AI概要から自社サイトを外すべきか?|サーチコンソールの除外設定

「AIによる概要に記事の中身を要約されて、サイトまで読みに来る人が減った気がする。いっそ外してしまいたい」「でも、外したら通常の検索の順位まで下がるのではないか」。サーチコンソールに除外の設定が入ってから、法人サイトの担当者からこの2つの声が同時に聞こえてくるようになりました。どちらも、要約に来訪を奪われる不安から出てくる、ごく自然な反応です。ただ、この設定は順位を下げる罰でもなければ、AIとの関わりをすべて断つ仕組みでもありません。外すかどうかは技術の設定ではありません。本当は、検索の中のAI機能という接点を手放すかどうかを決める事業の判断です。この記事では、公式ヘルプで確かめた設定の中身を押さえたうえで、含める・一部だけ外す・全体を外すの3案を比べる手順を整理します。
カメ先生検索の生成AI設定は、AIによる概要やAIモードに自社のサイトを出すかどうかを、サーチコンソールで選べるようにしたものなんだ。外しても通常の検索の順位には使わない、と公式ははっきり書いているよ。
カメ子順位が落ちないなら、要約で来訪が減るぶん、外したほうが得に思えてしまいますね。
カメ先生そこが落とし穴でね。外せば、AI機能の中で自社のリンクも名前も出なくなる。そのうえ同じ問いには他社の内容で答えが作られる。守れるものと失うものを並べてからでないと決められないんだ。
カメ子押す前に、何を比べて誰が決めるかを先にそろえておく必要がある、ということですね。
- 検索の生成AI設定は、AIによる概要・AIモード・ディスカバーの生成AI機能から自社サイトを外すための選択肢
- 外しても通常の検索の順位には影響せず、AIの学習も止まらない。止まるのはAI機能での表示と根拠としての利用
- 外すかどうかは数字を見てから事業責任者が決め、押す人と決める人を分けておく
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検索の生成AI設定とは:サーチコンソールに入った新しい選択肢
検索の生成AI設定は、グーグルのサーチコンソールに加わった設定の一つです。公式ヘルプによると、画面の左の「設定」から「検索の生成AI」を開いた先にあり、自社のサイトのリンクと内容を、検索の生成AI機能に含めるか外すかを選べます。これまでサイトの運営者が持っていた手段は、抜粋の出し方を指定するものか、クローラーの読み込みを止めるものでした。AI機能に出るかどうかだけを切り分けて選べる設定は、これが初めてです。
対象になるAI機能は3つです。検索結果の上に出るAIによる概要、会話の形で深掘りするAIモード、そしてディスカバーの生成AI機能です。3つのうちどれか1つだけを外す、といった選び方はできません。設定はまとめて効くものとして考えておく必要があります。
提供の時期は、公式ヘルプが2026年8月31日の時点で世界中のすべてのサイトに展開済みと記しています。日本の法人サイトでも、サーチコンソールの所有者であれば、この画面を開けば設定が見える状態です。見えない場合は、自分の権限が所有者かどうかを先に確かめてください。
この記事で扱うのは、この設定を使って外すか含めるかをどう決めるかです。AIによる概要とAIモードの違いそのものや、生成AI向けの表示回数のレポートの読み方は、それぞれ別の記事で整理しています。ここでは、判断の材料として必要な範囲だけに触れます。
3つの選択肢:含める・除外する・親から継承する
設定の選択肢は3つです。1つ目は「検索の生成AI機能にサイトのリンクとコンテンツを含める」で、これが既定値です。何もしていないサイトは、この状態でAI機能に使われています。つまり、今の状態は選んだ結果ではなく、既定のままだということを、まず社内で共有しておきましょう。
2つ目は「検索の生成AI機能からサイトのリンクとコンテンツを除外する」です。これを選ぶと、自社のサイトはAI機能の中でリンクとしても内容としても示されなくなります。3つ目は「親から設定を継承する」で、上位のプロパティの設定にそのまま従うものです。公式ヘルプは、下位のプロパティでは継承が既定になると説明しています。
