社員が出る動画は効果があるのか?|顔が見える安心感

「社員に出てもらう動画を作りたいが、効果があるのか確信が持てない」「顔を出すことに抵抗があり、社内から人が出てこない」——動画を作り始めた企業が最初に止まる場所です。人が映る動画の価値は、演出の巧みさではありません。誰が言っているかが分かること自体が、判断材料になります。この記事では、社員が出ることで何が変わるのかと、無理なく続ける進め方を整理します。
カメ先生社員が出る動画はね、親しみを出すための工夫だと思われがちだが、本当の効果は『誰が言っているか』が伝わることなんだ。
カメ子話す内容が同じなら、誰が話しても変わらないのではないでしょうか。
カメ先生変わる。実際に手を動かしている人が話すと、内容の裏付けが伝わる。ここは俳優には代えられない部分でね。
カメ子上手さではないのですね。続けるための工夫を知りたいです。
- 社員が顔を出す動画は、会社そのものが信頼できるかを測っている相手に効きやすい
- 同意は配信先と配信期間を明示して取り、退職後の扱いを撮影前に決めておく
- 顔出しが難しい場合は、手元、後ろ姿、音声のみという段階的な代替を用意する
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企画は出演依頼の手前で止まる
社員が出る動画の企画は、たいてい構成案までは進みます。誰に何を話してもらい、何分にまとめるか。そこまで書いた資料が、出演の依頼という一歩の前で止まったまま数か月放置される。よくある光景です。
止まる理由は3つに分かれます。頼む相手が決まらない、頼み方が分からない、断られた後の代案がない。どれも撮影の技術とは関係のない、社内の段取りの問題です。企画の質を上げても解決しません。
さらに厄介なのは、止まっている理由が言語化されないことです。忙しいから後回しという説明で片付き、翌期の計画にそのまま繰り越されます。依頼の段取りを設計しないまま企画を作ると、この繰り越しが何度も起こります。
この記事では、企画の書き方ではなく段取りを扱います。社内に打診する、人を選ぶ、同意を取る、撮る、公開する、次につなぐ。この6つの場面を順に追い、それぞれで決めるべきことを示します。
先に結論を1つ置きます。撮影前に決めておくべき最重要事項は、退職後の扱いです。ここを空欄にしたまま撮ると、数年後に公開を止めるか法務と協議するかという判断を、当時の事情を知らない担当者が引き受けます。
もう1つ先に触れておくと、顔を出すことは必須条件ではありません。手元だけ、後ろ姿、音声のみという形でも成立します。段階を用意しておけば、断られた時点で企画が止まることを避けられます。代案の設計は依頼の前に済ませてください。
場面1:企画を社内に持ち込む
最初の場面は、動画に社員を出すという方針を社内で通すところです。ここでの説明の仕方が、後の協力の得やすさを決めます。
避けたいのは、動画を作りたいという話から始めることです。作りたい側の希望として伝わると、協力は好意に依存します。誰にどう見られたいのかという目的から説明すると、協力が業務として位置づけられます。
説明に使える整理があります。BtoBの取引は金額が大きく意思決定も慎重に進むため、最後に問われるのはこの会社は信頼できるかという点だと指摘されています。製品の説明では埋められない部分を、人が映ることで補うという説明の筋道です。
持ち込む先も選びます。広報、人事、法務、そして出演候補の所属部署。法務への相談を後回しにすると、撮影日の直前に同意書の様式で止まります。順序を先に決めてください。
この段階で決めておく項目は4つです。公開する場所、公開する期間、出演を依頼する範囲、そして中止する場合の判断者。4つを1枚に書いて合意しておけば、以降の場面で判断が止まりません。
あわせて、社内向けのガイドラインの必要性も検討します。社員の顔を出すことにはリスクもあり、社内でのガイドライン整備と本人の同意取得は必須だと説明されています。1本目の撮影に間に合わなくても、2本目までに文書化する予定を立てておくと運用が続きます。
