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漬物店が月替わりの漬物の製造メモから、ChatGPT で商品の紹介文とお得意様へのはがきの文を作り、効き目の言葉を出さずに店主が確かめる

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

漬物店が月替わりの漬物の製造メモを ChatGPT に貼り、店頭の札・通販・SNSの紹介文と、お得意様へのはがきの文面を作らせます。店主は効き目の言葉とラベルとの食い違いを確かめ、価格を書き入れて使います。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Microsoft Copilot
対象業界
EC/小売/製造
対象部門
マーケティング
対象業務
書類作成
主な課題
人手が足りない/属人化している/書類作成に時間がかかる
AIで行う処理
生成
主な効果
品質標準化/工数削減/機会損失防止
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
最小構成
費用感
SaaS追加(小)
人間の確認
条件付き
現在工数
12h/月
AI導入後
4h/月
想定削減
67%
年間削減
96h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 店主が月替わりの品を決め、製造の記録帳に野菜の産地と漬け方を書く
  2. ラベルの原材料・保存方法・賞味期限を決め、ラベルを刷る
  3. 店主が品ごとに、店頭の札・通販の商品ページ・SNSの紹介文を書く
  4. お得意様の区分ごとに、はがきのあいさつ文と案内欄の文を書く
  5. 価格を書き入れ、店頭の札を立て、通販の商品ページを更新する
  6. はがきを刷り、宛名印刷のソフトで宛名を刷って出す
  7. 月の途中でSNSに品の紹介を投稿する
導入後(After)
  1. 人店主が月替わりの品を決め、製造メモを決まった形で書く(野菜・産地・漬け方・味の一言・ラベルの写し)
  2. 人ラベルの原材料・保存方法・賞味期限を決め、ラベルを刷る(ここは変えない)
  3. 人ChatGPT のプロジェクト「月替わりの紹介文」に、その月のチャットを作って製造メモを貼る
  4. 【AI】 ChatGPT が、品ごとに店頭の札・通販の商品ページ・SNSの紹介文の文案を2案ずつ作る
  5. 【AI】 ChatGPT が、ラベルから写した欄(原材料・産地・保存方法)を品ごとに付ける
  6. 【AI】 効き目に触れる言葉や製造メモに無い事実は、文案に入れず「確かめること」として挙げる
  7. 人店主が文案を選んで直し、ラベルから写した欄をラベルと照らす
  8. 【AI】 店主が直した紹介文をもとに、お得意様の区分ごとのはがきのあいさつ文と案内欄の文案を作る
  9. 人店主がはがきの文を直し、価格を書き入れて刷る。宛名は宛名印刷のソフトで刷る
  10. 人店頭の札を立て、通販の商品ページを更新し、SNSに投稿する
各工程の詳しい説明を読む
  1. 店主が月替わりの品を決め、製造の記録帳に野菜の産地と漬け方を書く
  2. ラベルの原材料・保存方法・賞味期限を決め、ラベルを刷る
  3. 店主が品ごとに、店頭の札・通販の商品ページ・SNSの紹介文を書く
  4. お得意様の区分ごとに、はがきのあいさつ文と案内欄の文を書く
  5. 価格を書き入れ、店頭の札を立て、通販の商品ページを更新する
  6. はがきを刷り、宛名印刷のソフトで宛名を刷って出す
  7. 月の途中でSNSに品の紹介を投稿する

(a)月初めに書く時間が無い。 3番と4番で24件を書くと、1件30分としても12時間です。漬け込みの準備と重なる週に、この時間は取れません。 通販の商品ページが前の月の文のまま残ったり、はがきが月の半ばに届いたりします。

(b)書けるのが店主だけになっている。 漬物の味や漬け方を言葉にできるのは店主で、従業員が書くと「おいしい季節の漬物です」の一行で終わりがちです。 店主が風邪をひいた月は、はがきが止まります。

(c)媒体ごとに言うことが食い違う。 店頭の札には「国産の白菜」、通販の商品ページには「京都産の白菜」、SNSには産地が無い。書いた日と書いた人が違うと、同じ漬物の説明がずれます。 保存方法も、通販の商品ページだけが古いままになっていることがあります。

(d)効き目の言葉が混ざる。 「乳酸菌たっぷりでお腹にやさしい」「体を温める生姜で風邪知らず」。お客様に喜んでもらおうとして書いた一言が、効き目を言い切る文になっています。 書いた人は、気づいていません。

