チャンネル登録者は増やすべきか?|数より視聴の質で見る

「動画を始めるときに、登録者1000人という目標を立てた」「1年経っても数百人で、続ける意味を問われている」——他社の目標をそのまま持ってきたときに起きる行き詰まりです。登録者の数は、企業の発信では成果と直結しません。どこまで見られたか、どこから来た人かのほうが、商談に近い数字です。この記事では、何を追うべきかを整理します。
カメ先生動画の登録者数はね、成果を表す看板の数字だと考えられがちだが、企業の発信では商談の増減とほとんど結びつかないんだ。
カメ子では、何を見て良し悪しを判断するのでしょうか。
カメ先生見続けられた割合と、平均で何分見られたか、そしてどこから来た人かだ。3分見た10人のほうが、登録だけした100人より次につながる。
カメ子見られ方のほうを見るのですね。目標を置いた結果から見ていきます。
- 登録者数は個人の発信では意味を持つが、企業の商談には直結しない
- 見るべきは平均視聴時間と視聴者維持率。誰がどこまで見たかが分かる
- 収益化の条件と、自社の目的を混同しないことが最初の整理
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登録者数を目標に置いた結果
最初に、この目標が生まれた背景を整理します。
登録者数は、最も分かりやすい数字です。外部から見える指標であり、社内でも説明しやすい形をしています。
そのため、動画を始めるときの目標として選ばれやすくなります。他社の数字と比べることもできます。
しかし、この数字を追い始めると運用の方向が変わります。登録を増やす内容と、商談につながる内容は一致しません。
登録されやすいのは、業界の話題や幅広い層に届く内容です。一方で、検討中の相手に効くのは製品の具体的な説明になります。
後者は視聴数が伸びませんが、見た人の行動につながります。
登録者数を目標にすると、前者を優先することになります。数字は増えますが、商談は増えません。
実際に起きるのは、数字が伸びず社内で説明できなくなる状態です。目標が達成できないため、継続の判断が難しくなります。
問題は運用ではなく、目標の置き方にあります。追う数字を変えれば、同じ運用でも評価が変わります。
企業のチャンネルでは、視聴の質を示す指標が用意されています。これらを使えば、少ない視聴数でも成果を説明できます。
以降では、その指標と使い方を整理します。
あわせて、登録者数が意味を持つ場面も確認します。
追う指標の比較
何を見るべきかを先に示します。
| 指標 | 分かること | 企業のチャンネルでの重要度 |
|---|---|---|
| 登録者数 | 継続的に見る意向を示した人の数 | 低い。増えても商談には直結しない |
| 平均視聴時間 | 1回の視聴で実際に見られた時間 | 高い。内容が届いたかが分かる |
| 視聴者維持率 | 動画の長さに対して見られた割合 | 高い。どこで離れたかが分かる |
| 流入元の内訳 | 検索、関連動画、外部からの割合 | 中。どの導線が効いているか分かる |
| 再生数 | 動画が開かれた回数 | 低い。開かれただけでは判断できない |
| 問い合わせへの遷移 | 動画を見た人の次の行動 | 最も高い。目的に直結する |
上の表で重要度が高いのは、視聴の深さを示す指標です。開かれた回数より、どこまで見られたかが判断の材料になります。
視聴者維持率は、平均の視聴時間を動画の長さで割った割合として計算されます。同じ維持率でも、動画が長ければ見られた時間は長くなります。
そのため、維持率と平均視聴時間の両方を見る必要があります。片方だけでは判断を誤ります。
流入元の内訳は、導線の改善に使います。検索から来ている場合は、題名と説明が効いています。
最下行が最終的な目的になります。動画から自社サイトへの遷移が測れる状態にしておきます。
この設定がなければ、動画の成果は評価できません。
以降で、それぞれの見方を整理します。
登録者数が意味を持つ場面
全く無意味ではありません。
登録者数が効くのは、継続して見てもらう前提の運用です。定期的に配信し、その都度見に来てもらう形では意味を持ちます。
業界の情報を継続して発信している場合が該当します。登録した人には、新しい動画が通知されます。
一方で、必要なときに検索して見られる動画では、登録はほとんど関係しません。
製品の使い方、導入の手順、比較の説明といった内容は、必要になった時点で検索されます。
BtoBの動画は、この検索型が多くを占めます。
そのため、登録者数を目標に置くと実態に合わなくなります。
自社の動画がどちらの型かを判断すれば、追う数字が決まります。両方ある場合は、動画ごとに分けて評価します。
継続型の動画には登録者数、検索型の動画には視聴時間と遷移を使います。
この分け方をすれば、それぞれの成果が見えます。
一律の目標を置くと、どちらの評価も正しくできません。
