AIに画面を見せる前の確認項目一覧|映り込む情報の線引き

「画面を見せながらAIに聞くと早いと聞いたけれど、見せた画面のどこまでが向こうに渡っているのか分からない」「操作の手順をAIに画面で見てもらったあと、通知の欄に取引先の名前が出ていたことに気づいた」。画面やカメラの映像をAIに見せられる機能が身近になってから、現場の担当者からはこうした声が少しずつ届くようになりました。便利さを知ったうえで、渡した中身に自信が持てないという戸惑いです。ただ、足りないのは機能の使い方の知識ではありません。本当は、見せる前に画面を確かめる手順と、見せてよい画面の線引きが決まっていないのです。この記事では、AIに画面を見せる前の確認項目を一覧にし、映り込みやすい情報の種類、記録の残り方、管理者が設定で決められる範囲、社内規程に足す一文までを整理します。
カメ先生画面を見せる機能は、文章で説明しにくい操作や表の読み方を、その場で見ながら教えてもらえる。ただ、AIは質問に関係ある部分だけを選んで受け取ってくれるわけじゃない。映っているものは全部、質問の材料として渡るんだ。
カメ子質問と関係ない通知や、隣の窓に開いていた資料もですか。
カメ先生そう。だから見せる前に、窓を閉じる、通知を止める、共有する範囲を窓一つに絞る、といった確認を手順にしておく。AIに任せるのは画面の説明と操作の案内までで、どの画面なら見せてよいかは人が決める。映ってはいけないものがないかをAIに判断させることはしないんだよ。
カメ子見せる前の数十秒の確認が、いちばん効くということですね。
- 画面を見せると、質問に関係ない通知・別の窓・顧客の情報・人の顔まで一緒に渡る
- 開いている窓、通知、共有の範囲、会議中の画面、カメラの背景を見せる前に確かめる
- 記録の残り方と管理者の設定を法人契約で確かめ、社内規程に一文を足して手順にする
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画面を見せて質問できる機能は、もう身近にある
グーグルのジェミニでは、音声でやり取りするジェミニ・ライブの中で、スマートフォンの画面やカメラの映像を共有して質問できます。マイクロソフトのコパイロットにも、画面やアプリを共有して見せる「ビジョン」という機能があり、公式サポートの説明では、音声の会話を始めてから画面の共有を選び、共有する画面かアプリを選ぶ流れになっています。同時に共有できるのは二つのアプリまでで、共有中は対象の周りに枠線が表示されます。
法人向けにも広がっています。マイクロソフトの法人向けのコパイロットについて、2026年6月の解説記事は、有償のライセンスを持つ利用者には画面とカメラの共有が既定で使える状態になり、2026年7月までに展開が終わる見込みだと紹介しています。社員が気づかないうちに、使える機能の一覧に入っていることがある、ということです。
提供の範囲や対応する端末、言語は、各社の更新で変わります。自社の契約で使えるかどうかは、管理者の画面と公式の案内で確かめてください。本稿で扱うのは、画面やカメラの映像を「見せて質問する」使い方です。AIに画面を操作させる使い方は、任せる範囲の考え方がまったく違うので、別の記事で整理しています。
見せた画面は、質問に関係ない部分まで丸ごと渡る
文章で質問するときは、送る前に自分で書いた文を読み返せます。画面を見せる場合は違います。共有した範囲に映っているものは、質問に関係あるかどうかに関係なく、AIが受け取る材料になります。表の読み方を聞くつもりで画面を見せても、表の横に開いた顧客名簿や、画面の端に出た通知の文面まで一緒に映り込みます。
しかも、映像は一瞬では終わりません。画面の共有は会話が続くあいだずっと続くので、質問の途中で届いたメールの通知、うっかり切り替えた別の窓、スクロールの途中で見えた行まで、共有しているあいだに映ったものはすべて渡る可能性があると考えておきます。見せる前に一度確かめても、会話の途中で状態が変われば意味がありません。