なぜ社員が出ると効きやすいのか
効果の話に入ります。人が映ることで何が変わるのかを、相手の判断の順序から整理します。
BtoBの検討では、製品の比較が終わった後に会社の比較が残ります。同等の機能と価格の候補が並んだとき、決め手になるのは対応する人と組織への感覚です。この段階で相手が探しているのは、機能の情報ではなく判断を委ねられる相手かどうかの手がかりです。
社員が自分の言葉で語る動画は、この手がかりを直接渡します。解説では、社員が登場して語ることで企業が抽象的な存在ではなく、誰かが働く現実の場所として受け取られるようになると整理されています。
もう1つの効果は、話の具体性です。営業資料の言葉は整えられていますが、現場の担当者が話す内容には手順や失敗が混ざります。整っていない具体的な話のほうが、同じ仕事をしている相手には届きます。
採用の面でも働きます。若手社員の1日に密着した動画、技術者へのインタビュー、案件の経緯を語る動画は、求人票では伝わらない実際を伝え、入社後のずれを防ぎ志望度を上げる効果があると説明されています。マーケと採用で同じ素材を使える点は、社内の合意を取るうえで有利な材料になります。
効果が出る条件も押さえておきます。相手が会社を選ぶ段階にいることです。まだ手法を調べている段階の相手には、人が映る動画は情報量が少なく感じられます。公開する場所は、サービスページや事例のページなど検討の後半に見られる場所を優先してください。
効果が出ない社員動画もある
同じ社員が出る動画でも、効果が出ない型があります。避けるためには、何が原因かを先に知っておく必要があります。
最も多いのは、話す内容が会社案内になっている型です。当社は品質を大切にしています、お客様第一です。誰が話しても同じになる内容は、人が映っている意味を消します。顔が出ていても伝わるものがありません。
次に多いのは、台本を読み上げている型です。用意した文章を暗記して話すと、視線と間が不自然になります。読んでいることが伝わった時点で、信頼を渡す材料としては機能しなくなります。
3つ目は、聞き手のいない一人語りです。カメラに向かって1人で話すのは、慣れていない人にとって難易度が高い。質問する人を1人置いて対話の形にすると、同じ人が同じ内容を話しても伝わり方が変わります。
4つ目は、公開する場所を決めずに作った動画です。社内で好評だったが置き場所がなく、実質的に誰にも見られていないという状態になります。撮る前に、どのページのどこに置くかを決めておいてください。
最後に、長さの問題があります。10分を超える1本にまとめると、見始める人が減ります。同じ素材を2分から3分の単位に分け、疑問ごとに1本ずつ置く形のほうが、検討の途中で必要な部分だけ見られます。長さの設計は撮影の前に決める項目です。
場面2:出てもらう人を選ぶ
次の場面は人選です。役職や社歴で選ぶと外れることが多く、別の基準が必要になります。
優先すべきは、その仕事を自分の言葉で説明できる人です。専門的な内容を相手の理解度に合わせて言い換えられる人は、社内では説明が上手いと評判になっています。営業に同行して顧客への説明を任されている技術者は、有力な候補です。
逆に避けたい選び方は、話が上手そうだから頼むという判断です。話し方の巧拙より、内容に対する当事者性のほうが伝わります。担当していない業務について話す人は、聞き手が不自然さを感じ取ります。
人選の段階で確認したいことがあります。本人が公開に対してどこまで抵抗があるかは、依頼の前に間接的に確かめておく。上司経由で打診し、断られた場合の逃げ道を残しておくのが実務的です。
複数人を候補に置いておく理由もあります。1人に依頼して断られると企画が止まりますが、3人の候補を用意しておけば、断られても翌週に次の依頼ができます。候補の順序は先に決めておいてください。
あわせて、出演の負担が業務評価にどう扱われるかを確認します。時間を割いた分が本来の業務の遅れとして見られる状態では、誰も引き受けません。上司の合意を先に取り、業務時間内で行うことを明示する。この一手間が引き受けやすさを大きく変えます。
