メールやチャットを集めて次の対応を知らせるOSS「OpenLoomi」の仕組みと導入前の注意点

メールやチャットを集めて次の対応を知らせるOSS「OpenLoomi」の仕組みと導入前の注意点

「社員が、メールもチャットも全部つないで要点を教えてくれるAIを入れたいと言ってきた」「手元に保存するから安全だと書いてあるが、本当にそう判断してよいのか」——AIを業務に取り入れ始めた企業で、情報システムやセキュリティの担当者から寄せられる相談です。こうした道具を前にして考えるべきは、便利かどうかではありません。本当に問うべきなのは、会社のメールや会話をまとめて読める入り口を、社員一人ひとりの端末に置いてよいかです。この記事では、業務ツールをつないで対応すべきことを知らせるOSS「OpenLoomi」について、一次情報で確かめられる仕組み、手元保存という説明の範囲、接続の権限の広さ、自動で動く部分、導入前に確かめることを整理します。導入や設定の手順は扱いません。


カメ先生カメ先生

こういうAIの秘書役は、データを手元に置くなら安心だと思われがちなんだ。でも本当は、どこに置くかより、何を読めて、何を送れるかのほうが大事なんだよ。


カメ子カメ子

保存場所だけでなく、つないだ先の権限と、AIが代わりに送れる範囲を見る、ということですか。


カメ先生カメ先生

そう。OpenLoomi は個人のチャットの全件やメールの読み書きまで扱えるし、決めた時刻に自動で動く仕組みもある。しかも会話の中身はAIの提供元へ送られる。そこを分けて考えるのが大切なんだ。


カメ子カメ子

便利さの裏で、会社の情報がまとまって集まる場所が一つ増える、ということですね。


この記事のポイント
  • OpenLoomi は、メール・チャット・予定表などをつないで記憶を作り、対応すべきことを小さな通知と判断の札で知らせるデスクトップのOSS。ライセンスは Apache-2.0
  • データは端末に置き暗号化するとされる一方、会話はAIの提供元へ送られ、音声の文字起こしは現時点でクラウドを使う。「データは端末から出ない」は全体には当てはまらない
  • 個人のチャットの全件やアプリパスワードでのメール接続など権限が広く、運営組織の実績も浅い。会社の情報を扱わせるなら、接続先と自動実行の範囲を先に決める必要がある

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目次

OpenLoomiとは何か。2026年10月時点で確かめられる事実

OpenLoomi は、GitHub で公開されているデスクトップ用のOSSです。リポジトリの説明は「オープンソースのAIの同僚」で、仕事の道具をつなぎ、今取り組んでいることを理解し、注意を向けるべきこと、その理由、次にやることを知らせる、とされています。提供元はこれを「注意のエージェント」と呼んでいます。ライセンスは Apache-2.0 で、OSI承認のライセンスです。

2026年10月26日に確かめた範囲では、リポジトリは2026年4月10日に作られ、スターは約1,040、派生は45、コミットは約1,100件、未解決の課題は20件です。最後の更新は9月24日で、最新の版は8月31日に出た 0.9.0 です。7月17日から24日にかけては 0.8.0 から 0.8.8 までがほぼ毎日出ており、短い間隔で版を重ねる初期段階の開発であることが読み取れます。READMEも自ら「初期段階のソフトウェア」と書いています。

対応する環境は Windows、macOS、Linux のデスクトップです。READMEには英語のほか中国語と日本語の版がありますが、日本語で書かれた第三者の解説や評価は、確認した範囲では見当たりませんでした。海外でも、紹介しているのはリポジトリの一覧を集めたサイトが中心で、独立した検証の記事は見つかっていません。

なぜ今話題か:散らばった仕事の合図をAIに拾わせる発想

READMEが掲げる問題は、仕事がたくさんのアプリに散らばっていることです。返事の遅れ、迫る締め切り、「金曜に送ります」と言ったままの約束を、人は見落とします。OpenLoomi はこれを、つないだ道具から合図を集め、人の判断や行動が要るものだけを表に出すことで解こうとしています。

こうした「AIの同僚」や「AIの秘書」の道具は、2026年に入って海外で次々に現れています。開発用のAIエージェントが手元のコードを扱うのに対し、こちらはメール、チャット、予定、文書といった、会社の情報の流れそのものを読む点が違います。読む範囲が広いほど役に立つ一方、読む範囲が広いほど、何かあったときの影響も大きくなります。

