GA4以外の解析ツールは必要か?|併用の判断軸を持つ

GA4以外の解析ツールは必要か?|併用の判断軸を持つ

「件数は分かるのに、なぜその結果になったのかが分からない」「解析の道具を増やせば、改善の材料も増えるのだろうか」——数字を毎月まとめている担当者が抱く疑問です。足りないものは、道具の数ではないかもしれません。足りていないのが数字なのか、それを見る観点なのかを分けてから判断します。この記事では、併用が必要になる場面と、その判断の軸を整理します。


カメ先生カメ先生

解析の道具を増やす相談はね、数字が足りないから出ると思われがちだが、多くは見る観点が足りていないんだ。


カメ子カメ子

観点というのは、どの数字を見るかということですか。


カメ先生カメ先生

見る数字もあるし、何のために見るかもある。今ある記録を使い切らないまま増やすと、開かない画面が増えるだけになる。


カメ子カメ子

増やす前に、使い切れているかを確かめるのですね。判断の軸から知りたいです。


この記事のポイント
  • 数が足りないのか、行動が見えないのかで必要なツールが変わる
  • 無料で併用できる選択肢がある。まず費用のかからない範囲で試す
  • ツールごとに数字は一致しない。どれを正とするかを先に決める

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目次

GA4で分からないこと

最初に、不足している情報を整理します。

標準的な解析の仕組みでは、訪問の数、流入の経路、閲覧されたページ、達成した行動が分かります。一方で、ページの中で何が起きたかは分かりません

どこまで読まれたか、どこをクリックしようとしたか、どこで迷ったかは記録されません。

改善の手がかりは、この記録されない部分にあります

たとえば申込のページで離脱が多い場合、原因は入力の項目か、説明の不足か、動作の不具合のいずれかです。

件数の数字だけでは、この区別ができません

もう1つの不足は、企業単位の情報です。BtoBでは、どの会社が見ているかが判断の材料になります。

標準の仕組みでは、個人を特定しない形で集計されます。企業名は分かりません。

3つ目は、設定の制約です。データを保持する期間や、細かい条件での集計に制限があります。

これらの不足に対して、それぞれ別の仕組みが用意されています。

そのため、何が足りないかを先に整理する必要があります。

不足を特定せずにツールを増やすと、使われないまま費用が発生します。

以降では、不足の種類ごとに選択肢を整理します。

あわせて、併用したときの数字の扱いも確認します。

主なツールの比較

選択肢の全体像です。

種類分かること費用の目安
標準的な解析の仕組み訪問数、流入経路、達成した行動無料で使える範囲が広い
行動を記録する仕組みクリックの位置、スクロールの深さ、操作の再生無料のものがある
プライバシー配慮型の解析訪問数と経路(識別子を使わない設計)有料が中心。規模で変わる
自社設置型の解析標準的な項目(データを自社で保持)設置は無料。サーバー費用は別
企業を判別する仕組みアクセス元の企業名や業種の推定有料。BtoB向けの機能
サーバーの記録全アクセスの記録(機械的な訪問も含む)追加費用なし。解析の手間がかかる