場面3:同意を取る
撮影の前に済ませる最も重要な手続きが同意です。口頭の了解だけで進めると、後の判断がすべて曖昧になります。
同意で明示すべき項目は決まっています。どこに公開するのか、どのくらいの期間使うのか、どのような編集を行うのか、二次利用の範囲はどこまでか。この4点が空欄のままの同意は、実質的に何も定めていません。
実務の解説では、インタビューの対象者を選ぶ際に事前に動画の配信先や配信期間を伝え、肖像の掲載について了承を得る必要があると説明されています。動画を社外に公開する場合は、肖像権の使用に関する同意を書面で取り付けておくべきだとされています。
編集についても触れておく必要があります。撮影して広報に使うことを事前に承諾していれば、その範囲内での使用は問題ないとされる一方で、勝手に内容を変えることはできないという整理が示されています。切り取り方で発言の意味が変わる編集は、承諾の範囲外になり得ます。
同意の様式は法務に確認してください。既存の様式がある会社では、写真を前提にした様式のままになっていることがあります。動画では音声と映像の両方が対象になるため、写真用の様式では範囲が足りない場合があります。
同意を取る場も設計します。会議室で書類を差し出す形にすると、断りにくい状況を作ってしまいます。事前に内容を共有し、読む時間を渡してから署名をもらう。この順序にしておけば、後から本人の意思を疑われることもありません。
退職後の扱いを先に決める
同意の中で最も見落とされ、最も後に響くのが退職後の扱いです。単独の項目として扱う価値があります。
動画には固有の難しさがあります。実務の解説では、退職した社員が映っている映像をカットすることが難しい場合があると指摘されています。写真なら差し替えられますが、対話の形で構成された動画は該当部分だけを抜くと成立しなくなります。
同意の取り方についても指摘があります。退職後も無期限に会社が無償で利用できるという承諾を得ていたとしても、その承諾は無効と判断されるおそれがあるという整理が示されています。永久の許諾を書面にしても安心材料にはなりません。
実務での備えは、対応の方針を先に決めておくことです。使用の中止を求められた場合に、公開を止めるのか該当部分を修正するのかを事前に文書化しておく。判断の基準があれば、当時の担当者が不在でも動けます。
解説では、退職者から使用中止の要望が出された場合、その社員が映っている部分をできる限り修正したり、相当な期間が経過した後に新しい動画を撮り直したりするなど、本人に最大限配慮することがリスクを抑える対応として有用だと説明されています。
この前提を踏まえると、設計そのものを変える判断も出てきます。1本の長い動画に複数人を織り込むのではなく、1人1本の短い構成にしておく。差し替えが必要になったとき、その1本だけを止めれば済みます。撮り直しの費用も1本分に収まります。
場面4:撮影日の負担を削る
撮影当日の場面です。出演者の負担が大きいと、2本目の協力が得られません。負担を削る工夫は、次につなぐための投資になります。
拘束時間を先に伝えます。1時間で終わるのか半日かかるのかで、引き受ける側の判断は変わります。準備を含めて90分以内に収める段取りを組めば、通常業務の合間に入れられます。
場所も負担に関わります。撮影用の場所を確保するために移動が発生すると、それだけで時間が増えます。普段働いている場所で撮るほうが、移動が不要で本人も緊張しにくくなります。背景に映るものだけ事前に確認してください。
撮り直しの前提も伝えておきます。一度で言い切る必要はなく、言い直してよいと最初に伝えるだけで話しやすさが変わります。編集でつなぐことを前提にしてください。
服装と身だしなみについては、事前に具体的に伝えます。当日に指摘すると気まずさが残ります。普段の作業着でよいのか、襟のあるものが必要かを前日までに文面で共有してください。撮影後に本人が気にする点を減らせます。
