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大学のキャリアセンターから届く学内説明会・求人票の依頼メールを拾い、締切・形式・提出物を採用イベントの台帳にそろえて、担当への通知と締切前の知らせを送る

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

大学のキャリアセンターや学校の就職担当から届く、学内説明会・求人票・企業訪問の依頼メールを拾い、締切・形式・提出物を抜き出して採用イベントの台帳にそろえます。担当者に知らせ、申込の締切が近づいたら台帳から知らせを送ります。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Gemini
連携・自動化
Make/n8n/Power Automate/Zapier
対象業界
IT・SaaS/その他/建設/製造
対象部門
採用
対象業務
データ入力・転記/台帳・マスタ管理
主な課題
人手が足りない/入力作業が多い/期限・対応漏れが起きる
AIで行う処理
抽出
主な効果
入力漏れ削減/工数削減/機会損失防止
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
半自動化
費用感
ノーコード連携(中)
人間の確認
条件付き
現在工数
15h/月
AI導入後
3h/月
想定削減
80%
年間削減
144h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 担当者が共有のアドレスを開き、学校からのメールを見つける
  2. 本文と添付のPDFを読み、依頼の種類、開催日、申込締切、形式、提出物を確かめる
  3. 採用イベントの台帳に1行足し、学校名と項目を手で写す
  4. 申込締切を個人のカレンダーに登録する
  5. 参加するかを決めるため、採用の責任者にメールを転送して相談する
  6. 参加すると決めたら、学校の申込フォームや求人システムで申し込み、台帳の状態を直す
導入後(After)
  1. 自動Gmail のフィルターが、学校からのメールに「学校_依頼」のラベルを付ける
  2. 人担当者の個人宛てに届いた依頼は、担当者が共有のアドレスへ転送する(転送先でもラベルが付く)
  3. 自動ラベルが付いたことをきっかけに Zapier の Zap が動く
  4. 自動AI by Zapier が本文から依頼の種類・日付・形式・提出物・提出方法を抜き出し、抜き出せない項目に「要確認」を付ける
  5. 自動台帳で同じ学校・同じ依頼が無いかを引き、無ければ1行足す
  6. 自動申込締切から、知らせる日(5日前と前日)を計算して台帳に入れる
  7. 自動担当者に、台帳の行へのリンクと抜き出した項目をメールで知らせる
  8. 人担当者が「要確認」の項目を添付や学校のページで埋め、参加するかを責任者と決めて、台帳の状態を直す
  9. 自動平日の朝8時に別の Zap が台帳を見て、知らせる日が今日の依頼を担当者へ知らせる
  10. 人申し込んだら台帳の状態を「申込済み」にする。状態が変わった行には知らせが来なくなる
各工程の詳しい説明を読む
  1. 担当者が共有のアドレスを開き、学校からのメールを見つける
  2. 本文と添付のPDFを読み、依頼の種類、開催日、申込締切、形式、提出物を確かめる
  3. 採用イベントの台帳に1行足し、学校名と項目を手で写す
  4. 申込締切を個人のカレンダーに登録する
  5. 参加するかを決めるため、採用の責任者にメールを転送して相談する
  6. 参加すると決めたら、学校の申込フォームや求人システムで申し込み、台帳の状態を直す

(a)写す作業が多い。 2番と3番で、学校名、開催日、時間、会場、申込締切、提出物、提出方法を1つずつ写します。学校ごとにメールの書き方が違い、どこに何が書いてあるかを探すところから始まります。

(b)締切がカレンダーにしか無い。 4番の登録は担当者の個人のカレンダーで、もう一人からは見えません。担当者が休んだ週に締切が来ると、誰も気づきません。 台帳には締切の列がありますが、埋まっていない行が多くあります。

(c)日付を取り違える。 「10月20日(月)までにお申込みください。開催は11月12日(水)です」の2つを取り違えて台帳に写すと、申込の締切が過ぎてから申し込もうとすることになります。 取り違えは忙しい時期ほど起きます。

