似た記事は1本にまとめるか分けるか|共食いを止める判断

「同じ語を狙った記事が2本あるので、とりあえず新しいほうを残して古いほうを消そうと思っています」「似た記事が3本あると社内で指摘されたのですが、どれを残すかを決める物差しがありません」——記事の本数が3桁に近づいた会社では、この2つがほぼ同じ時期に出てきます。どちらも、似た記事があること自体を悪いことだと考えているところから始まっています。2本あることが減点されるのではなく、どちらを前に出すかをこちらが決めていないことが問題になります。この記事では、まとめる型と分ける型の見分け方から、残す側の選び方、捨てる側の扱い、分けるときの切り方、そして済ませた後に確かめることまでを、判断する順に並べます。
カメ先生似た記事は消すしかない、と言われがちなんだ。でも実際には、片方へ転送する、2本とも残して主と従を決める、という道もあってね。どれを選ぶかで、あとから戻せるかどうかが変わってくる。
カメ子2本あること自体が、検索の側で悪く扱われるわけではないのですか。
カメ先生そう書かれた公式の説明は見当たらないね。実際に困るのは、どちらを出すかを検索の側が毎回選び直す状態になることなんだ。日によって出る記事が入れ替わると、どちらも中途半端な位置で止まりやすい。
カメ子では、どちらを前に出すかを先にこちらで決めてしまう、という順番になるのでしょうか。
- 似た記事が2本あること自体は減点ではない。困るのは、どちらを出すかを検索の側に選ばせたままにしていること
- まとめるか分けるかは、文章の似ている度合いではなく、その語で検索した人の目的が1つか2つかで決まる
- 捨てる側の扱いは3つある。転送する、残して主と従を決める、消す。検索結果に出さない指定を正規化の代わりに使わない
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似た記事が2本あること自体は、減点ではない
検索エンジンが公開している「重複したURLを統合する」という案内(2026年9月時点)を読むと、似たページが複数あるときの扱いが書かれています。そこに書かれているのは罰の話ではありません。正規のURLをこちらで指定しなかった場合、検索エンジンの側がどの版を出すかを判断する、という説明です。似ているから下げる、という記述は見当たりません。
ここが実務の出発点になります。2本あることで自動的に損をするのではなく、どちらを出すかの決定権を、こちらが手放したままになっているのが損の正体です。決定権が向こうにある状態では、日によって出る記事が入れ替わります。入れ替わると、読んだ人がたどり着く先も、内部リンクが集まる先も、直したときの効き方も、そのつど変わります。
この記事で扱う範囲も、ここではっきりさせておきます。全記事を洗い出す棚卸しの進め方も、どの記事から直すかの順番づけも扱いません。語をどこにどれだけ入れるかも扱いません。扱うのは、似た2本を目の前に置いた状態から、その2本をどうするかを決めるところだけです。
順番は、実際に判断する順に合わせます。いま何が起きているかを見る、状態を3つに分ける、目的が1つか2つかで二択に落とす、残す側を決める、捨てる側を処理する、済ませた後に確かめる。6段です。1組あたりの判断は慣れれば30分ほどで終わりますが、最初の1組は基準を作る作業になるので半日を見ておくと安全です。
放っておくと起きるのは、順位の取り違え
似た記事を放置したときに実際に何が起きるのかは、数字で見たほうが早く伝わります。国内のメディア運営会社が自社サイトで計測し2026年8月に公開した実測では、1,000記事を超えるサイトの検索の管理画面の直近90日分・25,000行を突き合わせたところ、940のクエリで同じサイトの複数のURLがどちらも上位30位に入っていたと報告されています。1サイトの実測なので割合をそのまま自社に当てはめることはできませんが、規模が出ると起きること自体は読み取れます。
同じ実測で挙げられている極端な例が分かりやすい形をしています。表示回数47,293回の記事が平均7.4位にいる一方で、表示回数166回しかない記事が平均1.5位を占めていたというものです。本来その語の主役であるはずの記事が後ろに下がり、脇役が前に立っている状態です。これが「共食い」と呼ばれている現象の実際の形です。