もう一つの特徴は、ほかのAIエージェントと組み合わせられることです。READMEによると、記憶や接続、知らせる仕組みがスキルや拡張として公開されており、Claude Code や Codex などから呼び出せます。個人の端末で、複数のAIが会社の情報を共有する土台になりうるという点で、防御側が早めに把握しておきたい種類の道具です。

仕組み1:受け取り・処理・記憶・理解・提供の流れ

提供元の文書は、OpenLoomi の中の流れを「受け取る、処理する、覚える、理解する、届ける」の五つで説明しています。受け取りは複数の業務ツールからの取り込み、処理は重複の除去・画像の文字読み取り・音声の文字起こし・意図の抽出です。覚える段階では、人・案件・決定を結びつけた知識のつながり(グラフ)に蓄え、理解の段階で意味を読み取り、届ける段階で要約、返信、決まった時刻の報告として出す、とされています。

記憶は短期・中期・長期の三段で、使うほど自然に育ち、中身は見ることも確かめることもできる、とREADMEは説明しています。「前の四半期に価格について何を決めたか」「この案件の設計の担当は誰か」といった問いに、つないだすべての道具と会話をまたいで答えることが目標として書かれています。

背景で動く取り込みの仕組みもあります。文書によると、コミット、課題、メール、文書を背景で自動的に取り込み、知識のつながりに加えていきます。つまり、使う人が見ていない間も、つないだ先の情報が端末に集まり続ける設計です。どの頻度で取り込むかは、確認した文書には書かれていませんでした。

仕組み2:常に画面に出ている案内役と判断の札

案内役の Loomi は、デスクトップの最前面に常に出ている小さなキャラクターです。主な窓を閉じても、タスクバーやメニューバーに残ります。朝9時に今日の予定の札、夕方6時に今日終えたことのまとめを出し、返事の遅れなどを小さな吹き出しで知らせます。

文書によると、知らせるメールは「重要な送り主から」「対応を求める言葉を含み」「決めた時間(標準で4時間)返事がない」の三つを満たすものです。予定の招待に24時間以上答えていない場合も知らせます。何を知らせるかを決めて下書きを作るのは「ループ」と呼ばれる別の部品で、Loomi はループが見せるべきと決めたものだけを表に出す役割だとされています。重要な相手の一覧は記憶から作られ、使うほど絞り込みが賢くなる、とも書かれています。

知らせる内容は、承認・下書きの編集・後で・飛ばすの四つの操作を持つ「判断の札」として出ます。文書は、外に向けた動作はまず試しに動かし、実行は必ず使う人の承認を待つと説明しています。また、決まった判定の規則を使う人が足して、特定の合図の扱いを固定することもできます。

仕組み3:つなげる業務ツールと、その権限

接続先の文書には、つなげる道具と、つなぎ方・読めるもの・送れるかが並んでいます。下の表は、文書の記載を筆者がまとめたものです。防御の目で見ると、どの接続も同じ重さではない、という点が大切です。

接続先つなぎ方(文書の記載)読める範囲と送信防御の目で見た注意点
WhatsApp個人のアカウントを読み取りの符号などで連携個人のチャットの全件。読み書きできる表の中で最も範囲が広い。私用と業務の会話が混ざりやすい
Telegram個人のアカウントでログイン自分あてのメモの会話。読み書きできる個人の端末の会話の扱いを決めておく必要がある
iMessage(macOS のみ)端末上で直接読む最近のメッセージ。読み書きできるフルディスクアクセスという端末全体に及ぶ強い権限が要る
Gmail・Outlookメールアドレスとアプリパスワードメール。読み書きできる範囲を絞った許可ではなく、アカウント全体の資格情報を渡す形
中国系の業務チャットなどボットの識別子と秘密の値ボットあてと呼びかけのみ読める範囲は狭いが、文書の作成者権限など広い許可の一覧が並ぶものがある
予定表・文書・顧客管理・課題管理などComposio という外部の仲介サービス経由の OAuth文書に記載なし第三者の仲介を通る。どこまで読めるかは確認が要る

