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情報システム部が停止の予定・Microsoft 365 の変更・不審メールの報告から、ChatGPT で社員向けの月次のお知らせを、社員がすることの順に下書きする

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

情報システム部が翌月の停止の予定表、Microsoft 365 の変更、不審メールの報告の集計を ChatGPT に貼り、社員向けの月次のお知らせを項目ごとに下書きさせます。担当者は日時と対象を元の予定表と照らしてから全社に出します。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Microsoft Copilot
対象業界
IT・SaaS/商社/製造/金融
対象部門
情報システム
対象業務
書類作成/要約
主な課題
人手が足りない/問い合わせが多い/書類作成に時間がかかる
AIで行う処理
生成
主な効果
品質標準化/対応スピード向上/工数削減
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
最小構成
費用感
SaaS追加(小)
人間の確認
条件付き
現在工数
15h/月
AI導入後
6h/月
想定削減
60%
年間削減
108h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 担当者が作業の予定表から、翌月の停止と工事の行を抜き出す
  2. メッセージセンターで、翌月に始まる変更と社員に影響する変更を探し、英語の記載を読んで内容を書き出す
  3. 報告用のメールボックスを見て、その月に多かった不審メールの手口をまとめる
  4. 項目ごとに、何が・いつ・誰に・何をすればよいか・問い合わせ先を社員向けの言葉で書く
  5. 分野ごとに並べ、全社メールとポータルの文に整える
  6. Teams に載せる短い版を別に書く
  7. 部長が読んで出す
導入後(After)
  1. 人担当者が作業の予定表から翌月の行を抜き出し、決まった形の表にする(ここは変えない)
  2. 人管理者がメッセージセンターで翌月の変更を拾い、社員に影響するものに印を付けて、記載の本文を写す
  3. 人担当者が報告のメールボックスから、その月に多かった不審メールの手口を件数と一緒に書き出す
  4. 人ChatGPT のプロジェクト「月次のお知らせ」に、その月のチャットを作って3つを貼る
  5. 【AI】 ChatGPT が、項目ごとに「何が・いつ・誰に・社員がすること・問い合わせ先」の文を作る
  6. 【AI】 ChatGPT が、項目を「社員がすること」「知っておくこと」「参考」に分け、日時の欄を元の表から写す
  7. 【AI】 元に無い影響や、日時と曜日が合わない行は、文に入れず「確かめること」として挙げる
  8. 人担当者が日時の欄を予定表と照らし、分け方と言い直しを確かめる
  9. 【AI】 担当者が直した文をもとに、Teams に載せる短い版を作る
  10. 人部長が読み、全社メール・ポータル・Teams に出す
各工程の詳しい説明を読む
  1. 担当者が作業の予定表から、翌月の停止と工事の行を抜き出す
  2. メッセージセンターで、翌月に始まる変更と社員に影響する変更を探し、英語の記載を読んで内容を書き出す
  3. 報告用のメールボックスを見て、その月に多かった不審メールの手口をまとめる
  4. 項目ごとに、何が・いつ・誰に・何をすればよいか・問い合わせ先を社員向けの言葉で書く
  5. 分野ごとに並べ、全社メールとポータルの文に整える
  6. Teams に載せる短い版を別に書く
  7. 部長が読んで出す

(a)3つの元に散らばっていて、まとめるのに時間がかかる。 1番から3番で、予定表とメッセージセンターと報告のメールボックスを行き来します。特にメッセージセンターは、社員に関係のある変更かどうかを読み分けるところで手が止まります。

(b)読まれず、停止の日に問い合わせが集中する。 分野ごとに並んだお知らせでは、社員は自分が何かをしなければならない項目を見つけられません。 VPNが止まる土曜に出社して作業しようとした社員から、当日の朝に問い合わせが届きます。

(c)書く人で書き方が変わる。 担当者によって、日時の書き方(「11/8(土)」「11月8日土曜日」)、影響の書き方、問い合わせ先の書き方がばらばらです。同じ月のお知らせの中でも、項目ごとに読み方が変わります。

(d)日時と曜日の誤りが後で見つかる。 予定表から写すときに日付を1日ずらす、曜日を書き違える。お知らせを出した後に訂正を出すと、訂正のお知らせのほうが読まれます。