最も費用をかけずに追加できるのは、2行目です。行動の記録は、無料で使える選択肢があります

3行目と4行目は、データの扱いを重視する場合の選択になります。外部に送信せず自社で保持する設計が特徴です

5行目は、BtoBで需要のある機能です。ただし推定であり、正確性には限界があります。

6行目は、すでに存在する記録です。解析の手間はかかりますが、追加の費用が不要になります。

多くの企業では、標準の仕組みと行動の記録の組み合わせで足ります。

この2つは、いずれも費用をかけずに始められます。

以降で、それぞれの使い方を整理します。

併用が必要になる場面

追加を検討する条件です。

併用が必要になるのは、具体的な問いに答えられない場合です。問いが曖昧なままツールを増やしても、使われません

たとえば申込のページで離脱が多い理由を知りたい場合、行動の記録が役立ちます。

問いが明確であれば、必要な仕組みも決まります

記事の読了率を知りたい場合も、スクロールの記録が必要になります。

逆に、訪問数の推移を見るだけなら、標準の仕組みで足ります

データの扱いに社内の規定がある場合も、併用の理由になります。

外部に送信しない設計が求められる場合、自社設置型の選択になります。

この判断は、情報システムの部門と相談します。マーケの判断だけでは決められません。

企業を判別する仕組みは、対象の企業が限られている場合に効果があります。

狙っている企業がサイトを見ているかが分かります。

ただし推定の精度には限界があります。過度に依存しない前提で使います。

いずれの場合も、まず無料の範囲で試します。

効果が確認できてから、有料の選択を検討します。

順序を逆にすると、使われないツールが残ります。

行動を見るツール

最も追加しやすい選択です。

行動を記録する仕組みでは、クリックの位置とスクロールの深さが図として表示されます。操作の様子を再生できる機能もあります

この記録があれば、ページの中で何が起きているかが分かります。

クリックできない要素を押している様子が見えることもあります

この発見は、数字だけでは得られません。改善に直結する情報になります。

読了の位置も分かります。記事のどこで読むのをやめたかが確認できます

無料で使える選択肢があり、記録できる量に制限がないものもあります。

導入は、標準の解析と同じく記述を追加する作業になります。

見る頻度は、改善したいページがあるときで足ります。毎日見る必要はありません。

再生の機能は、時間がかかります。1件あたり数分を要します。

そのため、対象を絞って見ます。離脱が多いページの数件で十分な発見があります。

個人情報が記録される可能性にも配慮します。入力の内容を記録しない設定を確認します。

同意の取得に関する社内の方針も確認します。

この確認を済ませれば、費用をかけずに情報が増えます。

最初に追加する候補になります。

プライバシーに配慮した設計のツール

データの扱いを重視する場合です。

識別子を使わない設計の解析ツールがあります。訪問した人を追跡せず、集計だけを行う形です

この設計では、同意の取得を求められる場面が減るとされています。

ただし各国の規制や自社の方針との適合は、個別に確認が必要になります

分かる情報は、標準の仕組みより少なくなります。訪問数、経路、ページの閲覧が中心です。

詳細な分析はできませんが、傾向の把握には足ります

費用は有料が中心です。公開されている料金では、規模に応じて月額が変わる形が一般的です。

小規模なサイトであれば、月額数千円の範囲に収まる場合があります。

自社で設置する形の選択肢もあります。この場合、ソフトウェアの費用はかかりません。

ただしサーバーの費用と、保守の作業が必要になります。

更新やバックアップを自社で行う前提になります。

情報システムの体制がある企業では、この選択が現実的になります。

体制がない場合は、有料のサービスを使うほうが確実です。

いずれも、標準の仕組みを置き換える判断になります。

併用すると、数字が2つ存在する状態になります。

サーバーの記録という選択

見落とされている情報源です。

ウェブサーバーには、アクセスの記録が残されています。この記録には、すべての要求が含まれます

標準的な解析の仕組みでは、記述が動作しない訪問は記録されません。

機械的な巡回や、資料ファイルへの直接のアクセスが該当します

サーバーの記録であれば、これらも含めて確認できます。

資料のファイルが検索から直接開かれている場合、この記録でしか分かりません

追加の費用は発生しません。すでに記録されているためです。

ただし解析には手間がかかります。そのままでは読めない形式です。

集計の道具を使うか、必要な部分だけを抽出して確認します。

継続的に見る用途には向きません。特定の疑問を確認する場合に使います。

たとえば数字が急に変わった原因を調べる場面です。

機械的な訪問が増えたのかどうかを、この記録で判別できます。

保持の期間には制限があります。数週間で消える設定が多くあります。

必要な場合は、期間を延ばす設定を依頼します。

情報システムの担当に相談すれば、取得できます。

費用の考え方

判断の材料です。

解析ツールの費用は、月額で発生します。一度の支出ではなく、継続する費用として判断します

年間の費用に換算して、得られる情報の価値と比べます。

見る頻度が月に1回であれば、費用に対する効果は小さくなります

導入の判断では、誰が何の目的で使うかを決めます。使う人が決まっていないツールは、使われません。

無料の選択肢で代替できるかも確認します

行動の記録は、無料で使える範囲が広くなっています。

有料が必要になるのは、企業の判別や、大規模なデータの扱いといった場面です。

契約の期間も確認します。年間の契約では、途中の解約ができない場合があります。

試用の期間があれば、その間に使い方を確立します。

試用が終わった時点で、続けるかどうかを判断します。

判断の基準を先に決めておきます。何が分かれば継続するかという基準です。

基準がないと、なんとなく継続する状態になります。

既に契約しているツールの棚卸しも、同時に行います。

使われていないツールがあれば、そちらを止める判断もできます。

導入の手間と保守

見落とされる負担です。

解析ツールの導入には、記述を追加する作業が必要になります。サイトの構造によって、作業の量が変わります

タグを管理する仕組みを使っていれば、追加は容易になります。

使っていない場合は、テンプレートの修正が必要になります

導入の後も、動作の確認が必要です。記録されているかを確かめます。

設定を変えた後に記録が止まる事故は、実際に起きています

定期的な確認の予定を入れておきます。月に一度でも十分です。

自社で設置する形では、保守の作業が加わります。更新への対応が必要になります。

更新を怠ると、安全上の問題が生じる可能性があります。

この作業を担う体制があるかを、導入の前に確認します。

担当者が1人しかいない場合、その人の異動で止まります。

手順を文書にしておけば、引き継ぎが可能になります。

複数のツールを併用すると、この確認の対象も増えます。

ツールの数と、確認の負担は比例します。

必要最小限に絞る判断が、運用の継続につながります。

同意の取得との関係

確認が必要な領域です。

  • 訪問者を識別する仕組みを使う場合、同意の取得が必要になる場合がある
  • 同意を得る前は記録しない設定が可能なツールもある
  • 識別子を使わない設計のツールでも、自社の方針との適合は確認する
  • 行動の記録では、入力内容を記録しない設定を確認する
  • 社内の規定と、対象となる地域の規制を情報システムや法務に確認する

