Knakでメール制作をAIに任せる4工程|ブランドを崩さない承認

「メール1通を作るのに、デザイン・文面・確認で1週間かかる」「AIに作らせたら、ブランドの色も言い回しもばらばらになった」。メールの本数を増やしたいマーケの現場で、速さと統一の両方に悩む声は珍しくありません。速く作ろうとすると崩れ、崩さないように確認を重ねると遅くなる。ただ、これはAIが悪いのでも、確認が多すぎるのでもありません。本当は、AIに触らせる部分と触らせない部分を先に分けていないことが原因です。この記事では、メールとLPの制作の基盤 Knak を例に、AIにメール制作を任せながらブランドを崩さないための4工程を整理します。
カメ先生メール制作にAIを入れると、文面を書く時間が減る話だと思われがちなんだ。でも本当に効くのは、崩れてはいけない部分を先に固めてから、残りをAIに任せる順番なんだよ。
カメ子AIに全部作らせるのではなく、作らせない部分を決めるのが先ということですか。
カメ先生そう。Knak のような基盤は、部品を固定したまま、その中でAIに作らせる作りになっている。固定をせずに使えば、ただの速い下書き機になってしまう。
カメ子固める部分と任せる部分の線が、そのまま承認の楽さにもつながりそうですね。
- Knak はメール・LPの制作の基盤で、ブランドの部品を固定したままAIやAIエージェントに作らせ、Marketo などのMAへ渡す(2026年10月時点)
- 4工程は、AIに触らせない部品の固定、作らせる範囲と指示の型、承認の関所、MAへ渡す権限と記録
- 文面と組み立てはAI、ブランドの決まり・配信の承認・MAへの書き込みは人。AIエージェントにMAへ直接配信させない
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Knak は何をする製品か
Knak は、企業のマーケ部門がメールとLPを作るための制作の基盤です。公式サイトは、制作の指示書を受け取ってから配信の直前までをつなぐ層と自らを位置づけています(2026年10月時点)。大事なのは、配信そのものはしないという点です。作ったメールは、Marketo、Salesforce のマーケティングクラウド、Pardot など40以上の連携先のMAへ同期し、配信はMAの側で行います。MAを置き換えるのではなく、MAの手前の制作を引き受ける製品です。
制作は、あらかじめ用意したテンプレートと部品(モジュール)を組み合わせて進めます。ロゴ、色、書体、見出しの型、ボタンの形といったブランドの決まりは、部品の側に入れておき、制作する人はその中で文字や画像を差し替えます。メールのHTMLを手で書く必要はなく、メールの表示の違いへの対応も基盤の側が受け持つと説明されています。
ここ1年ほどで、この基盤にAIが加わりました。公式サイトでは、下書きの生成、翻訳、ブランドや規則に沿っているかの確認、素材の見た目の更新などをAIの機能として挙げています。さらに外のAIエージェントから Knak を呼び出す入口も用意されました。人が部品を組んでいた場所に、AIが部品を組む経路が増えた、というのが今の Knak の姿です。
公式サイトが利用者として挙げる役割も、この製品の性格をよく表しています。マーケの運用の担当、開発者や代理店、社内広報、制作の担当、経営層、キャンペーンの担当が並び、作る人だけでなく、承認する人と配信の準備をする人が同じ場所で働く前提になっています。コメント、確認、承認を1か所で回すことも、公式は製品の中心に置いています。メールを作る道具というより、作る・見る・渡すの流れを1本にまとめる道具だと考えると、後の4工程が理解しやすくなります。
作っている会社と、国内でまだ知られていない理由
Knak を提供するのは Knak Inc. です。公式サイトには、Google、Amazon、Meta、OpenAI などの利用企業の名前が並び、大企業のマーケ部門を主な相手にしていることが分かります(2026年10月時点)。2026年10月時点で、公式サイトや公式の発表に、製品の終了や名称の変更、他社への統合の告知は見当たりません。
それでも、日本語でこの製品を解説した記事はほとんどありません。確かめられる範囲で理由を挙げると、まず公式サイトとヘルプの案内は英語で書かれています。次に、主な連携先は、海外の大企業で広く使われるMAです。国内では、MAを入れていても、メールの制作はMAの編集画面か制作会社への外注で済ませている会社が多く、制作だけを別の基盤に切り出す発想がまだ広がっていません。
