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自治体の広報担当が、イベント・手続き・防災のお知らせ原稿から、SNSの投稿文を文字数と表現の基準に合わせて下書きする

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

各課から届くイベント・手続き・防災のお知らせ原稿から、市の公式SNSに載せる投稿文の案を、媒体ごとの文字数と表現の基準に合わせて作ります。案には日付・場所・問い合わせ先を原稿と照らした確認表を付け、広報担当が確かめてから投稿します。

サマリー
生成AI
ChatGPT/Claude/Gemini/Microsoft Copilot
対象業界
医療/教育/自治体
対象部門
総務
対象業務
内容確認・チェック/書類作成
主な課題
人手が足りない/書類作成に時間がかかる/確認ミスが多い
AIで行う処理
生成
主な効果
品質標準化/対応スピード向上/工数削減
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
半自動化
費用感
SaaS追加(小)
人間の確認
条件付き
現在工数
30h/月
AI導入後
12h/月
想定削減
60%
年間削減
216h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 各課から依頼の様式で原稿が届く
  2. 広報担当が原稿を読み、SNSに載せるかと、どの媒体に載せるかを決める
  3. 原稿から、誰に・いつまでに・何をしてほしいかを選び出す
  4. X 用の短い投稿文を書き、文字数に収まるまで削る
  5. Facebook と LINE 用の少し長い投稿文を書く
  6. 表記の基準、日付と曜日、問い合わせ先を原稿と見比べる
  7. 依頼した課に投稿文を見せ、返事を待って予約投稿に入れる
導入後(After)
  1. 人各課から依頼の様式で原稿が届く
  2. 人広報担当が SNS に載せるかと媒体を決め、緊急の防災情報でないことを確かめる
  3. 人ChatGPT のプロジェクトで新しいチャットを開き、原稿と媒体と詳しく読む先のURLを貼る
  4. 【AI】 Sources の表記の基準と文字数の基準に沿って、媒体ごとの投稿文の案を作る
  5. 【AI】 日付・曜日・時刻・場所・期限・問い合わせ先の6つを原稿と照らした確認表と、URLの先に回した情報の一覧を付ける
  6. 【AI】 防災の投稿なら、Sources の用語の一覧に無い名称が使われていないかを確認表に書く
  7. 人広報担当が確認表と案を読み、直し、文字数を投稿の画面で確かめる
  8. 人依頼した課に見せ、予約投稿に入れる
各工程の詳しい説明を読む
  1. 各課から依頼の様式で原稿が届く
  2. 広報担当が原稿を読み、SNSに載せるかと、どの媒体に載せるかを決める
  3. 原稿から、誰に・いつまでに・何をしてほしいかを選び出す
  4. X 用の短い投稿文を書き、文字数に収まるまで削る
  5. Facebook と LINE 用の少し長い投稿文を書く
  6. 表記の基準、日付と曜日、問い合わせ先を原稿と見比べる
  7. 依頼した課に投稿文を見せ、返事を待って予約投稿に入れる

(a)書き直しが広報担当に集中する。 3名で月90件を書き直し、媒体ごとに書き分けています。講座や健診の募集が重なる月は、依頼から投稿までに1週間かかります。 募集の締め切りに間に合わない投稿が出ます。

(b)削るときに、大事な情報が落ちる。 X の投稿に収めるために削っていくと、曜日、問い合わせ先、申込の期限の順に落ちていきます。 住民から「何曜日ですか」「どこに聞けばいいですか」と電話が来て、初めて気づきます。

(c)日付と曜日の食い違いが残る。 原稿の日付をもとに曜日を自分で書き足すと、翌年の同じ日付の曜日を書いてしまうことがあります。原稿の側の曜日が誤っていることもあります。6番目の見比べは、急いでいる日ほど省かれます。

(d)防災の用語が揺れる。 「避難準備」「避難してください」「避難指示が出たら」のように、担当者ごとに書き方が違います。 防災訓練の案内や備えの呼びかけの投稿で、ガイドラインの名称と違う言い方が混ざっていても、気づく人がいません。

