検索1位でも問い合わせが来ない原因|順位の先を設計する

検索1位でも問い合わせが来ない原因|順位の先を設計する

「狙った語で1位を取ったのに、問い合わせの件数は先月と変わらない」「表示もクリックも伸びているのに、その先だけが動かない」——上位表示を達成した後に持ち込まれる相談です。順位は、成果に直結する指標ではありません。順位が整えるのは流入の条件までで、そこから先は着地したページの設計が決めます。この記事では、詰まりの位置を3つの区間に分けて切り分ける手順を整理します。


カメ先生カメ先生

検索の順位はね、上げれば問い合わせが増えるものだと思われがちだが、順位が保証するのは人が来るところまでなんだ。


カメ子カメ子

来ているのに動かないのは、記事の中身の問題でしょうか。


カメ先生カメ先生

その前に確かめることがある。その語で調べている人が、発注を決める段階にいるかどうかだ。調べ始めたばかりの人に1位で会っても、その場では問い合わせという行動にならない。


カメ子カメ子

会っている相手の段階を先に疑うのですね。切り分けの手順から見ていきます。


この記事のポイント
  • 上位を取った語が情報収集の段階なら、順位が上がっても問い合わせの件数は動かない
  • 検索結果、記事の中、フォームの3区間に分けて、どこで止まっているかを数字で特定する
  • 順位だけの報告をやめ、クリック率、離脱位置、フォーム到達率、商談件数の4つを並べる

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目次

順位は上がった、件数は動かない

月次のレポートで順位のグラフだけが右肩上がりになり、問い合わせの件数は横ばい。この状態で最初に起きるのは、記事の中身を疑う議論です。ただし中身の議論から入ると、直す箇所が特定できません。

先に決めるのは切り分けの順序です。検索結果に表示されているか、クリックされているか、読まれているか、フォームに到達しているか、送信されているか。この5か所のどこで止まっているかで、打つ手はまったく違うものになります。

順位が1位という事実は、1番目の関門を通過したことだけを示します。残りの4か所については何も語りません。順位はゴールではなく、成果への転換を測り始められる状態になったという合図です

成約率の水準も踏まえておく必要があります。BtoBサイトの平均は1%前後と説明される解説があり、これを前提にすると月100人の訪問で1件です。訪問が月30人から100人に増えても、件数の変化は0件から1件にしか見えません

つまり件数が動かない理由は、施策の失敗だけとは限りません。母数が足りないのか、転換の設計が弱いのか、段階の違う相手を集めているのか。この3つを分けるところから始めます。

件数を月単位で見ていることも、判断を曇らせる要因になります。BtoBでは1件の問い合わせが数か月の検討を経て発生するため、公開した月の件数は施策の結果をほとんど反映しません。四半期の合計と、その中で商談に進んだ内訳まで並べて初めて、変化があったかどうかを読めるようになります。

3つの区間に分けて詰まりを探す

詰まりの場所は、3つの区間に分けると特定しやすくなります。検索結果からクリックまで、クリックから読了まで、読了から行動まで。区間ごとに見る数字も、直す担当も変わります。

1つ目の区間はSearch Consoleで確認します。表示回数、クリック数、クリック率の3つです。1位なのにクリック率が極端に低い場合、タイトルと説明文が検索意図に答えていない可能性があります。順位を触らずに件数を増やせる領域です。

2つ目の区間はアクセス解析の滞在時間とスクロール到達率で見ます。ページの3割の位置で大半が離れているなら、冒頭で期待とのずれが起きています。冒頭の数行を書き換えるだけで数字が動くことがあります。

3つ目の区間は、フォームの表示回数と送信回数です。フォームまで来た人のうち何割が送信したかは、記事の質とは別の問題として扱います。ここが低ければ、直す対象は記事ではなくフォームです。

3つに分ける利点は、社内の議論が具体化することです。記事が悪いという曖昧な話が、1位の語のクリック率が2%しかないという数字の話に変わります。数字にできれば、誰が何をいつまでに直すかまで決まります