  1. 【人】 店主が月替わりの品を決め、製造メモを決まった形で書く(野菜・産地・漬け方・味の一言・ラベルの写し)
  2. 【人】 ラベルの原材料・保存方法・賞味期限を決め、ラベルを刷る(ここは変えない)
  3. 【人】 ChatGPT のプロジェクト「月替わりの紹介文」に、その月のチャットを作って製造メモを貼る
  4. 【AI】 ChatGPT が、品ごとに店頭の札・通販の商品ページ・SNSの紹介文の文案を2案ずつ作る
  5. 【AI】 ChatGPT が、ラベルから写した欄(原材料・産地・保存方法)を品ごとに付ける
  6. 【AI】 効き目に触れる言葉や製造メモに無い事実は、文案に入れず「確かめること」として挙げる
  7. 【人】 店主が文案を選んで直し、ラベルから写した欄をラベルと照らす
  8. 【AI】 店主が直した紹介文をもとに、お得意様の区分ごとのはがきのあいさつ文と案内欄の文案を作る
  9. 【人】 店主がはがきの文を直し、価格を書き入れて刷る。宛名は宛名印刷のソフトで刷る
  10. 【人】 店頭の札を立て、通販の商品ページを更新し、SNSに投稿する

7番目が、この設計の分かれ目です。 文案は、店主が選んで直すための材料です。その年の野菜の出来は店主しか知らないので、そのまま出さずに店主の言葉に寄せて直します。 直す手間は、白紙から3つの長さで書くより短く済みます。

8番目を7番目のあとに置いているのは、はがきと紹介文の言うことをそろえるためです。 店主が直した紹介文を元にすると、はがきに書いた産地と通販の商品ページの産地が食い違いません。 先にはがきを作ると、直す前の文案がはがきに残ります。

9番目で宛名を ChatGPT に通さないのは、名簿を外に出さないためです。 はがきの文面は区分ごとに3種類で足り、誰に送るかは名簿と宛名印刷のソフトの側で決めます。

02今回想定するシステム構成

構成図
製造の記録帳/ラベルの表示/店主の見た野菜の出来
   │  店主が月替わりの品を決め、製造メモを書く
   ▼【トリガー】製造メモを書き終えた時点(前の月の下旬)
ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト「月替わりの紹介文」)
   │  スキル:媒体ごとの字数と口調・ラベルの写しの付け方・効き目の言葉の扱い
   │  Sources:店の紹介文の決まり、漬物ごとの食べ方の手帳、
   │           はがきの区分ごとの書き方、過去の良い紹介文の例
   ├──▶ 品ごとの紹介文(札・通販・SNS)+ ラベルの写し + 確かめること
   └──▶ 区分ごとのはがきのあいさつ文と案内欄
   ▼
【店主が選んで直し、ラベルの写しをラベルと照らす】
   ├──▶ 価格を書き入れ、店頭の札と通販の商品ページへ
   ├──▶ はがきを刷る(宛名は宛名印刷のソフトで刷る)
   └──▶ 店のSNSへ
役割想定する製品代替候補
処理ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクトとスキル)Claude、Microsoft Copilot
保管共有のドライブ(製造メモ・食べ方の手帳・使った紹介文)店主のパソコンのフォルダ
宛名宛名印刷のソフトとお得意様の名簿はがきの宛名の手書き

新しく足すのは、ChatGPT の業務用ワークスペースと、その中のプロジェクトとスキルだけです。 漬け方、ラベルの決め方、名簿の持ち方は変えません。味を3つの長さで書き直す作業を、文案から選んで直す作業に置き換えます。

プロジェクトは、チャット・ファイル・指示をまとめて置く機能です。 公式の案内では、プロジェクトの指示はそのプロジェクトのチャット全体に適用され、プロジェクトにはアップロードしたファイルと接続した情報を置く Sources があるとされています。店の紹介文の決まりと食べ方の手帳を Sources に置けば、店主と従業員が同じ決まりで文案を受け取れます。 第3章の(b)への答えはここにあります。

スキルで、文案の形をそろえます。 公式の案内では、スキルは特定の作業や流れのための指示と補助の資料をまとめたもので、ChatGPT では @skill-creator から作り始め、ワークスペースの設定が許せばチームの人と共有できるとされています。従業員が書く月も、店主と同じ手順で文案を受け取れます。

ChatGPT の業務用ワークスペースを使うのは、店の決まりと製造メモを店の中で共有するためです。 個人のアカウントにそれぞれが貼る形にすると、決まりのファイルが人ごとに古くなります。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

店主が製造メモを書き終えた時点を起点にします。 月替わりの品は前の月の下旬に決まります。品が決まり、試し漬けの味を見てから製造メモを書きます。 味を見る前に書くと、文案が予定の味のまま出て、漬け上がりと食い違います。

