展示会の来場者名簿は手に入らない|自分で集める設計

展示会の来場者名簿は手に入らない|自分で集める設計

「3万人が来場する展示会だから、それだけの名簿が手に入る」「主催者から来場者の一覧をもらえるはずだ」——出展を検討する会議で実際に出る発言です。来場者の名簿は、出展料に含まれているものではありません。手元に残るのは、自社のブースで読み取った人の情報だけです。この前提を取り違えると、効果の見積もりも当日の動き方もずれます。この記事では、実際に何が手に入るのかと、自分で集めるための設計を整理します。


カメ先生カメ先生

展示会の来場者の情報はね、主催者から全員分が渡されると思われがちだが、渡されるのは自社が読み取った分だけなんだ。


カメ子カメ子

来場者の数と、手元に残る数は別ということですか。


カメ先生カメ先生

別になる。だから読み取り機の台数や、ブースの立ち位置や、声をかける役の配置が、そのまま成果の量を決めることになる。


カメ子カメ子

当日の段取りが数に直結するのですね。設計の話から見ていきます。


この記事のポイント
  • 渡されるのは自社が読み取った来場者の情報。全来場者の名簿ではない
  • データが届くのは会期の終了後で、1週間から2週間かかる場合がある
  • 取得した連絡先へ営業のメールを送るには、利用目的の扱いに注意が要る

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目次

名簿がもらえるという誤解

展示会の案内には、想定の来場者数が大きく書かれています。3万人、5万人といった数字を見ると、出展すればその母数に接触できるように感じます。しかしこの数字は、会場に来る人の総数であって、接点の数ではありません

実際にブースの前を通る人は、その一部です。会場は広く、来場者は目的の区画だけを回って帰ります。自社の区画に来ない人には、出展していても存在を知られません

そして、通った人の情報が自動的に記録されるわけでもありません。記録が残るのは、こちらから働きかけて読み取りをした相手だけです。接点の数は、出展の規模ではなく当日の動き方で決まります

この誤解が生む問題は2つあります。1つは出展の効果を過大に見積もり、費用対効果の判断を誤ること。もう1つは、当日の目標を立てずに臨んでしまうことです。後者のほうが損失は大きくなります。

この誤解は、社内の説明の場面でも問題になります。出展の稟議に「3万人にアプローチできる」と書いてしまうと、終わったあとの報告で必ず食い違いが起きます。最初から現実的な数字で説明しておくほうが、翌年の出展も通しやすくなります。

実際に渡されるのは何か

では、主催者から何が渡されるのか。多くの展示会では、来場者一人ひとりに企業名、氏名、連絡先などの情報が紐づいたバーコードが発行されます。来場者はこれを提げて会場を回ります

出展社は、ノベルティや資料を渡す場面でこのバーコードを読み取ります。読み取ると、その来場者を接触した相手として記録できます。会期の終了後に、主催者から自社が読み取った分の情報が送られてきます

つまり渡されるのは、自社が能動的に取得した接点の記録です。読み取らなければ何も残りません。ブースの前を大勢が通っても、読み取りをしなければ記録はゼロです。この点が、来場者数と獲得数が比例しない理由になります。

なお、来場者の側から見ると、名刺を出す必要がありません。この手軽さが、読み取りによる取得の数を押し上げます。名刺を切らした来場者からも接点を得られるため、件数だけを見れば名刺交換より有利な仕組みです。

展示会によっては、この仕組み自体がない場合もあります。その場合は名刺の交換だけが接点の記録になります。出展を決める前に、どの仕組みが用意されているかを確かめておきます。仕組みの有無で、当日の人手の配置が変わります。

読み取り機の手配を忘れない

読み取りには専用の機器が要ります。規模の大きい展示会では、事務局が有料で貸し出していることがあります。申し込みの期限があるため、出展の申し込みと同時に確認します

台数の設計も重要です。ブースの入口が2か所あるなら、1台では取りこぼしが出ます。説明が終わって帰ろうとする来場者を、機器を取りに行っている間に逃す。対応する人数と同じ台数を用意するのが理想です。

代わりに、自社の端末で読み取れる仕組みを用意している展示会もあります。この場合は費用が抑えられますが、当日その場で設定しようとすると必ず手間取ります。前日までに動作を確認しておきます。

