【2026年】LPの表示速度と広告単価|遅さが費用を押し上げる

「広告のリンク先の表示にかかる時間を、測ったことがない」「自分の環境では普通に開くので、気にしていなかった」——広告を運用している担当者から出てくる声です。表示の遅さは、使い心地だけの話ではありません。クリックの費用を払った直後に取りこぼす形で、費用に効いてきます。この記事では、費用に効く2つの経路と、改善の手順を整理します。
カメ先生広告のリンク先の速さはね、使い心地の話だと思われがちだが、費用の側に直接効いてくるんだ。
カメ子費用に効くというのは、どういう経路でしょうか。
カメ先生1つは、押してもらった分の費用を払った直後に離脱されること。もう1つは、着地したページの体験が配信の評価に組み込まれる仕組みがあり、同じ枠を取るための金額が変わることだ。
カメ子払った後と、払う前の両方に効くのですね。指標の見方から見ていきます。
- 表示の遅さは、離脱による費用の無駄と、広告の評価の低下という2つの経路で効く
- 主要な指標の目安は、主要な内容が表示されるまで2.5秒以内とされている
- 原因の多くは画像と計測用のタグ。この2つの見直しで大半が改善する
広告運用にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
同じ広告文でも成果が違う
最初に、何が起きているのかを確認します。広告の内容だけを見ていると、原因を見誤ります。
同じ広告文で、リンク先だけを変えて配信すると結果が変わります。クリックの数は同じでも、成果に至る割合が違います。
原因の1つが、表示の速度です。クリックした後、表示を待つ間に離れた訪問者は、内容を見ないまま費用として計上されます。
公開されている調査では、表示に3秒以上かかると4割以上が離脱するという結果が示されています。広告費を払ってクリックを得ても、その4割は内容に到達していないことになります。
改善の事例も報告されています。表示の時間を短縮した結果として、成果の割合が上がり、離脱が減ったという報告があります。
これらの数字は、条件によって変わります。ただし方向は一致しており、遅さが成果を損なうことは共通しています。
そして、この影響は広告の費用に直接跳ね返ります。
以降では、影響の経路を2つに分けて整理します。
なお、これらの数字は事例として公開されているものであり、条件によって結果は変わります。自社のページで測り、自社の数字で判断してください。ここで重要なのは、遅さが費用の側に跳ね返るという構造です。
費用に効く2つの経路
表示の速度が費用に影響する仕組みを分解します。ここを理解すると、優先度が上がります。
1つ目が、離脱による無駄です。クリックの時点で費用は発生します。表示を待たずに離れた訪問者の分も、同じ費用がかかっています。
この無駄は、単価には現れません。見えているのはクリックの単価と成果の件数であり、離脱の分は成果の割合の低さとして現れます。
2つ目が、広告の評価への影響です。主要な広告の仕組みでは、リンク先の利便性が評価の要素に含まれています。表示に時間がかかるページは、この評価が下がる可能性があります。
評価が下がると、同じ順位を得るために必要な単価が上がります。つまり、遅いページは費用の面で二重に不利になります。
この2つの経路は、いずれも改善によって解消できます。
しかも、改善の対象はページの側であり、広告の設定を触る必要はありません。
配信を止めずに改善できる領域です。
指標の見方
何を測るかを整理します。指標は多くありますが、実務で見るのは3つで足ります。
| 観点 | 見る内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 主要な内容の表示 | 最も大きな要素が表示されるまでの時間 | 2.5秒以内が合格の水準とされる |
| 操作できるまでの時間 | 入力や押下に反応するまでの遅れ | 短いほど良い。入力の途中の遅れは離脱につながる |
| 表示の安定 | 読み込み中に配置がずれないか | ずれが大きいと誤操作を招く |
| 回線の条件 | 移動中の回線での実測 | 自社の環境ではなく、遅い条件で測る |
最も重要なのが1つ目です。主要な内容が表示されるまでの時間が、離脱に最も直結します。
2つ目は、フォームを含むページで重要になります。入力しようとした瞬間に反応がないと、動かないと判断されます。
3つ目の配置のずれは、押し間違いを生みます。押そうとしたボタンが動くと、意図しない場所に移動します。
4つ目が測定の前提です。自社の環境で測ると、実際より良い数字が出ます。
目標をどこに置くか
数値の目標を決めます。厳密さより、判断できることが重要です。
公開されている水準では、主要な内容の表示が2.5秒以内であれば良好とされています。まずこの水準を目標に置きます。
