読みにくい記事は何が違う?|読み終えられる設計

「内容は正しいのに、記事が最後まで読まれない」「読みにくいと言われても、どこを直せばよいか分からない」——公開した記事の数字を点検すると出てくる悩みです。読み終えられない原因は、書いてある内容の難しさではありません。多くは一文の長さと、画面での見え方で決まっています。この記事では、書き上げた原稿をどの順で点検して直すかを整理します。
カメ先生最後まで読まれない記事はね、専門的すぎるからだと片付けられがちだが、もっと手前の形のところで止まっているんだ。
カメ子形というのは、何を指すのでしょうか。
カメ先生一文が長い、段落が塊になっている、指示語が何を指すか分からない。読者は中身を判断する前に疲れてしまう。だから点検は形から入る。
カメ子書き直す前に、見え方を測るのですね。
- 一文は40字から60字を目安にし、句読点が3個を超えた文は切って分ける
- 段落は110字から160字の1主張、見出しの間隔は画面1枚から2枚を超えないところで区切る
- 直す箇所は感覚で決めず、見出しの抜き出し、音読、スクロール到達の数字で特定する
コンテンツ制作にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
読みにくさは内容ではなく形で起きる
読み終えられない記事の相談を受けると、最初に疑われるのは内容の不足です。情報が浅い、事例がない、専門性が足りない。ところが実際に原稿を開くと、内容を判断する手前の段階で読者が止まっている形が目立ちます。
形の問題は3つの層に分かれます。一文の長さや語の選び方という文の層、段落の分量と見出しの間隔という構造の層、行間や余白や1行の文字数という画面の層です。どの層で詰まっているかによって、直す手段がまったく変わります。
やりにくいのは、形の問題が書き手には見えないことです。書いた本人は文脈を全部知っているため、指示語が何を指すかも迷いません。読者だけが迷う種類の欠陥なので、書き手の読み返しでは発見されにくいという性質があります。
BtoBの記事では専門用語や制度の説明を避けられない場面が多く、内容そのものの難しさを下げられる余地は限られます。だからこそ形で稼ぐ余地が大きくなります。同じ内容でも、形を整えるだけで読み終えられる確率は変えられます。
BtoBの記事にはもう1つ事情があります。読者が自分だけで読むのではなく、社内で共有されて上司や別部署の人が途中から読むという経路をたどります。途中から読み始めた人が意味を拾えるかどうかが、社内で回るかどうかを決めます。段落の先頭に結論を置く理由はここにもあります。
この記事では本文全体の可読性に範囲を絞ります。冒頭のリード文で離脱される問題や、検索意図に沿った構成の組み方は別の話題として扱いません。書き上がった原稿を、どの順番で点検してどこから直すかという実務に集中します。
一文の長さが読む速度を決める
最初に手を入れるのは一文の長さです。判定が機械的にでき、直した効果もすぐ出るため、可読性の改善で最も費用対効果が高い部分になります。
目安として、読みやすい一文は40字から60字とされています。ある解説では60字までを基準に置き、93字の文を長すぎる例として修正しています。1つの文に句読点が3個を超えると読みやすさに黄信号が灯るという指摘もあります。どちらも数えるだけで判定できる基準です。
長い文が生まれる場所はほぼ決まっています。用語の定義、前提の断り書き、条件が付く文の3つです。1つの文に条件と結論と例外を同時に入れようとすると、必ず80字を超えます。条件は前の文へ、例外は後ろの文へ回してください。
分け方は3つ覚えれば足ります。「〜が、」でつないだ2文を句点で切る、修飾語の塊を独立した文にする、1つの文に主語と述語を1組だけ残す。この3つで、長すぎる文の大半は処理できます。
ただし短ければ良いというものでもありません。20字の文が10連続すると、箇条書きを文に並べ替えただけの読みにくさが出ます。論の流れが示されないためです。長短を混ぜ、説明の中心になる文だけを少し長く保つ形が落ち着いて読めます。