台数と併せて、電源と予備の電池も準備します。会期の途中で電池が切れると、その間の接点がすべて失われます。小さな準備ですが、失うものが大きい部分です。

使い方の練習も前日までに済ませます。読み取りの成否がその場で分かるかどうか、操作に何秒かかるか。当日に初めて触ると、来場者を待たせることになります。ブースに立つ全員が触れるようにしておきます。

ブースの位置と動線で接点が決まる

接点の数を左右するのは、当日の声かけだけではありません。ブースの位置と、来場者の歩く向きが大きく効きます。同じ費用を払っても、区画の場所で立ち寄る人の数は何倍も変わります

申し込みの段階で決まる要素なので、後から取り返せません。会場の見取り図を取り寄せ、入口からの経路と、休憩の場所の位置を確かめます。人が滞留する場所の近くは、立ち止まってもらいやすい区画です

ブースの中の配置も見直します。机を前面に置いて中に入れない形にすると、通りかかった人は素通りします。入口を広く開け、担当者が通路側に立てる配置にするだけで、声をかけられる人数が変わります。

掲示は遠くから読める大きさにします。通路を歩きながら判別できるのは、数語の見出しだけです。何を扱う会社なのかが3秒で伝わらなければ、立ち止まる理由になりません。細かい説明は、立ち止まった後の資料に回します。

そして、読み取りをする位置を最初に決めておきます。資料を渡す場所と読み取りをする場所が離れていると、動作が増えて取りこぼします。資料を渡す動作と読み取りを、同じ場所で完結させます。利用目的の掲示も、その位置に置きます。

データが届くのは会期の後

見落とされやすいのが、データが届く時期です。読み取った情報は、その場で自社の手元に入るわけではありません。主催者を経由して、会期の終了後に送られてきます

解説では、納品が展示会の終了の1週間後や2週間後になる場合があると指摘されています。この間、自社には読み取った相手の情報がありません。誰と話したかを思い出せる状態を、自分たちで別に作っておく必要があります

2週間の遅れは、追客の観点では致命的になり得ます。展示会の直後は、来場者の記憶が新しく、比較検討も動いています。そこに連絡できないまま2週間が過ぎると、熱が下がります。競合が先に連絡していれば、なおさらです。

そのため、実務では二重に記録を取ります。読み取りは主催者の仕組みで行いつつ、特に有望な相手については名刺をもらい、その場で会話の内容を書き留める。この分は、翌営業日から追えます。

納品の時期は、出展の申し込みの資料に書かれていることが多くあります。書かれていなければ、事務局に確認します。いつ届くかが分かれば、追客の計画をその前提で組めます。届いてから考え始めると、さらに数日が過ぎます。

読み取った数は商談の数ではない

読み取りの手軽さには裏返しがあります。来場者は資料やノベルティを受け取るために提示するだけで、興味の有無にかかわらず読み取りに応じます

結果として、件数は積み上がるものの、その多くは自社の商材に関心のない相手になります。1,000件読み取っても、商談につながるのは数十件ということは普通に起きます

だからこそ、件数を目標にすると運用が歪みます。「とにかく読み取る」動きになり、本来じっくり話すべき相手との会話が短くなる。数を追うほど、質は下がる構造になっています

目標を立てるなら、件数と併せて分類の数を置きます。その場で話し込めた相手が何件か。後日の訪問の約束が取れたのが何件か。この2つのほうが、出展の成果を正しく表します。

取得の方法手に入るもの届く時期
主催者のバーコード自社が読み取った来場者の情報会期の終了後(1週間から2週間)
名刺の交換名刺の情報と会話の記憶その場(当日から使える)
自社のアンケート自社が設計した項目の回答その場(当日から使える)

とはいえ、件数を軽視する必要もありません。今回は商談にならなくても、次の検討の時期に思い出してもらえます。件数は将来の母数、その場の会話は今期の成果と役割を分けて考えるのが実務的です。

名刺と読み取りの使い分け

両方を使うのが現実的な設計です。読み取りは接点の網羅、名刺は有望な相手の確保。役割が違うため、どちらかに寄せる必要はありません

運用としては、全員に読み取りをお願いしつつ、会話が続いた相手にだけ名刺の交換を持ちかけます。名刺を出してもらえるかどうか自体が、関心の強さの目安になります

名刺をもらったら、その場で裏に書き込みます。何に関心を示したか、どんな課題を話していたか、次の約束の有無。これが後日の連絡の質を決めます。書かなければ、翌週には誰だったか思い出せません。

