Google広告の推奨はどこまで従う?|最適化スコアの読み方

Google広告の推奨はどこまで従う?|最適化スコアの読み方

「管理画面のスコアを上げるよう勧められている」「並んでいる推奨に、どこまで従えばよいのか分からない」——広告の運用を任されている担当者から届く相談です。画面に出ているスコアは、成果の良し悪しを表す点数ではありません。推奨をどれだけ受け入れたかを示す数字で、中身の重さは一律ではありません。この記事では、推奨の種類ごとの判断と、月次の運用への組み込み方を整理します。


カメ先生カメ先生

管理画面に出るスコアはね、成果の通信簿だと受け取られがちだが、示しているのは推奨をどれだけ受け入れたかなんだ。


カメ子カメ子

数字が高いほうがよい、というわけではないのですか。


カメ先生カメ先生

高くしたのに成果が落ちることがある。予算を増やす提案と、無駄な検索語を除く提案が、同じ一覧に同じ見た目で並んでいるからだ。


カメ子カメ子

並んでいるものの重さが違うのですね。種類の分け方から見ていきます。


この記事のポイント
  • 最適化スコアは推奨への準拠度の目安。広告ランクやオークションを直接動かすものではない
  • 推奨は種類ごとに判断する。予算と入札の変更は成果に直結するため慎重に扱う
  • 採用しないものは却下する。却下すればスコアの計算から外れる

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目次

スコアを100に近づける前に

最初に、この指標の位置づけを確認します。

最適化スコアは、管理画面に表示される数値です。推奨されている設定をどの程度採用しているかを示す目安として提供されています

公開されている解説を横断すると、位置づけはおおむね一致しています。スコアそのものが広告の掲載の順位やオークションの結果を直接左右するという説明はありません

したがって、スコアを上げることを目的にすると、判断を誤ります。

実際、推奨の中には成果を下げる可能性のあるものが含まれます。予算の引き上げや、対象の拡張などです。

これらを機械的に採用すると、費用が増えて成果が変わらない状態になり得ます

一方で、有用な推奨も含まれます。設定の漏れや、明らかな改善の余地を示すものです。

つまり、推奨は判断の材料として使うべきものです。指示ではありません。

この理解が、運用の質を分けます。

以降では、推奨を分類し、種類ごとの判断を整理します。

なお、機能の名称や表示は変更されることがあります。自社の管理画面で確認しながら読んでください。

考え方の部分は、表示が変わっても使えます。

最適化スコアとは何か

仕組みを整理します。理解しておくと判断が容易になります。

項目内容実務での扱い
表示される場所アカウント、キャンペーンの単位で表示全体の数値だけを見ず、内訳を確認する
計算の対象表示されている推奨事項への対応の状況却下した推奨は計算から外れる
上げる方法推奨を適用する、または却下する却下でも上がる。採用が唯一の手段ではない
成果との関係準拠度の目安。成果の保証ではないスコアを目標に置かない
更新の頻度アカウントの状況に応じて随時変わる日々の変動を追う必要はない