継承は見落とされやすい選択肢です。たとえば会社全体のドメインで除外を選ぶと、その下にある採用サイトや製品サイトのプロパティも、手を入れていなければ除外に従います。逆に、下位のプロパティの所有者が個別に「含める」を選べば、親の設定を上書きできます。どの階層で何を選んだかを、一覧にして残しておくのが安全です。
なお、プロパティはドメイン全体で登録したものと、アドレスの先頭部分で区切って登録したもの(プレフィックス型)のどちらでも親になれます。ブログのサブドメインや、特定の階層だけを登録したプロパティも、設定の単位になるということです。
除外で止まるもの、止まらないもの
除外を選んだときに何が起きるかは、公式ヘルプの記述で整理できます。止まるのは、AI機能での自社のリンクの表示、回答を作るときの根拠としての利用、そしてAI機能からの表示回数と流入です。一方で、止まらないものも多くあります。社内で誤解が生まれやすいので、表にして共有しておくと話が早く進みます。
| 項目 | 除外で止まるか | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|---|
| AI機能での自社リンクの表示 | 止まる | AIによる概要・AIモード・ディスカバーの生成AI機能に出なくなる |
| 回答の根拠としての利用 | 止まる | 読み込んだ内容が回答を作る入力として使われなくなる |
| AI機能からの表示回数と流入 | 止まる | 表示されないので、そこからの訪問も生まれない |
| 通常の検索の順位と掲載 | 止まらない | この設定を順位や掲載のシグナルには使わない |
| AIの学習への利用 | 止まらない | 学習は別の指定(グーグル・エクステンデッド)で扱う |
| 広告・マーチャントセンターの参加 | 止まらない | それぞれの参加の選択を上書きしない |
| 言語理解など一般的な改良 | 止まらない可能性 | 検索全体の改良には引き続き使われうる |
表の中で特に押さえておきたいのは、除外しても同じ問いへのAIの回答そのものは出続けるという点です。公式ヘルプは、ほかのサイトの内容は引き続き使われると説明しています。自社のページが外れても、AIによる概要が消えるわけではなく、他社の内容で組み立てた答えが同じ場所に出るということです。
- 表の内容は、2026年9月にサーチコンソールの公式ヘルプで確かめた範囲。仕様は更新されうるので、社内資料には確かめた日付を添える
- インデックスから外したい場合は、この設定ではなく、インデックスさせない指定を使う必要がある
「外すと順位が落ちる」「外せば学習も止まる」という2つの誤解
冒頭の声にあった「外すと順位まで下がる」という心配は、公式ヘルプの説明とは合いません。公式ヘルプは、この設定を検索のほかの部分の順位や掲載可否のシグナルとしては使わないと明記しています。通常の検索結果の順位を守るために、あえて含めておく必要はないということです。判断の材料から、順位への不安は外して考えてかまいません。
反対向きの誤解もあります。「除外すれば、自社の記事がAIに学習されることも止まる」という受け止め方です。公式ヘルプは、この設定は学習には影響しないと書き、学習を制限したい場合は別の指定を使うよう案内しています。AI機能に出さないことと、学習に使わせないことは別の話です。
この2つの誤解は、社内の説明の場で同時に出てくることがよくあります。順位を心配する人は外すことに反対し、学習を心配する人は外すことに賛成する、という具合です。どちらも前提がずれたまま議論が進むと、結論が出ても理由が説明できません。会議の最初に、止まるものと止まらないものの表を見せてから話を始めるのが近道です。
学習から外す設定を複数の事業者でどう確かめるか、という話は別の記事で扱っています。この記事では、検索の中のAI機能に出すかどうかだけに絞って考えます。
これまでの手段との違い
この設定が出る前にも、AI機能での扱いに影響する手段はありました。代表的なのは、検索結果の抜粋を出さない指定と、ロボッツテキストでクローラーの読み込みを止める方法です。ただ、どちらも本来の目的が別にあるため、AI機能だけを狙って外すには、副作用が大きすぎるものでした。
