中古ドメインは買っていいのか|過去の履歴を確かめる

中古ドメインは買っていいのか|過去の履歴を確かめる

「使われなくなった住所を買えば、最初から評価が付いてくると聞いた」「安く早く立ち上がるなら試してみたい」——新しいサイトを立ち上げる場面で持ち上がる話です。この手法は、常に禁じられているわけではありません。線が引かれているのは、過去の評価を順位の操作に使う場合です。この記事では、認められる使い方と、買う前に調べる項目を整理します。


カメ先生カメ先生

使われなくなった住所を買う話はね、評価をそのまま引き継げる裏技のように語られがちだが、引き継げるかどうかより先に、その住所が過去に何に使われていたかで結果が決まるんだ。


カメ子カメ子

過去の用途というのは、どこまでさかのぼって分かるものでしょうか。


カメ先生カメ先生

保存された過去の表示をたどる手段があるし、外部から張られている参照先の顔ぶれからも読み取れる。無関係な業種の宣伝で埋まっていた履歴が出てきたら、その住所は評価どころか足かせになる。


カメ子カメ子

買う前に調べられるものなのですね。調べ方の手順から確かめます。


この記事のポイント
  • 検索の会社が禁じたのは、順位の操作を主な目的とする買い方である
  • 利用者のために使い続けるなら、期限切れの住所の再利用そのものは問題にならない
  • 過去の用途と外部リンクを調べずに買うのは、判断を放棄しているのと同じ

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目次

そもそも何を買う行為なのか

話が食い違うのは、たいてい言葉の定義がずれているためです。中古という言い方から、前のサイトごと引き継ぐ印象を持つ人がいます。実際にはそうではありません。まず、何が手に入って何が手に入らないのかを分けます。

最初に、話の対象をはっきりさせます。ここでいう中古の住所とは、以前に誰かが使っていて、更新されずに期限が切れ、再び取得できる状態に戻ったものを指します。買っているのは文字列そのもので、中身は空です。前の持ち主の記事も画像も付いてきません。

それでも値が付くのは、外から張られたリンクが残っているためです。他社のサイトや報道の記事から、その住所に向けたリンクが張られたままになっていることがあります。リンクを張った側は、相手が更新をやめたことに気づきません。そのため、買った瞬間から外部からのリンクを持った状態で始められる、と説明されます。

加えて、住所そのものが検索の索引に古くから載っているという点も、売り文句に使われます。新しく取った住所は、検索の側に知られるまで少し時間がかかります。その待ち時間を省けるという主張です。

ただし、ここまでが売り手の言い分です。実際には、残っているリンクの質も、過去の使われ方も、住所ごとにまったく違います。同じ「中古」でも、資産になるものと負債になるものが混ざっています。その見分けをしないまま買うのが、いちばん危ない進め方です。

会社として判断するなら、値段よりも先に履歴を見ます。履歴が確かめられない住所は、いくら安くても候補から外して構いません。判断の材料がそろわないものに社名を載せる理由はないからです。

評価が引き継がれるという説はどこから来たか

社内で話が出るときは、たいてい出どころが曖昧です。誰かの記事で読んだ、業者から聞いた、というあたりで止まっています。反論するにも、まず何を根拠にした話なのかを押さえる必要があります。

この話の出どころは、検索の仕組みそのものにあります。外部から張られたリンクは、長いあいだ評価の手がかりのひとつとして扱われてきました。だから、リンクを持った住所を手に入れれば有利になる、という推論が生まれます。

推論としては筋が通っています。実際、過去には中古の住所を使った手法が短期的に効いた時期もありました。業者が売り物として扱えるだけの実績が、いちどは存在したということです。

しかし、検索の側もこの動きを見ています。2024年の春、検索の会社は期限切れの住所の不正使用をスパムに関する方針の違反として明記しました。それまで「よくない手法」として語られていたものが、明文の違反行為になったわけです。

方針に載るということは、判断が担当者の裁量ではなくなるという意味です。違反と認められれば、順位が下がるか、検索結果にまったく出なくなります。繰り返した場合は、検索の一部の機能を使う資格まで制限が検討されます。

