動画は字幕を付ければ十分ではない|音のない環境でも伝える

動画は字幕を付ければ十分ではない|音のない環境でも伝える

「字幕を付けたので、対応は済んだと思っていた」「これ以上、何を足せばいいのか分からない」——動画の手当てを終えたつもりでいる現場で出てくる声です。字幕は、音を文字に置き換える手当てにすぎません。画面を指さして示している情報は、字幕を付けても伝わらないままです。この記事では、抜けを洗い出す手順と、どこまでやるかの線引きを整理します。


カメ先生カメ先生

動画の配慮はね、字幕を付ければ終わりだと思われがちだが、字幕が扱えるのは音として出ている情報だけなんだ。


カメ子カメ子

音になっていない情報というのは、どんなものでしょうか。


カメ先生カメ先生

画面だけで示しているものだ。ここを押しますと言いながら指している場所、色の違いだけで区別している項目、説明の声がないまま流れる操作の様子。これらは字幕を読んでも何のことか分からない。


カメ子カメ子

見えている前提で作られている部分ですね。洗い出しの手順から確かめます。


この記事のポイント
  • 字幕は音を文字にする手当てで、画面だけの情報は別に補う必要がある
  • 国際的な指針では、字幕と音声解説が別の達成基準として並んでいる
  • 自動で作った字幕は下書きとして使い、固有名詞は人が直す

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目次

届けたい相手は聞こえにくい人だけではない

動画のアクセシビリティを、聞こえにくい人への配慮だと考えると範囲を見誤ります。実際には、音を出せない場所で見ている人、画面を見られない状況で聞いている人、母語が違う人、そして単に音声が聞き取りにくい環境にいる人が含まれます。対象は、想像よりずっと広いのです。

法人向けの動画では、この広さがそのまま成果に効きます。職場で製品の説明動画を開く人は、音を出せない場面が多いでしょう。移動中に聞いている人は、画面を見ていません。どちらの人にも同じ情報が届く形にしておくことが、実務上の利益になります。

つまり、この作業は義務として仕方なくやるものではありません。音のない環境で見られる前提を整えると、最後まで見られる割合が上がります。検索から拾われる語も増えます。配慮と成果が同じ方向を向いている、珍しい種類の作業です。

そのうえで、公的な取引では要件として問われる場面が増えています。国や自治体の案件、大手企業の調達では、アクセシビリティへの対応状況を確認されることがあります。「やっていない」と答えるより、「どこまでやっている」と答えられる状態が有利です。

字幕と音声解説は別のもの

国際的な指針では、動画に関する達成基準が複数に分かれています。重要なのは、字幕音声解説が別の基準として並んでいることです。字幕は音声の情報を文字にするもの、音声解説は映像の情報を音声にするもの。向きが逆で、補う対象が違います。

段階も分かれています。収録済みの動画については、音声のみ・映像のみへの代替、字幕、そして音声解説または代替の内容の提供が下の段階に、音声解説そのものが中の段階に位置づけられています。つまり字幕を付けただけでは下の段階の一部を満たすにとどまるということです。

段階の考え方も押さえておくと役に立ちます。下の段階は最低限そろえるべき水準、中の段階は公的な案件で求められることが多い水準という位置づけです。全部を最上位で満たす必要はありません。どの水準を目指すかを先に決め、そこまでの差分を作業に落とす。この順で考えると、費用の見積もりが立ちます。

この構造を知らないと、「字幕を付けたので対応済み」という報告になります。実際には、画面だけで示している情報が残っていれば、その部分は誰にも届いていません。報告の場で「どの基準をどこまで満たしたか」を言える形にしておくべきです。

なお、下の段階の基準のうち、音声解説または代替の内容を求めるものには例外があります。その動画が文字によるメディアの代替として用意されている場合で、そのことが明示されているときは対象外になります。文字の説明が主で、動画が補助という関係なら、この例外に当たる可能性があります。

補うもの何を何に変えるか誰に届く
字幕音声の情報を文字にする音を聞けない人・出せない環境の人
音声解説映像だけの情報を音声にする画面を見られない人・聞いている人
文字による代替動画の全体を文章にするどちらの手段も使いにくい人
手話の付与音声の情報を手話にする手話を主に使う人

