イベント運営は内製か外注か|任せる範囲の決め方

「予算が厳しいときは社内で、余裕があれば外に頼む、という決め方をしている」「費用を抑えたい側と、事故を避けたい側で意見が割れる」——催しを開くたびに繰り返される議論です。この議論が噛み合わないのは、判断の材料が足りないからではありません。運営を1つのかたまりとして扱っているためです。この記事では、費目ごとに任せる範囲を決める方法を整理します。
カメ先生催しの運営を社内でやるか外に頼むかはね、金額の大小で決めるものだと思われがちだが、作業ごとに向き不向きがはっきり分かれるんだ。
カメ子作業ごとというのは、どういう切り方になるのでしょうか。
カメ先生見積書に並ぶ費目で切ればいい。企画、会場、制作、機材と配信、当日の人手。このうち機材と配信は失敗が取り返せないので外に頼み、企画は自社に残すのが基本の形になる。
カメ子費目が切り分けの手がかりなのですね。中身から確かめます。
- 全部やるか全部任せるかではなく、費目ごとに判断する
- 企画の費用は全体の1割程度が目安。ここを削ると全体が崩れる
- 見積もりの「一式」は受け取らない。削れる部分が分からなくなる
二択で考えるから決まらない
内製か外注かという問いは、そもそも立て方に無理があります。イベントの準備は、企画、集客、会場の手配、制作物、機材、当日の運営、終了後の対応と、性質の違う作業の集まりだからです。これらをまとめて「やるか任せるか」と問えば、答えは出ません。
実際に多くの企業がやっているのは、部分的な外注です。企画と集客は自社で持ち、機材と当日の運営だけを任せる。この形がもっとも費用対効果がよいことが多い。自社の強みが出る部分を残し、専門性が要る部分だけを買う形です。
では、どこで線を引くのか。判断の材料になるのが見積書の費目です。イベント会社の見積もりは、費目ごとに分かれています。その一つひとつについて、自社でできるかどうかを考えれば、感覚ではなく具体的な作業単位で切り分けられます。
この記事では、まず費目と相場を押さえ、そのうえで内製に向く作業と外注に向く作業を分けます。最後に発注の前に決めておくべき項目をまとめます。金額の目安は規模によって変わるため、幅として捉えてください。
費用の議論が噛み合わない理由も、ここにあります。外注は高いという主張と、内製は危ないという主張は、どちらも特定の作業を念頭に置いて話しています。対象がずれたまま議論すると、どちらの主張も正しく、結論だけが出ません。
見積書に並ぶ費目を知る
イベント会社の見積書に並ぶ費目は、おおむね決まっています。企画の費用、会場の費用、制作の費用、機材の費用、配信の費用、人件費。この6つを押さえておけば、見積もりを読み解けます。
企画の費用は、全体の構成や演出、進行の台本の作成と調整に充てられます。制作の費用は、映像、配布する資料、案内状、看板やパネルなど、形として残るものを作る費用です。この2つは似て見えますが、前者は設計、後者は実装にあたります。
機材の費用は、映像の出力、音響、照明、その他の道具の手配です。配信を伴う場合は、機器と操作の人手が別立てで乗ります。人件費は、司会、当日のスタッフ、登壇や出演を依頼した人への支払いです。人件費は当日の人数だけでなく、準備の日数でも変わります。
見積もりを受け取ったら、まずこの6つに分類してみます。どこにも当てはまらない費目があれば、それが何を指すのかを確かめる。この作業をするだけで、金額の妥当性が判断しやすくなります。
| 費目 | 中身 | 内製のしやすさ |
|---|---|---|
| 企画の費用 | 構成・演出・進行の台本 | 経験があれば内製できる |
| 会場の費用 | 会場のレンタルと附帯設備 | 自社で手配可能 |
| 制作の費用 | 映像・配布物・案内状・看板 | 一部は内製できる |
| 機材の費用 | 映像・音響・照明・道具 | 外注が現実的 |
| 配信の費用 | 配信の機器と操作 | 外注が現実的 |
| 人件費 | 司会・当日のスタッフ・出演 | 受付などは内製できる |
費目の名前は会社によって多少異なります。ディレクション費、進行管理費、諸経費といった呼び方が使われることもあります。名前が違っても、6つのどれに当たるかを尋ねれば整理できます。どれにも当たらないものは、その場で説明を求めます。
全体の相場を先に押さえる