  1. 【人】 各課から依頼の様式で原稿が届く
  2. 【人】 広報担当が SNS に載せるかと媒体を決め、緊急の防災情報でないことを確かめる
  3. 【人】 ChatGPT のプロジェクトで新しいチャットを開き、原稿と媒体と詳しく読む先のURLを貼る
  4. 【AI】 Sources の表記の基準と文字数の基準に沿って、媒体ごとの投稿文の案を作る
  5. 【AI】 日付・曜日・時刻・場所・期限・問い合わせ先の6つを原稿と照らした確認表と、URLの先に回した情報の一覧を付ける
  6. 【AI】 防災の投稿なら、Sources の用語の一覧に無い名称が使われていないかを確認表に書く
  7. 【人】 広報担当が確認表と案を読み、直し、文字数を投稿の画面で確かめる
  8. 【人】 依頼した課に見せ、予約投稿に入れる

2番目が、この設計の分かれ目です。 災害が起きているとき、起きそうなときの避難の情報は、この流れに乗せません。 防災の担当課が決めた定型文と手順で、すぐに出します。AIの案を待つ時間も、AIの言い換えも、その場面には要りません。 この構成で扱う防災の投稿は、訓練の案内や備えの呼びかけのような、平時のお知らせです。

7番目で文字数を投稿の画面で確かめるのは、AIに文字数を数えさせないためです。 AIは文字数を正確に数えられないことがあり、「120字です」と書いてきても、その数字を信じません。 案を作るときの目安には使いますが、最後は投稿の画面で確かめます。

02今回想定するシステム構成

構成図
各課からの原稿(依頼の様式)
   │  広報担当が媒体を決め、緊急の防災情報でないことを確かめる
   ▼【トリガー】依頼の受け付け
ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト)
   │  プロジェクトの指示:書き分けの仕方、確認表の形、してはいけないこと
   │  Sources:表記の基準、媒体ごとの文字数の基準、
   │           防災の用語の一覧、過去の良い投稿の例
   ▼
【媒体ごとの投稿文の案】【確認表】【URLの先に回した情報】
   ▼
【広報担当が確かめて直す】→ 依頼した課の確認 → 各SNSの予約投稿
役割想定する製品代替候補
処理ChatGPT(業務用ワークスペースのプロジェクト機能)Claude、Gemini、Microsoft Copilot
投稿各SNSの投稿の画面(予約投稿)SNSの一括管理の仕組み
原稿の受け付け庁内の依頼の様式とメール-

新しく足すのは、ChatGPT の業務用ワークスペースと、そのプロジェクトだけです。 投稿は、広報担当が各SNSの画面からこれまでどおり入れます。AIの案がそのまま投稿される経路は作りません。

プロジェクトは、関連するチャット・ファイル・指示をまとめておく機能です。 公式の案内では、プロジェクトの指示はそのプロジェクトのチャット全体に適用され、アップロードしたファイルと接続した情報は Sources の欄に置かれます。 表記の基準と文字数の基準と防災の用語の一覧を一度置けば、3名の担当者が同じ基準で案を受け取れます。

X の文字数には、数え方の決まりがあります。 X の開発者向けの公式ドキュメントでは、投稿は280文字までで、日本語などの文字は1文字を2として数え、140文字分に相当するとされています。URLは長さにかかわらず23文字として数え、絵文字は2文字として数えます。 文字数の基準には、この数え方を書いておきます。

業務用のワークスペースを使うのは、原稿の扱いを庁内の決まりに合わせるためです。 公式の案内では、Business・Enterprise・Edu のワークスペースのデータは既定でモデルの学習に使われないとされ、会話の保持はワークスペースの設定に従うとされています。原稿は公開前の情報なので、個人のアカウントには貼りません。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

各課からの依頼を広報担当が受け付けたことを起点にします。 受け付けたその日のうちに案を作り、依頼した課に見せます。募集の締め切りがある原稿は、締め切りの2週間前までに投稿できるように、受け付けの順ではなく締め切りの順に並べて処理します。

原稿1件につき、チャットを1つにします。 同じチャットで次の原稿の案を作ると、前の原稿の日付や場所が混ざります。チャットの名前は「依頼番号+課名+件名」にします。

同じ原稿を何回かに分けて投稿するときは、同じチャットで作ります。 募集の開始と、締め切りの1週間前の呼びかけのように、1つのお知らせを2回以上投稿する場合は、1回目の案と確認表がある同じチャットで2回目を作ります。 2回目は「締め切りまであと1週間」のように書き出しを変え、確認表は1回目と同じ6項目で作り直させます。