さらに、AIエージェントからの入口は大企業向けの契約が対象で、まだ試験の段階です。メールの本数が月に数本の会社では、ここまでの仕組みを比べる場面が少ないのです。とはいえ、生成AIで文面を作る会社が増えれば、ブランドの崩れという悩みはどの会社にも出てきます。Knak の作りは、その悩みへの1つの答え方として、規模によらず参考になります。
2026年に加わったAIの入口
2026年の Knak の動きで目を引くのは、外のAIエージェントの入口です。公式ブログによれば、2026年4月20日に、AIの道具と外部のシステムをつなぐ共通の決まり MCP に対応しました。製品ページの説明では、Claude や ChatGPT など MCP に対応したAIの助手から、ブランドやキャンペーンの一覧を見て、素材を探し、メールを生成し、プレビューを作れます。ChatGPT のアプリの一覧にも Knak が載っています(2026年10月時点)。
ただし、これはまだアルファ版の段階です。公式は、対象をエンタープライズ契約の顧客に限り、会社単位で Knak の管理者が有効にしてから使う形だと説明しています。アルファ版の範囲は素材の把握とメールの生成で、LPや翻訳、より深い制作の流れは今後の予定とされています。2026年5月の公式ブログは、差し込みタグの確認、テーマのずれの検出などを、まだ提供していない機能として挙げています。
もう1つの動きがモバイルです。2026年9月14日のプレスリリースで、SMS と RCS のメッセージをメールやLPと同じ場所で作る機能を発表し、RCS のメッセージから SMS 版をAIが作るとしています。提供元の発表では、10月に一般提供の予定です。メールで固めた部品と承認の考え方が、ほかのチャネルにも広がっていく流れだと読めます。この記事ではメールに絞り、SMS には要所で触れるだけにします。
ブランドが崩れる原因は、AIではなく順番
AIにメールを作らせてブランドが崩れたとき、多くの場合、AIは指示どおりに働いています。崩れたのは、AIに渡した自由の幅が広すぎたからです。白紙からHTMLを書かせれば、色も余白も見出しの大きさも、AIがその都度決めることになります。指示に「ブランドの色を使って」と書いても、どの色をどこに何割使うかまでは伝わりません。
Knak の作りは、この順番を逆にしています。ブランドの決まりは先に部品へ入れて固定し、AIはその部品を選んで並べ、中の文字や画像を埋めるだけにする。製品ページは、AIの出力は承認済みのテンプレートと素材の範囲にとどまると説明しています(2026年10月時点)。つまり、ブランドを守る仕事を、AIへの指示ではなく、AIが動ける枠の側に置いているのです。
この考え方は、Knak を使わない会社にもそのまま使えます。AIに作らせる前に、崩れてはいけない部分を部品として固め、AIにはそれを動かせないようにする。そのうえで承認の関所とMAへ渡す権限を決める。ブランドガイドラインにどんな項目を書くかは別の記事に譲り、この記事では、決まりを書いた後に、AIの制作の流れへどう組み込むかに絞ります。
4工程の全体像
ここからは、メール制作をAIに任せる流れを4つの工程に分けて見ていきます。工程ごとに、AIに任せることと、人が確かめることが分かれます。先に全体を並べておきます。
4つの工程を、AIに任せることと人が確かめることで並べると、次の表のようになります。
| 工程 | AIに任せること | 人が確かめること |
|---|---|---|
| 1 部品の固定 | なし(AIは固定された部品を使うだけ) | どの部品のどの要素を固定し、誰が崩せるかを決める |
| 2 作らせる範囲と指示の型 | 文面の下書き・部品の選択と並べ替え・件名の案 | 指示の型に入れる項目と、AIに書かせない内容を決める |
| 3 承認の関所 | ブランドや規則に沿っているかの一次の確認 | ブランド・事実・法令の3つの観点で最終の判断をする |
| 4 MAへ渡す権限と記録 | なし(AIエージェントは下書きまで) | 同期できる人を絞り、誰が何をいつ渡したかを残す |
表で見ると、AIの仕事は工程2と工程3の一部に集まっています。工程1と工程4には、AIの仕事がありません。AIの仕事が集まる工程を、人の仕事だけの工程で前後から挟む形にしておくと、AIがどれだけ速く作っても、崩れたものがMAへ届く道がなくなります。次の節から、工程ごとに見ていきます。
工程1 AIに触らせない部品を固定する
最初の工程は、崩れてはいけない部分を部品として固めることです。Knak のヘルプによれば、部品(モジュール)は素材に入れた時点で固定され、まとまりとして動かす・複製する・消すことはできても、中の要素を足したり減らしたりはできません(2026年10月時点)。文字の書き換え、画像の差し替え、リンクの追加は、許された範囲でできます。
