記事を消すときは何を返すべき?|評価を残す消し方

「この古い記事、もう消していいですか」と聞かれて、答えに詰まったことはないでしょうか。消してよさそうに見えても、その記事に検索からの流入が残っていることがあります。消し方を間違えると、他のページの評価まで巻き込んで落ちることがあります。ここでは、記事を消すときに何を返すべきか、選択肢を比べながら決め方を整理します。
カメ先生古い記事を消したい、という相談だったね。
カメ子はい。3年前の記事で、もう内容が合っていないんです。消していいでしょうか。
カメ先生消し方は1つじゃないんだ。どう消すかで、残るものが変わるよ。
カメ子消すのに種類があるんですね。どう選べばいいんでしょう。
- 完全に消すなら404か410。どちらでも結果はほぼ同じになる
- 中身を引き継げる先があるなら、消さずに転送するほうが損が少ない
- 一時的に止めるときと、永久に消すときでは返すべき応答が違う
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消したいと言われたときに確かめること
記事を消す判断は、感覚で決めると後悔します。
先に確かめるべき数字が3つあります。
1つ目は、その記事に検索からの流入があるかどうかです。
月に数件でも入っているなら、消すと確実にその分が失われます。
2つ目は、その記事へのリンクが他のページから貼られているかです。
社外から貼られているリンクは、消すと二度と戻りません。
3つ目は、その記事から資料の申込みや問い合わせが発生しているかです。
流入が少なくても、成果につながっていれば残す価値があります。
この3つを見てから、消すか、直すか、統合するかを決めます。
いきなり消す判断に飛ばないことが、事故を防ぐ最初の一歩です。
消したくなる理由を分けて考える
消したい理由は、いくつかの型に分かれます。
内容が古くなった。これは書き直せば解決します。
似た記事が複数ある。これは統合すれば解決します。
商品の販売が終わった。これは案内を残すという選択があります。
本当に消すしかないのは、その話題を今後扱わない場合だけです。
理由を言葉にすると、消す以外の手が見えてくることがあります。
消し方は1つではない
ページを消すといっても、返す応答にはいくつか種類があります。
この応答は、訪れた側に「このURLがどうなったか」を伝える信号です。
人が見る画面には現れませんが、検索する仕組みはこれを読んで判断します。
| 返す応答 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 404 | 見つからない | ページを消した。理由は問わない |
| 410 | 永久に消えた | ページを消し、二度と復活させない |
| 301 | 恒久的に移動した | 内容を別のURLへ引き継いだ |
| 302 | 一時的に移動した | 短期間だけ別のURLへ寄せる |
| 503 | 一時的に使えない | 保守作業などで短時間だけ止める |
この5つを場面ごとに使い分けます。
多くの現場では404しか使われていませんが、それで困らない場合も多くあります。
問題になるのは、301を使うべき場面で404を返しているときです。
引き継げるはずの評価を、自分から捨てていることになります。
逆に、404で足りる場面で無理に301を使うのも良くありません。
この線引きを、次から順に見ていきます。
完全に消すなら404か410
その記事の内容を、どこにも引き継がない場合があります。
扱いをやめた話題や、事実として誤っていた記事などです。
この場合は404か410を返します。どちらでも構いません。
404は「見つからない」、410は「永久に消えた」という意味です。
検索する側は、現在この2つをほぼ同じように扱うと説明しています。
違いは処理の速さです。410のほうがわずかに速く索引から外れます。
ただし中長期で見れば、どちらも同じ結果に落ち着きます。
復活の可能性が少しでもあるなら、404にしておくほうが無難です。
410は「二度と戻さない」という宣言に近い扱いだからです。
実務上は、多くの仕組みが標準で404を返すため、そのままで問題ありません。
410を選ぶ場面はあるか
410をあえて選ぶ場面は限られます。
大量のページを一度に整理し、早く索引から外したいときです。
たとえば、機械的に生成された不要なページを数万件消す場合などです。
この規模なら、処理の速さの差が実務に効いてきます。
記事を数本消すだけなら、404と410の差はほぼありません。
設定の手間を考えると、標準の404のままで十分です。
引き継ぐ先があるなら転送する
消したい記事の内容が、別の記事に含まれている場合があります。
似た記事を1本にまとめたときが典型です。
このときは、消すのではなく301の転送を設定します。
古いURLに来た人を、新しいURLへ自動で送る仕組みです。