抜粋を出さない指定は、通常の検索結果の説明文にも効きます。AI機能に使われにくくなる代わりに、普通の検索結果でもページの説明が表示されなくなり、クリックされにくくなるおそれがありました。クローラーを止める方法は、止め方によっては通常の検索での扱いにまで響きます。AIのクローラーをどう扱うかは別の記事で詳しく整理しているので、そちらを参照してください。
新しい設定は、通常の検索結果には手を触れずに、AI機能での扱いだけを変えられる点が違います。そのため、これまで副作用を恐れて何もしてこなかったサイトにとっては、初めて現実的な選択肢になりました。逆に言えば、何もしないことも、今は一つの選択として説明が求められるようになったということです。
すでに抜粋を出さない指定を入れているページがあるなら、この機会に棚卸しをしておきましょう。新しい設定で目的を果たせるなら、通常の検索結果の説明文を犠牲にしている指定を外せる場合があります。どちらを残すかは、ページごとの目的で決めます。
外したときに失うもの
除外を選ぶと、まずAI機能からの流入がなくなります。公式ヘルプが書くとおり、表示されなければ訪問も生まれません。AIによる概要に自社のリンクが示され、そこから記事を読みに来ていた人がいたなら、その分はそのまま失われます。どのくらいの量なのかは、後で触れるレポートで確かめてから判断します。
流入の数字より見落とされやすいのが、自社の名前が回答の中に出る機会です。法人向けの商材では、検索した人がその場で申し込むことはまれで、まず候補の会社名を覚えて、後で社名や製品名で検索し直すことが多くあります。AI機能の中で名前が根拠として示されることは、その最初の接点になりえます。外せば、その接点は他社のものになります。
もう一つは、自社の説明で答えが作られる機会です。専門的な問いについて、自社の記事が根拠として使われていれば、AIの回答はある程度こちらの考え方に沿ったものになります。外した後は、同じ問いに他社や第三者の内容で答えが作られます。自社の説明を答えの材料から外すことは、説明の主導権を手放すことでもあります。
こうした言及や指名検索への波及は、数字で正確に切り出すのが難しいものです。だからこそ、流入の数字だけを見て「少ないから外してよい」と決めると、見えにくい損失を後から説明できなくなります。失うものは、数字で見えるものと見えにくいものに分けて書き出しておきます。
外すことで守れるもの
外すことで守れるものもあります。一つは、要約で完結されてしまうことによる来訪の減少です。答えそのものに価値がある記事、たとえば手順や数値の一覧のようなページは、AIの回答の中で要点が示されると、読みに来る理由が薄れることがあります。そうしたページが事業の入口になっているなら、外す理由になりえます。
もう一つは、誤った要約で自社の情報が伝わることです。料金の条件や対応範囲のように、前提を省くと意味が変わる情報は、要約の中で条件が落ちて伝わるおそれがあります。誤った要約が繰り返し出て、問い合わせの現場で訂正に追われているなら、外すことを検討する材料になります。
ただし、外したからといって、自社について誤った内容が出なくなるとは限りません。公式ヘルプのとおり、ほかのサイトの内容は引き続き使われます。第三者のまとめ記事に古い料金が書かれていれば、それを材料に回答が作られる可能性は残ります。誤った要約への対策としては、外すことより、自社のページで条件を明確に書くことのほうが効く場面もあります。
守れるものを書き出すときは、どのページで、どんな被害が、どのくらい起きているかを具体的にします。「なんとなく来訪が減った」だけでは、外す理由としては弱いからです。問い合わせの記録や、アクセス解析の推移と合わせて、事実として示せる形にしておきます。
3つの案を比べる:含める・一部だけ外す・全体を外す
判断の選択肢は、実務では3つに整理できます。すべて含めたままにする案、一部の階層だけを外す案、サイト全体を外す案です。どれが正しいかは会社ごとに違いますが、比べる軸をそろえておけば、議論が感情論になるのを防げます。
