資料の文字は大きいだけでは足りない|後方の席から読める形

資料の文字は大きいだけでは足りない|後方の席から読める形

「後ろの席から読めないと言われたので、文字を大きくした」「大きくしたのに、かえって読みにくいと指摘された」——登壇や説明会で資料を使う企業が抱える悩みです。読めるかどうかは、文字の大きさだけでは決まりません。大きくした結果、1枚に詰め込む情報が増えれば読みにくくなります。この記事では、後方の席から読める形の作り方を整理します。


カメ先生カメ先生

資料の文字はね、大きくすれば読めると思われがちだが、大きさと読みやすさは別のものなんだ。


カメ子カメ子

大きくしても、読みにくくなることがあるのでしょうか。


カメ先生カメ先生

ある。大きくした分だけ行が増えて詰まると、視線がどこを追えばよいか分からなくなる。


カメ子カメ子

詰め込みの問題なのですね。どう組み立てればよいでしょうか。


この記事のポイント
  • 投影する資料の本文は24から28ポイントが目安。ただし大きさだけでは読めない
  • 行の間隔、1行の長さ、文字の間隔が読みやすさを左右する
  • 配布する資料と投影する資料は、別に作るのが基本

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目次

大きさを満たしても読めない理由

文字の大きさは、読みやすさの条件の1つです。満たしていなければ読めませんが、満たしても読めるとは限りません。読みやすさを決める要素は、4つあります。大きさ、行の間隔、1行の長さ、そして文字と背景の差です。1つだけを直しても、変わりません。4つを合わせて考えます。

よくあるのが、大きさだけを直した資料です。文字を大きくすると、1行に入る文字数が減ります。枠の中に収めようとして、行の間隔を詰めます。行が詰まると、目が行を追えなくなります。大きさを直して、別の要素を壊した状態です。

もう一つが、1行が長すぎる資料です。画面の幅を全部使って、文字を並べた形です。行の終わりから次の行の始まりへ、目が戻れません。読み飛ばしや、同じ行を2回読む状態になります。大きくても、読めません。

この記事では、4つの要素を数値で扱います。感覚で調整すると、毎回結果が変わります。数値で決めれば、誰が作っても同じ品質になります。外注に出すときの条件にも、使えます。順に見ていきます。

扱うのは、投影する資料と配布する資料です。この2つは、必要な数値がまったく違います。同じ資料を両方に使おうとすると、どちらも中途半端になります。書き分ける前提で、それぞれの数値を示します。分ける理由も、説明します。

なお、この話は見た目の好みではありません。読める、読めないという機能の話です。読めない資料は、内容が伝わりません。作った時間が、無駄になります。先に数値を固める価値があります。

投影する本文は24から28ポイント

最初に、大きさの目安です。大きな会場や講義室で投影する資料の場合です。題名は32から36ポイント、本文は24から28ポイント、補足は16から18ポイントが目安です。この3段で、情報の重さを表せます。全部を同じ大きさにすると、重さが伝わりません。段を作ります。

この数値の根拠は、実寸です。24から28ポイントの文字を、幅2メートルの画面に表示します。そのとき、文字の高さは4から5センチになります。この大きさなら、後方の席からも読めます。実際の寸法で確かめられた数値です。

より厳しい目安も、示されています。30ポイント以下は避ける、という考え方です。会場が広い場合や、照明が明るい場合に必要になります。厳しい側に寄せると、書ける文字数が減ります。その制約が、内容を絞る力にもなります。

用途題名本文補足
大きな会場での投影32から36ポイント24から28ポイント16から18ポイント
会議室での投影28から32ポイント20から24ポイント14から16ポイント
画面の共有のみ24から28ポイント16から20ポイント12から14ポイント
配布して手元で読む16から18ポイント10から12ポイント8から9ポイント

表の数値は、下限として扱います。これより小さくすると、読めない人が出ます。上限は、枠に収まる範囲で決めます。大きくしすぎると、1枚に入る情報が減ります。下限を守り、収まる範囲で調整します。

行の間隔が読みやすさを決める

大きさの次に効くのが、行の間隔です。見落とされやすい要素ですが、影響は大きいです。行が詰まっていると、目が行を追えません。読んでいる行を見失い、同じ行を2回読みます。大きさとは、別の問題です。別に調整します。

目安は、文字の大きさの1.5倍です。24ポイントの文字なら、行の間隔は36ポイント相当になります。道具の設定では、1.5倍と指定できることが多いです。既定は1.0倍から1.2倍のことが多く、詰まっています。変える必要があります。