区間ごとに手を動かす担当が違う点も押さえてください。1つ目と2つ目は記事の書き手や編集の領域ですが、3つ目はサイトの設計やフォームを管理する側の領域になります。詰まりの場所を特定せずに改善を依頼すると、担当外の相手に作業を頼むことになり、往復のやりとりだけで数週間が過ぎます。

上位を取った語が調べ始めの段階だった

最も多い原因がここにあります。上位化した語が購買の手前にある情報収集の語だった場合、順位と件数は連動しません。記事の出来とは無関係に起こる現象です。

ある解説では、検索ボリュームの大きい語ほど情報探索型の比率が高くなると指摘されています。例として、月3,000件の検索がある語について、その8割が学習を目的とした検索で、購買の意図を持つのは2割未満だという整理が示されています

BtoBではこの差がさらに開きます。とは、やり方、一覧、無料といった語で調べている担当者は、社内向けの説明資料を作っている段階であることが多い。この段階の相手に1位で会っても、問い合わせという行動は発生しません

一方で料金、導入、比較、事例、代行を含む語は、検討の後半にいる相手に届きます。同じ1位でも、語の検討段階が違えば件数への効き方はまったく別のものになります

確認の手順は単純です。Search Consoleで流入している検索語を書き出し、情報収集、比較、購買の3段階に色分けしてください。上位の語がすべて情報収集側に寄っているなら、記事を直す前に狙う語を足す判断になります

段階の判定に迷う語もあります。おすすめ、選び方、失敗といった語は、情報収集と比較の境目に位置しています。境目の語は、上位に並んでいる検索結果の中身で判定するのが確実です。比較記事が並ぶなら比較の段階、解説記事だけが並ぶなら情報収集の段階だと読めます。

検索意図と着地ページのずれ

語の段階が合っていても、着地したページが期待に答えていない場合があります。語と記事の対応がずれている状態で、これは記事単位ではなくサイトの構成の問題です。

よくあるのは、比較を調べている相手に自社サービスの紹介ページが表示される形です。相手は選択肢を並べて絞りたい状態なのに、1社の説明を読まされる構造になります。答えが得られないまま検索結果に戻ります。

逆向きのずれもあります。導入を決めかけている相手に、基礎の解説記事が出る形です。すでに知っている内容が続くため、読む価値がないと判断されて数秒で離れます。滞在時間だけを見ていると気づけません。

ずれの検出には、流入語と着地ページの組み合わせを並べます。1つの記事に段階の違う語から流入が集まっている場合、どちらかの期待には応えられていません

対処は2択です。記事の側を語に合わせて書き換えるか、語に合う別のページを作って流入を振り分けるか。1つの記事で全段階に応えようとすると、どの段階の相手にも刺さらない記事になります。段階ごとに分けるほうが確実です。

ずれを直すときに既存記事を消すのは避けてください。情報収集段階の記事は、その段階の相手を受け止める役割を果たしています。足りないページを新しく作り、既存の記事から内部リンクでつないでおけば、どちらの段階の相手も取りこぼさずに済みます。消す判断は、流入がゼロで内部リンクの起点にもなっていない記事に限定されます。

クリックされた後、読まれずに離れている

3つの区間のうち2つ目で止まっているケースを掘ります。開かれてはいるが読まれていない状態で、順位もクリック率も良好なのに件数が動かない典型です。

冒頭で起きる離脱には型があります。求めていた情報が前半にない、前提の説明が長い、結論が終盤にしか置かれていない。検索から来た読み手は、答えがあるかどうかを最初の数行で判定します

見出しの並びも影響します。目次を開いて自分の疑問に対応する見出しが見つからなければ、本文に入る前に戻ります。見出しには検索語の言い換えを含めておくと、探している人が自分の疑問を見つけられます。

