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法律事務所がホームページに載せるコラムの原稿を、事務所の表記ルールと弁護士の広告の規程に照らして校正し、直しの案を付ける

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

法律事務所がホームページに載せるコラムや解決事例の原稿を、事務所の表記ルールと、弁護士の業務広告の規程・指針から作った確認の一覧に照らして校正します。当たる箇所ごとに根拠と直しの案を付けて返し、確認する弁護士は指摘の表から読み始められます。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Gemini/Microsoft Copilot
対象業界
士業
対象部門
マーケティング
対象業務
内容確認・チェック/書類作成
主な課題
人手が足りない/属人化している/確認ミスが多い
AIで行う処理
校正
主な効果
品質標準化/属人化解消/工数削減
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
半自動化
費用感
SaaS追加(小)
人間の確認
条件付き
現在工数
20h/月
AI導入後
8h/月
想定削減
60%
年間削減
144h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 書き手が原稿を共有フォルダに置き、広報担当に知らせる
  2. 広報担当が原稿を印刷し、表記ルールの文書を横に置いて、揺れと送り仮名を赤で直す
  3. 「最も」「必ず」のような気になる言い回しに付箋を付ける
  4. 弁護士が原稿と付箋を読み、広告の規程に照らして直す箇所を決める
  5. 解決事例は、弁護士が担当した弁護士に依頼者の同意の有無を確かめる
  6. 広報担当が直しを書き手に返し、書き手が直した原稿を再び確かめる
  7. 管理画面に入れて公開する
導入後(After)
  1. 人書き手が原稿を共有フォルダに置き、広報担当に知らせる
  2. 人広報担当が ChatGPT のプロジェクトで新しいチャットを開き、原稿と掲載の情報を貼る
  3. 【AI】 原稿を段落ごとに読み、表記ルールに外れる箇所を挙げる
  4. 【AI】 広告の確認の一覧に当たるおそれのある箇所を、一覧の番号と直しの案付きで挙げる
  5. 【AI】 件数・金額・解決の結果・依頼者に触れる記述を、事実の確認が要る箇所として挙げる
  6. 人広報担当が表記の指摘を確かめ、採るものを原稿に反映する
  7. 人弁護士が広告と事実の確認の指摘だけを読み、直すかを決める
  8. 人解決事例は、担当弁護士が依頼者の同意の記録を確かめる
  9. 人直した原稿を管理画面に入れて公開し、指摘と判断を記録の表に残す
各工程の詳しい説明を読む
  1. 書き手が原稿を共有フォルダに置き、広報担当に知らせる
  2. 広報担当が原稿を印刷し、表記ルールの文書を横に置いて、揺れと送り仮名を赤で直す
  3. 「最も」「必ず」のような気になる言い回しに付箋を付ける
  4. 弁護士が原稿と付箋を読み、広告の規程に照らして直す箇所を決める
  5. 解決事例は、弁護士が担当した弁護士に依頼者の同意の有無を確かめる
  6. 広報担当が直しを書き手に返し、書き手が直した原稿を再び確かめる
  7. 管理画面に入れて公開する

(a)確認が1人に集まって原稿が止まる。 4番目は弁護士にしかできないと考えられていて、繁忙な週には、公開予定日を過ぎても原稿が机の上に残ります。 法改正のお知らせは、施行日に間に合わないと載せる意味が薄れます。

(b)言い回しの見落としが、書き手によって偏る。 外部のライターは一般のウェブ記事の書き方に慣れていて、「業界最安」「完全サポート」「たちどころに解決」のような表現を自然に使います。 広報担当が付箋を付けるかどうかは、その人がその言い回しを危ないと知っているかで決まります。

(c)「専門」の表示が、分野ページの見出しに紛れる。 分野ごとのページを作ると、見出しに「相続専門」「交通事故のプロ」と書きたくなります。日弁連の指針は、客観性が担保されないまま専門家・専門分野と表示することを控えるのが望ましいとし、スペシャリスト、プロ、エキスパートも同様としています。 本文より目立つ見出しほど、確認で読み飛ばされます。

(d)解決事例の同意の確認が、口頭で終わる。 5番目は、担当弁護士に聞いて「大丈夫」と返ってくれば済ませています。同意を書面か電磁的方法でもらっているかは、記録に残っていません。

