入力の確認画面は挟むべき?|完了までの離脱を減らす

「確認画面はあったほうが親切だと言われて残しているが、根拠は説明できない」「一画面にまとめたいが、入力ミスの問い合わせが増えるのが怖い」——フォームの画面構成を見直す打ち合わせでは、この二つがほぼ同じ日に出てきます。通販向けのフォーム改善の検証記事(2020年7月6日公開)は、確認画面でも1割から2割の離脱が一定して起きると書き、その中で圧倒的に多いのは「注文を完了したつもりで、確定ボタンを押していなかった」という取り違えだと報告しています。置けば安心という部品ではないのです。挟むかどうかを決めているのは親切さではなく、その手続きを後から取り消せるかどうかです。この記事では、確認画面が置かれてきた理由、挟む場合と挟まない場合の判断軸、載せる項目と戻る導線、完了画面で伝えること、そして文面の点検に生成AIをどこまで使えるかを整理します。
カメ先生確認画面は入力ミスを防ぐための画面だと思われがちですが、決まりが求めているのは画面そのものではなく、申込みの内容を確認して訂正できる状態なんです。
カメ子画面が一枚あることと、確認して直せることは、別のことなのでしょうか。
カメ先生別です。一画面で完結する形でも、送信の直前に内容が見えてその場で直せるなら要請は満たせます。逆に確認画面を置いても、そこで押し忘れが起きれば申込みは成立しません。
カメ子だとすると、確認画面を残すかどうかは、画面数の好みではなく手続きの性質で決まるということですね。
- 確認画面を挟むかどうかは、その手続きを後から取り消せるかどうかで決まる
- 確認画面を置いても離脱は1割から2割起きる。最多の理由は押し忘れなので、まだ終わっていないことを画面の側が言い切る
- 生成AIには確認画面と完了画面の文面の作り分けと点検までを任せ、同意の要否と入力値の扱いは人が決める
確認画面とは、一枚の画面ではなく「確認して直せる状態」のこと
確認画面という言葉は、入力欄の次に現れる一枚の画面を指して使われます。ただ、そこに決まりがあるとすれば、求められているのは画面の枚数ではありません。消費者庁の特定商取引法ガイドは、インターネット通販について、「インターネット通販において、申込みをする際、消費者が申込み内容を容易に確認し、かつ、訂正できるように措置していないこと」を、顧客の意に反して契約の申込みをさせようとする行為として禁止しています(法第14条)。読み方の要は、容易に確認し、かつ訂正できる措置という言い方で、画面という語が出てこないところです。
この区別を押さえると、議論の順番が変わります。「確認画面を置くか」ではなく、「送信の直前に、入力した内容が見えて、その場で直せるか」を先に決める。一画面のなかで入力値がそのまま残り、どの欄も触れる状態なら、条件は満たしています。逆に、確認画面を一枚置いても、内容が要約されていて元の入力が分からず、直すには最初から入れ直すしかないなら、措置としては弱いままです。画面を足すことと、確認して直せる状態をつくることは、別の作業です。
社内の会話では、この二つが混ざりやすい。確認画面を残すかどうかの話が、いつのまにか親切かどうかの好みの話に変わります。判断を好みから戻すには、決める順を固定するのが早い。まず、その手続きが後から取り消せるかを確かめる。次に、送信の直前に確認と訂正ができる形を用意する。最後に、それを一画面でやるか二画面に分けるかを決める。三段目だけを議題にしていると、毎回の結論が担当者の好みで動きます。
確認画面が置かれてきた四つの理由
確認画面は慣習で置かれているように見えて、実際には別々の目的が重なっています。一つ目は、取り消せない手続きであること。申込みが成立した時点で金銭や契約が動き、後から戻すには解約や返品の手続きが要る場合です。二つ目は、入力量が多いこと。欄が十を超えると、書いた本人も何を入れたか覚えていません。三つ目は、同意を取ること。個人情報の取り扱いや規約への同意は、何に同意したのかが見えている状態で押してもらう必要があります。四つ目は、代理入力があること。営業担当者や窓口の人が本人の代わりに入れる形では、本人に読み上げて確かめる場面が要ります。