もう一つ見落とされやすいのが、映ったものが記録として残るかどうかです。ジェミニのヘルプでは、ジェミニ・ライブで共有した画面やカメラの映像の一部が、アクティビティを保存する設定になっていれば記録に残ると書かれています。見せた画面は、会話が終われば消えるものではないことがある、という前提で確認項目を組み立てます。
映り込みやすい情報の種類と、出てくる場所
何が映り込むかは、見せる場面によって変わります。パソコンの画面、会議の画面、スマートフォンのカメラの三つに分けて、映り込みやすい情報と止め方を並べておきます。社内の研修で配るときは、自社の業務でよく開く道具の名前を足して使ってください。
| 映り込みやすい情報 | 出てくる場所 | 見せる前の止め方 |
|---|---|---|
| メールやチャットの通知の文面 | 画面の右下や上部の通知 | 通知を止める設定にしてから共有する |
| 顧客名簿・商談の一覧 | 別の窓や、同じ窓の別のタブ | 閉じるか、共有を窓一つに絞る |
| 取引先から預かった資料 | 開いたままのファイル、ダウンロードの一覧 | 見せる窓と別の画面に移しておく |
| 会議の参加者の顔と名前 | 会議の画面、参加者の一覧 | 会議中は見せない。見せるなら会議を閉じる |
| 社内の数字(売上・単価・人事) | 管理画面、表計算のシート | 見せる列と行だけを別の画面に写して見せる |
| 机の上の書類・ホワイトボード | スマートフォンのカメラの背景 | 映す範囲の外に置く。壁や無地の机に向ける |
| ほかの人の顔や声 | カメラに入る同僚、来客 | 人のいない場所で使う。声も材料になる |
表の中で特に気をつけたいのは、通知と別の窓です。この二つは見せる本人が意識していない場所から入ってくるため、確認を忘れやすいのです。逆に、顧客名簿や社内の数字は開いている自覚があるので、閉じ忘れさえなければ止められます。確認項目は、意識しにくい順に並べておくと漏れが減ります。
確認項目1 開いている窓とタブを閉じる
最初の確認は、画面に開いている窓とタブです。画面全体を共有する設定になっていると、見せたい窓の後ろや横にある窓も映ります。質問に使う窓以外は閉じるか、少なくとも最小化しておきます。ブラウザでは、同じ窓のタブの題名が画面の上部に並んで見えるため、タブの題名に顧客名や案件名が入っていないかも確かめます。
見落としやすいのは、デスクトップに置いたファイルの名前と、ダウンロードの一覧です。ファイル名に取引先の社名や日付が入っていれば、それだけで何の案件を扱っているかが伝わります。画面を見せる前に、デスクトップを隠す設定にするか、見せる窓を画面いっぱいに広げておくと、背景に並ぶファイル名が映りません。
日常的に画面を見せて質問する人は、見せる用の作業環境を分けておくのも手です。たとえば、ブラウザに見せる専用の窓を一つ作り、そこには質問に使う画面だけを開くようにします。見せる前に閉じるより、最初から開かない場所を作るほうが、急いでいるときの確認漏れを防げます。
もう一つ、ログインの画面や認証の画面を開いたまま見せないことも確認に入れます。パスワードの入力欄は伏せ字でも、ログインに使うメールアドレスや、スマートフォンに届いた確認の番号は画面にそのまま表示されます。管理画面の使い方を聞くときは、ログインを済ませてから共有を始め、共有の途中で再ログインを求められたら、一度共有を止めてから入り直します。
確認項目2 通知を止める
二つ目は通知です。メール、チャット、予定表の通知は、画面の端に数秒だけ表示されて消えます。本人は一瞬しか見ていなくても、共有中であればその数秒の画面も材料として渡ります。通知の文面には、送り主の名前、件名、本文の書き出しが出ることが多く、顧客からのメールの冒頭がそのまま映ることもあります。
パソコンでもスマートフォンでも、通知を一時的に止める機能があります。画面を見せる前に通知を止め、会話が終わったら戻す、という順番を習慣にします。止め忘れを防ぐには、画面共有の開始と同時に通知を止める設定がある端末ではそれを使い、ない端末では確認項目の二番目に固定しておきます。
