展示会は出展しなくても使える|視察で市場を読む

展示会は出展しなくても使える|視察で市場を読む

「今期は費用の面で出展を見送ることになった」「それで、その催しの話は終わりになった」——出展の可否だけで議論が閉じるときによくある流れです。出展しないことと、行かないことは同じではありません。入場するだけなら費用はほとんどかからず、得られる情報は別にあります。この記事では、視察で市場を読む進め方を整理します。


カメ先生カメ先生

催しの使い方はね、出展するかしないかの二択だと思われがちだが、見に行くという三つ目の選び方があるんだ。


カメ子カメ子

見るだけで、何か得られるものでしょうか。


カメ先生カメ先生

得られる。他社が今年どの言葉で売っているか、どんな質問が飛んでいるか、来場者が何に足を止めるか。出展していると自社のブースから動けないから、かえって見えない。


カメ子カメ子

出ていると見えないのですね。得られる情報の種類から見ていきます。


この記事のポイント
  • 出展料をかけずに、競合の動きと市場の温度を1日で掴める
  • 初日か2日目の午前に行くのが、落ち着いて回れる時間帯
  • 持ち帰った情報を社内に流す形を先に決めておく

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目次

出展だけが展示会の使い方ではない

展示会は、商談の場であると同時に情報を集める場として位置づけられています。同じ業界の企業が一斉にその時点でいちばん見せたいものを並べる。こういう機会は、年に数回しかありません。この密度は、個別に企業を訪ねて回っても得られないものです。

出展の側の利点として「競合の出展の内容や新製品を調べられる」ことが挙げられます。この利点は、来場するだけでも同じように得られるものです。むしろ、自社のブースに立っている必要がないので、会場を回る時間はずっと多く取れます。

費用の差も大きいでしょう。出展には小間の費用、装飾、人員、事前の集客の費用がかかります。視察なら、入場の登録と交通費、そして人の時間だけです。同じ情報の一部を、桁の違う費用で得られることになります。

それでも視察が軽視されるのは、成果が数字にならないからです。出展すれば名刺の枚数が出ます。視察では、何も持ち帰らなければ何も残りません。だからこそ、持ち帰る形を先に決めておくことが要点になります。

判断の整理としては、出展と視察は選択肢ではなく段階だと考えてください。初めての展示会なら、まず視察して出展の価値を測る。出展を見送った年も、視察は続けて動向を追う。この形にすると、出展するかどうかの判断が経験に基づくものになります。

比べる点出展する視察する
費用小間・装飾・人員・集客入場の登録と交通費
会場を回る時間自社のブースに縛られる終日回れる
得られる名刺来た人の分こちらから訪ねた分だけ
競合の動きの把握隣接するブースが中心会場全体を見られる
準備の期間数か月数日

視察で得られる4種類の情報

何を持ち帰るのかを整理しておきます。大きく4種類あります。1つ目は競合の打ち出し方、2つ目は市場の関心の在りか、3つ目は顧客の言葉、4つ目は出展の判断材料です。それぞれ、見る場所が違います。

競合の打ち出し方は、ブースの一番大きな文字に出ています。去年は「安さ」を出していた会社が今年は「対応の速さ」を出している。この変化は、その会社が市場をどう読んだかの表れです。資料の1ページ目も同じ情報を持っています。

市場の関心の在りかは、人の集まり方に出ます。どのブースに人が並んでいるか、どの実演の前で足が止まっているか。会場の図面に印を付けて回れば、関心の地図が1日で作れます。これは、どの調査よりも早く手に入る情報です。

顧客の言葉は、他社のブースで交わされている会話から拾えます。来場者が何を尋ねているか、説明を聞いてどこで納得しているか。自社のブースに立っていると、自社に関心のある人の声しか聞けません。視察なら、業界全体の関心が聞けます。

出展の判断材料は、小間の大きさ、位置、人の流れです。「入口から3番目の角の小間に人が集まる」「奥の列は通る人が少ない」といった観察が、翌年の出展の設計に直結します。図面と実際の人の流れを照らし合わせて、写真と一緒に記録してください。