数字で確認する方法はスクロール到達率です。到達率を4分割で見ると、どの位置で読み手が抜けたかが分かります。前半で抜けているなら冒頭、後半なら情報量と構成の問題です。

なお読了率が低いこと自体は、必ずしも悪い状態ではありません。答えが冒頭にあって満足して戻る場合もあります。読了率と、その記事から起きた次の行動の数を必ず並べて見てください。行動が起きていれば冒頭で足りています。

表示の速さも2つ目の区間に含まれます。画像の多い記事や、外部の埋め込みが多いページでは、本文が現れる前に戻られることがあります。この離脱は文章への評価として記録されるため、原因を構成や表現に求めてしまいがちです。計測ツールの速度の項目を先に確認し、数秒単位の遅れがないかを潰しておいてください。

フォームまでの導線が途切れている

記事は読まれているのに問い合わせが来ない場合、導線が原因である可能性が高くなります。ここは記事の書き手ではなくサイトの設計側の担当領域です。

記事の末尾にだけ導線がある構成は、途中で読み終えた人を取りこぼします。相手が納得した瞬間は、記事の末尾とは限りません。読み進める途中に、話の流れを切らない形で置いておく必要があります。

導線の文言も効きます。お問い合わせという言葉だけが並ぶと、営業を受ける覚悟を求められているように見えます。クリックした後に何が起きるかを書いた文言に変えるだけで、押される数が変わります

実務の解説では、入力は無料、情報は厳重に管理しますといった注記を目立つ位置に置くだけで、入力への抵抗感を減らす効果があると説明されています。相手が不安に思う点を先に消しておくことが、導線の設計の中心になります

数字で追うなら、フォームの表示回数を計測してください。記事の閲覧数に対してフォームの表示が極端に少なければ、原因はフォームではなく導線です。入力項目を削る作業に入る前に、ここを確認します。

導線を置く位置は、記事の中で相手の疑問が解けた地点から探します。判断の基準を示した直後や、比較の表を見せた直後が自然な場所です。説明の途中に差し込むと読む流れを切り、かえって離脱を招きます。位置を決めたら、そこでのクリック数を測って比べてください。

問い合わせ以外の受け皿がない

導線が整っていても、受け皿が1種類しかないと段階の合わない相手を落とします。BtoBでは検討期間が長いため、この損失が積み上がります。

検討の中盤にいる担当者は、まだ商談を受ける準備ができていません。この段階で用意されている選択肢が問い合わせだけだと、行動を起こさずに離れます。次に会う手段が何も残りません。

実務の解説では、資料請求やホワイトペーパーのダウンロードなど複数の接点を用意することが有効だと説明されています。段階に応じた受け皿を並べる考え方で、いきなり商談を求めない設計です。

BtoBでは比較検討に社内の複数人が関わります。最初に読む担当者が欲しいのは、上司に見せられる形の資料であることが多い。この需要に応えると接点の数が変わります。

受け皿を増やすときは、その後の対応も同時に決めてください。資料を渡した後に誰がいつ連絡するかを決めていないと、獲得した接点が放置されます。件数だけ増えて商談が増えないという結果になります。

連絡の温度も受け皿ごとに変える必要があります。資料をダウンロードした相手にいきなり訪問を打診すると、次の接点そのものが失われます。同じ領域の事例の案内や、短時間で終わる説明会への誘導から始めるほうが、検討の段階を1つ進める確率が上がります。

指名検索と非指名検索を分けて見る

順位と成果の関係を見るとき、社名やサービス名での検索を混ぜると数字が読めなくなります。分けるだけで見え方が変わる領域です。

指名検索から来る相手は、すでに自社を知っています。この流入は成約率が高いため、混ぜたまま集計すると全体の平均を押し上げます。記事の成果が実際より良く見える状態になります。

分けて見ると別の事実が出ます。記事からの流入は増えているが、成約はほぼ指名検索から起きていたという形です。この場合、記事の役割は最初の接触で、成約は別の経路で起きています