(e)外部の媒体に出す原稿は、確認の流れに乗らない。 法律情報のサイトや業界誌から寄稿やインタビューを頼まれると、弁護士が直接やり取りし、広報担当を通りません。規程第8条は、第三者が行う規程に抵触する情報の伝達や表示に協力することを禁じ、指針は原稿の提供やインタビューへの応答を「協力」の例に挙げています。 媒体が付けた見出しに「勝訴率」や順位付けが入っていても、事務所の側で気づく機会がありません。

  1. 【人】 書き手が原稿を共有フォルダに置き、広報担当に知らせる
  2. 【人】 広報担当が ChatGPT のプロジェクトで新しいチャットを開き、原稿と掲載の情報を貼る
  3. 【AI】 原稿を段落ごとに読み、表記ルールに外れる箇所を挙げる
  4. 【AI】 広告の確認の一覧に当たるおそれのある箇所を、一覧の番号と直しの案付きで挙げる
  5. 【AI】 件数・金額・解決の結果・依頼者に触れる記述を、事実の確認が要る箇所として挙げる
  6. 【人】 広報担当が表記の指摘を確かめ、採るものを原稿に反映する
  7. 【人】 弁護士が広告と事実の確認の指摘だけを読み、直すかを決める
  8. 【人】 解決事例は、担当弁護士が依頼者の同意の記録を確かめる
  9. 【人】 直した原稿を管理画面に入れて公開し、指摘と判断を記録の表に残す

7番目が、この設計の分かれ目です。 弁護士は原稿を頭から読み直す前に、広告と事実の確認の指摘から読みます。 表記の指摘は広報担当が片付けておくので、弁護士の手元に来るのは判断の要る箇所だけになります。

AIは「規程に反する」とは書きません。 書くのは「確認の一覧の何番に当たるおそれ」までで、反するかどうかは弁護士が決めます。 規程の解釈は、指針も「形式的な違反を問うことなく、常に具体的事例に応じた実質的な規程の解釈を旨としなければならない」としているところです。

02今回想定するシステム構成

構成図
原稿(文書ファイル)+ 掲載の情報(分野・書き手・掲載先・事例かどうか)
   │  広報担当が本文を貼る
   ▼【トリガー】原稿が共有フォルダに置かれた知らせ
ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト)
   │  プロジェクトの指示:指摘の分け方、出力の表の形、してはいけないこと
   │  Sources:事務所の表記ルール、広告の確認の一覧(規程・指針から作成)、
   │           過去に直した言い回しの例
   ▼
【表記の指摘】【広告の確認の指摘】【事実の確認が要る箇所】
   ▼
【広報担当が表記を反映】→【弁護士が広告と事実の指摘を判断】
   ▼
管理画面に入れて公開 → 記録の表に指摘と判断を残す
役割想定する製品代替候補
処理ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト機能)Claude、Gemini、Microsoft Copilot
記録校正の記録の表(共有の表計算)原稿の共有フォルダ内の記録
公開ホームページの管理画面-

新しく足すのは、ChatGPT の業務用ワークスペースと、そのプロジェクトだけです。 ホームページの管理画面と共有フォルダは今あるものを使います。ChatGPT から管理画面へ自動で書き込むことはしません。 公開ボタンを押すのは、弁護士の確認が済んだ後の人です。

プロジェクトは、関連するチャット・ファイル・指示をまとめておく機能です。 公式の案内では、プロジェクトの指示はそのプロジェクトのチャット全体に適用され、アップロードしたファイルと接続した情報は Sources の欄に置かれます。 表記ルールと広告の確認の一覧を一度置けば、広報担当が替わっても同じ基準で指摘が返ります。

プロジェクトはパソコンのフォルダを直接見に行きません。 公式の案内でも、ChatGPT のプロジェクトはパソコン上のフォルダへの直接のアクセスを持たないとされています。原稿は毎回チャットに貼り、ルールの文書は Sources にアップロードします。

業務用のワークスペースを使うのは、原稿の扱いのためです。 公式の案内では、Business・Enterprise・Edu のワークスペースのデータは既定でモデルの学習に使われないとされ、会話の保持はワークスペースの設定に従うとされています。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

書き手が原稿を共有フォルダに置き、広報担当に知らせたことを起点にします。 広報担当は、その日のうちにプロジェクトに原稿を貼ります。校正を弁護士の手が空くまで待たせないことが、この構成の目的の半分です。

