サーチコンソールの生成AIレポートとは?|表示だけの数字の使い道

「サーチコンソールに生成AIのレポートが増えたが、見ても何に使えばいいのか分からない」「上司にAI検索でどれだけ見られているか報告してと言われたが、クリックの数字がどこにも無い」。9月に入ってから、ウェブ担当者のあいだでこうした戸惑いが聞こえるようになりました。無理もありません。グーグルは2026年6月3日にこの新しい画面を発表し、英国のサイトから順に展開して、8月31日に全世界のサイトへの展開を終えたと案内しています。公式ヘルプを読むと、この画面が数えるのはAIによる概要とAIモードの中で、自社へのリンクが示された回数だけです。つまり、この数字は成果を測る物差しではありません。本当は、どのページがAIの答えの中で見られているかという「露出の地図」です。この記事では、レポートで見えること・見えないことを確かめたうえで、表示だけの数字を月次報告と社内の説明にどう使うかを整理します。
カメ先生サーチコンソールに、検索のAIの機能に自社のページがどれだけ出たかを見る専用の画面ができた。以前は通常の数字に混ざっていて、分けて見る方法が無かったんだ。
カメ子専用の画面ができたなら、AI検索からどれだけ人が来たかも分かるようになったんですか。
カメ先生そこが誤解されやすいところでね。今の画面にはクリックの数字が無い。分かるのは、どのページが、どの国と端末で、いつ、何回示されたかまで。だから流入の数字とは別物として扱う必要がある。それに、数字が増えた理由をAIに判断させるのも危ない。集計はAIに手伝わせても、解釈は人が持つんだよ。
カメ子見える範囲と見えない範囲を先に押さえて、報告の載せ方を決めるわけですね。
- 生成AIのレポートが数えるのは、AIによる概要とAIモードに自社のリンクが示された回数だけで、クリックは無い
- 検索とディスカバーで別の画面があり、検索側はページ・国・端末・日付で切り分けられる
- 月次報告では流入の数字と混ぜずに「露出」の欄として載せ、増減の解釈と施策の判断は人が持つ
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生成AIパフォーマンスレポートとは何か
生成AIパフォーマンスレポートは、グーグル検索の生成AIの機能の中で、自社のサイトがどう扱われているかを示すサーチコンソールの画面です。公式ヘルプは使い道として、生成AIの機能からの表示回数が時間とともにどう変わるか、どのページの表示が多いか少ないか、表示がどの国や端末から来ているかを見ることを挙げています。検索向けとディスカバー向けの2つの画面に分かれているのも特徴です。
この画面の意味は、以前の状態と比べると分かりやすくなります。これまでは、AIによる概要に出た分の表示回数も通常の検索結果レポートの中に合算されていて、取り出して見る方法がありませんでした。推定で切り分ける考え方は別の記事で扱っていますが、今は専用の画面ができたことで、AIの機能の中の露出だけを公式の数字として見られるようになりました。
展開の経緯も押さえておきます。報道によれば、グーグルは6月3日に発表し、まず英国のサイトの一部から見られるようにしました。公式ヘルプには8月31日に全世界のサイトへ展開したとあり、同時に、すべてのプロパティですぐに見られるとは限らないとも書かれています。画面が見当たらないときは、展開の途中か、対象外のどちらかを先に疑うのが順序です。
数えているのは「リンクが示された回数」だけ
公式ヘルプは、表示回数を「生成AIの機能の中で、自社のサイトへのリンクが利用者に示された回数」と説明しています。数えられるのは、AIの答えに添えられた参照のリンクとして自社のページが出た場面です。AIの答えの文章に自社の内容が使われていても、リンクとして示されていなければ、この数字には表れないと考えるのが安全です。
もう一つ大事なのは、クリックの数字がこのレポートには含まれていないことです。どれだけ示されたかは分かっても、そこからどれだけ人が自社のサイトに来たかは、この画面からは分かりません。報道でも、今の版ではクリックの数字が無いことが最大の制約として繰り返し指摘されています。クリック率や平均の掲載順位のような、通常の検索結果レポートで見慣れた指標もありません。
この性質から、生成AIのレポートは「成果」ではなく「露出」の物差しとして扱うのが正確です。表示回数が増えたことは、AIの答えの中で自社のページが参照先として選ばれる場面が増えたことを意味しますが、それが問い合わせや資料の請求につながったかは、別の数字で確かめる必要があります。露出の数字を成果の欄に書かないことが、この画面を社内で使うときの最初の決まりになります。
見られる切り口は、ページ・国・端末・日付
