Showpadのエージェントを入れる5つの線|成果物を確かめる人を決める

「営業資料の置き場はもう整ったのに、商談の準備は相変わらず担当者の手作業のままだ」「AIが提案書の下書きまで作るなら、その中身を誰が保証するのか」——営業企画とマーケの打ち合わせで、同じ週に出てくる二つの声です。Showpad の新しいエージェントは、資料を探す道具の延長ではありません。承認された資料を材料に、顧客に渡る成果物の下書きをAIが作り始める段階であり、入れるかどうかは材料と確認の線で決まります。この記事では、Showpad の既製エージェントと自社用のエージェントを社内に入れる前に引く5つの線、すなわち既製か自社用か、使ってよい資料、顧客に出す前の確認、マーケと営業企画の持ち分、定着の測り方を、運用に根づかせる順に整理します。
カメ先生営業資料の基盤にAIが付くと、資料を探すのが速くなるだけだと思われがちなんだけど、今回 Showpad が出したのは、見込み客の調査メモや競合との比較、提案依頼への回答案といった、成果物そのものを作るエージェントなんだ。
カメ子探すのを手伝う段階から、作る段階に進んだ、ということですか。
カメ先生そう。作る段階になると、材料に古い資料が混ざれば古い約束がそのまま下書きに入るし、営業が確かめずに送れば会社の言葉として顧客に届く。だから入れる前に、材料と確認と持ち主の線を引いておく必要があるんだ。
カメ子便利さより先に、誰が何を確かめるかを決めるんですね。
- Showpad は2026年7月15日の夏のリリースで、見込み客調査・競合への返し方・製品比較・提案依頼への回答案など6種の既製エージェントと、自社用を組む Agent Studio、外のAIとつなぐMCPサーバーを発表した
- 線は5つ。既製から始めるか自社用を組むか、エージェントが使ってよい資料、顧客に出す前に誰が確かめるか、マーケと営業企画の持ち分、定着をどう測るか
- AIに判断させないのは、価格・契約条件・競合の評価。下書きには出どころの資料を必ず示させ、送る前の確認は営業本人と承認者の二段で持つ
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Showpad は、営業資料と営業研修の基盤にAIの中核 Genie を載せた製品
Showpad は、ベルギーで生まれ、米国マサチューセッツ州にも拠点を置く営業支援の基盤です。営業が使う資料の置き場と、営業担当者の研修やロールプレイの仕組みを一つにまとめ、その上で資料がどれだけ使われ、商談の結果とどうつながったかを分析します。公式の発表では、世界の2,000を超える組織が使っていると説明しています。製造業や消費財、医療機器など、扱う製品が多く規制のある業界の大企業を主な顧客に据えている点が特徴です。
この基盤のAIの中核が Genie です。営業担当者ごとの相談相手として動く Genie Assistant が窓口になり、その裏で目的別のエージェントが動く構成になっています。もともと社内資料に答える機能や、深い調べものをする機能などが用意されていましたが、今回のリリースで商談の段階ごとに使う既製のエージェントが加わりました。公式の説明では、Genie は承認済みの資料と、つないだシステムの範囲の中で動くとされています。この「範囲の中で」が本当にそうなっているかを、自社の設定で確かめるのが導入の出発点になります。
2026年7月の夏のリリースで何が出たか
Showpad は2026年7月15日に夏のリリースを発表し、これを Genie の最大の拡張と位置づけました。中身は大きく三つです。一つ目は、管理者がすぐに配れる既製のエージェント6種。二つ目は、エージェントを組み立て、設定し、公開する場所としての Agent Studio。三つ目は、外部のAIが Showpad の資料や業務の流れに入れるようにするMCPサーバーで、Salesforce の Agentforce や Microsoft の Copilot などとの接続がすぐ使えると発表されています。