役割を分けて認めたほうが、施策の判断は正確になります。記事に商談の直接獲得を求めるのか、認知の入口を求めるのかを先に決める必要があります。

Search Consoleでは、社名を含む語を除いた集計ができます。非指名の流入だけでクリック率と成果を並べると、記事そのものの実力が見えます。この数字を月次で残しておくと、後の判断が速くなります。

指名検索そのものが増えているかも、同じ画面で確認してください。記事を読んだ結果として社名で検索する人が増えていれば、記事は認知の入口として働いています。非指名の成果が横ばいのままでも、指名検索の増加は次の四半期に商談として現れることがあります。両方の推移を1枚に並べておくと、施策の効き方が時間差で見えてきます。

順位の次に見る4つの指標

順位の代わりに何を追うかを決めます。数を絞らないと運用が続かないため、4つに限定します。

1つ目はクリック率です。1位でクリック率が低い場合、タイトルと説明文が検索意図に答えていません。順位を変えずに件数を増やせる、最も安い改善箇所になります

2つ目はスクロール到達率、3つ目はフォーム到達率です。前者は読み手がどこまで進んだか、後者は記事から導線を経てフォームが表示された割合を示します。この2つを並べれば、記事の内側のどこで詰まっているかが特定できます。

4つ目は商談の件数です。問い合わせの件数ではなく、商談に至った件数を見ます。問い合わせが増えても商談が増えていないなら、集めている相手の段階が合っていません

4つを月次の1枚に並べてください。順位のグラフを1枚目に置くのをやめ、この4つを先に置く。報告の順序を変えるだけで、社内の議論が順位の話から成果の話に移ります

4つの指標には、更新の周期も決めておいてください。クリック率と離脱の位置は週次でも動きますが、商談の件数は月次でなければ意味を持ちません。周期の違うものを同じ1枚に並べると、短期の揺れを成果の変化として読み違えます。列の見出しに集計の期間を書いておくだけで、この誤読は防げます。

順位表から成果表に置き換える

見る数字の置き換えを表で整理します。左が順位を中心にした従来の見方、右が成果を中心にした見方です。

見る場所順位中心の見方成果中心の見方
検索結果何位に入ったか1位でクリック率が何%か
流入セッション数が増えたか非指名の流入が増えたか
記事の中滞在時間が長いかどの位置で離脱しているか
受け皿問い合わせの件数フォーム到達率と送信率
語の選び方検索回数が多い語か検討段階が後ろの語か
最終評価上位表示した記事の本数商談に至った件数と単価

実務で効くのは3行目です。滞在時間は長ければ良い数字ではなく、探している情報が見つからずに読み続けている状態でも伸びます。離脱の位置を見るほうが、直す箇所がはっきりします。

5行目は語の選定に直結します。検索回数の多さで語を選ぶと、情報収集段階の相手ばかりが集まります。検討段階を基準にすると、集まる相手の性質が変わります。

6行目を置いた理由は、報告の目的に関わります。上位表示した記事の本数は作業量の報告であり、事業への貢献の報告ではありません。件数と単価に置き換えると、投資の判断ができる資料になります。

この表は社内共有の資料としても使えます。順位を追う担当と成果を求める上席の間で、見ている数字が違うことが議論のずれを生みます。左右を並べて示すと、どちらの数字も否定せずに視点を移せます。

着地ページを直す手順

詰まりの場所が特定できたら、直す順序を決めます。費用と時間の安い改善から進めるのが原則です。

STEP1
流入語を段階別に並べる

Search Consoleで流入語を書き出し、情報収集、比較、購買の3段階に分類します。

STEP2
1位の語のクリック率を確認する

上位でクリック率が低い語を抽出します。タイトルと説明文の書き換え候補になります。

STEP3
離脱位置を測る

スクロール到達率を4分割で確認し、前半で抜けているか後半かを判定します。

STEP4
導線とフォーム到達率を見る

閲覧数に対してフォームが何回表示されたかを確認し、導線の不足を切り分けます。

STEP5
受け皿を段階別に足す

問い合わせに加えて資料や事例の請求を用意し、検討中盤の相手を受けます。

順序には意味があります。タイトルと説明文の書き換えは、順位を落とさずに件数を増やせる作業で、費用も時間もほとんどかかりません。ここを飛ばしてページ全体を作り直すのは効率が悪い選択です。