この取り違えが起きていると、直す作業まで狂います。前に立っているのは脇役なので、そちらを直しても中身が薄いまま順位だけが保たれ、読んだ人は答えに届きません。逆に主役の記事をいくら直しても、前に出てこないので効果が見えません。どちらを直しても手応えがない、という状態はここから来ます。
もう1つ、社内で気づきにくい損があります。他部署や外部から記事へリンクが貼られるとき、貼る人は検索で前に出ているほうを選びます。脇役が前に立っていると、外から集まる評価も脇役側にたまります。時間がたつほど逆転が固定されるので、気づいた時点で判断してしまうほうが後の手間が小さくなります。
同じ語で2本出ていても、状態は3つに分かれる
2本出ていること自体は同じでも、取るべき手は状態によって違います。先ほどの実測では、見つかった自己競合を3つの型に分けています。大きい記事がすでに最上位にいる型、小さい記事が上に立っている逆転の型、表記の違いでクエリが割れている型の3つです。
1つ目の型は、手を入れなくて構いません。表示回数の多い記事が上にいて、もう1本は下のほうにいる。これは検索の側がすでに主役を選んでいる状態です。2本出ていること自体を問題にすると、直さなくてよいものまで直すことになります。下の記事にその記事だけの流入があるなら、むしろ残しておく価値があります。
2つ目の逆転の型が、着手すべきものです。表示回数の小さい記事が上に立っている、あるいは日によって出る記事が入れ替わっている。ここだけを対象にすれば、作業量は一気に絞られます。3つ目の表記が割れている型は、扱いが少し違います。問いは同じなのに、言い方の違いで別々の記事が拾われている状態です。この場合は2本に分ける理由がないので、どちらかに寄せます。ただし、どの語をどう入れるかはここでは扱いません。決めるのは、2本のままにするか1本にするかだけです。
- 状態を見るのは、検索の管理画面のクエリとページの組(同じクエリで2つ以上の自社URLが出ている行を探す)
- 90日分で見る(30日では日ごとの入れ替わりと、恒常的な逆転の区別が付かない)
- 上位30位までで切る(それより下は入れ替わりの幅が大きく、判断の材料にならない)
分かれ目は、検索した人の目的が1つか2つか
ここから二択に入ります。判断の軸は1本だけです。その語で検索した人の目的が1つなのか、2つに割れているのか。目的が1つなら、答えは1本にまとめたほうが強くなります。目的が2つに割れているなら、分けたままにして、それぞれが別の目的に答える形にします。
文章がどれだけ似ているかは軸になりません。同じ語を使っていても答えている問いが違うことはありますし、言い回しがまったく違っても同じ問いに答えていることもあります。見るのは文面の重なりではなく、見出しが立てている問いの重なりです。2本の見出しを並べて、同じ問いに答えている見出しがいくつあるかを数えます。
目的が2つに割れる語には、見分けやすい形があります。たとえば「見積書 ひな形」という語は、そのまま使えるひな形が欲しい人と、書き方の決まりを知りたい人の両方が打ち込みます。片方に寄せて書くと、もう片方の人は開いてすぐ離れます。こういう語は、無理に1本へまとめると滞在が短くなり、かえって沈みます。
目的が何本あるかを確かめる実務の方法は単純です。その語で検索して、1ページ目に並んでいる記事の型を数えます。ひな形を配っているページと、書き方を説明しているページが半々で並んでいれば、目的は2つです。同じ型ばかりが並んでいれば、目的は1つです。検索の結果は日によって動くので、2日おいてもう一度見て、並びが変わらないことを確かめてから決めます。
まとめたほうがよい型
まとめる側の条件を先に置きます。次の4つのうち3つ以上が当てはまるなら、1本にまとめたほうが強くなります。判断を毎回ゼロから考えずに済むよう、社内では条件の形で持っておきます。
- 2本の見出しを並べたとき、同じ問いに答えている見出しが半分以上ある
- どちらの記事も検索の1ページ目に届いておらず、片方だけが浅い位置にいる