さらに細かく、要素ごとのロックもあります。ヘルプの講座では、要素を固定する方法、編集の項目を固定したり隠したりする方法、文字数や画像の大きさを制限する方法が扱われています。たとえば、見出しは書き換えてよいが30字まで、ボタンの色と形は変えられない、フッターの会社情報と配信停止の案内は一切触れない、といった決め方ができます。
ここで人が決めるのは、どの部品のどの要素を固めるかです。おすすめは、「間違えたときに取り返しがつかないもの」から先に固めることです。会社名と所在地、配信停止の案内、法令で求められる表記、ロゴと色は、メールごとに変える理由がありません。逆に、本文の文章や画像は、メールごとに変えるのが仕事です。固める範囲を広げすぎると、AIも人も何も変えられなくなり、結局テンプレートの外で作り始める人が出てきます。
固めた部品は、メール以外のチャネルにも効いてきます。2026年9月のプレスリリースでは、モバイルの作成機能でも、共有の素材、ブランドの決まり、デザインの規則をチャネルをまたいで当てるとし、文字数の上限や、必ず入れる配信停止の文言の確認を挙げています。メールで先に部品を固めておけば、SMS などに広げるときも同じ決まりを流用できます。逆に、メールで固めずに始めると、チャネルが増えるたびに崩れが増えます。
部品を崩せる人を絞る
固定した部品にも、抜け道があります。Knak では、モジュールを崩す操作をすると、中の要素を自由に足し引きできるようになります。ヘルプは、この崩す操作が権限で管理されていて、役割ごとに止められると説明しています(2026年10月時点)。制作する人が崩せる設定のままだと、固めた意味が薄れます。
もう1つ知っておきたいのが、管理者の扱いです。ヘルプによれば、管理者は固定された項目や制限を越えて編集できます。そのうえで、ブランドと法令を守るために、管理者が決めた規則を優先する作りだと説明されています。画像の置き場所も、役割や人ごとに見られる範囲を絞れます。使ってよい画像だけをAIや制作の担当に見せておけば、権利の確かめられない画像が紛れ込む道も細くなります。
人が決めることは、管理者の役割を持つ人を最小にし、部品を崩す操作は制作の担当から外すことです。管理者は、マーケ部門のブランドの担当と、制作の運用を回す担当の2人程度に絞るのが目安です。管理者が固定を越えて直した内容は、なぜ直したかを残しておきます。後から別の人が同じ部品を直すとき、管理者の意図が分かるようにするためです。
工程2 AIに作らせる範囲を決める
2つ目の工程は、AIに何を作らせるかを決めることです。Knak のAIは、固定された部品とテンプレートの中で、文面の下書き、部品の選択と並べ替え、件名の案などを作ります。公式ブログでは、外のAIエージェントからメールを作るとき、必須の指示はプロンプトとキャンペーンだけで、テーマ・件名・差出人・画像は任意だと説明されています(2026年5月時点の説明)。
任意の項目が多いということは、指示しなければAIが決める項目が多いということです。テーマを指定しなければ、AIが選んだテーマで組まれます。件名を指定しなければ、AIが件名を書きます。便利な半面、担当によって指示の細かさが違えば、できあがりもばらつきます。AIに作らせる範囲は、製品が許す範囲ではなく、会社として任せる範囲で決めます。
目安として、AIに任せてよいのは、本文の下書き、見出しと件名の候補、部品の並び順の案です。AIに書かせないのは、価格・割引の条件・締切・数値の実績・顧客の事例の中身など、事実として確かめが要る内容です。これらは人が書いて指示に渡し、AIには言い回しを整えさせるだけにします。事実はAIに作らせず、人が渡した事実をAIに並べさせると決めておくと、工程3の確認がぐっと楽になります。
指示の型をそろえて担当の差をなくす
AIに作らせる範囲を決めたら、指示の型を作ります。指示の型とは、AIにメールを作らせるときに、必ず書く項目を決めた雛形です。型があれば、ベテランでも新任でも、同じ粒度の指示が出せます。AIの出来の差は、AIの差よりも指示の差で生まれることが多いからです。
型に入れる項目は、たとえば、メールの目的、送る相手の区分、使うテーマ、必ず入れる事実(日時・価格・締切)、入れてはいけない表現、呼びかけの調子、行動を促すボタンの文言の方向性です。テーマや差出人のように、製品が任意としている項目も、会社として固定したいものは型の中で必須にします。外のAIエージェントから作る場合も、Knak の画面で作る場合も、同じ型を使います。
