ページネーションの設計で順位は変わる|一覧の分け方を決める

「2ページ目以降は中身が同じようなものなので、索引に載せない指定を入れておきました」「一覧は分けずに1ページへまとめたほうが、評価が集まると聞きました」——一覧の分け方をめぐる相談は、この2つの形でよく並んで届きます。どちらも一見すると筋が通っていて、しかも逆の結果を招きます。前者は奥の記事へ向かう道を自分で切る指定で、後者は表示を重くしたうえに使いにくくする判断です。一覧は評価を集める場所ではありません。本当は、一覧は目的地ではなく、奥にある記事や商品まで人と巡回役を運ぶための通路です。この記事では、通路として成立する分け方を、方式の選択・件数の決め方・絞り込みとの組み合わせ・公開前の確認まで順に整理します。
カメ先生一覧の分け方は見た目や使い勝手の問題だと思われがちなんだ。でも実際にそこで決まっているのは、いちばん奥にある記事に誰かが辿り着けるかどうかのほうだね。
カメ子一覧そのものより、その先にある記事に効いてくるということですか。
カメ先生効いてくるのは、むしろその先だね。一覧は通路だから、途中で道が切れていると、奥の記事は書いてあるのに存在しないのと同じ扱いになる。書き手からは見えているので、切れていることに気付きにくい。
カメ子分け方を決めるときは、いちばん奥まで道がつながっているかを先に見る必要があるのですね。
- 一覧の分け方は3通り。ページで区切る/読み進めると継ぎ足す/もっと見るを押させる。継ぎ足し方式は、押さずスクロールもしない相手からは後半が存在しないのと同じになる
- 1ページの件数は好みで決めない。在庫の総数と、最も奥のページまで届くリンクの回数から逆算する。件数を増やすと深さは浅くなるが、表示は重くなる
- 生成AIに任せるのは、深さの試算と抜粋文の重複の洗い出しまで。どこから直すかは流入と在庫の実数を見て人が決める
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一覧の分け方が、奥の記事が見つかるかどうかを決めている
記事を600本抱えたメディアで、一覧を1ページ10件で分けると60ページになります。このとき60ページ目に並んでいる記事は、書き手にとっては管理画面から一発で開ける記事ですが、外から来た人にとっては59回リンクをたどらないと辿り着けない場所にあります。巡回役にとっても同じで、そこまで辿るだけの優先度が割り当てられるとは限りません。
この状態は、記事の質とはまったく無関係に起きます。よく書けた記事でも、一覧の奥に沈んだまま数か月が過ぎると、検索結果に出てこないだけでなく、内部から張られるリンクも増えません。公開したのに成果が出ない記事の一定数は、内容ではなく置かれた場所の問題です。
だから一覧の設計は、見た目の整え方ではなく、通路の設計として扱います。決めるのは3つ。どの方式で分けるか、1ページに何件載せるか、絞り込みや並べ替えとどう組み合わせるか。この3つが決まると、奥の記事までの距離が決まります。ここから順に見ていきます。
一覧の分け方は3通りある
検索大手が公式に挙げている分け方は3つです。1つ目はページで区切る方式で、番号や「次へ」のリンクでページ間を移動します。2つ目はもっと見るを押させる方式で、最初の一定件数を出し、ボタンを押すと次の束が追加されます。3つ目は読み進めると継ぎ足す方式で、末尾まで来ると自動で次が読み込まれます。
この3つは、利用者から見た手触りの違いとして語られがちですが、設計上の本当の違いは別のところにあります。ページで区切る方式では、後半の内容がそれぞれ独立したURLに載ります。もっと見る方式と継ぎ足し方式では、既定の実装だと後半の内容が1つのURLの中で増えていくだけで、外から名指しできる住所を持ちません。
住所を持つかどうかが、通路が続いているかどうかを決めます。名指しできない場所は、リンクを張ることも、共有することも、直接開くこともできません。方式の選択は見た目の好みではなく、後半の内容に住所を与えるかどうかの選択です。この観点で3つを並べ直したのが次の表です。
