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リラクゼーションの店の本部が月ごとのキャンペーンの告知文を、料金表と言葉の決まりから ChatGPT で媒体ごとに作り、効能をうたう言葉と根拠の無い割引の表示を出さない

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

リラクゼーションの店の本部が、その月のキャンペーンの内容と料金表を ChatGPT に貼り、店頭・Web・LINE・SNS などの告知文を媒体ごとに作らせます。担当者は効能に読める言葉と割引の表示を確かめてから各店に配ります。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Microsoft Copilot
対象業界
その他/宿泊
対象部門
マーケティング
対象業務
内容確認・チェック/書類作成
主な課題
人手が足りない/書類作成に時間がかかる/確認ミスが多い
AIで行う処理
生成
主な効果
入力漏れ削減/品質標準化/工数削減
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
最小構成
費用感
SaaS追加(小)
人間の確認
条件付き
現在工数
9h/月
AI導入後
3h/月
想定削減
67%
年間削減
72h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 本部の責任者がキャンペーンの内容(対象のコース・期間・条件・割引の額)を決める
  2. 販促担当がキャンペーンの決定の記録と料金表を見て、価格と期間を書き出す
  3. 媒体ごとに、決まった字数と口調で告知文を書く
  4. 「使わない言葉」のメモと見比べ、効能に読める言葉が無いかを読む
  5. 割引の元の価格と期間が料金表と決定の記録のとおりかを見比べる
  6. 店頭のPOPとチラシをひな形に流し込み、Web・LINE・Instagram の文を各店に配る
導入後(After)
  1. 人本部の責任者がキャンペーンの内容を決め、決定の記録に書く(ここは変えない)
  2. 人販促担当が、キャンペーンの決定の記録と料金表の該当の行を決まった形にする
  3. 人ChatGPT のプロジェクト「キャンペーンの告知文」に、その月のチャットを作って貼る
  4. 【AI】 ChatGPT が、キャンペーンごとに6つの媒体の告知文を作る
  5. 【AI】 ChatGPT が、価格・期間・条件を料金表と決定の記録から写した欄を付ける
  6. 【AI】 使わない言葉の一覧に当たる言葉、体の状態が変わると読める言葉、料金表に無い価格は、文に入れず「確かめること」として挙げる
  7. 人販促担当が価格と期間の欄を料金表と決定の記録に照らし、言葉を読み直す
  8. 人迷う言葉があれば、本部の責任者が使うかを決め、言葉の一覧に足す
  9. 人POPとチラシをひな形に流し込み、Web・LINE・Instagram の文を各店に配る
各工程の詳しい説明を読む
  1. 本部の責任者がキャンペーンの内容(対象のコース・期間・条件・割引の額)を決める
  2. 販促担当がキャンペーンの決定の記録と料金表を見て、価格と期間を書き出す
  3. 媒体ごとに、決まった字数と口調で告知文を書く
  4. 「使わない言葉」のメモと見比べ、効能に読める言葉が無いかを読む
  5. 割引の元の価格と期間が料金表と決定の記録のとおりかを見比べる
  6. 店頭のPOPとチラシをひな形に流し込み、Web・LINE・Instagram の文を各店に配る

(a)媒体が6つあり、書き分けに時間がかかる。 同じ「初めての方の割引」を、POPでは3行、自社サイトでは300字、LINEでは200字で書きます。1本のキャンペーンを6回書くことになります。

(b)効能に読める言葉がすり抜ける。 「疲れた体をほぐして、すっきり軽く」と書くつもりが、「肩の重さがすっと取れる」「むくみがすっきり」のように、体の状態が変わると読める言葉になります。 4番で読み直しても、6つの媒体のどれか1つに残ります。

(c)割引の元の価格が料金表とずれる。 料金表を改めた月に、前の料金表の「通常価格」で割引を書いてしまう。 予約サイトの掲載文だけが前の月の期間のまま残っていることもあります。

(d)期間の書き方がそろわない。 「今月末まで」「11/30まで」「期間限定」。同じキャンペーンでも、媒体ごとに期間の書き方が違うと、お客様がどれが正しいのかを店に問い合わせます。