とくに注意したいのは、Gmail と Outlook がアプリパスワードでつなぐ形だと文書に書かれている点です。OAuth(範囲を決めて許可を渡す仕組み)と違い、アプリパスワードはアカウント単位の資格情報で、許可の範囲を細かく絞れないものです。文書自身もこの違いを書いています。社内のメールでアプリパスワードを禁じている企業では、そもそもこの形では使えません。

もう一点、接続を切ると新しい取り込みはすぐ止まるものの、それまでに取り込んだデータは、使う人が手で消すまで端末に残ると文書は明記しています。退職や異動のとき、端末を返す前に何を消すかを決めておかないと、会社の会話の写しが残り続けることになります。

仕組み4:ほかのAIエージェントとの組み合わせと自動実行

OpenLoomi の中で実際の作業をするAIは選べます。文書によると、標準は Claude で、ほかに Codex、OpenCode、Hermes、OpenClaw を使えます。いずれも OpenLoomi が別の処理として起動し、結果を受け取る形です。文書は、どのAIを選んでも、それ自体が隔離の仕組みになるわけではないと明記しています。ファイルや通信の制限は、OpenLoomi と選んだAIのそれぞれが持つ仕組みに頼ることになります。

逆向きの組み合わせもあります。拡張を入れると、Claude Code や Codex の側から OpenLoomi の記憶や接続を呼び出せます。拡張は端末の中だけで受け付ける通信の窓口を通じて動き、Claude Code の会話を区切りごとに OpenLoomi の記憶へ保存する仕組みもある、とされています。認証の情報が会話や記録に出ないようにしている、とも書かれています。拡張から接続先へ送信できるのか、呼び出しに承認が要るのかは、文書には書かれていませんでした。

決まった時刻に動く作業(定期タスク)も見ておく必要があります。使う人が書いた指示を、決めた周期や時刻で実行する仕組みで、文書の宣伝文句は「一度決めたら任せきり」です。定期タスクの文書には承認の手順についての記載がなく、例として、夜のうちに開発の報告をチームにメールで送り、課題を課題管理の道具に反映する使い方が紹介されています。判断の札の「実行は承認を待つ」という説明が、定期タスクにも同じように当てはまるのかは、確認できませんでした。

手元保存の説明はどこまで当てはまるか

READMEは、手元を基本にした保存、AES-256 での暗号化、「データは端末から出ない」、確かめられる利用の記録を挙げています。プライバシーと安全の文書によると、メッセージ、知識のつながり、検索用の数値の表現、設定は、使う人の端末の中の SQLite のデータベースに置かれます。保存されたデータは暗号化される、とも書かれています。

ただ、同じ文書を読み進めると、すべてが端末の中で完結するわけではないことが分かります。会話の処理は、使う人が設定した Anthropic 互換の接続先に送られます。接続先は Anthropic そのもの、中継のサービス、手元で動かす Ollama などから選べます。検索用の数値の表現はクラウドか手元かを選べ、音声の文字起こしは現時点でクラウドの接続先を使い、手元の方式は「予定」とされています。

つまり、原本の保存場所は端末でも、AIに渡す中身は、設定しだいで社外のAIの提供元へ送られるということです。「データは端末から出ない」という一文は、全体の説明としては言い過ぎで、正確には「原本は端末に置かれ、処理のために必要な分が送られる」と読むべきです。文書には、処理のための専用の隔離された環境で動かすといった説明もありますが、技術的な裏づけは書かれていませんでした。

画面を読むのか:一次情報の中の食い違い

確かめておきたい食い違いがもう一つあります。READMEの冒頭は、OpenLoomi が「使う人の許可のもとで、画面に映っているものを理解する」と書いています。一方、案内役についての文書は、画面・キーボード・クリップボードは読まないと明記し、読むのはつないだ業務ツールからの合図だけだとしています。

この二つは、案内役とそれ以外の部品で違う、という意味かもしれませんし、版によって説明が変わった名残かもしれません。確認した範囲では、どの部品がどの条件で画面を読むのかを説明した一次情報は見つかりませんでした。画面の中身を読むかどうかは、社内の情報管理の規程に直接かかわるため、導入を検討するなら、端末の権限の要求と実際の動きを試験の環境で確かめる必要があります。