画面だけで示している情報を洗い出す

最初にやるべきなのは、自社の動画で画面だけで示している情報を洗い出すことです。台本を見ながら、音声を消して1回通して見てください。分からなくなる場面が、そのまま補うべき箇所になります。

よく見つかるのは4つです。1つ目は、指さしや矢印で場所を示している場面。2つ目は、画面に文字だけを出して読み上げていない場面。3つ目は、色で区別している場面。4つ目は、操作の結果が画面の変化だけで示されている場面です。どれも、聞いているだけでは追えません。

3つ目の色による区別は、聞こえにくい人だけの問題ではありません。色の見分けに困難のある人にも伝わりません。「赤の線が売上、青の線が費用です」という説明は、両方の相手に届きません。「上の線が売上、下の線が費用です」と言い換えるか、線の形を変えて区別してください。

補い方は2つあります。1つは音声解説を足す方法で、映像の説明を別の音声として重ねます。もう1つは台本の側で解決する方法で、「ここを押します」ではなく「画面の右上にある設定のボタンを押します」と言い換えます。後者のほうが、はるかに安く済みます。

実務では、台本の書き方を変えるほうから始めてください。撮る前に「音声だけで追えるか」を確かめておけば、あとから音声解説を作る必要がなくなります。これは追加の費用がほぼゼロで、しかも音を出せない環境の人にも効きます。手間と効果の比が、いちばん良い手当てです。

字幕の作り方と自動生成の限界

字幕は、自動で作れる道具が広く使えるようになりました。ただし、そのまま使うと問題が起きます。とくに製品名と業界の専門用語は、ほぼ確実に誤変換されます。自社の製品名が別の言葉になった字幕は、付けていないより印象を悪くします。

現実的な進め方は、自動で下書きを作り、固有名詞と数字だけを人が直す形です。全文を打ち直すより、10分の1程度の時間で終わります。直す箇所も決まっているので、担当が交代しても品質がそろいます。

直すべき優先順位を決めておくと、作業が速く終わります。製品名と会社名数字と単位操作の名前、この3つを最優先で直します。助詞の揺れや語尾の違いは、意味が変わらなければ後回しで構いません。

誤変換を減らす仕込みもあります。自動で字幕を作る道具の多くは、あらかじめ語を登録しておく機能を持っています。自社の製品名と業界の用語を登録しておけば、毎回同じ間違いを直す作業が消えます。1回30分ほどの登録で、以降のすべての動画に効きます。

字幕の見せ方にも注意が必要です。画面の下に固定する場合、配信の場によっては操作の部品が重なります。画面に焼き込む形にすると、消せなくなり、翻訳もできません。字幕はファイルで別に持つのが、あとで使い回せる形です。

音声解説をどこまでやるか

音声解説は、映像だけの情報を音声で補うものです。作るには、映像の空白に収まる長さで説明を書き、別の音声として録って重ねる作業が必要です。手間は字幕より大きく、全部の動画に付けるのは現実的ではありません。

優先順位の付け方を決めましょう。音声解説が必要なのは、映像がなければ意味が通らない動画です。手順の説明、画面の操作、実物の扱い方。逆に、人が話しているだけの動画には、音声解説はほとんど不要です。

代わりの手として、動画の全体を文章にした代替を用意する方法があります。音声解説より作りやすく、検索からも拾われます。指針の側でも、音声解説または代替の内容という形で選択の余地が示されています。法人向けでは、この選択が現実的でしょう。

文章の代替を作るときは、書き起こしをそのまま置かないでください。「えー」や言い直しが残った文章は読みづらく、画面で示した情報も入りません。話した内容と、画面で示した内容の両方を含む説明として書き直す必要があります。

点滅と動きへの配慮

見落とされやすいのが、点滅と動きの扱いです。指針には、閃光が1秒あたり3回を超えないことという基準があります。強い点滅は、光に敏感な人に発作を起こす危険があるためです。演出として入れた効果が、これに触れることがあります。