| 分け方 | 後半の内容の住所 | 巡回役から見える範囲 | 向いている場面 | 採るときの条件 |
|---|---|---|---|---|
| ページで区切る | 各ページに固有のURLが付く | たどれば全ページ見える | 目的を持って探す一覧、記事や商品の一覧 | 次へと1ページ目へのリンクをアンカー要素で置く |
| もっと見るを押させる | 既定では付かない | 押さないので初期表示のみ | 上位数十件で用が足りる一覧 | 押した状態にもURLを割り当てるか、ページ列を併設する |
| 読み進めると継ぎ足す | 既定では付かない | スクロールしないので初期表示のみ | 同質の内容を流し見る画面 | たどれるページ列を必ず並行して用意する |
検索する側から見えるものが、方式によって変わる
継ぎ足し方式でいちばん誤解されるのは、巡回役も人と同じように下までスクロールしてくれる、という前提です。実際には巡回役は追加の読み込みを待ちませんし、ボタンも押しません。取得されるのは最初に返された範囲だけです。つまり押さない相手・スクロールしない相手から見ると、後半は存在しないのと同じになります。
この差は、一覧が長いほど大きくなります。1画面に20件出して残りを継ぎ足す設計なら、外から見えているのは常に最新の20件です。600本のうち580本は、内部リンクの経路を別に用意していない限り、一覧からは辿られません。書き手の画面ではスクロールすれば全部見えるので、切れていることに気付くきっかけがありません。
対処は方式を捨てることではありません。継ぎ足しやもっと見るを残したまま、たどれるページ列を並行して用意します。参照した解説でも、無限スクロールと並行してページ列を用意すること、スクリプトが動かない条件でもたどれるリンクが出る形にしておくことが挙げられていました。見せ方は継ぎ足しのまま、道だけは番号付きで残す、という二重化が現実解です。
継ぎ足し方式が向く場面と、向かない場面
方式そのものに優劣があるわけではありません。利用者の行動を調べた研究では、継ぎ足し方式が向くのは、同質の内容を次々に流し見る画面だとされています。1件ずつを比べる必要がなく、次に何が出てくるかを目的にしている画面では、区切りが無いほうが自然に読み進められます。
向かないのは、目的を持って特定のものを探し、複数を比べる場面です。理由は3つ挙げられています。一度見たものに戻りにくいこと、2つを並べて比較しにくいこと、そして特定の位置を共有したり保存したりできないこと。加えて、末尾に到達しないのでページ下部に置いた導線や案内に永久に届かないという副作用もあります。
法人向けのサイトで扱う一覧は、事例の一覧も、資料の一覧も、記事の一覧も、ほとんどが探し物の側に入ります。既定をページで区切る方式に置き、流し見の性質が強い画面だけ継ぎ足しを検討するという順番が扱いやすい形です。もっと見るを押させる方式は、最初の表示を軽くしつつ利用者に進む操作を渡せるので、この2つの中間として選ばれています。
2ページ目以降は重複ではない
一覧の2ページ目以降について、中身が似ているから重複だと判断して手当てを入れる例が後を絶ちません。実際には、2ページ目には1ページ目に無い記事が並んでいます。並び順の枠組みが同じだけで、載っている中身は別物です。重複として扱った時点で、そこから先へ向かう道が閉じます。
公式の解説でも、一連のページ分けの1ページ目を正規ページとして使わないこと、各ページに固有の正規URLを付けることが明記されています。ページ列で同じタイトルと説明を使うのは差し支えないとも書かれています。見出しの文言が同じであることと、ページを統合してよいことは別の話です。以下は、よく入れられて逆効果になる指定です。
- 2ページ目以降に索引へ載せない指定を入れる:載せない指定は、そのページからのリンクの扱いも弱まる。奥の記事へ向かう道が細くなる