(d)個人宛ての依頼が抜ける。 共有のアドレスに転送するのを忘れた依頼は、台帳に載りません。学校から「先日お送りした件はいかがでしょうか」と問い合わせが来て、初めて気づきます。

  1. 【自動】 Gmail のフィルターが、学校からのメールに「学校_依頼」のラベルを付ける
  2. 【人】 担当者の個人宛てに届いた依頼は、担当者が共有のアドレスへ転送する(転送先でもラベルが付く)
  3. 【自動】 ラベルが付いたことをきっかけに Zapier の Zap が動く
  4. 【自動】 AI by Zapier が本文から依頼の種類・日付・形式・提出物・提出方法を抜き出し、抜き出せない項目に「要確認」を付ける
  5. 【自動】 台帳で同じ学校・同じ依頼が無いかを引き、無ければ1行足す
  6. 【自動】 申込締切から、知らせる日(5日前と前日)を計算して台帳に入れる
  7. 【自動】 担当者に、台帳の行へのリンクと抜き出した項目をメールで知らせる
  8. 【人】 担当者が「要確認」の項目を添付や学校のページで埋め、参加するかを責任者と決めて、台帳の状態を直す
  9. 【自動】 平日の朝8時に別の Zap が台帳を見て、知らせる日が今日の依頼を担当者へ知らせる
  10. 【人】 申し込んだら台帳の状態を「申込済み」にする。状態が変わった行には知らせが来なくなる

8番目で人が埋めるのは「要確認」の項目だけです。 抜き出せた項目は台帳に入っており、担当者は本文と見比べて確かめるだけです。白紙から写す作業が、確かめて足りないところを埋める作業に変わります。

9番目と10番目で、締切が個人のカレンダーから台帳に移ります。 知らせは状態が「未対応」の行にだけ届くので、申し込んだ依頼の知らせは止まり、まだ決めていない依頼の知らせだけが残ります。

02今回想定するシステム構成

構成図
学校からの依頼メール(採用の共有アドレス:Gmail)
   │  Gmail のフィルターで「学校_依頼」ラベル
   ▼【トリガー】Gmail:New Labeled Email
Zapier の Zap(受付)
   ├──▶ AI by Zapier(Analyze and Return Data)
   │       依頼の種類・学校名・開催日・申込締切・提出期限・形式・会場
   │       提出物・提出方法・対象の学生・要確認の項目・根拠の文
   ├──▶ Google Sheets:Lookup Spreadsheet Row(同じ依頼の確認)
   ├──▶ Formatter:Date / Time(Add/Subtract Time)で知らせる日を計算
   ├──▶ Google Sheets:Create Spreadsheet Row(採用イベントの台帳)
   ├──▶ Gmail:Send Email(担当者へ通知)
   └──▶ Gmail:Remove Label From Email / Add Label to Email(処理済み)

Zapier の Zap(締切前の知らせ)
   ▼【トリガー】Schedule by Zapier:Every Day 8:00(週末は動かさない)
   ├──▶ Google Sheets:Lookup Spreadsheet Rows (Advanced)(今日知らせる行)
   ├──▶ Looping by Zapier(行ごと)
   └──▶ Gmail:Send Email(担当者へ)
役割想定する製品代替候補
ワークフローZapier(Gmail、AI by Zapier、Google Sheets、Formatter、Schedule、Looping)Make、Power Automate、n8n
生成AIAI by Zapier(Analyze and Return Data)Claude、ChatGPT(OpenAI)、Gemini
台帳Google スプレッドシート(採用イベントの台帳、学校の一覧)Airtable
メールGmail(採用の共有アドレス)Outlook

新しく足すのは、Zap 2本と、台帳の列(知らせる日・要確認・状態)だけです。 共有のアドレスと台帳はいまのものを使います。最初の準備作業は、つながりのある学校の一覧(学校名・メールのドメイン・担当の先生)をシートにすることです。 Gmail のフィルターも、この一覧のドメインから作ります。