チャットは月ごとに分けます。 チャットの名前は月にします(例:「11月の月替わり」)。前の月のチャットに続けて貼ると、前の月の品の産地や味の言葉が文案に混ざります。 毎月、新しいチャットで始めます。

紹介文を先に、はがきを後に作らせます。 同じチャットの中で、紹介文を店主が直し終えたら「直した紹介文をもとに、はがきの文を作ってください」と続けます。はがきの文が直した紹介文から作られるので、2つの言うことが食い違いません。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
製造メモ品名、野菜の名前と産地、漬け方(浅漬け・本漬け・糠漬けなど)、味の一言、食べごろ店主が製造の記録帳を見て書く
ラベルの写し名称、原材料名、添加物、内容量、保存方法、賞味期限の目安、製造者刷ったラベル
店の紹介文の決まり媒体ごとの字数、口調、書いてはいけないことSources
食べ方の手帳漬物ごとに店が勧める食べ方(刻んでご飯に、お茶漬け、酒の肴など)と切り方Sources
はがきの区分ごとの書き方店に通う人・通販の人・贈答の人それぞれの、あいさつの調子と案内の重点Sources

質を決めるのは、味の一言と食べ方の手帳です。 味の一言が「おいしい」だけなら、文案もどの漬物にも当てはまる文になります。 「今年のかぶは甘みが強く、昆布を控えめにした」「日野菜は皮の色を残すために浅めに漬けた」のように、その年の漬物にしか無い具体を1つ書いておくと、文案がその月のものになります。

ラベルの写しは、刷ったラベルから写します。 製造の記録帳ではなく、お客様の手に渡るラベルの文字を写すのが大事です。 紹介文とラベルが食い違ったとき、お客様が見るのはラベルのほうだからです。

1品分の製造メモは、次の形で貼ります。

品名:千枚漬け
野菜:聖護院かぶ / 産地:京都府
漬け方:薄切りを昆布と甘酢で本漬け / 食べごろ:漬けてから5日ほど
味の一言:今年のかぶは甘みが強い。昆布を控えめにして、かぶの味を残した。
ラベルの写し:
  名称=かぶ甘酢漬
  原材料名=かぶ(京都府産)、漬け原材料〔砂糖、醸造酢、食塩、昆布〕、唐辛子
  添加物=なし
  内容量=200g
  保存方法=要冷蔵(10℃以下)
  賞味期限の目安=製造日から14日
価格:(店主が書き入れる)

欄の名前を毎月同じにしておくと、ラベルの写しの根拠が「ラベルの原材料名」のように欄の名前で返ってきます。 店主は、その欄だけをラベルと照らせば済みます。

Step3

データの取得方法を決める

Sources には、店の決まりと手帳を置きます。 月ごとに変わるものは、チャットに貼ります。

ファイル置き場所更新の頻度
店の紹介文の決まりSources決まりを変えたとき
漬物ごとの食べ方の手帳Sources新しい品を漬けたとき
はがきの区分ごとの書き方Sources区分の考え方を変えたとき
過去の良い紹介文の例Sources(スキルの補助の資料にも)季節ごとに店主が選んで足す
製造メモとラベルの写しその月のチャットに貼る毎月

製造メモは、店主のパソコンのメモに決まった形で書きます。 品名、野菜と産地、漬け方、食べごろ、味の一言、ラベルの写しを、毎月同じ並び・同じ言葉で書きます。 「添加物=なし」も省きません。欄が空いていると、ChatGPT はそこを推し量って埋めようとします。

ラベルの写真をチャットに添付し、写しの下書きを作らせる使い方も考えられます。 ただし、ラベルの小さな文字は読み違いが起きやすく、原材料の順や産地の読み違いがそのまま紹介文の誤りになります。 写真から写しを作らせる場合も、店主がラベルと1行ずつ照らしてから製造メモとして確定します。 最初は店主がラベルの文字を打ち込む形から始めます。

プロジェクトはパソコンのフォルダを直接は読みません。 公式の案内でも、ChatGPT のプロジェクトはパソコンのフォルダに直接アクセスしないとされています。食べ方の手帳を直したら、Sources のファイルも差し替えます。