点検の手順としては、原稿を文章編集ソフトに貼り、句点で改行して1行ずつの文字数を見る方法が速いです。60字を超える行だけを拾えば、直す対象が機械的に決まります。長いと感じた箇所を直す方法より、抜け漏れが出ません。
指示語と接続詞で読者が迷子になる
次に見るのは指示語です。一文の長さより発見しにくいのに、読者が迷う原因としては同じくらい大きい要素になります。
「これ」「それ」「上記」「同様に」といった語が何を指しているかを1つずつ確かめてください。段落をまたいだ指示語は、ほぼ確実に読者が追えていません。前の段落の内容を覚えている前提を、書き手が無意識に置いてしまっているからです。
直し方は単純で、名詞に戻すだけです。「これを見直す」ではなく「配信の設定を見直す」と書きます。語数は増えますが、読者が前の段落に戻る手間がなくなるので読む速度は上がります。
接続詞は逆に、入れすぎが問題になります。「しかし」「また」「そして」を毎文の頭に置くと、文と文の関係が過剰に説明されて流れが重くなります。特に逆接が2回続くと、どちらが書き手の主張なのか判別できなくなります。
BtoBの原稿では、社内文書の言葉が残ることも読みにくさにつながります。「当該」「本件」「弊社におきましては」といった語は、記事の読者に向けた文体とずれます。稟議書や議事録の言い回しが混ざっていないかを、公開前に一度確認してください。
もう1つ、日本語では主語が省略されるため、文が長くなると主語と述語の対応が崩れます。誰が何をするのかが読者の推測に委ねられた文は、指示語と同じ種類の負荷を生みます。一文が60字を超えたら、主語が省略されていないかも同時に確認してください。
漢字とかなの比率が文章の硬さを作る
漢字とかなの比率は、文章の硬さを決めます。内容を一切変えずに読み手の印象を動かせる、数少ない要素です。
一般的な目安として、漢字3割、かな7割というバランスが挙げられます。漢字が30%程度の文章は読みやすく、40%になるといくらか硬く感じられるという説明が広く使われています。厳密に数える必要はなく、画面上で黒く見える段落を探せば足ります。
ひらく候補は決まっています。出来る、事、様々、下さい、非常に、更に、といった語です。表記のルールを1枚にまとめて共有すれば、書き手が変わっても比率が揃います。
一方で、ひらいてはいけない語もあります。専門用語や制度の名称をかなに開くと、意味が変わるか検索で拾われなくなります。読みやすさのために正確さを落とすのは本末転倒です。
見落とされやすいのは、漢字が4字以上つながる語の連なりです。顧客獲得単価改善施策のような表記は、意味は分かっても読む速度が落ちます。助詞を入れて分解するか、初出で言い換えを添えてください。カタカナ語が連続する場合も同じ問題が起きます。
比率とあわせて見たいのが文末です。同じ語尾が3回以上続くと、内容にかかわらず単調に感じられます。断定、推量、問いかけを意識して混ぜるだけで印象が変わります。敬体と常体が1本の記事に混在していないかも、この段階で確認してください。
段落の分量と改行の入れ方
文を整えたら段落に移ります。段落は読者がひと息で処理する単位なので、量と切り方が読み終えられるかどうかに直結します。
1つの段落には1つの主張だけを置きます。目安は110字から160字、3文から4文です。400字の段落は、内容が正しくても画面の上では壁として認識されます。ある実務の解説では、1段落を40字から120字で区切っている例も紹介されています。
逆の失敗もあります。1文ごとに改行を入れる書き方です。1文改行が続くと、文と文の関係が示されないため論の流れを追えなくなります。読みやすそうに見えて、実際は理解しにくい形です。
段落の先頭には結論を置いてください。読者は段落の1文目だけを拾って先へ進む読み方をします。1文目に結論があれば、途中を飛ばしても要旨が残ります。理由や具体例は2文目以降に回します。
段落と段落の関係も見てください。前の段落の話が終わっていないのに新しい段落が始まると、読者は関係を推測しながら読むことになります。並列か対比か、前提と結論か。関係が分かる1語を先頭に置くだけで負荷が下がります。