  1. 【人】 本部の責任者がキャンペーンの内容を決め、決定の記録に書く(ここは変えない)
  2. 【人】 販促担当が、キャンペーンの決定の記録と料金表の該当の行を決まった形にする
  3. 【人】 ChatGPT のプロジェクト「キャンペーンの告知文」に、その月のチャットを作って貼る
  4. 【AI】 ChatGPT が、キャンペーンごとに6つの媒体の告知文を作る
  5. 【AI】 ChatGPT が、価格・期間・条件を料金表と決定の記録から写した欄を付ける
  6. 【AI】 使わない言葉の一覧に当たる言葉、体の状態が変わると読める言葉、料金表に無い価格は、文に入れず「確かめること」として挙げる
  7. 【人】 販促担当が価格と期間の欄を料金表と決定の記録に照らし、言葉を読み直す
  8. 【人】 迷う言葉があれば、本部の責任者が使うかを決め、言葉の一覧に足す
  9. 【人】 POPとチラシをひな形に流し込み、Web・LINE・Instagram の文を各店に配る

6番目が、この設計の分かれ目です。 使わない言葉を指示で禁じるだけでは、ChatGPT は言い換えて同じ意味の言葉を書きます。 「肩こり解消」を禁じると「肩のこりがほぐれて楽に」と書きます。体の状態が変わると読める言い回しそのものを「確かめること」に出させ、担当者が見ます。

8番目で言葉の一覧を育てるのは、判断を毎月くり返さないためです。 一度責任者が「使わない」と決めた言い回しは、一覧に足しておけば翌月から ChatGPT が「確かめること」に出します。

02今回想定するシステム構成

構成図
キャンペーンの決定の記録(対象のコース・期間・条件・割引の額)
料金表(共有のスプレッドシート)
   │  販促担当が該当の行を決まった形にする
   ▼【トリガー】キャンペーンの内容が決まった時点(前の月の中ごろ)
ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト「キャンペーンの告知文」)
   │  スキル:媒体ごとの字数と口調・価格の欄の付け方・言葉の扱い
   │  Sources:言葉の一覧(使う言葉・使わない言葉・言い換えの例)、
   │           媒体ごとの書き方の決まり、店舗の一覧、過去の良い告知文の例
   ├──▶ 媒体ごとの告知文 + 価格と期間の欄 + 確かめること
   ▼
【販促担当が価格と期間を照らし、言葉を読み直す/迷う言葉は責任者へ】
   ├──▶ POPとチラシのひな形へ
   └──▶ 自社サイト・予約サイト・LINE・Instagram の文を各店へ
役割想定する製品代替候補
処理ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクトとスキル)Claude、Microsoft Copilot
保管共有のドライブ(決定の記録・料金表・配った告知文)社内のファイルサーバー
配信LINE 公式アカウントと Instagram(店舗の担当が出す)店頭の掲示だけ

新しく足すのは、ChatGPT の業務用ワークスペースと、その中のプロジェクトとスキルだけです。 キャンペーンの決め方、料金表の持ち方、各店への配り方は変えません。同じキャンペーンを6回書き分ける作業を、文案を確かめる作業に置き換えます。

プロジェクトは、チャット・ファイル・指示をまとめて置く機能です。 公式の案内では、プロジェクトの指示はそのプロジェクトのチャット全体に適用され、プロジェクトにはアップロードしたファイルと接続した情報を置く Sources があるとされています。言葉の一覧を Sources に置けば、2名の販促担当が同じ一覧で文案を受け取れます。

スキルで、文案の形をそろえます。 公式の案内では、スキルは特定の作業や流れのための指示と補助の資料をまとめたもので、ChatGPT では @skill-creator から作り始め、ワークスペースの設定が許せばチームの人と共有できるとされています。担当が替わっても、同じ一覧と同じ手順で文案を受け取れます。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

キャンペーンの内容が決まった時点を起点にします。 本部の責任者が前の月の中ごろに決め、決定の記録に書いた日です。決まる前の案の段階で作らせると、割引の額や期間が変わったときに6媒体分を作り直すことになります。

チャットは月ごとに分けます。 チャットの名前は月にします(例:「12月のキャンペーン」)。前の月のチャットに続けて貼ると、前の月の期間や割引の額が文に混ざります。 毎月、新しいチャットで始めます。