運用を始める前に、どちらを主にするかを決めておきます。
BtoBで登録が増えにくい理由
構造的な理由があります。
BtoBの動画を見る人は、業務の必要から見ています。個人の興味で見ているわけではないため、継続して見る動機が弱くなります。
導入を検討している期間だけ見て、決まれば見なくなります。これは自然な行動です。
検討が終われば離れる相手に、登録を求める意味は小さくなります。
また、業務中に個人のアカウントで登録する行為に抵抗がある場合もあります。会社の端末では登録しない人もいます。
そのため、見られていても登録されない状態が普通に起こります。
この状態を運用の失敗と判断するのは誤りです。視聴時間が伸びていれば、内容は届いています。
対象となる企業の数が限られている点も影響します。想定する読者が数千社であれば、登録者の上限もその範囲になります。
消費者向けの数字と比べる意味はありません。母数が違います。
比較するなら、同じ規模の同業のチャンネルを見ます。それでも参考程度にとどめます。
自社の数字は、前の期間との比較で見るのが確実です。
外部の平均値を目標にすると、実態から離れます。
視聴者維持率の見方
最も実務に使える指標です。
視聴者維持率は、動画のどこで離れられたかを示します。グラフの形を見れば、改善すべき箇所が特定できます。
冒頭で大きく落ちている場合は、期待と内容が合っていません。題名や表紙の画像が実際の内容と離れています。
冒頭の落ち込みは、内容ではなく入口の問題です。
中盤で緩やかに下がるのは自然な形です。急に落ちる箇所があれば、その部分に原因があります。
説明が長い、話が逸れている、音声が聞き取りにくいといった理由が考えられます。
該当の箇所を実際に見返せば、原因は分かります。数字だけを見て推測する必要はありません。
終盤まで残っている割合も確認します。最後まで見た人は、行動に近い状態にあります。
この層に向けて、次の行動の案内を置きます。動画の最後に案内を入れる形になります。
維持率の目安は、動画の種類によって変わります。長い動画では低くなるのが普通です。
そのため、他社の目安と比べるより、自社の動画同士で比べます。
同じ形式の動画で比べれば、改善の効果が分かります。
平均視聴時間で判断する
維持率と組み合わせて使います。
平均視聴時間は、実際に見られた時間の平均です。維持率が低くても、動画が長ければ視聴時間は長くなります。
たとえば10分の動画で3割見られていれば、3分見られたことになります。3分の動画で全部見られた場合と同じです。
どちらが良いかは、伝えたい内容がどこにあるかで決まります。
重要な内容を前半に置いていれば、3割の視聴でも伝わっています。後半に置いていれば伝わっていません。
そのため、動画の構成と数字を合わせて判断する必要があります。
結論を先に述べる構成にすれば、途中で離れても内容は届きます。BtoBの動画では、この構成が向いています。
長さの判断にも使えます。平均視聴時間が3分で止まっているなら、10分の動画を作る意味は小さくなります。
同じ内容を3分に収めるか、複数の動画に分けるかを検討します。
分けた場合は、それぞれの視聴時間を見ます。どの話題が見られているかが分かります。
この判断を繰り返せば、自社に合った長さが決まります。
最初から正解を探す必要はありません。
流入元を分けて見る
導線の評価に使います。
動画がどこから見られたかは、内訳として確認できます。検索、関連動画、外部のサイト、直接の訪問に分かれます。
検索から来ている場合は、題名と説明文が機能しています。検索されている語も確認できます。
実際に検索されている語は、記事の題材としても使えます。
関連動画から来ている場合は、他の動画の視聴者に届いています。自社の他の動画との関連も含まれます。
外部のサイトからの流入は、自社サイトへの埋め込みや資料からの遷移になります。
この経路が多い場合は、動画が営業の場面で使われている可能性があります。
商談での利用を想定した動画は、この経路が主になります。検索での露出は必要ありません。
つまり、動画の目的によって重視する経路が変わります。
目的を先に決めれば、どの数字を見るかも決まります。
全ての経路を伸ばそうとすると、方向が定まりません。
優先する経路を1つ決めて、そこに合わせて作ります。
登録を促す設計
必要な場面での方法です。
継続型の運用で登録を増やしたい場合、方法は限られています。動画の中で伝える、案内を表示する、次の動画の予告をするという3つです。
最も効果があるのは、最後まで見た人への案内です。この層は内容に価値を感じています。
冒頭で登録を求めても、まだ価値が伝わっていません。
案内の文言も重要です。登録すると何が得られるかを具体的に示します。
次の動画で扱う内容を予告すれば、登録の理由が伝わります。
配信の頻度も示します。不定期の配信では、登録の価値が伝わりません。