  1. 【人】 担当者が作業の予定表から翌月の行を抜き出し、決まった形の表にする(ここは変えない)
  2. 【人】 管理者がメッセージセンターで翌月の変更を拾い、社員に影響するものに印を付けて、記載の本文を写す
  3. 【人】 担当者が報告のメールボックスから、その月に多かった不審メールの手口を件数と一緒に書き出す
  4. 【人】 ChatGPT のプロジェクト「月次のお知らせ」に、その月のチャットを作って3つを貼る
  5. 【AI】 ChatGPT が、項目ごとに「何が・いつ・誰に・社員がすること・問い合わせ先」の文を作る
  6. 【AI】 ChatGPT が、項目を「社員がすること」「知っておくこと」「参考」に分け、日時の欄を元の表から写す
  7. 【AI】 元に無い影響や、日時と曜日が合わない行は、文に入れず「確かめること」として挙げる
  8. 【人】 担当者が日時の欄を予定表と照らし、分け方と言い直しを確かめる
  9. 【AI】 担当者が直した文をもとに、Teams に載せる短い版を作る
  10. 【人】 部長が読み、全社メール・ポータル・Teams に出す

6番目が、この設計の分かれ目です。 社員がすることがある項目を先頭に集めると、社員は最初の数行で自分に関係があるかを判断できます。 分け方の基準は Sources の決まりに書き、ChatGPT はそれに従って分けるだけにします。

8番目で日時を人が照らすのは、日時の誤りがそのまま社員の予定の誤りになるからです。 停止の時間を1時間ずらして書けば、その1時間に作業を入れた社員の仕事が止まります。

02今回想定するシステム構成

構成図
作業の予定表(共有のスプレッドシート)
メッセージセンター(管理者が拾った翌月の変更)
不審メールの報告の集計(手口と件数)
   │  担当者が決まった形の表にして写す
   ▼【トリガー】月末の5営業日前
ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト「月次のお知らせ」)
   │  スキル:項目の文の形・3つの分け方・日時の欄の付け方
   │  Sources:お知らせの書き方の決まり、分け方の基準、
   │           用語の言い換えの一覧、問い合わせ先の一覧、過去の良いお知らせの例
   ├──▶ 項目ごとの文 + 日時の欄 + 分け方 + 確かめること
   └──▶ Teams に載せる短い版
   ▼
【担当者が日時の欄を予定表と照らし、部長が読む】
   ├──▶ 全社メール・社内のポータル
   └──▶ Teams の全社のチャネル
役割想定する製品代替候補
処理ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクトとスキル)Microsoft Copilot、Claude
変更の情報Microsoft 365 のメッセージセンターベンダーからの停止・変更の連絡メール
保管SharePoint(お知らせの版と元の表)共有のドライブ

新しく足すのは、ChatGPT の業務用ワークスペースと、その中のプロジェクトとスキルだけです。 予定表の持ち方、メッセージセンターの見方、報告の受け方は変えません。3つの元を社員向けの言葉に言い直す作業を、文案を確かめる作業に置き換えます。

プロジェクトは、チャット・ファイル・指示をまとめて置く機能です。 公式の案内では、プロジェクトの指示はそのプロジェクトのチャット全体に適用され、プロジェクトにはアップロードしたファイルと接続した情報を置く Sources があるとされています。お知らせの書き方の決まりと用語の言い換えの一覧を Sources に置けば、4名が同じ決まりで文案を受け取れます。 第3章の(c)への答えはここにあります。

スキルで、項目の文の形をそろえます。 公式の案内では、スキルは特定の作業や流れのための指示と補助の資料をまとめたもので、ChatGPT では @skill-creator から作り始め、ワークスペースの設定が許せばチームの人と共有できるとされています。担当が月ごとに替わっても、同じ手順で文案を受け取れます。

メッセージセンターは、Microsoft 365 の変更を管理者が追うための場所です。 公式の案内では、今後の変更、機能の更新、必要な対応を追うためのものとされ、投稿には「Major update」「User impact」「Admin impact」などのタグ、関連度(High/Medium/Low)、変更の時期(今週・今月・来月)での絞り込みがあります。「Act by」の列は、期限までに対応が要る変更にだけ日付が入るとされています。社員に知らせる項目を拾う手がかりになります。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