同じように、文書の中で書きぶりが揃っていない点はほかにもあります。利用の記録について、ある箇所は「すべての利用を記録する」と書き、別の箇所は、記録するのは作業の場所の外のファイルを読んだときと命令を実行したときだと説明しています。記録は端末の中に追記の形で残り、約10メガバイトで切り替わり、使う人が消すこともでき、書き出す機能は備わっていない、とされています。会社の監査の記録として使える形かどうかは、別に見極めが要ります。

比べる表:社内のAI機能や開発用エージェントとの違い

OpenLoomi を検討するときは、会社がすでに使っている道具と並べると位置づけが分かりやすくなります。下の表は、一次情報と一般的な製品の作りをもとにした整理で、個別の製品の細かな仕様を比べたものではありません。

観点OpenLoomi会社が契約する業務ツールのAI機能開発用のAIエージェント
読む範囲つないだメール・チャット・予定・文書をまたいで読むその業務ツールの中が中心手元のコードと作業の場所が中心
管理する人使う人が自分の端末で決める会社の管理者が一括で決める使う人とチームで決めることが多い
データの置き場所原本は端末。AIの処理は設定した提供元へ契約した提供元の環境端末と、選んだAIの提供元
会社の管理画面確認した範囲では見当たらないあることが多い製品による
接続の許可アプリパスワードや個人のアカウントの連携を含む会社の認証の基盤に沿う使う人の資格情報に頼ることが多い

表から見えるのは、OpenLoomi が会社の管理の外で、個人の判断で広い範囲の情報を集められる道具だという点です。会社が契約する業務ツールのAI機能は、管理者が範囲を決め、記録を一か所で見られるのが普通です。OpenLoomi は使う人の端末の中で完結する作りのため、会社の目から見えにくくなりやすい、と考えておくのが妥当です。

安全性の評価:注意付きとした根拠

このラインでは、OSSを手元に取り込んだり動かしたりせず、公開されている情報だけで安全性を判定しています。OpenLoomi の判定は「注意付き」です。根拠は次のとおりです。

まず、問題の報告は見つかっていません。2026年10月26日の時点で、リポジトリに公開されたセキュリティ勧告はありませんでした。ライセンスは Apache-2.0 で、OSI承認のものです。取り込むと自動で動く処理(入れたときに勝手に走る仕組み)の有無を外から調べた範囲でも、それらしい設定は見当たりませんでした。スターの増え方は1日あたり約5で、不自然に急な伸びではありません。脆弱性の報告の窓口を定めた方針の文書もあり、公の課題には書かず、非公開の報告の仕組みかメールで知らせるよう求め、48時間以内に受け付けを返すとしています。

一方で、注意を付けた理由が二つあります。一つは、公開元の組織のアカウントが2025年10月に作られた新しいもので、公開しているリポジトリは6つ、フォロワーは15、会社名や所在地の記載がなく、運営の実績を外から確かめる材料が限られることです。連絡先には Alloomi という別の名前の領域が使われていますが、両者の関係は確認できませんでした。もう一つは、Gmail や Slack、個人のチャットなど業務の情報へ広くつながる道具であることです。なお、問題が見つからなかったことは安全の保証ではありません。導入するなら、自社でも確かめてください。

注意点の詳細:運営体制・配布物・第三者の仲介

運営体制について、READMEや文書から分かるのは、問い合わせ先の領域と、関連する別のOSS(記憶や接続の部分を部品として切り出したもの)があることくらいです。どの国の、どんな組織が運営しているのかは、確認した一次情報からは分かりません。安全と信頼の第三者の認証についても、文書は「取得の手続き中」としており、まだ得ていない段階です。

配布物の確かめ方も見ておきたい点です。READMEは、各環境向けに組み立て済みのアプリを配布しています。リリースの一覧を確認した範囲では、配布物の改ざんを確かめる値の一覧や、提供元の署名についての説明は見当たりませんでした。署名がないと決まったわけではありませんが、会社の端末に入れるなら、配布物の出どころと署名を自社で確かめる必要があります。

さらに、予定表や文書、顧客管理などの接続は、Composio という外部の仲介サービスを通る OAuth で行われる、と文書にあります。認証の画面は使う人の端末のブラウザで開くとされていますが、許可の情報や取り込むデータが仲介サービスをどう通るのかは、確認した文書には書かれていませんでした。OpenLoomi の外に、もう一社の取引先が増える可能性として、調達の確認に入れておくべき点です。