守れているかを確かめる方法があります。各段落の1文目だけを抜き出して並べ、それだけで記事の要旨が読めるかを見ます。読めない段落は、1文目に結論がないか、1つの段落に2つの主張が入っています。見出しの抜き出しと同じ考え方の点検です。
見出しの間隔と本文の量
段落の次は見出しです。見出しは装飾ではなく、読者が自分の現在地を確かめるための目印として機能します。
見出しから次の見出しまでが長いと、読者は現在地を失います。目安は画面1枚から2枚分で、それを超えるなら中見出しを入れるか内容を分ける判断が必要です。文字数で言えば600字から900字あたりが区切りの目安になります。
点検の方法は簡単です。見出しだけを順番に抜き出して並べ、それだけで記事の筋が通るかを読む。通らない場合は、見出しが内容を表していないか、順序が入れ替わっています。
見出しの書き方にも差が出ます。体言止めの単語だけを並べると、何が書かれているか分からず読み飛ばされます。動きのある表現か、答えを含んだ表現にすると、見出しの列だけで情報が伝わります。
逆に、見出しを詰めすぎると別の問題が起きます。2段落ごとに見出しが入ると話が細切れになり、流れが消えます。1つの見出しの下に4段落から5段落を置ける程度の粒度が、読む側には落ち着いて見えます。
中見出しの使い方にも注意があります。1つの見出しの下に中見出しが1つだけあるのは、階層が意味を持っていない状態です。中見出しは2つ以上の並列する項目があるときに使い、それ以外は本文の段落で処理してください。階層は読み上げでもそのまま読まれます。
箇条書きと表はどこで使うか
文章で書くか、箇条書きにするか、表にするか。この選び方を間違えると、整理したつもりで読みにくさが増えます。
箇条書きが向くのは、並列の関係にある項目を列挙する場面です。因果関係や判断の理由を箇条書きにすると、項目の間のつながりが消えて意味が薄くなります。理由を説明する内容は、文章のままのほうが伝わります。
表が向くのは、2つ以上の軸で比べる情報です。選択肢が3つあり、比べる観点が4つあるなら、文章で書くと必ず読みにくくなります。伝えたい内容と表現の対応を整理すると、判断が速くなります。
| 伝えたい内容 | 適した形 | 避けたい形 |
|---|---|---|
| 並列する項目の列挙 | 箇条書き | 長い一文に詰め込む |
| 2軸以上の比較 | 表 | 段落で1つずつ言い分ける |
| 順序のある作業 | 番号付きの手順表示 | 順序のない箇条書き |
| 因果や判断の理由 | 文章 | 箇条書き |
| 全体の構造や階層 | 図解 | 入れ子の箇条書き |
| 例外や補足 | 注記のボックス | 本文の途中に挿入 |
表を使うときに崩れやすいのは、項目の粒度です。1行目が単語で次の行が2文の説明という表は、読む側が比較できません。すべての行を同じ長さに揃えてください。
箇条書きの多用にも注意が必要です。1つの見出しの下に箇条書きが3つ並ぶと文章がほとんど残らず、記事全体が資料の断片のように見えます。判断や理由が書かれていない記事は、読み終えても何も残りません。
図解に逃がすかどうかの判断
文章で説明すると長くなる内容は、図に逃がすという選択があります。ただし図には作るコストと更新のコストがあるため、判断の基準を持っておく必要があります。
図に向くのは3種類です。工程の流れ、要素の階層、時間の経過です。これらを文章で書くと、順序と関係を同時に説明することになり、どう工夫しても3段落以上かかります。
一方で、図にすると失うものもあります。本文として検索で拾われない、代替テキストを書かないと読み上げで内容が伝わらない、修正のたびに元のファイルが必要になる。図の中に文字を詰め込むと、スマートフォンでは読めない大きさになります。
実務上の折り合いは、図を本文の代わりにしないことです。図の直後に、その図が示していることを1文で書き添える。これだけで、図が表示されない環境でも意味が通ります。
