資料ダウンロードの計測項目一覧|フォーム外の行動を数える

「先月の資料の取得件数を聞かれて、答えられなかった」「申込の欄を通った分しか数えていない」——資料を配っている部門で起きている空白です。資料の取得は、申込の欄を通る経路だけで起きているのではありません。検索から資料そのものが直接開かれている分は、記録に残っていません。この記事では、計測しておく項目を一覧にして整理します。
カメ先生資料が何回取られたかはね、申込の欄を数えれば分かると思われがちだが、欄を通らずに開かれている分が別にあるんだ。
カメ子欄を通らずに開かれるのは、どういう経路ですか。
カメ先生資料そのものが検索で見つかる場合や、以前送った案内のリンクを後から開く場合だ。相手にとっては同じ取得だが、数える側からは見えていない。
カメ子見えていない経路があるのですね。計測の方式から見ていきます。
- ファイルを開く行動は、多くの解析ツールで自動的に記録されている
- フォーム経由と直接の取得は別に数える。混ぜると評価を誤る
- 二重計上と社内アクセスの除外を先に決めておく
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資料が何回取られたか分からない
最初に、なぜ数えられていないのかを整理します。
資料の取得には、複数の経路があります。フォームからの申込、記事の中のリンク、メールのリンク、検索からの直接のアクセスです。
このうち、フォームからの申込だけを数えている場合が多くあります。
残りの経路は、記録されていないと思われていることが多い状態です。
実際には、ファイルを開く行動は解析の仕組みで自動的に記録されている場合があります。
設定を確認していないため、記録の存在に気づいていないだけです。
この記録を確認すれば、資料が何回取られたかが分かります。
加えて、どのページから取られたかも分かります。改善の材料になります。
記事の末尾に置いた資料が使われているか、営業の資料からの遷移があるかも確認できます。
一方で、記録された数がそのまま成果とは言えません。機械的な取得も含まれます。
そのため、経路を分けて数える設計が必要になります。
設計を決めずに合計だけを見ると、実態から離れた数字になります。
以降では、計測の方式と、確認すべき項目を整理します。
あわせて、指標としての扱い方も確認します。
計測の方式の比較
方式ごとに分かることが違います。
| 方式 | 数えられる行動 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 自動の記録 | ファイルへのリンクをクリックした行動 | 全体の取得数を把握する |
| 独自の記録 | 指定したリンクだけのクリック | 特定の資料や配置を分けて見る |
| 完了ページ | フォームを送信した後の表示 | リードとしての件数を数える |
| リンクに印を付ける | メールや外部からの遷移 | 経路ごとの効果を見る |
| サーバーの記録 | ファイルへの全ての要求 | 機械的な取得を含めて確認する |
最初の行が基本になります。多くの解析の仕組みでは、既定で有効になっています。
3行目は、リードの件数を数える方式です。フォームを経由した取得だけが対象になります。
この2つは別の数字になります。合計しないよう注意します。
2行目は、資料ごとに分けたい場合や、配置の違いを見たい場合に使います。
4行目は、メールからの遷移を数える方式です。印がなければ経路が分かりません。
5行目は、確認のための方式です。日常の集計には向きません。
以降では、それぞれの実務を整理します。
自動で記録される仕組み
まず確認すべき設定です。
多くの解析の仕組みには、ファイルへのリンクのクリックを自動で記録する機能があります。導入した時点で有効になっている場合が多くあります。
そのため、設定を確認すれば過去の記録も見られます。
新たに設定する必要がない場合もあります。
確認の場所は、データの収集に関する設定の中にあります。計測を拡張する機能の一覧です。
ファイルのダウンロードという項目が有効になっているかを見ます。
有効であれば、記録は蓄積されています。集計の画面で確認できます。
記録の名称は決まっており、その名称で絞り込めば一覧が表示されます。
ただし、この機能はサイト内のリンクを対象とします。
検索の結果からファイルが直接開かれた場合は、記録されません。
この経路を確認するには、サーバーの記録を見る必要があります。
また、リンクの記述の仕方によって記録されない場合もあります。
動的に生成されるリンクや、別の仕組みを経由する場合が該当します。
導入後に、実際にダウンロードして記録されるかを確認します。
この確認を省略すると、数字がないことに後で気づきます。
対象になるファイルの種類
記録される範囲の確認です。
自動の記録では、対象となるファイルの種類が決まっています。資料に使われる形式の多くが含まれます。