この5点は、導入の前に確認します。後から対応すると、設定の変更が必要になります

同意を得る前に記録した情報の扱いも、問題になる場合があります

同意の仕組みを導入している場合、追加するツールもその仕組みに組み込みます。

組み込まないと、同意していない訪問者の情報も記録されます。

行動の記録では、入力された内容が保存される可能性があります

氏名やメールアドレスが記録されると、個人情報の扱いになります。

多くのツールには、入力を記録しない設定が用意されています。

この設定を有効にしてから運用を始めます。

海外からのアクセスがある場合は、その地域の規制も対象になります。

自社で判断できない場合は、専門家に相談します。

確認した内容は記録として残します。担当者が変わったときに必要になります。

この確認を省略すると、後から運用を止める事態になります。

導入の前に済ませるほうが、負担は小さくなります。

数字が一致しない理由

併用したときに必ず起きる問題です。

複数のツールを併用すると、訪問数が一致しません。集計の方法と対象が違うためです

違いの原因は3つあります。訪問の定義、記録される条件、除外の設定です。

同じ訪問を1回と数えるか2回と数えるかで、結果が変わります

記録される条件も違います。記述が動作しない訪問は、一部のツールでは記録されません。

機械的な訪問の除外も、ツールによって扱いが異なります

そのため、数字が数割ずれることは通常の状態になります。

問題は、どちらが正しいかを議論することです。この議論には結論が出ません。

対処は、どちらを正とするかを決めることです。報告に使う数字を1つに固定します。

もう一方は、補助的な情報として扱います。

この取り決めを社内で共有します。共有がないと、報告のたびに数字が変わります。

ツールごとの定義の違いも、記録として残します。

違いを説明できる状態にしておけば、質問に答えられます。

数字の差が急に大きくなった場合は、設定の変更を疑います。

この確認のためにも、通常の差を把握しておく価値があります。

どれを正とするかを決める

運用の前提です。

報告に使う数字は、1つのツールから取ります。複数のツールの数字を混ぜると、比較ができなくなります

選ぶ基準は、継続して使える見込みと、社内での理解のしやすさです。

多くの人が見られる仕組みを、正の数字にするほうが運用が楽になります

他のツールは、特定の疑問に答えるために使います。

行動の記録は、改善の材料として使い、報告の数字には使いません

この役割の分担を明確にすれば、混乱が起きません。

指標の定義も、正のツールに合わせて記述します。

定義を書いた資料を作り、報告の際に参照できる形にします。

ツールを変更する場合は、数字が変わることを事前に共有します。

変更の前後で数字を並べ、差を説明できる状態にします。

説明がないと、成果が変わったと誤解されます。

移行の期間は、両方を並行して記録します。

この期間があれば、差の大きさが把握できます。

急な切り替えは避けます。

社内での使い分け

誰が何を見るかの整理です。

解析の情報は、立場によって必要な内容が違います。経営の立場では、成果につながる数字だけが必要になります

現場の担当者は、改善のための細かい情報を見ます。

同じ画面を全員が見る形は、どちらにも合いません

報告の資料は、必要な数字だけを抜き出して作ります。ツールの画面をそのまま見せる形は避けます。

細かい情報は、担当者が必要なときに見る形にします

行動の記録は、改善を担当する人だけが使います。全員に共有する必要はありません。

権限の設定も行います。誰がどのツールを見られるかを決めます。

設定の変更ができる権限は、限られた人に絞ります。

誤った設定の変更で、記録が止まる事故を防げます。

ツールが増えるほど、この管理の負担も増えます。

導入の判断では、管理の負担も含めて考えます。

使う人が1人しかいないツールは、その人の異動で使われなくなります。

複数人が使う前提で導入します。

使い方の手順を残しておけば、引き継ぎが可能になります。

やめる判断

増やすだけでは終わりません。

導入したツールを止める判断も必要になります。使われていないツールは、費用と管理の負担だけを生みます

判断の基準は、直近の利用の状況です。3か月間見られていなければ、止める候補になります。

利用の状況は、ツール自体の管理画面で確認できる場合があります

止める前に、記録されたデータの扱いを決めます。必要な部分は書き出して保管します。

契約を止めると、過去のデータが参照できなくなる場合があります

年に一度、契約しているツールの一覧を確認します。

一覧には、費用、使う人、目的、直近の利用を記載します。