メールを拾うのは、Gmail の New Labeled Email です。 Gmail のトリガーはすべてポーリング型で、New Email や New Email Matching Search は届いてから1時間以内のメールが対象ですが、New Labeled Email は時間の制限なしで、ラベルが付いたメールを拾います。 担当者が数日後に個人宛ての依頼を転送しても、ラベルが付けば拾えます。

抜き出しは、AI by Zapier の Analyze and Return Data で行います。 返してほしい項目を Output Fields に名前・型・説明・必須の印で定義でき、定義しなければ1つにまとめた出力が返ります。 モデルは階層(Standard・Advanced・Premium など)を選んでから選び、Professional・Team・Enterprise のプランで使えるとされています。AI by Zapier は Web サイトや URL から情報を探して取り出せないとされているので、学校の求人システムのページに書かれた詳細は、この構成では読みません。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

受付の Zap は、Gmail の New Labeled Email で動かします。 共有のアドレスの Gmail に、学校のメールのドメイン(学校の一覧から)や「学内説明会」「求人票」「キャリアセンター」「就職担当」を含むメールに「学校_依頼」のラベルを付けるフィルターを作ります。Zap はこのラベルが付いたメールだけを見ます。

New Email Matching Search を使わないのは、検知の範囲が1時間だからです。 担当者の個人宛ての依頼を後から転送すると、受信から時間が経っていることがあります。New Labeled Email は時間の制限が無いので、転送のタイミングに左右されません。

同じスレッドへの返信でも動くことがあります。 学校とのやり取りが続くと、同じスレッドに先生の返信が足されます。台帳の側で同じ依頼かを確かめ、すでにあれば行を足さずに「やり取りあり」の印だけを付けます。

締切前の知らせの Zap は、Schedule by Zapier の Every Day で平日の朝8時に動かします。 Every Day には「週末に動かすか」の設定があり、動かさないにします。 スケジュールは Zap ではなく Zapier のアカウントのタイムゾーンで動くとされているので、アカウントの設定が日本の時間になっているかを先に確かめます。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
依頼のメール送信元、件名、本文、受信日時、添付の有無Gmail(共有のアドレス)
学校の一覧学校名、メールのドメイン、担当の先生、学校の区分(大学・高専・専門学校・高校)Google スプレッドシート
採用イベントの台帳学校名、依頼の種類、開催日、申込締切、状態、担当者Google スプレッドシート

本文だけを AI に渡します。 添付のPDFは渡さず、「添付あり」の印だけを台帳に入れます。添付に詳細が書かれている依頼では、本文から抜き出せない項目が「要確認」になり、担当者が添付を開いて埋めます。 添付を読ませる形は、最小構成で本文だけの抜き出しの精度を見てからで足ります。

学校の一覧は、学校名の表記をそろえるために使います。 同じ大学でも「○○大学キャリアセンター」「○○大学 就職課」「○○大 学生支援課」と書き方がばらばらです。送信元のドメインで学校の一覧を引き、一覧の学校名を台帳に入れます。 AIが本文から読んだ学校名は、照合の参考にとどめます。

Step3

データの取得方法を決める

取るものどこからどう取るか
メールの本文と送信元GmailNew Labeled Email の出力
学校名学校の一覧Lookup Spreadsheet Row で送信元のドメインを引く
同じ依頼の有無採用イベントの台帳Lookup Spreadsheet Row で「学校名+依頼の種類+開催日」の照合の列を引く
今日知らせる行採用イベントの台帳Lookup Spreadsheet Rows (Advanced) で「今日の知らせ」の列を引く

「今日知らせる行」は、台帳の側の数式で決めます。 台帳に「知らせる日1(締切の5日前)」「知らせる日2(締切の前日)」「状態」の列を持たせ、「状態が未対応で、知らせる日1か2が今日」なら「通知」と出す数式の列を作ります。 Zap はこの列が「通知」の行を引くだけです。日付の比較を Zap の中で組むより、台帳で見えるほうが担当者にも分かります。