当日の進行役も決めておきます。質問する人、機材を見る人、時間を見る人。1人で兼任すると、質問しながら残り時間を気にする状態になり、対話が浅くなります。社内から2人を出せない場合は、質問の一覧を紙で渡して読み上げ役を分けるだけでも改善します。
話せる状態にする段取り
出演者が話せる状態を作る手順を整理します。当日の即興に任せると、内容が会社案内に寄ります。
質問を3問に限定します。多く聞こうとすると、1問あたりの掘り下げが浅くなります。
答えを用意させるためではなく、思い出す時間を渡すために事前に共有します。
実際にあった案件や現場を1つ思い出してもらい、そこから話を始めます。
専門用語が出たら、その場で相手向けの言い方に直してもらいます。
編集後の内容を本人に見せ、修正の希望を聞く工程を必ず入れます。
2番目については補足があります。質問を渡すと台本のように暗記してしまう人がいます。回答を書いて持ってこないよう明示し、思い出しておくだけで十分だと伝えてください。
3番目が内容の質を決めます。抽象的な質問には抽象的な答えが返り、具体的な場面を聞くと具体的な話が返ります。案件名を出せない場合でも、状況の説明だけで十分に具体的になります。
5番目は権利の観点でも意味があります。公開前の確認を工程に入れておけば、本人が想定と違うと感じた点を公開前に直せます。公開後の申し出は対応の選択肢が狭くなります。
この5工程は、2本目以降に短縮できます。一度経験した出演者は、質問の意図を理解した状態で臨めるためです。1本目に時間をかけて型を作れば、以降の撮影は半分の時間で終わります。最初の1本を丁寧に進める理由はここにあります。
場面5:編集と公開範囲を決める
編集と公開の場面です。ここでの判断は、権利の整理と成果の両方に関わります。
編集の方針として、発言の意味を変えない範囲を守ります。長い話を短くまとめる作業は、切り方によって主張が変わります。前提を述べた部分を落として結論だけ残すと、本人が言っていない断定になることがあります。
字幕の扱いも決めます。音を出せない環境で見られる前提なら、字幕は必須です。ただし話し言葉をそのまま文字にすると読みにくくなります。意味を保ったまま整える作業が必要で、この段階でも本人の確認が有効です。
公開範囲は、同意で定めた範囲を超えないようにします。自社サイトで公開する同意しか得ていない動画を、広告として配信するのは範囲外です。二次利用の予定があるなら同意の段階で含めてください。
置き場所は検討段階に合わせます。サービスページ、事例のページ、採用のページ、そして商談で使う資料。1本の動画を複数の場所に置く前提で作ると、1回の撮影から得られる価値が上がります。
公開の記録も残します。どの動画をいつ、どこに、どの同意の範囲で公開したか。管理の表を1枚作っておけば、退職の連絡が来たときに該当する動画をすぐ特定できます。この表がないと、社内のどこに何が置かれているかを探す作業から始まります。
顔出しなしの代替を段階で持つ
顔を出せない、あるいは出したくないという場合の代替を整理します。段階を用意しておけば、依頼が断られても企画は進みます。
| 形式 | 伝わるもの | 出演者の負担 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 顔と実名を出す | 信頼と当事者性が最も伝わる | 大きい | 会社を比較している段階の相手 |
| 顔を出し実名は出さない | 人の存在は伝わる | 中程度 | 個人情報の扱いに配慮が必要な場合 |
| 手元と作業だけ映す | 技術と現場の実際が伝わる | 小さい | 作業や製造の工程を見せたい場合 |
| 後ろ姿と環境を映す | 職場の雰囲気が伝わる | 小さい | 現場の様子を紹介したい場合 |
| 音声と字幕のみ | 話の内容は伝わる | 最も小さい | 話せる人が顔出しを断った場合 |
表の3行目は、製造や建設の商材で有効です。手元の動きと道具の扱いは、専門性を言葉より早く伝えます。人物が特定されないため、同意の範囲も限定できます。