事前の準備で成果が変わる

視察は、行けば何かが得られるものではありません。会場に着いてから考え始めると、興味のあるブースを見て回って終わります。準備にかける時間は半日で足りますが、この半日があるかないかで持ち帰る量が変わります。

最初にやるのは、出展の一覧を手に入れることです。多くの展示会は、開催の前に出展する企業の一覧を公開します。ここから、競合、取引先の候補、隣接する分野の企業を抜き出します。この作業だけで、回る先が絞れます。

次に、何を確かめに行くのかを3つに絞る。「競合が新製品をどう位置づけているか」「この分野の価格の相場」「小間の位置と人の流れ」のような形です。10個挙げると全部が中途半端になります。3つなら、1日で確かめられます。

事前の登録は必ず済ませてください。多くの展示会では、事前の登録で入場が無料になり、当日の受付の列を避けられます。登録の時点で「関心のある分野」を選ぶ欄がある場合は、正直に選んでおくと関連する案内が届きます。

回る順番も先に決めます。会場の図面に、訪ねる先を番号で書き込んでおく。同じ列の中で回れるようにまとめると、移動の時間が半分になります。広い会場では、端から端まで歩くだけで15分かかります。

当日の回り方と時間帯

いつ行くかで、得られるものが変わります。効率よく回るなら、初日または2日目がよいとされています。初日は出展の側の準備が整っており、配布物も十分にあります。最終日は資料が尽きていることがあり、撤収の準備が始まっている場合もあります。

時間帯は、午前が落ち着いています。午後は混雑しやすく、ブースの担当者も対応に追われます。話を聞きたいなら、開場の直後から昼までが狙い目です。実演を見るだけなら、混雑していても構いません。

1日の組み立てとしては、午前に話を聞き、午後に会場全体を歩いて人の流れを見る形が扱いやすいでしょう。人の流れは、混雑している時間のほうがよく分かります。つまり目的によって良い時間帯が違うということです。

併催のセミナーがある場合は、先に予約が必要なことが多いでしょう。人気の枠は早く埋まります。出展の一覧を見る段階で、セミナーの一覧も確かめてください。登壇者が競合の責任者なら、その会社の考え方をまとまった形で聞ける機会になります。

複数人で行く場合は、分担して回るほうが成果が出ます。同じブースを2人で回るのは無駄です。確かめる3点を分け、終わりに30分集まって共有する。この形にすると、1日で3日分の情報が集まります。

ブースで何を聞くか

視察でブースに立ち寄るとき、何を聞くかを決めておかないと説明を聞いて終わります。こちらは買う側ではないので、相手も本気の商談はしません。だからこそ、短く、答えやすい質問を用意してください。

効く質問は3つの型に分かれます。1つ目は「今回いちばん力を入れているのはどれですか」という打ち出しを確かめる質問。2つ目は「どんな業種の方が多く来られますか」という市場を確かめる質問。3つ目は「導入までどのくらいかかりますか」という実務を確かめる質問です。

この3つは、どのブースでも同じように聞けるのが利点です。同じ質問を10社に聞けば、答えの違いがそのまま比較になります。質問を変えずに相手を変える。これが、視察で使えるいちばん単純な調査の形です。

避けたいのは、価格をいきなり聞くことです。多くの法人向けの商材は、条件によって価格が変わります。その場で答えられないので、会話が止まります。「規模によって変わると思いますが、だいたいどのあたりからですか」なら答えが返ります。

身分を隠す必要はありません。名刺を求められたら渡して構いません。同業だと分かった時点で説明が変わることもありますが、その変わり方自体が情報になります。偽って聞き出すのは、業界内での評判に響きます。

名刺を渡すかどうかの判断

視察では、名刺の扱いに迷う場面があります。渡せば後から営業の連絡が来ます。渡さなければ、話が浅いところで終わることがあります。判断の軸を先に決めておくと、その場で迷いません。

目安としては、実際に検討する可能性がある相手には渡す競合には渡さなくてよいという線が実務的です。取引先の候補として見ている会社なら、連絡が来ることは損ではありません。むしろ、資料を送ってもらえます。

競合のブースでは、名刺を求められたら断って構いません。「今日は見学でして」と伝えれば、多くの場合それで通ります。無理に渡すと、相手の側の名簿に入り、こちらの動きが読まれることになります。

