週間に画面で行われた変更がすべて元に戻ります。予算の調整も、停止した広告も、追加したキーワードも。
第2の型は、代理店や複数の事業を扱う環境で起きます。道具の中でアカウントを切り替えられるため、切り替えたつもりで切り替わっていない状態が生じます。別の会社の設定を変えてしまう事故は、最も深刻な形です。
第4の型は害が小さいものの、気づくのが遅れると機会を失います。「直したはずなのに古い広告文が出ている」という状態が数日続く。送信の操作が最後にあることを、手順に明記しておく必要があります。
工程1:最新の状態を取り込む
作業を始める前に、必ず最新の状態を取り込みます。この操作をすると、画面の側で行われた変更が手元に反映されます。前回の作業からの間に他の人が触っていれば、その内容が入ってきます。
取り込みには時間がかかります。規模の大きいアカウントでは数分から十数分。この待ち時間を惜しんで飛ばすのが、第1の事故の原因です。作業の開始の時点で取り込みを走らせ、その間に別の準備をするのが実務的な進め方です。
取り込む範囲を選べる場合は、必要な範囲に絞ると速くなります。特定のキャンペーンだけを扱うなら、そのキャンペーンだけを取り込む。ただし、範囲を絞ると絞った外の状態は古いままになります。範囲外を触らないことを意識してください。
取り込みが終わったら、画面の側と主要な数値が一致しているかを目で確かめます。キャンペーンの数、有効な広告の数、日の予算の合計。この3点が一致していれば、取り込みは正常です。一致しない場合は、取り込みが途中で止まっているか、権限の範囲が変わっている可能性があります。その状態で編集を進めると、見えていない部分を壊す恐れがあるため、原因を確かめるまで作業を止めてください。
取り込みの頻度も決めておきます。毎日触るアカウントなら作業のたびに、月に1度しか触らないアカウントでも作業の直前に。前回の取り込みから時間が経つほど、ずれの幅が大きくなります。とくに代理店と自社の双方が触る環境では、取り込みを省いた作業が最も危うい形になります。
工程2:対象のアカウントを確かめる
編集を始める前に、今どのアカウントを開いているのかを確かめます。道具の画面の上部にアカウントの名前が表示されるので、声に出して読むくらいの確実さで確かめる。この一手間で、第2の型の事故は防げます。
複数のアカウントを扱う環境では、名前の付け方を工夫します。似た名前のアカウントが並んでいると、見間違えます。会社名の略称と事業の名前を組み合わせるなど、一目で区別できる名前にしておきます。
作業の記録を残す運用も効きます。「本日はこのアカウントのこのキャンペーンを編集する」と作業の前に書き出しておく。書き出す過程で、対象の確認が自然に行われます。
代理店の環境では、アカウントごとに担当を分ける形も検討します。1人が複数を扱うほど取り違えの確率が上がります。扱うアカウントの数を絞ることが、最も確実な予防になります。
工程3:変更前の状態を書き出す
編集の前に、現在の状態を書き出して保存します。道具には設定を書き出す機能があるので、対象の範囲を書き出しておく。何かあったときに戻せる材料になります。
書き出しは、日付を付けたファイル名で保存します。「同じ名前で上書き」を続けると、戻したい時点の状態が失われます。作業のたびに新しいファイルを作り、少なくとも数か月は残しておきます。
この工程を省く担当者は多いのですが、省いてよいのは変更の範囲が小さく確実な場合だけです。一括の置換や複製を行う作業では、必ず書き出してから始めます。
なお、書き出したファイルはそのまま戻すのに使えるとは限りません。識別のための情報が含まれない項目があるため、完全な復元にはならない場合があります。戻せる保証はないが、比べる材料にはなるという理解で持っておいてください。変更の前後を比べれば、何がどう変わったかは確実に分かります。「意図しない箇所が変わっていないか」を確かめる用途では、十分に役に立ちます。完全な復元を期待しないことと、書き出しを省くことは別の話です。
工程4:編集して検査する
編集が終わったら、送信の前に検査します。道具には、設定の誤りを見つける検査の機能が用意されています。文字数の超過、必須の項目の欠落、重複した指定などが指摘されます。
検査で指摘されない誤りもあります。文字数は足りているが内容が不適切、設定として成り立つが意図と違う。こうした誤りは、自分で確かめる必要があります。変更した件数と、変更するつもりだった件数が一致しているかを見ます。
特に確かめたいのが、一括の置換を行った場合の影響の範囲です。「この語句を全て置き換える」という操作は、意図しない箇所にも当たっていることがあります。置換の後に、変更された箇所の一覧を目で追ってください。
変更の一覧を表示する機能があれば、それを使います。追加、変更、削除の件数が想定と合っているかを確かめる。削除の件数が想定より多いなら、必ず理由を確かめてから送信します。
工程5:送信して結果を確かめる
検査が通ったら送信します。送信すると、手元の変更が実際の設定に反映されます。この操作は一括で行われるため、途中で止めても中途半端な状態になりえます。通信が安定した環境で行ってください。