四つを一つの画面で兼ねようとすると、確認画面は長くなります。取り消せない手続きのために金額を大きく出し、入力量が多いために全項目を並べ、同意のためにチェック欄を置き、代理入力のために読み上げやすい順に組む。目的が違うので、並べ方の最適も違います。だから、自社のフォームがこの四つのどれに当たるのかを先に決める。当たらないなら、確認画面が必要な理由は残っていません。
実務でいちばん多い理由は、昔から置いてあるからです。これは四つのどれでもありません。制作を外に頼んだときのひな型がそのまま残っているだけ、という場合もあります。理由を四つのどれかで言えないなら、その確認画面は外して数字を見る候補に入れてよい。ただし外す前に一つ確かめます。その画面が、個人情報の取り扱いへの同意を取る唯一の場所になっていないかどうかです。そうなっている場合は、外すより先に同意の置き場所を入力画面へ移します。
画面を増やすほど、完了の手前で人は消える
確認画面を置くと安心なのは、送る側です。受け取る側の数字は逆を向くことがあります。通販向けのフォーム改善の検証記事(2020年7月6日公開)は、確認画面でも1割から2割の離脱が一定して起きると書き、その中で圧倒的に多いのは「注文を完了したつもりで、確定ボタンを押していなかった」という取り違えだとしています。同じ記事は、化粧品や健康食品などの単品の通販での離脱を約84パーセント、スマートフォンでは9割を超える場合も多いと書いています。確認画面での離脱は、迷って引き返したのではなく、終わったと思って閉じたものが多い。
問い合わせや資料請求のフォームでも、同じ指摘があります。BtoBマーケの支援会社である才流が公開している入力フォーム最適化のチェックリスト(2024年2月8日公開・同年4月17日更新)は、「しかし、BtoBでは多くのケースで確認ページは不要です。」と書いています。理由として挙がっているのは、「確認ページが表示されると『入力が完了した』と勘違いして離脱してしまう場合もあるから」で、「実際に確認ページがあると、離脱が増えるというデータもあります。」と続きます。
出どころの違う二つが、同じ現象を指しています。人は画面が切り替わったことを、進んだではなく終わったと読む。だから確認画面を残すなら、まだ終わっていないことを画面の側が言い切る責任が生まれます。何も書かずに入力値だけを並べた確認画面は、丁寧な画面ではなく、押し忘れを増やす装置になります。ここを直さずに項目数だけを削っても、完了の手前で消える分は残ります。
挟むかどうかを決める四つの判断軸
判断を好みから外すために、軸を四つに絞ります。後から取り消せるか、項目数と訂正のしやすさ、金銭や契約が動くか、その場で完了しないと困るか。自社のフォームを一つずつこの四つに当てはめます。どちらにも寄らない軸が出てきても構いません。全部を揃える必要はなく、重い軸から順に見ていきます。
| 判断軸 | 挟むほうに寄る | 一画面に寄る |
|---|---|---|
| 後から取り消せるか | 取り消しに解約や返品の手続きが要る | 送信後でも連絡のやり取りで訂正できる |
| 項目数と訂正のしやすさ | 欄が十を超え、選択肢の言葉が長い | 欄が五つ前後で、画面のなかに全部見える |
| 金銭や契約が動くか | 決済や契約の成立がその場で起きる | 相談や資料請求で、金銭は動かない |
| その場で完了しないと困るか | 期限や在庫があり、後日やり直せない | 後日あらためて送っても支障がない |
四つのうち最も重いのは一つ目です。取り消せる手続きに確認画面を挟む理由は薄い。相談の申し込みで社名を間違えても、返信のやり取りで直ります。逆に、決済が走る申込みでは押した瞬間に戻せないので、押す前に見せる価値が高い。二つ目以降は、一つ目で決まらないときの補助線として使います。