| 案 | 向いている会社 | 失うもの | 注意点 |
|---|---|---|---|
| すべて含める(既定) | 認知の獲得が主な目的で、記事が入口になっている | 要約で完結される分の来訪 | 今の状態を選んだ理由を記録しておく |
| 一部の階層だけ外す | 料金表や手順書など、要約されると困るページが限られている | 外した階層のAI機能での接点 | プロパティの切り方で外せる範囲が決まる |
| 全体を外す | 有料の情報が中心で、要約されると事業が成り立たない | AI機能での自社名と説明の機会すべて | 下位のプロパティにも継承されるか確かめる |
多くの法人サイトでは、最初から全体を外すより、困っている階層を特定して一部だけ外すほうが、失うものを小さく抑えられます。会社案内や事例紹介のように、名前を知ってもらうためのページまで外す理由は、たいていありません。
反対に、会員向けの解説や有料の調査資料の要約を公開しているサイトでは、全体を外すほうが筋の通る場合があります。どの案を選んでも、選んだ理由と、見直す時期を記録に残しておくことが大切です。AI機能の使われ方は変わり続けるので、一度決めた案が半年後も正しいとは限りません。
サイト全体か一部の階層か:プロパティの組み方で決まる
一部だけを外す案を選ぶ場合、外せる範囲はサーチコンソールのプロパティの組み方で決まります。設定はプロパティごとに持つので、外したい階層が独立したプロパティとして登録されていなければ、その階層だけを外すことはできないからです。まず、今どんなプロパティが登録されているかを一覧にします。
公式ヘルプは、親になるプロパティの例として、ドメイン全体、サブドメイン、特定の階層のプレフィックス型を挙げています。たとえば料金の階層だけを外したいなら、その階層をプレフィックス型のプロパティとして登録し、そこで「除外する」を選ぶ形になります。親のドメインは「含める」のままにしておけば、ほかのページには影響しません。
継承のルールにも注意が要ります。公式ヘルプによると、下位のプロパティは、手動で設定を変えた最も近い親に従います。途中の階層で誰かが設定を変えていると、想定とは違う親の設定を引き継いでいることがあります。設定を変える前に、どの階層にどの設定が入っているかを上から順に確かめておきます。
プロパティを新しく登録するには、そのサイトの所有権の確認が必要です。ウェブサイトの管理を制作会社に任せている場合は、登録の作業を誰がするかも決めておく必要があります。設定の画面を開く前に、プロパティの準備で数日かかることもあると見込んでおきましょう。
誰が押すか:所有者の権限と決裁者を分ける
公式ヘルプによると、この設定を変えられるのは各プロパティの所有者です。法人サイトでは、サーチコンソールの所有者がウェブ担当者や制作会社の担当者になっていることがよくあります。つまり、事業に影響する判断のボタンを、事業の責任を持たない人が押せる状態になっているかもしれません。
そこで、押す人と決める人を分けておきます。外すかどうかを決めるのは、マーケティングや事業の責任者です。所有者の権限を持つ担当者は、決まった内容を設定に反映する役割に徹します。決裁の記録がない変更は行わない、という決まりを社内の運用ルールに入れておくと、担当者も判断を背負わずに済みます。
所有者が誰になっているかは、サーチコンソールのユーザーと権限の画面で確かめられます。退職した担当者や、契約の終わった制作会社が所有者のまま残っている例は少なくありません。この設定をきっかけに、所有者の一覧を見直し、不要な権限を外しておくことをおすすめします。
下位のプロパティの所有者が親の設定を上書きできる点も、権限の整理に関わります。事業部ごとに別の担当者がプロパティを持っているなら、誰がどの階層を決めるのかを文書にしておきます。上書きの権限があることを知らないまま、事業部が独自に外してしまう事故を防げます。
押す前に見る数字