実務で重要なのは3行目です。推奨を却下しても、スコアは上がります

この仕組みを知らないと、スコアを上げるために不要な設定を採用することになります。採用しない判断をした推奨は、却下して整理するのが正しい運用です

2行目も重要です。表示される推奨は、アカウントの状況によって変わります。

4行目が最も誤解されやすい部分です。スコアが高いことは、成果が良いことを意味しません。

実際、スコアが低くても成果が出ているアカウントは存在します。

5行目については、月に一度の確認で足ります。日々見る必要はありません。

この表を理解すれば、スコアに振り回されなくなります。

次の節で、推奨の種類を分類します。

推奨の種類を分類する

判断のための整理です。すべてを同じ扱いにしないことが要点です。

大きく4つに分かれます。成果に直結する変更、対象を広げる変更、設定の追加や修正、情報の提供です

1つ目は、予算、入札戦略、目標の値の変更です。採用すると費用と成果が直接動くため、最も慎重に扱う必要があります

2つ目は、キーワードの追加、対象の拡張、配信の面の追加です。無駄な配信が増える可能性があります。

3つ目は、アセットの追加、除外の設定、計測の設定などです。比較的採用しやすい種類です。

4つ目は、パフォーマンスの情報や競合の状況の提示です。設定の変更を伴いません

この分類で見ると、慎重に扱うべきものと採用しやすいものが分かれます。

1つ目と2つ目は、必ず内容を確認してから判断します。

3つ目は、内容を見て問題がなければ採用してよい種類です。

4つ目は、参考として読みます。

この分類を頭に入れておけば、一覧を見る時間が短くなります。

以降で、種類ごとの具体的な判断を扱います。

自動適用の設定は慎重に

最も注意すべき設定です。

推奨を自動で適用する設定があります。有効にすると、こちらの確認なしに設定が変更されます

項目ごとに有効にするかを選べます。成果に直結する項目については、有効にしないことが推奨されています

特に、予算、入札、キーワード、対象に関する自動適用は避けます。知らないうちに費用や成果が動きます。

実際、自動適用によって費用が想定外に増える事態が起きています。

設定の変更の記録が残らないと、成果の変化の原因が分からなくなります

採用してもよいのは、影響の小さい項目に限られます。それでも、有効にする前に内容を確認します。

既に有効になっている場合は、一覧を確認します。導入の時点で有効になっている項目があります。

代理店に運用を委託している場合も、この設定を確認します。委託先が有効にしていることがあります。

確認の作業は、設定の画面を開いて一覧を見るだけです。数分で終わります。

この確認をしていないアカウントは、少なくありません。

運用の引き継ぎの際にも、必ず確認する項目です。

予算の引き上げの推奨

最も頻繁に表示される推奨です。判断の基準があります。

この推奨は、予算の上限によって配信が制限されている場合に表示されます。予算を増やせば表示の機会が増えるという内容です

採用の条件は2つです。現在の成果が目標を満たしていることと、予算の制約で機会を失っていることです

成果が目標に届いていない状態で予算を増やすと、費用だけが増えます。

また、予算を増やしても成果が比例して増えるとは限りません。追加の配信は、より関心の薄い層に届く可能性があります。

結果として、1件あたりの費用が悪化することがあります

したがって、採用する場合も段階的に行います。一度に倍にするのではなく、2割程度から試します。

増額の後は、1件あたりの費用を確認します。悪化していれば戻します。

提示される見込みの数値は、あくまで推定です。そのまま実現する前提では考えません。

予算の判断は、社内の枠との関係もあります。管理画面の推奨だけで決められる話ではありません。

この推奨は、機会があることを知らせる情報として受け取るのが適切な扱いです。

採用しない場合は、却下して一覧を整理します。

入札戦略の変更の推奨

成果への影響が大きい推奨です。

入札戦略を変更する推奨が表示されることがあります。目標の設定を伴う戦略への変更が代表的です

この変更は、配信の挙動を大きく変えます。変更の直後は学習の期間が生じ、一時的に成果が不安定になります

したがって、変更するなら時期を選びます。繁忙期や、重要なキャンペーンの直前は避けます。

また、目標の値の設定が重要になります。値が適切でないと、配信が極端に減るか、費用が増えます。

目標の値は、現在の実績を踏まえて設定します。理想の値をそのまま入れると、配信が止まります

変更の前に、成果の計測が正しく機能していることを確認します。計測が不正確だと、自動の入札は機能しません。

この確認が最も重要な前提になります。計測に問題があるアカウントでは、変更すべきではありません。

変更した場合は、2週間から4週間は判断を保留します。学習の期間中の数値で結論を出せません。

この期間に頻繁に設定を触ると、学習が進みません。

変更の記録を残し、比較できる形にしておきます。

戻す判断も想定しておきます。元の設定を記録しておくことが前提です。

キーワードの追加の推奨

採用の判断が分かれる推奨です。

新しいキーワードの追加を促す推奨が表示されます。検索の語のデータをもとに、機会があると判断されたものです

有用な場合もあります。想定していなかった語が見つかることがあります。

一方で、関連の薄い語が提示されることも多くあります。自社の商材と合わない語を追加すると、無駄な配信が増えます

判断の方法は、1語ずつ内容を見ることです。一括での採用は避けます。