緊急の防災情報は、トリガーに入れません。 第5章の2番目のとおり、広報担当が受け付けの段階で確かめ、防災の担当課の手順に回します。 受け付けの様式に「緊急の防災情報ではない」の確認欄を足しておくと、判断が担当者ごとにぶれません。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
お知らせ原稿件名、対象者、日時、場所、申込方法と期限、費用、問い合わせ先各課の依頼の様式
媒体と回数X/Facebook/LINE のどれに載せるか、1回目か2回目か広報担当が決める
詳しく読む先のURLホームページのお知らせのページホームページの管理の仕組み
表記の基準日付・時刻・曜日・金額・問い合わせ先の書き方、絵文字とハッシュタグの決まり、使わない言葉Sources
文字数の基準媒体ごとの目安の長さ、X の数え方(日本語は2、URLは23、絵文字は2)Sources
防災の用語の一覧警戒レベルと避難の情報の名称、警戒レベル相当情報の名称、使わない古い名称Sources
過去の良い投稿の例種類ごと(イベント・手続き・防災)に数件Sources

質を決めるのは、防災の用語の一覧です。 内閣府の「避難情報等について」の資料では、警戒レベル3は「高齢者等避難」、警戒レベル4は「避難指示」、警戒レベル5は「緊急安全確保」とされ、警戒レベル5は必ず発令されるものではないと書かれています。一覧には、この名称と、それぞれで住民が取るべき行動の書き方をそのまま入れます。

一覧には、使わない名称も入れます。 同じ資料には、以前の警戒レベル4に「避難勧告」と「避難指示(緊急)」の2つがあり、住民にわかりにくかったため「避難指示」に一本化した経緯が書かれています。以前の警戒レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」も、名称を見直したものです。AIは古い名称も学習しているので、使わない名称として明示します。

警戒レベル相当情報の名称も、資料に合わせて入れます。 令和8年3月の資料の一覧表には、「レベル4土砂災害危険警報」「レベル4氾濫危険警報」のような名称が並んでいます。防災気象情報の名称は見直されることがあるので、一覧は資料の版と一緒に管理します。

過去の良い投稿の例は、種類ごとに数件で足ります。 例が多すぎると、AIは例の言い回しをなぞり、どの投稿も同じ書き出しになります。

Step3

データの取得方法を決める

原稿は、依頼の様式からコピーして貼ります。 様式の欄の名前(「対象者」「日時」など)ごと貼ると、AIが項目を取り違えにくくなります。

取るものどこから何に使うか
原稿の本文依頼の様式投稿文の材料と照合の元
詳しく読む先のURLホームページの管理の仕組み投稿文の最後に付ける
媒体と回数広報担当の判断書き分けと書き出し
表記の基準と用語の一覧Sources案の作り方と確認

URLは、ホームページのお知らせのページを先に公開してから取ります。 SNSの投稿は詳しい情報をURLの先に回す前提なので、URLの先のページが無い状態で投稿すると、住民は情報にたどり着けません。 ページの公開予定日より前に投稿しない決まりにします。

原稿に申込者や参加者の個人の情報が書かれていたら、貼る前に消します。 講座の講師の氏名のように公開する予定の名前は残しますが、問い合わせ先の担当者の個人の名前は、課の名前と電話番号にそろえます。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 緊急の防災情報でないことを確かめる … 受け付けの様式の確認欄で見ます
  2. ホームページのお知らせのページが公開済みか、公開日が決まっているかを確かめる … URLを取ります
  3. 原稿の日付と曜日を暦で確かめる … 原稿の側の誤りを、AIに渡す前に直します
  4. 個人の情報を消す … 講師など公開予定の名前は残します
  5. 媒体と回数を決める … X だけか、3つともか。1回目か2回目か
  6. 原稿が長すぎるときは、依頼の様式の欄だけを貼る … 様式の外に付いた添付の文書は貼りません

3番目は、AIに任せません。 AIに曜日を確かめさせると、年を取り違えて別の年の曜日で正しいと答えることがあります。原稿の日付と曜日は、広報担当が暦で一度確かめ、AIには「原稿の曜日をそのまま使い、書き足さない」ことだけをさせます。