つまり、この説は「昔は効いた」で止まっている情報です。社内で聞いた話の鮮度を疑うところから始めてください。同じ改定では、他社の場を借りて評判を利用する行為と、大量に自動生成した内容を並べる行為も、あわせて方針に加わりました。

禁じられたのは「順位の操作を主な目的とすること」

方針の文章は短いのですが、読み方を間違えると正反対の結論になります。「中古はすべて駄目」でも「何をしてもよい」でもありません。禁止の対象を絞り込んだ書き方になっているので、条件の部分を落とさずに読みます。

方針の文言を読むと、線がどこに引かれているかが分かります。禁じられているのは、期限切れの住所を主に検索の順位を操作する目的で購入し、利用者にとってほとんど価値のない内容を載せるために再利用することです。

挙げられている例が分かりやすい形をしています。行政の機関や医療の団体、学校が過去に使っていた住所を買い、そこに無関係な内容を載せる、という行為です。前の持ち主が積み上げた信頼を、別の目的に流用する形が問題視されています。

ここで効いているのは「主な目的」という言い方です。結果として順位が上がったかどうかではなく、何のために買ったのかが判断の軸になります。内容が薄く、前の用途と何のつながりもなければ、目的は外から見て推測できます。

逆に言えば、買った住所で誠実に事業を続けているなら、この定義には当たりません。方針の文章にも、期限切れになった住所を利用者本位のサイトのために再利用すること自体は問題ないと、はっきり書かれています。

この一文を読み落としている解説記事が少なくありません。「中古は禁止された」という要約は、方針の半分しか伝えていない読み方です。

認められる使い方と、認められない使い方

定義だけでは判断しにくいので、よくある場面を並べます。自社の状況がどこに当たるかを見てから、次に進んでください。迷う場面ほど、内容の中身で決まります

場面扱い理由
社名変更に伴い、以前使っていた自社の住所を取り戻す問題にならない実体と一致しており、利用者の混乱を減らす
買収した会社の住所を引き継ぎ、事業の案内を続ける問題にならない内容と住所の関係が切れていない
同じ業界の廃業した会社の住所を買い、自社の事業を載せる内容しだい利用者に価値があるかで判断される
行政や学校の住所を買い、無関係な内容を載せる違反に当たりうる過去の信頼を目的外に使っている
外部リンクだけを目的に買い、中身は転載で埋める違反に当たりうる順位の操作が主な目的と見なされる

表にすると、判断の軸が内容の側にあることが分かります。買った経緯そのものが罰せられるのではなく、買ったあとに何を載せたかが見られます。住所は入れ物で、評価されるのは中身です

実務では、真ん中の行がいちばん迷います。同じ業界の廃業した会社の住所は、外部リンクの文脈が近いぶん、価値があるように見えます。ただし、前の持ち主を探して来た人が自社の案内に着地する形になります。その人にとって役に立つ内容を置けるかどうかを、先に考えてください。

迷ったら、買う理由を一文で書いてみる方法が使えます。「外部リンクが欲しいから」としか書けないなら、その買い物は方針の側から見て危うい位置にあります。

過去の用途を調べる4つの手段

ここからは具体的な作業に入ります。特別な道具は要りません。無料で使えるものと、月額数千円の道具が1つあれば、判断に必要な材料はだいたいそろいます。

履歴の確認は、買う前にしかできません。取得したあとで前の用途を知っても、返品はできないからです。手段は限られていますが、組み合わせれば輪郭はつかめます。

  • 過去のページを保存している公開の書庫で、数年分の見た目を追う
  • 住所の登録情報の履歴を扱うサービスで、持ち主が変わった時期を調べる
  • 検索の窓に住所を入れ、残っている言及や引用のされ方を読む
  • 外部リンクを調べる道具で、どのサイトから張られているかを一覧にする

最初の手段がいちばん効きます。保存された過去の見た目を数年分たどると、どんな事業だったか、いつから内容が変わったかが目で分かります。途中で言語が変わっていたり、脈絡のない話題に切り替わっていたら、要注意です。すでに一度、別の目的に転用された住所である可能性が高いためです。