同じ依頼の照合の列も、台帳の数式で作ります。 学校名と依頼の種類と開催日をつないだ文字列です。開催日が「要確認」の依頼は、学校名と件名で照合し直します。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 引用と署名の除去 … スレッドの返信では、前のやり取りの引用が本文の大半を占めます。「>」で始まる行と「-----Original Message-----」の後を落とします
  2. 学校の照合 … 送信元のドメインで学校の一覧を引きます。一覧に無いドメインは「未登録の学校」として台帳に入れ、担当者に知らせます
  3. 転送の印付け … 担当者が転送したメールは、本文の先頭に転送の印があります。元の送信元を本文から取り出して学校を照合します
  4. 受信日の付与 … 本文の「来週」「今月末」を日付に直す手がかりとして、受信日を AI に渡します
  5. 個人の情報の扱い … 本文に学生の氏名が書かれていることがあります(OB・OG訪問の依頼など)。抜き出しの項目に学生の氏名を入れないように Output Fields を定義します

4番目が効きます。 「今月25日まで」「来週金曜日」と書かれた締切は、受信日が分からないと日付になりません。受信日を渡したうえで、AIが日付に直した場合は「相対表現から換算」の印を付けさせ、担当者が確かめます。

Step5

AIに処理させる

させるのは、本文から決まった項目を抜き出し、日付に意味を付けることです。

項目中身
依頼の種類学内説明会/合同企業説明会/求人票の提出/企業研究会・講演/企業訪問・見学の受け入れ/OB・OG訪問の依頼/その他
開催日・時間説明会などの開催の日時。複数日あればすべて
申込締切参加の申込の締切
提出期限求人票・会社資料・参加者名簿などの提出の期限(申込締切と別)
形式と会場対面/オンライン/併用、会場の名前
提出物と提出方法何を、どの方法(学校の求人システム・メール・郵送・フォーム)で出すか
対象の学生学部・学科・学年の指定
費用参加費の有無
要確認の項目本文から決められなかった項目の名前
根拠の文日付を読んだ本文の文

日付ごとに意味を付けさせるのが要点です。 本文の日付を全部拾って並べるだけでは、どれが締切か分かりません。開催日・申込締切・提出期限を別の項目にし、それぞれの根拠の文を返させます。 担当者は根拠の文を読めば、取り違えが無いかを数秒で確かめられます。

させないこと理由
参加するかの判断学校との関係と採用の計画で決めること
書かれていない日付の推測「例年11月」のような推測で締切を入れると、誤った知らせが届く
学生の氏名の抜き出し台帳に要らない。個人の情報を増やさない
学校への返信の文面この構成は受け止めまで
Step6

指示内容を固定する

AI by Zapier の指示の欄に、次の文を入れます。

あなたは会社の採用担当の補助です。
大学・高専・専門学校・高校の就職担当から届いた依頼のメールを読み、
決まった項目を抜き出してください。

【抜き出す項目】
- request_type:依頼の種類(次から1つ)
  campus_briefing(学内説明会)/joint_fair(合同企業説明会)/
  job_posting(求人票の提出)/seminar(企業研究会・講演)/
  visit(企業訪問・見学の受け入れ)/alumni_visit(OB・OG訪問の依頼)/other
- event_dates:開催の日時(複数あればすべて。YYYY-MM-DD HH:MM)
- application_deadline:参加の申込の締切(YYYY-MM-DD)
- submission_deadline:求人票・資料・名簿などの提出の期限(YYYY-MM-DD)
- format:onsite/online/hybrid/unknown
- venue:会場の名前
- deliverables:提出物の一覧
- submission_method:university_system/email/postal/form/unknown
- target_students:対象の学部・学科・学年
- fee:参加費(無料・有料・記載なし)
- needs_check:本文から決められなかった項目の名前の一覧
- date_evidence:日付を読んだ本文の文をそのまま