6番目は、原稿の取り違えを防ぐためです。 添付の文書には、昨年の同じ行事の案内が付いていることがあり、昨年の日付が案に入ります。

Step5

AIに処理させる

させるのは、原稿から媒体ごとの投稿文の案を作ることと、確認表を付けることです。

見るものさせること判断できないときの扱い
原稿の対象者・日時・期限「誰に、いつまでに、何をしてほしいか」を書き出しに置く対象者が書かれていなければ、確認表に「原稿に無い」と書く
日付・曜日・時刻原稿の書き方を表記の基準にそろえて写す原稿に曜日が無ければ書き足さず、確認表に書く
場所・費用・持ち物X では URL の先に回し、Facebook と LINE では書くどれを回したかを一覧にする
問い合わせ先課の名前と電話番号を表記の基準の形で書く原稿に無ければ確認表に書く
防災の用語用語の一覧の名称だけを使う一覧に無い名称が原稿にあれば、確認表に書く
文字数媒体ごとの目安に収める収まらないときは、URLの先に回す情報を増やす

右端の列は、どれも「足さない」の側に倒しています。 お知らせの投稿は、原稿に無い情報を1つ足せば、その情報について住民から問い合わせが来ます。 足りない情報は確認表に書き、依頼した課に確かめます。

させないこと理由
曜日の書き足しと計算年を取り違える。曜日は人が暦で確かめる
原稿に無い情報の補足「先着順」「どなたでも」のような一言が誤りの元になる
防災の用語の言い換え名称は内閣府のガイドラインに合わせる。柔らかくしない
文字数の申告AIの数えた文字数は信じない。投稿の画面で確かめる
投稿してよいかの判断広報担当と依頼した課が決める
緊急の防災情報の作成防災の担当課の定型文と手順で出す

2行目がいちばん起きやすい失敗です。 講座の案内を短くするとき、AIは読みやすさのつもりで「どなたでもお気軽にご参加ください」と書き足します。 原稿の対象者が「市内在住の65歳以上」なら、この一言は誤りです。原稿に無い言葉を足さないことを、指示の最初に置きます。

3行目も、指示で強く止めます。 防災訓練の案内を親しみやすくしようとすると、AIは「避難指示」を「避難のお知らせ」、「緊急安全確保」を「すぐに安全な場所へ」のように言い換えます。行動を表す言葉は残っても、名称が消えると、本番の発令のときに住民が結びつけられません。

Step6

指示内容を固定する

次の文をプロジェクトの指示に置きます。 原稿ごとのチャットでは、原稿と媒体と回数とURLを貼るだけにします。

あなたは市役所の広報担当として、各課から届いたお知らせ原稿から、
市の公式SNSの投稿文の案を作る立場です。Sources の「表記の基準」
「文字数の基準」「防災の用語の一覧」「過去の良い投稿の例」に従ってください。

【やること】
1. 指定された媒体ごとに、投稿文の案を1つずつ作ってください。
   書き出しに「誰に、いつまでに、何をしてほしいか」を置いてください。
2. X の案は文字数の基準の目安に収め、詳しい情報は最後のURLの先に回してください。
3. 案の後に確認表を付けてください(列:項目/原稿の記載/案の記載/一致)。
   項目は、日付、曜日、時刻、場所、期限、問い合わせ先の6つです。
4. 確認表の後に、URLの先に回した情報を一覧にしてください。
5. 防災に関する原稿なら、案と原稿に「防災の用語の一覧」に無い名称が
   無いかを確かめ、あればそのまま書き出してください。

【厳守事項】
- 原稿に無い情報を書き足さないでください。「どなたでも」「先着順」
  「無料」などの言葉も、原稿に無ければ書かないでください。
- 曜日は原稿の記載をそのまま使い、書き足したり計算したりしないでください。
  原稿に曜日が無ければ、確認表の「原稿の記載」に「無し」と書いてください。
- 防災の名称は「防災の用語の一覧」の名称だけを使い、言い換えないでください。
  「使わない名称」の欄にある名称は、原稿にあっても案に使わないでください。
- 文字数を書かないでください。文字数は担当者が投稿の画面で確かめます。
- 絵文字とハッシュタグは、表記の基準の数を超えないでください。
- 原稿の項目が足りず案が作れないときは、作らずに足りない項目を書いてください。

【媒体と回数】{X/Facebook/LINE のどれか、1回目か2回目か}
【詳しく読む先のURL】{URL}
【お知らせ原稿】{依頼の様式の欄ごとに貼る}

「文字数を書かないでください」を入れているのは、数字が独り歩きするからです。 AIが「(118字)」と書き添えると、担当者はその数字を見て投稿の画面での確認を省きます。数字そのものを出させないことで、確かめる手順を残します。