投影する資料では、もう少し広く取ります。1.5倍から1.8倍の範囲です。離れて見るほど、行を見失いやすくなります。広く取ると、1枚に入る行数が減ります。その制約を、受け入れます。

行数を減らすことは、悪いことではありません。1枚に多くを詰めた資料は、読まれません。読まれない資料に情報を入れても、伝わりません。行数を絞り、枚数を増やすほうが伝わります。枚数の制約があるなら、内容を削ります。

段落の間隔も、行の間隔とは別に取ります。段落の間は、行の間隔より広くします。そうすると、話の区切りが目で分かります。空の行を入れるより、間隔の設定で行います。設定なら、そろいます。

箇条書きの項目の間も、同じ考え方です。項目の間を、行の間隔より広くします。1つの項目が2行になる場合、その2行は近く、項目の間は広く。この差が、まとまりを作ります。既定の設定では、この差がありません。

1行の長さに上限がある

3つめの要素が、1行の長さです。長すぎると、目が次の行の頭に戻れません。目安は、日本語で1行25字から35字です。これを超えると、読み飛ばしが起きます。画面の幅を全部使うと、超えます。幅を制限します。

投影する資料では、さらに短くします。1行20字から25字が、扱いやすい範囲です。離れて見るため、目の移動が大きくなります。短いほうが、追いやすくなります。この制約が、文章を短くする力にもなります。

幅を制限する方法は、2つあります。文字の枠を狭くするか、余白を広く取るかです。画面の左右に2割ずつの余白を作ると、ちょうど収まります。余白は、無駄な空きではありません。読みやすさを作る要素です。

2段に分ける方法もあります。画面を左右に分け、それぞれに文字を置く形です。1行が短くなり、情報量も保てます。ただし、読む順番が分かりにくくなることがあります。番号を振るか、線で区切ります。

表の中の文字も、同じ考え方です。1つの枠に長い文章を入れると、読めません。枠の中は、短い語句にとどめます。文章が必要なら、表の外に書きます。表は、比べるための形です。

なお、1行が短すぎるのも読みにくくなります。10字以下では、行の移動が頻繁になります。目の負担が増えます。20字から30字が、投影でも配布でも扱いやすい範囲です。上限と下限の両方を、意識します。

文字と背景の差を確かめる

4つめの要素が、文字と背景の差です。大きくても、差が小さければ読めません。国際的な指針では、通常の文字で4.5対1以上が求められます。大きな文字なら、3対1でも認められます。この数値は、明るさの比です。測る道具があります。

投影する場面では、この差がさらに重要になります。会場の照明が明るいと、画面の色が薄く見えます。手元の画面で十分な差があっても、投影すると足りません。会場の明るさを、考える必要があります。余裕を持たせます。

最も確実なのは、濃い背景に明るい文字か、その逆です。薄い灰色の背景に白い文字は、投影で消えます。中間の明るさの組み合わせは、避けます。はっきりした差を、作ります。見た目の柔らかさより、読めることを優先します。

写真の上に文字を置く場合は、特に注意します。写真は場所によって明るさが違います。文字が写真の明るい部分に重なると、消えます。文字の後ろに、半透明の板を敷きます。この一手間で、確実に読めます。

色だけで区別しないことも、押さえます。色の見え方には、多様性があります。赤と緑の区別が難しい人がいます。色で区別する場合は、形や文字も添えます。この点は、配色の設計として別に扱う話です。

確かめ方は、手元の画面を暗くして見ることです。明るさを最も低くして、読めるかを見ます。読めなければ、差が足りていません。測る道具を使わなくても、判断できます。30秒で終わる確認です。

投影用と配布用は別に作る

ここまでの数値を見ると、はっきりします。投影する資料と配布する資料は、必要な形が違います。本文の大きさで、2倍以上の差があります。同じ資料を両方に使うと、どちらかが読めません。分けて作る前提にします。手間は増えますが、必要な手間です。

投影用は、文字数を絞ります。1枚に3行から5行が、扱いやすい量です。話す内容を、全部書きません。話す内容の見出しだけを、置きます。詳しい説明は、口で伝えます。

配布用は、文字数を増やせます。手元で読むため、小さくても読めます。その場にいなかった人にも、内容が伝わる形にします。投影用の資料を配ると、情報が足りません。見出しだけが並んだ紙になります。

作り方としては、配布用を先に作るのが効率的です。内容が全部書かれた資料を作ります。そこから見出しを抜き出して、投影用にします。逆の順番だと、後から内容を足すことになります。手間が少ない順番です。

道具の機能で、両方を作れる場合もあります。話す内容を記す欄に、詳しい説明を書く形です。印刷のときに、その欄を含めて出せます。1つのファイルで、2つの用途に対応できます。管理も楽になります。