【厳守事項】
- 本文に書かれていない日付を入れないでください。「例年」「前回」からの
  推測もしないでください。書かれていなければ空にし、needs_check に
  項目の名前を入れてください。
- 申込の締切と提出期限と開催日を区別してください。
  「までにお申込み」は application_deadline、「までにご提出」は
  submission_deadline、「開催」「実施」の日は event_dates です。
- 「今月末」「来週金曜」のような書き方は、受信日 {received_date} を
  もとに日付に直し、needs_check に「相対表現から換算:項目名」と入れてください。
- 詳細が「添付をご覧ください」「システムでご確認ください」とある項目は、
  空にして needs_check に入れてください。
- 学生の氏名は抜き出さないでください。
- 参加するべきかどうかの意見は書かないでください。

【受信日】{received_date}
【件名】{subject}
【本文】{body}

「までにお申込み」「までにご提出」の書き分けを、例として指示に入れています。 学校のメールは丁寧な言い回しが多く、「ご連絡ください」「ご回答ください」も締切の意味で使われます。 最小構成で取り違えた言い回しを見つけたら、ここに足していきます。

「例年」からの推測を禁じるのは、知らせが届く仕組みだからです。 推測で入った締切に知らせが届けば、担当者はそれを信じて動きます。書かれていない締切は空にして「要確認」にし、担当者が学校に確かめます。

Step7

出力形式を固定する

Output Fields に、上の項目を名前・型・説明つきで定義します。 application_deadline と submission_deadline は日付、needs_check と deliverables は一覧、request_type と format と submission_method は決まった値の文字列にします。返ってくる値は、たとえば次のようになります。

{
  "request_type": "campus_briefing",
  "event_dates": ["2026-11-12 13:00"],
  "application_deadline": "2026-10-20",
  "submission_deadline": "2026-11-05",
  "format": "onsite",
  "venue": "○○キャンパス 3号館大講義室",
  "deliverables": ["会社案内(PDF)", "参加者名簿"],
  "submission_method": "university_system",
  "target_students": "工学部 3年生",
  "fee": "無料",
  "needs_check": ["相対表現から換算:submission_deadline"],
  "date_evidence": "10月20日(月)までに学内システムよりお申込みください。…"
}

1つ目の理由は、台帳の列にそのまま入れられることです。 項目ごとに Output Fields で返るので、Create Spreadsheet Row の列に1つずつ割り当てるだけです。1つにまとめた出力だと、どこからどこまでが締切かを切り出す手順が要ります。

2つ目は、知らせる日の計算が日付の項目から機械的にできることです。 application_deadline が空でなければ、Formatter の Date / Time の Add/Subtract Time で、-5 days と -1 day の2つの日付を作ります。申込締切が空で提出期限だけがある依頼(求人票など)は、提出期限から同じように作ります。

3つ目は、needs_check があるかで通知の書き方を変えられることです。 空でなければ、担当者への通知の件名の先頭に【要確認】を付けます。

担当者への通知は次の形にします。

件名:【要確認】○○大学 学内説明会(11/12)申込締切 10/20

依頼の種類:学内説明会
開催:2026-11-12 13:00 / 対面 / ○○キャンパス 3号館大講義室
申込締切:2026-10-20 / 提出期限:2026-11-05(相対表現から換算・要確認)
提出物:会社案内(PDF)、参加者名簿 / 提出方法:学内システム
根拠の文:「10月20日(月)までに学内システムよりお申込みください。…」
台帳の行 → リンク
Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
採用の共有アドレスGmail の New Labeled Email / Add Label to Email / Remove Label From Email依頼を拾い、処理済みのラベルに替える
AI by ZapierAnalyze and Return Data項目を Output Fields で受ける
学校の一覧・台帳Google Sheets の Lookup Spreadsheet Row / Create Spreadsheet Row / Lookup Spreadsheet Rows (Advanced)照合、登録、今日知らせる行の取得
日付の計算Formatter の Date / Time(Add/Subtract Time)知らせる日を作る
締切前の知らせSchedule by Zapier / Looping by Zapier / Gmail の Send Email行ごとに担当者へ送る