お得意様の名簿は、どこにも置きません。 プロジェクトの Sources にも、チャットにも入れません。はがきの文面に要るのは区分の名前と、その区分に向けた書き方だけです。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. ラベルの写しを刷ったラベルから写す … 製造の記録帳ではなく、お客様の手に渡るラベルの文字を写します
  2. 産地をラベルの書き方で写す … ラベルに「京都府産」とあれば「京都府」と書きます。ラベルに無い地名や農家の名前を足しません
  3. 添加物の欄を空けない … 使っていないときも「なし」と書きます
  4. 味の一言を1行書く … その年の漬物にしか無い具体を1つ書きます
  5. 価格の欄を空けておく … 「(店主が書き入れる)」と書き、数字を入れません

2番目は、紹介文の産地をラベルに揃えるためです。 製造の記録帳には「〇〇さんの畑」と書いてあっても、ラベルに書いていない農家の名前を紹介文に出すと、ラベルと紹介文の情報が揃いません。 農家の名前を出したいなら、先に農家の了解を取り、店の決まりに書き足してから使います。

3番目は、「無添加」の言葉を入力の側で縛るためです。 指示で「無添加と書かない」と書いても、添加物の欄が空いていれば、ChatGPT は自家製という言葉から「無添加」を足します。 欄に「なし」と書いてあっても、「無添加」と言い切るかは店主が決めることなので、文案には使わせません。

5番目は、価格を ChatGPT に書かせないためです。 はがきは月初めに届き、その月のあいだは価格の約束になります。 前の月の値やそれらしい値が入らないように、欄を空けたまま貼ります。

Step5

AIに処理させる

させるのは、決まりに沿った文案を作ることと、ラベルの表示を写すことです。

させること中身
店頭の札30字までの一言を2案。字数を( )で書く
通販の商品ページ200字までの説明を2案。味・食べ方・保存の注意の順
SNSの投稿100字までの紹介を2案
ラベルの写し原材料名・産地・保存方法・賞味期限の目安を、ラベルの文字のまま写す
確かめること効き目に触れる言葉、製造メモに無い事実、ラベルと食い違いそうな言葉
はがきの文区分ごとに、あいさつ文(80字まで)と案内欄(品ごとに40字まで)

2案の切り口を変えさせるのは、店主が選ぶためです。 似た2案では選ぶ意味がありません。「味(甘みが強い)」と「食べ方(刻んでお茶漬けに)」の2つに分けさせます。 店主は、その品とお客様に合う切り口を選びます。

はがきの区分ごとの書き方は、Sources の決まりに従わせます。 店に通う人には「店頭で試食できます」、通販の人には「お届けは冷蔵便で」、贈答の人には「詰め合わせにもできます」と、区分ごとに案内の重点が違います。 3区分の文面を並べて出させ、店主が一度に見比べられるようにします。

させないこと理由
「腸にやさしい」「免疫を高める」「風邪知らず」など健康の効き目を書く食品の広告で健康の保持増進の効果を誤認させる表示は禁じられている
「乳酸菌がたっぷり」など、量を確かめていない成分を書く店が確かめていないことを約束することになる
ラベルに無い産地・農家の名前を書く紹介文とラベルが食い違う
「無添加」「保存料不使用」を言い切る言い切るかは店主が決める
価格を書く価格は店主が決めてから書き入れる
保存方法・賞味期限をラベルと違う言葉で書くお客様がどちらに従えばよいか分からなくなる
食べ方の手帳に無い食べ方を勧める店で勧めていない食べ方を書くことになる

1行目が、いちばん起きやすい失敗です。 漬物の紹介文らしい言葉として、ChatGPT は発酵や乳酸菌から健康の話につなげたがります。健康増進法の第65条は、食品として販売に供する物に関して広告その他の表示をするときに、健康の保持増進の効果などについて著しく事実に相違する表示や、著しく人を誤認させるような表示をしてはならないと定めています。 どこからがそれに当たるかを店が一つずつ判断するより、効き目に触れる言葉を最初から文案に入れないほうが確実です。

Step6

指示内容を固定する

スキル「monthly-pickles」の指示(プロジェクトの指示にも同じものを置く):

あなたは漬物店の店主の補助です。
チャットに貼られた製造メモの品ごとに、Sources の店の紹介文の決まりと
食べ方の手帳に沿って、次の順に返してください。

1. 店頭の札(30字まで)2案、通販の商品ページ(200字まで)2案、
   SNSの投稿(100字まで)2案
   - 案A:味 / 案B:食べ方
   - 各案の字数を( )で書く
   - 価格は書かず「(価格)」と空けておく
2. ラベルの写し:原材料名・産地・保存方法・賞味期限の目安を、
   製造メモの「ラベルの写し」の文字のまま写す
3. 確かめること(箇条書き。なければ「なし」)