外すかどうかを決める前に、AI機能から自社がどのくらい表示され、どのくらい読まれているかを把握します。公式ヘルプは、影響の測定には生成AIのパフォーマンスレポートを使うよう案内しています。このレポートの読み方は別の記事で詳しく整理しているので、ここでは判断に使う観点だけを挙げます。
見るべきは、どのページがAI機能で表示されているか、その表示が月ごとにどう推移しているか、そして表示されたページが事業の入口として重要かどうかです。表示が多いページの一覧を、事業の目的に照らして仕分けるところから始めます。会社案内や事例のページが多く出ているなら、外すことで失う接点は大きいと考えられます。
数字と合わせて、定性的な材料も集めます。営業や問い合わせの窓口に、「AIの回答で御社を知った」という声があるか、逆に「AIの回答に書いてあった条件と違う」という問い合わせが増えていないかを聞き取ります。数字だけでは見えにくい、言及の効果と誤った要約の被害が、ここで見えてきます。
数字を見る期間は、少なくとも数か月分をそろえます。AI機能の出方は検索の仕組みの更新で変わるので、1か月だけの数字で判断すると、たまたま多かった月、少なかった月に引きずられます。判断の資料には、見た期間と、見た日付を必ず書いておきます。
AIで自社の見え方を点検する範囲
AI機能で自社がどう扱われているかを点検する作業には、AIの手を借りることができます。たとえば、自社の商材に関わる問いを20個ほど書き出し、実際に検索してAIによる概要の内容を集めます。集めた回答と自社のページを並べ、条件が落ちている箇所や、古い情報が使われている箇所の洗い出しを、文章生成AIに下読みさせるといった使い方です。
このとき、AIには必ず根拠を書かせます。「どの回答のどの文が、自社のページのどの記述と食い違っているか」を、両方の文を引用させて示させます。根拠の引用がない指摘は採用しないと決めておけば、AIが思い込みで挙げたずれに振り回されずに済みます。
一方で、AIに判断させてはいけないこともあります。洗い出したずれを見て、外すか含めるかを決めるのは人です。AIに判断させず、点検の結果を材料として事業責任者に渡すところまでをAIの役割にします。外すことで失う接点の重さは、事業の戦略を知っている人にしか測れないからです。
人が確認する範囲も先に決めておきます。AIが挙げたずれのうち、料金、契約の条件、対応範囲に関わるものは、担当部署の人が原文を読んで確かめます。確かめた結果は、外すかどうかの判断とは別に、自社のページの書き方を直す材料にもなります。
除外を決めたときの手順
外すと決めたら、次の順で進めます。設定そのものは数回のクリックで終わりますが、その前後の準備と記録のほうに時間をかけます。
外す範囲に合うプロパティがあるかを確かめ、なければ新しく登録します。親と子の関係も一覧にしておきます。
外す理由、対象の範囲、見直しの時期を書いた短い文書に、事業責任者の承認をもらいます。
生成AIのパフォーマンスレポートと検索結果のレポートを、変更前の期間で書き出して保存します。
設定から検索の生成AIを開き、「除外する」を選びます。変更した日時と担当者を記録します。
公式ヘルプは通常数日以内の反映と説明しています。1週間ほど後に、代表的な問いで自社のリンクが出ていないかを確かめます。
反映の時間について、公式ヘルプは1〜2日以内に除外されるのが一般的で、キャッシュなどの影響で時間がかかる場合もあると説明しています。変更した翌日に確かめて「効いていない」と判断しないことが大切です。確かめる日を先に決めておきましょう。
社内への周知も忘れずに行います。営業や広報が「AIの回答に自社が出なくなった」と気づいて騒ぎになる前に、外した理由と範囲を伝えておきます。
戻すときの手順と注意
外した後に戻したくなった場合は、同じ設定の画面で「含める」、または下位のプロパティなら「親から設定を継承する」を選び直します。操作としては外すときと同じです。ただし、戻した直後に元の表示に戻るとは限らないことを前提にしておきます。
公式ヘルプは、除外の反映に数日かかると説明していますが、戻したときの反映の時間については明記していません。キャッシュの影響を考えると、戻す側にも同じくらいの時間はかかると見込むのが無難です。キャンペーンの開始日に合わせて戻す、といった使い方は避けます。