気をつけたいのは、外のAIエージェントの側で、Knak の外の情報を混ぜて作らせることです。公式ブログは、プロジェクト管理や顧客管理、分析の道具の MCP と組み合わせる使い方を紹介しています。便利ですが、AIの助手が別の道具から拾った顧客の情報や未公開の数字が、メールの文面に入り込むおそれもあります。外の道具とつなぐときは、AIが拾ってよい情報の範囲を指示の型に書くようにします。なお、AIが作るたびに同じキャンペーンの中へ別の下書きが増える作りなので、使わない下書きを消す担当も決めておきます。
工程3 承認の関所を置く
3つ目の工程は、AIが作った下書きを誰がどう見るかを決めることです。Knak では、AIが作ったメールも、人が作ったメールと同じ承認の流れを通ります。公式ブログによれば、外のAIエージェントが作ったメールは下書きとして Knak Studio で開かれ、同じ編集画面、メールの表示を確かめるプレビュー、承認の流れを通ります(2026年5月時点の説明)。コメントや多段の承認も組めます。
関所で見る観点は、3つに分けておきます。1つ目はブランドの目で、部品の固定の外で崩れていないか、言い回しの調子が会社の決まりに合っているかを見ます。2つ目は事実の目で、日時・価格・締切・リンク先が正しいかを、人が渡した元の情報と突き合わせます。3つ目は法令の目で、表示の決まりや配信停止の案内、誇大な表現がないかを見ます。1人がすべてを見るより、目ごとに担当を分けたほうが見落としは減ります。
関所の数は、メールの重さで変えます。毎週の定例のお知らせは、ブランドと事実の2つの目で十分です。新製品の発表や価格の告知は、法令の目を足します。メールの種類ごとに、どの目を通すかを先に決めておくと、AIで本数が増えても、確認の待ち行列が詰まりにくくなります。
AIの確認機能に任せない範囲
Knak の公式サイトは、承認の前にAIがブランドや規則の問題を指摘する機能を挙げています(2026年10月時点)。モバイルの発表でも、ブランドの声の確認、文字数の上限、配信停止の文言の確認が並んでいます。AIの確認は、人の関所の前の一次の確認として役に立ちます。人が見る前に、明らかな崩れを拾ってくれるからです。
ただし、AIの確認で問題が出なかったことは、問題がないことの証明にはなりません。公式ブログは、外のAIエージェントの入口について、差し込みタグの確認やテーマのずれの検出、より深い統制の流れを、まだ提供していない機能として挙げています。製品ページも、アルファ版の間はブランドに沿った出力を改善中だとしています。「AIの確認を通ったから承認してよい」とはしないことを、関所の決まりに書いておきます。
とくに、差し込みタグは人が必ず見ます。氏名や会社名を差し込む部分が壊れていると、「様」の前が空白のまま、あるいは別の顧客の情報が入ったまま届くことがあります。テスト配信で、差し込みが入った状態と入らない状態の両方を確かめます。宛先の選び方や誤送信の防ぎ方そのものは、誤送信を扱った別の記事に譲ります。
工程4 MAへ渡す権限を決める
最後の工程は、承認したメールをMAへ渡すところです。Knak は、作ったメールをMAへ同期する作りで、公式ブログは、権限を持つ人が承認して初めてMAに同期されると説明しています(2026年5月時点の説明)。製品ページの流れの図でも、最後にマーケの運用の担当が配信の準備へ送る段が描かれています。
ここで人が決めるのは、MAへ同期できる人を誰にするかです。制作の担当が全員同期できる設定では、承認を飛ばしてMAに下書きが溜まる道が残ります。同期の権限は、マーケの運用の担当に絞るのが目安です。MAの側で、同期されたメールを配信の予定に載せる権限も、同じ人か別の人かを決めておきます。MAの中のAI機能の権限の開き方は、Marketo のAIを扱った別の記事に譲ります。
そして、この記事でいちばん強く書いておきたい線があります。AIエージェントにMAへの書き込みや配信を直接させないことです。外のAIエージェントの入口は、利用者本人の権限の範囲で動きます。本人がMAへ同期できる権限を持っていれば、理屈の上では、AIの助手がその権限を使う道が開けます。AIエージェントからメールを作る人には、同期の権限を持たせない役割を割り当てるのが安全です。どの配信を誰にいつ送るかの判断をAIに任せる話は、配信の判断を扱った別の記事に譲ります。
MAの側にも、最後の確かめを残しておきます。同期されたメールは、MAの中でテスト配信をしてから配信の予定に載せる、という手順を省かないことです。Knak の側で承認を通っていても、MAの差し込みの項目や配信の対象の設定は、MAの側でしか確かめられないからです。制作の基盤とMAの両方に、人が見る場所が1つずつある形にしておけば、どちらかの設定の誤りがそのまま顧客に届くことを防げます。
誰の資格で動くかと、記録の残し方
