動画の音量は自分で決められない|配信先でそろえられる

動画の音量は自分で決められない|配信先でそろえられる

「音が小さいと言われたので上げたのに、公開すると印象が変わらない」「編集の画面では大きくなっているのに、反映されていないように聞こえる」——動画を公開している企業からよく届く相談です。配信の場では、音量が自動でそろえられています。上げた分は、公開の時点で戻されます。この記事では、音量がそろえられる仕組みと、その前提での整え方を整理します。


カメ先生カメ先生

動画の音量はね、作り手が決められるものだと思われがちだが、配信の場でそろえられる仕組みになっているんだ。


カメ子カメ子

上げた音量は、どうなってしまうのでしょうか。


カメ先生カメ先生

基準より大きいものは下げられる。だから上げること自体には意味がなく、聞き取りやすさは別の要素で決まる。


カメ子カメ子

大きさではないのですね。何を整えればよいのか知りたいです。


この記事のポイント
  • 再生の側が、動画ごとの音量をそろえている
  • 基準を超えた分は、自動で下げられる
  • 音が小さく聞こえる原因は、音量ではなく差の付け方にある

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目次

音量を上げても、上げた分だけ下げられる

動画の音量を、編集で上げる。この作業には、限界があります。公開した先で、下げられてしまうためです。上げれば上げるほど、下げられる幅も大きくなります。結果として、聞こえ方は変わりません。この仕組みを、知らない担当者が多い。

知らないまま作業すると、悪循環に入ります。小さいと言われる、上げる、変わらない。さらに上げる、また変わらない。この繰り返しになります。そして、音の質だけが落ちていきます。

音を無理に上げると、失われるものがあります。大きい音と小さい音の、差です。この差が、聞き取りやすさを作っています。差を潰すと、平坦な音になります。全体が同じ大きさで、疲れる音です。

つまり、努力の方向が違っています。上げるのではなく、差を整えるのが正解です。この記事では、その考え方を扱います。仕組みを知れば、無駄な作業が減ります。そして、聞きやすい動画になります。

扱う範囲は、実務に必要な部分に絞ります。音の専門的な理論には、立ち入りません。何が起きているか、どう対処するかです。編集を外注している場合も、知っておく価値があります。依頼の際の、条件になるためです。

再生する側が、音量をそろえている

最初に、仕組みを押さえます。動画を共有する場では、音量がそろえられます。投稿された動画ごとに、音量の差があるためです。そのまま再生すると、動画を切り替えるたびに音量が変わります。見る側にとって、これは不快です。そこで、自動でそろえています。

そろえる方法は、単純です。基準より大きい動画を、下げます。基準に合わせるように、全体を下げる形です。この処理は、再生のたびに行われます。投稿したファイル自体は、変わりません。

この処理を、正規化と呼びます。音の大きさを、そろえる処理です。見る側にとっては、便利な仕組みです。動画を続けて見ても、音量を調整せずに済みます。作る側からは、制約に見えます。

重要なのは、制御できない点です。投稿する側が、無効にすることはできません。設定の項目も、ありません。そのため、この仕組みを前提に作ります。戦うのではなく、合わせる形です。

そして、下げられるだけです。基準より小さい動画は、上げられない場合があります。つまり、小さく作ると小さいままです。この非対称が、判断の材料になります。基準に近づけることが、目標になります。

基準は、おおむねマイナス14

次に、具体的な数字です。音の大きさを表す値があります。その値が、マイナス14を超えると下げられます。この数字が、目標になります。順に、意味を確かめます。難しくは、ありません。

この値は、音の平均的な大きさを表します。瞬間の大きさではありません。全体を通した、平均に近い考え方です。そのため、一部だけ大きくても影響します。この点は、後で詳しく扱います。

マイナスの値である点も、押さえます。0が上限で、そこから下がるほど小さくなります。マイナス14より、マイナス20のほうが小さい音です。直感と逆に感じるかもしれません。慣れれば、扱いやすい表し方です。

マイナス10で仕上げた場合を考えます。基準より、4だけ大きい状態です。再生時に、自動で4だけ下げられます。結果として、マイナス14相当になります。上げた分が、そのまま打ち消されます。

この数字は、配信の場によって多少違います。そして、変更される可能性もあります。そのため、正確な値は使う場の案内で確かめます。ただし、おおむねこの水準です。目安として、覚えておく価値があります。

仕上げた値基準との差再生時の扱い聞こえ方
マイナス20小さいそのまま小さく聞こえる
マイナス14基準どおりそのまま適切
マイナス104だけ大きい4だけ下げられる変わらない
マイナス68だけ大きい8だけ下げられる音の差が失われる