- 片方の記事に、社内からも社外からもリンクがほとんど付いていない
- 片方は公開から一度も直しておらず、書いた担当がすでに社内にいない
この4つに共通しているのは、2本のままにしておく理由が運用の側にも読者の側にも見当たらないという点です。片方を残す理由が「消すのが怖いから」しかないなら、それは残す理由になりません。残す理由がないものを残すと、次の担当が同じ判断をもう一度やり直すことになります。
まとめると決めたときに、よく出てくる不安が2つあります。1つは、長い記事になって読まれなくなるのではないかというもの。もう1つは、まとめたことで拾われていた語が落ちるのではないかというものです。前者は、まとめた結果が既存の1本の2倍近くになるなら目的が2つある証拠なので、二択の判断に戻ります。後者は、次に触れる「捨てる側の扱い」を正しく選べば、落ちる幅は小さく抑えられます。
分けたほうがよい型
分ける側は、条件の形よりも状態の一覧で持ったほうが速く決まります。見えている状態から取る手を引ける表にしておくと、判断する人が変わっても結論がぶれません。
| いま見えている状態 | 取る手 | そう決める理由 | 決める前に確かめること |
|---|---|---|---|
| 表示回数の多い記事が上にいて、もう1本は下にいる | 何もしない | 検索の側がすでに主役を選んでいる | 下の記事だけに来ている検索語があるか |
| 表示回数の少ない記事が上に立っている | まとめる | 入り口が浅い記事になり、読んだ人が答えに届いていない | 上の記事が別の目的で拾われていないか |
| 日によって出る記事が入れ替わる | まとめる | どちらも同じ問いに答えていて、選び切れていない | 2本の見出しが半分以上重なっているか |
| 同じ語なのに、検索結果の1ページ目の型が2つに割れている | 分けたまま持つ | 検索した人の目的が2つあり、1本では両方に答えられない | 自社の2本がその2つに対応しているか |
| 言い方の違いで、別々の記事が拾われている | どちらかに寄せる | 問いは同じで、2本に分ける理由がない | 寄せる側が両方の言い方で答えられているか |
表の4行目が、分けたまま持つ唯一の型です。分ける判断は「2本あるから分ける」ではなく、答えるべき問いが2つあるから2本持つ、という形でしか成り立ちません。この順番を逆にすると、いま2本あるという事実のほうから分ける理由を後付けすることになります。
分けたまま持つと決めたら、そこで終わりにしません。2本が別の問いに答えていることを、見出しの側で見えるようにします。次の章で触れる切り方を通していないと、分けたままにした2本は半年後にまた同じ状態に戻ります。
まとめると決めたら、どちらを残すか
残す側の決め方で最も多い間違いが、表示回数の多いほうを自動的に残すというものです。表示回数は過去の結果であって、これから伸ばせるかどうかとは別です。残すべきなのは、統合後の内容を素直に入れられる器のほうです。骨格が広い記事に狭い記事を足すのは簡単ですが、逆は書き直しになります。
見る材料は3つです。1つ目は、外から付いているリンクの数。2つ目は、社内の他の記事から指されている本数。3つ目は、URLの分かりやすさです。外からのリンクが片方に偏っているなら、そちらを残したほうが移し替えの手間が小さくなります。偏りがないなら、残りの2つで決めます。
3つを見ても決まらないときの最後の物差しは、公開日です。古いほうを残します。理由は、その語での実績が長いことと、外部からのリンクが古い記事に付いていることが多いためです。ただし、古い記事の中身が明らかに実態と合っていないなら、この物差しは使いません。作り直しに近い作業になるからです。
決めたら、その理由を1行で残しておきます。「外部リンクが7本あるため、こちらを残す」。この1行は、半年後に別の担当が同じ組を見たときに、判断をやり直させないためのものです。統合は元に戻しにくい処理なので、理由が残っていないと誰も触れなくなります。
捨てる側の扱いは3つある