四つが割れることもあります。たとえば有料の講座の申し込みは、金銭が動くのに欄は五つしかない。この場合は、一画面のまま送信の操作の手前に金額と支払方法と開催日だけを再掲する、という中間の形が取れます。挟むか挟まないかの二択にせず、送信の直前に何を再掲するかという問いに置き換えると、選べる形が増えます。全項目を並べた一枚か、何もない一画面か、という両極で考えている限り、この中間は出てきません。
挟まないほうがよい場合と、外したあとに残すもの
相談や資料請求、ウェビナーの申し込みのように、送信後でも連絡のやり取りで直せる手続きでは、確認画面を置かない側に寄せます。才流のチェックリストは、通過率の目安をBtoBで25パーセントから30パーセントとし、入力項目数と通過率には強い負の相関があって、1項目減らすと通過率は約2ポイント上がる、としています。あわせて、項目数が5を超えると通過率は下がる傾向があるとも書かれています。
ここで使いたいのは、画面を1枚増やすことを、項目を何個か増やすのと同じ物差しで扱うという換算です。1項目で約2ポイントという目安があるなら、確認画面という1枚も同じ物差しの上に置けます。置いたぶんの効き目を離脱の減り方で説明できないなら、その1枚は費用に見合っていません。念のためという言い方は理由として弱く、社内で外す判断ができない原因にもなります。
実務での落とし穴は、確認画面を外した代わりに何も足さないことです。外すなら、送信の直前に入力値が見えている状態を残します。欄をたたんで隠す形や、入力欄が画面の外にあって送信の操作だけが見えている形では、確認して直せる状態が失われます。外すのは画面であって、確認そのものではありません。外した直後は、実機で下端まで送りながら、送信の操作の手前で何が見えているかを目で確かめます。
挟むべき場合は、制度が形を決めていることがある
通信販売の申込みでは、確認画面が制度の側から求められます。消費者庁の令和3年特定商取引法改正の説明では、通信販売の申込み段階における表示についてのガイドラインが示され、2022年(令和4年)6月1日から施行される規定が置かれました。また消費者庁の特定商取引法ガイドは、返品特約について「インターネット通販の場合には、最終確認画面においても表示することを定めています」と書いています(法第15条の3ただし書、省令第44条)。最終確認画面という語が、制度の側の言葉として存在します。
表示の内容も、広告に書けば済むものではありません。同じガイドは通信販売の広告の表示事項として、販売価格、代金の支払時期と方法、商品の引渡時期、申込みの期間に関する定めがあるときはその内容、契約の申込みの撤回または解除に関する事項、事業者の氏名や住所や電話番号を挙げています。申込みの直前で、このうち購入の判断に直結するものを再掲するのが、最終確認画面の役目です。返品については、同ガイドは商品の引渡しを受けた日から数えて8日以内であれば申込みの撤回や解除ができるとしています。撤回の条件が画面に書かれていなければ、押す前に判断できません。
- この求めは通信販売の申込みに向けたもので、相談や資料請求の問い合わせフォームがそのまま同じ表示を求められるわけではありません
- 自社のフォームが通信販売の申込みに当たるかは、扱うものと決済の有無で変わります。判断は条文とガイドラインの原文で確かめます
- 個人情報の取り扱いについては、個人情報保護委員会が令和2年改正個人情報保護法の全面施行を令和4年4月1日としています。同意を取る場所を確認画面に置くかどうかは、この前提のうえで決めます
制度が形を決めている場合、外す選択はありません。論点は置くかどうかではなく、再掲する項目を絞って押し忘れを防ぐ言い方を足せるかに移ります。求められる表示を並べると画面は縦に長くなるので、そのままでは押し忘れが増える条件がそろいます。削れない項目があるぶん、順番と見え方で手当てします。
確認画面に載せる項目と、その並び順