測るのは、全体を通した平均

測り方も、知っておきます。使われるのは、全体を通した値です。動画の最初から最後までを、通して測ります。一部を切り出した値ではありません。この点が、対策の考え方を決めます。順に、確かめます。

全体の平均であるため、長い無音は影響します。静かな部分が長ければ、平均は下がります。その分、全体を上げる余地が生まれます。逆に、常に音が鳴っていれば平均は上がります。構成によって、条件が変わります。

短い時間の値も、確かめる価値があります。数秒ごとの値と、瞬間の値です。全体の平均が適切でも、一部が突出している場合があります。その部分だけが、耳につきます。平均だけを見ていると、見落とします。

編集の道具には、測る機能が備わっています。書き出しの前に、確かめられます。全体の値と、時間ごとの動きを見ます。この確認を、手順に組み込みます。感覚で判断すると、必ずずれます。

耳での確認も、あわせて行います。数字が適切でも、聞きにくい場合があります。逆に、数字が外れていても聞きやすい場合もあります。最終的な判断は、耳で行います。数字は、その補助として使います。

効果音1つで、全体が下がる

見落としやすい落とし穴があります。一部の大きな音が、全体に影響する点です。効果音1つでも、値を押し上げます。そして、全体が下げられます。会話の部分まで、小さくなります。順に、確かめます。

典型的なのが、冒頭の効果音です。動画の始まりに、印象的な音を入れる。この音が、大きすぎる場合があります。そこだけ、値が突出します。全体の平均も、押し上げられます。

場面の切り替えの音も、同じです。何度も繰り返される場合、影響は大きい。小さな音でも、回数が多ければ平均に効きます。そして、聞く側にとっても耳障りです。必要以上に、大きくしないでください。

背景の音楽も、要注意です。会話と同じくらいの大きさになっていることがあります。この状態では、会話が埋もれます。そして、全体の値も上がります。背景は、はっきり小さくします。

対策は、部分ごとに確かめることです。全体の値だけを見ないでください。時間ごとの動きを、目で追います。突出している箇所を見つけ、そこだけ下げます。この作業で、全体を上げる余地が生まれます。

音が小さいと感じる、本当の原因

では、音が小さいという指摘の正体は何か。多くの場合、音量そのものではありません。会話が、聞き取りにくい状態です。全体の音量を上げても、解決しません。原因を、順に確かめます。4つあります。

1つ目が、背景の音との差です。音楽や環境の音が、大きすぎる状態です。会話が、その中に埋もれています。全体を上げても、埋もれたままです。背景を下げることが、解決になります。

2つ目が、収録の環境です。反響のある部屋で録ると、輪郭がぼやけます。音量ではなく、明瞭さの問題です。編集では、直しきれません。収録の段階で、決まってしまいます。

3つ目が、話し手と機材の距離です。遠いほど、部屋の音が多く入ります。そして、声そのものは小さくなります。近づけるだけで、大きく改善します。最も費用のかからない対策です。

4つ目が、話し手ごとの差です。複数の人が出る場合、声量に差があります。そのまま出すと、片方が聞き取れません。編集で、それぞれを揃えます。全体を上げても、差は埋まりません。

  • 小さいと言われて、全体の音量を上げる:配信の側で下げられ、聞こえ方は変わらない
  • 冒頭の効果音を、印象づけるために大きくする:全体の値が上がり、会話まで下げられる
  • 背景の音楽を、会話と同じくらいの大きさにする:会話が埋もれ、聞き取れなくなる
  • 反響のある部屋で収録し、編集で直そうとする:明瞭さは、後から取り戻せない
  • 全体の平均だけを見て、書き出す:一部の突出に気づかず、耳障りな箇所が残る

収録の段階で、ほとんど決まる

音の質は、収録で決まります。編集でできることは、限られています。入っていない音は、作り出せません。入ってしまった雑音は、完全には消せません。だからこそ、収録に手をかけます。順に、要点を挙げます。

最初に、部屋の選び方です。硬い壁と床の部屋は、反響します。布や本のある部屋のほうが、落ち着きます。会議室より、応接の部屋が向いていることもあります。手を叩いて、響き方を確かめます。

次に、機材と口の距離です。近いほど、声がはっきり入ります。襟元に付ける形が、最も安定します。机に置く形では、距離が変わりやすい。話しているうちに、体が動くためです。

そして、雑音の除去です。空調、換気、機器の動作音を止めます。収録の間だけ、止められるものがあります。外の音も、窓を閉めれば減ります。この確認を、収録の前に行います。