原稿1本につき、チャットを1つにします。 同じチャットに次の原稿を貼ると、前の原稿の指摘が混ざります。チャットの名前は「分野+公開予定日+題名の先頭」にし、後から同じ原稿のやり取りを探せるようにします。

公開予定日の3営業日前を、貼る期限にします。 弁護士の確認と、書き手への差し戻しと、直した原稿の再確認に1日ずつかかる想定です。法改正のお知らせは、施行日から逆算して書き手に締め切りを伝えます。

直した原稿は、同じチャットにもう一度貼ります。 2回目は「前回の指摘のうち直っていないもの」と「直したことで新しく生じたもの」だけを挙げさせます。全体をもう一度校正させると、1回目に採らなかった指摘がまた出てきます。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
原稿題名、見出し、本文、相談の案内の文共有フォルダ(広報担当が貼る)
掲載の情報分野、書き手、掲載先のページ、解決事例かどうか、公開予定日広報担当が書き添える
表記ルール用字用語(「とき」「時」など)、数字と記号、敬体、事務所名・弁護士名の書き方、法令名の書き方Sources
広告の確認の一覧規程・指針から事務所が作った確認の項目と番号Sources
過去の直しの例過去に直した言い回しと、直した後の形Sources

質を決めるのは、広告の確認の一覧です。 規程と指針のPDFをそのまま置くこともできますが、どちらも縦書きで、機械で文字を取り出すと行の順が崩れることがあります。 そこで、事務所が規程と指針から確認の項目を抜き出し、番号を付けた一覧を作って置きます。

番号確認の項目根拠
A-1事実に合致しない記載(経歴、架空の事例、実在しない推薦文)規程第3条第1号、指針
A-2誤導・誤認のおそれ(別の事件の結果を同じように得られると思わせる、報酬の曖昧な表示)規程第3条第2号、指針
A-3誇大・過度な期待(「どんな事件でも解決」「たちどころに解決」)規程第3条第3号、指針
A-4困惑・過度な不安をあおる表現規程第3条第4号、指針
A-5特定の弁護士・事務所との比較規程第3条第5号、指針
A-6勝訴率の表示規程第4条第1号
A-7依頼者・受任中の事件・過去の事件の表示(同意などの条件)規程第4条第2号〜第4号
A-8「専門」「スペシャリスト」「プロ」「エキスパート」の表示指針(専門分野と得意分野の表示)
A-9「最も」「一番」「完璧」「顧客満足度」「常勝」「不敗」などの用語指針(文脈によって問題となり得る用語)
A-10弁護士の氏名・所属弁護士会の表示規程第9条

一覧の番号は、指摘の根拠の欄にそのまま写させます。 弁護士は番号を見れば、どの考え方の指摘かがすぐ分かります。一覧を作るときの原本は、日弁連のサイトに載っている規程と指針の最新版です。 規程は令和7年12月5日、指針は令和8年2月19日の改正が最新の記載でした。

Step3

データの取得方法を決める

原稿は、共有フォルダの文書から本文をコピーして貼ります。 文書ファイルを添付する方法もありますが、見出しと本文の区別が崩れることがあるので、見出しの前に「【見出し】」と付けて貼る決まりにします。

取るものどこから何に使うか
本文と見出し共有フォルダの原稿校正の対象
掲載先のページホームページの管理画面の設定分野ページの見出しとの組み合わせを見る
解決事例の同意の記録事件の記録(担当弁護士が持つ)事実の確認の指摘に答える
相談の案内の文原稿の末尾、またはページの共通部分誇大・誤導の確認の対象に含める

相談の案内の文は、原稿に無くても貼ります。 ページの末尾に共通で付く「無料相談受付中」「24時間受付」のような文は、原稿の書き手が書いたものでなくても、読む人には同じページの文として見えます。 指針は、相談体制が整っていないのに「24時間365日相談対応」と書く例を、誤導・誤認のおそれのある広告として挙げています。

依頼者の実名や事件番号は、貼る前に伏せます。 解決事例の下書きには、書き手のメモとして依頼者の名前が残っていることがあります。原稿の段階で「依頼者A」に置き換えてから貼るのを、広報担当の手順にします。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 見出しの印 … 見出しの前に「【見出し】」、相談の案内の前に「【案内】」を付けます
  2. 段落の番号 … 段落の頭に(1)(2)…と番号を振ります。指摘の位置を番号で示させるためです
  3. 依頼者の情報を伏せる … 実名、事件番号、地名のうち依頼者が特定されうるものを置き換えます
  4. 掲載の情報を書き添える … 分野、書き手、掲載先、解決事例かどうか、公開予定日を本文の前に書きます
  5. 長さの確認 … 1本が1万字を超えるときは、見出しで2つに分けて別のチャットにします