検索向けの画面で使える切り口は、公式ヘルプによると、ページ、国、端末、日付の4つです。表の上の見出しを切り替えて選びます。日付は日ごと、週ごと、月ごとで見られます。ページの切り口では、どのページの表示が多いか、少ないかが並ぶので、AIの答えの中で自社のどのページが参照先に選ばれているかが一覧で分かります。
絞り込みとしては、検索の種類があります。ヘルプでは、文字で入力するウェブの検索と、画像などを組み合わせた複数の形式のウェブの検索に分けて見られると説明されています。製品の写真や図解が多いサイトでは、複数の形式の検索の側で表示が出ているかを分けて見ておくと、どの種類のページが露出しているかをつかみやすくなります。
一方で、公式ヘルプの切り口の説明には、検索語句が挙がっていません。通常の検索結果レポートのように、どんな検索語句でAIの答えに出たかを並べる使い方は、今の画面ではできないと考えておくべきです。報道でも、検索語句ごとの内訳は無いと整理されています。「どの問いで出たか」ではなく「どのページが出たか」を見る画面だと割り切ると、使い方がはっきりします。
国の切り口は、海外向けのページを持つBtoBの会社で役に立ちます。英語や他の言語のページを用意している場合、どの国からの表示が多いかを見ると、海外の見込み客がAIの答えの中で自社のどのページに触れているかが分かります。国内向けだけのサイトでも、想定していない国からの表示が多いページがあれば、内容が一般的な解説として参照されている可能性を考える手がかりになります。
AIによる概要とAIモードは、分けて見られない
検索向けの画面が対象にしているのは、AIによる概要とAIモードの2つです。公式ヘルプは、この2つをレポートの中で分けることはできないと明記しています。通常の検索結果の上に出る要約と、対話を続けていく別の面は性格が違いますが、この画面の数字は2つを合わせた表示回数として出てきます。
このため、「AIモードでの露出が伸びた」「AIによる概要からは外れた」といった言い方は、このレポートだけでは根拠を持てません。社内の報告で面ごとの話をしたくなったら、そこは推測であることを書き添えるか、そもそも面の区別をせずに「検索のAIの機能での表示」とまとめて呼ぶのが誠実です。2つの面の違いそのものは別の記事で整理しているので、ここでは数字の上では分けられないことだけを押さえてください。
実務では、報告の欄の名前を最初に決めておくと混乱が減ります。たとえば「検索のAIの機能での表示回数(AIによる概要とAIモードの合計)」と括弧で中身を書いておけば、読む人が勝手に片方の面の数字だと受け取ることを防げます。欄の名前に、合算であることを書き込んでおくだけで、後から説明し直す手間がかなり減ります。
既存の検索結果レポートとの関係と、合計のずれ
公式ヘルプには、このレポートは検索結果レポートのウェブの検索の種類のデータを含む、と書かれています。つまり、生成AIのレポートに出た表示回数は、通常の検索結果レポートの表示回数とは別に上乗せされたものではなく、その内側の一部を切り出して見せているものです。2つの画面の表示回数を足して「検索全体の露出」とするのは、二重に数えることになります。
もう一つ、同じ画面の中でも合計が合わないことがあります。ヘルプの説明では、グラフの数字はプロパティ単位で集計され、ページごとに並べた表の数字はページ単位で集計されます。1つのAIの答えに自社の複数のページが同時に示された場合、プロパティ単位では1回、ページ単位ではページの数だけ数えられる、というずれが起こり得ます。
この仕組みを知らずに、ページの表の合計とグラフの合計を比べて「数字が合わない」と悩むのは時間の無駄です。報告には、サイト全体の推移はグラフの数字、ページの比較は表の数字、と使い分けると決めて書いておきます。書き出したデータを表計算で足し上げるときも、どちらの集計単位のデータかを列の見出しに残しておくと、後で別の人が集計し直しても同じ結果になります。
- 生成AIのレポートの表示回数は、通常の検索結果レポートのウェブの表示回数の内側にある。足し算しない
- グラフはプロパティ単位、ページの表はページ単位の集計。両者の合計は一致しないことがある
ディスカバー側には、別のレポートがある
ディスカバーの生成AIの機能についても、別の画面が用意されています。公式ヘルプによると、こちらの表示回数は「ディスカバーの生成AIの機能の中で、利用者が見た自社のサイトへのリンクの数」で、切り口はページ、国、日付の3つです。ページは正規のページとしてまとめられます。検索向けの画面と違い、端末の切り口はヘルプに挙がっていません。