5行目には注意点があります。音声だけでも本人の声は個人を識別しうる情報として扱う必要があります。顔を出さないから同意が不要になるわけではありません。
段階を用意する実務上の効果は、依頼のしやすさです。顔を出さない形も選べると伝えたうえで打診すると、引き受けてもらえる確率が上がります。断られる前提の依頼にしないための工夫です。
組み合わせる方法もあります。冒頭は手元の作業を映し、途中で本人が話す場面を短く挟む。全編を通して顔が映るより負担が軽く、人がいることは伝わります。1本目は軽い形式から始め、慣れた段階で顔を出す形に移る流れが現実的です。
効果の測り方
公開した後の評価方法を決めます。再生数だけを見ると、判断を誤ります。
見るべき指標の1つ目は、視聴の維持率です。どこまで見られたかを示す数字で、冒頭で離れているなら導入、中盤で落ちるなら内容の構成に原因があります。再生数と違い、改善の場所を示してくれます。
2つ目は、動画を置いたページの成果です。動画を設置したページと設置していないページで、問い合わせに至る割合を比べる。1本の動画の再生数より、ページ全体の成果の変化のほうが判断材料になります。
3つ目は、商談での使用回数です。営業が自発的に商談で使い始めたかどうかは、内容が実務で通用するかの判定になります。使われていない場合は、営業に理由を聞いてください。
4つ目は、社内の反応です。出演した本人の周囲から次は自分もという声が出るかどうか。2本目以降の協力が得られるかは、1本目の社内での受け止め方で決まります。定量の指標ではありませんが、運用の継続には直結します。
測る期間も決めておきます。動画は公開直後の数日に再生が集中し、その後は緩やかに積み上がります。1週間で判断すると初速だけを見ることになり、検討の後半で見られる動画の価値を測れません。3か月から半年の累計で見る前提を、公開の時点で共有してください。
場面6:2本目以降に協力者を増やす
最後の場面は継続です。1本で終わると、費用も学習も次に活きません。
継続の鍵は、出演した本人の体験を良いものにすることです。拘束時間が短く、公開前に確認でき、公開後に反応が返ってきた出演者は、次も引き受けます。逆に振り回された経験は社内に伝わります。
反応を本人に届ける工程を入れてください。視聴の数字、顧客からの感想、商談で使われた場面。自分の話が実際に役に立ったという実感が、次の出演者を連れてきます。
社内での見せ方も工夫できます。動画を作ったという報告ではなく、動画を見た相手からこういう反応があったという報告にする。成果の報告に置き換えると、出演が社内で評価される行為になります。
あわせて、撮影の型を文書に残します。質問の作り方、当日の進行、同意の様式、公開後の管理表。手順が残っていれば、担当が代わっても同じ品質で再現できます。属人的な運用から抜けるための最後の工程です。
年間の本数も決めておくと動きやすくなります。月1本を目標にすると人選と調整が追いつかず、結局止まります。四半期に1本から2本という設定にしておけば、部署をまわしながら継続できます。少ない本数でも積み上がれば、数年で相当な資産になります。
やりがちな失敗と注意点
社員が出る動画で実際に起きている失敗を挙げます。多くは撮影前の段取りに原因があります。
- 口頭の了解だけで撮影する:配信先と期間が定まらず、公開範囲を広げるたびに確認が必要になります
- 退職後の扱いを決めずに撮る:数年後に公開停止か修正かの判断を、事情を知らない担当者が引き受けます
- 1本の長い動画に複数人を織り込む:1人分の差し替えが必要になったとき、動画全体が使えなくなります
- 用意した文章を暗記して読ませる:視線と間が不自然になり、人が映っている効果そのものが消えます
3つ目は設計の問題です。差し替えの単位を1人1本にしておくだけで、将来の対応コストが大きく変わります。長さを短くする設計は、権利の観点からも有利になります。