載せる項目は、入力値の全部ではありません。優先するのは、間違えたときに戻せない情報です。金額と支払方法、届け先や連絡先、日付や時間の指定、同意の対象、この四つを上に置きます。自由記述は下でよい。並び順は、取り消せなさの大きい順と考えると迷いません。全項目を入力順に並べるのは、入力画面の写しであって、確認のための順番ではないからです。
画面の一番上には、まだ送信されていないことを書きます。押し忘れが確認画面での離脱の最多要因なら、そこに手当てを置くのが順番として正しい。あわせて、送信の操作は画面の下端に一つだけ置き、戻る導線と同じ大きさで隣に並べないようにします。同じ見え方の二つが並ぶと、どちらが先に進むのかが読み取れません。並べる必要があるなら、大きさと余白で差をつけます。
表示のしかたも決めておきます。選択肢は、入力欄で見えていた言葉と同じ言葉で出す。数量や金額は単位まで書く。空欄だった項目は、行を消さずに入力なしと出す。行が消えると、入れ忘れに気づけません。添付があるなら、ファイル名と個数を出します。確認画面で消えている情報は、送る側にとっては省略ですが、送った側にとっては入れたはずのものが消えたことになります。
確認画面に載せてはいけないもの
確認画面は、入力欄の内容を映す場所です。ここで新しいことを始めると、確認の意味が崩れます。次の四つは、実際のフォームで見かける形です。
- 入力欄になかった項目をここで足す:配信に同意する欄を確認画面で初めて出し、初期状態でチェックを入れておく
- 要約しすぎる:自由記述を先頭の数十文字だけ出す、選択肢の言葉を短い別の言い方に置き換える
- 直せない形で見せる:入力値を画像として出す、戻ると入力が消えるので実質的に直せない
- 同意の対象を画面の外に置く:規約や個人情報の取り扱いを別の窓で開かせ、確認画面には題名だけを置く
一つ目が最も重い。同意は、何に同意したのかが見えている状態でしか取れません。確認画面で初めて出てくる同意欄は、入力した本人が読んだ形跡を残しません。個人情報の取り扱いへの同意を確認画面で取る設計にするなら、入力画面の側にも同じ文言を置き、確認画面ではその再掲にとどめます。初期状態でチェックを入れておく作りは、どちらの画面でも取りません。
二つ目の要約しすぎは、問い合わせの内容で起きます。自由記述の欄は長くなるので、確認画面では折りたたみたくなる。ただ、そこを削ると、書いたつもりの一文が消えていたことに気づけません。折りたたむなら、全文を開ける操作を同じ画面に置きます。確認画面で省略してよいのは、間違っても取り消せる情報だけです。四つ目の同意の対象も同じで、別の窓で開かせる形にするなら、少なくとも同意の対象の範囲だけは確認画面のなかに文字で置きます。
戻って直す導線の作り方
確認画面の価値は、戻れることで決まります。戻る導線がうまく作られていないと、確認画面は見るだけの画面になり、間違いに気づいた人はそこで諦めます。戻れないなら、確認画面は離脱を増やす1枚です。次の順で作ります。
戻ったときに、入力したすべての値が入ったままにします。選択肢、日付、自由記述、添付の有無まで含めます。一つでも消えると、次からは戻る操作そのものが避けられるようになります。
各行に直すための導線を置き、押したら該当の欄へ移動して、その欄に入力の位置が当たった状態にします。入力画面の先頭に戻す形は、欄が多いフォームでは往復が重くなります。
直し終わったら確認画面へ戻すのか、入力画面の続きから進み直すのかを先に決めます。決めていないと、一か所直すたびに全項目を通し直すことになります。
画面に置いた導線ではなく、閲覧している道具の戻る操作を使う人もいます。その経路でも入力が消えないか、二重に送信されないかを確かめます。
実装で見落とされやすいのは、三つ目です。直したあとに確認画面へ戻す形は往復が短くて済みますが、直した欄と連動して変わる別の欄がある場合には、そこを飛ばすことになります。都道府県で選べる項目が変わる、数量で金額が変わる、といった連動があるなら、入力画面の続きから進み直す形にします。連動のある項目があるかどうかで、戻り先の設計は変わります。