実務で危ないのは、場面の切り替えを速くする演出です。短い動画で情報を詰め込もうとすると、1秒に何度も画面が切り替わる編集になりがちです。白と黒が交互に出る形は、とくに危険度が高くなります。編集の段階で、この基準を知っている人が見る必要があります。

自動で再生が始まる設定も、配慮の対象になります。頁を開いた瞬間に音が出ると、職場では驚かれます。読み上げの機能を使っている人には、音が重なって内容が聞き取れません。自動で始めるなら、音は消した状態にするのが基本です。

動きが続く背景の映像も、止められるようにしておくと親切です。指針には、一定時間以上動き続けるものは止める手段を用意することが求められる基準があります。頁の飾りとして置いた動画が、ここに引っかかることがあります。

配信の場ごとに使える機能が違う

同じ動画でも、どこに置くかで使える機能が変わります。外部の配信の場に上げると、字幕のファイルを付ける機能、自動で字幕を作る機能、再生の速さを変える機能が最初から用意されています。

自社のサイトで再生する場合は、これらを自分で用意する必要があります。字幕のファイルを読み込む仕組み、字幕の表示を切り替える操作の部品、キーボードだけで操作できる作り。使っている再生の仕組みがこれらに対応しているかを確かめてください。

見落としがちなのが、キーボードだけで操作できるかです。手で細かい操作ができない人は、キーボードで再生と停止をします。見た目を凝った再生の部品に差し替えると、この操作ができなくなることがあります。確認は、実際にキーボードだけで触ってみるのが確実です。

判断の目安としては、外部の場に上げて自社の頁に埋め込む形がいちばん手間が少なくなります。アクセシビリティの機能をその場に任せられるからです。自社で配信する理由がはっきりしていない場合は、この形を選ぶほうが安全でしょう。

国内の規格と公的な手引きの位置づけ

国内でアクセシビリティの水準を語るときは、国際的な指針に対応した国内規格が土台になります。この規格は、頁や情報の提供の仕組みを誰にでも使える形にするための基準を定めたものです。動画についての基準も、この中に含まれています。

公的な機関の頁については、運用の手引きが用意されています。国や自治体がどの水準を目指し、どう点検し、どう公表するかの流れが書かれています。民間の企業に直接の義務はありませんが、公的な案件の要件として引かれるため、実務では無視できません。

この違いを押さえておくと、社内での説明が正確になります。「法律で義務だからやる」ではなく、「取引の要件として問われるからやる」「届く相手が増えるからやる」と言えます。前者の説明は、調べられたときに揺らぎます。

また、2024年に施行された障害者差別解消法の改正で、民間の事業者にも合理的な配慮の提供が義務になりました。動画そのものを作り直す義務ではありませんが、求められたときに「別の形で内容を伝える」用意があるかは問われます。文章の代替を持っておく意味は、ここにもあります。

  • 国際的な指針に対応した国内規格が、水準を語るときの土台になる
  • 公的な機関向けの運用の手引きが、民間の案件の要件として引かれる
  • 2024年からは民間にも合理的な配慮の提供が義務になっている

ウェビナーの録画をどう扱うか

法人向けで動画がいちばん多く生まれるのは、ウェビナーの録画です。そして最も対応が抜けやすいのもここです。生の配信をそのまま保存し、編集せずに公開する運用では、字幕も代替の文章もありません。

録画には固有の問題があります。登壇者が画面の資料を指さして話す、参加者の質問が音声だけで流れる、図を見せながら「このように」と説明する。どれも、音声だけでも画面だけでも追えない形になっています。

現実的な手当ては3つです。1つ目は、配信の途中で自動の字幕を出す機能を使うこと。2つ目は、録画を公開する前に字幕のファイルを付けること。3つ目は、内容を文章にまとめた記事を一緒に置くことです。

3つ目は、アクセシビリティのためだけの作業ではありません。録画を見る時間がない人にも届き、検索からも拾われます。1回の配信から2つの資産が生まれる形になるため、投資として説明しやすい手当てです。録画の公開と記事の公開を、同じ工程に入れてください。

登壇者への依頼にも一言足しておくと効きます。「画面を指さすときは、何を指しているか言葉でも言ってください」と事前に伝えるだけです。社外のゲストにも、登壇の案内に1行入れておけば伝わります。この1行が、あとの編集の手間を大きく減らします。