料金表を改めた月は、先に Sources の料金表の扱いを確かめます。 料金表はチャットに貼る形にしているので、その月に有効な料金表の行だけを貼ります。 改める前の行を貼ると、元の価格が古いまま割引の文ができます。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
キャンペーンの決定の記録キャンペーンの名前、対象のコース、対象の店舗、期間、条件(初めての方・誕生月など)、割引の額、併用の可否本部の責任者が書く
料金表の該当の行コースの名前、時間、税込の価格、その価格で受け付けている期間料金表
言葉の一覧使う言葉、使わない言葉、迷ったら確かめる言い回しの型、言い換えの例Sources
媒体ごとの書き方の決まり媒体ごとの字数、口調、必ず入れる項目(期間・条件・予約の方法)Sources
店舗の一覧店舗の名前、所在地の書き方、予約の方法Sources

質を決めるのは、言葉の一覧です。 使わない言葉を「治る」「効く」だけにしておくと、「楽になる」「軽くなる」「解消」「改善」「スッキリ取れる」のような言い回しがすり抜けます。 一覧には、体の部位の名前と、状態が変わる言葉の組み合わせ(「肩」「腰」「首」と「楽に」「軽く」「取れる」)を、迷ったら確かめる型として書いておきます。

使う言葉の側も、一覧に書いておきます。 禁じるだけだと、ChatGPT は何を書いてよいか分からず、文が薄くなります。「ゆったりした時間」「くつろぎ」「静かな個室」「好みの力加減を伺います」のように、店の様子と過ごし方を表す言葉を並べておくと、文案がそちらに寄ります。

1本分のキャンペーンは、次の形で貼ります。

【キャンペーン】
名前:はじめての方 60分コースの割引
対象のコース:もみほぐし60分
対象の店舗:全店
期間:2026-12-01 〜 2026-12-31
条件:当社の店を初めて利用する方 / 予約時に申し出
割引:料金表の価格から1,100円引き
併用:ほかの割引・回数券との併用は不可
【料金表の該当の行】
もみほぐし60分 / 税込6,600円 / この価格で受け付けている期間:2026-04-01 〜
【媒体】POP / 自社サイト / 予約サイト / LINE / Instagram / チラシ

割引の後の価格は、貼る前に担当者が計算しておきません。 決定の記録には「料金表の価格から1,100円引き」とだけ書き、ChatGPT に引き算をさせて、その結果を価格の欄に出させます。 担当者は欄の数字を電卓で確かめます。計算が合わなければ、「確かめること」と一緒に直します。

Step3

データの取得方法を決める

Sources には、一覧と決まりを置きます。 月ごとに変わるものは、チャットに貼ります。

ファイル置き場所更新の頻度
言葉の一覧Sources責任者が言葉を決めたとき
媒体ごとの書き方の決まりSources媒体の枠や字数が変わったとき
店舗の一覧Sources店を開いた・閉じたとき
過去の良い告知文の例Sources(スキルの補助の資料にも)季節ごとに選んで足す
キャンペーンの決定の記録と料金表の該当の行その月のチャットに貼る毎月

料金表は、該当の行だけを貼ります。 料金表の全体を Sources に置くと、改めた月に古い料金表が Sources に残り、ChatGPT がそちらを参照することがあります。 月ごとに、その月に有効な行だけをチャットに貼る形にします。

プロジェクトはパソコンのフォルダを直接は読みません。 公式の案内でも、ChatGPT のプロジェクトはパソコンのフォルダに直接アクセスしないとされています。言葉の一覧を直したら、Sources のファイルも差し替えます。 差し替えた日を一覧の先頭に書いておくと、どの版で作った文かが後から分かります。

お客様の情報は、どこにも貼りません。 誕生月の特典の告知でも、誰が誕生月かは予約の仕組みの側で扱い、告知文には条件だけを書きます。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 決定の記録の欄を空けない … 対象の店舗・期間・条件・併用の可否は、該当しないときも「なし」と書きます
  2. 期間を決まった形にそろえる … 「2026-12-01 〜 2026-12-31」の形にします。「今月末まで」と書きません
  3. 料金表はその月に有効な行だけを貼る … 価格で受け付けている期間も一緒に貼ります
  4. 割引は「料金表の価格から○円引き」の形で書く … 割引の後の価格は ChatGPT に計算させ、担当者が確かめます
  5. 店舗を限るキャンペーンは店舗の名前を書く … 「一部の店舗」と書きません