添付ファイルは特別に扱います。多くの作りでは、戻ると添付が外れます。外れることが避けられないなら、確認画面に添付の有無とファイル名を出し、戻ったあとに添付の欄が空であることが分かるようにします。消えるものを消えないようにできないなら、消えたことが見える形にするのが次善です。何も言わずに外れる作りだと、添付したはずの資料が届かない問い合わせが後から発生します。
スマートフォンでは往復そのものが重い
画面が小さい端末では、確認画面と入力画面の往復が体の負担になります。文字を入れるための領域が画面の半分近くを占め、画面が切り替わるたびにその領域が出入りします。行き先の欄が画面の外にあれば、指で送って探すことになります。前掲の検証記事が、スマートフォンでの離脱が9割を超える場合も多いと書いているのは、こうした積み重ねの結果です。
効くのは、位置の記憶です。確認画面から戻ったときに、画面の先頭ではなく直したい欄が見えている状態から始める。長い確認画面では、送信の操作の位置も問題になります。全項目を縦に並べると、下端まで送るのに何回も指を動かすことになり、そこで手が止まります。確認画面は、縦の長さを設計する対象です。常に見せる部分と、折りたためる部分を分けます。
もう一つは、文字を入れる領域との重なりです。同意のチェックや送信の操作が画面の下端に固定されていると、文字を入れる領域が出たときに隠れます。確認画面には入れる欄がないので起きにくいのですが、一画面で完結させる形では起きます。一画面に寄せる判断をしたときは、この重なりを実機で確かめます。画面の幅を狭めた見え方の確認だけでは、この不具合は見つかりません。
完了画面で伝える三つ
完了画面は、送信の受領証です。ここで伝えることは三つに絞れます。次に何が起きるか、いつ連絡が来るか、控えの受け取り方。この三つが書かれていないと、送った人は届いたのかを確かめるために、もう一度同じフォームから送ります。二重の申し込みは、受け取る側の名寄せの手間としても跳ね返ります。完了画面に、同じフォームへ送り直す導線を置かない。
| 確認画面 | 完了画面 | |
|---|---|---|
| 言い切ること | まだ送信されていない | 送信は終わった |
| 読み手にしてほしいこと | 内容を見て、必要なら戻って直す | この画面を閉じてよい |
| 置く情報 | 入力値と、取り消せない項目の再掲 | 次の連絡の時期と、控えの受け取り方 |
| 置かない情報 | 新しい入力欄と、初めて出す同意 | 同じフォームへ送り直す導線 |
いつ連絡が来るかは、幅で書きます。担当者より連絡いたしますだけでは、待つ側は何日待てばよいのかが分かりません。営業日で何日以内か、休業日にかかる場合はどうなるかまで書きます。控えの受け取り方は、自動の返信がある場合はその件名を、ない場合はこの画面を保存する方法か受付の番号を出します。番号を出すなら、その番号で問い合わせを受けられる体制が先に必要です。
自動の返信が届かない場合の手当ても、この画面に置きます。迷惑と判定されて振り分けられる、入力した宛先が誤っている、社内の受信の制限で止まる。どれも起こります。連絡が来ないときに何をすればよいかを完了画面のうちに書いておくと、届かない事故が問い合わせとして戻ってきます。書いていないと、同じ事故は失注として静かに消えます。
生成AIは、二つの画面の文面を作り分けて点検する道具として使う
確認画面と完了画面は、目的が逆です。前者は手を止めさせ、後者は終わらせる。同じ人が続けて書くと語尾と言い方が似てきて、どちらの画面なのかが読み取りにくくなります。生成AIは、この作り分けの下書きと、書いたあとの点検に向きます。文面を一つずつ作らせるのではなく、二つを並べて扱うところに意味があります。