「使わない名称」を原稿にあっても使わせないのは、原稿の側が古いことがあるからです。 各課が以前の訓練の案内を下敷きにして原稿を書くと、古い名称がそのまま入ってきます。 案では一覧の名称に直し、確認表に書き出させて、依頼した課に原稿の直しも伝えます。

Step7

出力形式を固定する

チャットには、3つの部分で返させます。

【X の案】
【10月24日(土)まで申込受付】市内在住の65歳以上の方を対象に、
転倒予防の体操教室を開きます。11月の毎週水曜日、午前10時から
市民体育館で。申込・問い合わせは長寿支援課(電話番号)へ。
詳しくはこちら→(URL)

【確認表】
| 項目 | 原稿の記載 | 案の記載 | 一致 |
| 日付 | 11月4日・11日・18日・25日 | 11月の毎週水曜日 | 要確認(言い換え) |
| 曜日 | 水曜日 | 水曜日 | 一致 |
| 時刻 | 午前10時~11時30分 | 午前10時から | 一部省略 |
| 場所 | 市民体育館 第2体育室 | 市民体育館 | 一部省略 |
| 期限 | 10月24日(土) | 10月24日(土) | 一致 |
| 問い合わせ先 | 長寿支援課(電話番号) | 長寿支援課(電話番号) | 一致 |

【URLの先に回した情報】
持ち物(タオル・飲み物・室内用の運動靴)、定員(各回20名)、費用

3つに分ける理由の1つ目は、確認の順番が決まることです。 広報担当は確認表を先に読み、「一致」でない行だけを原稿と見比べます。 例では、日付を「毎週水曜日」と言い換えた行と、時刻と場所を省いた行です。言い換えた日付が4回の日付と本当に合っているかは、人が暦で確かめます。

2つ目は、URLの先に回した情報が見えることです。 定員や費用をX の投稿から外したことが一覧で分かれば、URLの先のページにそれが書かれているかを確かめる手順が残ります。ページに書かれていなければ、住民はどこにもたどり着けません。

3つ目は、依頼した課に確認を頼むときの材料になることです。 案と一緒に確認表を見せれば、課の担当者は省いた情報と言い換えた箇所だけを見れば済みます。 案だけを見せると、課の担当者は原稿と1行ずつ見比べることになります。

Step8

システムへ連携する

つなぎ先方式内容
各課の依頼の様式広報担当がコピーして貼るお知らせ原稿
ChatGPT のプロジェクトチャットに貼る投稿文の案・確認表・回した情報
依頼した課庁内のメールで案と確認表を送る課の確認
各SNSの投稿の画面広報担当が案を直して予約投稿に入れる投稿

ChatGPT と各SNSは、つなぎません。 市の公式アカウントの投稿は、取り消しても、見た人の画面と転載の先に残ります。 広報担当が投稿の画面で文字数と表示を確かめ、予約投稿のボタンを押すまでを人が行います。

依頼した課の確認は、必ず通します。 投稿の中身に責任を持つのは原稿を書いた課で、確認表のうち「一致」でない行を、課に確かめてもらいます。

Step9

人が確認する

広報担当は、すべての案を確かめてから依頼した課に回します。

  1. 確認表を先に読む … 「一致」でない行を原稿と見比べ、言い換えた日付は暦で確かめます
  2. URLの先に回した情報を確かめる … ホームページのお知らせのページに、回した情報が書かれているかを見ます
  3. 案を読む … 原稿に無い言葉が足されていないか、防災の名称が一覧どおりかを見ます
  4. 投稿の画面で文字数と表示を確かめる … X は投稿の画面で収まるかを見ます。AIの案の長さを信じません
  5. 依頼した課に案と確認表を送り、返事を受けて予約投稿に入れる

3番目の「足された言葉」を、最後にもう一度見てください。 指示で禁じていても、「お気軽に」「ぜひ」のような言葉と一緒に、「どなたでも」「無料で」が紛れ込みます。 原稿の対象者と費用の欄を見て、案の言葉と合っているかを確かめます。