多言語への展開を見越して作る

海外の見込み客に届けたい動画がある場合、アクセシビリティの作業と多言語化の作業は大部分が重なります。どちらも、音声の内容を文字にするところから始まります。順番を考えれば、二度手間を避けられます。

要点は、字幕を画面に焼き込まないことです。焼き込むと、翻訳のためには映像から作り直す必要があります。ファイルで別に持っていれば、そのファイルを翻訳するだけで別の言語の字幕になります。作業の量が桁で違います。

音声解説を入れる場合も、別の音声として重ねる形にしておきます。映像に混ぜてしまうと、言語ごとに録り直しになります。分けて持っておけば、映像は共通で、音声だけ差し替えられます。

順番としては、まず日本語の字幕のファイルを整え、内容を文章にまとめ、そのあとで翻訳に回します。文章の側を先に整えると、翻訳の品質も上がります。話し言葉のままの書き起こしを翻訳に回すと、意味の通らない文章になりがちです。

対応を工程に落とす手順

最後に、動画1本を公開するまでの流れにこの作業を組み込む形を示します。後から足すのではなく、はじめから含めておくのが要点です。

STEP1
台本の段階で音声だけで追えるか確かめる

「ここを押します」のような指示語を、位置の説明に置き換えます。色だけで区別している説明も、言葉を足します。この時点で直せば、音声解説を作る必要がなくなります。

STEP2
編集の段階で点滅と切り替えを確かめる

1秒に3回を超える点滅がないかを見ます。場面の切り替えが速すぎないか、白と黒が交互に出ていないかも確かめます。演出として入れた効果が、ここで問題になることがあります。

STEP3
字幕をファイルで用意し、固有名詞を直す

自動で下書きを作り、製品名・会社名・数字・操作の名前を人が直します。画面への焼き込みは避け、ファイルとして別に持ちます。多言語に展開する余地を残す形です。

STEP4
内容を文章にまとめた代替を作る

話した内容と、画面で示した内容の両方を含む説明として書き直します。書き起こしをそのまま置かないことが要点です。検索から拾われる副産物も付いてきます。

STEP5
再生の仕組みを操作して確かめる

キーボードだけで再生と停止ができるかを実際に試します。自動で再生が始まる設定なら、音が消えているかも確かめます。字幕の表示を切り替えられるかも見ます。

STEP6
公開後に問い合わせの窓口を用意する

見られない・聞き取れないという連絡を受ける口を作ります。求められたときに別の形で内容を伝える用意が、配慮の実務になります。文章の代替を持っていれば、その場で渡せます。

よくある質問

字幕だけで対応済みと言えますか

言えません。字幕は音声の情報を文字にするもので、画面だけで示した情報は補われません。指針でも、字幕と音声解説は別の基準として並んでいます。報告するときは、どの基準をどこまで満たしたかを分けて書いてください。

自動で作った字幕をそのまま公開してよいですか

避けてください。製品名と専門用語は、ほぼ確実に誤変換されます。間違った字幕は、内容の信頼を落とします。固有名詞と数字だけを人が直す形にすれば、作業は10分の1程度で終わります。

全部の動画に音声解説が必要ですか

必要ありません。映像がなければ意味が通らない動画に絞れば十分です。人が話しているだけの動画には、ほとんど不要です。音声解説の代わりに、動画全体を文章にした代替を用意する選択もあります。

台本の書き方を変えるだけでも効果はありますか

あります。「ここを押します」を「画面の右上にある設定のボタンを押します」に変えるだけで、音声だけで追える動画になります。追加の費用がほぼかからないため、最初に手を付けるべき手当てです。

公的な取引で問われることはありますか

あります。国や自治体の案件、大手企業の調達では、対応の状況を確認されることが増えています。「やっていない」より「どこまでやっている」と答えられる状態が有利です。

既存の動画をどう扱うか

すでに公開している動画をすべて作り直すのは現実的ではありません。優先順位を決めて、効果の大きいものから手を付けます。判断の軸は、再生されている数映像への依存度の2つです。