費目の話に入る前に、全体の相場を把握しておくと判断が速くなります。企業のイベントの費用は、おおむね100万円から350万円の幅に収まるとされています。この幅のどこに自社の企画が入るかを先に見当づけます。見積もりが幅の外に出たときに、理由を尋ねられるようになります。
具体例として挙げられているのが、周年のイベントの数字です。参加者が200名から300名の規模で、200万円前後が相場とされています。この規模なら、会場と飲食だけで100万円を超える計算になります。
内訳の目安も示されています。飲食は1人あたり5,000円から8,000円。ステージの装飾は10万円から15万円。開幕の映像の制作は20万円から30万円。人数で変わる費目と、規模によらず定額に近い費目が混ざっています。
この区別が、削るときの手がかりになります。人数で変わる費目を削るには人数を減らすしかありませんが、定額に近い費目は仕様を落とせば下がります。映像をやめる、装飾を簡素にするという判断は、参加者の数に影響しません。
セミナーの形式であれば、相場はもっと低くなります。50名までの小規模で40万円まで、100名からの規模で50万円からという目安が示されています。飲食と装飾がない分、費用の構造がまったく違います。同じイベントという言葉でくくらないことが大切です。
企画の費用は全体の1割が目安
企画の費用の相場は、全体の小計の1割程度とされています。100万円規模のイベントであれば10万円ということになります。ここを削ると全体の質が落ちるため、最後に削る費目です。
企画の費用が何に使われるかを知っておくと、判断がしやすくなります。全体をどういう流れにするか、誰がいつ話すか、何分でどこまで進むかを分単位で書いた進行の台本。これがないと、当日の判断がすべて現場任せになります。
自社に過去のイベントの台本が残っていれば、内製の余地があります。形式が同じセミナーを繰り返し開いているなら、台本は毎回作り直す必要がありません。初回だけ外注して、以降は自社で回すという進め方が合理的です。
一方、これまでにない形式に挑む場合は外注の価値が高くなります。参加者を巻き込む形式、複数の会場をつなぐ形式、体験を伴う展示。経験のない形式は、想定できない落とし穴の数が違います。その差を埋めるのが企画の費用です。
逆に、企画の費用だけを切り出して依頼する形もあります。構成と台本を作ってもらい、実行は自社で行う進め方です。経験を社内に残しながら、初回の失敗を避けられる形になります。継続してイベントを開く予定があるなら、検討する価値があります。
会場の費用は規模で桁が変わる
会場の費用は、規模によって桁が変わります。解説されている目安では、100人程度が入る小さなホールで約30万円。100人から1000人の中規模で約150万円から250万円。1000人を超える規模になると約500万円からとされています。
会議室を借りる形であれば、もっと安く済みます。周年のイベントの例では、搬入と撤収を含めた3時間の利用で25万円から40万円という数字が挙げられています。利用の時間に搬入と撤収が含まれるかどうかで、実質の費用は大きく変わります。
会場の手配そのものは、自社でできる作業です。空き状況を調べ、下見に行き、契約を結ぶ。特別な専門性は要らないため、ここは内製の第一候補になります。イベント会社を通すと手数料が乗ることもあります。
ただし、機材の持ち込みの可否や電源の容量、搬入の経路といった条件は、素人には判断がつきません。下見にイベント会社の担当者に同行してもらう形にすれば、契約は自社で結びつつ、確認の目だけを借りられます。
会場の選定は、費用だけでなく参加のしやすさも左右します。駅からの距離、乗り換えの回数、周辺の飲食の有無。安い会場を選んだ結果、参加率が落ちて費用対効果が悪化することがあります。会場費の差額と、参加者1人あたりの獲得の費用を並べて考えます。
機材と配信は外注が現実的
機材まわりは、外注を前提に考えるのが現実的です。200人規模のセミナーで、会場内の機材の費用は15万円から30万円程度とされています。この金額で当日の映像と音響が保証されるなら、安い部類です。
自社でやろうとすると、機材の調達だけでなく、設営と操作と撤収まで発生します。当日に音が出ない、映像が映らないという事故は、確認する人がいないと起きます。そして起きたときに直せる人が現場にいません。
配信を伴う場合はさらに専門性が上がります。回線の確保、予備の経路、音声と映像の同期、途中で止まったときの復旧の手順。これらは経験がないと組み立てられません。