捨てる側という言い方をしましたが、実際にやることは3つに分かれます。転送する、残したまま正規のURLとして片方を指す、消す。この3つは効き方が違います。検索エンジンが公開している案内(2026年9月時点)には、それぞれの合図の強さが書かれています。
案内では、転送は強い合図、正規化の指定も強い合図、サイトマップへの記載は弱い合図、と整理されています。さらに、2つ以上の方法を組み合わせると、狙った版が検索結果に出る可能性が上がるとも書かれています。つまり、転送をかけたうえで新しいURLだけをサイトマップに載せる、という重ね方が推奨されている形です。
同じ案内には、やってはいけない扱いも明記されています。検索結果に出さない指定を、正規化の代わりに使ってはいけません。そのページが検索から完全に外れてしまうためで、案内では正規化の指定のほうが望ましい解決策だと書かれています。巡回を止めるファイルで塞ぐのも不可です。中身が読まれないままURLだけが登録されることがあるからです。
3つの使い分けは単純です。中身を丸ごと残す側に移したなら転送します。中身は残しておきたいが検索では1本に寄せたいなら、正規化の指定で主を指します。中身も価値も残らないなら消して転送します。いずれの場合も、URLをそのまま消して何も置かない、という扱いだけは選びません。外から貼られたリンクが全部切れます。
転送はいつまで続けるか
転送をかけたあと、いつ外してよいかという質問がほぼ必ず出ます。検索エンジンが公開しているサイト移転の案内(2026年9月時点)には、リダイレクトをできるだけ長く保持し、一般的には1年以上とすると書かれています。1年というのは最短の目安であって、外してよい日付ではありません。
1年という長さの理由は、巡回の頻度にあります。めったに見に来られないURLでも、1年あれば何度かは見に来られる。その間に、外部から貼られたリンクの評価が新しいURLへ移ります。外部のリンクや、社外の資料に載っている古いURLが残っているなら、1年を過ぎても外しません。転送を外すと、その先は行き止まりになります。
同じ案内には、内部リンクについての指示もあります。自社サイトの中のリンクは、移した直後に新しいURLへ直します。転送を経由させたままにしないという意味です。経由させると、読んだ人の待ち時間が増えるうえ、社内で誰も古いURLに気づかなくなります。
社内での持ち方も決めておきます。転送の一覧を1枚作り、古いURL、新しいURL、かけた日、外してよい最短の日付の4列を並べます。列を作るだけで、担当が変わっても外す判断ができます。一覧がないと、サイトを作り直すときに転送ごと消えてしまい、原因が分からないまま流入が落ちます。
分けるときに中身が重ならない切り方
分けたまま持つと決めたときは、切り方を先に決めます。切らずに2本を並べておくと、片方を直すたびにもう片方と内容が近づき、半年で元の状態に戻ります。使える線は3本です。読む人の立場、判断の前か後か、扱う範囲の広さ。この3本のうち1本を選びます。
読む人の立場で切るのは、同じ題材を担当者と決裁者が両方調べる場合です。判断の前か後かで切るのは、選ぶ前に比べたい人と、選んだ後に使い方を知りたい人が混ざっている場合です。範囲の広さで切るのは、全体像を知りたい人と、そのうちの1つの手順だけを知りたい人がいる場合です。3本のうち2本を同時に使うと、どちらの線で切ったのか担当者自身が説明できなくなります。
線を決めたら、2本の見出しを並べて突き合わせます。同じ問いに答えている見出しが両方に残っていたら、切れていません。残っているほうを片方から削り、削った側から残した側へ1本だけリンクを置きます。リンクは双方向に置かず、主から従、あるいは前段から後段へ、一方向にします。双方向に置くと、どちらが主か読んだ人にも分からなくなります。
切り終えたら、2本の題名を並べて声に出して読みます。題名だけを聞いて、どちらを開けばよいか迷うなら、切り方が伝わっていません。題名に線が出ていない場合は、見出しの中身ではなく題名のほうを直します。中身を直すより速く、効きも大きくなります。
AIに近い記事どうしを拾わせる手順