学校の求人システムや申込フォームには、Zap からつなぎません。 申し込みは担当者が学校の画面で行います。AI by Zapier は URL から情報を取り出せないとされているので、本文にリンクだけがある依頼は「要確認」になります。

Looping by Zapier は、1回の実行で最大500回まで回せ、繰り返しは並行して動きます。 ループの後のアクションは、繰り返しごとに1タスクを使います。1日に知らせる行は多くても十数件なので、上限には届きません。 Formatter の Date / Time と Looping は、どちらも Professional 以上のプランで使えるとされています。

Step9

人が確認する

台帳への登録は、人が確かめる前に行います。 登録しておかないと締切前の知らせが動かないからです。その代わり、確認を2つの場面に置きます。

  1. 通知を受けたとき(毎回) … 担当者が根拠の文を読み、開催日・申込締切・提出期限が取り違えられていないかを確かめます。【要確認】の付いた通知は、添付や学校のページを見て台帳の空欄を埋めます
  2. 参加を決めるとき … 責任者と相談し、台帳の状態を「参加」「見送り」に直します。状態を直さない限り、締切前の知らせが届き続けます

1番目で台帳の日付を直したときは、知らせる日も自動で計算し直されるように、知らせる日の列は数式にしておきます。Zap が入れた日付の値で固定すると、直した締切と知らせがずれます。

月に1回、「見送り」と「期限切れ」の行を数えます。 期限切れが多い月は、通知が読まれていないか、知らせる日の5日前が短すぎます。

Step10

例外に対処する

起きること対応
申込締切も提出期限も抜き出せない台帳に入れ、【要確認】で通知。知らせる日は空のまま。担当者が埋めるまで知らせは来ない
学校の一覧に無いドメイン「未登録の学校」として台帳に入れ、担当者に知らせる
同じスレッドへの返信で再び動いた照合の列で同じ依頼を見つけ、行を足さずに「やり取りあり」の印
依頼ではないメール(お礼・お知らせ)request_type が other で日付が空なら、台帳に入れずラベルだけ付け替える
締切がすでに過ぎている台帳に「期限切れ」で入れ、担当者に知らせる
複数の学校の合同の案内主催の学校で1行。対象の学校の一覧は備考に入れる
AI の応答が想定外の形台帳に「自動取込失敗」として件名と送信元だけを入れ、担当者に知らせる

1行目を軽く見ないでください。 締切が空の行は知らせが来ないので、担当者が埋めなければ誰も思い出しません。 毎週月曜の朝、締切が空で状態が未対応の行を一覧にして送る3本目の Zap を足すと、抜けが残りません。

Step11

記録を残す

  • 採用イベントの台帳 … 学校名、依頼の種類、日付の項目、要確認の項目、根拠の文、状態、担当者、メールへのリンク
  • 元のメール … Gmail に「学校_処理済み」のラベルで残す
  • 担当者が直した項目 … 台帳の変更履歴で追えるようにする
  • Zap の実行の履歴 … Zapier の履歴で、どのメールでいつ動いたかを確かめる

台帳に根拠の文を残すのは、締切を後から確かめるためです。 学校から「締切は過ぎています」と言われたとき、どの文をどう読んだかが台帳だけで分かります。

年度が替わったら、前年度の台帳を別のシートに移します。 翌年の同じ時期に、どの学校からどんな依頼が来たかを見る材料になります。

04実装レベルの3段階

最小構成:依頼メールの本文を手でAIの画面に貼り、項目を抜き出させる / 項目の抜き出し
半自動化:上記+ラベルの付いたメールを Zap が拾い、台帳に登録して担当者に知らせ、締切前に知らせる / 受付から締切前の知らせまで
本格構成:上記+添付のPDFの内容も読み、締切が空の行を毎週一覧にして送り、年度ごとの依頼の傾向を集計する / 添付の読み取りと抜けの追跡