3番目で「その価格で受け付けている期間」を貼るのは、元の価格の表示を確かめるためです。 「通常6,600円」と書くなら、6,600円はその店で実際に受け付けている価格である必要があります。 料金表を改めたばかりで、新しい価格で受け付けた期間が短いときは、「通常価格」と書かずに「60分コース 6,600円のところ」とだけ書くかを責任者が決めます。 その決まりを媒体ごとの書き方の決まりに書いておきます。

1番目で併用の可否を空けないのは、条件の書き漏れを防ぐためです。 併用の欄が空いていると、ChatGPT は条件を書かずに済ませるか、それらしい条件を足します。

Step5

AIに処理させる

させるのは、言葉の一覧と媒体の決まりに沿った告知文を作ることと、価格・期間・条件を写すことです。

させること中身
媒体ごとの告知文POP(見出し15字+3行)、自社サイト(300字まで)、予約サイト(枠の字数)、LINE(200字まで)、Instagram(150字まで)、チラシ(見出しと本文)
字数媒体ごとの字数を( )で書く
価格の欄料金表の税込の価格、割引の額、割引の後の価格(引き算の式つき)
期間と条件の欄決定の記録の期間・条件・併用の可否を、文字のまま写す
確かめること使わない言葉の一覧に当たる言葉、体の状態が変わると読める言い回し、料金表に無い価格、決定の記録に無い条件

媒体ごとに必ず入れる項目は、書き方の決まりに書いておきます。 期間・条件・予約の方法の3つは、どの媒体でも省かせません。 字数の少ない Instagram の投稿でも、期間と条件は入れ、詳しくは自社サイトへと書かせます。

させないこと理由
「治る」「効く」「改善」「解消」など、体の不調が良くなると読める言葉店が行っていることと違う印象を与える
「マッサージ」「指圧」「治療」「施術で〜を治す」免許が要る行為と読まれる
「むくみ」「冷え」「自律神経」「血行」など、体の状態や働きへの効き目確かめていない効き目を約束することになる
料金表に無い「通常価格」「定価」を書く実際より有利に見える割引の表示になる
決定の記録に無い期間・条件・「今だけ」「先着」お客様が条件を取り違える
他社の店と比べて「どこより安い」「一番」根拠を示せない比較になる

1行目と3行目が、いちばん起きやすい失敗です。 リラクゼーションの告知らしい言葉として、ChatGPT は「日頃の疲れやコリをほぐして、体すっきり」と書きたがります。どこからが効能の表示に当たるかを毎回判断するより、体の状態が変わると読める言い回しを最初から「確かめること」に出させるほうが確実です。 景品表示法の第5条は、役務の内容について実際のものよりも著しく優良であると示す表示を、第7条第2項は、その表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求められる仕組みを定めています。店が根拠を示せない効き目は、書かないのが近道です。

2行目の「マッサージ」「指圧」にも、理由があります。 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律の第1条は、医師以外の者で、あん摩、マッサージ若しくは指圧を業としようとする者は、免許を受けなければならないと定めています。厚生労働省のページでも、無免許でこれらの行為を業として行ったものは処罰の対象になるとされています。店で行っているのがリラクゼーションであるなら、告知文でもその言葉を使いません。

4行目の「通常価格」は、景品表示法の第5条第2号に関わります。 同号は、価格その他の取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示を禁じています。料金表に無い価格を元にした割引は、この形になりえます。

Step6

指示内容を固定する

スキル「campaign-copy」の指示(プロジェクトの指示にも同じものを置く):

あなたはリラクゼーションの店の本部の販促担当の補助です。
チャットに貼られた【キャンペーン】と【料金表の該当の行】から、
Sources の言葉の一覧と媒体ごとの書き方の決まりに沿って、
【媒体】に挙げた媒体ごとに、次の順に返してください。

1. 媒体ごとの告知文(字数を( )で書く)
2. 価格の欄:料金表の税込の価格 / 割引の額 / 割引の後の価格(式を書く)
3. 期間と条件の欄:【キャンペーン】の期間・条件・併用の文字のまま写す
4. 確かめること(箇条書き。なければ「なし」)