記事が200本を超えると、似た組を人の目で見つけるのは現実的ではなくなります。ここはAIに任せられる部分です。ただし任せるのは候補を拾うところまでで、まとめるか分けるかの判断は渡しません。理由は次の章で分けて書きます。
渡す材料は、記事そのものではなく一覧です。1行に、URL、題名、見出しの全文、公開日、最終更新日、その記事に主に来ている検索語を3つまで。本文を丸ごと渡すと、文章の似ている度合いで寄せてしまい、同じ問いに答えている組を見落とします。寄せる基準を、文面ではなく見出しが立てている問いに指定するのが要点です。
URL、題名、見出しの全文、公開日、最終更新日、主に来ている検索語を3つまで。この6つを1行にする。見出しは省略せず全部入れる。ここを手で作るのが面倒に見えるが、一覧さえあれば以後の判断が全部この上でできる。
文章の似ている度合いではなく、見出しが立てている問いが同じ組を挙げるよう指定する。1組ずつ、どの見出しとどの見出しが同じ問いなのかを行で指して書かせる。理由を書かせないと、なぜ寄せたのかを後から確かめられない。
同じ問いに答えている見出しが何本あるかで、組を多い順に並べさせる。ここで初めて数字が出る。半分以上が重なっている組だけを次に回し、それ以下は一覧に戻して持ち越す。
一度に全部を見ない。上位3組だけを開き、1組15分で二択を決める。決めた理由は1行で残す。3組を決めると基準が固まるので、4組目からは速くなる。
この4段で出てくるのは候補です。候補が出た時点で、作業の半分以上は終わっています。残りの半分は、AIが挙げなかった組を疑うことに使います。一覧に載せた検索語が3つまでなので、4つ目以降の語で重なっている組は挙がってきません。
AIの判定を鵜呑みにしない3つの理由
前の章で「判断は渡さない」と書いた理由を、3つに分けて書きます。1つ目は、文章が似ていることと、同じ問いに答えていることが別だからです。手順を説明した記事と、選び方を説明した記事は、使う語がほとんど同じになります。語の重なりで寄せると、分けたまま持つべき組がまとめる候補に入ります。
2つ目は、AIの側に検索の実績が入っていないことです。どちらが実際に拾われているか、どちらに外部からリンクが付いているかは、渡した一覧にしか書かれていません。残す側を決める材料は一覧の外にあるので、AIが出した結論は材料が足りないまま出た結論です。材料が足りないことを知らせずに判断させると、それらしい理由を付けて返してきます。
3つ目は、統合が元に戻しにくい処理だからです。転送をかけて片方を消した後で、判断が違ったと分かっても、元の記事と付いていたリンクは戻りません。戻せない処理は、根拠を人が読んでから実行するという線をここに引きます。戻せる処理と戻せない処理を同じ扱いにしないことが、この作業では効きます。
そのうえで、任せる範囲は先に決めておきます。候補を拾うところまでは任せる、残す側の提案までは出させてよい、実行の判断と処理は人がやる。この3段を紙に書いて共有しておけば、誰が作業しても同じ線で止まります。AIに出させた提案には、必ず根拠として見出しの行を添えさせます。根拠のない提案は、その場で差し戻します。
やってしまう処理
実際の現場で起きた崩れ方を挙げます。どれも、判断そのものではなく処理の段で起きています。
- 古い記事を消して転送をかけたが、社内の他の記事からのリンクを直さず、社内の回遊が全部転送を経由するようになった
- 統合先の記事に、捨てる側の本文をそのまま下に貼り付けたため、同じ内容が2か所に並ぶ記事になった
- 検索結果に出さない指定を片方に入れて正規化の代わりにしたため、その記事が検索から完全に外れ、独自に来ていた流入まで消えた
- 2本を分けたまま持つと決めたのに、両方から相手へリンクを貼ったため、どちらが主か分からなくなった
- サイトを作り直したときに転送の設定が引き継がれず、1年前にまとめた記事のURLが全部行き止まりになった
5つに共通しているのは、処理の前に一覧を作っていないことです。どのURLをどこへ向けたか、社内のどこから指されているか、いつかけたか。この3つが書かれていれば、どの崩れ方も途中で止まります。書く場所は凝らなくてよく、先ほどの転送の一覧に2列足すだけで足ります。