あわせて、社内向けに撮った素材を社外に出すときの確認も必要です。社内共有の前提で撮った動画は、社外公開の同意を取り直す対象になります。素材ごとに同意の範囲を記録してください。
- 同意書の様式は動画用に見直す。写真を前提にした様式では音声と映像の範囲が足りない場合がある
- 公開した動画と同意の範囲を1枚の表で管理する。退職の連絡時に該当分をすぐ特定できる
よくある質問
社員が出演を断った場合、どう進めればよいですか
顔を出さない形式に切り替える方法があります。手元の作業だけを映す、後ろ姿と職場の環境を映す、音声と字幕のみにするという段階を提示してください。断られた理由が公開範囲への不安であれば、自社サイト限定に絞ることで引き受けてもらえる場合もあります。
同意書は何を書いておけば足りますか
公開する場所、使用する期間、行う編集の範囲、二次利用の範囲の4点が基本です。実務の解説では、配信先と配信期間を事前に伝えて了承を得る必要があるとされています。様式は写真用ではなく動画用に整え、法務の確認を経てから使ってください。
退職した社員から公開を止めてほしいと言われたらどうしますか
解説では、該当部分をできる限り修正し、相当な期間が経過した後に新しい動画を撮り直すなど、本人に最大限配慮する対応がリスクを抑えるうえで有用だと説明されています。無期限に無償で使えるという承諾を得ていても無効と判断されるおそれがあるとされているため、要望には応じる前提で進めるのが安全です。
撮影は外注すべきですか
1本目は外注し、型ができてから内製に移す進め方が現実的です。外注の価値は撮影の技術より進行の設計にあります。質問の作り方や当日の段取りを見て学べるため、初回に立ち会う担当を決めておくと、2本目以降の内製化が進みます。
どのくらいの長さにすればよいですか
疑問ごとに2分から3分に分ける形が扱いやすくなります。10分を超える1本にまとめると、見始める人が減り、検討の途中で必要な部分だけを探すこともできません。長い素材が取れた場合も、公開の単位は短く分けてください。
社員の顔が映った動画を広告に使えますか
同意の範囲に広告での使用が含まれているかを確認してください。自社サイトでの公開のみを前提に得た同意では範囲外になります。二次利用の予定がある場合は、撮影前の同意の段階で使用先を列挙しておくほうが、後から取り直す手間を避けられます。
まとめ
社員が出る動画が効くのは、相手が製品ではなく会社を比較している段階です。BtoBの検討では最後に信頼できるかという点が問われ、社員が自分の言葉で語る動画は企業を抽象的な存在から現実の場所に変えると整理されています。一方で会社案内のような内容、台本の読み上げ、聞き手のいない一人語り、置き場所を決めずに作った動画は効果が出ません。人選は役職ではなく、自分の仕事を相手の言葉で説明できるかで決めてください。
実務の中心は権利の整理です。同意では公開する場所、使用する期間、編集の範囲、二次利用の範囲の4点を明示します。実務の解説では、配信先と配信期間を事前に伝えて了承を得る必要があるとされ、撮影して広報に使う承諾があればその範囲内の使用は問題ないが内容を勝手に変えることはできないという整理も示されています。退職後については、無期限に無償で使える承諾でも無効と判断されるおそれがあるとされ、中止を求められた場合は修正や撮り直しで最大限配慮する対応が有用だと説明されています。
段取りの設計が企画を前に進めます。拘束時間を90分以内に収め、質問を3つに絞って事前に渡し、具体的な場面から話してもらい、公開前に本人に確認してもらう。顔出しが難しい場合は手元、後ろ姿、音声のみという段階を用意し、差し替えを想定して1人1本の短い構成にしておく。まずは同意書の様式が動画に対応しているかを法務に確認し、出演候補を3人書き出すところから始めてください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
SNS・動画にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