登録情報の履歴は、持ち主が何度変わったかを教えてくれます。短い期間に何度も持ち主が変わっている住所は、売買の対象として回されてきた住所です。落ち着いて長く使われた住所とは、性格が違います。

検索の窓に住所を入れる方法は、費用がかからないわりに情報が出ます。掲示板や記事に残った言及から、前の持ち主の評判が読めることがあります。苦情や注意喚起が並んでいるなら、その名前を引き継ぐ意味はありません。

外部リンクは数ではなく質で見る

売り手の資料には、たいてい外部リンクの件数が大きく書かれています。この数字だけを見て判断すると、いちばん高い買い物になります。件数は、質を平均した値ではないからです。

外部リンクの一覧を出したら、件数の多さに目を奪われないでください。見るのは、どこから張られているかです。リンク元が同じような作りのサイトばかりで、内容が薄いなら、それは買われたリンクである可能性が高いと考えます。

判断の目安を挙げます。実在する会社や団体のサイトから張られているか。報道や業界の記事の本文中に自然な形で置かれているか。リンクの前後に、その住所を紹介する理由が書かれているか。この3つを満たすリンクだけを、資産として数えます

逆に、警戒すべき形もはっきりしています。内容のない記事の末尾に大量のリンクだけが並んでいる。海外の見知らぬ言語のサイトから、脈絡なく張られている。同じ文言のリンクが何百件も同じ形で並んでいる。こうしたリンクは、引き継ぐと不利にしか働きません。

負のリンクを抱えた住所を買った場合、後から否認の手続きを取ることになります。手間がかかるうえ、効き目が出るまでに時間もかかります。その作業を見込んでもなお得だと言えるかを、購入前に計算してください。

なお、外部リンクを調べる道具はどれも推定値を返します。実際に張られているすべてのリンクを網羅しているわけではありません。数字は目安として扱い、リンク元の顔ぶれを自分の目で確かめる姿勢が要ります。

商標と社名の衝突を先に確かめる

検索の話ばかりしていると抜けるのが、法律の側の確認です。順位の話で問題がなくても、名前の権利で止まることがあります。こちらは検索の会社ではなく、相手の会社との争いになります。

見落とされやすいのが、名前そのものの権利です。期限が切れた住所には、前の持ち主の社名や商品名が入っていることがあります。その名前が商標として登録されたままなら、使い続けると権利の問題になります。

登録の有無は、特許庁が提供する検索の仕組みで無料で調べられます。同じ表記だけでなく、読みが同じものも含めて確かめてください。住所が空いていることと、名前を使ってよいことは、別の話です

商標に触れていなくても、前の持ち主が事業を続けている場合は注意が要ります。会社が住所を移しただけで、古い名刺や資料には旧い住所が載っています。そこを訪ねた人が自社の案内に着地すると、両者にとって迷惑になります。

こうした衝突は、買う前の30分の調査でほぼ防げます。住所に含まれる語をそのまま検索の窓に入れ、実在の会社や商品と重なっていないかを見る。それだけで、候補の半分は自然に落ちます。

過去に対策を受けた住所を見分ける

ここが、中古の住所の検討でいちばん歯切れの悪い部分です。調べる方法はありますが、確実ではありません。その前提を分かったうえで、できる範囲を押さえます。

いちばん知りたいのは、その住所が過去に検索の側から手動の対策を受けていないか、という点です。残念ながら、外から確実に判定する方法はありません。通知は前の持ち主の管理画面にしか届かないためです。

それでも、間接的な手がかりはあります。住所をそのまま検索の窓に入れて、その住所自体が検索結果に出てくるかを見ます。運用が止まっているサイトでも、言及があれば何かしら出るのが普通です。まったく何も出ない場合は、索引から外されている可能性を疑います

買ったあとに管理画面に登録すれば、手動の対策の有無は確認できます。対策が残っていれば通知が表示され、解除の申請を出せます。ただし解除には、何が問題だったかを説明する作業が必要です。前の持ち主が何をしたのか分からない状態で説明するのは、簡単ではありません。