数え方にも特徴があります。同じ結果は1回の利用の中で1回だけ数え、利用者がカードを通り過ぎてから戻ってきても、表示は1回とされます。また、通常のディスカバーのレポートと同じ制約が及び、表に出る行数には1,000行の上限があります。ページの数が多いサイトでは、表に出てこないページがあることを前提に読む必要があります。
ディスカバーの流入は、そもそも出る日と出ない日の波が大きいのが普通です。生成AIの機能の表示もその波の上に乗るため、週ごとや月ごとの切り口で見て、1日の跳ねに反応しないようにします。報告では、検索のAIの機能とディスカバーのAIの機能を1つの欄にまとめず、別の行として並べておくと、どちらで動いたのかを後から追えます。
数字が出ない・少ないときに確かめること
画面を開いても数字がほとんど出ない、あるいは画面そのものが見当たらない場合があります。公式ヘルプは、生成AIの機能に含まれているサイトでなければこのレポートにデータは出ないと説明しており、展開の後もすべてのプロパティですぐに見られるわけではないとしています。表示がゼロであることと、画面がまだ届いていないことは別なので、まずどちらなのかを切り分けます。
次に確かめたいのが、同時期に加わった設定です。報道によれば、グーグルはこのレポートと一緒に、プロパティ単位でAIによる概要・AIモード・ディスカバーのAIの機能から自社のリンクと内容を外す設定を用意しました。グーグルは、この設定を検索のほかの場面で順位の材料にはしないと説明しているとされます。社内の誰かがこの設定を変えていれば、表示が減るのは当然です。
数字が少ないこと自体を問題と決めつける前に、自社のページがどの程度そもそも検索で見られているかも確かめます。通常の検索結果レポートの表示回数が小さいサイトでは、AIの機能に出る回数も小さくなりやすく、小さな数字の増減に意味を読み込みすぎないことが大切です。1か月単位でまとめ、数か月の流れで見るのが現実的です。
表示が増えたページの読み方
ページの切り口で前の期間と比べると、表示が大きく増えたページが見つかります。まず確かめるのは、そのページで何か手を入れたかどうかです。内容を書き直した、図を足した、情報を新しくした、といった変更の記録と日付を突き合わせると、変化が自社の作業によるものか、外の要因によるものかの見当がつきます。
自社の作業と重ならない場合は、外の要因を疑います。季節によって検索が増える話題、業界で話題になった出来事、グーグルの検索の仕組みの更新などです。同じ時期に通常の検索結果レポートでもそのページの表示が増えているなら、検索そのものの需要が伸びた可能性が高く、AIの機能の中で特別に選ばれるようになったとは言い切れません。
増えたページを見つけたら、そのページへの流入が解析ツールの側でどう動いたかも並べて見ます。表示が増えても流入が変わらないなら、AIの答えの中で示されただけで、読まれてはいない可能性があります。逆に流入も増えているなら、露出と流入がそろって動いたページとして記録しておくと、次にどんなページを厚くするかを考える材料になります。
表示が減ったページの読み方
表示が減ったページも、読み方の手順は同じです。まず自社の変更の記録を確かめます。ページを統合した、住所を変えた、内容を削った、公開を止めた、といった作業があれば、その日付の前後で表示がどう動いたかを見ます。統合や移転のあとは、新しいページの側に表示が移っていないかも合わせて確かめます。
自社の変更が無いのに減っている場合は、通常の検索結果レポートでも同じページの表示が減っているかを見ます。そろって減っているなら、検索の需要や順位の変化が先にあると考えます。通常の表示は変わらないのにAIの機能の表示だけが減っているなら、そのページが参照先として選ばれにくくなった可能性がありますが、理由はこの画面からは分かりません。
ここで焦って、減ったページを片端から書き直すのは得策ではありません。AIの答えに引用されやすい書き方の話は別の記事で扱っていますが、まず必要なのは、減ったページが自社の成果にとって重要なページかどうかの仕分けです。問い合わせにつながるページの減少と、昔の告知ページの減少では、対応の優先度がまったく違います。
解析ツールの流入と並べるときの注意
生成AIのレポートの数字を、GA4などの解析ツールの数字と並べたくなるのは自然です。ただ、この2つは数えているものが違います。サーチコンソールの側は検索の画面でリンクが示された回数、解析ツールの側は実際にサイトに来た訪問です。表示回数で訪問数を割って「AI経由のクリック率」を出すのは誤りです。AIの機能から来た訪問だけを解析ツールで切り出せるわけではないからです。
並べるなら、同じページについて、同じ期間の表示回数と訪問数を横に置き、両方の変化の向きを見るのがせいぜいです。表示が増えて訪問も増えた、表示が増えて訪問は横ばい、表示が減って訪問も減った、という組み合わせで、ページの状態を大まかに分けられます。数字どうしをかけ算や割り算でつなげないのが原則です。