送信が終わったら、結果の一覧を確かめます。送信できた件数と、失敗した件数が表示されます。失敗した項目には理由が示されるので、その場で直して再送します。後回しにすると、忘れます。
さらに、画面の側を開いて反映を確かめます。変更したキャンペーンを開き、意図した状態になっているかを見る。道具の側では成功と表示されても、画面で確かめるまでは完了としない運用にしておくと確実です。
作業の開始時に必ず実行します。取り込みの後、主要な数値が画面と一致するかを確かめます。
画面上部のアカウント名を確認し、作業の対象を記録に書き出します。
対象の範囲を日付付きのファイルとして保存し、数か月は残します。
検査の機能を回し、変更の件数が想定と一致しているかを目で確かめます。
送信の後、失敗した件数を確認して直し、画面の側で反映を確かめます。
この5工程のうち、省かれるのは1つ目と3つ目です。どちらも時間がかかるためですが、省いたときの損失は、かかる時間の何十倍にもなります。手順書に明記して、飛ばせない形にしてください。
表計算からの取り込みで気をつけること
大量の追加や変更は、表計算の道具で表を作って取り込む形が速くなります。ただし、この取り込みには設定を確かめずに実行すると意図しない置き換えが起きるという危うさがあります。
特に注意が必要なのが、着地点の所在と経路に関する項目です。取り込みの設定によっては、表に書いていない項目が既定の値で置き換わることがあります。計測用の記述が消える、経路の表示が変わる、といった形です。
対策は3つです。第1に、取り込みの設定の画面を必ず確かめる。第2に、最初は少ない件数で試して結果を確かめる。第3に、取り込みの前に変更前の状態を書き出しておく。
表の作り方でも気をつける点があります。識別のための情報の列を正しく含めること、文字の符号化の方式を合わせること、そして先頭や末尾に不要な空白が入っていないこと。空白の混入は、別の項目として扱われる原因になります。
一括の置換は範囲を絞る
一括の置換は最も便利で、最も事故が起きやすい機能です。「特定の語句を全て置き換える」という操作は、対象の範囲を絞らないと予期しない箇所にも当たります。
範囲の絞り方は3段階です。第1に、キャンペーンや広告グループで絞る。第2に、特定の条件に合う行だけを表示してから実行する。第3に、置換の対象となる項目の種類を指定する。
実行の前に、対象となる件数を確かめます。「240件が対象です」と表示されたとき、その数字が想定と合っているか。想定より多いなら、絞り込みが足りていません。合っていないまま実行しないでください。
語句の指定にも注意が要ります。短い語句を指定すると、別の語の一部に含まれる形でも一致します。できるだけ長い語句で指定し、部分の一致を避ける。前後の文字を含めて指定するのも有効な方法です。
複数の担当が同時に触らない
手元で編集する形の最大の弱点が、同時の作業に弱いことです。2人がそれぞれ取り込んで編集し、順に送信すると、後から送信した側の内容で上書きされます。
したがって、作業の時間を分ける運用が必要です。「一括の編集は誰がいつ行う」という取り決めを作り、その時間帯は他の人が画面でも触らない。共有の予定表に作業の枠を入れておく形が実務的です。
代理店と自社の双方が触る環境では、特に決めておく必要があります。代理店が一括で編集している間に自社が画面で予算を変えると、その変更が代理店の送信で消えます。
作業の前後に連絡する運用にすると、この事故はほぼ防げます。「これから一括の編集を行います」「終わりました」の2通。形式的でも、この連絡があるだけで重なりが減ります。連絡の宛先には、画面で予算を調整する担当も含めておきます。一括の編集を行う担当だけで連絡を回しても、画面側の操作は止まりません。
下書きとして持つ機能の使い方
道具には、編集した内容を送信せずに手元に保持しておく形があります。これを活用すると、作った内容を上長に確認してもらってから送信する流れが作れます。
確認の方法としては、変更の一覧を書き出して渡す形が扱いやすくなります。何をどう変えるのかが一覧で分かるため、確認する側も判断しやすい。画面を見せて説明するより、記録が残る点でも優れます。
ただし、手元に保持している間に画面の側で変更が入ると、ずれが生じます。確認に何日もかけると、送信の時点で状態が古くなります。確認は1日か2日で終える運用にしてください。
長く保持する必要がある場合は、送信の前にもう一度最新の状態を取り込みます。取り込むと手元の変更と統合される形になるため、統合の結果が意図どおりかを再度確かめる必要があります。
取り消せない操作を知る
送信した後に元に戻す機能は、限られています。多くの場合、送信した変更を一括で取り消す仕組みはありません。戻すには、変更前の状態を再度送信することになります。
特に取り消しにくいのが削除です。キャンペーンや広告グループを削除すると、その配下の実績の記録も画面から見えにくくなります。削除ではなく停止で済むなら、停止を選ぶのが安全です。
学習の状態にも影響します。自動の入札を使っている場合、設定を大きく変えると学習がやり直しになり、しばらく成果が不安定になります。一括の編集は、この影響を一度に広範囲へ与えます。
- 最新の状態を取り込まずに編集を始め、他の人の変更を上書きする