会社の代表として行っている以上、対応は丁寧にしてください。同じ業界では、数年後に取引先になることも、組む相手になることもあります。視察の場での振る舞いは記憶される。情報を取ることだけを考えないほうが、長い目では得です。

なお、受け取った名刺と資料はその日のうちに整理してください。1日回ると、20枚の名刺と紙袋いっぱいの資料になります。翌日には、どれが誰の話だったか思い出せません。帰りの電車で、名刺の裏に一言書くだけで足ります。

記録の取り方と撮影の可否

会場での記録は、後から使えるかどうかを決めます。ただし、撮影が禁止されている展示会や、ブースごとに禁止している場合があります。確かめずに撮ると、その場で注意を受けます。

確認の順番は2段です。まず展示会の全体の規則を見ます。多くの主催者は、来場者向けの案内に撮影の扱いを書いています。次にブースごとの表示を見ます。撮影を断る掲示が出ている場合は、そこでは撮りません。

撮ってよい場合でも、人の顔が写らないよう気をつけてください。来場者は、自分が写ることを想定していません。社内の共有のために撮る写真でも、人が特定できる形は避けるのが作法です。

撮影ができない場合は、その場で言葉にして書き留めます。「ブースの正面の一番大きな文字」「実演の内容」「人の集まり方」の3つを短く書く。写真より手間はかかりますが、後から見返すときに何が重要だったか分かる利点があります。

  • 撮影の可否は、展示会全体の規則とブースごとの表示の2段で確かめる
  • 撮ってよい場合でも、来場者の顔が写らないよう気をつける
  • 撮れない場合は、打ち出しの言葉と人の集まり方を短く書き留める

主催者の資料と来場者のデータ

見落とされやすいのが、主催者が出している資料です。多くの展示会は、開催の後に来場者の数、業種の内訳、役職の内訳をまとめた報告を公開します。これは、その市場の規模を測るデータになります。

この報告は、出展の判断に直接使えます。「来場者の6割が製造業、そのうち決裁の権限を持つ人が2割」という数字があれば、自社の狙う相手が何人来るのか概算できます。出展料をこの人数で割れば、1人あたりの費用が出ます

同じ市場に複数の展示会がある場合は、この報告を並べて比べてください。規模の大きい展示会と、分野を絞った展示会では、来場者の質が違います。1人あたりの費用で見ると、小さい展示会のほうが有利なことがよくあります。

なお、来場者の名簿そのものは手に入りません。主催者が出すのは集計した数字だけです。「名簿を買えないか」という発想は、個人情報の扱いの面でも成り立ちません。集計の数字から母集団を推し量る、という使い方に限られます。

報告を集めておくと、年ごとの変化も見えます。来場者が減っている展示会は、その市場の熱が下がっている合図かもしれません。3年分をためると、出展するかどうかの判断に自社の観察を根拠として使えるようになります。

併催のセミナーの使い方

展示会には、多くの場合セミナーが併催されています。ブースを回るのに時間を使いたくなりますが、セミナーのほうが密度が高いことがあります。登壇する人は、その分野の考え方をまとめて話します。

聞くべきセミナーの選び方は2つです。1つは、競合の責任者が登壇するもの。その会社が市場をどう読んでいるかがまとまった形で聞けます。もう1つは、顧客の側の会社が事例を話すもの。こちらは、買う側の判断の基準が聞けます。

2つ目のほうが、実務では価値が高いことが多いでしょう。導入した会社が「なぜその製品を選んだか」を話す場面では、選定の理由と、検討で外した候補の話が出ます。自社が選ばれなかった理由が聞ける貴重な場です。

聞くときは、資料の内容を書き写すのではなく話し手が資料に書いていないことを書き留めてください。資料は後で配られることが多いものです。口頭で補われた注意点、質疑応答で出た本音のほうが、持ち帰る価値があります。

質疑応答の時間には、できれば1つ質問してください。会場にいる人の関心も分かりますし、登壇者との接点にもなります。ただし、同業だと分かる質問は場の空気を変えることがあるので、内容には気を配ってください。

持ち帰った情報を社内に流す

視察がやりっぱなしで終わる最大の理由は、共有の形が決まっていないことです。「見てきました」と口頭で報告して終わると、翌週には誰も覚えていません。行く前に、共有の形を決めておくのが要点です。