2番目を省くと、指摘の位置が分からなくなります。 「3段落目の後半」のような書き方では、弁護士が原稿のどこを見ればよいかを探すことになります。段落の番号と原文の引用の両方を指摘に入れさせます。

3番目は、校正の質のためでもあります。 実名が残っていると、AIはそれを「依頼者の表示」として毎回指摘し、本当に見るべき指摘がその中に埋もれます。

Step5

AIに処理させる

させるのは、原稿の中から確認すべき箇所を拾い、種類・根拠・直しの案を付けることだけです。

見るものさせること判断できないときの扱い
用字・送り仮名・数字表記ルールに外れる箇所を挙げ、ルールの番号を付けるルールに無い揺れは「ルールに無い」と書く
言い回し・見出し広告の確認の一覧に当たるおそれのある箇所を挙げる当たるか迷うものも挙げ、「迷い」と書く
件数・金額・結果事実の確認が要る記述として挙げる正しいかは判断しない
依頼者・事件の記述同意の確認が要る記述として挙げる同意があるかは判断しない
法令名・条番号書き方を表記ルールに照らす条文の中身が正しいかは判断しない
直しの案当たる箇所ごとに、言い換えの案を1つ出す言い換えで意味が変わるときはそう書く

右端の「迷うものも挙げる」が、この構成の要です。 規程に当たるかどうかは文脈で変わり、指針も「最も」「一番」などは文脈により問題になり得る用語としています。AIに当たる・当たらないを決めさせると、迷った箇所が黙って落ちます。 落とすのは弁護士です。

させないこと理由
規程に反するかの結論弁護士が具体的な文脈で判断する
件数・金額・経歴が事実かの判断AIには確かめる材料が無い
依頼者の同意があるかの判断同意の記録は事件の記録にある
法律の解説の中身が正しいかの判断校正の範囲を超える。書き手の弁護士が責任を持つ
原稿全体の書き直し書き手の文体が消え、どこを直したか分からなくなる

4行目を明記しないと、AIは解説の中身にも意見を書きます。 法定相続分や時効の説明に「最新の改正を反映していない可能性」と書かれると、校正の指摘と法律上の意見が同じ表に並び、弁護士の確認がかえって重くなります。

Step6

指示内容を固定する

次の文をプロジェクトの指示に置きます。 原稿ごとのチャットでは、原稿と掲載の情報を貼るだけにします。

あなたは法律事務所の広報担当として、ホームページに載せる原稿を
公開前に校正する立場です。Sources にある「表記ルール」と
「広告の確認の一覧」に照らして、確認すべき箇所を挙げてください。

【指摘の種類】
- 表記 ......... 表記ルールに外れる箇所
- 広告 ......... 広告の確認の一覧に当たるおそれのある箇所
- 事実の確認 ... 件数・金額・結果・経歴・依頼者・事件に触れる記述

【出し方】
- 指摘ごとに、段落の番号、原文の引用(そのまま写す)、種類、
  根拠(表記ルールの番号または確認の一覧の番号)、直しの案、
  迷いの有無を、表の1行にしてください。
- 種類ごとに表を分け、広告、事実の確認、表記の順に並べてください。
- 見出し(【見出し】)と相談の案内(【案内】)も本文と同じく見てください。
- 当たるか迷う箇所も挙げ、迷いの欄に「迷い」と書いてください。

【厳守事項】
- 「規程に違反する」「違反しない」と結論を書かないでください。
  書くのは「確認の一覧の何番に当たるおそれ」までです。
- 件数・金額・経歴・解決の結果が正しいかを判断しないでください。
  事実の確認の欄に挙げるだけにしてください。
- 依頼者の同意があるかを推測しないでください。
- 法律の解説の中身が正しいかについて意見を書かないでください。
- 原稿全体を書き直さないでください。直しの案は指摘した箇所だけにし、
  言い換えで意味が変わるときはそう書いてください。
- 原文の引用は一字も変えずに写してください。
- Sources に無いルールを作らないでください。ルールに無い揺れは
  「ルールに無い」と書いてください。