なお、配布用をそのまま投影する場面もあります。少人数で、画面を囲んで見る場合です。この場合は、投影の基準を満たす必要がありません。場面によって、判断が変わります。どの場面で使うかを、先に決めます。

会場の広さから逆算する

必要な大きさは、会場によって変わります。目安の数値は、大きな会場を想定したものです。会議室なら、もう少し小さくても読めます。逆に、より広い会場なら、大きくする必要があります。逆算の方法を、押さえます。簡単な計算です。

目安になるのは、最後列までの距離です。画面の高さの何倍離れているかで判断します。画面の高さの6倍が、読める限界の目安です。高さ1.5メートルの画面なら、9メートルまでです。それより遠い席があるなら、対策が必要です。

対策は、3つあります。文字を大きくする、画面を大きくする、画面を増やす。会場の設備で決まるため、文字の側で調整することが多くなります。その場合、1枚の情報量が減ります。枚数を増やして対応します。

下見のときに、最後列から画面を見ます。実際に座って、読めるかを確かめます。試しの資料を1枚投影して、判断します。この確認があれば、当日の事故が防げます。下見の項目に、入れておきます。

照明の明るさも、同時に確かめます。当日と同じ明るさで見るのが理想です。明るいままだと、画面が薄く見えます。照明を落とせるかも、確かめます。落とせない会場では、差を強くします。

画面の外に貼る資料も、考えます。重要な数字を、大きく紙に出して貼る方法です。投影の制約を、受けません。後方の席からも見えます。投影に頼らない手段も、選択肢に入れます。

書体の選び方

書体も、読みやすさに関わります。大きさや間隔ほどではありませんが、影響します。投影では、線の太さが均一な書体が読みやすくなります。細い部分がある書体は、投影で消えることがあります。遠くから見ると、なおさらです。選び方に目安があります。

目安は、線の太さの差が小さい書体です。縦の線と横の線の太さが、近いものです。差が大きい書体は、細い線が見えなくなります。配布する資料では、問題になりません。投影のときだけの制約です。

太さの段も、使えると便利です。同じ書体に、複数の太さがある形です。太さで重さを表せば、大きさを変えずに強調できます。大きさを変えると、行の高さが崩れます。太さなら、崩れません。

書体の数は、2つまでに絞ります。題名と本文で分けるなら、2つです。3つ以上使うと、まとまりがなくなります。1つで統一する方法も、十分に成立します。太さで差を作れば、1つで足ります。

書体の使用の条件も、確かめます。資料に埋め込む場合、条件が定められていることがあります。配布する場合と、投影するだけの場合で扱いが違うこともあります。使う前に、条件を確かめます。この点は、別に扱う話です。

なお、既定の書体で十分な場合が多いです。多くの道具の既定は、読みやすい書体になっています。こだわる前に、大きさと間隔を直します。効果の大きさが、違います。順番を間違えないようにします。

既定の設定を先に変える

資料を作るたびに調整すると、時間がかかります。既定の設定を、先に変えます。雛形を作り、そこから始める形にします。毎回の調整が、不要になります。書く人が複数いても、そろいます。作る手間は、1回だけです。

雛形に入れるのは、5つです。文字の大きさの3段、行の間隔、文字の枠の幅、書体、色の組み合わせです。この5つを設定した空の資料を、作ります。新しい資料は、そこから複製して始めます。1時間ほどで作れます。

雛形は、用途ごとに分けます。投影用と配布用で、数値が違うためです。1つの雛形で両方に使おうとすると、どちらも合いません。2つ作ります。選ぶ手間は、わずかです。

STEP1
投影する会場の広さを決める

最も広い会場を想定します。会場が変わっても使える雛形にするためです。

STEP2
文字の大きさの3段を設定する

題名、本文、補足の3段を決めます。表の下限を守り、枠に収まる範囲で決めます。

STEP3
行の間隔を1.5倍から1.8倍に設定する

既定は詰まっています。段落の間隔も、行の間隔より広く設定します。

STEP4
文字の枠の幅を、1行25字以内に絞る

画面の左右に2割ずつの余白を作ります。枠の幅を、その分狭くします。

STEP5
試しに1枚作り、最後列から読む

実際の会場で、最後列から読めるかを確かめます。読めなければ、大きさを上げます。

この雛形は、外注のときにも渡します。数値で条件を示すより、雛形を渡すほうが確実です。解釈の幅がありません。受け取ってから直す手間も、なくなります。渡す資料として、用意しておきます。