実務で回るのは、1枚にまとめる形です。確かめに行った3点について、分かったことを各3行。そこに写真を数枚。これ以上長くすると読まれません。翌日の朝までに出すことを目標にしてください。

渡す先も決めておきます。営業には「競合が今どう説明しているか」、商品を作る部門には「市場が何に関心を持っているか」、経営には「出展の判断材料」。同じ視察から、相手ごとに違う部分を渡します。

営業への共有は、とくに効きます。競合の最新の資料と説明の仕方が分かれば、商談で先に手を打てます。「他社はこう説明していますが」とこちらから触れられる状態は、比較で負けにくくなります。

記録は、同じ場所にためてください。翌年、同じ展示会に行くときに前年の記録を見返せる形にしておく。変化が読めるようになると、視察の価値が年々上がっていきます。1回だけでは、比べる相手がありません。

次の出展の判断材料にする

視察のもう1つの目的は、出展するかどうかの判断です。ここで見るべきものは、他社のブースの内容ではありません。会場の構造と人の流れです。どこに小間を取れば人が来るのかを、実際に歩いて確かめます。

見る点は4つあります。入口から見える位置、主要な通路に面しているか、人が集まる大手のブースの近くか、そして休憩の場所や飲食の近くか。この4つで、小間の位置の価値が大きく変わります。

小間の大きさについても、実物を見ておく価値があります。図面上の「3小間」がどのくらいの広さか、そこに何人立てるのか、資料をどこに置けるのか。紙の上では分からないことが、歩けば分かります。

装飾の水準も観察してください。その展示会でどのくらい作り込むのが標準なのか。周りが凝った造作をしている中に簡素なブースを出すと目立ちません。逆に、全体が簡素な展示会なら費用をかける必要がありません。

この観察をまとめると、翌年の出展の見積もりが具体的になります。「入口から2列目の角、3小間、装飾は標準的な水準で」という形で希望を出せます。何も見ずに申し込むより、同じ費用で得られるものが増えます。

海外の展示会を視察する場合

海外の展示会は、出展の敷居が高い一方で視察なら現実的な費用で行けます。得られるものも大きく、国内では見られない製品や先行している市場の状況が分かります。

準備で変わる度合いは、国内よりさらに大きくなります。移動の時間があるため、会場にいられるのは1日か2日です。確かめる点を3つに絞り、訪ねる先を事前に決めておかないと、会場の広さに圧倒されて終わります。

言葉の面では、通訳を付けるかどうかの判断があります。実演を見て回るだけなら不要ですが、話を聞きたいなら効率が大きく変わります。現地で半日だけ依頼する形もあります。費用と、聞ける量を比べて決めてください。

持ち帰りの面では、資料の量に注意が必要です。紙の資料をすべて持ち帰ると、荷物が重くなります。その場で写真を撮り、本当に必要なものだけ持ち帰る。電子で送ってもらえるか尋ねるのも有効です。

なお、サンプルや製品を持ち帰る場合は通関の扱いを確かめてください。商業の見本として持ち込む場合と、個人の携帯品として持ち込む場合で手続きが変わります。現地で購入したものについても、免税の範囲を超えれば申告が必要です。

やってはいけない視察

視察は費用が軽いぶん、軽い気持ちで行われがちです。しかし、やり方を誤ると業界内での評判を落とすことがあります。次の型は避けてください。

  • 身分を偽って競合から情報を聞き出す
  • 撮影が禁止されているブースで隠れて撮る
  • 配布物を必要以上に大量に持ち去る
  • 行く前に確かめる点を決めず、当日に興味の赴くまま回る
  • 持ち帰った情報を共有せず、担当の頭の中だけに置く

1つ目は、短期的には情報が取れても長期的に大きな損になります。同じ業界の展示会は毎年開かれ、同じ人が立っています。一度でも記憶されれば、以後どのブースでも警戒されます。

4つ目と5つ目は、誰も傷つけませんが1日の人の時間を無駄にします。視察は費用が安いだけで、無料ではありません。人が1日動く費用はかかっています。準備と共有の2つを入れるだけで、その費用が回収できます。