【言葉の決まり】
- 言葉の一覧の「使わない言葉」を書かないでください。
- 体の部位(肩・首・腰・脚・目など)と、状態が変わる言葉(楽に・軽く・
  取れる・すっきり・ほぐれて〜が消える など)を組み合わせた言い回しを
  書かないでください。書きたくなったときは、文に入れず 4 に
  「体の状態が変わると読める言い回しの候補」として挙げてください。
- 「マッサージ」「指圧」「治療」「整体」「施術で治す」を使わないでください。
- 店の様子と過ごし方は、言葉の一覧の「使う言葉」を中心に書いてください。

【価格と条件の決まり】
- 価格は【料金表の該当の行】の税込の価格だけを使ってください。
  「通常価格」「定価」と書くかは、媒体ごとの書き方の決まりに従ってください。
- 割引の後の価格は、料金表の価格から割引の額を引いて出し、式を 2 に書いてください。
- 期間・条件・併用は【キャンペーン】の文字だけを使い、どの媒体でも省かないでください。
  「今だけ」「先着」「残りわずか」など、【キャンペーン】に無い言葉を足さないでください。
- 他の店や他社と比べる言葉を書かないでください。

「体の部位と状態が変わる言葉の組み合わせ」を型で書くのは、言い換えを止めるためです。 「肩こり解消」を禁じるだけでは、「肩がふっと軽く」に言い換えます。禁じる対象を単語ではなく型にしておくと、言い換えた言い回しも「確かめること」に出てきます。

Step7

出力形式を固定する

媒体ごとの告知文は、次の形で受け取ります。

【はじめての方 60分コースの割引】
POP
  見出し:はじめての方へ 60分コース(13)
  本文:静かな個室で、好みの力加減を伺いながら60分。
        初めてご利用の方は1,100円引きの5,500円(税込)。
        12月1日〜31日 / 予約時にお申し出ください(3行)
自社サイト
  ……(284)
LINE
  ……(176)
Instagram
  ……(142)
価格の欄:料金表の価格=6,600円(税込) / 割引の額=1,100円
          割引の後の価格=6,600 − 1,100 = 5,500円(税込)
期間と条件の欄:期間=2026-12-01 〜 2026-12-31 / 条件=当社の店を初めて利用する方・予約時に申し出
               併用=ほかの割引・回数券との併用は不可
確かめること:
  ・体の状態が変わると読める言い回しの候補:「肩まわりがふっと軽く」(自社サイトの案で使いかけた)
  ・Instagram の案に「併用不可」が入っていない(字数のため)。入れるか確かめる

1つ目の理由は、価格の欄に式が書かれていることです。 担当者は電卓で式を確かめるだけで、6つの媒体に同じ割引の後の価格が入っているかを1か所で見られます。 第3章の(c)の「元の価格が料金表とずれる」は、この欄で止めます。

2つ目は、期間と条件の欄が分かれていることです。 媒体ごとの文を読む前に、写しが決定の記録と同じかを見れば足ります。 第3章の(d)の「期間の書き方がそろわない」は、全媒体が同じ欄から作られることで止めます。

3つ目は、「確かめること」が分かれていることです。 体の状態が変わると読める言い回しの候補が、文に混ぜずに別の欄に出るので、担当者が読み落としません。 第3章の(b)の「すり抜け」は、この欄で止めます。

Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
キャンペーンの決定の記録・料金表販促担当が該当の行を貼る対象・期間・条件・割引・価格
ChatGPT のプロジェクト画面での操作媒体ごとの告知文、価格の欄、期間と条件の欄、確かめること
POPとチラシのひな形担当者が直した文を流し込む刷るのは各店
自社サイト・予約サイト担当者が直した文を管理画面に写す掲載は人が行う
LINE・Instagram担当者が直した文を各店の担当に配る配信と投稿は人が行う

この構成には、ワークフローの製品もAPIも入りません。 月に6本、36件なら、仕組みを組むより貼るほうが速く済みます。 掲載・配信・投稿も、担当者が確かめた文を人が出します。

Step9

人が確認する

  1. 価格の欄の式を確かめる … 料金表の価格と割引の額を、料金表と決定の記録に照らし、引き算を電卓で確かめます
  2. 期間と条件の欄を照らす … 期間・条件・併用を決定の記録と見比べます
  3. 「確かめること」を見る … 体の状態が変わると読める言い回しの候補、条件の書き漏れを見ます
  4. 6つの媒体の文を並べて読む … 媒体ごとに言うことが食い違っていないか、使わない言葉が残っていないかを読みます
  5. 迷う言葉を責任者に上げる … 使うかどうかを責任者が決め、言葉の一覧に足します