最小構成は、指示の言い回しを固めるための段階です。 件数をさばくことはできません。 半自動化で、1件6分が1.2分になります。 本記事の想定はこの段階です。残るのは、通知の根拠の文を確かめる時間と、【要確認】の項目を埋める時間です。本格構成は、【要確認】の通知が多すぎると感じてからで足ります。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
2 名
月間件数
150 件
1件あたり現在時間
6 分
1件あたり導入後時間
1.2 分
現在  150件 × 6分 ÷ 60 = 15 時間/月
導入後 150件 × 1.2分 ÷ 60 = 3 時間/月
月間削減時間
12h
削減率
80%
年間削減時間
144h
年間金額換算(時間単価3,000円)
43万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

AI活用について相談する

06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 新卒の採用で多くの大学・高専・専門学校とつながりがあり、キャリアセンターや就職の担当の先生から学内説明会・求人票・企業訪問の受け入れの依頼メールが月に100件を超えて届く会社。採用の担当が少なく、メールを読んで締切を手帳や表に写す作業が追いつかず、申込の締切を過ぎてから気づくことがある場合。Zapier の有料プランと Gmail・Google スプレッドシートを使っている場合。
向いていない
  1. 依頼のメールが月に数十件で、担当者が読んで足りる場合。学校とのやり取りをすべて就職情報サイトや学校の求人システムの画面で受けていて、メールで届く依頼がほとんど無い場合。なお、どの学校の説明会に出るか、誰が出るか、どの学校に求人票を出すかの判断は、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 共有のアドレスから、先月届いた学校の依頼メールを20件選ぶ(学内説明会・求人票・企業訪問を混ぜ、締切が本文にあるものと添付にあるものを両方入れる)
  2. 学生の氏名が書かれていれば消してから、手元のAIサービスに本文を貼り付ける
  3. 第7章の指示で項目を抜き出させる
  4. 抜き出した日付を、担当者が台帳に写したものと突き合わせる
出てきた内容判断
申込締切・提出期限・開催日がほぼ正しく分かれたZap に進む
特定の言い回しで締切を取り違えた指示に言い回しの例を足す。構成は有効
添付にしか詳細が無い依頼が多い本文だけの抜き出しで始め、【要確認】の通知で人が埋める運用にする

3行目は学校によって偏ります。 求人票の依頼は添付の書式が多く、説明会の募集は本文に書かれていることが多い、という傾向が見えます。偏りが分かれば、添付を読ませる段階に進むかを決められます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
申込締切と開催日を取り違える日付ごとに項目を分け、根拠の文を通知に載せる
書かれていない締切を推測で入れる「例年」からの推測を禁じ、空にして【要確認】
後から転送した依頼が拾われないNew Labeled Email を使う(時間の制限なし)
同じ依頼が二重に登録される学校名+種類+開催日の照合の列で引く
締切を直したのに知らせがずれる知らせる日を台帳の数式にする
締切が空の行が忘れられる毎週、締切が空の行を一覧にして送る
知らせが朝8時に来ないアカウントのタイムゾーンを確かめる
学校名の表記がばらばら送信元のドメインで学校の一覧を引く
リンク先に詳細がある依頼が埋まらないAI by Zapier は URL を読めない。人が開いて埋める
個人宛ての依頼が台帳に載らない転送の習慣を決め、学校の一覧の先生に共有のアドレスを伝える

上の2行が、この構成の信頼を決めます。 取り違えた締切に知らせが届くと、担当者は知らせを信じて動き、学校の締切を過ぎます。 根拠の文を通知に載せておけば、取り違えに通知の時点で気づけます。

最後の行は、仕組みでは直せません。 学校の先生に、次回からは共有のアドレスへ送ってほしいと伝えるのが確実です。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 学校の就職担当の先生の氏名と連絡先、学校からの依頼の内容、ときに学生の氏名(OB・OG訪問の依頼など)です。