一般的には、資料の形式、表計算の形式、文書の形式、圧縮の形式などが対象になります。
自社が配布している形式が含まれているかを確認します。
独自の形式や、対象外の拡張子を使っている場合は記録されません。
この場合は、独自の記録を設定する必要があります。
逆に、対象が広いため不要な記録が混ざる場合もあります。
たとえばサイト内の画像や、技術的なファイルが含まれることがあります。
この場合、資料だけを抽出する条件を設定します。
ファイル名やURLの一部で絞り込む形になります。
そのため、資料のファイル名には規則を持たせます。
たとえば資料のファイルを特定のフォルダに置けば、URLで絞り込めます。
この設計を先にしておけば、集計が容易になります。
運用の途中で変えると、過去の記録と条件が合わなくなります。
最初に決めておく価値があります。
記録される項目
何が分かるかの整理です。
自動の記録には、複数の項目が含まれます。ファイルの名称、拡張子、リンクのURL、リンクがあったページが記録されます。
このうち最も使えるのは、リンクがあったページの情報です。
どの記事から資料が取られたかが分かります。
この情報があれば、資料への導線として効いている記事が特定できます。
効いている記事の形式を、他の記事にも適用できます。
ファイルの名称は、資料ごとに分けて見る場合に使います。
そのため、名称には内容が分かる言葉を含めます。連番だけの名称では区別できません。
拡張子は、形式ごとの傾向を見る場合に使います。あまり出番はありません。
集計の画面では、これらの項目で分解して表示できます。
ページごとの一覧、資料ごとの一覧を作れば、日常の確認に使えます。
この一覧を定期的に見る形にすれば、変化に気づけます。
報告に使う場合は、月次で集計します。
週次では変動が大きく、判断ができません。
項目の意味を記録しておけば、担当が変わっても使えます。
フォームを経由する場合
別の数字として扱います。
フォームに入力してから資料を渡す形では、リードの情報が得られます。この件数は、資料の取得数とは別の指標になります。
計測は、送信の完了を記録する形が一般的です。
完了のページを表示する形にすれば、その表示を数えられます。
ページを分けない形の場合は、送信の動作を記録する設定が必要になります。
フォームの仕組みによって、設定の方法が変わります。
外部のサービスを使っている場合は、そのサービス側の記録も確認します。
2つの記録がある場合、件数が一致しないことがあります。
送信の途中で離脱した場合や、二重に送信された場合の扱いが違うためです。
どちらを正とするかを決めておきます。多くの場合、フォームの仕組み側の件数が正確です。
解析側の数字は、経路の分析に使います。
フォームの後にファイルへのリンクを表示する形では、両方が記録されます。
この場合、ダウンロードの記録とフォームの完了が重複します。
重複の扱いも決めておきます。
次の章で詳しく整理します。
メールから直接開かれる場合
見落とされる経路です。
メールに資料のリンクを置く運用では、そこからの取得も発生します。この経路は、印を付けなければ判別できません。
印とは、URLの末尾に付ける識別のための記述です。流入元として集計されます。
印がないと、経路が不明として扱われます。
メールの配信ごとに印を分ければ、どの配信から取得されたかが分かります。
印の付け方は、社内で統一します。表記が揺れると集計できません。
既に統一の規則がある場合は、その規則に従います。
メールの配信の仕組み側でも、クリックの数が記録されます。
この数字と、解析側の記録は一致しません。数え方が違うためです。
配信側はクリックの回数、解析側は訪問として数えます。
同じ人が複数回クリックした場合、扱いが変わります。
この違いを理解しておけば、数字の差に驚きません。
営業が個別に送るメールでも、印を付ける運用が可能です。
ただし手作業では続きません。定型の文面に含める形にします。
資料のリンクを短縮する場合は、印が保持されるか確認します。
資料ごとに分けて見る
改善に使うための分解です。
全体の件数だけでは、判断ができません。資料ごとの件数が分かれば、需要の違いが見えます。
需要の高い資料と低い資料が分かれば、次に作る資料の方向が決まります。
需要のない資料を作り続ける状態を避けられます。
分解の方法は、ファイルの名称か、URLの一部で絞り込む形になります。
そのため、命名の規則が集計の前提になります。
資料の版を更新した場合の扱いも決めます。ファイル名に版の番号を入れると、集計が分かれます。
版を分けて見たい場合は入れます。合計で見たい場合は、名称を変えない運用にします。
配置の違いも見ます。同じ資料を複数の場所に置いている場合、どこから取られているかが分かります。
効いている配置が分かれば、他の資料も同じ配置にできます。
記事の中の位置による差もあります。冒頭と末尾では結果が変わります。
この比較には、独自の記録を設定する方法が確実です。