月末の5営業日前を起点にします。 その日までに、予定表の翌月の行が固まり、メッセージセンターの翌月の変更が拾い終わっている状態にします。お知らせは月の最後の営業日に出すので、5営業日あれば照らす時間と部長が読む時間が取れます。

チャットは月ごとに分けます。 チャットの名前は月にします(例:「12月のお知らせ」)。前の月のチャットに続けて貼ると、前の月の停止の日時が文に混ざります。 毎月、新しいチャットで始めます。

お知らせを出した後に予定が変わったときは、同じチャットで訂正の文を作らせます。 変わった行だけを貼り、「この行の日時が変わりました。訂正の文を作ってください」と書きます。訂正の文は、変わる前と変わった後の日時を並べて書かせます。 どちらが新しいかが分からない訂正は、もう一度問い合わせを呼びます。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
作業の予定表作業の名前、開始と終了の日時、対象(拠点・システム・部署)、社員への影響、担当共有のスプレッドシート
メッセージセンターの変更投稿の題名、Message ID、タグ、変更の時期、Act by、本文の写し、自社での影響の印管理者が拾って写す
不審メールの報告の集計手口の種類、件名の型、件数、社員が取るべき行動報告のメールボックスを担当者がまとめる
お知らせの書き方の決まり日時の書き方、項目の文の形、字数、書いてはいけないことSources
分け方の基準「社員がすること」「知っておくこと」「参考」に入れる条件Sources
用語の言い換えの一覧「コアスイッチ」→「拠点の有線ネットワーク」のような言い換えSources
問い合わせ先の一覧システムごとの問い合わせ先(ヘルプデスクの番号、Teams のチャネル)Sources

質を決めるのは、予定表の「社員への影響」の欄と、言い換えの一覧です。 予定表に「影響:あり」とだけ書いてあれば、ChatGPT は影響の中身を推し量って書きます。 「拠点Bで有線のネットワークが使えない。無線とVPNは使える」のように、担当者が影響を1行で書いておくと、文がそのまま使えるものになります。

メッセージセンターの本文は、写して貼ります。 公式の案内では、メッセージセンターの投稿は機械翻訳で好みの言語に表示でき、週ごとのまとめのメールとメールで送られる投稿は英語のみとされています。どちらを写したかを書いておき、ChatGPT に訳させる場合も、元の英語を一緒に貼ります。 訳の違いで影響を読み違えないためです。

1か月分の入力は、次の形で貼ります。

【作業の予定表】
No.1 / 作業:拠点Bのコアスイッチ交換 / 開始:2026-12-05 22:00 / 終了:2026-12-06 06:00
      対象:拠点B / 影響:拠点Bで有線のネットワークが使えない。無線とVPNは使える
      問い合わせ:ヘルプデスク
No.2 / 作業:経費精算システムの版上げ / 開始:2026-12-12 20:00 / 終了:2026-12-13 08:00
      対象:全社 / 影響:経費精算システムに入れない / 問い合わせ:ヘルプデスク
【メッセージセンター】
MC-xxxxxx / タグ:User impact / 変更の時期:Next month / Act by:なし
      自社での影響:あり(全社)
      本文の写し:(英語の本文をそのまま)
【不審メールの報告】
手口:宅配の不在通知を装ったSMSとメール / 件数:38 / 件名の型:「お届けにあがりましたが…」
      社員が取るべき行動:リンクを開かず、報告用のメールボックスへ転送する
Step3

データの取得方法を決める

Sources には、決まりと一覧を置きます。 月ごとに変わるものは、チャットに貼ります。

ファイル置き場所更新の頻度
お知らせの書き方の決まりSources決まりを変えたとき
分け方の基準Sources基準を変えたとき
用語の言い換えの一覧Sources新しい言い換えが出たとき
問い合わせ先の一覧Sources窓口が変わったとき
過去の良いお知らせの例Sources(スキルの補助の資料にも)半年に一度、部長が選んで足す
予定表・メッセージセンター・報告の集計その月のチャットに貼る毎月

予定表は、翌月の行だけを抜き出して貼ります。 共有のスプレッドシートには、過去の作業や社内だけの作業も並んでいます。社員に知らせない行(サーバーの内部の作業、管理者だけが影響を受ける作業)は、貼る前に外します。