【掲載の情報】{分野/書き手/掲載先/解決事例か/公開予定日}
【原稿】{段落番号付きの本文}

「結論を書かない」を明記しないと、表の中に「違反です」と書かれます。 広報担当がそれを読んで弁護士に回さずに直してしまうと、弁護士が判断する機会がそのまま消えます。 指摘はいつも「おそれ」で止め、判断を弁護士に残します。

「原文の引用は一字も変えずに」も同じ理由です。 引用が少しでも言い換えられていると、原稿の中で検索して見つけられません。弁護士が引用で原稿を検索し、前後の文脈ごと読めることが、確認を速くします。

Step7

出力形式を固定する

チャットには、次の形の表で返させます。 種類ごとに表を分け、広告の表を先頭に置きます。

段落原文の引用種類根拠直しの案迷い
見出し相続専門の弁護士が対応します広告A-8相続を取扱い分野とする弁護士が対応します-
(3)当事務所ではどんな相続の争いも解決してみせます広告A-3相続の争いについて、解決に向けた方針をご説明します-
(5)遺産分割で3,000万円を獲得した事例があります。あなたも可能です広告A-2「あなたも可能です」を削り、事例の前提を書き添える-
(5)遺産分割で3,000万円を獲得した事例事実の確認A-1、A-7(金額と依頼者の同意を担当弁護士が確認)-
案内24時間365日いつでもご相談いただけます広告A-2受付の時間と、弁護士が対応する時間を分けて書く迷い
(2)相続人の範囲を調べる時は表記表記ルール3相続人の範囲を調べるときは-

表で返させる理由の1つ目は、そのまま記録の表に貼れることです。 共有の表計算に貼り、右に「採否」「判断した人」「理由」の列を足します。弁護士の判断が、指摘と同じ行に残ります。

2つ目は、種類で読む人を分けられることです。 広報担当は表記の表だけを見て反映し、弁護士は広告と事実の確認の表だけを見ます。弁護士が表記の指摘に時間を使わずに済みます。

3つ目は、「迷い」の列で読む順を決められることです。 迷いの付いた指摘は、弁護士が原稿の前後を読んで判断します。迷いの付かない広告の指摘は、直しの案を採るかどうかだけを決めれば足ります。

「直しの案」の欄に法律上の内容を書かせないことも大事です。 上の表の4行目のように、事実の確認の指摘には直しの案ではなく「誰が何を確かめるか」を書かせます。AIが金額を変えた案を出すと、確かめていない数字が原稿に入ります。

Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
共有フォルダ広報担当が原稿をコピー原稿の本文と見出し
ChatGPT のプロジェクトチャットに貼る指摘の表を返す
校正の記録の表指摘の表を貼り、判断の列を足す採否・判断した人・理由
事件の記録担当弁護士が確かめる解決事例の依頼者の同意
ホームページの管理画面広報担当が入力確認の済んだ原稿だけを公開

ChatGPT と管理画面は、つなぎません。 公開する原稿は、弁護士の判断が記録の表に残ったものだけです。自動で公開まで進む経路を作ると、「迷い」の付いた指摘が判断されないまま載ります。

事件の記録にも、ChatGPT からは触れません。 同意の有無は、担当弁護士が事件の記録を開いて確かめ、記録の表に「同意あり(書面)」のように書きます。規程は、依頼者の同意を書面又は電磁的方法によるものとしています。 口頭の確認で済ませないための列です。

Step9

人が確認する

人が見るのは、表の全行です。ただし、読む人を分けます。

  1. 広報担当が表記の表を見る … ルールの番号を確かめ、採るものを原稿に反映します。「ルールに無い」と書かれた揺れは、表記ルールに足すかを月1回まとめて決めます
  2. 弁護士が広告の表を見る … 迷いの付いた行から読み、原稿の前後の文脈で判断します。直しの案を採るか、別の言い方にするか、そのままにするかを記録します
  3. 弁護士が事実の確認の表を見る … 件数・金額・経歴を確かめ、解決事例は担当弁護士に同意の記録を確かめます
  4. 直した原稿をもう一度貼る … 直っていない指摘と、直したことで新しく生じた指摘だけを確かめます