また、戻したからといって、外す前と同じだけ自社が根拠として使われる保証もありません。外していた期間に、同じ問いの答えの材料として他社の内容が定着している可能性があります。外すことは、いつでも元に戻せる軽い操作ではなく、戻しても失った分が返ってくるとは限らない判断だと考えておきます。
戻す判断にも、外すときと同じ決裁と記録を求めます。外した理由が解消したのか、別の理由で方針が変わったのかを書き残しておくと、次に同じ議論が起きたときの材料になります。
やりがちな失敗
この設定で起きやすい失敗を挙げておきます。どれも、設定の操作が簡単なぶん、判断の手順が抜けてしまうことで起きます。
- 来訪の減少をAI機能のせいだと決めつけ、数字を見ずに全体を外す
- 外せば学習も止まると思い込み、学習の指定を確かめない
- 親のドメインで除外を選び、採用サイトや製品サイトまで継承で外してしまう
- 所有者の権限を持つ制作会社の担当者に、判断ごと任せてしまう
- 変更の翌日に効果を確かめ、反映されていないと思って設定を何度も切り替える
- 外した理由と見直しの時期を記録せず、半年後に誰も経緯を説明できない
特に多いのが、来訪の減少の原因を確かめないまま外してしまう失敗です。来訪の減少には、季節の変動、検索の仕組みの更新、競合の記事の増加など、ほかの理由も考えられます。外した後も来訪が戻らなければ、失ったのはAI機能での接点だけ、という結果になりかねません。
設定の切り替えを繰り返すのも避けます。反映に数日かかる設定を短い間隔で切り替えると、どの状態の数字を見ているのかが分からなくなります。一度決めたら、決めた期間は動かさずに様子を見ます。
よくある質問
除外すると、通常の検索の順位は下がりますか
公式ヘルプは、この設定を検索のほかの部分の順位や掲載可否のシグナルには使わないと説明しています。通常の検索結果の順位を理由に、含めておく必要はありません。
AIによる概要だけを外して、AIモードには残せますか
公式ヘルプで確かめた範囲では、設定はAIによる概要、AIモード、ディスカバーの生成AI機能をまとめて対象にしています。一部の機能だけを選んで外す選択肢は用意されていません。
除外すれば、自社の記事がAIの学習に使われなくなりますか
なりません。公式ヘルプは、この設定は学習には影響せず、学習を制限するには別の指定を使うと案内しています。学習の扱いは別に確かめてください。
サーチコンソールの閲覧の権限しかない担当者でも設定できますか
公式ヘルプは、各プロパティの所有者が設定を管理すると説明しています。所有者でない場合は、所有者に依頼する必要があります。依頼の前に、事業責任者の決裁を取っておくと手戻りがありません。
外した効果はどうやって確かめればよいですか
変更前後の生成AIのパフォーマンスレポートと検索結果のレポートを並べ、あわせて代表的な問いで自社のリンクが出なくなったかを目で確かめます。反映には数日かかるため、1週間ほど置いてから確かめるのが目安です。
まとめ
サーチコンソールの検索の生成AI設定は、AIによる概要、AIモード、ディスカバーの生成AI機能から自社サイトを外すための選択肢です。公式ヘルプによると、外しても通常の検索の順位には使われず、AIの学習も止まりません。止まるのは、AI機能での自社のリンクの表示と、回答の根拠としての利用、そこからの流入です。外せば要約による来訪の減少や誤った要約から一部のページを守れますが、自社の名前と説明が答えに使われる機会は他社のものになります。だからこそ、含める・一部だけ外す・全体を外すの3案を、数字と定性的な材料で比べ、押す人と決める人を分けたうえで判断してください。まずは、今のプロパティの一覧と所有者を確かめ、AI機能で表示されているページを事業の目的で仕分けるところから始めるのがおすすめです。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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