リンクごとに区別できる形にします。
設定に手間はかかりますが、一度行えば継続して使えます。
優先度の高い資料だけに適用する判断もあります。
表示の位置による差も確認できます。記事の冒頭に置いた場合と末尾に置いた場合で、取得の数は変わります。
末尾は読み終えた人だけが見るため、数は少なくても関心は高い傾向があります。
この違いを踏まえて、資料の性質に合った位置を選びます。
コンバージョンとして扱うか
指標の設計の判断です。
- フォームを経由した取得は、リードとして数える価値がある
- フォームなしの取得は、関心の指標として扱う(連絡先が得られない)
- 両方をまとめて成果とすると、リードの件数が実態より多く見える
- 報告では、この2つを分けた表を用意する
この区別が最も重要になります。連絡先が得られるかどうかで、成果の意味が変わります。
フォームなしの取得は、後追いの連絡ができません。
そのため、リードの件数には含めません。関心の高さを示す指標として使います。
関心の指標としては有効です。どの内容に需要があるかが分かります。
資料をフォームの後ろに置くかどうかの判断にも使えます。
フォームなしで多く取られている資料は、フォームを付ければリードになる可能性があります。
逆に、フォームを付けたことで取得が大きく減る場合もあります。
この判断は、資料の性質によって変わります。
入門的な内容はフォームなし、具体的な検討に使う内容はフォーム経由という分け方が一般的です。
報告では、2つの数字を並べた表を用意します。
合計の数字だけを出すと、リードの件数が実態より多く見えます。
この誤解は、後で数字の信頼を損ないます。
最初から分けて報告する形にします。
二重に数えられる問題
計測の精度に関わります。
同じ取得が2回記録される場合があります。フォームの完了とファイルのダウンロードが両方記録される場合です。
また、同じ人が複数回クリックした場合も、複数回として記録されます。
資料を開き直すたびに記録されるため、実際の人数より多くなります。
対処は、集計の単位を決めることです。回数で見るか、人数で見るかを選びます。
成果として報告する場合は、人数を単位にするほうが実態に近くなります。
多くの解析の仕組みでは、両方の単位で表示できます。
フォームの完了とダウンロードの重複は、集計の条件で除外します。
フォームを経由した場合のダウンロードを、集計から除く条件を設定します。
設定が難しい場合は、フォーム経由の件数を差し引く形でも足ります。
差し引く方法は正確ではありませんが、傾向は把握できます。
重要なのは、同じ方法で継続して集計することです。
方法が変わると、前月との比較ができなくなります。
集計の方法は文書に残します。担当が変わっても同じ方法で続けられます。
この記録がないと、数字の意味が失われます。
社内アクセスと機械的な取得
数字の汚れを取る作業です。
資料の取得には、社内からのアクセスも含まれます。営業が資料を確認するたびに記録されます。
この分を除外しないと、実際の需要が分かりません。
社内で頻繁に使う資料では、記録の大半が社内という状態もあります。
除外の方法は、社内のネットワークからのアクセスを対象外にする設定です。
ただし在宅勤務が含まれる場合、この方法では漏れます。
営業が使う資料は、社内向けの場所に別に置く方法が確実です。
公開の場所と社内の場所を分ければ、記録も分かれます。
機械的な取得も発生します。検索の巡回や、収集する仕組みによるアクセスです。
解析の仕組みでは、多くが除外されています。ただしサーバーの記録には含まれます。
そのため、2つの数字は大きく異なります。
サーバーの記録を使う場合は、この点を理解して扱います。
特定の資料が急に多く取得された場合は、機械的なアクセスを疑います。
時間帯の分布を見れば、判別できる場合があります。
短時間に集中している場合は、機械的な取得の可能性が高くなります。
資料の置き場所と計測
設計の段階で決める内容です。
資料をどこに置くかは、計測に影響します。自社のサーバーに置く場合と、外部のサービスに置く場合で記録が変わります。
外部のサービスに置いた場合、自社の解析では取得を記録できないことがあります。
リンクのクリックは記録されますが、その後の取得は分かりません。
そのため、資料は自社のサーバーに置く形が計測の面では有利になります。
外部に置く場合は、そのサービス側の記録を確認します。
記録の機能がないサービスでは、取得の数が分かりません。
この判断は、資料の管理のしやすさとも関わります。
更新の頻度が高い資料は、外部のサービスのほうが扱いやすい場合があります。
両方の要素を比べて決めます。
ファイルのURLも設計します。分かりやすい構造にすれば、集計の条件が簡単になります。
たとえば資料を1つのフォルダにまとめる形です。
公開している資料と、社内の資料を分ける構造にもします。
この設計は、後から変えると過去の記録が使えなくなります。