この不確実性が、中古の住所の本質的な弱点です。調べ尽くしても残るリスクがあり、それを引き受けるかどうかの判断になります。会社の看板を載せるサイトで、その賭けをする理由があるかを考えてください。

買う前に決めておく判断の基準

感覚で決めないために、基準を先に書き出しておきます。候補が出てから考えると、値段や売り文句に引っ張られます。順番を逆にするだけで、判断はかなり安定します。

購入を見送る条件(ひとつでも当てはまれば見送る)
  • 過去の見た目を追ったとき、途中で無関係な話題に切り替わっている
  • 外部リンクの大半が、内容の薄いサイトから同じ文言で張られている
  • 住所に含まれる語が、実在の会社名や登録商標と重なっている
  • 登録情報の履歴上、数年のあいだに持ち主が何度も変わっている
  • 売り手が過去の用途を開示せず、質問にも答えない

この5つは、どれも調べれば分かることです。分からないまま進めるのではなく、分からないなら見送る、という運用にしてください。候補は他にもありますし、新規で取る選択肢も残っています。

逆に、購入を検討してよい条件も決めておきます。過去の用途が自社の事業と近い。外部リンクが実在の団体からのもので数は少ない。名前に権利の問題がない。この3つがそろって、はじめて値段の話に進みます

基準は、稟議の様式に組み込んでおくと形骸化しません。住所の取得を申請する欄に、履歴の確認結果を書く行を足すだけです。書く欄があると、調べていない状態では申請が出せなくなります

なお、基準は年に一度見直してください。検索の側の方針は改定されます。今回の期限切れの住所の項目も、2024年の改定で加わったものです。当時の基準のまま運用していると、いつのまにか古い前提で判断することになります。

取得から公開までの手順

STEP1
候補を挙げて履歴を調べる

過去の見た目、登録情報の履歴、外部リンクの一覧、名前の権利の4点を確かめます。ここで大半は落ちます。

STEP2
売り手に過去の用途を書面で確認する

いつまで誰が何に使っていたかを、文章で残してもらいます。答えられない相手からは買いません。

STEP3
取得後すぐ管理画面に登録する

検索の側の管理画面に住所を登録し、手動の対策の通知が来ていないかを確かめます。索引の状況も見ます。

STEP4
中身を先に作ってから公開する

空の状態や仮の内容で公開しない。事業の案内として意味のある内容がそろってから外に出します。

STEP5
旧い経路の扱いを決める

前の持ち主の頁を探して来た人向けに、案内の頁を用意するか、そのまま404を返すかを決めます。

3番目を飛ばす人が多いのですが、ここが分かれ目です。取得した直後なら、まだ中身を公開していません。問題が見つかったときに、住所を捨てるという選択肢が残っています。公開してから気づくと、その判断が難しくなります。

4番目も軽視されがちです。住所を押さえた勢いで、仮の頁を置いたまま何か月も放置する例があります。中身のない状態が続くと、価値のない内容を載せているという評価に近づきます。

5番目の旧い経路の扱いは、方針の見え方に直結します。前の持ち主の頁をすべて自社のトップに転送すると、外から見たときに評価の付け替えに見えます。意味のつながらない転送は張らず、素直に見つからない状態を返すほうが安全です。

手順全体で1週間から2週間を見ておくと余裕があります。急いで公開しても、待つ理由がないほど早く索引に載るわけではありません。調べる時間を惜しむ意味は、ほとんどありません。

新しく取る場合と、どちらが早いか

ここまで読んで、それでも中古を検討したい場面はあると思います。その場合は、新規で取った場合と並べて比べてください。比べずに中古だけを見ていると、得しているように錯覚します。

比較の軸をはっきりさせます。中古の住所が有利なのは、外部リンクが最初からある点だけです。それ以外の要素、つまり内容の質も、サイトの作りも、更新の続け方も、新規と何も変わりません。

そして、検索の側に知られるまでの時間は、いまはそれほど問題になりません。サイトマップを出し、管理画面から登録すれば、新規の住所でも数日で索引に載ります。「新規は時間がかかる」という前提自体が、かなり古い認識です