3番目を省かないでください。 効能に読める言葉は、お客様が予約する前に読む文に残ると、店が行っていることと違う期待を持って来店されます。 期待と違えば、苦情や予約の取り消しにつながります。

価格の書き方は、総額表示でそろえます。 国税庁の案内では、総額表示義務は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合に、消費税額を含めた価格(税込価格)を表示することを義務付けるもので、店頭表示やチラシ広告など表示の媒体を問わないとされています。料金表の価格を税込で持ち、どの媒体にも税込の価格を書かせます。

目標は、36件をならして1件5分です。 全店で行う定番のキャンペーンで文案がそのまま使える件は3分ほど、店舗を限るキャンペーンや確かめることの多い件は8〜10分かかります。

Step10

例外に対処する

起きること対応
体の状態が変わると読める言い回しが文に入ったその案を使わない。言い回しを言葉の一覧の型に足す
料金表に無い価格や「通常価格」が入った消す。料金表の該当の行を貼り直してから作り直す
割引の後の価格の式が合わない料金表と決定の記録を確かめ、どちらかの誤りを直してから作り直す
決定の後に割引の額や期間が変わった決定の記録を直し、6媒体分を作り直す。配った文は差し替える
予約サイトの枠の字数に収まらない期間・条件・予約の方法を残して削る。削れないものは「詳しくは自社サイト」とする
店舗を限るキャンペーンなのに全店の書き方になった店舗の名前を決定の記録に書き直してから作り直す
迷う言葉の判断がつかない使わない。責任者が決めるまで一覧の「迷ったら確かめる」に置く

最後の行は、迷ったら使わないという決まりです。 告知文は来店の前にお客様が読むもので、使わなかった言葉で失うものは、使った言葉で失うものより小さいからです。

Step11

記録を残す

  • 月ごとのキャンペーンの決定の記録と料金表の該当の行、ChatGPT の文案、担当者が直した最後の文
  • 媒体ごとに出した文と、出した日、差し替えた日
  • 「確かめること」に出た言い回しと、責任者がどう決めたか
  • 言葉の一覧の版(いつ、どの言葉を足したか)

3つ目を残すのは、言葉の一覧を育てるためです。 「確かめること」に出た言い回しを責任者が決めるたびに一覧に足すと、翌月からは同じ言い回しで迷わなくなります。

04実装レベルの3段階

最小構成:決定の記録と料金表の行を ChatGPT のプロジェクトに貼り、スキルの手順で媒体ごとの告知文・価格の欄・確かめることを受け取る / 媒体ごとの書き分けと、言葉の候補の洗い出し
半自動化:上記+決定の記録をフォームで受け付け、料金表の該当の行を自動で引いて決まった形にし、使わない言葉を機械的に拾う / 入力の清書と、言葉の機械的な点検
本格構成:上記+媒体ごとの文をPOPとチラシのひな形に流し込み、自社サイトと予約サイトの下書きまで作って、担当者の確認の画面に並べる / 媒体への流し込みの下書きまで

最小構成が、本記事の想定です。 月に36件なら、貼って確かめる手間は、白紙から6回書き分けるより短く済みます。 半自動化の価値は、使わない言葉を機械でも拾えることです。 言葉の一覧の単語は、文字の一致で機械的に拾えます。 ただし、体の状態が変わると読める言い回しは単語の一致では拾いきれないので、「確かめること」と担当者の読み直しは残します。 本格構成でも、掲載と配信は人のままにします。 下書きまでを自動にしても、価格の式と期間を照らす人と、迷う言葉を決める責任者を外しません。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
2 名
月間件数
36 件
1件あたり現在時間
15 分
1件あたり導入後時間
5 分
現在  36件 × 15分 ÷ 60 = 9 時間/月
導入後 36件 × 5分 ÷ 60 = 3 時間/月
月間削減時間
6h
削減率
67%
年間削減時間
72h
年間金額換算(時間単価2,500円)
18万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