情報量を減らす判断

数値を守ると、1枚に入る情報が減ります。そこで、内容を削る判断が必要になります。削るのは、話せば済むことです。資料に書く必要があるのは、記憶に残す必要があるものです。この区別が、削る基準になります。順に整理します。

資料に書くのは、3つです。数字、固有の名前、順番です。この3つは、口で聞いただけでは覚えられません。目で見る必要があります。資料に置く価値があります。

口で伝えられるのは、説明と背景です。なぜそうなのか、どういう経緯かという話です。この部分を資料に書くと、読まれて話が聞かれなくなります。書かないほうが、伝わります。話す内容を記す欄に、書いておきます。

1枚に1つの主題という原則も、有効です。複数の主題を入れると、どれが重要か分かりません。分けて、枚数を増やします。枚数が増えることは、問題ではありません。1枚あたりの時間が短くなるだけです。

枚数に上限がある場合は、内容そのものを絞ります。文字を小さくして詰め込むのは、最も悪い解決です。読めなければ、詰め込んだ意味がありません。伝える内容を、優先順で選びます。全部を伝えることは、できません。

削った内容は、配布用に残します。投影では削り、配布では書く形です。両方を作る利点が、ここに出ます。削った内容が、失われません。分けて作る理由の1つです。

よくある崩れの型

数値を決めても、作る途中で崩れます。崩れの型を知っておくと、確かめる場所が分かります。多いのは、枠に収めるための縮小です。入り切らない文字を、小さくして押し込む形です。1か所だけ小さくなります。気付きにくい崩れです。

道具の機能で、自動的に縮小されることもあります。枠に入り切らないとき、文字を自動で小さくする設定です。便利な機能ですが、下限を割ります。この設定は、切っておきます。入り切らないことに、気付けます。

2つめの型が、表の中の文字です。表は、既定の大きさが本文より小さくなります。本文を24ポイントにしても、表は14ポイントのままです。表の中も、下限を守ります。列を減らして、大きさを保ちます。

  • 枠に入り切らない文字を、小さくして押し込む
  • 自動で縮小する設定を、そのままにしておく
  • 表の中の文字だけ、既定の小さい大きさのまま
  • 図の中の説明の文字を、小さいまま貼り付ける
  • 配布用の資料を、そのまま投影する

3つめが、図の中の文字です。他の道具で作った図を貼ると、文字の大きさが変わります。貼った後の見た目で、判断します。元の大きさは、関係ありません。貼ってから、確かめます。

確かめる手順を決める

完成したら、確かめる手順を通します。感覚で見ると、抜けます。手順にすれば、誰がやっても同じ結果になります。5分で終わる作業です。確かめる項目を、挙げます。多くはありません。

1つめは、最も小さい文字を探すことです。資料全体で、最も小さい文字を見つけます。その文字が、下限を満たしているかを見ます。満たしていれば、他はすべて満たしています。1か所を見れば、判定できます。

2つめは、離れて見ることです。手元の画面を、腕を伸ばした距離で見ます。これが、投影したときの見え方に近くなります。読めなければ、大きさが足りません。道具なしで判定できます。

3つめは、明るさを落として見ることです。画面の明るさを最も低くして、読めるかを見ます。文字と背景の差が、判定できます。読めなければ、差を強くします。30秒で終わります。

4つめは、1行の文字数を数えることです。最も長い行を選び、文字数を数えます。25字を超えていれば、枠を狭くします。1か所を数えれば、見当が付きます。全部を数える必要はありません。

この4つを、公開の前に通します。5分で終わる作業です。この5分で、当日の読めない事故が防げます。作った時間が、無駄になりません。手順として固定します。

生成AIに任せられる部分

資料の作成にも、任せられる部分があります。ただし、大きさの判定は任せにくい作業です。見た目を実際に見る工程が必要だからです。数値を渡せば計算はできますが、見え方は判断できません。任せる範囲を、絞ります。順に整理します。

任せやすいのは、文章を短くする作業です。1行25字以内、1枚5行以内という条件を渡します。元の文章を渡し、条件に合う形に直させます。この作業は、条件が明確なので向いています。枚数が多いほど、効果が出ます。

投影用と配布用の書き分けも、任せられます。配布用の詳しい文章を渡し、見出しを抜き出させます。抜き出す条件を、字数で指定します。そのまま投影用に使える形になります。手作業より、速く進みます。

  • 文字の大きさや見え方の判定は、実際に見る工程が必要で任せにくい
  • 1行の字数や1枚の行数という条件に合わせる作業は任せやすい
  • 配布用から投影用の見出しを抜き出す作業も向いている
  • 最後の確かめは、離れて見る、明るさを落として見るの2つを人が行う