最後に、試し録りです。本番の前に、30秒ほど録って聞きます。この工程を省くと、後から気づきます。そして、撮り直しになります。数分の確認が、数時間を救います。

会話と背景の、差の付け方

編集での作業に、話を移します。最も重要なのが、差の付け方です。会話と背景の音量に、明確な差を作ります。この差が、聞きやすさを決めます。具体的な考え方を、示します。順に、見ていきます。

会話を、基準にします。まず、会話が適切な大きさになるよう調整します。そのうえで、背景を足していきます。順序が逆になると、うまくいきません。背景に合わせて会話を上げることになるためです。

背景は、はっきり小さくします。会話の邪魔にならない水準です。あることに気づかない程度でも、効果はあります。音楽を聞かせたいのではありません。間を埋め、雰囲気を作るためのものです。

会話がない部分では、背景を上げる方法もあります。話し始めたら、自動で下がる仕組みがあります。編集の道具に、機能として備わっています。この処理を使うと、自然に聞こえます。手作業で行うより、確実です。

複数の話し手がいる場合は、それぞれ揃えます。声量の差を、編集で埋めます。この作業は、地味ですが効果が大きい。片方だけ聞き取れない状態が、解消されます。見る側の負担が、大きく減ります。

配信先ごとに、基準は違う

同じ動画を、複数の場に出す場合があります。そのとき、注意する点があります。基準の値が、場によって違います。そして、処理の方法も違います。順に、確かめます。対応の方針を、決めます。

短い動画を扱う場では、基準が違うことがあります。そして、音楽を主とする場では、また別です。それぞれの案内に、目安が示されています。使う場が決まったら、確かめておきます。一度確かめれば、しばらく使えます。

自社のサイトに置く場合は、処理がありません。そのままの音量で、再生されます。この場合、大きすぎると驚かせます。訪問した人が、慌てて音量を下げる状態です。自社で置く場合こそ、控えめにします。

すべてに合わせるのは、現実的ではありません。主な配信先に合わせて、1つ作ります。そして、大きく外れる場だけ、別に書き出します。この方針が、手間との釣り合いが取れます。毎回、全部を作り分ける必要はありません。

メールに埋め込む場合も、同じ考え方です。自動で再生される設定は、避けます。音が突然鳴ることは、印象を損ねます。押してから再生される形にします。この配慮は、音量とは別に必要です。

無音で見られる前提を、忘れない

音の設計と同時に、考えることがあります。音を出さずに見る人が、多いという点です。移動中や、職場での視聴です。この人たちには、音が届きません。音の調整だけでは、足りない理由です。順に、確かめます。

最初に、文字での補いです。話している内容を、文字で示します。全文でなくても、要点だけで効果があります。音がなくても、内容が追える状態にします。この対応が、視聴の継続に効きます。

次に、冒頭の設計です。最初の数秒で、内容が分かる形にします。音なしでも、何の動画かが分かること。画面の文字で、示す方法が確実です。音声だけの説明は、届きません。

そして、音に頼らない演出です。効果音で場面の転換を示すのは、伝わりません。画面の変化で、示します。音は、あくまで補助として使います。この設計なら、どちらの見方でも成立します。

音の調整は、それでも必要です。音を出して見る人も、確実にいるためです。両方に配慮する、という考え方になります。どちらか一方に、寄せないでください。見る環境は、選べないためです。

書き出しの前に確かめる4工程

手順に、落とします。編集が終わってから、書き出すまでです。4つの工程で、10分程度です。この確認で、公開後の作り直しが防げます。順に、見ていきます。最初は、全体の値です。

STEP1
全体の値を、測る

編集の道具の機能で、全体を通した値を測ります。マイナス14を大きく超えていないかを見ます。超えていれば、突出している箇所を探します。

STEP2
時間ごとの動きを、目で追う

全体の平均だけでは、足りません。時間ごとの値の動きを見て、突出している箇所を探します。冒頭の効果音と、場面の切り替えが多い。

STEP3
会話と背景の差を、耳で確かめる

背景の音楽が、会話を邪魔していないかを聞きます。複数の話し手がいる場合は、それぞれの声量が揃っているかも確かめます。

STEP4
音を消して、内容が追えるか見る

音を消した状態で、最初から見ます。何の動画か分かるか、内容が追えるかを確かめます。追えなければ、文字での補いを足します。

この4工程を、手順として残します。外注している場合は、条件として伝えます。納品の際の、確認の項目にします。数字を明示しておけば、認識のずれが起きません。感覚での指示は、必ずずれます。

  • 基準の値は、配信の場によって違う。使う場の案内で確かめる
  • 投稿する側が、そろえる処理を無効にすることはできない
  • 音が小さいという指摘の多くは、音量ではなく会話の明瞭さの問題