スマートフォンでは、画面の上部に通知の小さな印や、ロック画面の通知の文面が出ることがあります。カメラの映像を見せる場合でも、画面の録画ではなくカメラの映像だけが渡る仕組みかどうかは、機能によって違います。どちらの場合も通知を止めておけば、確認が一つで済むので、見せる前は必ず止めると決めておくのが簡単です。
通知と同じように、予定表の案内の小窓や、チャットの着信の表示も数秒だけ画面に出ます。会議の予定の小窓には、会議の名前と相手の社名が並んでいることが多く、これも取引の中身を伝えてしまいます。通知を止める設定で、予定表とチャットの表示も止まるかどうかを、一度自分の端末で試しておくと安心です。
確認項目3 共有する範囲を窓一つに絞る
三つ目は、共有する範囲そのものを狭くすることです。画面全体を見せるのではなく、質問に使う窓やアプリを一つだけ選んで見せれば、ほかの窓や通知が映る余地が小さくなります。マイクロソフトのコパイロットの説明でも、共有する画面かアプリを選ぶ手順になっています。選べるときは、必ず画面全体ではなく窓一つを選ぶと決めておきます。
ただし、窓一つに絞っても安心しきれない点があります。ブラウザの窓を選んだ場合、その窓の中で別のタブに切り替えれば、切り替えた先の画面が映ります。また、法人向けのジェミニについて、グーグルのプライバシーの案内には、ブラウザの中で共有を有効にすると、見ているタブが既定で共有されるという記載もあります。見せ始めたら、質問が終わるまでタブを切り替えない、と決めておきます。
質問に使う画面を一つの窓にまとめ、ほかの窓は閉じるか最小化します。
パソコンとスマートフォンの両方の通知を止めます。
画面全体ではなく、決めた窓かアプリを選びます。枠線が見せたい窓だけを囲んでいるかを確かめます。
共有中はタブや窓を切り替えません。別の画面を見せたくなったら、一度共有を止めてから選び直します。
質問が終わったら停止のボタンで共有を止め、通知の設定を元に戻します。
最後の「止める」も手順に入れておくのは、共有を止め忘れたまま別の作業に移る人がいるからです。公式サポートでは、停止のボタンを押すと、その時点で共有した内容を見るのをやめると説明されています。止めるまでは見られていると覚えておけば、止め忘れは減ります。
確認項目4 会議中の画面と、他人の顔を映さない
四つ目は会議の画面です。オンライン会議の最中に、会議の画面をAIに見せて「この資料の要点は」と聞きたくなることがあります。けれども会議の画面には、参加者の顔と名前、チャットの書き込み、画面共有している相手の資料が映っています。その人たちは、自分の顔や発言がAIに渡ることに同意していません。
社外の人が参加する会議では、なおさら慎重にします。相手の会社の資料は、会議の中で見せてもらったもので、自社がAIに渡してよい形で預かったものではありません。会議中に分からないことがあっても、会議の画面はAIに見せず、会議が終わってから、自社の資料だけを開いて質問するようにします。
会議に入って記録を取るAIの使い方は、参加者への告知や同意の取り方も含めて別に考える話題なので、別の記事で整理しています。本稿の線は単純で、会議の画面は、その場でAIに見せる対象にしないというものです。自分一人の作業の画面と、他人が映る画面を分けて考えます。
立場が逆の場面にも目を向けます。社外の会議で、取引先に自社の資料を画面共有して見せているとき、相手の側でその画面がAIに見せられているかどうかは、こちらからは分かりません。重要な数字を扱う会議では、冒頭で「画面の録画やAIへの共有は控えてほしい」と一言添える会社も出てきています。自社が守る確認項目は、そのまま相手に求める条件にもなります。
確認項目5 カメラの背景と机の上を確かめる