- 正規のURLをすべて1ページ目に向ける:2ページ目以降が1ページ目の複製として扱われ、そこにしか載っていない記事への経路が失われる
- 2ページ目以降を巡回可否ファイルで止める:中身を見に来られなくなるので、奥の記事の発見そのものが止まる
- ページ番号をURLの記号の後ろ側に置く:記号の後ろは無視されるため、全ページが同じURLとして扱われる
- 1ページ目にだけページ番号のパラメータを付ける:パラメータなしの一覧と2つの住所ができ、余計な統合の判断が発生する
なお、URLの重複や転送、正規の指定そのものの設計は、それだけで別の論点になります。ここでは通路が切れないことだけを条件として押さえ、先へ進みます。
1ページに何件載せるかは、相反する2つの間で決める
件数の判断が難しいのは、増やしても減らしても片方が悪くなるからです。件数を増やせばページ数が減り、奥の記事までの距離が縮みます。同時に、1ページに載る画像と要素が増えるので表示が重くなります。件数を減らせば1ページは軽くなりますが、ページ数が増えて奥が遠くなります。どちらか一方を最適にする件数は存在しません。
目安として示されている数字はあります。商品の一覧で20件から50件、記事の一覧で10件から20件、サイト内検索の結果で10件から30件、という範囲です。ただしこれは出発点で、在庫の総数によって適した位置は動きます。記事が80本のメディアと600本のメディアでは、同じ20件でもページ数が4ページと30ページになり、意味がまったく違います。
決め方の順番を変えると、判断が楽になります。件数から決めるのではなく、最も奥のページまで何回リンクをたどれば届くか、という上限を先に決める。上限を3回と決めれば、そこから逆算して件数が出ます。次の表は、記事600本の一覧で件数を変えたときの、たどる回数の違いです。
| 1ページの件数 | ページ数 | 「次へ」だけの場合 | 番号を10個並べた場合 |
|---|---|---|---|
| 10件 | 60ページ | 59回 | 6回 |
| 20件 | 30ページ | 29回 | 3回 |
| 50件 | 12ページ | 11回 | 2回 |
| 100件 | 6ページ | 5回 | 1回 |
同じ件数でも、ページ送りに番号をいくつ並べるかで距離が一桁変わります。「次へ」だけの実装は作りが簡単ですが、奥が極端に遠くなります。件数をいじる前に、まず番号リンクの並べ方を見直すほうが効く場面は多いといえます。
件数は在庫の数から逆算して決める
実務の手順に落とすと、5つの工程になります。感覚で20件にするのではなく、数えてから決めます。とくに在庫が増え続けるメディアでは、公開時に決めた件数が半年後には合わなくなるので、見直す時期も一緒に決めておきます。
カテゴリ別・タグ別に分かれている場合は、いちばん件数の多い一覧で数えます。ここが最も奥まで深くなる一覧だからです。
一覧の1ページ目から数えて何回で届かせたいかを決めます。奥の記事にも流入を作りたいなら3回以内、上位だけ見えれば十分な一覧なら5回以内、といった形で先に置きます。
「次へ」だけにするか、番号をいくつ並べるかを決めます。番号を10個並べれば、1回のクリックで10ページ分進めます。最後のページへの直接リンクを付けるかもここで決めます。
総件数と上限とリンクの並べ方から件数が決まります。目安の範囲から外れた値が出たら、上限か並べ方のどちらかを調整します。
決めた件数で1ページを組み、画像の枚数と読み込みにかかる時間を測ります。重すぎる場合は件数を落とし、そのぶん番号リンクを増やして距離を保ちます。
この手順の要点は、件数と番号の並べ方を1つの組として決めるところにあります。件数だけを議論すると、必ず重さと深さのどちらかで詰まります。並べ方という3つ目の変数を入れると、両方を満たす組み合わせが見つかります。
並び順が変わる一覧で起きること