【文案の決まり】
- 健康の効き目(腸・お腹・免疫・風邪・血圧・美容・体を温めるなど)に
  触れる言葉を書かないでください。書きたくなったときは、文案に入れず
  3 に「効き目に触れる言葉の候補」として挙げてください。
- 乳酸菌・ビタミン・食物繊維など、成分の量や働きを書かないでください。
- 産地は、ラベルの写しの原材料名にある産地の文字だけを使ってください。
  ほかの地名・農家の名前・畑の名前を足さないでください。
- 「無添加」「保存料不使用」「自然のまま」を使わないでください。
- 保存方法と賞味期限の目安は、ラベルの写しと同じ言葉で書いてください。
- 食べ方は、食べ方の手帳にその品の食べ方として書かれたものだけを
  使ってください。手帳にその品が無いときは、食べ方を書かず 3 に
  「手帳に無い品」と書いてください。
- 味の言葉は、製造メモの「味の一言」にある言葉だけを使ってください。
- 前の品と同じ言い回しを続けないでください。

はがきの文の指示(同じスキルの補助の資料に置く):

店主が直した紹介文をもとに、お得意様へ送る月の案内のはがきの文を、
Sources の「はがきの区分ごとの書き方」に沿って作ってください。

- 区分は「店に通う人」「通販の人」「贈答の人」の3つです。
  区分ごとに、あいさつ文(80字まで)と、品ごとの案内欄(40字まで)を作ってください。
- 品の説明は、店主が直した紹介文と同じことだけを書いてください。
- お客様の名前・住所は書かないでください。宛名は別に刷ります。
- 価格は「(価格)」と空けてください。
- 「残りわずか」「先着」「今だけ」など、数量や期間の約束を書かないでください。
- 健康の効き目に触れる言葉を書かないでください。
- 最後に「ラベルの写し」として、案内欄に挙げた品の産地・保存方法を並べてください。

「ラベルの写し」を最後に並べさせるのは、店主の確認を短くするためです。 はがきの全体を読み直す前に、写しの数行がラベルと同じかだけを見れば足ります。 産地の言い換えが入っていれば、そこで分かります。

Step7

出力形式を固定する

紹介文の文案は、次の形で受け取ります。

【千枚漬け】
店頭の札
  案A:甘みの強い今年のかぶで(13)(価格)
  案B:刻んでお茶漬けにも(9)(価格)
通販の商品ページ
  案A:京都府産の聖護院かぶを薄く切り、昆布と甘酢で漬けました。
       今年のかぶは甘みが強く、昆布を控えめにして……(186)
  案B:……(172)
SNSの投稿
  案A:……(88)
  案B:……(95)
ラベルの写し:原材料名=かぶ(京都府産)、漬け原材料〔砂糖、醸造酢、食塩、昆布〕、唐辛子
            保存方法=要冷蔵(10℃以下) / 賞味期限の目安=製造日から14日
確かめること:
  ・効き目に触れる言葉の候補:「発酵の力で」(案Bの商品ページで使いかけた)
  ・なし(そのほか)

1つ目の理由は、字数が書かれていることです。 店主は字数を数え直さずに、札に収まるか、通販の商品ページの枠に収まるかを見られます。

2つ目は、ラベルの写しが分かれていることです。 店主はラベルの写しだけをラベルと照らし、紹介文の産地・保存方法がどこから来たかを確かめます。 第3章の(c)の「媒体ごとに産地が違う」は、この欄で止めます。

3つ目は、「確かめること」が分かれていることです。 効き目に触れる言葉の候補や手帳に無い品は、文案に混ぜず別の欄に出させることで、店主が読み落としません。 第3章の(d)の「書いた人が気づいていない」は、この欄で止めます。

はがきの文案は、次の形で受け取ります。

【はがき:店に通う人】
あいさつ文:朝晩冷えるようになりました。今月は千枚漬けと白菜の浅漬けが
            並びます。店頭で味見をしてからお選びください。(58)
案内欄:
  ・千枚漬け … 今年のかぶは甘みが強く、昆布を控えめに(20)(価格)
  ・日野菜 … 皮の色を残して浅めに漬けました(15)(価格)
【はがき:通販の人】
……
【はがき:贈答の人】
……
【ラベルの写し】
千枚漬け:京都府/要冷蔵(10℃以下)
日野菜:滋賀県/要冷蔵(10℃以下)
Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
製造の記録帳・ラベル店主が見て製造メモを書く野菜と産地、漬け方、ラベルの写し
ChatGPT のプロジェクト画面での操作紹介文の文案、ラベルの写し、確かめること、はがきの文案
通販サイトの管理画面店主が直した文を写す価格は店主が書き入れる
はがきと宛名印刷のソフト店主が直した文面を刷り、宛名は名簿から刷る名簿は ChatGPT に通さない
店のSNS店主が直した投稿を写真と一緒に出す投稿は人が行う