この一覧があれば、判断が数分で終わります。

契約の更新の時期も記載します。自動で更新される契約に注意します。

記述の削除も忘れずに行います。止めたツールの記述が残ると、無駄な読み込みが発生します。

サイトの表示速度にも影響します。

使っていない記述は、定期的に確認して削除します。

この整理は、年に一度で足ります。

予定に入れておけば忘れません。

選ぶ基準

導入の前に確認する内容です。

  • 答えたい問いが具体的に決まっているか
  • 無料の選択肢で代替できないかを確認したか
  • 誰が何の目的で使うかが決まっているか
  • 同意の取得や社内の規定との適合を確認したか
  • 報告に使う数字をどのツールから取るか決めたか
  • 保守の作業を担う体制があるか

この6項目が揃えば、導入したツールは使われます。1行目が最も重要です

問いが曖昧なまま導入したツールは、必ず使われなくなります

2行目は、費用を抑える確認です。行動の記録は無料の選択肢があります。

3行目は、使う人を決める作業です。担当が決まらないツールは放置されます。

4行目は、後から対応すると手戻りが大きくなる項目です

5行目は、併用する場合に必須の取り決めになります。

6行目は、自社で設置する形を選ぶ場合の確認です。

この6項目は、導入の申請の様式に含める形も有効です。

申請の段階で確認されるため、抜けがなくなります。

既に導入しているツールにも、同じ項目を当てて点検します。

答えられない項目があれば、見直しの対象になります。

点検は年に一度で足ります。

やりがちな失敗

実際に起きている例です。

  • 答えたい問いを決めずにツールを導入し、使われないまま契約が続く
  • 無料で使える行動の記録を試さずに、有料のツールを契約する
  • 複数のツールの数字を混ぜて報告し、比較ができなくなる
  • 同意の取得の確認を後回しにし、運用を止めることになる
  • 使っていないツールの記述を残し、表示速度に影響を与える

1行目は最も多い失敗です。問いを先に決めれば、必要な仕組みも決まります

2行目は、費用の判断の問題です。無料の範囲を先に試します。

3行目は、運用の取り決めの問題です。正とする数字を1つに固定します

4行目は、確認の順序の問題です。導入の前に済ませます。

5行目は、整理の不足です。年に一度確認します。

どれも導入の前の整理で防げます。

進める5工程

順番に進めます。

STEP1
答えたい問いを3つ書き出す

現在の数字では答えられない問いを具体的に書きます。ページの中の行動か、企業の判別かを区別します。

STEP2
無料の選択肢で試す

行動を記録する仕組みを追加し、対象を絞って確認します。改善の材料が得られるかを判断します。

STEP3
規定との適合を確認する

同意の取得、入力内容の記録、社内の規定を情報システムや法務に確認します。記録を残します。

STEP4
正とする数字を決める

報告に使う数字をどのツールから取るかを決め、社内で共有します。定義も文書にします。

STEP5
年に一度棚卸しする

費用、使う人、目的、直近の利用を一覧にして確認します。使われていないツールは記述も削除します。

この5工程で、ツールの構成が整います。

2工程目で足りる場合が多くあります

行動の記録を追加するだけで、改善の材料が大きく増えます。

有料のツールが必要になるのは、その先の段階です

3工程目は、時間がかかる場合があります。早めに着手します。

4工程目は、報告の混乱を防ぐ工程です。

5工程目は、費用が膨らむのを防ぎます。

予定に入れておけば、判断が忘れられません。

まとめ

解析のツールを増やす前に、何が足りないのかを整理します。標準的な仕組みでは訪問の数と経路は分かりますが、ページの中で何が起きたかは分かりません。この不足には、行動を記録する仕組みが対応します。

行動の記録には無料で使える選択肢があるため、まずその範囲で試します。データを外部に送信しない設計や、企業の判別が必要な場合に、有料の選択を検討します。導入の前に、同意の取得や社内の規定との適合を確認します。

併用すると数字は一致しません。どちらが正しいかを議論するのではなく、報告に使う数字を1つに固定します。年に一度、費用と使う人と直近の利用を一覧にして棚卸しすれば、使われないツールが残りません。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

データ分析にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?

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