301を使うと、元のページが積み上げた評価が引き継がれます。
外部から貼られていたリンクも、転送先に効き続けます。
消してしまえば、これらは全て失われます。差は小さくありません。
統合するときは、必ず転送を設定する。これを原則にします。
転送の設定は、多くの仕組みで管理画面から行えます。
拡張機能を入れる形が一般的で、専門知識は必要ありません。
転送を設定する場所
転送は、いくつかの場所で設定できます。
記事を管理する仕組みの拡張機能を使う方法が、最も手軽です。
古いURLと新しいURLを入力するだけで済みます。
件数が多い場合は、サーバー側の設定ファイルに書く方法もあります。
こちらは処理が速い代わりに、書き間違えるとサイト全体が開かなくなります。
数十件までなら拡張機能、数百件を超えるならサーバー側と考えると判断しやすくなります。
転送してはいけない場合
転送は便利ですが、使ってはいけない場面があります。
最も多い誤りが、内容の関係ないページへまとめて転送することです。
消したい記事を全部トップページへ飛ばす、という運用です。
この形は、転送とみなされず404と同じ扱いになると説明されています。
さらに、辿り着いた人にとっては不親切です。
読みたかった内容がどこにもないまま、トップページに放り出されます。
転送先は、元の記事と内容が近いページに限ります。
近いページがないなら、素直に404を返すほうが誠実です。
その際は、404のページから関連する記事へ案内を出します。
行き止まりにしないことが、消すときの最低限の配慮です。
まとめて飛ばしたくなる場面
大量に消すときほど、まとめて飛ばしたくなります。
1件ずつ転送先を決めるのは手間がかかるためです。
しかし、手間を惜しむと結局どちらの効果も得られません。
現実的なのは、流入がある記事だけ個別に転送先を決める方法です。
流入がゼロの記事は、まとめて404で構いません。
労力を、効果のある場所に集中させます。
一時的に止めるときの返し方
消すのではなく、一時的に見せたくない場合があります。
記事の内容を大幅に書き直している最中などです。
このときは503を返します。「今は使えないが、また戻る」という意味です。
保守作業のときにも同じ応答を使います。
503を返している間、検索する側はそのURLを消したとは判断しません。
数日で戻れば、評価はほぼそのまま維持されます。
ただし、長く返し続けると404として扱われるようになります。
設定の誤りで削除したページに503を返し続けている場合も同じです。
一時停止のつもりが、実質的な削除になってしまいます。
503を使うなら、いつ戻すかを決めてから設定します。
戻し忘れを防ぐ
一時停止で最も多い事故が、戻し忘れです。
書き直しの途中で別の仕事が入り、そのまま数か月が過ぎます。
その間、そのページは検索から少しずつ消えていきます。
防ぐには、止めた日と戻す予定日を記録に残します。
予定日を過ぎたら通知が届くようにしておくと確実です。
止めるより、下書きに戻して非公開にするほうが安全な場合もあります。
急いで検索結果から消したいとき
誤った情報を公開してしまい、すぐに検索結果から消したい場合があります。
404を返しても、検索結果から消えるまでには時間がかかります。
このとき使えるのが、検索する側が用意している削除の申請です。
サーチコンソールから、URLを指定して一時的に非表示にできます。
反映は数時間から1日ほどで、緊急時には有効な手段です。
ただしこれは一時的な措置です。約6か月で期限が切れます。
期限が切れる前に、404を返すなどの根本的な対処を済ませます。
申請だけして元のページを残しておくと、期限後にまた出てきます。
順番としては、まず申請で急場をしのぎ、その間に本来の処置をします。
外部のサイトに転載されている場合
自社のページを消しても、転載先が残っていることがあります。
この場合、自社の削除だけでは検索結果から消えません。
転載先の運営者に連絡して、削除を依頼する必要があります。
応じてもらえない場合は、検索する側への申し立ての手段もあります。
権利の侵害に当たるかどうかが判断の分かれ目になります。
時間がかかる対応なので、公開前の確認を厚くするほうが結局は早道です。
検索結果に出さない指定との違い
ページを残したまま検索結果に出さない指定もあります。
ページの裏側に、索引に入れないよう伝える記述を置く方法です。
この場合、ページ自体は残るため、URLを知っていれば開けます。
社内向けの資料や、広告の着地ページなどで使われます。
削除との違いは、見せたい人には見せられる点です。
検索からは外したいが、案内した人には見せたい。この要望に応えられます。
注意点は、ページを消したあとにこの指定だけを残しても意味がないことです。
ページが存在しなければ、指定を読むこと自体ができません。
消すのか、隠すのか。目的を先に決めてから手段を選びます。
使い分けの具体例
実際の場面に当てはめると分かりやすくなります。