既製の6種は、公式ブログによれば次のとおりです。相手が返事をしたくなる接触の文面を下書きする接触文面のエージェント、初回の商談の前に必要な情報を集める見込み客調査のエージェント、商談で競合が話題になったときに承認済みの返し方を示す競合情報のエージェント、複雑な要件を判断しやすい比較にまとめる製品比較のエージェント、提案依頼への回答の初稿を構造立てて作る回答案のエージェント、商談で聞き取った内容を財務の責任者向けの要約にまとめる投資対効果のエージェントです。
営業担当者は Genie Assistant でエージェントを選び、声か文字で頼みます。Assistant はスマートフォン(iOS)でも使えるようになりました。なお、公式の製品更新の告知では、この6種を使うには上位の追加契約か上位の料金区分が必要とされています。社内で試す前に、自社の契約区分でどこまで使えるかを営業担当の窓口に確かめておくと、評価の途中で使えない機能が出てくる事態を避けられます。
資料を「探す」段階から、エージェントが「作る」段階へ
営業資料の基盤にAIを重ねる話は、これまで主に、AIが場面に合う資料を選んで営業に渡すという推薦の話でした。推薦であれば、最後に資料を開いて顧客に送るかどうかは営業が判断します。推薦の良しあしや共有フォルダとの違いは別の記事で扱ったので、ここでは繰り返しません。
今回の既製エージェントは、資料を選ぶのではなく、資料を材料に新しい文書を書き起こす点が違います。調査メモや競合比較、回答案は、承認済みの資料の文言をそのまま並べたものではなく、AIが要約し、組み替え、言い換えたものです。そのため、材料がすべて承認済みでも、出来上がった文書が承認済みとは限りません。ここが、推薦の段階と同じ管理のままでは足りなくなる理由です。
もう一つの違いは、成果物が顧客に届く距離の近さです。接触の文面や回答案は、営業がひと手間加えればそのまま送れる形で出てきます。忙しい担当者ほど、そのひと手間を省きたくなります。作る段階のAIは、確認を飛ばす誘惑とセットで入ってくると考え、確認の線を仕組みの側に置いておく必要があります。
5つの線の全体像と、それぞれを持つ人
社内に入れる前に引く線を、持ち主と一緒に先に並べておきます。線ごとに決める人が違うため、一人の推進役が全部を抱えると、どこかの線が空白になります。
| 線 | 決めること | 主に持つ人 |
|---|---|---|
| 線1 既製か自社用か | 6種のどれから配るか、自社用を組むか | 営業企画(管理者) |
| 線2 使ってよい資料 | エージェントの材料にする資料の範囲と鮮度 | マーケ(資料の持ち主) |
| 線3 顧客に出す前の確認 | 成果物ごとに誰が何を確かめるか | 営業部長・法務・製品担当 |
| 線4 持ち分 | 指示文・資料・評価を誰が直すか | マーケと営業企画の合意 |
| 線5 定着の測り方 | 使われ方と商談への効き目の見方 | 営業企画・経営企画 |
表のうち、最初に決めるべきなのは線2と線3です。何を材料にするかと、誰が確かめるかが決まっていないうちにエージェントを配ると、便利な下書きが先に広まり、後から制限をかけると反発を受けます。逆に、この二つが決まっていれば、既製から始めるか自社用を組むかは試しながら変えられます。
線1:既製の6種から始めるか、Agent Studio で自社用を組むか
Agent Studio は、管理者がエージェントを組み立て、管理し、公開する場所です。公式の説明では、コードを書かずに作れることを打ち出しており、管理画面の Genie の項目から入ると、よく使われる業務向けの雛形が並んでいます。既製の6種もこの雛形として提供され、管理者が配る形になっています。
最初の一歩としては、既製の雛形から一つか二つを選び、自社の材料をつないで試すのが無理のない入り方です。たとえば見込み客調査のエージェントは、出来上がりが社内向けのメモで、顧客に直接届きません。間違いがあっても営業が商談の前に気づける位置にあるため、試験の対象として向いています。一方、接触の文面や回答案のエージェントは顧客に届くので、線3の確認の仕組みができてから配ります。