新着順の一覧は、記事が1本増えるたびに全ページの中身が1つずつ後ろへずれます。3ページ目の先頭にあった記事は、翌日には3ページ目の2番目になり、10本増えれば4ページ目に移ります。つまり同じURLを開くたびに、そこに並んでいる記事が入れ替わっている状態です。人にとっては自然でも、巡回する側から見ると、前回と同じ住所に別の内容がある形になります。
これ自体は避けられませんし、避ける必要もありません。問題になるのは、更新の頻度が高く一覧が深いときです。巡回の間隔より速く中身が流れると、奥のページに一度も見られないまま通過する記事が出ます。公開直後の記事が一覧の1ページ目にいる時間が短いメディアほど、この取りこぼしが起きます。
対策は、一覧以外の入口を用意することです。カテゴリやタグで母集団を小さく切った一覧を持つ、更新一覧を別に持つ、関連記事から相互に辿れるようにする。流れの速い一覧を1本だけで運用しないことが、取りこぼしを減らす一番簡単な方法です。並び順を固定するという選択肢もありますが、利用者の期待から外れるので、まず入口を増やすほうを検討してください。
絞り込みと組み合わさると、URLが一気に増える
一覧に絞り込みが付くと、住所の数は掛け合わせで増えます。業種の区分が10、企業規模の区分が5、並べ替えが3通りあると、それだけで150通りの組み合わせができ、そこにページ番号が掛かります。1ページ20件で平均10ページなら、1,500の住所が生まれる計算です。中身の大半は元の一覧と重なっています。
増えた住所そのものが直ちに悪いわけではありません。困るのは、巡回の手が有限であることです。技術文書でも、絞り込みで生まれるURLが過剰に巡回されると、新しいURLの発見が遅れる、と指摘されています。新しく公開した記事が見つかるまでの時間が延びるという形で影響が出るため、原因と結果が結び付きにくいのが厄介なところです。
見分け方は、巡回の記録を住所の形で集計することです。パラメータの付いた住所に巡回がどれだけ割かれているかを見て、記事本体に届いている割合と比べます。割合が偏っていれば、抑える対象を決める段階に入ります。
増えたURLを抑える手の、効き方の違い
抑える方法は複数あり、効き方が違います。2024年12月に公開された技術文書では、負荷を下げるうえで最も効果的なのは巡回可否ファイルでの抑制だとされています。絞り込みの指定をURLの記号の後ろ側で表す方法も挙げられており、これは巡回役が記号以降を無視するため、そもそも別の住所として認識されません。
一方で、正規のURLを指定する方法と、リンクをたどらせない指定は、長期的には効果が薄れる可能性があると書かれています。どちらも「見に来たうえで判断してもらう」性質の指定なので、巡回そのものは発生するためです。巡回を減らしたいのか、索引を整理したいのかで、選ぶ手が変わります。
- 巡回可否ファイルで止めた住所は中身を見に来られなくなる。人が検索から来ている絞り込みがあるなら、止める前に流入を確認する
- パラメータの区切りにカンマやセミコロンを使わない。技術文書で避けるよう挙げられている
- 存在しない組み合わせに対して404を返す運用は避ける。空の結果として正常に返し、索引に載せない指定を添える
- 抑える対象は一度に全部を止めず、割合の大きい区分から順に止めて、巡回の配分が変わるかを見る
一覧そのものに検索から人が来る場合と、来ない場合
設計の前提として、その一覧が検索の受け皿になっているかどうかを先に確かめます。カテゴリの一覧に固有の説明文があり、その区分名で検索から人が来ているなら、一覧は通路であると同時に着地点でもあります。逆に、一覧が管理上の分類でしかなく流入がないなら、一覧は純粋な通路です。
着地点でもある一覧では、1ページ目に説明文や導線を厚く置き、件数はやや少なめにして読みやすさを優先します。2ページ目以降にまで説明文を繰り返す必要はありません。純粋な通路である一覧では、読みやすさより距離を優先し、件数を増やして番号リンクを厚く並べます。同じサイトの中でも、一覧ごとに件数の正解が違ってよい、というのがここの結論です。