五つ目は、スマートフォンのカメラで映像を見せる場合の背景です。機械の操作や、手元の書類の読み方をカメラで見せて聞く使い方は、文章で説明するよりはるかに早く答えが返ってきます。そのぶん、カメラを向けた先の周りに何があるかを意識しにくくなります。机の上の別の書類、壁のホワイトボード、画面が点いたままの隣のパソコンがよく映り込みます。
カメラで見せるときは、見せたい物だけを無地の机や壁の前に置き、周りの書類を映す範囲の外に移してから向けます。ホワイトボードに会議の書き込みが残っているなら、消すか、背を向けて使います。書類の一部分だけを聞きたいときは、その部分だけが映るようにカメラを近づけ、書類の上下にある社名や宛名が入らないようにします。
声も材料になる点を忘れないようにします。音声で会話する機能では、周りの人の話し声も拾われます。執務室の中で使うと、隣の席の電話の内容が入ることがあります。映像と声の両方で、自分以外の人が入らない場所を選んで使うのが基本です。会議室を一つ押さえる、席を離れて使う、といった小さな工夫で十分です。
取引先から預かった情報は、見せる前に契約を思い出す
取引先から預かった資料や、共同で進めている案件の画面は、自社の情報とは扱いが違います。秘密保持の契約を結んでいる場合、預かった情報を使ってよい目的や、渡してよい相手が決められていることが多いからです。AIの提供元に画面を見せることが、その契約で認められた使い方に入るかどうかは、契約の文面を確かめないと分かりません。
判断に迷うときは、見せない側に倒します。どうしても取引先の資料の読み方を確かめたいときは、社名や数字の入らない部分だけを自分で書き写し、文章で質問するほうが安全です。画面を見せると、質問に必要ない部分まで渡るという性質は、取引先の資料でいちばん問題になりやすいのです。
取引先の管理画面を、先方の許可を得て操作している場面もあります。代理で広告の管理画面やサイトの管理画面に入っているときは、その画面に先方の顧客の情報や売上が映っています。こうした画面は、自社の契約でAIが使えるかどうかとは別に、先方の許可がない限り見せないと決めておくと、現場で迷いません。
預かった情報の扱いに迷ったときの問い合わせ先も、あらかじめ決めておきます。現場の担当者が契約書の条文を一人で読み解くのは難しく、結局は自己判断で見せてしまいがちです。法務や契約の担当に「この取引先の資料はAIに見せてよいか」と聞ける窓口を一つ作り、答えを取引先ごとの一覧に残していくと、二回目からは一覧を見るだけで判断できます。
個人情報が映るときの考え方
画面に顧客や社員の氏名、連絡先、購入の履歴が映っていれば、個人情報を渡していることになります。個人情報保護委員会は2023年6月に、生成AIのサービスの利用について注意喚起を出し、個人データを含む内容を本人の同意なく入力し、それが応答の出力以外の目的で扱われる場合には、法に反するおそれがあるという趣旨を示しています。
画面を見せる場合も、考え方は文章で入力する場合と同じです。違うのは、入力している自覚が薄いまま個人情報が渡りやすいことです。顧客管理の画面を開いたまま、隣の表の読み方を聞けば、顧客の一覧も一緒に渡ります。文章なら書かない情報が、画面では映ってしまうのです。
社内で使ってよいAIが、入力した内容を学習や人による確認に使わない契約になっているかどうかは、判断の大きな分かれ目になります。ただし、契約の条件がどうであれ、個人情報の映った画面は、質問に必要でなければ見せないことが先です。契約の条件は、やむを得ず映る場合の備えであって、見せてよい理由にはなりません。
顧客の情報だけでなく、社員の情報にも同じ線を引きます。人事の画面、給与の明細、評価の表、勤怠の一覧は、社内の人が見るものでも、本人の了承なく外のサービスに渡してよい情報ではありません。表計算の関数の使い方を聞きたいだけなら、氏名の列を消した写しを作ってから見せるか、列の名前と数字の形だけを文章で書いて質問します。
見せた画面の記録は、提供元にどう残るか