2番目で「そのまま」にした判断も記録します。 「このときは文脈から問題ないと判断した」という記録があれば、次に同じ言い回しが出たときに、弁護士は前の判断を見て決められます。 判断を残さないと、毎回同じ議論をすることになります。

目標は、1本12分です。 広報担当の表記の反映が5分、弁護士の広告と事実の確認が7分の想定で、弁護士が原稿を頭から読む時間は含みません。 弁護士が全文を読み直したくなる原稿は、書き手との相談に回します。

Step10

例外に対処する

起きること対応
指摘が数十件出る原稿の書き方そのものに問題がある。校正ではなく書き手との相談に回す
指摘が1件も出ない原稿が短いか、Sources が読まれていない。確認の一覧の番号を1つ挙げさせて確かめる
引用が原文と違う引用で検索して見つからない指摘は採らない。同じチャットで原文のまま写し直させる
「違反です」と書かれる指示に反している。その行は弁護士の判断に回し、指示を見直す
依頼者の実名が残ったまま貼ったチャットを消し、伏せてから貼り直す。伏せ忘れを記録して手順を見直す
規程・指針が改正された確認の一覧を作り直し、古い版を Sources から消してから新しい版を置く
外部ライターが同じ言い回しを繰り返す過去の直しの例をライターにも渡す
他の士業との共同のページ規程の対象と、相手の士業の規程の両方を確かめる。この構成では片方しか見ない

1行目を見逃さないでください。 指摘が多すぎる原稿を1件ずつ直すと、直した後の原稿は書き手の文章ではなくなります。 書き手に書き方の要点を伝えて書き直してもらうほうが、次の原稿にも効きます。

Step11

記録を残す

  • 公開した原稿と、公開した日・掲載先のページ
  • ChatGPT のチャットの名前(原稿との対応)
  • 指摘の表と、行ごとの採否・判断した人・理由
  • 解決事例の依頼者の同意の種類(書面・電磁的方法)と、確かめた弁護士
  • そのとき使った確認の一覧と表記ルールの版
  • 書き手ごと・確認の一覧の番号ごとの指摘の件数

規程は、広告をした弁護士等に、広告物またはその複製などの記録と、依頼者の同意を証する書面などを、広告が終了した時から3年間保存することを求めています。 記録の表に公開した原稿と同意の種類を残しておけば、この保存の一部をそのまま兼ねられます。 何を保存の対象とするかは、事務所で決めてください。

最後の行は、書き手への説明の材料になります。 特定の書き手で A-9 の指摘が続くなら、その人に用語の一覧を渡すほうが、毎回直すより早く減ります。

04実装レベルの3段階

最小構成:チャットにルールの文書と原稿を毎回添付して校正させる / 1本ずつの指摘の拾い出し
半自動化:上記+プロジェクトに指示と Sources を置き、原稿を貼るだけで決まった表が返る / 指摘の拾い出しと、表の形の統一
本格構成:上記+原稿の保存を起点に API で校正し、記録の表に指摘を自動で書き出す / 校正の起動と記録までの全体

本記事の想定は、半自動化です。 月40本なら、広報担当が貼る手間は1本1分ほどで、自動で起動する仕組みを作る費用に見合いません。 指示と Sources がプロジェクトにまとまっていることのほうが効きます。 最小構成との差は、ルールが毎回同じになることです。 毎回添付する形だと、古い版の一覧を添付した日だけ指摘が変わります。プロジェクトに置けば、版を替えるのは1か所です。 本格構成に進むのは、原稿が月100本を超えたときです。 分野のサイトを増やしたり、SNSの投稿まで校正に含めたりすると、貼る手間が積み上がります。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
2 名
月間件数
40 件
1件あたり現在時間
30 分
1件あたり導入後時間
12 分
現在  40件 × 30分 ÷ 60 = 20 時間/月
導入後 40件 × 12分 ÷ 60 = 8 時間/月
月間削減時間
12h
削減率
60%
年間削減時間
144h
年間金額換算(時間単価4,000円)
58万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