外のAIエージェントの入口は、誰の資格で動くのかを押さえておく必要があります。公式の説明では、AIの助手の側でサインインを1回行い、以後は利用者本人の Knak の権限の範囲だけで動きます。見られるのは、本人がもともと見られるブランド、キャンペーン、素材だけです。鍵の文字列や設定ファイルを人が扱う必要はないとしています(2026年10月時点)。
この作りは、権限の管理を Knak の側にまとめられる点で分かりやすいものです。言い換えると、AIの助手に何をさせてよいかは、その人に Knak で何を許しているかで決まるということです。AIの入口を開く前に、制作の担当の役割と、見られるブランドの範囲を見直しておきます。入口は会社単位で管理者が有効にする作りなので、開くかどうかの判断を誰がするかも決めておきます。
記録は、誰が・どの指示で・どの下書きを作り・誰が承認し・誰がMAへ渡したかを、メールごとにたどれるようにします。モバイルの発表では、版の履歴と監査の記録が挙がっています。記録があれば、崩れたメールが出たときに、どの工程で漏れたかを特定できます。費用の面では、AIの機能は既定でオフから始まり、使う機能を選んで有効にする作りだと公式サイトは説明しています。外のAIエージェントの入口はエンタープライズ契約が対象で、SMS などの作成の役割には上位の契約が要るとヘルプにあります。使うチャネルと機能を広げるほど、契約の段階が上がる増え方だと見ておきます。金額は個別の見積なので、試験の段階で確かめてください。
配信前の確認と、よくあるつまずき
4工程を回したうえで、MAへ渡す直前に人が確かめる項目をまとめておきます。AIの確認を通っていても、この項目は人の目で見ます。
- 固定した部品(ロゴ・色・フッター・配信停止の案内)が崩されていない
- 日時・価格・締切・数値の実績が、人が渡した元の情報と一致している
- 差し込みタグが、入った状態と入らない状態の両方で正しく表示される
- リンク先がすべて開き、計測のための付け足しが正しく付いている
- AIの助手が外の道具から拾った情報が文面に入っていない
- メールの種類に応じた目(ブランド・事実・法令)の承認がそろっている
- MAへ同期するのが、同期の権限を持つ担当本人である
よくあるつまずきも挙げておきます。どれも、道具の不具合ではなく、工程の決め方の抜けから起きています。
- モジュールを崩す操作を制作の担当に許したままにし、固めた部品が少しずつ書き換わった
- AIに価格や締切まで書かせ、確認で見落として誤った条件のまま配信した
- AIの確認で問題が出なかったので、事実と法令の目を飛ばして承認した
- AIエージェントで作る担当にMAへの同期の権限も渡し、承認前の下書きがMAに溜まった
- 試験の段階の機能を本番の制作の流れに組み込み、仕様の変更で流れが止まった
最後のつまずきには、とくに注意が必要です。外のAIエージェントの入口は、2026年10月時点でアルファ版です。いきなり本番の流れの中心に置かず、定例のお知らせのように崩れても影響の小さいメールから試し、工程1から工程4までの決まりが回ることを確かめてから広げます。止めるときは、管理者が入口を無効にすれば、人が部品を組む元の流れに戻れます。
まとめ
Knak は、ブランドの決まりを部品として固定したまま、AIやAIエージェントにメールを作らせ、承認を経てMAへ渡す制作の基盤です。ブランドを守る仕事を、AIへの指示ではなく、AIが動ける枠の側に置いているのが特徴です。AIに触らせない部品を固め、崩せる人を絞る。AIには文面と並びだけを作らせ、事実は人が渡す。ブランド・事実・法令の3つの目で承認し、AIの確認を通ったことを承認の理由にしない。MAへ渡す権限は運用の担当に絞り、AIエージェントにMAへの書き込みを持たせない。この4工程を部門で決めてから、AIに任せる本数を増やしてください。
- 製品の機能・権限・データの扱いは、Knak の公式サイト、製品ページ、公式ブログ、ヘルプ、プレスリリースを2026年10月19日に確かめた範囲に基づきます。外のAIエージェントの入口はアルファ版で、機能や条件は変わることがあります。導入前に最新の原文と契約を確かめてください
- AIの学習へのデータの利用や保存場所は、公式サイトに顧客のデータは顧客のものとの記載がありますが、詳細は提供元の信頼性の案内と契約で確かめてください
- メールの表示や配信停止の案内に関わる法令の確認は、自社の法務の担当者と行ってください
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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