概要
従業員150人規模の定置網で獲った魚を活け締めして市場を通さず売る漁業会社では、買う側が毎日同じ魚を同じ量求めるのに対し、網に何が入るかは日によって違い、入らない日が続くと切られていた。日別の魚種と量を1年分すべて出す公表と、締めるまでを映す動画、その日の水揚げを出す駅の掲出を実施。ばらつきを先に開いた結果、続く取引が84%になった。
企業プロフィール: 農業・水産業 | 100人~999人 | 1億円~10億円未満 | マーケティング予算規模: 年間約1,200万円
実施した施策
前の年に網に入った魚を、日ごとに魚種と量で並べて全部公表した。よく入る魚だけを抜き出さず、1尾も入らなかった日と、想定の3倍入った日も同じ表に載せた。月ごとに何種類が何日入ったかの割合も出し、買う側が献立を組むときに何を当てにできるかが分かる形にした。
目的・効果 入る日と入らない日のばらつきを先に開き、当てにできる範囲で取引してもらう。
金額 年間120万円(日別記録の集計と発表資料の作成および配信)
飲食店の仕入れの担当が見る面に、水揚げから締めるまでを定点で映して配信した。網を起こしてから船上で選り分け、氷水に入れ、活け締めして血を抜くまでを切らずに撮り、経過した分数を画面の隅に出し続けた。船が着いてから翌朝の店に届くまでの時間も同じ形で別に配信した。
目的・効果 市場を通さない分だけ早いことを時間で示し、取引の入口をつくる。
金額 月額20万円(配信費と動画の制作費の按分)
飲食店が集まる街の駅の改札前に、1年間掲出した。載せたのは、その日の朝に網へ入った魚の名前と、およその量だけにした。月に2回、掲出の紙を差し替えて内容を入れ替え、入りが少なかった週はその旨をそのまま出した。魚の写真は使わず、名前と量と社名だけを並べた。
目的・効果 毎日は同じものが入らないことも含めて日常の風景にし、続く取引を84%にする。
金額 年間300万円(飲食店街の2駅の改札前ポスター1年分と差し替え)
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