展示会の申込みページは、会期が終わったら検索に出す必要がありません。
しかし過去の申込者が開くことがあるので、ページは残します。索引から外す指定が向きます。
誤った情報を載せた記事は、誰にも見せたくありません。これは削除です。
販売を終えた商品のページは、後継の商品を案内したいので残します。
見せたい相手がいるかどうかが、隠すと消すの分かれ目です。
消す前に踏む手順
実際に消すときの順番を整理します。
この順番を守ると、後から慌てることがなくなります。
直近1年の流入、外部からのリンク、社内の他記事からのリンクを調べます。どれかがゼロでなければ、消す以外の選択を検討します。
内容を引き継げる記事があるかを探します。あれば統合し、301で転送します。なければ404で消す判断になります。
消す記事へリンクを貼っている他の記事を洗い出し、リンク先を変えます。この作業を先にやらないと、切れたリンクが残ります。
実際に消したあと、そのURLを開いて何が返っているかを確認します。意図した応答が返っているかを、道具を使って調べます。
消したURLがサイトマップに残っていると、存在しないページを知らせ続けることになります。自動生成なら不要ですが、手動で作っている場合は更新します。
3つ目の内部リンクの貼り替えが、最も忘れられがちな工程です。
消した記事へのリンクが残ると、読み手が行き止まりに突き当たります。
消す前に洗い出しておけば、あとから探し回る手間がなくなります。
消したあとに残る作業
消して終わりにはできません。いくつかの後始末が残ります。
まず、404が出ているURLの一覧を定期的に見ます。
サーチコンソールで、見つからないページとして報告されます。
意図して消したURLならそのままで構いません。
意図していないURLが混ざっていたら、それは事故です。
次に、資料や営業の資料に古いURLを載せていないかを確かめます。
紙の資料に載せたURLは、消したあとも参照され続けます。
メールの署名やSNSの投稿に貼っている場合もあります。
これらは検索とは別の経路なので、個別に対応する必要があります。
内部リンクの貼り替えを楽にする
消す記事へのリンクを探す作業は、手作業だと大変です。
サイト内を巡回する道具を使うと、一覧で出せます。
切れたリンクを検出する機能で、貼り替えの対象が分かります。
記事数が少なければ、サイト内検索でURLを検索する方法でも足ります。
消す前に一覧を作っておくのが最も確実です。
消したあとだと、どのページから貼られていたか分からなくなります。
判断の分かれ目
消すか残すかで迷ったときの、判断の目安をまとめます。
流入があり、内容が直せるなら、直します。消しません。
流入があり、内容が直せないなら、引き継ぎ先を探して転送します。
流入がなく、他の記事と重なっているなら、統合して転送します。
流入がなく、他に重なるものもないなら、404で消します。
この4つの分岐で、ほとんどの場合が判断できます。
迷ったときは残す、というのが基本の姿勢です。
消すのは一瞬ですが、元に戻すのは簡単ではありません。
残しておいて困ることは、実はあまりありません。
残すことの費用も見ておく
とはいえ、残し続けることに費用がないわけではありません。
記事が増えるほど、管理する対象が増えます。
古い情報が残っていると、読んだ人が誤解する危険もあります。
特に法令や仕様に関わる記事は、古いまま残すと害になります。
害のある記事は、流入があっても消すか直すかを選びます。
この判断だけは、数字ではなく内容で決めます。
統合するときの中身の作り方
転送を選ぶ場合、その前に中身を統合する作業があります。
ここを雑にやると、転送しても効果が出ません。
統合の基本は、残す側の記事に足りない情報を移すことです。
単に文章を継ぎ足すのではなく、構成を組み直します。
消す側の記事にしかなかった具体例や数字は、必ず拾います。
拾わずに転送すると、読み手にとっては情報が減ったことになります。
見出しの数が増えすぎたら、章立てを見直して整理します。
統合後の記事が読みにくくなっていないかを、通して読んで確かめます。
統合は足し算ではなく、作り直しだと考えます。
この手間をかけるからこそ、転送する価値が生まれます。
どちらを残すかの決め方
2本を統合するとき、どちらを残すかで迷うことがあります。
判断の基準は、流入が多いほう、そして外部からのリンクが多いほうです。
記事の出来が良いほうを残したくなりますが、それは二の次にします。
評価が付いているURLを残すほうが、統合後の伸びが速くなります。
残すURLを決めたら、そこに良いほうの本文を移せば済みます。
URLと中身は切り離して考えるのが、統合を成功させる要点です。
やりがちな失敗
記事を消すときに起きやすい失敗をまとめます。
- 消したい記事を全部トップページへ転送する:内容が関係ないため転送として扱われず、読み手も迷子になる
- 内部リンクを貼り替えずに消す:他の記事から切れたリンクが残り、読み手が行き止まりに突き当たる