- 対象のアカウントを確かめずに編集し、別の会社の設定を変える
- 変更前の状態を書き出さずに一括の置換を実行する
- 取り込みの設定を確かめず、計測用の記述を消してしまう
- 編集を終えたのに送信を忘れ、反映されていないことに数日気づかない
この5つは、すべて5工程のいずれかを省いたときに起きます。工程を守れば防げる事故しか起きない、と言い換えられます。手順書の価値がここにあります。
定型の作業を型にする
毎月あるいは季節ごとに繰り返す作業は、型にしておくと速く安全になります。型として残すのは、取り込む範囲、編集する項目、検査で確かめる件数の想定値の3点です。
たとえば季節の広告文の差し替えなら、「対象はこのキャンペーン群、変更するのは説明文の2行目、想定の件数は48件」という形で残します。件数の想定があると、検査の段階で誤りに気づけます。
表計算の表の雛形も残します。列の並びと必須の項目を固定した雛形があれば、毎回作り直す必要がありません。雛形があると、取り込みの設定の誤りも起きにくくなります。
型は使うたびに更新します。つまずいた点を書き足していくと、半年後には実用的な手順書になります。最初から完璧な手順書を作ろうとせず、使いながら育てるのが続けるコツです。
型があると、引き継ぎも楽になります。担当が変わったときに「この作業はこの型で行う」と渡せる。口頭で伝えた手順は、必ずどこかが抜け落ちます。特に一括の編集は事故の影響が大きいため、文書として残すことの価値が高い領域です。型のファイルは、作業の記録と同じ場所に置いてください。
画面での作業と使い分ける
すべてを手元の道具で行う必要はありません。件数が少ない変更、急いで止めたい配信、道具では見えない項目の設定。こうした作業は画面のほうが速く確実です。両方を使い分ける前提で運用を組みます。
| 作業の内容 | 向いている場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 1件から数件の修正 | 画面 | 取り込みと送信の時間が無駄になる |
| 配信の緊急の停止 | 画面 | 即座に反映される |
| 数十件以上の一括の変更 | 手元の道具 | 均一に当てられ、抜けが出ない |
| キャンペーンの複製と条件の変更 | 手元の道具 | 画面では複製の手間が大きい |
| 新しく追加された機能の設定 | 画面 | 道具が未対応の場合がある |
使い分けの基準を件数と急ぎの度合いの2軸で決めておくと、担当者が迷いません。「20件以上なら道具、それ未満なら画面」「当日中に止める必要があるものは画面」という形の目安を作っておきます。
なお、手元の道具で作業している最中に画面で緊急の停止を行った場合は、その後の送信で停止が取り消される恐れがあります。緊急の操作をしたら、作業中の担当に必ず知らせてください。
- 件数が少ない修正や緊急の停止は画面で行う
- 作業中に画面で緊急の操作をしたら、担当に必ず知らせる
- 道具が未対応の項目は画面で設定する。道具で見えない項目があることを前提にする
使い分けの目安は、道具の習熟の度合いによっても変わります。慣れていない担当者が20件の変更を道具で行うと、かえって時間がかかり事故の確率も上がります。習熟の度合いに合わせて基準を調整してください。
確認する項目一覧
最後に、作業ごとに確かめる項目をまとめます。この一覧を印刷して手元に置き、順に確かめながら進める形が確実です。慣れた担当者ほど工程を飛ばすため、一覧は熟練者にこそ必要です。
- 作業の開始時に最新の状態を取り込んだか
- 取り込みの後、キャンペーンの数と日の予算の合計が画面と一致したか
- 対象のアカウントの名前を確かめ、記録に書き出したか
- 変更前の状態を、日付付きのファイルとして書き出したか
- 一括の置換を行う場合、対象の件数が想定と一致したか
- 取り込みの設定の画面を確かめ、意図しない置き換えが起きない状態か
- 検査を回し、変更の件数が想定と一致したか
- 送信の後、失敗した件数を確認し、画面の側で反映を確かめたか
この8点のうち、5点目が最も見落とされます。置換の対象の件数を確かめずに実行し、後から広範囲に当たっていたことに気づく。実行の前に表示される件数を必ず読む習慣をつけてください。件数の想定を作業の前に書き出しておくと、読んだ数字と比べられます。想定を持たずに数字を見ても、多いのか少ないのか判断できません。
まとめ
設定を手元に取り込んで一括で編集する道具は、規模が大きくなった運用に不可欠です。ただし、画面での作業とは違う種類の事故が起きます。防ぐ工程は5つ。最新の状態を取り込む、対象のアカウントを確かめる、変更前の状態を書き出す、編集して検査する、送信して結果を確かめる。省かれるのは1つ目と3つ目ですが、省いたときの損失が最も大きいのもこの2つです。そして一括の置換では、実行の前に表示される対象の件数を必ず読んでください。この一手間が、広範囲の事故を防ぎます。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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