記録の残り方は、使っているサービスと契約の種類で変わります。ジェミニのヘルプによると、アクティビティを保存する設定のとき、ジェミニ・ライブで共有した画面やカメラの映像の一部も記録に残ります。既定では18か月を過ぎた記録が自動で削除され、3か月や36か月に変えることもできます。保存しない設定にしても、サービスの提供とフィードバックの処理のため、最大72時間はアカウントに保持されると書かれています。
仕事用のアカウントでは、この保存の設定を管理者が決め、利用者は変えられないことがあると案内されています。グーグルの法人向けのプライバシーの案内では、会話やアップロードしたファイルは、許可なく人による確認や生成AIの学習に使わないとしたうえで、管理者が自動削除の期間を3か月、18か月、36か月から選べるとしています。
マイクロソフトのコパイロットの公式サポートでは、会話の文字の記録は履歴に残り、あとで見返せるとしています。画面の共有のデータそのものは、フィードバックに対応するため最大47時間保持され、その後自動で削除されると説明されています。法人向けのコパイロットについては、解説記事が共有された音声と映像は48時間で自動削除されると紹介していますが、自社の契約での扱いは管理者の画面と契約の文書で確かめるのが確実です。
- 保存の期間や学習への利用の扱いは、個人向けと法人向けで異なり、更新で変わることがあります。本文の数字は確かめた時点の各社の案内です
- 画面そのものが消えても、会話の文字の記録には画面の内容を説明した答えが残ります。答えの中に顧客名が書かれていれば、その記録が残ります
管理者が設定で決められる範囲
管理者の側でできることもあります。マイクロソフトの法人向けのコパイロットでは、解説記事によると、管理センターの設定から画面の共有、カメラの共有、またはその両方を止められます。特に何もしなければ使える状態になっているため、使わせるかどうかを管理者が一度は判断する必要があります。グーグルの法人向けでも、管理者が組織の中でジェミニのアプリを使えるかどうかと、会話の保存の期間を決められます。
設定で止めるか許すかは、業務の中身で決めます。顧客の情報を日常的に画面に出す部署、たとえば問い合わせの窓口や営業の事務では、画面とカメラの共有を止めておくほうが安全です。逆に、公開済みのサイトや広告の画面を扱う部署では、確認項目を守る前提で許しても困る場面は少ないでしょう。部署ごとに設定を分けられるかどうかは、各社の管理画面で確かめます。
設定で許す場合も、それだけで済ませないことが大切です。設定でできるのは機能を使えるかどうかまでで、何が映った画面を見せるかは、設定では止められないからです。設定と確認項目と規程の一文を、組み合わせて使います。
設定は一度決めたら終わりではありません。今回の画面とカメラの共有のように、新しい機能が既定で使える状態のまま追加されることがあるからです。提供元の更新の案内を受け取る担当を決め、半年に一度は管理画面の生成AIの設定を見直すと、知らないうちに使える機能が増えている状態を避けられます。設定を変えたときは、何を止めて何を許したかを社内に知らせます。
見せる前のチェックリスト
ここまでの確認項目を、画面を見せる直前に上から順に確かめられる形にまとめます。印刷して机に貼る、社内のチャットに固定しておく、といった形で、見せる瞬間に目に入る場所に置いてください。
- 質問に使う窓以外は閉じたか、最小化したか
- タブの題名とデスクトップのファイル名に、顧客名や案件名が出ていないか
- パソコンとスマートフォンの通知を止めたか
- 共有の範囲で、画面全体ではなく窓かアプリを一つだけ選んだか
- オンライン会議の画面や参加者の一覧が映っていないか
- 取引先から預かった資料や、先方の管理画面を開いていないか
- 顧客や社員の氏名・連絡先が映っていないか
- カメラの背景に書類やホワイトボード、他人の顔が入っていないか
- 周りの話し声が入らない場所か
- 質問が終わったら共有を止め、通知を元に戻すと決めているか