自社用を組むのは、既製の6種で埋まらない業務がはっきりしてからで十分です。たとえば、業界特有の規制に沿った説明文の下書きや、自社の製品構成に合わせた見積もり前の確認事項の整理などが候補になります。公式の発表でも、業務や業界の要件に合わせてゼロから組めると説明されています。ただし自社用は、作った人が異動すると誰も中身を説明できなくなるという弱さを持ちます。組むなら、指示文と材料の範囲を文書にして、持ち主を決めてからにします。
自社用を組むときに書く指示と、持たせる道具
公式のヘルプでは、自社用のエージェントを作るとき、説明文と指示文を書き、道具の欄で Salesforce などの接続を有効にし、資料の欄で Showpad の資料のうちどれを知識の元にするかを設定する流れになっています。資料の欄は任意とされているため、設定しなければ、どの資料を材料にするかが曖昧なままエージェントが動くおそれがあります。自社用では資料の欄を必ず埋める運用にします。
指示文には、作ってほしいものの説明より先に、やってはいけないことを書きます。価格や値引きの提示、納期の約束、競合製品の欠点の断定、資料に無い機能の説明の四つは、どの自社用エージェントにも共通で禁止として書いておくと安全です。そのうえで、出力のどの文がどの資料に基づくかを必ず示させる指示を入れます。出どころが示されていれば、確認する人は元の資料に当たって照合できます。
道具の持たせ方も絞ります。顧客管理の情報を読めるようにすると、商談の段階や過去のやり取りを踏まえた下書きが作れて便利ですが、同時に、そのエージェントを使う人が普段見ていない情報まで要約に入るおそれがあります。公式には、回答は使う人に閲覧権限がある情報だけを示すと説明されていますが、顧客管理の側の権限設定が粗ければ、その粗さがそのまま下書きに出ることになります。道具をつなぐ前に、顧客管理の閲覧範囲を見直しておきます。
- 自社用エージェントの資料の欄を空のまま公開し、どの資料を元にしたか分からない下書きが出回る
- 指示文に「魅力的に」「説得力のある」とだけ書き、価格や納期の約束を禁止していない
- 作った担当者だけが指示文を知っており、異動後に誰も直せない
線2:エージェントが使ってよい資料を、承認済みに絞る
作る段階のエージェントで最も効くのは、材料の管理です。資料の基盤には、正式に承認された最新の資料のほか、営業が個人で上げた加工版や、過去の展示会用の古い資料、社内向けの検討資料などが混ざっていることが少なくありません。推薦の段階なら営業が開いて気づけますが、要約された下書きの中では、どの資料が混ざったかが見えにくくなります。
そこで、エージェントの材料にする資料の範囲を、承認の状態で切ります。具体的には、マーケが承認した資料だけを集めた区画を作り、エージェントの資料の欄はその区画だけを指すようにします。営業の個人の資料や加工版は、人が使うことは妨げずに、エージェントの材料からは外します。競合情報のエージェントについては、公式の説明自体が承認済みの返し方を示すとしているので、競合への返し方の資料は、法務か製品担当の確認を経たものだけを置くことを前提にします。
区画を分けると、承認の手続きがエージェントの品質を決める関所になります。承認されていない資料はエージェントに使われないので、マーケは資料を承認に出す理由がはっきりし、営業は使いたい資料が出てこなければ承認を依頼する、という流れが生まれます。資料の承認を後回しにしてきた会社ほど、この区画づくりで手間がかかりますが、ここを省くと他の線がすべて弱くなります。
古い資料と外部のウェブ情報の扱い
承認済みの区画を作っても、承認された時点では正しかった資料が古くなる問題は残ります。今回のリリースには、使われていない資料や重複、古くなった資料、管理上の危険がある資料を Genie が指摘し、管理者がまとめて対処できる機能も含まれています。この指摘は候補を出すまでをAIに任せ、廃止や差し替えを決めるのは資料の持ち主という分担で使います。AIが古いと判断した資料が、実は特定の業界向けにまだ有効だということは珍しくありません。