過去の動画を、そろえ直すか

すでに公開した動画は、どうするか。この判断も、必要になります。すべてを作り直す必要は、ありません。優先順位を、付けます。判断の基準を、示します。順に、見ていきます。

最初に、再生されている動画を優先します。見られていない動画を直しても、効果は限られます。上位の数本を、確かめます。そこに問題があれば、直す価値があります。分析の画面で、順位は分かります。

次に、途中で離脱される動画です。音が原因の場合が、あります。最初の数秒での離脱は、音が原因のことも多い。冒頭の効果音が、大きすぎる場合です。驚いて、閉じられています。

直す方法も、考えます。多くの場では、公開した動画の差し替えができません。新しく投稿し直すことになります。その場合、再生の記録は引き継がれません。この損失と、比べて判断します。

実務的には、今後の分から直すのが現実的です。過去の分は、影響の大きいものだけ。そして、手順を整えて再発を防ぎます。この配分が、費用の面でも合理的です。完璧を目指すと、手が止まります。

音の確認を、誰が行うか

最後に、体制の話です。音の確認は、抜けやすい工程です。映像に比べて、意識されにくいためです。担当と手順を、決めておきます。順に、考えます。難しい体制は、要りません。

最初に、確認する人を決めます。編集した人と、別の人が望ましい。作業した本人は、音に慣れてしまうためです。何度も聞くうちに、判断がずれます。初めて聞く人のほうが、気づきます。

聞く環境も、決めておきます。編集用の機材だけでは、足りません。実際に見られる環境で、確かめます。携帯の内蔵の機器や、安価な耳の機器です。そこで聞き取れれば、大丈夫です。

外注している場合は、条件を書面にします。数字と、確認の項目を明示します。聞きやすく、という表現では伝わりません。全体の値、背景との差、突出の有無です。この3つを、納品の条件にします。

そして、指摘を記録します。音が小さい、聞き取れないという声です。どの動画で、どんな指摘があったか。この記録が、次の改善につながります。感覚ではなく、記録で判断してください。

機材に費用をかける順序

音を良くするために、機材を買う。その順序にも、優先順位があります。費用の効果が、大きく違うためです。高い機材から買っても、効果は出ません。順に、確かめます。予算の限られた組織ほど、重要です。

最初に投じるべきは、集音の機材です。内蔵の機材と、専用の機材では差が大きい。数千円のものでも、明確に変わります。襟元に付ける形が、扱いやすい。距離が一定に保たれるためです。

次が、部屋の環境です。機材を買うより、効果が大きい場合もあります。布を掛ける、絨毯を敷くだけで反響は減ります。費用は、ほとんどかかりません。収録の場所を変えるだけで、済むこともあります。

その次が、録音する機器です。撮影の機器とは、別に用意する形です。映像と音を、別々に録ります。後で合わせる手間は増えますが、質は上がります。頻繁に撮る組織なら、投資の価値があります。

編集の道具は、最後です。無料の道具でも、必要な処理はできます。全体の値を測る機能も、備わっています。道具を変えても、元の音は良くなりません。この順序を、守ってください。

よくある質問

音量を大きくしたほうが、目立つのではないですか

目立ちません。基準を超えた分は、再生の側で下げられるためです。むしろ、上げすぎると音の差が失われ、平坦で聞き疲れる音になります。目立たせたいなら、音量ではなく冒頭の設計で行ってください。最初の数秒で内容が分かる形にするほうが、効果があります。

編集の道具に、測る機能がない場合は

無料で使える測定の道具があります。書き出したファイルを読み込ませれば、値が分かります。あるいは、編集の道具の追加の機能として提供されている場合もあります。まず、使っている道具の説明を確かめてください。多くの道具には、何らかの形で備わっています。

音楽を目立たせたい動画では、どうしますか

音楽が主題であれば、扱いは変わります。ただし、その場合も基準は同じです。全体の値を超えれば、下げられます。会話がある部分だけ、音楽を下げる形にしてください。会話がない部分では、音楽を主役にできます。場面ごとに、差を付ける考え方です。

まとめ

動画の音量は、投稿した側では決められません。共有の場では、基準を超えた分が自動で下げられます。基準の目安は、おおむねマイナス14です。上げれば上げるほど、下げられる幅も大きくなります。そして、音の差が失われて聞き疲れる音になります。

音が小さいという指摘の多くは、音量ではなく明瞭さの問題です。背景の音楽との差、収録の環境、話し手との距離が原因です。編集では、まず会話を基準にし、背景をはっきり小さくします。書き出しの前に、全体の値と時間ごとの動きを確かめてください。そして、音を消しても内容が追えるかを見ておきます。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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