最後の確かめは、人が行います。離れて見る、明るさを落として見るという判断です。この2つは、数値では表せません。5分の作業として、残します。省くと、事故が戻ってきます。

なお、雛形を作る作業も人が行います。会場の広さや、社内の慣例が絡みます。1回だけの作業なので、任せる利点も小さいです。作った雛形を、使い続けます。そこが、効率化の本体です。

配布した後に読まれる形にする

配布する資料は、その場で読まれるだけではありません。後から、社内で回されます。その場にいなかった人が読むことを、前提にします。説明の言葉がないと、内容が伝わりません。投影用をそのまま配ると、この形になります。見出しだけの紙になります。

回される資料には、3つが必要です。何のための資料か、誰が作ったか、いつのものかです。この3つが1枚目にあれば、読む側が判断できます。ないと、文脈が分かりません。表紙に置きます。

頁の番号も、必要です。印刷して回されると、順番が崩れます。番号がないと、元の順に戻せません。総数も併記すると、抜けが分かります。小さい手間で、効果があります。

電子で回す場合は、開ける形を確かめます。作成の道具の形式のままだと、開けない人がいます。共通して開ける形式に変えて配ります。見た目も、崩れません。配る形式を、決めておきます。

容量も、確かめます。大きすぎると、送れないことがあります。画像が多い資料は、数十メガバイトになります。軽くする手順を、配る前に通します。この点は、別に扱う話です。

なお、配る資料と保管する資料は分けます。配るものは軽く、保管するものは元の質を保ちます。軽くしたものだけを残すと、後から使えません。元のファイルを、必ず残します。保管の形を、決めておきます。

社内の基準として決める

数値を個人が持っていても、資料はそろいません。社内の基準として決めます。決めるのは、下限だけで足ります。上限まで決めると、自由が失われます。下限を守れば、読める資料になります。決める項目を、挙げます。

決めるのは、4つです。投影用の本文の下限、配布用の本文の下限、行の間隔、1行の字数です。この4つがそろえば、読める資料になります。書体や色は、決めなくてもかまいません。効果の大きい順に、絞ります。

基準は、雛形として配ります。紙に書いた基準は、読まれません。雛形なら、使うだけで基準が守られます。設定を意識しなくても、そろいます。実行される形にすることが大切です。

確かめる手順も、基準に含めます。離れて見る、明るさを落として見るの2つです。この2つを、公開の前の作業として決めます。5分の作業です。手順に入れれば、忘れません。

基準は、年に1回見直します。使う会場が変わったり、道具が変わったりします。変わっていなければ、そのままで足ります。見直しの時期だけ、決めておきます。毎回考える必要はありません。

なお、基準を守れない場面もあります。枚数に厳しい制約がある場合です。その場合は、内容を削る判断をします。文字を小さくする判断は、しません。どちらを選ぶかを、先に決めておきます。

よくある質問

配布用と投影用を1つにまとめられませんか

完全に1つにするのは、難しいところです。本文の大きさで、2倍以上の差があるためです。ただし、話す内容を記す欄を使えば、1つのファイルで両方に対応できます。投影では本体だけを出し、印刷ではその欄を含めて出します。管理の手間は、大きく減ります。

行の間隔を広げると1枚に入りません

入らないのは、情報が多すぎるためです。行の間隔を詰めるのではなく、内容を削るか枚数を増やします。詰めた資料は、読まれずに終わります。枚数が増えても、1枚あたりの時間が短くなるだけです。総時間は、変わりません。

会場の広さが分からない場合はどうしますか

最も広い会場を想定して作ります。大きな会場の基準で作れば、狭い会場でも読めます。逆は成立しません。会場が分からないときは、厳しい側に寄せます。作り直しが、発生しません。

文字を大きくすると幼稚に見えます

大きさだけを変えると、そう見えることがあります。余白と行の間隔を合わせて広げると、印象が変わります。文字だけが大きく、余白が詰まっていると、窮屈に見えます。4つの要素をそろえて調整してください。見た目も、読みやすさも良くなります。

まとめ

投影する資料の本文は、24から28ポイントが目安です。幅2メートルの画面で、文字の高さが4から5センチになる大きさです。ただし、大きさだけでは読めません。行の間隔を1.5倍から1.8倍に取り、1行を25字以内に絞ります。文字と背景の差も、投影では余裕を持たせます。

投影用と配布用は、本文の大きさで2倍以上の差があります。配布用を先に作り、そこから見出しを抜いて投影用にしてください。毎回の調整をやめ、雛形を2つ作って使い回します。確かめるのは、離れて見る、明るさを落として見るの2つです。5分の作業で、当日の事故が防げます。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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