AI活用について相談する

06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. もみほぐし・ボディケア・フットケアなどのリラクゼーションの店を数店舗から十数店舗運営し、本部が毎月のキャンペーンの告知文を作って各店に配っている会社。店頭・自社サイト・予約サイト・LINE・SNS と媒体が多く、同じキャンペーンを媒体ごとに書き分けている場合。効能に触れる言葉や割引の書き方を、担当者の目だけで止めている場合。ホテルの館内のリラクゼーションの店が宿泊のプランと合わせて告知する場合にも同じ形で使える。
向いていない
  1. 店が1店舗で、キャンペーンの告知が店頭の貼り紙1枚で足りる場合。あん摩マッサージ指圧師などの資格を持つ人が施術する施術所で、広告に載せられる事項が法律で決まっている場合(この構成の言葉の決まりとは別の基準になる)。なお、どの言葉が効能をうたう表示に当たるかの最終の判断と、料金・割引の条件の決定は本部の責任者が行うことで、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 過去3か月のキャンペーンから6本を選ぶ(効能に読める言葉が残ってしまったことのある告知文を必ず入れる)
  2. その6本について、決定の記録と料金表の該当の行を第7章の形に書き直す
  3. 言葉の一覧を作る。使わない言葉、体の部位と状態が変わる言葉の型、使う言葉をそれぞれ20語ほど
  4. 業務用のワークスペースでプロジェクトを作り、言葉の一覧と媒体ごとの書き方の決まりを Sources に置く
  5. 第7章の指示を貼り、6本の告知文を作らせて、当時の告知文と並べる

見るのは3つです。 体の状態が変わると読める言い回しが文に入っていないか、価格の欄の式と期間の欄が元のとおりか、6つの媒体で期間と条件が省かれていないかです。

出てきた内容判断
当時の告知文より、言葉と価格の扱いがそろっているスキルを作り、2名で使う
体の状態が変わると読める言い回しが文に入る指示の書き方と一覧の型で直る。構成は有効
文が薄く、行ってみたいと思えない使う言葉の側が先。 店の様子と過ごし方の言葉を足す
字数の少ない媒体で条件が抜ける媒体ごとの必ず入れる項目を書き方の決まりに足す

3行目が出たら、使う言葉を先に増やします。 禁じる言葉ばかりが多いと、ChatGPT は何を書けばよいか分からなくなります。個室の様子、力加減の伺い方、着替えの用意、施術の後のお茶など、店で実際に用意しているものを書き出すと、文がそちらに寄ります。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
禁じた言葉を言い換えて書く単語でなく、体の部位と状態が変わる言葉の型で禁じる
「マッサージ」と書く使わない言葉の一覧に入れ、指示でも禁じる
料金表に無い「通常価格」を書くその月に有効な料金表の行だけを貼り、価格の欄に写させる
割引の後の価格を誤る式を書かせ、担当者が電卓で確かめる
字数の少ない媒体で条件が抜ける期間・条件・予約の方法を必ず入れる項目にする
「今だけ」「先着」を足す決定の記録に無い言葉を禁じる
文が薄くなる使う言葉の側を一覧に足す
古い料金表が混ざる料金表を Sources に置かず、月ごとに該当の行を貼る
迷う言葉を担当者が決めてしまう迷う言葉は使わず、責任者が決めて一覧に足す

上の2行が、この構成でいちばん重い失敗です。 どちらも、ChatGPT がリラクゼーションの告知らしい言葉を足そうとして、店が行っていることと違う印象を与える型です。 効能は書かない、免許の要る行為の言葉は使わない。その線を指示の最初のほうに書きます。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: キャンペーンの内容、料金表の該当の行、店舗の一覧、言葉の一覧です。お客様の名前・予約・来店の履歴は扱いません。 セラピストの名前も貼りません。

  1. お客様の情報を貼らない … 誕生月の特典でも、告知文に要るのは条件だけです。誰が対象かは予約の仕組みの側で扱います
  2. 業務用のワークスペースで扱う … 公式の案内では、Business・Enterprise・Edu のワークスペースで通信中と保存時に暗号化され、OpenAI は業務のデータを既定ではモデルの学習に使わないとされています
  3. チャットの整理の時期を決める … 公式の案内では、削除したチャットは一般に30日以内に完全削除の予定に入るとされています。出した文は共有のドライブに残し、チャットは四半期ごとに整理します
  4. 効能の言葉を AI に決めさせない … どの言葉が効能をうたう表示に当たるかは、本部の責任者が言葉の一覧で決めます。 ChatGPT は一覧に従い、迷う言い回しを挙げるだけです
  5. 割引の条件を AI に決めさせない … 元の価格・割引の額・期間・条件は、責任者が決めて決定の記録に書いたものだけを使います
  6. 掲載と配信を自動にしない … 担当者が価格の式と言葉を確かめてから人が出します