BtoBでは、動画の登録より別の接点を勧める判断もあります。メールでの案内や資料のダウンロードです。
これらは連絡先を得られるため、商談につながる可能性が高くなります。
動画の最後で案内する内容を、登録から資料へ変える判断もあり得ます。
どちらを優先するかは、運用の目的で決まります。
両方を並べると、どちらも選ばれません。1つに絞ります。
収益化の条件との関係
混同しやすい点を整理します。
動画の配信では、広告収益を得るための条件が設定されています。現在は段階に分かれており、ファンからの支援機能は登録者500人から、広告収益は1000人からとされています。
この数字が、目標として引用されることがあります。しかし企業のチャンネルでは、広告収益が目的ではありません。
目的は商談や認知であり、動画そのものから収入を得る形ではありません。
そのため、収益化の条件を目標に置く理由がありません。
条件を満たしても、自社の成果は変わりません。
この区別をしておけば、無関係な目標を追う状態を避けられます。
社内で数字を求められた場合も、目的の違いを説明できます。
広告収益を目的とする運用は、そもそも作る内容が変わります。視聴時間を最大化する設計になります。
企業のチャンネルでは、対象を絞ったほうが成果につながります。
視聴数が少なくても、対象が合っていれば意味があります。
この考え方を社内で共有しておくことが重要です。
動画の本数と間隔
運用の設計です。
本数を増やせば露出は増えますが、質が落ちれば逆効果になります。続けられる頻度を先に決めるほうが確実です。
月1本でも、必要とされる内容が揃っていれば機能します。検索型の動画では、頻度より内容の網羅が効きます。
見込み客が知りたいことを、順に埋めていく形が実務的です。
題材は、営業の場面で繰り返される質問から選べます。既に需要が分かっている内容です。
この方法なら、企画に時間をかけずに済みます。
継続型の運用では、間隔を一定にします。不定期では見に来る習慣が作れません。
撮影をまとめて行い、公開を分散させる方法もあります。作業の負担が平準化されます。
撮影の日を月に1日決めておけば、運用が回ります。
編集を外部に任せる判断もあります。撮影と企画だけを社内で行う形です。
この分担なら、少人数でも続けられます。
続かない運用は、数字が出る前に止まります。
撮影の負担を下げる方法もあります。資料の画面を使った説明であれば、機材を揃えずに収録できます。
人が映らない形式なら、出演の調整も不要になります。社内の合意を取る手間が減ります。
商談につながる視聴とは
最終的な評価の話です。
動画を見た人が、その後どう動いたかを測れる状態にします。動画から自社サイトへの遷移を計測できるようにしておきます。
説明欄のリンクに識別できる印を付ければ、流入元として確認できます。印を付けないと、動画の成果が数字に現れません。
遷移した後の行動も見ます。資料のダウンロードや問い合わせに至ったかを確認します。
件数が少なくても、経路が確認できれば説明の材料になります。
商談の場で動画が使われている場合は、営業からの情報で分かります。数字には現れません。
この使われ方も成果として記録します。制作の判断に影響します。
営業に見せた動画で理解が早まったという反応があれば、同じ形式の動画を増やします。
視聴数が少ない動画でも、商談で使われていれば価値があります。
公開の場と商談の場では、必要な動画が違う場合もあります。
両方を作る余裕がなければ、商談で使う動画を優先する判断もあります。
成果に近い場所から作るのが基本になります。
表紙の画像と題名の役割
視聴が始まる前の要素です。
動画が開かれるかどうかは、表紙の画像と題名で決まります。内容が良くても、この2つで判断されなければ見られません。
題名には、検索されそうな言葉を含めます。業務の場面で使われる言葉が対象になります。
社内用語や製品の型番だけでは、検索の入口になりません。
表紙の画像は、内容が分かる形にします。文字を入れる場合は、小さく表示されても読める大きさにします。
一覧では小さく表示されるため、要素を詰め込むと何も読めなくなります。
入れる文字は、題名と重複させない形が有効です。題名の横に画像が並ぶため、同じ言葉が2回出ることになります。
画像で場面を示し、題名で内容を示す分担にします。
冒頭の数秒も重要になります。期待と違う内容だと、そこで離れられます。
維持率のグラフで冒頭が落ちている場合は、題名か表紙が内容と合っていません。
この場合、動画を作り直す必要はありません。題名と表紙を変えれば改善します。
公開後でも変更できるため、試す価値があります。
変更の前後で数字を比べれば、効果が確認できます。
古い動画をどう扱うか
運用を続けると出てくる判断です。
公開から時間が経った動画には、内容が古くなったものが含まれます。製品の画面や料金の説明は、変わっている場合があります。
対処は3つです。説明欄に補足を書く、動画を作り直す、非公開にするという選択になります。