防災の投稿は、防災の担当課にも見てもらいます。 平時の訓練の案内や備えの呼びかけでも、用語と取るべき行動の書き方は防災の担当課が責任を持つものです。 月の件数のうち防災の投稿は多くないので、全体の時間はほとんど増えません。

目標は、1件8分です。 原稿を貼って案を受け取るのに1分、媒体ごとの案から選んで直すのに2分、確認表と原稿とURLの先を見比べ、投稿の画面で確かめるのに5分の想定です。

Step10

例外に対処する

起きること対応
原稿に日付・期限・問い合わせ先が無い案を作らず、依頼した課に足りない項目を確かめる
原稿の日付と曜日が合わない暦で確かめ、依頼した課に直してもらってから案を作る
案に原稿に無い言葉が入る消す。繰り返すなら厳守事項に言葉を足す
案に一覧に無い防災の名称が入る一覧の名称に直す。原稿の側も直してもらう
X の投稿の画面で文字数を超えるURLの先に回す情報を増やすよう、同じチャットで頼み直す
ホームページのページが未公開投稿を予約しない。ページの公開日以降に入れる
投稿の後に内容の誤りが分かる依頼した課と訂正の投稿を出す。訂正の文はAIに任せず人が書く
依頼の後に日時や場所が変わる同じチャットで案を作り直し、確認表を最初から作る
緊急の防災情報が依頼として届くこの流れに乗せず、防災の担当課の手順に回す

7行目で訂正の文を人が書くのは、訂正の投稿が最も読まれる投稿になるからです。 誤りの何をどう直したかを、原稿を書いた課と一緒に、1文ずつ決めます。 AIに任せると、元の投稿の誤りを和らげる言い回しが入ります。

9行目は、受け付けの段階で止めるものです。 第5章の2番目と前処理の1番目で確かめますが、夜間や休日に依頼が届いたときに、急ぐあまりこの流れに乗せないよう、防災の担当課と手順をそろえておきます。

Step11

記録を残す

  • 投稿した文と、投稿した日時・媒体・依頼番号(各SNSの投稿の画面と、広報の投稿の台帳に残す)
  • 確認表(投稿の台帳に貼る)
  • 依頼した課の確認の記録(誰が、いつ、どの行を確かめたか)
  • そのとき使った表記の基準・文字数の基準・防災の用語の一覧の版
  • 広報担当が案から直した箇所(表記の基準と指示に戻すため)
  • 投稿の後に来た問い合わせと、その中身

ChatGPT のチャットは、投稿の後、一定の期間を置いて消します。 2回目の投稿があるお知らせは、2回目が終わるまで残します。案と確認表は投稿の台帳に残っているので、チャットを長く残す理由はありません。

最後の行の問い合わせは、毎月まとめて数えます。 「何曜日ですか」「どこに聞けばいいですか」の問い合わせが減っていれば、確認表で守った6つの項目が効いています。 増えている項目があれば、表記の基準か文字数の基準を見直します。

04実装レベルの3段階

最小構成:チャットに基準と一覧を毎回添付し、案を作らせる / 1件ずつの案と確認表
半自動化:上記+プロジェクトに指示と Sources を置き、原稿を貼るだけで案が返る / 案と確認表の形の統一
本格構成:上記+依頼の様式の受け付けを起点に API で案を作り、投稿の台帳に下書きとして置く / 案の作成の起動までの全体

本記事の想定は、半自動化です。 月90件なら、広報担当が原稿を貼る手間は1件1分ほどで、仕組みを作る費用に見合いません。 基準と一覧がプロジェクトにまとまっていることのほうが効きます。 最小構成との差は、防災の用語の一覧が1か所で管理されることです。 毎回添付する形だと、古い版の一覧を添付した担当者の案だけ、見直し前の名称が出ます。プロジェクトなら、一覧を替えるのは1か所です。 本格構成に進んでも、投稿は人が行います。 下書きとして置くところまでを自動にし、予約投稿のボタンは広報担当が押す形を変えません。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
3 名
月間件数
90 件
1件あたり現在時間
20 分
1件あたり導入後時間
8 分
現在  90件 × 20分 ÷ 60 = 30 時間/月
導入後 90件 × 8分 ÷ 60 = 12 時間/月
月間削減時間
18h
削減率
60%
年間削減時間
216h
年間金額換算(時間単価3,000円)
65万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