誤りが起きた場合のリスクは、効能に読める言葉で店が行っていることと違う期待を持たせることと、実際より有利に見える割引を表示することの2つです。前者は言葉の一覧の型と「確かめること」で、後者は料金表の行と価格の欄の式で止めます。

10まず何から始めるか

1週目:言葉の一覧の下書きを作る

過去の告知文を読み返し、使わない言葉、体の部位と状態が変わる言葉の型、使う言葉を20語ずつ書き出します。責任者が目を通し、迷う言葉は「迷ったら確かめる」に置きます。

2週目:決定の記録と料金表の形を決める

キャンペーンの決定の記録の欄(対象のコース・店舗・期間・条件・割引・併用)と、料金表の行の貼り方を、責任者と販促担当で決めます。 あわせて、媒体ごとの書き方の決まりを1枚にまとめます。

3週目:6本で試す

第8章の6本で試します。体の状態が変わると読める言い回しが文に入っていないか、価格の欄の式が元のとおりかを最優先で見ます。

4週目:スキルにして2名で使う

指示と文の形をスキルにまとめ、2名で共有して、来月のキャンペーンから使い始めます。

2か月目: 「確かめること」に出た言い回しを責任者が決め、言葉の一覧に足す流れを回します。3か月目以降: 1件15分が何分になったかを実測します。6つの媒体の告知文が同じ一覧と同じ料金表から作られ、迷う言葉が毎月の決定で一覧に吸い込まれていくようになった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-29/最終更新:2026-10-29
確認した内容情報源確認日
プロジェクトが関連するチャット・ファイル・指示・情報をまとめる機能であること。プロジェクトの指示がそのプロジェクトのチャット全体に適用されること。アップロードしたファイルと接続した情報を置く Sources があること。ChatGPT のプロジェクトがパソコンのフォルダに直接アクセスしないことChatGPT ドキュメント: Projects2026-10-29
スキルが特定の作業や流れのための指示と補助の資料をまとめたものであること。ChatGPT では @skill-creator から作れること。ワークスペースの設定が許せばチームの人と共有できることChatGPT ドキュメント: Skills and plugins2026-10-29
Business・Enterprise・Edu のワークスペースで通信中と保存時に暗号化され、OpenAI が業務のデータを既定ではモデルの学習に使わないこと。削除したチャットが一般に30日以内に完全削除の予定に入ることChatGPT ドキュメント: Work cloud security2026-10-29
医師以外の者があん摩・マッサージ・指圧・はり・きゅうを業として行うにはそれぞれの免許が必要で、無免許でこれらの行為を業として行ったものは処罰の対象になること。厚生労働省が都道府県等と連携して無資格者によるあん摩マッサージ指圧業等の防止に努めていること厚生労働省: 無資格者によるあん摩マッサージ指圧業等の防止について2026-10-29
第1条:医師以外の者で、あん摩、マッサージ若しくは指圧、はり又はきゅうを業としようとする者は、それぞれの免許を受けなければならないことe-Gov 法令API: あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律2026-10-29
第5条第1号:商品又は役務の品質・規格その他の内容について実際のものよりも著しく優良であると示す表示の禁止。第5条第2号:価格その他の取引条件について実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示の禁止。第7条第2項:第5条第1号に当たるかを判断するため、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求められ、提出しないときは同号に当たる表示とみなされることe-Gov 法令API: 不当景品類及び不当表示防止法2026-10-29
総額表示義務が、消費者にあらかじめ価格を表示する場合に税込価格の表示を義務付けるもので、店頭表示・チラシ広告など表示の媒体を問わないこと国税庁: No.6902「総額表示」の義務付け2026-10-29

どの言葉が効能をうたう表示に当たるか、店で行う施術がどの法律の対象になるかは、本部の責任者が必要に応じて保健所・消費生活の窓口・弁護士に確かめて決めてください。 本記事は上の公式の情報で確認できた範囲だけを扱っています。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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