書き込みは記号でも構いません。関心の度合いを3段階、話題の分類を数字で。会話を止めずに書ける形にしておくと、実際に運用されます。細かい様式を作ると、当日は誰も書きません。

名刺をもらえなかった相手にも、記録を残す方法はあります。読み取りをした直後に、その人の特徴を一言だけ書き添える形です。機器によっては、その場で短い記録を残せる機能が付いています。使えるかどうかを事前に確かめておきます。

当日の役割分担を決めておく

ブースに立つ人数が多いほど接点が増えるとは限りません。役割が決まっていないと、全員が同じ動きをして偏りが出ます。声をかける人、説明する人、記録する人を分けるのが基本形です

声をかける役は通路側に立ち、歩いている人に短い言葉で呼びかけます。ここで長く話し込むと、次の来場者を逃します。関心を示した人を説明する役に引き渡して、すぐ通路に戻るのが役割です。

説明する役は、ブースの中で腰を据えて話します。1人あたり5分から10分を想定し、深く聞き取ります。この役に立つのは、製品を最もよく知っている人が向きます。営業と技術の両方を置ければ理想的です。

記録する役は、読み取りとアンケートと名刺の管理を担当します。説明が終わった相手を受け取り、記録を済ませて見送る。この役がいないと、説明した人が記録まで抱えて手が回らなくなります

交代の時間も決めておきます。立ちっぱなしで声を出し続けると、午後には声のかけ方が雑になります。2時間ごとに役割を入れ替える形にすれば、質を保てます。初日の夕方に成果が落ちるのは、体力の問題であることがほとんどです

自社のアンケートという第3の手

主催者の仕組みと名刺のほかに、自社で用意する手段があります。ブースで記入してもらう簡単なアンケートです。自社が知りたい項目を、自分で設計できるのが最大の利点です。

バーコードから得られるのは、企業名や氏名といった基本の情報です。その人が今どんな課題を抱えているか、導入の検討がどの段階にあるかまでは分かりません。そこを埋めるのがアンケートの役割です。

項目は3つまでに絞ります。立ち話で答えられる量を超えると、記入してもらえません。検討の段階、関心のある製品、連絡してよい時期。この3つが分かれば、後日の優先順位が付けられます。

記入の形式は、選択式にします。自由記述は書く負担が大きく、集計にも手間がかかります。選択肢を印刷した用紙を用意し、丸を付けてもらうだけの形にすれば、20秒で終わります。

回答の見返りを用意すると、記入してもらいやすくなります。資料の送付、後日の個別の相談、簡単な粗品。見返りの内容が、集まる人の質を決めます。粗品だけを目当てにした回答が増えるなら、内容を見直します。

取得した情報をメールに使えるか

集めた連絡先へ、後日メールを送る。これが展示会の主目的ですが、法律上の整理が要る部分でもあります。取得した個人情報は、特定した利用目的の範囲で使うのが原則です。

個人情報保護委員会の解説では、名刺交換により取得した連絡先へ自社の広告や宣伝の冊子やメールを送る場合について触れられています。名刺交換の経緯から利用目的が明らかであるとはいえない限り、利用目的の通知または公表が必要とされています。

つまり「名刺をもらったのだから営業してよい」とは限りません。取得の状況から利用目的が明らかな場合の例外はありますが、展示会での交換がすべてそれに当たるとは言い切れません。だからこそ、先に伝えておく形にします。

実務上の対応は難しくありません。ブースに掲示を出す、アンケートの用紙に一文を入れる、読み取りをお願いするときに口頭で伝える。この程度で、後の運用がずいぶん安全になります。

利用目的は、取得する前に伝えるのが原則です。後から通知する形では、すでに使ってしまった分の説明がつきません。掲示を1枚出しておくだけで、この問題は解消します。準備の手間に対して、守れる範囲が大きい対策です。

利用目的をどう伝えるか

伝え方は、短く具体的にするのが要点です。長い文章を掲示しても読まれません。誰が、何のために使い、どんな連絡が来るのかが分かれば足ります

文面の例としては、取得した情報を自社の製品やサービスの案内、セミナーの告知、資料の送付に利用する旨を書きます。問い合わせと停止の依頼を受ける窓口も併記しておきます