頼み方は、目的を先に固定します。確認画面の文面は、まだ送信されていないことを最初の一文で言い切る。完了画面の文面は、送信が終わったことを最初の一文で言い切る。この条件を与えて、それぞれ二案ずつ出させます。そのうえで両方の文面を並べて渡し、同じ語尾が続いていないか、どちらの画面にも当てはまってしまう一文がないかを指摘させます。出てきた指摘は、直す候補の一覧として扱います。
もう一つ向くのは、同意文の分かりにくい箇所を洗い出すことです。一文が長い、指示語が何を指しているか分からない、否定が二重になっている、こうした箇所を挙げさせる。ここで大事なのは、直した文を採用する判断は人が持つことです。分かりやすく書き直した結果、同意の対象が狭まったり広がったりすることがあります。読みやすさの改善と、同意の範囲の変更は、別の作業として分けます。前者はAIの案をそのまま使えますが、後者は原文と見比べる作業になります。
生成AIを置いてはいけないところ
置いてはいけない場所は、二つに絞れます。一つは、同意の要否や決まりの当てはめを断定させること。自社のフォームが通信販売の申込みに当たるか、この項目に同意が必要かは、条文とガイドラインの原文を読んで決める話です。AIに聞くなら、答えではなく根拠の条文名と該当箇所を書かせて、人が原文で確かめる形にします。断定した文章はそれらしく読めるので、根拠を書かせないと確かめる手がかりが残りません。
もう一つは、個人情報を含む入力値を外部の道具に貼ることです。確認画面の見え方を相談したいときに、実際の送信内容をそのまま貼りたくなります。氏名、会社名、電話番号、自由記述の相談内容は、そこに入れません。相談するときは、桁数と種類だけを合わせた確かめ用の値に置き換えます。画面の見え方を相談するのに、本物の入力値は要りません。
使う範囲は、動かす前に決めておきます。文面の下書きと点検までをAI、公開してよいかの判断と決まりの当てはめを人、と分けて書いておく。人が確認する範囲を先に決めておかないと、確認は気づいた人がやるに落ちます。確認画面の文面は、間違えると同意の有効性に触れる場所なので、誰が最後に見るのかを名前で決めておく価値があります。AIが出した案がそのまま公開に流れる経路を、作りのうえで残さないことも含みます。
決めた構成が効いているかの確かめ方
画面構成を変えたら、送信の成功率だけを見るのでは足りません。成功率は上がったのに、確認画面での離脱が増えていた、ということが起きます。並べて見るのは四つです。確認画面の到達数、確認画面からの離脱数、戻る導線を押した回数、完了画面の到達数。戻る導線が押された回数は、確認画面が働いた証拠なので、減らすべき数ではありません。
再入力の回数も見ます。同じ人が同じ欄を何度も直しているなら、その欄の書き方に問題があります。逆に、戻る導線がまったく押されていないなら、確認画面は見られていないか、戻れることが伝わっていない。置いたのに使われていない画面は、離脱を増やすだけの1枚になります。外す判断の材料は、成功率よりもこちらの側に出ます。
比べる条件は揃えます。端末の種類、流入の経路、期間中の催しの有無で、数字は動きます。確認画面を外した週にたまたま広告を出していれば、変化の理由は分かりません。数え方そのものの作り込みはこの記事の範囲を超えるので、ここでは何を並べて見るかを決めておくところまでを押さえます。決めた四つを、変更の前と後で同じ長さの期間で出す。これだけで議論は具体になります。
実務仕様の確認項目一覧
制作を外に頼むときも、自社で直すときも、決めた内容を一覧にして渡します。口頭で伝えると、画面数だけが伝わって、戻る導線の作りが抜けます。
- 画面数:入力から完了までを何画面にするか。一画面に寄せる場合、送信の直前に何を再掲するか
- 戻る導線:各行に置くか、画面の下に一つ置くか。押したあとどの欄に運ぶか
- 入力の保持:戻ったときに保つ項目と、保てない項目。保てないものをどう見せるか
- 同意の位置:入力画面と確認画面のどちらで取るか。初期状態のチェックは入れない
- 再掲する項目:金額、支払方法、日時、連絡先、同意の対象。空欄の行は消さない