3秒を超えている場合は、明確な改善の対象です。この時点で相当な割合の訪問者が離脱していると考えられます。
5秒を超えている場合は、優先度を最も高くします。広告を配信し続けるより、ページの改善を先に行う判断もあり得ます。
測定は、移動中の回線を想定した条件で行います。測定の道具には、条件を指定する機能があります。
複数のページを測る場合は、広告費を多く投じているページから始めます。改善の効果が金額として大きくなります。
目標を決めたら、記録します。改善の前後で比較できる状態にしてください。
なお、速さだけを追求して内容を削ると、成果が下がります。両立の判断が必要になります。
測定は、同じ条件で繰り返してください。1回の測定では、通信の状況によって数値が振れます。3回測って中央の値を見る形が実務的です。
測定の記録は、日付とページと数値を並べた表で足ります。改善の作業を行った日も記録しておけば、どの作業が効いたかが分かります。
なお、目標に届いていないページを配信から外す判断もあり得ます。改善に時間がかかる場合、費用を投じ続けるより一時的に止めるほうが損失が小さくなります。
遅くなる主な原因
原因を整理します。ほとんどが3つに集約されます。
1つ目が、画像です。大きな画像を複数枚置くと、読み込みに時間がかかります。広告のリンク先では、上部に大きな画像を置く構成が多く、影響が直接出ます。
2つ目が、計測用のタグです。広告の計測、解析、ヒートマップ、チャットの仕組みなどが積み重なると、それぞれの読み込みが発生します。
3つ目が、外部の埋め込みです。動画、地図、SNSの投稿、書体の読み込みなどは、外部のサーバーへの通信を伴います。
これらに加えて、サーバーの応答の速さも影響します。ただし、こちらは変更に手間がかかるため、上の3つを先に見ます。
多くの場合、画像とタグの見直しだけで目標の水準に届きます。
原因の特定は、測定の道具が示す内訳を見れば分かります。何に時間がかかっているかが表示されます。
推測で作業を始めないでください。
なお、読み込みが遅いことに気付きにくい理由もあります。一度訪れたページは、2回目以降は手元に保存された情報が使われるため速く表示されます。制作の関係者は何度も開いているため、遅さを体験しません。
測定の道具は、初回の訪問を想定した条件で測ります。この違いを知っておかないと、測定の結果と自分の体感が食い違い、数値を疑うことになります。
広告から訪れる人は、ほぼ全員が初回の訪問です。したがって、初回の条件での数値が実際の体験に近くなります。
画像の見直し
最も効果が大きい対象です。作業も比較的簡単です。
最初に確認するのは、画像の容量です。1枚で数メガバイトある画像が置かれていることは珍しくありません。表示に必要な大きさに対して、過大な解像度になっています。
対処は、表示する大きさに合わせて書き出すことです。画面上で幅800の位置に表示する画像に、幅3000の元データを置く必要はありません。
形式の選択も影響します。近年広く使われている形式では、同じ見え方でも容量が小さくなります。
読み込みの順序も設計できます。最初の画面に表示される画像を優先し、下の方にある画像は後から読み込む形にします。
装飾のための画像は、削る判断もあります。内容の理解に必要でない画像は、なくても成果は変わりません。
動画を上部に置いている場合は、特に注意が必要です。自動で再生する設定は、読み込みの負荷を大きくします。
静止画に置き換え、押した時点で再生する形にする方法があります。
計測用タグの整理
2つ目の対象です。増える一方になりやすく、棚卸しの機会が必要です。
設置されているタグの一覧を作ります。広告の計測、解析、ヒートマップ、チャット、アンケート、外部の分析。過去の施策で入れたものが残っていることがあります。
使っていないタグは削除します。契約が終了した道具のタグが残っている例は頻繁にあります。
必要なタグについても、読み込みの方法を確認します。ページの表示を妨げない形で読み込む設定にすれば、影響を抑えられます。
管理の仕組みを使っている場合は、その中で整理できます。有効になっているものの一覧を確認してください。
削除の前に、そのタグが何のために設置されたかを確認します。広告の計測に関わるタグを消すと、成果の記録が止まります。
判断に迷う場合は、関係者に確認します。誰も分からないタグは、削除の候補です。
削除した後は、必要な計測が動いているかを確認してください。
削除の作業は、管理の仕組みを使っている場合であれば数分で終わります。それでも実施されないのは、削除してよいかの判断ができないためです。誰が入れたか分からないタグが残り続けます。
対策として、タグを追加する際に記録を残す運用にします。追加した日、目的、依頼した人を残しておけば、後の棚卸しで判断できます。
記録がない既存のタグについては、一時的に無効にして影響を見る方法があります。必要なものであれば、誰かが気付きます。