この構成には、ワークフローの製品もAPIも入りません。 製造メモは店主が書き、文案は店主が選び、店頭・通販・はがき・SNSに出すのも店主です。 月に24件なら、仕組みを組むより貼るほうが速く済みます。

名簿は、宛名印刷のソフトの側だけで使います。 はがきの文面は区分ごとの3種類で、どの区分の人に何枚送るかは、名簿の区分の列で決まります。 ChatGPT には、区分の名前だけを渡します。

Step9

人が確認する

  1. 文案から選んで直す … その品とお客様に合う切り口を選び、その年の漬物の出来に合わせて直します
  2. ラベルの写しをラベルと照らす … 原材料名・産地・保存方法・賞味期限の目安を、刷ったラベルと見比べます
  3. 「確かめること」を見る … 効き目に触れる言葉の候補、手帳に無い品、字数超えを見ます
  4. はがきの3区分を並べて読む … 産地・保存方法が紹介文と同じか、数量や期間の約束が入っていないかを見ます
  5. 価格を書き入れる … 総額表示(税込価格)で書き入れます

2番目を省かないでください。 紹介文とラベルの食い違いは、お客様が手に取った漬物のラベルを見たときに表に出ます。 照らすのは写しの数行だけなので、1品あたり1分ほどで済みます。

5番目の価格は、総額表示で書きます。 国税庁の案内では、総額表示義務は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合に、消費税額を含めた価格(税込価格)を表示することを義務付けるもので、店頭表示やチラシ広告など表示の媒体を問わないとされています。はがきの案内欄の価格も、店頭の札と同じ書き方にそろえます。

目標は、24件をならして1件10分です。 定番に近い品で文案がそのまま使える件は5〜6分、手帳に足す必要のある新しい品や、確かめることの多い件は15分ほどかかります。

Step10

例外に対処する

起きること対応
手帳に無い品を漬けた食べ方を書かせない。店主が食べ方を2〜3行手帳に足してから作り直す
効き目に触れる言葉が文案に入ったその案を使わない。くり返すなら指示の決まりを見直す
ラベルの写しと文案の産地が違うラベルを優先し、文案を直してから使う
月の途中で品を差し替えたその品の製造メモだけを貼り、札と通販の商品ページだけを作り直す
漬け上がりが予定の味と違った製造メモの味の一言を直してから作り直す
ラベルを刷り直した製造メモのラベルの写しを直し、通販の商品ページの保存方法を見直す
はがきを出した後に品切れになった店頭と通販に品切れを出す。はがきは作り直さない
ChatGPT が価格や「残りわずか」を書いた消す。くり返すなら指示を見直す

4行目と6行目は、はがきが先に出ていることから起きます。 品を差し替えても、ラベルを刷り直しても、はがきに書いたことは戻せません。 だからこそ、はがきの案内欄には産地と保存方法を必要最小限だけ書き、詳しい説明は通販の商品ページと店頭に寄せます。 店の決まりにも、はがきに書く範囲を決めておきます。

Step11

記録を残す

  • 月ごとの製造メモとラベルの写し、ChatGPT の文案、店主が直した最後の文
  • 店頭・通販・SNSに出した紹介文と、出した日
  • はがきの区分ごとの文面と、刷った枚数
  • 「確かめること」に出たものと、店主がどうしたか(特に効き目に触れる言葉の候補)
  • 食べ方の手帳の更新の記録(いつ、どの品を足したか)

1つ目で ChatGPT の案と最後の文を並べて残すのは、指示と手帳を直す材料にするためです。 店主がいつも同じ種類の言葉を直しているなら、店の紹介文の決まりか手帳に足します。

04実装レベルの3段階

最小構成:製造メモを ChatGPT のプロジェクトに貼り、スキルの手順で紹介文・ラベルの写し・はがきの文を受け取る / 味の言葉を媒体の長さに書き直すこと
半自動化:上記+製造メモを表の形で貯め、ラベルの印字のデータから写しを自動で作り、手帳に無い品を自動で並べる / ラベルの写しの清書と、書くべき品の洗い出し
本格構成:上記+通販サイトの商品の登録と結び、直した紹介文と価格を商品ページの下書きに入れ、店主の確認の画面に並べる / 通販の商品ページの下書きまで