もう一つ気をつけたいのが、外部のウェブ情報です。見込み客調査のエージェントは、相手企業の公開情報を集めることが前提になります。公式の説明では、承認したウェブ上の情報を知識の元として取り込む機能や、ウェブ検索を道具として持たせる設定が用意されています。外部の情報は、自社が内容を保証できない材料です。調査メモに入れるのはよくても、競合比較や回答案のように顧客に届く成果物の材料にはしない、という線を引いておきます。
- 古い資料の候補は月に一度、資料の持ち主に一覧で回し、廃止・差し替え・継続を選んでもらう
- 外部のウェブ情報を取り込む場合は、取り込む元のサイトを一覧にして承認制にする
- 製品の仕様変更や価格改定があった日は、関係する資料をエージェントの区画から一時的に外す
線3:顧客に出す前に、誰が何を確かめるか
エージェントが作った下書きを顧客に出す前の確認は、営業本人だけに任せないことが基本です。営業本人は、商談の流れや相手の事情を一番よく知っていますが、製品の細かな仕様や契約上の言い回しの正しさまでは判断できないことがあります。顧客に届く成果物は、営業本人の確認と、内容の持ち主による確認の二段で持つと決めておきます。
ただし、すべての下書きを二段で確かめると、エージェントを入れた意味が薄れます。そこで、成果物の種類ごとに、誰がどこまで見るかを分けます。社内向けの調査メモは営業本人だけ、接触の文面は営業本人が見て、決まった表現の範囲に収まっていれば送ってよい、回答案と比較資料と財務向けの要約は必ず内容の持ち主が見る、という段階をつけると、確認の負担と危険のつり合いが取れます。
確かめる人には、見る項目を渡しておきます。出どころの資料が承認済みの区画のものか、数字は元の資料と一致しているか、資料に無い機能や約束が足されていないか、競合について断定していないか、の四点です。AIに確認させて終わりにはしないこと。別のAIに読み直させるのは見落とし探しの補助にはなりますが、送ってよいかの判断は人が持ちます。
- 回答案の初稿を、そのまま顧客の書式に貼り付けて提出する
- 財務向けの要約に、商談で口頭で聞いただけの数字が確かめられないまま入る
- 競合比較で、承認済みの返し方に無い競合の弱点をAIが言い足したまま送る
成果物の種類ごとに、人が確かめる範囲を決める
既製の6種を、顧客への近さと間違えたときの影響で並べると、確認の段階が決めやすくなります。下の表は一つの目安です。自社の業界の規制や、契約の重さに合わせて段階を上げ下げしてください。
| 成果物 | 顧客に届くか | 確かめる人 | AIに決めさせないこと |
|---|---|---|---|
| 見込み客調査メモ | 届かない(社内) | 営業本人 | 相手企業の課題の断定 |
| 接触の文面 | 届く | 営業本人(決まった表現の範囲内) | 値引き・納期の約束 |
| 競合への返し方 | 口頭で届く | 営業本人+製品担当(資料側で事前確認) | 競合の評価の言い足し |
| 製品比較 | 届く | 営業本人+製品担当 | 仕様の解釈と優劣の判断 |
| 提案依頼への回答案 | 届く(文書) | 営業本人+製品担当+必要に応じ法務 | 契約条件・保証範囲 |
| 財務向けの要約 | 届く(決裁者) | 営業本人+営業部長 | 効果の数字の見積もり |
表の右端の列が、この記事でいう「AIに判断させない」範囲です。価格、契約条件、競合の評価、効果の数字の四つは、エージェントがもっともらしい文を作れてしまう領域で、しかも間違えたときに会社の約束になります。指示文で禁止し、確認の項目でも重ねて見る、という二重の扱いにしておくと、片方が漏れても止まります。
線4:マーケと営業企画の持ち分
営業資料の基盤では、資料を作るのはマーケ、基盤を管理するのは営業企画という分担が多く見られます。エージェントが入ると、この境目に新しい仕事が三つ生まれます。エージェントの指示文を書いて直す仕事、エージェントの材料の区画を保つ仕事、エージェントの出力の質を評価する仕事です。