- 削除の申請だけで済ませる:約6か月で期限が切れ、元のページが残っていればまた出てくる
- 保守用の503を返したまま放置する:長く続けると削除と同じ扱いになり、評価が失われる
- 流入を確かめずに一括で消す:成果につながっていた記事まで巻き込んで消してしまう
特に2つ目は、消したあとに気づくことが多い失敗です。
読み手が別の記事から辿ってきて、何もないページに着きます。
消す前の準備で防げるため、手順に組み込んでおきます。
運用の決めごと
記事の削除は、担当者ごとに判断が変わりやすい作業です。
決めごとを共有しておくと、判断のばらつきが減ります。
- 消す前に、直近1年の流入と外部からのリンクを必ず確認する
- 統合する場合は、必ず301の転送を設定する。消して終わりにしない
- 転送先は、内容が近いページに限る。トップページへまとめない
- 消す記事へのリンクを、消す前に洗い出して貼り替える
- 四半期に一度、見つからないページの一覧を確認する
この5つを手引きに書いておけば、大きな事故は防げます。
特に1つ目と4つ目は、飛ばされやすく影響が大きい項目です。
削除の作業を依頼するときは、この2つを条件として伝えます。
消した記録を残す
消したURLの一覧を残しておくと、あとで役に立ちます。
見つからないページの報告を見たとき、意図した削除かどうかを判断できます。
記録に残すのは、URL、消した日、消した理由、転送先の4項目です。
表計算の1枚で足ります。凝った仕組みは要りません。
この記録がないと、数か月後に自分の判断が追えなくなります。
担当が変わったときにも、この一覧が引き継ぎの資料になります。
実務での目安
どこまで手をかけるかの目安を示します。
- 月の流入が10件以上あるなら、消さずに直すか統合する
- 統合する記事が3本以上あるなら、転送先を1本に絞る
- 消したURLの404は、そのまま放置してよい。直す必要はない
- 見つからないページの報告が急に増えたら、意図しない削除を疑う
3つ目は誤解されやすい点です。404が出ていること自体は問題ではありません。
意図して消したページなら、報告に残っていても放置して構いません。
問題なのは、消していないページが404になっている場合です。
この区別が付くように、消したURLの一覧を残しておきます。
棚卸しの頻度をどう決めるか
記事の整理は、頻繁にやる必要はありません。
半年に一度、まとめて見直すくらいがちょうど良い間隔です。
毎月やると、判断に足るデータが溜まる前に手を入れることになります。
記事は公開から成果が出るまで時間がかかります。
公開から1年経っていない記事は、整理の対象から外します。
この線引きを持っておくと、早すぎる削除を防げます。
よくある質問
404が増えると検索の評価が下がりますか
意図して消したページの404であれば、評価が下がることはないと説明されています。問題になるのは、生きているはずのページが誤って404になっている場合です。報告の一覧を見て、意図と合っているかを確かめてください。
転送はいつまで設定しておくべきですか
外すと元のURLは404になります。外部からのリンクが残っている間は維持するのが安全です。実務では、いったん設定したら外さない運用が一般的です。数が増えても表示速度への影響はほとんどありません。
記事を非公開にするのと削除は違いますか
仕組みによって挙動が変わります。非公開にすると404を返すものもあれば、別のページへ飛ばすものもあります。非公開にしたあと、実際にそのURLを開いて何が起きるかを必ず確かめてください。
商品の販売が終わったページはどうすべきですか
消さずに残し、販売を終了した旨と後継の商品への案内を載せるのが基本です。その商品を探している人が今も検索しています。行き先を用意しておくと、問い合わせにつながることがあります。
大量のページを消すときの注意点はありますか
一度に消さず、数回に分けます。まとめて消すと、影響が出たときに原因を切り分けられません。また、流入のある記事だけは個別に転送先を決めてください。残りはまとめて404で構いません。
まとめ
記事を消すときは、まず流入とリンクを確かめます。
引き継ぐ先があるなら転送し、なければ404で消します。
一時的に止めるなら503を使い、戻す日を決めておきます。
急いで検索結果から消したいときは、申請で時間を稼いでから本処置をします。
そして、消す前に内部リンクを貼り替えます。ここが最も忘れられます。
消すという作業は、一見すると片付けです。しかし実際には、積み上げてきたものをどう残すかを決める作業でもあります。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
AI×SEOに取り組む前に、社内のAI導入環境から整えませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