最小構成が、本記事の想定です。 月24件なら、貼って選んで直す手間は、白紙から書くより短く済みます。 半自動化の価値は、ラベルの写しを人が打ち込まなくて済むことです。 ラベルの印字の機械にデータが残っていれば、そこから写しを作るので、打ち間違いが入りません。 ただし、印字のデータの書き出し方は機械ごとに違うので、使っている機械で書き出せるかを先に確かめます。 本格構成でも、価格とはがきは人のままにします。 通販の商品ページの下書きまで作る形にしても、その月の価格を決めるのは店主で、ラベルの写しを照らす人が出す形を崩しません。 国税庁の案内では、令和9年4月1日から令和11年3月31日までの2年間、飲食料品の譲渡について消費税率が引き下げられ、飲食料品の総額表示の特例が設けられるとされています。この期間をまたぐ月のはがきは、価格の書き方を店主が先に決めておきます。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
2 名
月間件数
24 件
1件あたり現在時間
30 分
1件あたり導入後時間
10 分
現在  24件 × 30分 ÷ 60 = 12 時間/月
導入後 24件 × 10分 ÷ 60 = 4 時間/月
月間削減時間
8h
削減率
67%
年間削減時間
96h
年間金額換算(時間単価2,000円)
19万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

AI活用について相談する

06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 季節の野菜で漬物を漬け、月ごとに店頭に出す品が入れ替わる漬物店・惣菜店。店頭のほかに小さな通販とSNSを持ち、同じ商品の紹介文を媒体ごとに書き分けている場合。長く通ってくれるお得意様に毎月はがきで案内を送っていて、その文面づくりが店主一人に寄っている場合。佃煮・味噌・干物などの食品の小さな店が、月替わりの品の紹介文を作る場合にも同じ形で使える。
向いていない
  1. 品ぞろえが一年中ほぼ同じで、紹介文を一度書けば使い回せる場合。はがきの案内を出しておらず、紹介文も店頭の札だけで足りる場合。月替わりの品が1〜2品で、店主がその場で書けば済む場合。なお、ラベルの表示の内容、価格の決定、どのお得意様に何を送るかは店主が決めることで、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 去年の11月と12月の月替わりの品から6品を選ぶ(新しく漬けた品と、効き目の言葉を書いてしまったことのある品をまぜる)
  2. その6品について、製造メモを第7章の形で書き直し、ラベルの写しを付ける
  3. 店で扱う漬物の食べ方の手帳を、まず20品だけ作る
  4. 業務用のワークスペースでプロジェクトを作り、店の紹介文の決まりと手帳を Sources に置く
  5. 第7章の指示を貼り、6品の紹介文と、3区分のはがきの文を作らせる

見るのは3つです。 効き目に触れる言葉が文案に入っていないか、ラベルに無い産地や「無添加」を書いていないか、手帳に無い食べ方を勧めていないかです。

出てきた内容判断
店主が書くのと同じくらい使える案が出たスキルを作り、2名で使う
効き目に触れる言葉が文案に入る指示の書き方で直る。構成は有効
どの品も似た文案になる味の一言が先。 具体を1つ書く決まりにする
はがきの3区分が同じような文になるSources の区分ごとの書き方を具体にする

2行目が出ても、構成をやめる理由にはなりません。 効き目の言葉が出るのは、漬物の良さを伝えようとするためです。指示の禁止の言葉の並びに、出てきた言葉を足して、同じ6品でもう一度試します。 2回目で無くなれば、そのまま進めます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
効き目に触れる言葉が入る禁止の言葉を並べ、出たときは「確かめること」に出させる
「乳酸菌たっぷり」など成分の量を書く成分の量と働きを書かせない
ラベルに無い産地や農家の名前を書くラベルの写しの産地の文字だけを使わせる
「無添加」を足す添加物の欄を空けず、言葉そのものを禁じる
保存方法が通販の商品ページだけ古い紹介文を作るたびに保存方法をラベルの写しから入れ直す
前の月の品が混ざるチャットを月ごとに分ける
はがきに数量や期間の約束が入る指示で禁じ、店主が3区分を並べて読む
はがきの3区分が同じ文になる区分ごとに何を一番に伝えるかを Sources に書く
名簿を貼ってしまう名簿は宛名印刷のソフトの側だけで使う決まりにする

上の2行が、この構成でいちばん重い失敗です。 どちらも、ChatGPT が漬物らしい言葉を足そうとして、店が確かめていないことを書いてしまう型です。 効き目は書かない、成分の量は書かない。その線を指示の最初のほうに書きます。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 月替わりの品の名前、野菜の産地、漬け方、ラベルの表示の写し、店の食べ方の手帳、はがきの区分の名前です。お客様の名前・住所・購入の履歴は扱いません。 仕入れの値も貼りません。