メッセージセンターの拾い方は、管理者が決まった手順で行います。 変更の時期の絞り込みで「来月」を選び、タグの「User impact」と「Major update」、それに Act by に日付があるものを見ます。公式の案内では、Major update は対応が要る場合に少なくとも30日前に知らされ、Act by の列はまれにしか使われないので日付があれば特に注意するとされています。そのうえで、自社の設定で社員に影響するかを管理者が判断し、印を付けます。

メッセージセンターを見られる人を決めておきます。 公式の案内では、多くの管理者の役割で投稿を見られ、ほかの管理の権限を持たずに投稿を読んで共有できる「Message center reader」の役割があるとされています。お知らせの担当者がほかの管理の権限を持たないなら、この役割を割り当てます。

プロジェクトはパソコンのフォルダを直接は読みません。 公式の案内でも、ChatGPT のプロジェクトはパソコンのフォルダに直接アクセスしないとされています。用語の言い換えの一覧を直したら、Sources のファイルも差し替えます。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 社員に知らせない行を外す … 管理者だけが影響を受ける作業、サーバーの内部の作業を外します
  2. 予定表の影響の欄を1行で書く … 「影響:あり」で止めず、何が使えなくなり、何は使えるかを書きます
  3. 日時を決まった形にそろえる … 「2026-12-05 22:00」の形にします。曜日は書かず、ChatGPT に暦から付けさせてから照らします
  4. メッセージセンターの投稿に自社での影響の印を付ける … 「あり(全社)」「あり(一部の部署)」「なし」のいずれかです
  5. 不審メールの報告から、社員の名前と本物のURLを外す … 手口と件名の型と件数だけにします

3番目で曜日を予定表に書かないのは、写し間違いを1か所に減らすためです。 予定表の日付と曜日の両方を人が書くと、どちらかが食い違います。日付だけを元にし、曜日は ChatGPT に付けさせて、担当者がカレンダーと照らします。 照らす場所が1か所になります。

5番目は、報告の中身を外に出しすぎないためです。 報告のメールには、報告した社員の名前、受け取った宛先、本物の不審なURLが入っています。注意喚起に要るのは手口の型だけです。

Step5

AIに処理させる

させるのは、決まりに沿った項目の文を作ることと、分け方の基準に従って並べることです。

させること中身
項目の文「何が」「いつ」「誰に」「社員がすること」「問い合わせ先」の5つの欄で、1項目120字まで
分け方「社員がすること」「知っておくこと」「参考」のどれに入れるかを、分け方の基準に照らして決める
日時の欄予定表の日時をそのまま写し、暦から曜日を付ける
言い換え用語の言い換えの一覧にある言い換えを使う
確かめること元に無い影響、日時と曜日が合わない行、分け方の基準に当てはまらない行
Teams の短い版「社員がすること」の項目だけを、1項目40字までで並べる

分け方の基準は、Sources の決まりに書いておきます。 たとえば「社員が操作・設定・再起動・手続きをしないと仕事が止まるもの」は「社員がすること」、「その時間に使えないが、何もしなくてよいもの」は「知っておくこと」、「新しい機能の紹介など、知らなくても困らないもの」は「参考」とします。ChatGPT に基準を考えさせず、基準に照らさせるだけにします。

させないこと理由
予定表に無い停止の時間や影響を足す社員がお知らせを信じて予定を組む
メッセージセンターの変更の始まる日を推し量って書く始まる日は投稿の記載と自社の設定で決まる
社員に影響するかを ChatGPT が決める影響の印は管理者が付ける
不審メールの手口に、報告に無い会社名やURLを書く本物の会社名を出すと誤解を招く
脆弱性の番号や、まだ直していない弱点の中身を書く直す前の弱点を全社に知らせることになる
問い合わせ先の一覧に無い窓口を書く社員が存在しない窓口に問い合わせる

1行目が、いちばん起きやすい失敗です。 停止のお知らせらしい文として、ChatGPT は「前後30分ほど不安定になることがあります」のような一文を足したがります。予定表に無い時間が増えると、社員はその分だけ作業を避けます。 元に無い影響は、「確かめること」に出させます。

5行目には、別の理由もあります。 月例の更新の案内で「〇〇の脆弱性を直すため」と書きたくなりますが、更新が全端末に行き渡る前にそれを全社に出すと、直っていない端末があることを知らせる文になります。 更新の理由は「安全のための月例の更新」にとどめ、詳しい中身は書かせません。