利用目的は、本人が一般的かつ合理的に予測できる程度に特定する必要があります。「事業活動に利用します」といった漠然とした書き方では足りません。後から利用目的を変える場合も、関連性が認められる範囲に限られます。最初の書き方が、その後の使い道を決めます。

掲示の場所は、読み取りをする位置の近くにします。受付の卓上、資料を配る場所、アンケートの記入台。小さな立て札で十分です。自社のサイトの該当のページを示す形も併用できます。

自社の個人情報の取り扱いの方針を、あらためて確かめておきます。展示会での取得を想定していない書き方になっていることがあります。実際の運用と書いてある内容がずれていると、掲示しても意味がありません。出展の前に一度読み直します。

共催や協賛で分け合う場合

他社と共同でブースを出す場合や、セミナーを共催する場合は、扱いが変わります。取得した情報を相手の会社に渡す行為は、第三者への提供に当たり得ます

第三者への提供は、原則として本人の同意が必要です。同意なしに渡せる仕組みとして、あらかじめ届け出るオプトアウトの規定はありますが、手続きが必要です。その場の判断で渡してよいものではありません。

実務でよく使われるのが、共同で利用する形にする方法です。この場合、共同して利用する者の範囲、利用目的、管理について責任を有する者を、本人が知り得る状態に置く必要があります。掲示や申込の画面に書いておく形になります。

いずれにしても、企画の段階で決めておくべき事項です。会期が終わってから「リストを分けよう」と相談を始めると、同意を取っていないため渡せない、という結論になります。共同で出す話が出た時点で、取得の方法から設計し直します。

同じ論点は、代理店や販売店と共同で出す場合にも生じます。誰が取得した情報を、どちらの会社が保有するのか。ブースを共有していても、取得した主体は分けて考える必要があります。契約や覚書に一文入れておくと、後の議論が要りません。

届いたデータで確認すること

会期の後に届いたデータは、受け取って終わりではありません。まず件数を確かめます。当日の手応えと大きく違う場合は、読み取りの失敗や機器の不具合があった可能性があります。

次に重複を整理します。同じ人が複数回読み取られていることがあります。初日に立ち寄り、最終日にもう一度来た来場者です。重複している相手は、関心が高い可能性が高いので目印を付けておきます。

既存の顧客との突き合わせも必要です。すでに取引のある会社の担当者が含まれていることが珍しくありません。新規の見込み客として営業のメールを送ると、担当者との関係を損ねます。社内の名簿と照合してから振り分けます。

データの形式も確認します。項目の並びや文字の扱いが自社の仕組みと合わないと、取り込みの段階で手作業が発生します。出展の申し込みの時点で、納品の形式を尋ねておくと準備ができます

そのうえで、当日に書き留めた分と突き合わせます。名刺をもらった相手、アンケートに答えてくれた相手は、優先度の高い層です。届いたデータは、この優先度の低い層を補完するものとして扱います。順番を逆にすると、有望な相手への連絡が遅れます。

主催者の名簿を買うことはできるのか

展示会によっては、来場者への案内の送付を主催者経由で行える有料の枠が用意されていることがあります。ただしこれは名簿を受け取るのではなく、送付を代行してもらう形です。

この違いは重要です。名簿が手に入るわけではないため、その後の継続的な接触には使えません。1回の案内を届けるための枠だと理解しておきます。

費用対効果は、案内の内容次第で大きく変わります。自社の紹介だけでは反応が取れません。ブースで何が体験できるのかを具体的に書くことで、はじめて来場の動機になります。

なお、外部から購入した名簿を使う場合は別の注意が要ります。取得の経緯が適正かどうかの確認が必要であり、同意のない相手への広告の送信は、別の法令にも触れる可能性があります。安易な購入は避けるのが賢明です。

会場で配布される来場者向けの冊子への掲載も、同じ性質の枠です。掲載しても名簿は手に入りませんが、来場前の検討に影響します。回る順番を決める段階で見てもらえるかどうかが分かれ目です。掲載するなら、ブースの番号と何が見られるかを明記します。