外部の埋め込みの扱い
3つ目の対象です。判断が分かれる領域です。
外部の埋め込みは、便利さと速度の交換になります。地図や動画を埋め込むと、内容は豊かになりますが読み込みの時間が増えます。
判断の基準は、その要素が成果に必要かどうかです。広告のリンク先において、地図やSNSの投稿が判断に必要な場面は限られます。
書体の読み込みも影響します。複数の書体や太さを読み込むと、その分の通信が発生します。使う種類を絞れば軽くなります。
必要な埋め込みについては、遅れて読み込む形にします。画面に表示される位置に来た時点で読み込む方法です。
チャットの仕組みも、遅れて表示する設定が可能な場合があります。設定を確認してください。
これらの調整は、制作を依頼している会社に伝えれば対応できる範囲です。
依頼の際は、目標の数値を示してください。
サーバーと配信の仕組み
画像とタグを整理しても目標に届かない場合、その先の要因を確認します。手間はかかりますが、効果は全ページに及びます。
1つ目が、サーバーの応答の速さです。最初の応答が返るまでに時間がかかっている場合、その後の処理をどれだけ軽くしても改善に限界があります。
測定の道具は、この時間を内訳として表示します。最初の応答に1秒以上かかっている場合は、この要因が主になります。
2つ目が、配信の仕組みです。画像や書体を利用者に近い場所から配信する仕組みを使うと、通信の時間が短くなります。
3つ目が、仕組みの構成そのものです。動的に生成しているページを、あらかじめ生成した状態で配信する形に変えられる場合があります。
これらは、いずれも技術的な変更を伴います。情報システム部門や制作を依頼している会社との相談が必要になります。
相談の際は、測定の結果を示してください。現状の数値と目標の数値があれば、対応の判断が速くなります。
なお、費用がかかる対応も含まれます。広告費の規模と比較して判断してください。
改善の手順
実際の作業の流れを示します。効果の大きい順に進めます。
投じている費用が大きいページを3つ選び、移動中の回線を想定した条件で測定します。現状の数値を記録します。
測定の道具が示す内訳から、何に時間がかかっているかを確認します。画像、タグ、外部の埋め込みのどれが主な原因かを見ます。
表示する大きさに合わせて書き出し、容量を確認します。装飾のための画像は削る判断も含めます。
設置されているタグの一覧を作り、使っていないものを削除します。必要なタグは読み込みの方法を確認します。
成果に必要でない埋め込みを外し、必要なものは遅れて読み込む形にします。
同じ条件で測り直し、改善の幅を記録します。目標の水準に届いていない場合は、次の要因に進みます。
2〜4週間後に、成果の割合と単価の変化を確認します。改善の効果が数字として現れます。
この手順のうち、3つ目と4つ目で大半が改善します。効果の大きい対象から手を付けるのが、費用に対して最も効率的です。
最後の確認も忘れないでください。表示の速度が改善しても、成果が変わらない場合は別の要因があります。
改善の作業は、1つずつ行って測定します。複数の変更を同時に行うと、どれが効いたかが分かりません。効果の大きい対処を知っておくことは、次のページの改善で役に立ちます。
作業の記録は、変更した内容と前後の数値を並べる形で残します。同じ構成の別のページを改善する際に、そのまま手順として使えます。
なお、改善の作業を依頼する場合も、この記録を共有してください。何が原因で、どこまで改善したいかが伝わります。
効果の測り方
改善の成果をどう確認するかを整理します。速度の数値だけでは判断できません。
見るのは3つです。成果に至った割合、離脱の割合、そして広告の単価です。
成果の割合が上がっていれば、離脱が減ったことの効果です。同じクリック数で成果が増えるため、1件あたりの費用が下がります。
広告の単価も確認します。リンク先の評価が改善した場合、同じ順位を得るための単価が下がる可能性があります。
確認の期間は、2〜4週間を取ります。日単位では変動が大きく、判断できません。
比較の際は、他の変更が入っていないことを確認します。同時に広告文を変えると、どちらの効果か分かりません。
記録は、改善の前後の数値を並べる形で残します。次回の判断の材料になります。
効果が確認できたら、他のページにも展開してください。
成果の割合が変わらない場合は、内容の側に原因があります。表示が速くなっても、訪問者が求める情報がなければ離脱します。速度は前提であり、それだけで成果が生まれるものではありません。
この場合は、広告の文言とページの内容が一致しているかを確認します。クリックした期待と、着地したページの内容がずれていると、速くても離脱します。
速度の改善は、他の改善の効果を正しく測るための土台にもなります。遅いままでは、内容を変えた効果が見えません。