費用を抑えたい場合は、機材の点数を減らす方向で相談します。カメラを1台にする、照明を最低限にする、演出の映像をなくす。作業自体を内製に切り替えるより、仕様を落とすほうが事故の危険を増やさずに済みます。
外注する場合も、当日の連絡の経路だけは決めておきます。音が小さい、画面が見えないといった指摘を、誰が受けて誰に伝えるか。参加者からの指摘が現場の技術の担当まで届かないことがよくあります。会場の担当者を1人決めて、そこに集めます。
人件費は当日だけではない
人件費を当日の人数だけで見積もると、あとで金額が合いません。実際には、事前の打ち合わせ、リハーサル、設営、撤収の分が乗ります。当日の8時間に対して、前後に2日分の人手がかかることも珍しくありません。
司会については、外部に依頼する価値が高い役割です。進行が乱れたときに立て直せるかどうかで、参加者の印象が変わります。社員が務めると、想定外の出来事に対応しきれない場面が出ます。
一方で、受付や誘導は内製に向きます。自社の社員が立つことで、参加者と直接話す機会が生まれます。営業の担当を受付に置くと、その場で商談につながることがあります。費用の削減以上に、この効果のほうが大きい。
ただし、社員を当日に張り付けるということは、その日の通常業務が止まるということでもあります。人件費として計上されないだけで、費用は発生しています。この点を計算に入れずに「内製のほうが安い」と結論を出すのは危険です。
登壇を外部に依頼する場合は、謝礼のほかに交通費と宿泊費も見込みます。個人へ支払う場合は源泉徴収の対象になるため、経理との確認が要ります。支払いの手続きを当日までに整えておかないと、精算が翌々月にずれ込みます。
一式の見積もりは受け取らない
見積書を受け取ったときに真っ先に確かめるのが、「一式」という表記の有無です。費目がひとまとめになっていると、後から一部を削ることができません。予算が合わないときに、調整の余地がなくなります。
解説でも、項目をまとめてしまうと予算の都合で一部を削る際に困る、という指摘がされています。内訳と作業の範囲を確認することが、見積もりを読む第一歩です。
具体的には、金額の大きい費目から順に内訳を尋ねます。何人が何日間、どの作業に入るのか。機材は何をいくつ手配するのか。答えられない見積もりは、根拠のない金額と考えて構いません。
内訳を出してもらうと、自社でできる部分が見えてきます。案内状の作成、会場の手配、受付の人手。そこだけを外して再見積もりを依頼すれば、話が具体的に進みます。
- 費目の内訳を確認せず、総額だけで内製か外注かを判断する
- 社員を当日に張り付ける分の人件費を計算に入れない
- 企画の費用を削って、当日の進行を現場任せにする
- 機材の操作を未経験の社員に任せ、予備の手段を用意しない
内訳を求めることは、値切ることとは別です。何にいくらかかるかが分かれば、削る場所を自分たちで選べるようになります。総額を下げてほしいと頼むより、仕様を落とす場所を指定するほうが話が早い。相手にとっても、その方が対応しやすい依頼になります。
内製に向く作業
内製に向くのは、自社にしかできない判断を含む作業です。企画の骨子、話す内容、誰を呼ぶか、どんな言葉で案内するか。ここを外注すると、どこにでもあるイベントになります。
集客も自社の仕事です。既存の顧客への案内、営業からの声かけ、メールの配信、自社の発信。外部の会社が持っている名簿より、自社の顧客の名簿のほうが確実に集まります。
会場の手配と、受付や誘導の人手も内製できます。特別な技能が要らず、社員が参加者と接する機会にもなるためです。配布する資料の作成も、内容が自社のものである以上、原稿は自社で書くほうが早く正確です。
終了後の対応も自社で持ちます。参加者への礼状、営業への引き渡し、次の接点の設計。ここを外注に任せると、せっかく集めた見込み客が動かないまま時間が過ぎます。
内製の判断で見落とされるのが、担当者の時間の上限です。通常の業務を抱えたまま準備を進めると、直前の2週間で破綻します。何時間かかる作業なのかを見積もってから、内製の可否を決めます。時間が取れないなら、費用を払って買うほうが結果的に安く済みます。
外注に向く作業
外注に向くのは、失敗したときの損害が大きく、かつ経験がものを言う作業です。機材、配信、司会、そして初めての形式の企画がここに入ります。
見落とされやすいのが撮影です。当日の写真と映像は、その後の記事や資料に長く使えます。社員が片手間に撮った写真は、後から使える品質になりません。資産として残すつもりなら、撮影は依頼する価値があります。