費用も比べておきます。新規の住所は年に数千円で取れます。中古は数万円から数十万円、外部リンクの状況によってはそれ以上の値が付きます。その差額を内容の制作に回したほうが、確実に成果に近づく場面は多いはずです。

それでも中古を選ぶ理由があるとすれば、自社が以前使っていた住所を取り戻す場合と、買収した事業の住所を引き継ぐ場合です。この2つは、実体と住所が一致しているので、方針の観点からも問題になりません。

ここまでを踏まえると、判断は単純になります。実体とのつながりがあるなら検討する。ないなら新規で取る。外部リンクだけを目的にしないという一線を、社内で共有しておいてください。

買ったあとに最初にやること

  1. 検索の側の管理画面に登録し、手動の対策の通知と索引の状況を確認する
  2. 外部リンクの一覧を取り直し、不自然なリンクを書き出す
  3. 前の持ち主の頁を探して来る経路を洗い出し、着地先を決める
  4. 自社の名義で登録情報を整え、連絡先を最新にする
  5. 1か月後にもう一度、検索結果での出方を確かめる

2番目で書き出した不自然なリンクは、すぐに否認しなくて構いません。まず、自社の内容を公開して数週間ようすを見ます。実害が見えない段階で否認を出すと、有用なリンクまで切ってしまうことがあります。

3番目は、利用者への配慮の話です。古い名刺や資料に載った頁を訪ねて来る人がいます。その人に、いきなり自社の商品案内を見せても意味が通じません。「この住所は現在こう使われています」と説明する頁を1枚置くだけで、印象が変わります。

  • 前の持ち主の頁の内容を、そのまま復元して載せるのは避ける。権利が自社にない
  • 前の持ち主宛の連絡が届くことがある。転送はせず、事情を伝えて終わらせる
  • 電子メールの受信を有効にする場合は、旧い名簿からの配信が届く点に注意する

5番目の1か月後の確認を、予定に入れておいてください。取得した直後は、まだ索引の状況が動いています。1か月後に、自社の頁が検索結果に出ているかを確かめて、はじめて判断が終わります

出ていない場合は、索引の登録を申請し、それでも変わらないなら手動の対策を疑います。この段階で問題が見つかっても、公開したばかりなら被害は限定的です。住所を捨てて新規に切り替える判断も、まだ現実的な選択肢として残っています。

社内で説明するときの材料

上長から「中古のほうが早いのでは」と言われたときに、感覚で反論しても平行線になります。説明の材料をあらかじめ用意しておきます。

ひとつめは、方針の文言です。順位の操作を主な目的とする購入が違反に当たること、違反すれば順位が下がるか表示されなくなることを、そのまま示します。「危ないらしい」ではなく「明文化された違反である」と伝えると、話が早くなります。

ふたつめは、調べた履歴です。候補の住所について、過去の見た目と外部リンクの一覧を並べて見せます。無関係な話題に切り替わっている画面を1枚見せるだけで、たいていの議論は終わります。

みっつめは、費用の比較です。中古の取得費と、同じ金額を内容の制作に充てた場合にできることを並べます。判断が「安全か危険か」ではなく「どちらに投じるか」に変わり、決めやすくなります。

説明のときに避けたいのは、恐怖で止めることです。「危ないからやめましょう」だけで押し切ると、次に別の担当者が同じ提案を持ってきます。判断の基準を渡しておけば、次からは自分で判断してもらえます

あわせて、社内で使える一文を用意しておくと便利です。外部リンクだけを目的に住所を買うことはしない、実体とのつながりがある場合に限って検討する。この2行を方針として置いておけば、毎回議論する必要がなくなります。

やってはいけない使い方

  • 前の持ち主の記事を復元して載せ、外部リンクの行き先だけを残す
  • 買った住所から自社の本体サイトへ、大量の転送をかけて評価を寄せようとする
  • 複数の中古の住所を買い、互いにリンクを張り合って規模を見せる
  • 前の持ち主が受けていた評判をそのまま自社の実績として紹介する
  • 何を載せるか決まらないまま、仮の頁を長期間置いたままにする