会期の前から集め始める

当日だけで接点を作ろうとすると、数に限りがあります。会場に来る人の中で、自社のブースに立ち寄る人はごく一部だからです。会期の前に約束を取っておくのが、もっとも確実な方法です。

既存の顧客や過去の見込み客に、出展の案内を送ります。「何番のブースにいます、この時間なら空いています」と書けば、会場で会う約束が事前に取れます。

この方法の利点は、相手が誰か最初から分かっていることです。読み取りの記録を待つ必要も、名刺の裏の書き込みも要りません。会期中の時間を、有望な相手との会話に集中できます。

あわせて、自社の発信でも出展を告知します。業界の関係者が見ている場であれば、それだけで来場のきっかけになります。会期の1か月前から数回に分けて出すのが実務的です。

事前の案内には、時間の指定を入れると効果が上がります。終日いますと書くより、この時間に来てくださいと書くほうが予定に入ります。混雑する時間を避けた提案は、相手にとっても利点があります

STEP1
出展の申し込み時に確認する

読み取りの仕組みの有無、機器の貸出の申込期限、データの納品の時期と形式を尋ねる。

STEP2
1か月前に事前の案内を送る

既存の顧客と過去の見込み客へ、ブースの番号と会える時間を書いて連絡する。

STEP3
前日までに準備を終える

機器の動作確認、電池と電源、利用目的の掲示、アンケートの用紙、役割分担を確定する。

STEP4
会期中は二重に記録する

全員に読み取りをお願いしつつ、有望な相手には名刺をもらい会話の内容を書き留める。

STEP5
当日中に優先順位を付ける

書き留めた分だけで翌営業日からの連絡先を決める。届くデータは補完として扱う。

自分で集める設計にする

ここまでを踏まえると、展示会の設計は「もらう」前提から「集める」前提へ切り替える必要があります。主催者が用意するのは場と仕組みであって、名簿ではありません。

  1. 会期の前に、既存の顧客と見込み客へ案内を送り、会う約束を取る
  2. 読み取り機を人数分手配し、電池と電源まで確認しておく
  3. 利用目的の掲示を、読み取りをする位置の近くに出す
  4. 有望な相手には名刺をもらい、その場で会話の内容を書き留める
  5. 3項目の選択式のアンケートで、検討の段階を確かめる
  6. 当日中に、書き留めた分だけで追客の優先順位を付ける

この設計であれば、主催者からのデータが2週間後に届いても困りません。重要な相手への連絡は、翌営業日から始められます。届いたデータは、網羅の確認と取りこぼしの補完に使うという位置づけになります。

そして出展の判断そのものも変わります。来場者数の大きさではなく、自社の対象となる人がどれだけ来るかで選ぶようになります。総数3万人の総合展より、専門展の3千人のほうが成果が出ることは珍しくありません。

  • 来場者数をそのまま獲得できるリードの数として計画に書く
  • 読み取りの件数だけを当日の目標にして、会話の質を落とす
  • 利用目的を伝えないまま取得し、後日いきなり営業のメールを送る
  • 共催の相手とのデータの分け方を、会期が終わってから相談する

この一連の流れは、1枚の手順書にまとめておきます。出展のたびに担当が変わっても、同じ水準で運用できるようにするためです。展示会の成果が担当者の個人技に依存している状態が、いちばんもったいない。手順として残せば、翌年の準備が半分の時間で終わります。

  • 渡されるのは自社が読み取った分だけ。全来場者の名簿は存在しない
  • 納品は会期の1週間から2週間後。その前提で追客の計画を組む
  • 利用目的は取得の前に掲示する。共催のデータの扱いは企画の段階で決める

まとめ

展示会で主催者から渡されるのは、自社が読み取った来場者の情報です。全来場者の名簿ではありません。そして届くのは会期の終了後で、1週間から2週間かかる場合があります。この2点を前提に、当日の動き方と追客の計画を組みます。

実務では、主催者の仕組みと名刺と自社のアンケートを併用します。読み取りは網羅、名刺は有望な相手の確保、アンケートは検討の段階の把握。役割が違うため、どれか1つに寄せる必要はありません。

そして、取得した情報を営業のメールに使うなら、利用目的を先に伝える形にしておきます。掲示を1枚出すだけの作業で、その後の運用が安全になります。会期の前に会う約束を取っておくことと併せて、準備の段階で成果の大半が決まります。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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