作る手段としては、作図のツールに加えて、生成AIに構造を整理させてから図に落とす進め方もあります。ただし出力された図をそのまま使うと、表記のゆれや事実の誤りが混ざります。図の中の文言も、本文と同じ基準で確認してください。
図を入れる場合は代替テキストを必ず書いてください。図の名称だけを入れる例が多いですが、それでは内容が伝わりません。図が示している関係を1文で書きます。本文の直後に添える1文とほぼ同じ内容になるため、書く手間はほとんど増えません。
余白と行間、文字の大きさ
ここまでは原稿の話でした。次は画面の話です。同じ原稿でも、表示の設定によって読みやすさは変わります。
まず行間です。本文の行の高さは、文字の大きさの1.7倍から1.8倍程度が読みやすいとされています。行間が狭いと行を追う目の動きが乱れ、広すぎると段落の切れ目が分からなくなります。
文字の大きさも影響します。ある実験の報告では、300字の読了時間が最も短かったのは21ポイントだったと紹介されています。ただし媒体と読者の年齢で最適な値は動くため、数字をそのまま使うのではなく実機で確かめてください。
1行の文字数も見てください。1行が長すぎると、行末から次の行頭に目を戻すときに位置を見失います。日本語の本文では、1行35字から40字あたりが上限の目安として使われます。
見落とされやすいのは装飾の量です。マーカーや太字が1画面に10か所あると、強調された箇所が分からなくなり、結果として全部が普通の文になります。強調は1段落に1か所までを目安にし、色の種類も2色までに抑えてください。
あわせて確認したいのが、本文以外の要素の見え方です。リンクが本文と同じ色で下線もない状態では、押せる箇所が分かりません。引用が本文と同じ書式なら、どこからが引用か判別できません。要素の役割が見た目で区別できているかも可読性の一部です。
モバイルでの1行の見え方
確認は必ずスマートフォンの実機で行ってください。パソコンの画面で読みやすい原稿が、そのまま読みやすいとは限りません。
最も大きく変わるのは1行の文字数です。スマートフォンでは1行が20字前後になるため、パソコンで2行だった文が5行から6行に伸びます。60字の一文が画面の3分の1を占める形になります。
見出しも折り返します。25字の見出しは3行になり、区切りとしての機能が弱まります。見出しは20字前後を目安にすると、モバイルでも2行に収まります。
表は横にはみ出します。列が5つある表は、スマートフォンでは横スクロールか縮小表示になり、比較そのものができなくなります。モバイルからの閲覧が多い媒体では、表の列を3つまでに抑える判断が現実的です。
確認の手順は決めておいてください。公開前に自分のスマートフォンで冒頭から末尾までスクロールし、指が止まった箇所と読み飛ばした箇所を記録します。この作業に5分かけるだけで、公開後に気づく不具合の大半は前もって拾えます。
画面の最初の1枚も確認してください。パソコンでは冒頭の段落まで見えていても、スマートフォンではタイトルと画像だけで1画面が埋まることがあります。読者が最初に目にする情報がタイトルだけになっていないかを、実機で確かめてください。
読みやすさを点検する手順
ここまでの内容を、点検の順番として並べ直します。順番には意味があり、後ろの工程から始めると手戻りが増えます。
筋が通らなければ構成から直します。文の手直しは後回しにします。
60字を超える文に印を付けます。文章編集ソフトの文字数表示で足ります。
4行を超える段落と、1文だけの段落が連続している箇所を探します。
これ、それ、上記を1つずつ確認します。段落をまたぐものは全て置き換えます。
1画面あたりの強調が3か所を超えていないかを見ます。超えていれば削ります。
折り返し、表のはみ出し、画像の中の文字の大きさを確認します。
1番目を先に置く理由は、構成の問題を文の手直しでは隠せないためです。見出しの順序が入れ替わっている記事は、一文をどれだけ短くしても読み終えられません。
2番目と3番目は機械的な作業なので、担当者が代わっても同じ結果が出ます。基準を数字で決めておくと、編集の指摘が好みの問題になりません。書き手と編集者が揉めるのは、たいていこの部分です。