広告用のページを作る場合
専用のページを用意する場合の注意です。ここで速度の問題が生まれることがあります。
専用のページは、通常のサイトとは別の作りになることがあります。制作の道具が違う場合、画像の扱いや読み込みの設計も変わります。
確認すべきは、通常のサイトと同じ点です。画像の容量、タグの数、外部の埋め込みの有無を、公開の前に測定してください。
加えて、公開の前の測定を工程に入れます。配信を始めてから遅いことに気付くと、その間の費用が無駄になります。
複数のページを作る場合は、型を作ります。1つのページで速度を確認しておけば、以降のページも同じ水準になります。
外部に制作を依頼する場合は、速度の要件を伝えます。目標の数値を示せば、その水準で作られます。
要件を伝えていない場合、見た目の要望だけが反映され、速度は考慮されません。
依頼の時点で伝えることが、後の手戻りを防ぎます。
複数の専用ページを運用している場合は、一覧を作って数値を並べます。広告費と表示の速度を同じ表に並べると、改善の優先順位がそのまま見えます。
公開したまま放置されているページも確認してください。過去の施策で作ったページに、いまも広告費が流れていることがあります。
やりがちな失敗
表示速度に関する失敗を挙げます。多くは測定の欠如から生まれます。
- 自社の回線で確認し、問題ないと判断する
- 測定の内訳を見ずに、推測で対処を始める
- 画像の容量を確認せず、元のデータのまま設置する
- 使っていない計測用のタグを削除せず、積み重ねる
- 上部に自動で再生する動画を置き、読み込みを重くする
- 改善の後に成果の割合を確認せず、効果を把握しない
- 専用のページを公開してから測定し、配信中の費用を無駄にする
最も多いのが、1つ目です。会社の回線は速く、端末も新しいため、実際の訪問者の体験とは違います。
4つ目のタグの蓄積も頻繁に起きます。施策のたびに追加され、終了しても削除されないためです。
これらは、測定を工程に組み込めば防げます。公開の前と、四半期ごとの確認です。
測定そのものは、数分で終わります。
運用に組み込む
最後に、継続的な運用の形を整理します。測定を習慣にすることが目的です。
測定は、広告の運用の定例の作業に含めます。月次の確認の項目に1行足すだけで、放置を防げます。
- 広告のリンク先を、公開の前に移動中の回線を想定した条件で測る
- 四半期ごとに、主要なページの数値を測り直す
- 計測用のタグの一覧を、半年に一度棚卸しする
- 画像を追加する際に、容量を確認する手順を決める
- 外部に制作を依頼する際、速度の要件を伝える
- 改善の前後の数値と、成果の割合の変化を記録する
最も効果的なのが1つ目です。公開の前に測る工程があれば、配信中に気付く事態を避けられます。
2つ目の定期的な測定も必要です。施策の追加によって、改善したページが再び遅くなることがあります。
これらの作業は、いずれも数分から数十分で終わります。広告費の規模を考えれば、割の良い作業になります。
- 測定は自社の環境ではなく、移動中の回線を想定した条件で行ってください
- 速度だけを追求して内容を削ると成果が下がります。判断に必要な要素は残してください
よくある質問
表示速度は何秒を目標にすべきですか
主要な内容が表示されるまで2.5秒以内が、良好とされる水準です。3秒を超えている場合は明確な改善の対象になります。
表示速度は広告の単価に影響しますか
影響する可能性があります。主要な広告の仕組みでは、リンク先の利便性が評価の要素に含まれています。加えて、離脱による費用の無駄も発生します。
最初に何を直すべきですか
画像です。表示する大きさに合わせて書き出し、容量を確認します。次に計測用のタグの棚卸しを行えば、多くの場合で目標の水準に届きます。
測定はどの道具を使えばよいですか
公開されている無料の測定の道具で足ります。重要なのは道具の選択ではなく、移動中の回線を想定した条件で測ることです。
改善の効果はいつ確認できますか
2〜4週間後に、成果の割合と単価の変化を確認します。日単位では変動が大きく、判断できません。
まとめ
広告のリンク先の表示が遅いことは、2つの経路で費用を押し上げます。クリックの費用を払った訪問者が内容に到達しないこと、そしてリンク先の評価が下がることです。
目標は、主要な内容の表示が2.5秒以内です。原因の多くは画像と計測用のタグにあり、この2つの見直しで大半が改善します。
そして、測定を工程に組み込みます。公開の前と四半期ごとに測る運用があれば、配信中に気付く事態を避けられます。まずは広告費の多いページから測定してください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
広告運用にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