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06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 市の公式のXやFacebookなど複数のSNSで、各課から届くお知らせを毎月数十件以上投稿している自治体の広報担当。原稿がホームページ用の長い文で届き、SNS用に短く書き直す作業が広報担当に集中している場合。表記の基準や防災の用語の決まりがあるのに、投稿ごとに守られ方がばらつく場合。公立の学校法人・病院の広報で、同じ書き直しが発生している場合。
向いていない
  1. SNSの投稿が月に数件で、担当者が原稿から直接書ける場合。災害が起きているときの避難情報の発信(定型文と防災の担当課の手順で即時に出すもの)。業務用の生成AIのワークスペースを使える環境が無く、原稿を個人のアカウントに貼ることになる場合。なお、何を投稿するか、投稿してよい内容か、防災の情報をいつどの名称で出すかの判断は、この構成では代替できません。

07最小構成で試す方法

  1. 先月投稿したお知らせから、原稿を10件選ぶ(イベント・手続き・防災の訓練の案内を混ぜる)
  2. その10件の原稿から、個人の情報を消して用意する
  3. 表記の基準・文字数の基準・防災の用語の一覧をチャットに添付する
  4. 第7章の指示を貼り、10件の案を1件ずつ作らせる
  5. 出てきた案と確認表を、実際に投稿した文と比べる

10件の目的は、「原稿に無い言葉を足さずに短くできるか」を確かめることです。 プロジェクトを作る前に、ここを見ます。

出てきた内容判断
原稿に無い言葉が無く、確認表の6項目が合っているプロジェクトを作って運用に進む
「どなたでも」「無料」などの言葉が足される厳守事項に言葉を挙げる。過去の投稿の例を見直す
防災の名称が言い換えられる用語の一覧に「使わない名称」の欄を足す

3行目が出たら、過去に投稿した文も見直してください。 AIの案と同じ言い換えが、人が書いた過去の投稿に入っていることがあります。 用語の一覧は、AIのためというより、広報担当と各課が同じ名称を使うための一覧です。

10件のうち2件は、原稿に曜日が書かれていないものにしてください。 AIが曜日を書き足さず、確認表に「無し」と書けるかを、試す段階で確かめておきます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
原稿に無い言葉が足される「どなたでも」「無料」などを挙げて禁じる
曜日を書き足して誤る曜日は原稿どおり。人が暦で確かめる
防災の名称が言い換えられる用語の一覧に使わない名称の欄を持たせる
AIの数えた文字数を信じる文字数を書かせず、投稿の画面で確かめる
URLの先のページが未公開のまま投稿するページの公開日より前に予約しない
古い原稿の日付が添付から入る依頼の様式の欄だけを貼る
複数の原稿をまとめて頼んで取り違える1件1チャットにする
緊急の防災情報をこの流れで作る受け付けの段階で止め、防災の担当課の手順に回す
古い用語の一覧が Sources に残る版を替えるときは古い版を消してから置く
どの投稿も同じ書き出しになる過去の投稿の例を種類ごとに数件にとどめる

上の2行が、この構成の失敗のほとんどです。 どちらも、AIが読みやすく親切に書こうとした結果として、原稿に無いことが投稿に入るという同じ型です。足された一言は、自然に読めるので見落とされます。

「緊急の防災情報をこの流れで作る」の行は、平時には起きず、起きたときには取り返しがつきません。 受け付けの様式の確認欄と、夜間・休日の手順を、運用を始める前に防災の担当課と決めておきます。

「どの投稿も同じ書き出しになる」の行は、数か月たってから気づきます。 「【〇月〇日まで】」で始まる投稿が毎日続くと、住民のタイムラインの上で見分けがつかなくなり、締め切りのある投稿ほど読み飛ばされます。 過去の投稿の例を季節ごとに入れ替え、書き出しの型を「対象者から始める」「場所から始める」のように2つか3つ持たせておくと、同じ型が続くのを避けられます。どの型を使うかは、原稿の種類に合わせて広報担当が指定します。

各課の原稿の書き方がそろってくると、案の直しも減ります。 確認表で「原稿に無い」とされた項目を月ごとに課へ返していくと、依頼の様式に日付・期限・問い合わせ先の欄を埋める習慣がつきます。 AIの指示を直すより、原稿の側を整えるほうが長く効きます。

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 各課のお知らせ原稿です。公開する前提の情報ですが、公開の前に外へ出ることになります。