  1. お得意様の名簿を貼らない … はがきの文面に要るのは区分の名前だけです。名簿は宛名印刷のソフトの側だけで使います
  2. 業務用のワークスペースで扱う … 公式の案内では、Business・Enterprise・Edu のワークスペースで通信中と保存時に暗号化され、OpenAI は業務のデータを既定ではモデルの学習に使わないとされています。店の手帳を個人のアカウントに貼りません
  3. チャットの整理の時期を決める … 公式の案内では、削除したチャットは一般に30日以内に完全削除の予定に入るとされています。最後の文は共有のドライブに残し、チャットは季節ごとに整理します
  4. 効き目の言葉を AI に決めさせない … 健康増進法の第65条は、食品の広告で健康の保持増進の効果について誤認させる表示を禁じています。文案には最初から効き目の言葉を入れさせず、確かめることに出たものを店主が見ます
  5. ラベルの表示は店が責任を持つ … 紹介文はラベルを写すだけで、ラベルそのものの内容を決め、刷るのは店主です
  6. はがきと投稿を自動にしない … 刷るのも出すのも、店主がラベルの写しを照らしてからにします

誤りが起きた場合のリスクは、健康の効き目を言い切る文を出すことと、紹介文とラベルで産地や保存方法が食い違うことの2つです。前者は禁止の言葉と「確かめること」で、後者はラベルの写しの照合で止めます。

10まず何から始めるか

1週目:製造メモの形を決める

品名・野菜と産地・漬け方・食べごろ・味の一言・ラベルの写しの書き方を、店主と従業員で決めます。 今月の月替わりの品で、この形で書いてみます。

2週目:食べ方の手帳とはがきの書き方を作る

よく漬ける品から20品を選び、店が勧める食べ方を2〜3つ、切り方を1行ずつ書きます。あわせて、店の紹介文の決まり(媒体ごとの字数、書いてはいけない言葉)と、はがきの区分ごとの書き方を1枚にまとめます。

3週目:6品で試す

第8章の6品で試します。効き目に触れる言葉が入っていないか、ラベルに無い産地や「無添加」を書いていないかを最優先で見ます。

4週目:スキルにして2名で使う

指示と文案の形をスキルにまとめ、2名で共有して、来月の月替わりの品から使い始めます。

2か月目: はがきの3区分の文を作らせ、ラベルの写しを照らす手順を試します。3か月目以降: 1件30分が何分になったかを実測します。月替わりの品のすべてに3つの媒体の紹介文が月初めに揃い、はがきが月初めに届くようになった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-29/最終更新:2026-10-29
確認した内容情報源確認日
プロジェクトが関連するチャット・ファイル・指示・情報をまとめる機能であること。プロジェクトの指示がそのプロジェクトのチャット全体に適用されること。アップロードしたファイルと接続した情報を置く Sources があること。ChatGPT のプロジェクトがパソコンのフォルダに直接アクセスしないことChatGPT ドキュメント: Projects2026-10-29
スキルが特定の作業や流れのための指示と補助の資料をまとめたものであること。ChatGPT では @skill-creator から作れること。ワークスペースの設定が許せばチームの人と共有できることChatGPT ドキュメント: Skills and plugins2026-10-29
Business・Enterprise・Edu のワークスペースで通信中と保存時に暗号化され、OpenAI が業務のデータを既定ではモデルの学習に使わないこと。削除したチャットが一般に30日以内に完全削除の予定に入ることChatGPT ドキュメント: Work cloud security2026-10-29
健康増進法第65条:食品として販売に供する物に関して広告その他の表示をするときは、健康の保持増進の効果その他内閣府令で定める事項について、著しく事実に相違する表示をし、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならないことe-Gov 法令API: 健康増進法2026-10-29
総額表示義務が、消費者にあらかじめ価格を表示する場合に税込価格の表示を義務付けるもので、店頭表示・チラシ広告など表示の媒体を問わないこと。令和9年4月1日から令和11年3月31日までの2年間、飲食料品の譲渡について消費税率が引き下げられ、飲食料品の総額表示の特例が設けられること国税庁: No.6902「総額表示」の義務付け2026-10-29

ラベルの表示の内容と、どの言葉が効き目の表示に当たるかの判断は、店主が自社の表示の決まりと必要に応じて保健所などの窓口に確かめて決めてください。 本記事は上の公式の情報で確認できた範囲だけを扱い、食品表示のラベルの作り方そのものには踏み込んでいません。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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