判定に使う数字は、その一覧のURLに対する検索からの流入と、一覧経由で奥の記事へ進んだ割合の2つです。流入がほぼゼロで、通過だけされている一覧なら、見た目を整える工数を距離の短縮に回したほうが効きます。
実装で先に決めておく仕様
方式と件数が決まったら、実装に渡す前に細かい取り決めを固めます。ここを曖昧にすると、実装者ごとに判断が分かれ、あとから住所の形が揃わなくなります。とくに1ページ目の扱いと、範囲外のページ番号を指定されたときの挙動は、必ず先に決めます。
- 1ページ目の住所:パラメータを付けない形を正とする。ページ番号を明示した形でも開けてよいが、その場合は正規のURLをパラメータなしの側に向ける
- 2ページ目以降の住所:クエリで番号を渡すか、階層に含めるかを決めて統一する。記号の後ろ側では表さない
- 正規のURLの指定:各ページが自分自身を指す。1ページ目にまとめて向けない
- 前後への道:次へと前へをアンカー要素で置く。押せる見た目の要素だけで、たどれるリンクになっていない実装にしない
- 番号の並べ方:いくつ並べるか、最初と最後への直接リンクを付けるかを決める
- 範囲外の番号:在庫を超えるページ番号を指定されたときに、空の一覧を返すのか、1ページ目へ送るのかを決める
- ページごとの見出し文言:ページ列で同じ文言を使ってよい。番号を添えるかどうかだけ決めておく
画面側で内容を読み込む実装にする場合は、追加でもう1つ決めます。読み込み後の状態にも住所を割り当てるか、あるいは並行してたどれるページ列を用意するかです。どちらも用意しない実装は、後半が外から見えない状態のまま公開されます。
生成AIの使いどころ1:奥まで何回で届くかを試算させる
一覧の設計で生成AIが確実に効くのは、条件を変えたときの数を出す工程です。手で計算できる内容ですが、条件が増えると表を作るのが面倒になり、結果として1案しか検討されないまま決まってしまいます。ここを任せると、比較する案の数が増えます。
渡すのは、一覧ごとの総件数、現在の1ページの件数、番号リンクの並べ方、そして一覧が置かれている階層です。求めるのは、いちばん奥の記事まで届くリンクの回数と、その回数が何回以内に収まる件数の候補です。出力は必ず計算の途中式を添えさせてください。式が付いていれば、前提の取り違えをその場で見つけられます。
使うときの注意は、出てきた数を最適解として扱わないことです。試算は距離だけを見ていて、表示の重さも、一覧に検索から人が来ているかどうかも入っていません。試算は選択肢を並べる工程であって、選ぶ工程ではありません。候補が3つ出てきたら、そこから先は実測の数字で選びます。
生成AIの使いどころ2:件数の比較表と、抜粋文の重複を洗い出させる
2つ目は、件数を変えたときの影響を並べさせる工程です。10件・20件・50件のそれぞれについて、ページ数、最奥までの回数、1ページに載る画像の枚数を表にさせます。画像の枚数は表示の重さの手がかりになるので、距離と重さを同じ表で見比べられるようにしておくと、議論が1回で済みます。
3つ目は、一覧に並ぶ抜粋文の重複を洗い出す工程です。一覧には各記事の冒頭数十文字が並びますが、書き出しの型がそろっているメディアでは、抜粋文がほとんど同じ文面になっていることがあります。一覧としても読みにくく、内部リンクの手がかりも減ります。抜粋文だけを抜き出して渡し、書き出しが似ている組を挙げさせると、書き直す対象が絞れます。
ここでも根拠を書かせます。似ていると判断した理由を、どの部分が一致しているかで示させる。理由が「全体的に似ている」としか返ってこない組は、実際には問題がないことが多いといえます。判定そのものではなく、判定の材料を作らせるのが役割だと考えると、頼み方が定まります。
どこから直すかは、流入と在庫の実数を見て人が決める
試算と洗い出しが揃うと、直したい箇所が同時に複数出てきます。すべてを一度に変えると、何が効いたのか分からなくなります。優先順位は、一覧ごとの在庫の数と、その一覧を経由して奥へ進んでいる人の数の2つで決めます。数の大きい一覧から順に、1つずつ変えて2週間から4週間見る、という進め方が扱いやすい形です。