  1. 公開日より前の原稿の扱いを決める … 公開前の行事や制度の変更が含まれます。業務用のワークスペースのデータは既定で学習に使われないとされ、会話の保持はワークスペースの設定に従います。個人のアカウントには貼りません
  2. 個人の情報を貼らない … 申込者や参加者の名前、問い合わせ先の担当者の個人の名前を消してから貼ります
  3. 防災の用語を言い換えさせない … 内閣府の資料では、警戒レベル3は「高齢者等避難」、4は「避難指示」、5は「緊急安全確保」とされています。住民が本番の発令と結びつけられるよう、平時の投稿から同じ名称を使います
  4. 緊急の防災情報をこの構成で作らない … 定型文と防災の担当課の手順で、すぐに出します
  5. 投稿は人が行う … 公式アカウントの投稿は、取り消しても転載の先に残ります。自動で投稿する経路を作りません
  6. 訂正は人が書く … 誤りが分かったときの訂正の投稿は、依頼した課と広報担当が1文ずつ決めます

誤りが起きた場合のリスクは、原稿に無いことが公式の投稿として広まることと、防災の名称が揺れて住民に取るべき行動が伝わらないことの2つです。 前者は確認表と人の確認で、後者は用語の一覧と防災の担当課の確認で防ぎます。どちらも、市の発信への信頼に直接ひびきます。

10まず何から始めるか

1週目:防災の用語の一覧を作る

防災の担当課と、警戒レベルと避難の情報の名称、警戒レベル相当情報の名称、使わない古い名称を一覧にします。内閣府の資料の版を一覧に書き添えます。 あわせて、受け付けの様式に「緊急の防災情報ではない」の確認欄を足します。

2週目:表記の基準と文字数の基準を書き出す

広報担当が持っている日付・時刻・問い合わせ先の書き方と、媒体ごとの目安の長さを1枚にします。X の数え方(日本語は2、URLは23、絵文字は2)も書きます。 過去の良い投稿を種類ごとに数件選びます。

3週目:10件で試す

先月の原稿10件で案を作らせ、原稿に無い言葉が足されていないか、防災の名称が一覧どおりかを最優先で見ます。

4週目:プロジェクトを作って回す

ワークスペースにプロジェクトを作り、指示と Sources を置きます。その週に受け付けた原稿を、すべてプロジェクトで案を作ってから投稿します。 依頼から投稿までの日数と、1件にかかった時間を測ります。

2か月目: 広報担当がよく直す箇所を表記の基準と指示に戻し、投稿の後の問い合わせを項目ごとに数えます。各課には、確認表で「原稿に無い」とされた項目を伝え、依頼の様式の書き方をそろえてもらいます。 3か月目以降: 1件20分が何分になったかを実測します。受け付けた日のうちに、原稿どおりの投稿文が課の確認に回るようになった時点で、この構成は完成です。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-10-08/最終更新:2026-10-08
確認した内容情報源確認日
X の投稿が280文字までであること。日本語などの文字が1文字2として数えられ140文字分に相当すること。URLが長さにかかわらず23文字として数えられること。絵文字が2文字として数えられることX Developer Platform: Counting characters2026-10-08
警戒レベル3「高齢者等避難」、警戒レベル4「避難指示」、警戒レベル5「緊急安全確保」であること。警戒レベル5が必ず発令されるものではないこと。「警戒レベル4までに必ず避難!」の表記。警戒レベル4の避難勧告と避難指示(緊急)を「避難指示」に一本化し、警戒レベル3の名称を「高齢者等避難」に見直した経緯。一覧表に「レベル4土砂災害危険警報」「レベル4氾濫危険警報」などの警戒レベル相当情報が載っていること(令和8年3月の資料)内閣府(防災担当): 避難情報等について(PDF)2026-10-08
プロジェクトの指示がそのプロジェクトのチャット全体に適用されること。アップロードしたファイルと接続した情報が Sources に置かれることChatGPT ドキュメント: Projects2026-10-08
Business・Enterprise・Edu のワークスペースのデータが既定で学習に使われないこと。会話の保持がワークスペースの設定に従うことChatGPT ドキュメント: Work cloud security2026-10-08

防災の情報をいつ、どの名称で出すかは、自治体の防災の担当課が判断してください。 本記事は内閣府の資料と各製品の公式ドキュメントで確認できた範囲だけを扱っています。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

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