解析ツールの側では、チャットのAIのサービスから来た訪問を参照元で数えられることがありますが、これはグーグル検索のAIの機能とは別の経路です。外部の専用ツールでAIの答えへの出方を測る方法も別の記事で扱っています。どの画面の、どの経路の数字かを欄ごとに書き分けることで、報告を読む人が数字を混ぜずに済みます。
月次報告にどう載せるか
月次報告に載せるときは、既存の検索の欄とは別に「AIの機能での露出」という欄を1つ設けるのがおすすめです。ここに入れるのは、サイト全体の表示回数の推移、表示の多いページの上位、前月から大きく動いたページの3つで足ります。欄を増やしすぎると、読まれない報告になるからです。
| 報告の欄 | どの画面のどの数字か | 書き添える注記 |
|---|---|---|
| AIの機能での表示回数(月計) | 検索向けの生成AIのレポート・グラフの数字 | AIによる概要とAIモードの合計。クリックは含まない |
| 表示の多いページ上位10 | 同じレポート・ページの表 | ページ単位の集計なので、合計はグラフと一致しない |
| 前月から大きく動いたページ | ページの表を前月と比べた差 | 自社の変更の有無と、通常の表示の動きを添える |
| ディスカバーのAIの機能での表示 | ディスカバー向けの生成AIのレポート | 波が大きい。月計で見る |
| 同じページの訪問数 | 解析ツールのページごとの数字 | 経路が違うため、割り算でつなげない |
注記の欄を省かないことが大切です。数字だけを並べると、読み手は通常の検索の数字と同じ感覚で受け取ってしまいます。表の下に、クリックが無いこと、2つの面の合計であること、通常の表示の内側にあることを毎月同じ文面で書いておけば、担当者が替わっても解釈がぶれません。
報告を始めた最初の数か月は、比べる前の期間の数字が短いことにも注意します。前年同月との比較ができるようになるまでは、月ごとの推移を並べるだけにとどめ、増減の理由を断定する書き方は避けます。
書き出した表の集計手順と、AIに任せる範囲
毎月の集計は、レポートを書き出して表計算で処理する流れにすると、担当者が替わっても同じ作業になります。公式ヘルプによると、書き出しではグラフと表のデータを落とせます。ここでAIを使うなら、書き出した表の集計、変化の大きいページの拾い出し、報告文の下書きまでにとどめます。
検索向けの生成AIのレポートで、ページの切り口の表を月ごとに書き出します。ディスカバー側も同じように書き出し、ファイル名に期間と画面の名前を入れておきます。
2か月分の表をAIに渡し、ページごとの差と増減の率を並べさせます。どの列とどの列を比べたか、計算の根拠を必ず書かせ、数字の合計を人が一度確かめます。
拾い出されたページについて、自社の変更の記録と通常の検索結果レポートの動きを人が突き合わせます。重要なページかどうかの印もここで付けます。
仕分けの結果を渡して、月次報告の文面の下書きを作らせます。理由を断定する表現や、面を区別した言い方が入っていないかを人が確かめて直します。
決まった注記を添えて、報告の欄に載せます。翌月の比較に使うため、書き出したファイルは共有の場所に保存します。
AIに下書きさせた報告文には、「AIモードで評価された」「引用されやすくなった」といった、画面から言えない推測が混ざりがちです。AIに判断させず、根拠の列を書かせて人が確かめるという順序を崩さないことが、この集計を任せるときの前提になります。
経営層への説明の仕方
経営層への説明では、まず「この数字は何か」を1文で伝えます。たとえば「グーグル検索のAIの答えの中で、当社のページが参照先として示された回数です。そこから何人がサイトに来たかは分かりません」という言い方です。分かることと分からないことを最初に並べて言うと、後から「で、売上にどれだけ効いたのか」と詰められる場面が減ります。
次に、推移を見せます。月ごとの表示回数の線に、通常の検索の表示回数の線を並べると、AIの機能の露出だけが特別に動いているのか、検索全体と一緒に動いているのかが一目で分かります。経営層が知りたいのは細かいページの話より、流れの向きと、それが自社にとって良いのか悪いのかという評価です。
評価の部分は、数字からは言えないことを正直に伝えるのが信頼につながります。「露出は増えているが、問い合わせへの影響はまだ確かめられない。重要なページについて、訪問と問い合わせの動きを3か月見て判断したい」といった形で、次にいつ、何を見て判断するかを添えて締めると、説明が宙に浮きません。