悪用されうるリスク

OpenLoomi 自体は攻撃の道具ではありませんが、会社の情報がまとまる場所である以上、狙われる理由があります。ここに挙げるのは一般的な想定で、OpenLoomi での具体的な事例に基づくものではありません。現時点で悪用の報告は確認していません。

一つ目は、届いたメールやメッセージに紛れ込ませた指示です。AIが外から届いた文章を読み、要約や返信の下書きを作る仕組みは、文章の中の指示にAIが従ってしまう攻撃(プロンプトインジェクション)の対象になりえます。OpenLoomi は返信を送れる接続を持ち、定期タスクのように承認の記載がない自動実行もあるため、外から届いた文章が、社内の情報を外へ送る動作の引き金になりうる点は意識しておく必要があります。読み込まれた文章が長期の記憶に残り、後の判断をゆがめる可能性もあります。

二つ目は、集まった資格情報と記録です。アプリパスワード、個人のチャットの連携、AIの提供元の鍵、そして何か月分もの会話の記憶が一台の端末に集まります。端末が乗っ取られたり、盗まれたりしたときの影響は、ふつうのメールソフトより大きくなります。三つ目は、会社の目の届かない利用(シャドーAI)です。社員が私物の端末や個人のアカウントで入れると、会社の会話が、会社の把握しない場所に複製されることになります。

導入を検討するときに確かめること

OpenLoomi のような道具を検討するときは、機能の多さより先に、接続の範囲・データの行き先・自動の範囲の三点を確かめます。次の順で進めると、後からの食い違いを防げます。

STEP1
つなぐ道具と、その許可の形を一覧にする

どの業務ツールをつなぐのかを決め、それぞれが OAuth なのか、アプリパスワードなのか、個人のアカウントの連携なのかを書き出します。個人のチャットの全件を読む接続は、業務で使う前提から外すのが無難です。

STEP2
AIの処理の送り先を決める

会話の処理をどの提供元に送るのか、学習に使われない契約になっているか、音声の文字起こしや検索用の表現がクラウドへ出るかを整理し、社外に出してよい情報の区分と照らします。

STEP3
自動で動く範囲を決める

定期タスクと判断の札のうち、何を承認なしで動かしてよいかを決めます。外へ送る動作、課題や文書を書き換える動作は、承認を必須にする前提で考えます。

STEP4
本番から切り離した環境で試す

会社の本物のアカウントをつながず、試験用のアカウントで、画面を読むかどうか、端末の権限の要求、外への通信の行き先を確かめます。

STEP5
やめ方と消し方を決めてから広げる

接続を切った後に残るデータをどう消すか、退職や端末の返却のときに誰が確かめるかを決め、そのうえで対象の人を広げます。

企業が取るべき対策

一つ目は、社内のAI利用の規程に「業務ツールをまとめて読むAIの道具」の扱いを入れることです。会社のメールやチャットへの接続を個人の判断で許すのか、申請と承認を要るものにするのかを決めます。アプリパスワードの発行を会社の認証の設定で止められるなら、止めておくのが基本です。

二つ目は、検知と棚卸しです。端末の管理の仕組みで、こうした常駐型のAIアプリの導入を把握できるようにし、メールの管理画面でアプリパスワードによる接続や、見慣れない仲介サービスへの OAuth の許可を定期的に見直します。許可を出した記録を、設定ではなく実際の接続の一覧で確かめる習慣が大切です。

三つ目は運用です。使わせる場合も、つなぐのは試験的に選んだ道具だけにし、外へ送る動作は人の承認を必須にします。四つ目は調達の確認で、運営の実態、配布物の署名、仲介サービスの扱い、AIの処理の送り先、データを消す手段を確かめます。公開元は2025年に作られたばかりの組織で、提供が止まったときに、記憶を消す手段と移す手段を持っておくことも、新しい提供元の道具を使うときの基本です。

AIに任せる範囲と、人が決める範囲

OpenLoomi の考え方は、AIに「何に注意すべきか」を拾わせ、判断は人が札の上で行う、というものです。この分担を生かすには、AIに判断させない部分を先にはっきりさせる必要があります。次のような使い方は避けてください。