Step6

指示内容を固定する

スキル「monthly-it-notice」の指示(プロジェクトの指示にも同じものを置く):

あなたは情報システム部の担当者の補助です。
チャットに貼られた【作業の予定表】【メッセージセンター】【不審メールの報告】の
各行について、Sources のお知らせの書き方の決まりと分け方の基準に沿って、
次の順に返してください。

1. 項目の文:「何が」「いつ」「誰に」「社員がすること」「問い合わせ先」の5つの欄
   - 1項目120字まで。字数を( )で書く
   - 「社員がすること」が無い項目は「なし」と書く
2. 分け方:「社員がすること」「知っておくこと」「参考」のどれか。
   分け方の基準のどの条件に当たったかを一言で書く
3. 日時の欄:元の行の日時の文字のまま写し、暦から曜日を付ける
4. 確かめること(箇条書き。なければ「なし」)

【決まり】
- 日時・対象・問い合わせ先は、元の行の文字だけを使ってください。
  時間の幅を広げたり、「前後」「頃」を足したりしないでください。
- 影響は、元の行の「影響」「自社での影響」にあることだけを書いてください。
  書かれていない影響を思いついたときは、文に入れず 4 に挙げてください。
- メッセージセンターの行は、「自社での影響」が「なし」のものを項目にしないでください。
  変更の始まる日は、本文に書かれた日付だけを使い、無ければ「本文に日付なし」と 4 に書いてください。
- 用語は、用語の言い換えの一覧の言い換えを使ってください。
- 不審メールの行は、手口の型と社員が取るべき行動だけを書いてください。
  会社名・URL・送り主のアドレスを書かないでください。
- 脆弱性の番号や、更新で直す弱点の中身を書かないでください。
- 問い合わせ先は、問い合わせ先の一覧にあるものだけを書いてください。

Teams の短い版の指示(同じスキルの補助の資料に置く):

担当者が直した項目の文のうち、分け方が「社員がすること」のものだけを使い、
Teams の全社のチャネルに載せる短い版を作ってください。
- 1項目40字まで。「いつ」と「社員がすること」を必ず入れてください。
- 日時は、直した項目の文の日時と同じ書き方にしてください。
- 最後に「日時の写し」として、挙げた項目の日時と曜日を並べてください。
- 全文はポータルのお知らせを見るよう、一行添えてください。

「日時の写し」を最後に並べさせるのは、担当者の確認を短くするためです。 短い版の全体を読み直す前に、写しの数行が予定表と同じかだけを見れば足ります。

Step7

出力形式を固定する

項目の文は、次の形で受け取ります。

【社員がすること】
No.2 経費精算システムの版上げ
  何が:経費精算システムが新しい版になります
  いつ:2026-12-12 20:00(土)〜 2026-12-13 08:00(日)
  誰に:全社員
  社員がすること:12日(土)20:00までに、申請中の精算を保存してください
  問い合わせ先:ヘルプデスク
  分け方の根拠:保存しないと申請が消える=手続きをしないと仕事が止まる
【知っておくこと】
No.1 拠点Bの有線ネットワークの工事
  何が:拠点Bで有線のネットワークが使えなくなります。無線とVPNは使えます
  いつ:2026-12-05 22:00(土)〜 2026-12-06 06:00(日)
  誰に:拠点Bで働く社員
  社員がすること:なし
  問い合わせ先:ヘルプデスク
【参考】
……
確かめること:
  ・No.2:「申請中の精算を保存」は元の影響の欄に無い。足してよいか確かめる
  ・MC-xxxxxx:本文に始まる日の記載なし

1つ目の理由は、5つの欄が分かれていることです。 社員は「いつ」と「社員がすること」だけを拾い読みできます。第3章の(b)の「自分が何かをしなければならない項目を見つけられない」は、この形と分け方で止めます。

2つ目は、分け方の根拠が書かれていることです。 担当者は、なぜ「社員がすること」に入ったかを読んで、基準の当てはめ方が正しいかを確かめられます。 根拠がおかしい項目は、基準の書き方を直す材料になります。

3つ目は、「確かめること」が分かれていることです。 上の例では、ChatGPT が「申請中の精算を保存」という行動を足しています。社員にとっては役に立つ一文でも、元の予定表に無いなら、担当者が業務システムの担当に確かめてから残します。 文に混ぜず別の欄に出させることで、担当者が読み落としません。

Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
作業の予定表担当者が翌月の行を抜き出して貼る作業・日時・対象・影響
メッセージセンター管理者が拾って本文を写す題名・タグ・変更の時期・影響の印
報告のメールボックス担当者が手口と件数をまとめる手口の型と取るべき行動
ChatGPT のプロジェクト画面での操作項目の文、分け方、日時の欄、確かめること、短い版
全社メール・ポータル・Teams担当者が直した文を写す出すのは人

この構成には、ワークフローの製品もAPIも入りません。 月に一度、45件の項目を貼るだけなら、仕組みを組むより貼るほうが速く済みます。 メッセージセンターの拾い方も、社員に影響するかの判断が要るので、人が行います。

全社メールの送信も人が行います。 文は部長が読んでから出します。全社に届く文は、取り消せません。

Step9

人が確認する

  1. 日時の欄を予定表と照らす … 日付・時刻・曜日をカレンダーと見比べます
  2. 分け方と根拠を見る … 「社員がすること」に入るべき項目が「知っておくこと」に落ちていないかを見ます
  3. 「確かめること」を見る … 元に無い影響、本文に日付の無い変更を、担当や管理者に確かめます
  4. 言い換えが正しいかを見る … 言い換えで意味が変わっていないかを見ます
  5. 部長が全体を読む … 先頭の「社員がすること」の数行で、社員が何をすればよいかが分かるかを見ます

1番目を省かないでください。 日時の誤りは、社員がお知らせを信じて作業の予定を組んだ日に表に出ます。 照らすのは日時の欄の1行だけなので、1項目あたり数十秒で済みます。

目標は、45件をならして1件8分です。 予定表の行で影響の欄がそのまま使える件は3〜4分、メッセージセンターの英語の本文を読み直す件や、確かめることに出た件は15分ほどかかります。

Step10

例外に対処する

起きること対応
予定表の影響の欄が「あり」だけ文を作らせない。担当者が影響を1行で書いてから作り直す
元に無い影響や行動が文に入った「確かめること」で拾い、担当に確かめてから残すか消す
日時と曜日が合わない予定表を優先し、カレンダーで確かめる
メッセージセンターの本文に始まる日が無い「来月から順に」と書かず、日付が出たら翌月のお知らせに回す
お知らせを出した後に予定が変わった変わった行だけで訂正の文を作り、前と後の日時を並べて出す
緊急の停止が月の途中で入った月次のお知らせを待たず、別に知らせる
不審メールの報告が少ない月注意喚起を無理に作らず、前の月の手口の続きを短く書く
ChatGPT が脆弱性の番号や会社名を書いた消す。くり返すなら指示を見直す

6行目は、この構成の外に置きます。 月次のお知らせは、予定が立っているものを前もって知らせるためのものです。障害や緊急の更新まで月次に寄せると、知らせるのが遅れます。緊急のものは別の経路で、その都度出します。

Step11

記録を残す

  • 月ごとに貼った予定表・メッセージセンター・報告の集計と、ChatGPT の文、担当者が直した最後の文
  • 出したお知らせの全文と、出した日時、出した経路(全社メール・ポータル・Teams)
  • 「確かめること」に出たものと、誰に確かめてどうしたか
  • 訂正を出した記録(どの行の何を、いつ変えたか)
  • お知らせを出した翌月の、停止の日の問い合わせの件数

最後の行が、お知らせの形を育てます。 停止の日に問い合わせが多かった項目は、分け方が「知っておくこと」になっていなかったか、影響の書き方が分かりにくかったかを見直します。 分け方の基準と言い換えの一覧に足していくと、翌月から同じ問い合わせが減ります。

04実装レベルの3段階

最小構成:3つの元を決まった形にして ChatGPT のプロジェクトに貼り、スキルの手順で項目の文・分け方・短い版を受け取る / 社員向けの言葉への言い直しと並べ替え
半自動化:上記+メッセージセンターの投稿を Microsoft Graph のサービスの通知の API で取り、変更の時期とタグで翌月の候補を自動で並べる / 翌月の変更の候補の洗い出し
本格構成:上記+予定表と候補と報告の集計を一つの表にまとめ、文の下書きまで作って、担当者の確認の画面に並べる / お知らせの下書きの組み立てまで