説明の場では、「競合と比べてどうなのか」「対策にいくらかかるのか」と聞かれることも想定しておきます。このレポートは自社のサイトの数字しか示さないので、他社との比較はこの画面からは出せないと先に答えられるようにしておきます。対策の費用の話は、露出の数字と流入や問い合わせの動きを数か月並べ、重要なページで効果の兆しが見えてから持ち出すほうが、根拠のある提案になります。
やりがちな失敗と、人が確認する範囲
新しい画面ができたばかりの時期は、数字の扱いで同じ失敗が繰り返されがちです。よく見られるものを挙げておきます。
- 生成AIのレポートの表示回数を、通常の検索の表示回数に足して「検索全体の露出」として報告する
- 解析ツールの訪問数を表示回数で割り、AIの機能からのクリック率として報告する
- AIによる概要とAIモードを分けて語り、「AIモードで伸びた」と根拠の無い説明をする
- ページの表の合計とグラフの合計が合わないことを、計測の不具合だと思い込む
- 表示が減ったページを、重要度を仕分けないまま片端から書き直す
どれも、画面が何を数えているかを確かめずに、見慣れた数字と同じ感覚で扱ったことから起きています。報告の欄の名前と注記を先に決め、毎月同じ手順で集計すれば、ほとんどは防げます。ビングの側にもAIの答えに関わる数字がありますが、グーグルの数字と混ぜずに別の欄で扱ってください。
運用を始める前に、人が確認する範囲を先に決めておきます。数字の合計の確認、増減の理由の判断、重要なページの仕分け、報告で使う言い回しの最終確認は人が持ちます。AIは集計と拾い出しと下書きの担当にとどめ、どの数字をもとに書いたかという根拠を必ず添えさせます。
よくある質問
このレポートで、AI検索からの流入数は分かりますか?
分かりません。公式ヘルプの説明では、このレポートが示すのは生成AIの機能の中で自社のリンクが示された回数で、クリックは含まれていません。流入は解析ツールの側で見ることになりますが、グーグル検索のAIの機能から来た訪問だけを切り出せるわけではないため、同じページの表示と訪問の動きを並べて傾向を見るのが現実的です。
AIによる概要とAIモードを分けて見る方法はありますか?
このレポートの中では分けられないと、公式ヘルプに明記されています。報告では2つを合わせた数字であることを欄の名前に書き添え、面ごとの話をする場合は推測であると断っておくのが安全です。今後、画面の仕様が変わる可能性はあるので、ヘルプの更新はときどき確かめてください。
通常の検索結果レポートの表示回数とは、どう違うのですか?
生成AIのレポートは、検索結果レポートのウェブの検索の種類のデータを含むと説明されています。通常の表示回数の内側にある、AIの機能の分を切り出した数字と考えてください。2つを足すと二重に数えることになります。
表示回数がゼロのままです。何か設定が必要ですか?
公式ヘルプでは、生成AIの機能に含まれているサイトでないとデータは出ず、展開後もすべてのプロパティですぐに見られるとは限らないとされています。また、プロパティ単位でAIの機能から自社の内容を外す設定が用意されたと報じられているので、社内で設定を変えた人がいないかも確かめてください。
検索語句ごとの内訳は見られますか?
公式ヘルプが挙げている切り口は、ページ、国、端末、日付です。検索語句の切り口は挙がっていないため、どの問いでAIの答えに出たかを並べる使い方はできないと考えておくべきです。どのページが出たかを見る画面として使うのが、今の仕様に合った使い方です。
過去の分の数字もさかのぼって見られますか?
この画面は2026年6月に発表され、8月末に全サイトへの展開を終えたばかりです。どこまでさかのぼれるかは自社の画面で確かめてください。前年と比べられるほどの長さはまだ無いため、当面は月ごとの推移を記録して積み上げることを優先します。
まとめ
サーチコンソールの生成AIパフォーマンスレポートは、グーグル検索のAIによる概要とAIモードの中で、自社のリンクが示された回数を数える画面です。検索向けではページ・国・端末・日付で切り分けられますが、クリックは無く、2つの面は分けられず、数字は通常の検索結果レポートのウェブの表示回数の内側にあります。ディスカバー向けには別の画面があり、端末の切り口は無く、行数の上限もあります。社内では、成果ではなく露出の物差しとして、月次報告に注記付きの別の欄を設け、増えたページと減ったページを自社の変更の記録と通常の表示の動きで読み分けます。集計と下書きはAIに任せても、増減の解釈と施策の判断は人が持ちます。まずは自社の画面を開き、どのページが表示の上位に並んでいるかを確かめるところから始めてください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
データ分析にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