6番目は省略されやすい工程です。パソコンで完成した原稿を、公開前に一度だけスマートフォンで開く。この1工程を入れるかどうかで、モバイルでの読みやすさは大きく変わります。所要は5分程度で終わります。
6工程を通す所要時間は、8,000字の記事なら30分から40分が目安です。この時間を工程として認めるかどうかが、点検が続くかどうかを決めます。時間が確保されていなければ、点検は忙しい週に必ず省略されます。担当と所要時間を制作の手順書に書き込んでください。
音読と読み上げで気づくこと
数字の点検で拾えないものは、耳で拾います。目で読むと文脈で補ってしまう箇所が、声に出すと引っかかります。
音読すると、一文の長さが体感で分かります。息継ぎができない文は、読者にとっても長すぎる文です。文字数を数えるより速く判断できるため、慣れた編集者は音読を先に置きます。
端末やブラウザの読み上げ機能を使う方法もあります。本文を流して聞くと、同じ語の繰り返しや助詞の重なりが目立ちます。自分の声で読むと無意識に整えてしまうため、機械の読み上げのほうが欠点が残ります。
この確認は、読み上げを実際に使う読者への配慮にもなります。見出しの階層が飛んでいたり、画像に代替テキストがないと、読み上げでは内容が抜け落ちます。可読性の点検とアクセシビリティの点検は、かなりの部分が重なります。
生成AIに本文を読ませて、要旨を3行で言わせる確認も使えます。返ってきた要旨が意図と違えば、伝わっていない箇所があります。ただし文体の修正案をそのまま採用すると、どの記事も同じ調子になります。使うのは診断までにとどめてください。
なお全文の音読は現実的ではありません。1,000字で3分前後かかるため、8,000字なら25分近くになります。冒頭のリード、各見出しの直後の1段落、そして長いと感じた段落だけを読む形にすれば、5分程度で主要な箇所を拾えます。
読了率とスクロール到達で確かめる
主観の点検には限界があります。直した結果が読者の行動として現れているかは、数字で確かめる必要があります。
使いやすいのはスクロールの到達です。本文の下端に近い位置まで到達した訪問の割合を測れば、読み終えられているかの目安になります。計測ツールの標準機能で取得できる場合があります。
滞在の時間も併せて見ます。読む速度は1秒あたり10字程度という目安があるため、8,000字の記事なら単純計算で13分ほどかかります。平均の滞在が2分なら、最後まで読んでいる読者はほとんどいないと判断できます。
ヒートマップを使えば、離脱している位置まで絞れます。特定の見出しの直後で到達率が急に落ちている場合、原因はその手前のセクションにあります。長すぎる段落か、話が飛んでいる箇所です。
判断のときは件数に注意してください。1記事の1週間分では偶然の影響が大きすぎます。同じ形式の記事を数本まとめて見るか、期間を月単位にしてください。あわせて、直すときは1回に1種類だけ変えます。段落と装飾を同時に直すと、どちらが効いたか分かりません。
到達率の水準について、他社の数値を目標にしないでください。記事の長さと形式で大きく変わるためです。比べる相手は自社の同じ形式の記事で、その中央値との差を見ます。自社の中で下位にある記事から手を入れる順序が、最も無駄がありません。
やりがちな失敗と運用の注意
可読性の改善でよく見る失敗を挙げます。いずれも良い意図から始まって、逆の結果になっている型です。
- 強調を増やして読みやすくしようとする:1画面に強調が並ぶと重要な箇所が判別できず、記事全体が平板になります
- 文章を箇条書きに置き換える:項目の間のつながりが消え、判断や理由が残らない記事になります
- 難しい語を全部かなに開く:専門用語をひらくと意味が変わり、検索でも拾われなくなります
- パソコンだけで確認して公開する:折り返しと表のはみ出しは、実機で開かないと見つかりません
1つ目は最も多い失敗です。強調は数を絞ったときだけ機能する仕組みなので、増やすほど効果が下がります。1段落に1か所という上限を先に決めておくのが現実的です。