  • 届いたメールの要約だけを読み、元のメールを確かめずに返信の下書きを承認する
  • 外へ送る動作を含む定期タスクを、承認なしで動かし続ける
  • 何を重要とみなすかの基準を、AIの記憶に任せきりにして見直さない
  • 個人のチャットの全件と会社のメールを同じ記憶にまとめる
  • 「端末に保存されるから」という理由だけで、社外秘の情報の接続を許す

人が決めるべきなのは、つなぐ道具、AIの処理の送り先、承認なしで動かしてよい動作、記憶を消す時期の四つです。AIに任せてよいのは、合図を拾い、なぜそれが大事なのかの根拠を添えて札にするところまでです。札には元のメールや会話への参照を付けさせ、人がその根拠を読んで判断します。提供元が、外に向けた動作は承認を待つ設計にしているのも、この分担を前提にしたものと読めます。

よくある質問:手元に保存するOSSなら、会社の情報を扱わせてよいのか

答えは「保存場所だけでは決められない」です。OpenLoomi の原本は端末に置かれますが、会話の処理は設定したAIの提供元へ送られ、音声の文字起こしは現時点でクラウドを使います。仲介サービス経由の接続もあります。そのうえ、接続を切っても取り込んだデータは残り、定期タスクは承認の記載がないまま動きます。

OSSであることは、中身を誰でも確かめられるという利点です。ただし、確かめられることと、確かめられたことは違います。「OSSで手元保存だから安全」ではなく、何を読み、どこへ送り、何を自動で行うかを人が決め、試験の環境で確かめ続けることが前提です。

  • OpenLoomi の機能・接続先・保存の扱い・自動実行・AIの組み合わせは、GitHub のリポジトリ(README・リリースの一覧・セキュリティの欄)と提供元の文書を2026年10月26日に確かめた範囲に基づきます。版の更新で変わる可能性があります
  • 画面を読むかどうか、定期タスクに承認があるか、仲介サービスでのデータの通り方、配布物の署名、運営組織の実態は、確認した一次情報の範囲では確かめられませんでした
  • この記事はOSSを取り込んだり動かしたりせずに書いています。導入や設定の手順は扱いません

まとめ

OpenLoomi は、メール・チャット・予定・文書などの業務ツールをつなぎ、記憶を育てながら、対応すべきことを判断の札として知らせるデスクトップのOSSです。ライセンスは Apache-2.0 で、原本は端末に置いて暗号化するとされ、外に向けた動作は承認を待つ設計が説明されています。散らばった仕事の合図を拾うという発想は、多くの担当者の悩みに応えるものです。

一方で、AIの処理は社外の提供元へ送られうること、個人のチャットの全件やアプリパスワードでのメール接続など権限が広いこと、定期タスクの承認の扱いや画面を読むかどうかが一次情報で揃っていないこと、運営組織の実績が浅いことには注意が要ります。つなぐ範囲と送り先、自動で動かす範囲を人が決め、試験の環境と接続の記録で確かめることが、OpenLoomi との現実的な付き合い方です。

出典(一次情報)
  • OpenLoomi(GitHubのリポジトリ・README):https://github.com/melandlabs/openloomi
  • リリースの一覧:https://github.com/melandlabs/openloomi/releases
  • セキュリティの欄(2026年10月26日時点で公開済みの勧告なし):https://github.com/melandlabs/openloomi/security
  • 公開元の組織のアカウント:https://github.com/melandlabs
  • 提供元の文書(OpenLoomi の概要):https://openloomi.ai/docs/what-is-openloomi
  • 提供元の文書(案内役):https://openloomi.ai/docs/attention-agent
  • 提供元の文書(接続先):https://openloomi.ai/docs/connectors
  • 提供元の文書(プライバシーと安全):https://openloomi.ai/docs/privacy-security
  • 提供元の文書(定期タスク):https://openloomi.ai/docs/automation
  • 提供元の文書(AIの実行の選択):https://openloomi.ai/docs/reference/agent-runtimes
  • 提供元の文書(拡張):https://openloomi.ai/docs/plugins
  • OSIの承認ライセンスの一覧:https://opensource.org/licenses

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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