最小構成が、本記事の想定です。 月に一度、45件なら、貼って確かめて直す手間は、白紙から書くより短く済みます。 半自動化の価値は、メッセージセンターを毎月読みに行かなくて済むことです。 公式の案内では、サービスの健全性の情報とメッセージセンターの通知を取る別の方法として、Microsoft Graph のサービスの通知の API が案内されています。 ただし、社員に影響するかの印は、取ってきた後も管理者が付けます。 API で取れるのは候補までです。 本格構成でも、全社への送信は人のままにします。 下書きの組み立てまでを自動にしても、日時を照らす人と、部長が読んで出す形を崩しません。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
4 名
月間件数
45 件
1件あたり現在時間
20 分
1件あたり導入後時間
8 分
現在  45件 × 20分 ÷ 60 = 15 時間/月
導入後 45件 × 8分 ÷ 60 = 6 時間/月
月間削減時間
9h
削減率
60%
年間削減時間
108h
年間金額換算(時間単価4,000円)
43万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

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06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 従業員が数百名規模で、情報システム部が少人数のまま、停止の予定・更新・注意喚起を月に一度まとめて社員に知らせている会社。Microsoft 365 の変更を管理者がメッセージセンターで追っているが、社員向けの言葉に直す手が足りない場合。お知らせを読んでもらえず、停止の日に「聞いていない」という問い合わせが集中する場合。
向いていない
  1. 停止や変更のたびにその都度お知らせを出していて、月次でまとめる運用が無い場合。社員が数十名で、口頭やチャットの一言で足りる場合。お知らせの文面を全社の広報部門が一括して作っている場合。なお、停止の日時と影響の範囲、どの脆弱性をどこまで社員に伝えるかは情報システム部が決めることで、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 過去3か月分の月次のお知らせと、そのときの予定表・メッセージセンターの拾い・報告の集計を用意する(問い合わせが多かった月を必ず入れる)
  2. 3か月分の入力を第7章の形に書き直し、影響の欄を1行で書く
  3. お知らせの書き方の決まりと、分け方の基準と、用語の言い換えの一覧をまず20語だけ作る
  4. 業務用のワークスペースでプロジェクトを作り、決まりと一覧を Sources に置く
  5. 第7章の指示を貼り、3か月分を1か月ずつ別のチャットで試す

見るのは3つです。 日時と曜日が元のとおりか、元に無い影響や行動を足していないか、分け方が基準どおりかです。

出てきた内容判断
当時のお知らせより、社員がすることが先頭に見える形になったスキルを作り、4名で使う
元に無い影響を足す指示の書き方で直る。構成は有効
分け方がばらつく分け方の基準が先。 条件を具体にする
言い換えがおかしい言い換えの一覧を足す

2行目が出ても、構成をやめる理由にはなりません。 影響を足すのは、社員に親切な文にしようとするためです。指示に「元に無い影響は確かめることに出す」を足して、同じ3か月分でもう一度試します。 2回目で無くなれば、そのまま進めます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
予定表に無い停止の時間や影響を足す元の行の文字だけを使わせ、元に無いものは「確かめること」に出させる
日時と曜日を書き違える日付だけを元にし、曜日は暦から付けさせて照らす
メッセージセンターの変更の始まる日を推し量る本文の日付だけを使わせ、無ければ「本文に日付なし」と出させる
社員に影響しない変更まで載る管理者が影響の印を付け、「なし」は項目にしない
分け方がばらつく分け方の基準を具体の条件で書き、根拠を書かせる
不審メールの手口に本物の会社名やURLが入る報告から外してから貼り、指示でも禁じる
直す前の弱点の中身を書く脆弱性の番号と中身を禁じる
前の月の停止が混ざるチャットを月ごとに分ける
英語の本文の訳で影響を読み違える元の英語を一緒に貼り、どちらを写したかを書く

上の2行が、この構成でいちばん重い失敗です。 どちらも、社員がお知らせを信じて予定を組んだ日に表に出ます。日時と影響は元の文字のまま。 その線を指示の最初のほうに書きます。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 翌月の作業の名前と日時、対象の拠点・システム、社員への影響、Microsoft 365 の変更の本文の写し、不審メールの手口の型と件数です。社員の名前、報告したメールの本文、本物の不審なURLは扱いません。