見るべきは、その語で検索する人が自社の顧客になり得るかです。検索の意図を想像します。

BtoBの場合、同じ語が一般消費者に使われていることがあります。この場合、追加すると無駄が増えます

追加する場合は、一致の種類も選びます。広い一致で追加すると、想定外の語で配信されます。

追加した後は、実際に検索された語を確認します。想定と違う語で配信されていれば、除外を追加します。

この確認を行わずに追加すると、費用が漏れ続けます。

採用しない語は却下します。同じ推奨が繰り返し表示されるのを防げます。

なお、自動的に対象を広げる仕組みが導入されている場合、キーワードの管理の考え方が変わります。

自社のアカウントの構成に応じて判断してください。

対象を広げる推奨

慎重に扱うべき種類です。

配信の対象を広げる推奨があります。類似の層への配信、配信の面の追加、地域の拡大などです

これらは、表示の機会を増やす提案です。同時に、関心の薄い層への配信も増えます

BtoBの商材では、対象が限られています。広げると、成果につながらない配信が増える傾向があります。

採用する場合は、範囲を限定して試します。全面的に広げるのではなく、1つの面や1つの層から始めます。

また、予算を分けて試す方法もあります。既存の配信に影響を与えずに検証できます

試した結果は、1件あたりの費用と成果の質で評価します。件数が増えても質が下がれば、採用しません。

質の評価には、その後の商談への進展を見る必要があります。数週間から数か月かかります。

したがって、この種の推奨は判断に時間がかかります。急いで採用しないことが原則です。

却下しても、しばらくすると再度表示されることがあります。その都度、判断を記録しておきます。

記録があれば、同じ検討を繰り返さずに済みます。

配信の面の追加については、除外の設定と併せて考えます。

除外がない状態で面を広げると、望まない場所に表示されます。

除外や設定の推奨は採用しやすい

採用の判断が容易な種類です。

除外の追加、計測の設定、アセットの追加といった推奨は、比較的採用しやすくなります。費用を増やさずに改善が期待できる種類です

除外の推奨は、無駄な配信を減らす提案です。内容を確認して問題がなければ、採用の価値があります

ただし、除外しすぎると機会を失います。提示された語や面が本当に不要かを確認します。

計測の設定に関する推奨は、優先して対応します。計測が正しくないと、他のすべての判断が崩れます。

アセットの追加は、広告の表示の幅を広げます。手間はかかりますが、費用は増えません

追加するアセットの内容は、自社で作ります。提示された案をそのまま使うと、表現が不自然になることがあります。

自動で生成されるアセットの設定については、内容を確認してから判断します。意図しない表現が使われる可能性があります。

これらの推奨は、月に一度の確認で対応すれば足ります。

対応の記録を残せば、次回の確認が短くなります。

採用しやすい種類から着手すると、運用の改善が早く進みます。

成果に直結する種類は、時間をかけて判断します。

却下の使い方

運用を軽くする方法です。

採用しない推奨は、却下します。却下すると、その推奨がスコアの計算から外れます

却下の際に、理由を選ぶ画面が表示される場合があります。理由を選ぶことで、同種の推奨の表示が調整されることがあります

却下は、判断を放棄することではありません。検討した結果として採用しないという記録です。

却下せずに放置すると、一覧に残り続けます。毎月同じ推奨を見ることになります。

一覧を整理すれば、新しい推奨が現れたときに気づきやすくなります

却下した推奨も、状況が変われば再度表示されることがあります。その時点で改めて判断します。

却下の理由を社内で記録しておくと、判断の一貫性が保てます。

特に、担当者が変わった場合に有用です。過去の判断の理由が分かります。

記録の形式は、推奨の内容と却下の理由を1行で残す形で足ります。

この整理を月に一度行えば、運用の負担が一定に保たれます。

スコアも、却下によって上がります。

採用と却下の両方が、正当な対応です。

なお、複数のアカウントを管理している場合は、アカウントごとにスコアの水準が異なります。横に並べて比較する意味は乏しくなります。

商材や構成が違えば、表示される推奨も変わります。数値の高低だけで運用の良否を判断しないでください

代理店から報告されるスコア

委託している場合の論点です。

代理店の報告に、最適化スコアが含まれることがあります。スコアの向上が成果として報告される場合もあります

この報告の読み方に注意が必要です。スコアの向上は、推奨への準拠度が上がったことを示すだけです

実際の成果は、費用に対する成果の件数と質で判断します。スコアとは別の指標です。

したがって、報告を受ける際は、スコアの内訳と実際の成果を併せて確認します。

スコアが上がったが成果が下がっている場合、推奨の採用が原因である可能性があります

どの推奨を採用したかを確認します。予算や対象の拡張が含まれていれば、影響を検討します。

この確認を行うには、変更の履歴を共有してもらう必要があります。定例の報告に含めるよう依頼します。

変更の履歴は管理画面で確認できます。自社でも見られる状態にしておく価値があります。

代理店の判断が誤っているという前提で臨む必要はありません。理由を共有してもらう形です。

良い代理店であれば、採用と却下の理由を説明できます。

説明を求めることが、運用の質を上げます。

スコアだけを目標にした運用になっていないかを確認してください。

推奨より先に見る自社の数字