2番目は特に見かける手口です。買った住所の中身を作らず、まるごと本体に転送する形にします。検索の側は、この形を評価の付け替えと見ています。実体のない転送は、順位の操作を目的とした行為に読み替えられます

3番目も同様です。自分たちで作ったリンクは、外からの推薦ではありません。見かけの数だけが増え、質が伴わないため、危険を抱えるだけの結果になります。

4番目は権利と表示の問題です。前の持ち主が得た受賞や掲載を、自社の実績として書けば、事実と異なる表示になります。住所を引き継いだことと、実績を引き継いだことは、まったく別のことです。

5番目は、意図がなくても起きます。住所を押さえたあと、社内の承認が下りずに数か月放置される。その間、仮の1枚だけが公開された状態が続きます。公開の準備が整うまでは、外から見えない状態にしておくほうが安全です

いずれも、後から取り消すのが難しい行為です。特に転送とリンクの張り合いは、外から観測できる形で残ります。やってしまってから戻すより、最初からやらない前提で設計してください。

判断を残す形にしておく

中古の住所を検討したという事実は、記録に残しておく価値があります。買った場合も、見送った場合もです。数年後に担当が変わったとき、なぜこの住所を使っているのかが分からないと、同じ調査をもう一度やることになります。

残す項目は多くありません。候補に挙げた住所、調べた履歴の要点、買った理由または見送った理由、売り手とのやり取りの控え。これだけを1枚にまとめておけば十分です。

特に、売り手から得た過去の用途の説明は必ず残します。後から問題が見つかったとき、説明を受けた内容と実際が違えば、交渉の材料になります。口頭で聞いただけでは、その材料が手元に残りません。

記録は、社内の資産の一覧に紐づけて置くと迷子になりません。住所は更新を忘れると失う資産でもあるので、期限の管理と同じ場所に置くのが自然です。

見送った候補も残す理由があります。半年後に同じ住所が別の業者から提案されることがあるためです。一度落とした理由が残っていれば、二度目の検討は5分で終わります

よくある質問

中古の住所を使っていると、それだけで順位が下がりますか

下がりません。方針が問題にしているのは、順位の操作を主な目的とする買い方と、利用者にとって価値のない内容を載せる使い方です。実体のある事業の案内として使い続けているなら、住所の出自だけで不利にはなりません。

外部リンクは、住所を買えば確実に引き継げますか

引き継げるとは限りません。リンク元のサイト自体が閉じている場合もありますし、内容が変わったことに気づいたリンク元が、リンクを外すこともあります。購入時の一覧が、そのまま将来も続く保証はないと考えてください。

前の持ち主が使っていた電子メールの住所は使えますか

技術的には受信を設定できますが、勧めません。前の持ち主宛の連絡が届き、その中に個人の情報が含まれることがあります。受け取ってしまった場合の扱いに困るため、受信は自社が使う住所だけに絞るほうが安全です。

業者が「対策を受けていないことを確認済み」と言っています

その確認方法を聞いてください。手動の対策の通知は、前の持ち主の管理画面にしか届きません。第三者が外から確実に判定する手段はないため、断言されたときは、根拠を書面で示してもらう必要があります。

まとめ

中古の住所は、禁止された道具ではありません。禁じられているのは、順位の操作を主な目的として買い、価値のない内容を載せるという使い方のほうです。この線が引かれた以上、判断の軸は「買えるか」ではなく「何を載せるか」に移りました。

買う前に確かめるのは4点です。過去にどう使われていたか。外部リンクはどこから来ているか。名前に権利の問題はないか。売り手は履歴を開示できるか。ひとつでも空欄が残るなら、その住所は候補から外して構いません。

そして、実体とのつながりがない住所を外部リンク目当てで買うくらいなら、同じ費用を内容に回したほうが確実です。新規の住所でも、索引に載るまでの待ち時間はもう長くありません。急ぐ理由があるかどうかを、もう一度だけ確かめてください。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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