  1. 学生の氏名を台帳に入れない … Output Fields に学生の氏名の項目を作らず、指示でも抜き出さないと書きます。台帳に要るのは依頼の中身だけです
  2. AI に渡すのは本文だけにする … 添付と、学校の求人システムのログインの情報は渡しません
  3. 共有のアドレスと台帳の権限を採用グループに限る … 先生の連絡先は、学校との関係そのものです
  4. 学校への返信は人が書く … この構成は受け止めと知らせまでです。参加・見送りの返事を自動で送らないでください
  5. 抜き出した日付を最終の根拠にしない … 申し込む前に、学校のメールか求人システムで締切を確かめます

誤りが起きた場合のリスクは、締切を取り違えて申し込めないことと、学生の個人の情報が採用の台帳に残ることの2つです。 前者は根拠の文と【要確認】で、後者は抜き出す項目の定義で防ぎます。

10まず何から始めるか

1週目:学校の一覧とラベルを作る

つながりのある学校の学校名・メールのドメイン・担当の先生をシートにします。Gmail のフィルターをこのドメインから作り、「学校_依頼」のラベルが付くことを1週間見ます。 付かなかった依頼があれば、フィルターに語を足します。

2週目:20件で試す

先月の依頼メール20件で、第7章の指示を試します。申込締切・提出期限・開催日の取り違えが無いかを最優先で見ます。

3週目:受付の Zap を作る

New Labeled Email から AI by Zapier、台帳への登録、担当者への通知までを作ります。この週は担当者がこれまでどおり手で台帳にも写し、自動で入った行と見比べます。

4週目:締切前の知らせの Zap を足す

台帳に知らせる日と今日の知らせの数式の列を作り、Schedule by Zapier で平日の朝8時に動かします。個人のカレンダーへの登録は、まだやめません。

2か月目: 手で写す作業と個人のカレンダーへの登録をやめ、台帳と知らせだけで回します。3か月目以降: 期限切れになった依頼の件数を毎月数え、知らせる日の5日前が適切かを見直します。期限切れがほとんど出なくなった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-08/最終更新:2026-10-08
確認した内容情報源確認日
Gmail のトリガーがすべてポーリング型で、New Email と New Email Matching Search の検知の範囲が1時間、New Labeled Email が時間の制限なしであること。アクションに Add Label to Email、Remove Label From Email、Create Draft、Send Email があることZapier Help: How to get started with Gmail on Zapier2026-10-08
AI by Zapier で Output Fields に名前・型・説明・必須を定義でき、定義しなければ1つにまとめた出力が返ること。階層(Standard・Advanced・Premium など)とモデルを選ぶこと。Professional・Team・Enterprise で使えること。Web サイトや URL から情報を取り出せないことZapier Help: Use AI by Zapier to analyze and return data2026-10-08
Google Sheets の連携に Create Spreadsheet Row、Lookup Spreadsheet Row、Lookup Spreadsheet Rows (Advanced) があることZapier: Google Sheets integrations2026-10-08
Formatter の Date / Time の Add/Subtract Time で、+1 month -2 days のような式で日時を足し引きでき、Professional・Team・Enterprise で使えることZapier Help: Add or subtract dates and times in Zap workflows2026-10-08
Schedule by Zapier に Every Hour・Every Day・Every Week・Every Month などがあり、Every Day で時刻と週末に動かすかを設定できること。スケジュールが Zapier のアカウントのタイムゾーンで動くことZapier Help: Schedule Zap workflows to run at specific intervals2026-10-08
Looping by Zapier が1回の実行で最大500回まで回せ、繰り返しが並行して動き、ループの後のアクションが繰り返しごとに1タスクを使うこと。Professional・Team・Enterprise で使えることZapier Help: Understanding Looping by Zapier2026-10-08

学校ごとの申込の方法と締切は、必ず学校のメールか求人システムで確かめてください。 本記事は、抜き出した日付だけを根拠に申し込む運用を想定していません。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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