運用の優先順位の話です。推奨の一覧は最初に見るものではありません。

先に見るべきは4つです。成果の件数と1件あたりの費用、実際に検索された語、成果の質、予算の消化の状況です

1つ目は、目標に対する達成の状況です。ここが分かっていなければ、どの推奨を採用すべきかも判断できません

2つ目は、費用の漏れを見つける最も確実な方法です。想定外の語で配信されていれば、除外を追加します。

この確認は、推奨を待つ必要がありません。自分で一覧を見れば分かります。

3つ目の質は、成果の件数だけでは分かりません。商談に進んだ割合を確認します。

件数が増えても質が下がっていれば、成果は改善していません。BtoBでは特に重要な確認です

4つ目は、予算が計画通りに使われているかです。余っている場合も、超過している場合も対処が必要です。

これらを確認した後で、推奨の一覧を見ます。判断の材料が揃った状態で見ると、採用の可否が明確になります。

順序を逆にすると、推奨に引っ張られた運用になります。

管理画面が示す改善の方向が、自社の目的と一致するとは限りません。

自社の目的を確認する工程を、先に置いてください。

この4つの確認は、30分程度で終わります。

月次の運用では、この確認と推奨の処理を同じ日に行う形が効率的です。

月次の運用に組み込む

継続の仕組みです。

推奨の確認は、月に一度で足ります。日々確認する必要はありません

確認の手順は3段階です。新しい推奨を分類し、採用しやすい種類を処理し、成果に直結する種類を検討します

所要は30分程度です。件数が多い月でも1時間以内に収まります。

成果に直結する種類については、その場で決めずに検討の対象として記録します。

検討には、実績のデータと社内の予算の状況が必要です。管理画面の情報だけでは決まりません

処理した内容は記録に残します。採用したもの、却下したもの、検討中のものを分けます。

この記録が、成果の変化の原因の追跡に使えます。

併せて、自動適用の設定も確認します。意図せず有効になっていないかを見ます。

四半期ごとに、採用した推奨の効果を振り返ります。予測通りだったかを確認します。

この振り返りが、次の判断の精度を上げます。

運用の記録は、担当者の交代の際にも役立ちます。

記録がなければ、判断の理由が失われます。

やりがちな失敗

実際に起きる失敗を挙げます。スコアを目標にすることが原因です。

  • スコア100を目標にして、不要な推奨まで採用した
  • 自動適用を有効にしたまま放置し、予算や対象が知らないうちに変わった
  • 成果が目標に届いていない状態で予算の引き上げを採用し、費用だけが増えた
  • 入札戦略を変更した直後の数値で判断し、学習の期間中に設定を戻した
  • キーワードの推奨を一括で採用し、無関係な語で配信された
  • 却下せずに放置し、毎月同じ推奨の一覧を見続けた

最も損失が大きいのは2つ目です。変更の記録が残らないため、成果の変化の原因が分からなくなります

1つ目は最も多い失敗です。却下でもスコアが上がることを知らないために起きます

4つ目は判断の誤りです。学習の期間を見込んで待つ必要があります。

5つ目は費用の漏れにつながります。1語ずつ確認する運用が必要です。

いずれも、推奨を判断の材料として扱えば防げます。

判断の5工程

最後に、実際の手順を示します。月に一度の運用に組み込めます。

STEP1
自動適用の設定を確認する

有効になっている項目を一覧で確認します。予算、入札、キーワード、対象に関する自動適用は無効にします。委託している場合も確認します。

STEP2
推奨を4つに分類する

成果に直結する変更、対象を広げる変更、設定の追加や修正、情報の提供に分けます。分類で扱いが決まります。

STEP3
採用しやすい種類から処理する

計測の設定、除外の追加、アセットの追加を確認して採用します。計測に関するものは優先して対応します

STEP4
成果に直結する種類は実績と併せて判断する

予算と入札の推奨は、現在の成果が目標を満たしているかを確認してから決めます。採用する場合も段階的に行います。

STEP5
採用しないものは却下して記録する

却下すればスコアの計算から外れます。推奨の内容と判断の理由を1行で記録し、次回の確認を短くします。

  • スコアは推奨への準拠度の目安。広告ランクを直接動かすものではない
  • 却下でもスコアは上がる。採用が唯一の手段ではない
  • 入札戦略の変更後は2週間から4週間、判断を保留する
  • 機能の名称や表示は変更される。自社の管理画面で確認する

この5工程のうち、1つ目の確認を今日のうちに行ってください。自動適用が有効なまま放置されているアカウントは少なくありません。

次の月次の確認から、推奨を4つに分類する形を試してみてください。判断の時間が短くなります。

まとめ

最適化スコアは、推奨への準拠度を示す目安です。スコアを100に近づけること自体は、成果の改善を意味しません。推奨の中には、費用を増やして成果が変わらない結果になり得るものが含まれます。

推奨は4つに分類し、計測や除外の設定は採用し、予算と入札の変更は実績と併せて判断する。採用しないものは却下してスコアの計算から外す。この扱いで、スコアに振り回されない運用になります。

まずは自動適用の設定を開いて、有効になっている項目を確認してみてください。数分で終わり、影響は大きい確認です。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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