  1. 社内の構成の情報を貼りすぎない … 機器の名前、IPアドレス、サーバーの名前はお知らせに要りません。予定表から抜き出すときに、社員に見せる言葉の欄だけを残します
  2. 直す前の弱点を書かない … 更新の理由は「安全のための月例の更新」にとどめ、脆弱性の番号や中身は全社のお知らせにも ChatGPT にも出しません
  3. 業務用のワークスペースで扱う … 公式の案内では、Business・Enterprise・Edu のワークスペースで通信中と保存時に暗号化され、OpenAI は業務のデータを既定ではモデルの学習に使わないとされています
  4. チャットの整理の時期を決める … 公式の案内では、削除したチャットは一般に30日以内に完全削除の予定に入るとされています。出したお知らせの全文は SharePoint に残し、チャットは四半期ごとに整理します
  5. メッセージセンターの権限を絞る … お知らせの担当者には、投稿を読んで共有できるだけの Message center reader の役割を割り当て、ほかの管理の権限を持たせません
  6. 全社への送信を自動にしない … 部長が読んでから人が出します

誤りが起きた場合のリスクは、誤った日時や影響で社員の仕事を止めることと、直す前の弱点を全社に知らせることの2つです。前者は日時の欄の照合と「確かめること」で、後者は脆弱性の中身を書かせない決まりで止めます。

10まず何から始めるか

1週目:入力の形を決める

予定表の影響の欄の書き方、メッセージセンターの拾い方(来月・User impact・Major update・Act by)、不審メールの報告のまとめ方を、4名で決めます。 今月の分を、この形で書いてみます。

2週目:分け方の基準と言い換えの一覧を作る

「社員がすること」「知っておくこと」「参考」に入れる条件を、過去のお知らせの項目を当てはめながら書きます。あわせて、用語の言い換えを20語と、問い合わせ先の一覧を作ります。

3週目:3か月分で試す

第8章の3か月分で試します。日時と曜日が元のとおりか、元に無い影響を足していないかを最優先で見ます。

4週目:スキルにして4名で使う

指示と文の形をスキルにまとめ、4名で共有して、来月のお知らせから使い始めます。

2か月目: Teams の短い版を作らせ、日時の写しを照らす手順を試します。3か月目以降: 1件20分が何分になったかと、停止の日の問い合わせの件数を数えます。担当が替わっても同じ形のお知らせが月の最後の営業日に出せ、社員がすることが先頭の数行で分かるようになった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-29/最終更新:2026-10-29
確認した内容情報源確認日
プロジェクトが関連するチャット・ファイル・指示・情報をまとめる機能であること。プロジェクトの指示がそのプロジェクトのチャット全体に適用されること。アップロードしたファイルと接続した情報を置く Sources があること。ChatGPT のプロジェクトがパソコンのフォルダに直接アクセスしないことChatGPT ドキュメント: Projects2026-10-29
スキルが特定の作業や流れのための指示と補助の資料をまとめたものであること。ChatGPT では @skill-creator から作れること。ワークスペースの設定が許せばチームの人と共有できることChatGPT ドキュメント: Skills and plugins2026-10-29
Business・Enterprise・Edu のワークスペースで通信中と保存時に暗号化され、OpenAI が業務のデータを既定ではモデルの学習に使わないこと。削除したチャットが一般に30日以内に完全削除の予定に入ることChatGPT ドキュメント: Work cloud security2026-10-29
メッセージセンターが今後の変更・機能の更新・必要な対応を追うためのものであること。Major update が対応の要る場合に少なくとも30日前に知らされること。タグ(Major update・User impact・Admin impact など)、関連度(High/Medium/Low)、変更の時期(今週・今月・来月)で絞り込めること。Act by の列は期限までの対応が要る変更にだけ日付が入り、まれにしか使われないこと。投稿は機械翻訳で表示でき、週ごとのまとめのメールとメールで送られる投稿は英語のみであること。Message center reader の役割があること。Microsoft Graph のサービスの通知の API で通知を取れることMicrosoft Learn: Message center2026-10-29

どの変更が社員に影響するか、どの弱点をいつ社員に伝えるかは、情報システム部が自社の設定とセキュリティの方針に照らして決めてください。 本記事は上の公式の情報で確認できた範囲だけを扱っています。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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