大人数の誘導も外注の対象です。数百人が同時に動く場面では、経験のない人手を並べても列は捌けません。安全に関わる部分は、専門の人手を入れるのが原則です。
装飾や設営も、規模が大きくなると自社では持てません。重量物の設置、電源の配線、消防に関わる確認。会場側から資格や届出を求められる場面もあります。この領域は最初から外注として計上します。
外注するときは、成果物の基準を先に伝えます。写真であれば、何カットくらい必要か、どんな場面を押さえてほしいか。登壇者の顔だけが並んだ写真では、後の記事や資料に使えません。会場の様子、参加者の反応、展示の様子まで指定します。
判断の軸は3つに絞れる
費目ごとの向き不向きを踏まえたうえで、最終的な判断は3つの軸で行います。失敗したときの損害、実施する頻度、社内に残したい経験です。
1つ目の損害は、その作業が失敗したときに何が起きるかで測ります。音が出なければイベントは成立しません。取り返しのつかない作業は、費用より確実性で選びます。一方、案内状のデザインが平凡でも、当日は問題なく進みます。
2つ目の頻度は、年に何回開くかです。年に1回なら外注、月に1回なら内製の体制を作る価値があります。回数が多いほど、内製の学習が投資として回収できます。
3つ目が、社内に残したい経験です。今後もイベントを続けるつもりなら、最初の数回は外注しつつ、担当者が横で工程を覚える形にします。任せきりにすると、5年たっても自社に何も残りません。
3つの軸で判断がつかない場合は、初回は外注を選びます。1回目で事故を起こすと、社内でイベントそのものの評価が下がるためです。続けられなくなるのがいちばん大きな損失です。2回目以降に内製の範囲を広げれば、経験は積み上がります。
部分的に任せるという選択
実務でもっとも多いのが、部分的な外注です。企画と集客と資料は自社、機材と司会と撮影は外注。この分け方が、費用と確実性の均衡点になることが多いと言えます。
この形を取る場合、責任の境界を明確にしておく必要があります。どこまでが自社の作業で、どこからが相手の作業か。境界が曖昧な部分は、当日になって誰もやっていないことが判明します。
よく抜けるのが、資料の印刷と会場への搬入です。自社で作った資料を、誰がいつ会場へ運ぶのか。作る側と運ぶ側が別だと、この工程が浮きます。作業の一覧に「誰が」の欄を作れば防げます。
また、当日の指揮を誰が執るかも決めておきます。自社の担当者なのか、外注先の責任者なのか。判断が必要な場面で2人が別の指示を出すと、現場が止まります。1人に決めて、全員に伝えておきます。
作業の一覧は、表計算の1枚で十分です。作業名、期限、担当(自社か外注先か)、確認する人。この4列があれば、抜けはほぼ防げます。凝った様式を作ると、更新されずに形だけ残ります。
発注の前に決めておく項目
外注を決めたら、見積もりを依頼する前に整理しておく項目があります。ここが曖昧なまま相談すると、相手も見積もりの前提を置けず、金額が大きく振れます。
- 開催の日と時間、そして会場が決まっているか(未定なら候補と条件)
- 想定する参加者の数と、その根拠(既存の顧客の数など)
- イベントの目的と、終わったあとに何が起きていれば成功か
- 総額の上限と、その中で削れない部分はどこか
- 自社で担当する作業はどれか(集客・資料・受付など)
- 配信を行うかどうか、記録の撮影を残すかどうか
- 当日の指揮を執る人は誰か(自社か外注先か)
- 終了後のデータや素材を、誰がどの形式で受け取るか
最後の項目は特に忘れられがちです。撮影した写真や映像、参加者の名簿、アンケートの回答。納品の形式と時期を決めておかないと、必要なときに手元にありません。契約の書面に入れておきます。
この一覧を埋めて相談すると、相手の提案の質も上がります。前提が分かっていれば、余計な仕様を積まずに済むためです。曖昧なまま相談すると、相手は安全側に振った高い見積もりを出します。準備の1時間が、数十万円の差になることがあります。
工程表を相手と共有する
発注が決まったら、当日までの工程表を作って共有します。誰がいつまでに何を終えるかを1枚にしたものです。部分的に外注する形では、この1枚があるかどうかで事故の数が変わります。
特に期日を明確にしたいのが、原稿と素材の受け渡しです。映像や資料を作ってもらう場合、こちらから渡す情報が遅れると制作も遅れます。遅れた分は当日の直前に圧縮され、確認の時間が削られます。