おすすめの分け方は、材料の区画と、資料に由来する誤りの修正はマーケ。指示文と配る範囲、評価の集計は営業企画です。下書きに古い数字が入っていたなら、直すのは資料の持ち主であるマーケです。下書きの構成が商談の流れに合っていないなら、直すのは指示文を持つ営業企画です。誤りの原因がどちらにあるかで直す人が決まるように、営業から上がる指摘には「材料の問題か、指示の問題か」を最初に仕分ける欄を設けておきます。
もう一つ、決めておきたいのが外部とのつながりの持ち主です。MCPで外のAIとつなぐ設定や、顧客管理を道具として持たせる設定は、マーケでも営業企画でもなく、情報システム部門の承認を通す線にします。便利な接続ほど、担当者の判断だけで増やせない仕組みにしておくことが、後で何が社外に出たか分からなくなる事態を防ぎます。
線5:定着をどう測るか
今回のリリースでは、分析の機能も作り直されています。公式の説明では、Genie の利用状況の一覧、営業支援の活動と受注率や売上との結びつけ、Salesforce の売上の指標とのつなぎ込み、自然な言葉で質問すると図表を作る分析のAIなどが挙げられています。発表には営業が手作業で失っていた最大11時間を取り戻せるという説明もありますが、自社でどれだけ効くかは、自社の数字で測るしかありません。
定着を測るときは、使われた回数と、使われた結果を分けて見ます。使われた回数だけを追うと、営業が下書きを出しては捨てる使い方でも数字は伸びます。見るべきは、エージェントの下書きが確認を経て実際に顧客に出た割合、確認で差し戻された割合と理由、そして商談の準備にかかる時間の変化です。差し戻しの理由が材料の古さに偏っていればマーケの区画を、構成の不一致に偏っていれば指示文を直します。
営業担当者の側の慣れも、定着を左右します。今回のリリースでは、AIを相手にしたロールプレイが35を超える言語での練習と講評に対応し、営業の責任者が提出された練習の音声や動画を見て指導できるようになったほか、AIによる研修の効果を追う機能も加わっています。この研修の仕組みを、エージェントの下書きを確かめる練習に使う手があります。たとえば、価格の約束や競合の言い過ぎをわざと混ぜた下書きを教材にして、見落とさずに直せるかを試すと、二段の確認のうち営業本人の段が形だけになるのを防げます。
見込み客調査のエージェント一つと、一つの営業チームに絞る。材料は承認済みの区画だけにする。
下書きが使われた割合、差し戻しの割合と理由、準備にかかった時間の三つを、試す前の状態と並べて記録する。
差し戻しの理由が落ち着いてから、接触の文面、製品比較、回答案の順に広げる。広げるたびに確認の段階を表で見直す。
既製で埋まらない業務と、その持ち主が決まってから Agent Studio で組む。指示文と材料の範囲を文書にして残す。
外のAIからつなぐときの線と、何が社外に出るか
MCPサーバーによって、社内で使っている別のAIから Showpad の資料や業務の流れに入れるようになりました。公式には、Agentforce や Microsoft の Copilot などとの接続がすぐ使えること、そして外からの利用も Showpad 側の既存の権限の仕組みで統制されることが説明されています。Microsoft の Copilot Studio で作ったエージェントから使う場合も、Showpad で本人に閲覧権限がある資料だけが返るとヘルプに記されています。
外のAIから資料を引く仕組みの一般論は別の記事に譲り、ここではエージェントの段階で増える注意を一つだけ挙げます。外のAIが Showpad の資料を材料にして下書きを作ると、その下書きは Showpad の分析にも確認の仕組みにも乗りません。線3で決めた確認の段階が、外のAIの側では効かないということです。顧客に届く成果物を作る用途は Showpad の中のエージェントに寄せ、外のAIからは調べものだけに使う、という線を引いておくと、確認の抜け道を作らずに済みます。