視察の手順

最後に、視察を1回の作業として回す手順を示します。準備は半日、当日は1日、共有は翌日の午前で足ります。

STEP1
出展の一覧から訪ねる先を抜き出す

競合、取引先の候補、隣接する分野の企業を書き出します。併催のセミナーの一覧も同時に確かめ、必要なら予約します。会場の図面に番号で書き込み、同じ列でまとめて回れるようにします。

STEP2
確かめる点を3つに絞る

「競合が新製品をどう位置づけているか」のような具体的な問いにします。10個挙げると全部が中途半端になります。複数人で行くなら、この3つを分担します。

STEP3
事前の登録を済ませる

入場が無料になり、当日の受付の列を避けられます。関心のある分野を選ぶ欄は、正直に埋めておきます。撮影の可否についての案内も、この時点で読んでおきます。

STEP4
初日か2日目の午前に会場へ入る

午前は落ち着いて話が聞けます。午後は人の流れの観察に充てます。どのブースでも同じ3つの質問をして、答えの違いを比べます。名刺は、実際に検討する可能性がある相手にだけ渡します。

STEP5
会場の構造と人の流れを歩いて確かめる

入口からの見え方、主要な通路、大手のブースの近さ、休憩の場所を見ます。小間の実際の広さと、その展示会での装飾の水準も観察します。翌年の出展の見積もりに使う材料です。

STEP6
翌日の午前までに1枚にまとめて共有する

確かめた3点について各3行と、写真を数枚。それ以上は読まれません。営業、商品を作る部門、経営に、それぞれ違う部分を渡します。記録は同じ場所にため、翌年に見返せる形にします。

よくある質問

競合のブースに入っても問題ありませんか

問題ありません。展示会は公開の場で、同業の来場も想定されています。身分を偽らず、名刺を求められたら断るか渡すかを判断すれば足ります。偽って聞き出すことだけは避けてください。

入場は本当に無料ですか

多くの展示会は、事前の登録で無料になります。当日に受付で登録する場合は有料になることがあります。有料の専門の展示会もあるので、主催者の案内で確かめてください。

何人で行くのが良いですか

2人から3人が扱いやすい範囲です。確かめる3点を分担でき、終わりに突き合わせられます。1人だと見落としが出て、4人以上だと同じブースが重なります。

視察の成果はどう報告すればよいですか

名刺の枚数のような数字は出ません。確かめに行った3点への答えを1枚で示す形が実務的です。「翌年の出展の判断材料」として位置づけておくと、報告の筋が通ります。

出展を見送った年こそ行くべきですか

その考え方は理にかなっています。出展していない年に市場の変化を追っておけば、再開するときの設計に使えます。空白の年を作ると、戻るときに感覚が鈍っています。

着手前に確かめること

視察に行く前に、次の項目を確かめてください。1日の人の時間を投じる作業として、この確認は割に合います。

  • 出展の一覧を入手し、訪ねる先を抜き出したか
  • 確かめる点を3つに絞ったか
  • 併催のセミナーの一覧を見て、必要なら予約したか
  • 事前の登録を済ませ、入場と受付の段取りを確かめたか
  • 撮影の可否について、主催者の案内を読んだか
  • どのブースでも聞く共通の質問を決めたか
  • 名刺を渡す相手の線を決めたか
  • 共有の形と提出の期限を、行く前に決めたか

最後の項目が、視察の成果を分けます。「翌日の午前までに1枚」と決めておけば、会場でのメモの取り方が変わります。帰ってから形を考えると、そのまま出さずに終わります。共有の期限を先に決めることが、視察を作業として成立させる唯一の条件だと考えてください。

まとめ

出展しないことと、行かないことは別の判断です。視察なら、入場の登録と交通費だけで競合の打ち出し方、市場の関心の在りか、顧客の言葉、そして出展の判断材料が得られます。初日か2日目の午前が、落ち着いて回れる時間帯です。

成果を分けるのは、準備と共有の2つです。確かめる点を3つに絞り、訪ねる先を事前に決め、どのブースでも同じ質問をする。そして翌日の午前までに1枚にまとめ、相手ごとに違う部分を渡す。記録をためれば、視察の価値は年々上がります。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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