AI活用について相談する

06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 相続・離婚・交通事故・労務などの分野ごとにホームページやコラムを持ち、弁護士・事務職員・外部のライターが毎月コラムや解決事例を書いている法律事務所。公開前の確認を特定の弁護士1人が担っていて、その人の手が空くまで原稿が止まる場合。表記の揺れと、「最も」「必ず」のような言い回しの見落としが、公開後に見つかったことがある場合。
向いていない
  1. コラムを年に数本しか書かず、所長が1本ずつ時間をかけて読める場合。業務用の生成AIのワークスペースを契約できず、原稿を個人のアカウントに貼ることになる場合。依頼者の実名や事件の詳細を含む下書きを、そのまま外部のサービスに貼る運用しかできない場合。なお、原稿が規程に反するかの最終判断、解決事例の掲載について依頼者の同意があるかの確認は、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 過去3か月に公開したコラムと解決事例から10本を選ぶ(公開前に弁護士が直した原稿を必ず入れる)
  2. 直す前の原稿を用意し、段落番号を振る
  3. 表記ルールと、規程・指針から作った確認の一覧を、ChatGPT のチャットに添付する
  4. 第7章の指示を貼り、10本を1本ずつ校正させる
  5. 出てきた指摘を、弁護士が実際に直した箇所と突き合わせる

10本の目的は、「確認の一覧の作り方で指摘が拾えるか」を確かめることです。 プロジェクトを整える前に、ここを見ます。

出てきた内容判断
弁護士が直した箇所がほぼ挙がったプロジェクトを作って運用に進む
直した箇所が拾われず、表記の指摘ばかり出る確認の一覧の項目が粗い。言い回しの例を一覧に足す
「違反です」と書かれる、解説の中身に意見が出る指示の書き方で直る。構成は有効

2行目が出たら、確認の一覧を見直します。 「誇大な表現」とだけ書いた項目では拾われず、指針に載っている具体的な言い回しの例を項目に並べると拾われるようになります。

10本のうち2本は、外部ライターの原稿にしてください。 弁護士の書いた原稿と外部ライターの原稿では、出てくる指摘の種類が違います。弁護士の原稿では表記と事実の確認、外部ライターの原稿では A-3 や A-9 の言い回しが多く出るはずです。 両方で拾えることを確かめてから、プロジェクトに進みます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
「違反です」と結論が書かれる結論を禁じ、「当たるおそれ」で止める。 根拠は一覧の番号で書かせる
指摘の引用が原文と違う一字も変えずに写させる。検索で見つからない指摘は採らない
規程のPDFをそのまま置いて拾われない縦書きで文字の順が崩れることがある。確認の一覧に作り直して置く
確認の一覧の項目が粗くて拾われない指針に載っている言い回しの例を項目に並べる
見出しの「専門」が読み飛ばされる見出しに印を付けて貼り、本文と同じく見させる
共通の相談の案内が校正の対象から漏れる原稿に無くても【案内】として貼る
解説の中身に意見が書かれる中身への意見を禁じる。校正の範囲を指示に書く
依頼者の実名を貼ってしまう伏せる手順を貼る前の決まりにする
古い版の一覧が Sources に残る版を替えるときは古い版を消してから置く
弁護士の判断が残らない記録の表に採否・判断した人・理由の列を持たせる
外部の媒体への寄稿が校正を通らない寄稿の原稿も同じプロジェクトに貼る。媒体の見出しと紹介文も貼って見せる

上の2行が、この構成の失敗のほとんどです。 どちらも、判断を弁護士の手から離してしまうという同じ型です。結論が書かれれば読む人が判断を省き、引用が違えば文脈を読めなくなります。

3行目と4行目は、最初の1か月で効いてきます。 確認の一覧が粗いと、AIが拾うのは表記ばかりになり、弁護士が結局全文を読むことになります。 一覧を具体的にするほど、弁護士の時間が減ります。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 公開前の原稿、書き手の名前、そして解決事例の下書きに残っている依頼者や事件の情報です。