よくある判断の誤りは、見た目が古い一覧から手を付けてしまうことです。見た目の古さと、奥の記事が届いていないことは別の問題です。在庫が多く、奥が深く、そこにしか経路がない一覧から直すと、同じ工数でも効き方がまったく違います。判断に迷ったら、一覧ごとの記事数を降順に並べたところから始めてください。
変えたあとの見方も先に決めておきます。見るのは、一覧の奥のページが巡回された件数と、奥に置かれた記事の検索からの表示回数です。順位そのものは他の要因でも動くので、まず巡回されたかどうかを確かめ、そのうえで表示回数の変化を見ます。この順で見ると、効かなかったときに原因を切り分けられます。
公開前の確認項目一覧
最後に、一覧の設計を変更して公開する前に通す確認項目をまとめます。実装が終わった直後ではなく、実際に公開する環境で確かめてください。開発環境では巡回可否の設定が違っていることがあり、そこで見落とすと本番でだけ道が切れます。
- 前後への道が付いているか:次へと前へが、押せる見た目だけでなく、たどれるリンクとして置かれている
- 各ページに固有の住所があるか:2ページ目以降を直接開いて、その内容が表示される
- 記号の後ろ側でページを表していないか:住所からページ番号を消しても同じ画面が出るなら、区別されていない
- 正規のURLが自分自身を指しているか:2ページ目以降が1ページ目を指していない
- 索引に載せない指定が入っていないか:2ページ目以降に一律で入っていないことを、実際の返り値で確かめる
- 奥のページが巡回されているか:巡回の記録で、最も奥のページ番号がどこまで来ているかを見る
- 件数と深さが決めた通りか:いちばん件数の多い一覧で、最奥まで届く回数を実際に数える
- 継ぎ足しの場合にページ列があるか:スクリプトが動かない条件で開き、たどれるリンクが出ることを確かめる
- 絞り込みの住所が抑えられているか:抑える対象に決めた組み合わせが、意図した通りに扱われている
- 範囲外の番号の挙動:在庫を超えるページ番号を指定して、決めた通りの応答になる
この10項目のうち、見落とされやすいのは最後の2つです。絞り込みの抑制は設定した時点で完了と見なされがちですが、実際の巡回の配分が変わったかは記録を見ないと分かりません。範囲外の番号は、記事が削除されて在庫が減ったときに初めて表面化します。公開直後に1回通すだけでなく、在庫が大きく増減したときにもう一度通す運用にしておくと安全です。
まとめ
一覧は目的地ではなく通路です。分け方は3通りあり、ページで区切る方式だけが後半の内容に固有の住所を与えます。もっと見る方式と継ぎ足し方式は、押さずスクロールもしない相手から見ると後半が存在しないのと同じになるため、たどれるページ列を並行して用意します。2ページ目以降は重複ではないので、索引から外す指定も、正規のURLを1ページ目に集める指定も入れません。
件数は好みで決めず、在庫の総数と、最奥まで届くリンクの回数の上限から逆算します。件数と番号リンクの並べ方を1つの組として決めると、表示の重さと距離の相反を両立させられます。並び順が流れる一覧では入口を複数持ち、絞り込みが加わる一覧では、巡回の配分を記録で見てから抑える対象を決めます。
生成AIに任せるのは、条件を変えたときの距離の試算、件数ごとの比較表、抜粋文の重複の洗い出しまでです。いずれも計算の途中式や判断の根拠を書かせ、人が読める形で受け取ってください。どの一覧から直すかは、在庫の数と奥へ進んだ人の数という実測で決め、1つずつ変えて巡回の記録から確かめる。この順番を守るかどうかで、同じ工数でも届く記事の数が変わります。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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