再生数が多く、映像への依存度が高い動画が最優先です。使い方の説明動画は、多くの場合ここに入ります。逆に、再生数が少なく人が話しているだけの動画は、後回しにして構いません。

作り直すのではなく、周りを整えるという選択もあります。動画そのものは触らず、動画を置いている頁に文章での説明を追記する形です。これなら編集の費用がかからず、検索からも拾われるようになります。

それでも扱いに困る動画があります。撮り直せない出演者が映っている、素材が残っていない、古い製品の説明である。この場合は、取り下げるという判断も含めて検討してください。残しておく価値と、届かない状態のどちらが重いかで決めます。

社内の体制に組み込む

この作業は、動画を作る工程の中に組み込まないと続きません。公開したあとに「字幕を付けよう」と考える形では、忙しい月に飛ばされます。台本の段階で確認を挟む形にしてください。

組み込む場所は3つあります。1つ目は台本の確認で、音声だけで追えるかを見ます。2つ目は編集の確認で、点滅と切り替えの速さを見ます。3つ目は公開の前で、字幕の誤変換と代替の文章を確かめます。

この3つを、動画の制作の手順書に書き込みます。外部に発注している場合は、発注の条件に含めてください。「字幕のファイルを納品物に含む」「音声だけで追える台本にする」と書いておけば、後から追加の費用を払わずに済みます。

担当の育成も要点になります。指針の全体を覚える必要はありません。動画に関わる基準だけを抜き出した1枚の確認表があれば足ります。字幕、画面だけの情報、点滅、自動再生、キーボード操作。この5項目を覚えてもらえば、大きな抜けは防げます。

やってはいけない対応

形だけ整えて、実際には届いていない対応があります。報告のためだけの作業になると、手間はかかるのに誰の役にも立ちません。次の型は避けてください。

  • 自動で作った字幕を、確認せずにそのまま公開する
  • 字幕を画面に焼き込んで、消せない・翻訳できない形にする
  • 画面だけで示した情報を残したまま、対応済みと報告する
  • 自動で再生が始まり、音まで出る設定にする
  • 見た目のために再生の部品を差し替え、キーボードで操作できなくする

2つ目は、あとで大きく響きます。焼き込んだ字幕は、多言語に展開するときに作り直しになります。字幕を切りたい人も切れません。作るときの手間は焼き込みのほうが小さいのですが、使い回しの余地がなくなります。

5つ目も見落としがちです。デザインを整えるために再生の部品を独自のものに差し替えると、キーボードでの操作が抜けることがあります。見た目が良くなっても、操作できない人が出ます。差し替えたら、必ずキーボードだけで触って確かめてください。

着手前に確かめること

動画の対応に入る前に、次の項目を確かめてください。上から順に確かめれば、手間の小さいものから片づけられます。

  • 音声を消して1回通して見て、分からなくなる場面を洗い出したか
  • 台本の書き方で解決できる箇所と、音声解説が必要な箇所を分けたか
  • 字幕をファイルで別に持つ形になっているか(焼き込みではないか)
  • 自動で作った字幕の固有名詞と数字を人が直したか
  • 1秒に3回を超える点滅や、速い切り替えがないか
  • 自動で再生が始まる設定で、音が消えているか
  • キーボードだけで再生と停止ができるか
  • 動画の内容を文章にした代替を、頁に置いているか

1つ目を最初に置いているのは、ここが判断の起点になるからです。音を消して見れば、何を補うべきかがその場で分かります。指針の条文を読む前に、この10分を使ってください。そのほうが、作業の見積もりが正確になります。

まとめ

字幕を付けることは、音声の情報を文字にする手当てです。画面だけで示している情報は、これでは補われません。国際的な指針でも、字幕と音声解説は別の達成基準として並んでいます。報告するときは、どこまで満たしたかを分けて書いてください。

実務では、台本の書き方を変えることから始めるのがいちばん安く効きます。「ここを押します」を「画面の右上のボタンを押します」に変える。そのうえで字幕をファイルで持ち、固有名詞を人が直し、点滅と自動再生とキーボード操作を確かめる。この形を制作の手順に組み込めば、続けられます。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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