直す順番も決まっています。まず内部リンクの行き先を直す、次に転送の設定を確かめる、最後に中身の重複を削る。この順を逆にして中身から触ると、直している間も転送が効いていない状態が続きます。読んだ人が行き止まりに当たる時間を短くするほうを先に置きます。
済ませた後に確かめること
統合も分割も、実行した日には結果が出ません。確かめるのは日をおいてからですが、見る項目は実行の前に決めておきます。決めずに後から見ると、下がった数字だけが目に入り、戻すべきかどうかを判断できなくなります。
実行した当日に見るのは2つだけです。転送をかけたURLが実際に新しいURLへ着くか、社内の他の記事から古いURLを指しているリンクが残っていないか。この2つは、うまくいっているかではなく、壊れていないかを見る確認です。ここで止まっていると、その後の数字は何を見ても意味がありません。
数日から2週間ほどおいてから見るのは、残した側のURLが検索の結果に出るようになったかどうかです。検索の管理画面で、統合前に2本に割れていたクエリを1つずつ見て、表示されているURLが1本に寄ったかを確かめます。寄っていない場合は、合図がまだ届いていないか、正規化の指定が矛盾している可能性があります。案内には、方法どうしで矛盾した指定をしないことも書かれています。
- 転送をかけたURLが、狙った新しいURLに着くか(途中で別のURLを経由していないか)
- 社内の記事・資料・メールの署名に、古いURLが残っていないか
- 統合前に割れていたクエリで、表示されるURLが1本に寄ったか
- 正規化の指定と転送が、別々のURLを指していないか
- 分けたまま持つと決めた2本が、同じクエリでまた入れ替わり始めていないか
よくある質問
まとめたら順位はどのくらいで戻りますか
日数を示した一次情報は確認できなかったため、この記事では期間を書きません。確かめ方だけ決めておきます。統合前に割れていたクエリで表示されるURLが1本に寄ったかを見て、寄っていれば合図は届いています。寄るまでの間は順位を見ても判断できないので、寄ったことを確かめてから数字を見はじめます。
3本以上が似ているときはどうしますか
2本ずつの組にして、同じ判断を繰り返します。3本を一度に扱うと、残す側を決める材料が混ざって決まらなくなります。順番は、いちばん表示回数の多い記事と2番目の組から始めます。1組を処理して結果を確かめてから、次の組に進みます。3本を同じ日に触ると、どの処理が効いたのか分からなくなります。
消さずに残しておく選択はありませんか
あります。中身に価値があり、独自に来ている検索語もあるなら、残したまま正規化の指定で主を指す形にします。検索では1本に寄りますが、直接来た人はそのまま読めます。ただし、残した側も更新の対象に入り続けるので、社内で誰が面倒を見るかを決めてから残します。面倒を見る人がいない記事を残すのは、判断を先送りしているだけになります。
分けたまま持つと決めた2本が、また食い合い始めたら
切った線が効いていないと考えます。まず2本の見出しを並べ、同じ問いに答えている見出しが増えていないかを見ます。増えていれば、片方を直したときに相手へ寄ってしまっています。増えていないのに入れ替わるなら、そもそも目的が1つだった可能性があるので、二択の判断からやり直します。
まとめ
似た記事が2本あること自体は、検索の側で減点される事柄ではありません。実際に効いてくるのは、どちらを前に出すかをこちらが決めていない状態です。決めるときの軸は1本で、その語で検索した人の目的が1つか2つか。1つならまとめ、2つなら線を引いて分けたまま持ちます。捨てる側の扱いは転送・正規化の指定・消去の3つから選び、検索結果に出さない指定は正規化の代わりには使いません。AIに任せるのは候補を拾うところまでで、戻せない処理は人が根拠を読んでから実行します。まずは、いま割れているクエリを1つだけ選んで、2本の見出しを並べるところから始めてください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
コンテンツ制作・SEOにAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