- 完了画面:次に起きること、連絡の時期、控えの受け取り方、届かないときの連絡先
- 控えの送付:自動の返信を出すか。件名と差出人の名前をどうするか
- 計測点:確認画面の到達、確認画面からの離脱、戻る導線、完了画面の到達
一覧を作る効き目は、抜けを見つけることだけではありません。決めた理由を残せるところにあります。半年後に確認画面はいるのかがまた議題に上がったとき、四つの判断軸のどれで決めたかが書いてあれば、同じ議論を繰り返しません。担当が代わったときも、外した理由が残っていれば戻し忘れが起きません。
渡すときは、画面の絵と一緒にします。文字だけの一覧では、戻る導線の位置や再掲する項目の並び順が伝わりません。絵と一覧の両方を残し、公開後に変えた点は一覧の側に書き足します。書き足す先が一つに決まっていることが、次に見直すときの出発点になります。
よくある質問
確認画面をなくしたら、入力ミスの問い合わせは増えますか
増えるかどうかは、送信の直前に入力値が見えて直せるかで決まります。一画面のまま入力欄が残り、送信の操作の手前で全項目が見える形なら、確認の機会は残っています。増えやすいのは、欄をたたんで隠した場合と、入力欄が画面の外にあって送信の操作だけが見えている場合です。外す判断をするなら、外したあとの一画面の見え方を実機で確かめてから決めます。
確認画面を残したまま、離脱を減らせますか
減らせます。確認画面での離脱で最も多いのは、終わったと思って閉じてしまう取り違えです。画面の先頭にまだ送信されていないことを書き、送信の操作を一つだけ下端に置き、戻る導線と同じ見え方で並べない。これだけで、押し忘れの経路が減ります。縦に長い確認画面では、常に見せる部分と折りたためる部分を分けます。
個人情報の取り扱いへの同意は、確認画面に置くべきですか
入力画面に置き、確認画面では再掲にとどめるのが安全です。確認画面で初めて同意欄が出てくる形は、何に同意したのかが見えている状態とは言いにくいからです。個人情報保護委員会は令和2年改正個人情報保護法の全面施行を令和4年4月1日としており、取り扱いの説明と同意の位置づけは、その前提のうえで自社の条件に当てはめて判断します。初期状態でチェックを入れておく作りは、どちらの画面でも取りません。
生成AIに確認画面の文面を作らせても大丈夫ですか
下書きと点検までなら向いています。二つの画面の目的を先に固定して案を出させ、両方を並べて言い方の重複を洗わせる使い方です。避けるのは、同意が必要かどうかを断定させることと、実際の入力値を貼って相談することです。出てきた文が同意の範囲を変えていないかは、人が原文と見比べて確かめます。
まとめ
確認画面を挟むかどうかは、画面数の好みではありません。消費者庁の特定商取引法ガイドが禁じているのは、申込みの内容を容易に確認し、かつ訂正できるように措置していないことであって、画面の枚数ではない。だから決める順は三段になります。その手続きが後から取り消せるか、送信の直前に確認と訂正ができる形があるか、それを一画面でやるか二画面に分けるか。後から取り消せる手続きに確認画面を挟む理由は薄く、取り消せない手続きでは押す前に見せる価値が高い。
挟むと決めたら、確認画面を見るだけの画面にしません。先頭でまだ送信されていないことを言い切り、取り消せない項目を上に置き、各行から直したい欄まで運ぶ。完了画面では、次に起きることと連絡の時期と控えの受け取り方を書き、同じフォームへ送り直す導線は置かない。そして生成AIには、目的が逆の二つの画面の文面を作り分けて点検するところまでを任せ、同意の要否の判断と、実際の入力値の扱いは人の側に残す。決めた内容を一覧にして残しておけば、半年後に同じ議論を繰り返さずに済みます。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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