  1. 依頼者の情報を貼る前に伏せる … 規程は、依頼者や過去に取り扱った事件の表示に同意などの条件を付けており、指針は過去の事件を守秘義務にかかる事項としています。公開前の下書きであっても、実名や事件番号を外部のサービスに貼らない手順にします
  2. 業務用のワークスペースを使う … 個人のアカウントに原稿を貼らないでください。業務用のワークスペースのデータは既定で学習に使われないとされ、会話の保持はワークスペースの設定に従います。削除したチャットは、一般に30日以内に完全削除の予定に入るとされています
  3. 規程に反するかをAIに決めさせない … 指摘は「おそれ」までで止め、判断と、その理由の記録は弁護士が行います
  4. 件数・金額・経歴をAIに埋めさせない … 規程は、事実に合致していない広告を禁じています。確かめていない数字が直しの案から原稿に入らないようにします
  5. 確認の一覧を最新に保つ … 規程も指針も改正されます。一覧に版と作成日を書き、日弁連のサイトで改正があれば作り直します
  6. 他の士業の規程は別に見る … 税理士・司法書士などとの共同のページでは、それぞれの資格の規程があります。この構成の確認の一覧は弁護士の規程だけを扱います
  7. 外部の媒体への寄稿も同じ流れに乗せる … 指針は、事実に反する「勝訴率100パーセント」のような記載をした記事や、特定の弁護士の優劣を論じるランク付けの記事を、第三者の抵触行為の例に挙げています。寄稿する原稿もプロジェクトで校正し、媒体が付ける見出しと紹介文を公開前に見せてもらうことを、引き受けるときの条件にします

誤りが起きた場合のリスクは、言い過ぎを見落として公開することと、AIの「違反」の一言で弁護士の判断を経ずに直してしまうことの2つです。 前者は確認の一覧の粗さから、後者は指示の書き方から起きます。どちらも、指摘を「おそれ」で止めて弁護士に回す設計で防ぎます。

10まず何から始めるか

1週目:確認の一覧を作る

日弁連のサイトから規程と指針の最新版を取り、確認の項目に番号を付けた一覧を作ります。 指針に載っている言い回しの例も項目の下に並べます。あわせて、事務所の表記ルールが文書になっているかを確かめます。

2週目:10本で試す

過去に弁護士が直した原稿10本を、チャットで校正させます。弁護士が直した箇所が拾われているか、結論が書かれていないかを最優先で見ます。

3週目:プロジェクトを作る

ワークスペースにプロジェクトを作り、指示と Sources を置きます。依頼者の情報を伏せる手順と、記録の表の列(採否・判断した人・理由)を決めます。

4週目:新しい原稿で回す

その月の新しい原稿を、すべてプロジェクトで校正してから弁護士に回します。弁護士が1本に何分かかったかを測ります。

2か月目: 「ルールに無い」と書かれた揺れを表記ルールに足し、書き手ごとの指摘の件数を見て、外部ライターに過去の直しの例を渡します。3か月目以降: 1本30分が何分になったかを実測します。公開予定日を過ぎる原稿が無くなった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-08/最終更新:2026-10-08
確認した内容情報源確認日
禁止される広告(事実に合致していない/誤導又は誤認のおそれ/誇大又は過度な期待/困惑・過度な不安/特定の弁護士・事務所との比較/法令・会則違反/品位・信用を損なうおそれ)。表示できない広告事項(訴訟の勝訴率、依頼者・受任中の事件・過去の事件の表示とその例外)。弁護士の氏名・所属弁護士会の表示。広告物や同意を証する書面等を広告終了から3年間保存すること。最新の改正が令和7年12月5日であること日本弁護士連合会: 弁護士等の業務広告に関する規程2026-10-08
解説動画と顧客誘引の目的の考え方。誇大・誤導・比較の例(「どんな事件でも解決してみせます」「たちどころに解決します」「24時間365日相談対応」など)。専門家・専門分野の表示を控えるのが望ましいこと。「最も」「一番」「完璧」「顧客満足度」「常勝」「不敗」などが文脈によって問題となり得ること。形式的な違反を問わず実質的に解釈すること。第三者の抵触行為の例(「勝訴率100パーセント」の記載、ランク付けの記事)と、原稿の提供やインタビューへの応答が「協力」に当たること。最新の改正が令和8年2月19日であること日本弁護士連合会: 業務広告に関する指針2026-10-08
プロジェクトの指示がそのプロジェクトのチャット全体に適用されること。アップロードしたファイルと接続した情報が Sources に置かれること。ChatGPT のプロジェクトがパソコン上のフォルダへの直接のアクセスを持たないことChatGPT ドキュメント: Projects2026-10-08
Business・Enterprise・Edu のワークスペースのデータが既定で学習に使われないこと。会話の保持がワークスペースの設定に従い、削除したチャットが一般に30日以内に完全削除の予定に入ることChatGPT ドキュメント: Work cloud security2026-10-08

原稿が規程に反するかどうか、解決事例の掲載に依頼者の同意があるかどうかは、事務所の弁護士が判断してください。 本記事は日弁連の規程と指針で確認できた範囲だけを扱っています。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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