3番目でつまずくのは計測の設定です。到達率の計測が入っていないサイトでは、まず計測を実装する作業が先になります。測れないものは直せないため、計測の実装そのものが最初の施策になる場合があります

5番目を最後に置いたのは、受け皿を増やすと運用の負荷が上がるためです。対応する担当と手順を決めてから増やさないと、獲得した接点が放置されます。順序を守れば、増やした分が商談に変わります。

1周したら、変更した内容と日付を記録に残してください。順位は外部の要因でも動くため、記録がないと自分の変更による効果を後から切り離せません。変更は1回に1か所とし、2週間から4週間の間隔を空けて次の手に進む。この間隔を守るだけで、何が効いたのかを説明できる状態が保てます。

狙う語を商談から逆算して選び直す

記事の内側を直しても件数が動かない場合、集めている相手そのものを変える判断になります。ここからは記事の改善ではなく、対象の設計の話です。

逆算の起点は、過去に受注した案件です。その担当者が最初に何を調べていたかを営業に聞き取ります。商談のヒアリング記録に、検索した語がそのまま残っていることがあります

出てくる語は、検索回数が小さいことが多い。しかし検討段階が後ろにあるため、1件あたりの価値が高くなります。月に数回しか検索されない語で1位を取るほうが、回数の大きい語で3位を取るより商談が増えることがあります

語の作り方には型があります。業種と課題と手段を組み合わせる形です。解説では、業界名と具体的な課題と解決手段を並べた3語以上の語が、少ない検索回数でも高い成約率を示すと整理されています

選び直しは既存記事の否定ではありません。情報収集段階の記事は、認知の入口として機能しています。足りていないのは、検討後半の相手を受けるページです。既存の資産に足す形で進めてください。

社内報告での説明の仕方

順位は上がったが件数は変わらないという状況は、社内で最も説明しにくい局面です。説明の型を先に用意しておくと、報告の場が防戦にならずに済みます。

避けたいのは、時間が必要ですという説明だけで終えることです。根拠のない待ちの要請は、次の四半期に予算を削られる理由になります。何が動いて何が動いていないかを分けて示す必要があります。

示す順序は、通過している関門と止まっている関門です。表示は増えた、クリック率は改善した、フォーム到達は横ばい。止まっている場所を1つに特定して示すと、報告が言い訳ではなく計画に見えます

集めている相手の段階についても説明してください。上位を取った語が情報収集段階だったことは、失敗ではなく現状の説明です。次に狙う語と、そこから期待できる件数を添えます。

期間の目安も同時に置きます。検討期間の長いBtoBでは、記事の公開から商談に至るまでに数か月かかります。この前提を最初の報告で共有していないと、3か月目の報告で成果を疑われます。先に置いておくのが安全です。

やりがちな失敗と注意点

順位と成果の乖離への対応で、実務によく見られる失敗を挙げます。いずれも切り分けの順序を飛ばしたことが原因です。

  • 順位が上がらないと思い込んで記事を書き足す:すでに1位なら、増やすべきは文字数ではなく検討段階の後ろにある語です
  • 滞在時間が長いことを良い数字として報告する:答えが見つからずに読み続けている状態でも数字は伸びます
  • 指名検索を混ぜたまま成果を集計する:記事の実力が実際より良く見え、改善の必要が隠れます
  • フォームの項目数から手を付ける:フォームまで到達していない場合、削っても件数は変わりません