視聴が続いている動画は、作り直す価値があります。
視聴がない古い動画は、非公開にする判断もあります。ただし検索から見つかっている場合は残します。
判断の材料は、直近の視聴数と流入元の内訳です。
検索から流入がある動画は、需要が続いています。内容だけを更新する価値があります。
説明欄に補足を書く方法は、最も手間が小さくなります。変更点を1行書けば済みます。
動画の中で誤った情報を伝えている場合は、この方法では足りません。作り直しか非公開を選びます。
作り直す場合は、同じ題名で新しく公開します。古い動画は非公開にします。
URLが変わるため、資料や記事に埋め込んでいる場合は差し替えが必要になります。
埋め込んだ場所を記録しておけば、この作業が短くなります。
点検は年に一度で足ります。予定に入れておきます。
社内報告での伝え方
説明の組み立て方です。
- 登録者数ではなく、視聴時間と遷移の数字を先に示す
- 動画ごとの維持率のグラフを見せ、改善した箇所を説明する
- 商談での利用実績があれば、数字と合わせて報告する
- 他社との比較ではなく、前の期間との比較で示す
この形で報告すれば、登録者数を問われる場面が減ります。先に目的と指標を示すことが重要です。
登録者数から説明を始めると、その数字で評価されます。
動画の目的が商談であることを、報告の最初に置きます。指標もそれに合わせます。
維持率のグラフは、改善の過程が見える資料になります。数字の変化より、原因の説明が伝わります。
改善した箇所と、その結果を並べて示します。
商談での利用は、営業からの声を引用します。数字では表せない価値が伝わります。
前の期間との比較は、外部の平均値より説得力があります。同じ条件での変化だからです。
報告の頻度は、四半期ごとで足ります。月次では変化が小さく、判断ができません。
動画は成果が出るまで時間がかかります。この点も先に共有しておきます。
期待の調整をしておけば、途中での打ち切りを避けられます。
説明の材料を揃えておくことが、継続の条件になります。
やりがちな失敗
よく見かける状態です。
- 他社の登録者数を目標にして、自社の商談と関係のない内容を作る
- 収益化の条件を目標に掲げ、達成しても成果が変わらない
- 再生数だけを報告し、どこまで見られたかを説明しない
- 説明欄のリンクに印を付けず、動画からの流入を測れない
- 維持率のグラフを見ずに、内容の良し悪しを推測で判断する
1行目は最も多い失敗です。目標の設定が運用の方向を決めます。
2行目は、目的の混同です。広告収益と商談は別の話になります。
3行目は、報告の問題です。再生数だけでは、内容が届いたか分かりません。
4行目は、設定の抜けです。最初に済ませておけば済みます。
5行目は、確認の省略です。グラフを見れば原因が分かります。
どれも指標の選び方に原因があります。
見直す5工程
順番に進めます。
商談につなげるのか、継続的に見てもらうのかを決めます。両方を狙うと指標が定まりません。
平均視聴時間、視聴者維持率、自社サイトへの遷移を基本にします。登録者数は参考にとどめます。
説明欄のリンクに識別できる印を付け、動画からの流入が分かる状態にします。
落ち込んでいる箇所を実際に見返し、原因を記録します。次の動画の作りに反映します。
目的、指標、改善した点、商談での利用を並べた形で報告します。前の期間と比較します。
この5工程で、評価の基準が定まります。
最も効果が出るのは1工程目です。目的が決まれば、他は自然に決まります。
3工程目は、一度設定すれば終わります。早く済ませるほど、後の判断が正確になります。
4工程目を習慣にすれば、動画の質が上がります。
グラフを見る作業は、1本あたり数分で終わります。
5工程目は、社内での立場を守る作業でもあります。
説明の形が決まっていれば、毎回の準備が短くなります。
まとめ
登録者数は分かりやすい数字ですが、企業のチャンネルでは商談と直結しません。BtoBの動画は必要なときに検索されて見られるため、継続して見る動機が弱く、登録は増えにくくなります。
見るべきは平均視聴時間と視聴者維持率、そして自社サイトへの遷移です。維持率のグラフを見れば、どこで離れられたかが分かり、改善する箇所が特定できます。収益化の条件は、企業の目的とは別の話になります。
動画の目的を1つに決め、追う指標を3つに絞り、計測の設定を先に済ませます。報告は前の期間との比較で行い、商談での利用実績も合わせて示します。この形にすれば、少ない視聴数でも成果を説明できます。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
SNS・動画にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
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