4つ目については、確認の担当を分けるのが有効です。書き手と別の人が公開前にスマートフォンで通読する体制にすると、見落としがほぼなくなります。書き手は内容を知っているため、形の問題に気づけません。
- 表記のルールは1枚にまとめて共有する。書き手が複数いる媒体では、比率より表記の統一のほうが読みやすさに効く
- 直した箇所と日付を記録する。到達率が変わったときに、どの変更が効いたかを後から追える
よくある質問
一文は何字までに収めるべきですか
40字から60字が目安として広く使われています。ある解説では60字までを基準に置いています。ただし字数そのものより、1つの文に条件と結論と例外を同時に入れていないかが本質です。句読点が3個を超えた文を見つけて分ける、という判定のほうが実務では速く回ります。
段落は何行までが目安ですか
文字数では110字から160字、3文から4文が扱いやすい範囲です。画面の上では4行を超えると塊に見え始めます。1段落に1つの主張という原則を守れば、字数は自然にこの範囲に収まります。逆に1文ごとに改行する形は、流れが切れるため避けてください。
漢字を減らすと幼稚に見えませんか
漢字3割という目安は、幼稚にするための基準ではなく読む速度を上げるための基準です。開くのは出来る、事、様々といった機能語が中心で、専門用語や制度の名称は開きません。文の構造と語彙の水準を保ったまま比率だけ動かせば、印象は軽くなりません。
装飾は多いほうが読みやすいのではないですか
強調は数を絞ったときだけ機能します。1画面に10か所の強調があると、どこが重要か分からず全部が普通の文になります。1段落に1か所、色は2色までを上限にしてください。装飾を減らすと物足りなく感じますが、読者の側では判別しやすくなります。
モバイルでの確認は毎回必要ですか
公開前に1回は必要です。折り返しと表のはみ出しはパソコンでは再現しないため、実機以外では発見できません。所要は5分程度です。テンプレートが固定されている媒体なら、確認するのは表と画像を含む記事に絞るという運用でも実務上は足ります。
点検は誰が担当すべきですか
書き手ではない人が望ましいです。書き手は内容を知っているため、指示語が追えるか、話が飛んでいないかを判断できません。編集の担当がいない体制では、書いた翌日に自分で読み返すだけでも精度が上がります。時間を置くと読者の目に近づきます。
読みやすさをAIに判定させてもいいですか
一文の長さや漢字比率の抽出、要旨が伝わっているかの診断には使えます。一方で文体の修正案をそのまま反映すると、媒体全体の調子が均されて特徴が消えます。指摘を受け取る道具として使い、直すかどうかは人が判断する、という切り分けが実務的です。
まとめ
読み終えられない記事の原因は、内容の不足より前に文と画面の形にあることが多いです。一文は40字から60字を目安に、句読点が3個を超えた文は切る。段落は110字から160字の1主張に収め、先頭に結論を置く。見出しの間隔は画面1枚から2枚を超えないところで区切り、指示語は名詞に戻す。漢字は3割を目安にしつつ、専門用語は開かない。ここまでが原稿の側の調整です。
画面の側では、行間を文字の大きさの1.7倍から1.8倍に、1行を35字から40字までに、強調を1段落1か所までに抑えます。そしてスマートフォンの実機で通読してください。1行20字という条件では、パソコンで2行の文が6行に伸び、5列の表は比較できなくなります。書き手と別の人が公開前に通読する体制にすると、形の問題は高い確率で拾えます。
直す順番は、見出しの抜き出し、一文の長さ、段落の分量、指示語、装飾の数、実機での通読です。構成の問題を文の手直しでは隠せないため、必ず見出しから始めてください。効果はスクロールの到達と滞在の時間で確かめます。まずは公開済みの記事を1本開き、見出しだけを紙に書き出して筋が通るかを読んでみてください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
コンテンツ制作にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