最初に決めておく価値があります。
見る指標の設計
何を追うかの整理です。
追う指標は3つに絞ります。フォーム経由の件数、フォームなしの取得数、資料ごとの内訳です。
この3つで、判断に必要な情報が揃います。
指標を増やすと、見る作業が続きません。
フォーム経由の件数は、リードの数として報告します。
フォームなしの取得数は、関心の指標として並記します。
資料ごとの内訳は、次に作る資料の判断に使います。
加えて、資料を取得した後の行動も見られると理想的です。
問い合わせや商談につながった割合が分かれば、資料の価値が測れます。
ただしこの追跡には、リードの管理の仕組みとの連携が必要になります。
すぐに実現できない場合は、後の段階として計画します。
集計の頻度は月次にします。報告の様式も固定します。
様式が固定されていれば、作成の時間が短くなります。
変化があった月だけ、原因を調べる形にします。
毎月の詳細な分析は不要です。
確認する項目
設定と運用の点検に使います。
- ファイルのダウンロードの自動記録が有効になっているか
- 自社が配布している形式が、記録の対象に含まれているか
- 実際にダウンロードして、記録されることを確認したか
- フォーム経由の件数と、フォームなしの取得を分けて集計しているか
- 社内からのアクセスを除外する設定をしているか
- 資料のファイル名とURLに、集計できる規則があるか
この6項目を確認すれば、数字が使える状態になります。3行目は必ず実施します。
設定が有効でも、リンクの記述によって記録されない場合があります。
確認は、自分でダウンロードして記録を見るだけで済みます。
記録には数分から数時間の遅れがあります。少し待って確認します。
4行目は、報告の正確さに関わる項目です。
混ぜて報告すると、リードの件数が過大に見えます。
5行目は、需要の把握に関わります。社内の分が多いと実態が見えません。
6行目は、集計の前提になります。規則がなければ分解できません。
点検は、四半期ごとで足ります。
サイトの構造を変えた場合は、その時点で確認します。
記述が外れて記録が止まる事故は、実際に起きています。
定期的な確認が、この事故を防ぎます。
やりがちな失敗
実際に起きている例です。
- 自動の記録が有効になっているのに気づかず、数字がないと報告する
- フォーム経由の件数とダウンロード数を合計し、リードを過大に報告する
- 社内からのアクセスを除外せず、需要を実際より多く見積もる
- 資料のファイル名を連番にして、資料ごとの内訳が分からなくなる
- サイトの改修後に記録が止まったことに、数か月気づかない
1行目は最も多い状態です。設定を確認するだけで、過去の記録が見られます。
2行目は、報告の誤りです。2つの数字を分けます。
3行目は、除外の設定の問題です。社内向けの資料は別の場所に置きます。
4行目は、命名の規則の問題です。内容が分かる名称にします。
5行目は、点検の不足です。四半期ごとに確認します。
どれも設定と規則を決めておけば防げます。
整える5工程
順番に進めます。
ファイルのダウンロードの自動記録が有効かを確認します。過去の記録があれば、その内容も見ます。
配布している形式のファイルを自分で取得し、記録されるかを確かめます。記録されない場合は独自の設定を検討します。
資料だけを抽出する条件、社内アクセスの除外、重複の扱いを決めます。方法を文書に残します。
リードの件数と、フォームなしの取得数を別の表にします。報告の様式も固定します。
資料のファイル名に内容が分かる言葉を含めます。置き場所も整理し、集計の条件を簡単にします。
この5工程で、資料の取得が数えられる状態になります。
1工程目と2工程目は、半日で終わります。
既に記録が蓄積されている場合、すぐに数字が出ます。
3工程目は、方法を決める作業です。文書に残すことが重要になります。
4工程目は、報告の形を整える工程です。
5工程目は、今後の資料に適用します。既存の資料の名称を変えると、記録が分かれます。
既存の分は、条件で対応します。
新しく作る資料から、規則を適用します。
まとめ
資料の取得は、フォームの外でも起きています。多くの解析の仕組みでは、ファイルへのリンクのクリックが自動的に記録されており、設定を確認するだけで過去の数字が見られます。
重要なのは、フォーム経由の件数とフォームなしの取得を分けて数えることです。前者は連絡先が得られるリードとして、後者は関心の指標として扱います。合計すると、リードの件数が実態より多く見えます。
社内からのアクセスの除外、重複の扱い、資料の命名とURLの規則を先に決めておけば、集計が続けられます。設定した後は、実際にダウンロードして記録されることを必ず確認します。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
データ分析にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