十項目すべてを毎回読み上げる必要はありません。慣れてくれば、窓・通知・範囲・人の四つを数秒で確かめられるようになります。大事なのは、急いでいるときほどこの一覧に戻ることです。映り込みの多くは、急いで画面を見せたときに起きています。
社内規程に足す一文
生成AIの利用の規程がすでにある会社でも、画面やカメラの映像を見せる使い方には触れていないことが多いはずです。規程を大きく書き直す必要はありません。入力してよい情報の条文の近くに、画面の共有を明示する一文を足せば足ります。
「生成AIに画面またはカメラの映像を共有する場合は、共有の範囲を必要な窓またはアプリに限り、通知を停止したうえで、顧客・取引先・社員の情報、及び会議の画面が映っていないことを利用者が確認する。取引先から預かった情報を映す場合は、事前に当該取引先の了承を得る。」
一文を足したら、あわせてチェックリストを社内に配ります。規程は何をしてはいけないかを示し、チェックリストはどうすれば守れるかを示す、という役割の分け方です。規程だけを配ると、読んだ人は「気をつけよう」と思うだけで、見せる瞬間の手順にはなりません。規程と手順を同じ日に、同じ場所で配ると定着しやすくなります。
AIに任せるのは画面の説明と操作の案内まで
画面を見せて得られるのは、画面に何が書かれているかの説明と、次にどこを押せばよいかの案内です。マイクロソフトの公式サポートも、ビジョンはパソコンやウェブを代わりに操作せず、クリックも入力もスクロールもしないと説明しています。AIの答えは、あくまで人が操作するための案内です。案内どおりに押すかどうかは、見せた人が画面を読んで決めます。
もう一つの線は、見せてよい画面かどうかの判断です。「この画面に個人情報が映っていないか確かめて」とAIに聞くのは、すでに画面を渡したあとの質問なので、順番が逆です。映ってはいけない情報があるかは、見せる前に人が確かめます。AIに判断させない範囲を、先に人が決めておくということです。
- 見せたあとで、映り込みをAIに確かめさせる:確かめる時点で、すでに画面は渡っている
- 画面全体を共有したまま、別の窓に切り替える:切り替えた先の顧客名簿やメールが映る
- 会議中に会議の画面をそのまま見せる:参加者の顔や社外の資料が、本人たちの知らないうちに渡る
- 案内の答えを確かめずに設定を押す:画面の読み違いのまま、取り消しにくい操作を進めてしまう
画面を見せる機能は、文章で説明しにくいことを短い時間で教えてもらえる、使い勝手のよい道具です。確認項目を手順にしておけば、禁止しなくても安全に使えます。便利さを捨てずに、見せる画面だけを人が選ぶという運用が、現実的な落としどころです。
まとめ
ジェミニのライブやコパイロットのビジョンのように、画面やカメラの映像をAIに見せて質問できる機能が、個人向けにも法人向けにも広がっています。見せた画面は、質問に関係あるかどうかに関係なく、通知や別の窓、顧客名簿、会議の参加者の顔まで一緒に渡り、設定によっては記録として残ります。見せる前に、開いている窓とタブを閉じる、通知を止める、共有の範囲を窓一つに絞る、会議の画面を見せない、カメラの背景と周りの声を確かめる、の五つを手順にします。取引先から預かった情報は契約を確かめ、迷えば見せません。個人情報の映った画面は、質問に必要でなければ見せません。記録の保存の期間や学習への利用の扱いは法人契約の条件で確かめ、管理者は画面とカメラの共有を使わせるかを一度判断します。AIに任せるのは画面の説明と操作の案内までで、見せてよい画面かどうかは人が決めます。まずは、社内の規程に画面の共有の一文を足し、チェックリストを同じ日に配るところから始めてみてください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
AIの導入・活用、何から始めるべきかお悩みですか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