社外に出るものも確かめます。公式の Genie の紹介では、承認済みの資料とつないだシステムの範囲で動くことは説明されていますが、どのAIの提供元を使っているか、入力した情報が学習に使われるかについての記載は見当たりませんでした。契約の前に、AIの処理を担う提供元、データの保存場所、学習への利用の有無と止め方を書面で確かめます。商談で相手に共有した資料について、相手が Genie に質問できる機能もあるため、相手側から見える範囲もあわせて確認しておきます。
費用の増え方と、止め方・やめ方
公開されている情報では、Showpad の価格は示されておらず、個別の見積もりになります。既製の6種は上位の追加契約か上位の料金区分が前提とされているため、費用は主に、エージェントを使える人数と契約区分で増えていくと考えられます。試験の段階で全営業に上位区分を入れるのではなく、試すチームの人数分だけで始められるかを交渉の最初に確かめておきます。
止め方も入れる前に決めます。エージェントが誤った内容を出し続けた場合に、どのエージェントを誰の判断で配布から外すかを、営業企画の管理者の手順として書いておきます。特定の資料が原因なら、その資料をエージェントの区画から外せば、エージェント自体を止めずに済みます。止める単位を、エージェント・資料・利用者の三つで持っておくと、影響を最小にできます。
やめるときに残るのは、資料と、エージェントの指示文と、分析の記録です。資料の基盤そのものを使い続けるならエージェントを外すだけで済みますが、基盤ごと乗り換えるなら、承認の状態や持ち主の情報まで含めて書き出せるかを契約前に確認します。自社用のエージェントの指示文は、他の製品に移すときにも使える資産なので、Showpad の中だけに置かず、社内の文書としても保管しておきます。
よくある質問
日本語の営業資料でも使えますか
公式の製品更新の告知では、Genie Assistant の画面は20の言語に対応し、回答は質問の言語に合わせると説明されています。ただし、日本語の資料を材料にした下書きの質は、自社の資料で試して確かめる必要があります。とくに専門用語や製品名の表記ゆれは、試験の段階で差し戻しの理由として記録しておきます。
エージェントの下書きを、確認なしで送ってよい場合はありますか
社内向けの調査メモ以外は、少なくとも営業本人の確認を通すことを勧めます。接触の文面のように軽い成果物でも、決まった表現の範囲に収まっているかを本人が見る運用にしておけば、価格や納期の約束が紛れ込む事故を防げます。
提案依頼への回答は、専用の回答集の製品と何が違いますか
回答集の製品は、承認済みの回答を蓄えて再利用することに重心があります。Showpad の回答案のエージェントは、営業資料の基盤にある資料を材料に初稿を作る位置づけです。すでに回答集を運用しているなら、どちらを正とするかを決め、二つの材料が食い違ったときの扱いを先に決めておきます。
まとめ
Showpad の夏のリリースで、営業資料の基盤は、資料を探す場所から、エージェントが成果物の下書きを作る場所に進みました。入れる前に引く線は五つです。既製の6種から試して自社用は持ち主が決まってから組むこと、材料を承認済みの区画に絞り古い資料と外部の情報を区別すること、顧客に届く成果物は営業本人と内容の持ち主の二段で確かめること、材料の誤りはマーケ・指示文と評価は営業企画と持ち分を分けること、使われた回数ではなく顧客に出た割合と差し戻しの理由で定着を測ること。価格・契約条件・競合の評価・効果の数字はAIに判断させず、出どころを示させたうえで人が決める。この順で線を引けば、作る段階のAIを、確認の抜け道ではなく営業の準備を速くする道具として根づかせられます。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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