リハーサルの日程も先に押さえます。当日の朝だけで済ませようとすると、問題が見つかっても直す時間がありません。前日に会場でリハーサルができるかどうかは、会場の契約の段階で決まります。後から追加すると費用が上がります。
工程表には、判断が必要な期限も書き込みます。この日までに参加者の数が確定しないと、飲食の追加ができない。この日を過ぎると機材のキャンセル料が発生する。お金が動く期限を明記しておくと、社内の意思決定が早くなります。
終了後の作業も工程表に入れておきます。写真と映像の納品、アンケートの集計、参加者への礼状、営業への引き渡し。当日で終わりにすると、集めた見込み客が動かないまま時間が過ぎます。ここまで含めて1枚にします。
予備の予算を5%持つ
見積もりが固まったら、予算に余裕を持たせます。解説では、予算のうち5%程度を予備として確保することが勧められています。当日の追加や、直前の変更に対応するための枠です。
実際に発生しやすいのが、参加者の数の増減です。想定より多く集まれば、席と資料と飲食が足りません。直前の追加は通常より割高になることが多く、予備がないと断ることになります。
機材の追加も起こります。リハーサルで音が届かないと分かり、スピーカーを1台足す。ここで予算がなければ、当日の品質を落とすしかありません。
使わなければ戻せばよい、という性質の枠です。最初から総額に含めて社内の承認を取っておけば、直前に稟議を回す必要がなくなります。この手続きの短縮こそが、予備の予算のいちばんの価値です。
企画・会場・制作・機材・配信・人件費の6つに分けて、それぞれ自社でできるかを判断する。
失敗したときの損害、実施の頻度、社内に残したい経験の3つで内製と外注を振り分ける。
日程・人数・目的・上限・自社の担当範囲を書いた1枚を作ってから見積もりを依頼する。
金額の大きい費目から内訳を尋ね、自社でできる部分を外して再見積もりを取る。
総額に予備の枠を含めて社内の承認を取り、直前の変更に稟議なしで対応できるようにする。
予備の枠を使う判断も、誰がするかを決めておきます。当日に判断が必要になったとき、決裁者が会場にいないと動けません。いくらまでは現場で判断してよいかを、金額で決めておきます。5万円までは現場、それ以上は電話、という形で十分です。
よくある質問
初めてのイベントは、全部外注したほうがよいですか
集客と当日の受付は自社で持つことをおすすめします。集客は自社の顧客の名簿がもっとも効き、受付は営業が参加者と直接話せる貴重な機会だからです。機材と司会と撮影を任せれば、初回でも大きな事故は避けられます。
見積もりは何社から取るべきですか
2社から3社が実務的です。1社では金額の妥当性が判断できず、4社を超えると比較の手間が回収できません。比較するときは、同じ前提の1枚を渡して条件を揃えます。前提が違う見積もりは、金額を並べても意味がありません。
内製に切り替える判断は、どのタイミングでしますか
同じ形式で3回開いた後が目安になります。3回やれば、想定外の出来事のおおよそが経験できています。そのうえで、機材と配信だけは外注に残す形が現実的です。全部を内製に切り替えると、事故の危険が一気に上がります。
- 企画の費用は全体の1割程度。最後に削る費目として扱う
- 社員を当日に張り付ける分も費用。内製が安いとは限らない
- 予備の枠を最初から総額に含めておくと、直前の稟議が要らない
まとめ
内製か外注かは、二択で決めるものではありません。見積書の6つの費目に分解し、それぞれで判断する。企画と集客と資料は自社、機材と配信と司会と撮影は外注、という形が多くの企業にとっての落としどころになります。
判断の軸は3つです。失敗したときの損害、実施する頻度、社内に残したい経験。取り返しのつかない作業は、費用より確実性で選ぶ。この原則を置いておけば、予算の議論に引きずられずに済みます。
そして、発注の前に前提を1枚にまとめ、見積もりの「一式」は分解してもらう。予備の枠を5%持っておく。この3つの準備が、当日の慌ただしさと事後の精算の揉め事をまとめて減らしてくれます。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
ウェビナー・セミナーの集客と運営でお困りですか?
企画・集客・運営までデボノが伴走支援。外部リスト頼みにしない「自社の集客力」を育てます。