2つ目は報告の信頼に関わります。数字の意味を確認せずに良い報告として出すと、後で覆ったときに他の数字も疑われます。指標の定義は最初に社内で合わせてください。

4つ目は順序の問題です。フォームの改善は、フォームに人が来ている場合にだけ効きます。到達率を測る前に着手すると、労力の割に何も変わりません。

3つ目についても補足します。指名検索を分けずに集計すると、記事の成果が実際より良く見えるだけでなく、広告や展示会など他の施策で生まれた指名検索まで記事の数字に混ざります。流入元を分けて記録することは、施策ごとに評価する仕組みの前提になります。

  • 流入語の段階別の分類は、四半期ごとに更新する。検索する語は市場の状況で変わる
  • 計測の設定を変更した日付を記録する。数字の断絶が施策の効果と誤認されるのを防ぐ

よくある質問

1位なのにクリック率が低いのは何が原因ですか

タイトルと説明文が検索意図に答えていない場合、検索結果の上部に強調スニペットや広告が並んでいる場合、そして語の性質としてクリックが起きにくい場合があります。まずタイトルの書き換えを試し、変化がなければ検索結果の画面を実際に自分で検索して確認してください。

記事を直すのと新しい語を狙うのは、どちらが先ですか

すでに1位で、クリック率も離脱位置も問題がない場合は、新しい語を狙うほうが先です。逆にクリック率が低い、あるいは前半で離脱が集中している場合は、既存記事の修正のほうが費用対効果が高くなります。3区間の測定結果で決めてください。

問い合わせの件数はどのくらいの期間で判断すべきですか

BtoBでは検討期間が長いため、1か月では判断できません。公開から3か月を1区切りとし、件数が少ない商材では半年分をまとめて見る前提が必要です。ただしクリック率と離脱位置は数週間で判断できるため、短い周期で回すのはこの2つになります。

順位を報告しなくてよいということですか

報告から外す必要はありません。順位は流入の条件が整っているかを示す指標として有効です。問題は順位だけを成果として扱うことにあります。順位は前提条件として置き、成果はクリック率、フォーム到達率、商談件数で示す構成にしてください。

フォーム到達率はどのくらいが目安ですか

商材と記事の種類で大きく変わるため、一般的な目安を当てにするより自社の記事間で比較するほうが実用的です。同じサイト内で最も高い記事と低い記事を並べ、その差の理由を探すほうが具体的な改善につながります。

計測ツールを入れる余裕がない場合はどうすればよいですか

Search Consoleとアクセス解析の標準機能だけでも、クリック率、流入語、ページ単位の閲覧数までは分かります。到達率の計測がない場合は、記事の途中に置いた内部リンクのクリック数を代わりの手がかりにする方法もあります。無料で取れる範囲を使い切ってから、追加のツールを検討してください。

まとめ

検索1位で問い合わせが来ない状態は、施策の失敗ではなく測る場所が足りていない状態です。検索結果からクリックまで、クリックから読了まで、読了から行動までの3区間に分け、どこで止まっているかを特定してください。順位は1つ目の関門を通過した証明にすぎず、残りの区間については何も語りません。BtoBの成約率が1%前後と説明される水準では、母数の増加が件数の変化として見えにくい点も前提に置く必要があります。

原因として最も多いのは、上位化した語が情報収集の段階だったというものです。検索回数の大きい語ほど情報探索型の比率が高くなり、月3,000件の語の8割が学習目的で購買意図は2割未満という整理も示されています。料金、導入、比較、事例を含む語で検討後半の相手を受ける記事が足りているかを確認し、受注実績から逆算して語を選び直してください。受け皿も問い合わせだけでなく、資料や事例の請求を段階別に用意します。

報告の形も変えてください。順位のグラフを1枚目から外し、クリック率、離脱位置、フォーム到達率、商談件数の4つを並べる。指名検索を分けて集計すれば、記事そのものの実力が見えます。まずはSearch Consoleで1位の語のクリック率を確認し、スクロール到達率の計測が入っているかを点検するところから始めてください。その2つで、次に直す場所が決まります。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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