AIモードとAI概要は何が違う?|面ごとに打ち手を分ける

「AI検索の対策は、何から手をつければいいのでしょうか」「AIモードとAI概要は、結局同じものではないのですか」——検索まわりの相談で、この2つは続けて並んで出てきます。ただ、この2つは同じ機能の呼び方の違いではありません。本当は、出る場所も、問いの続き方も、リンクの出方も違う2つの面です。この記事では、2つの面が何によって分かれているのか、面ごとに流入と成果の見え方がどう変わるのか、打ち手をどこで切り分けるのかを順に見ていきます。
カメ先生AIモードとAI概要って、新しい機能が2つ増えたと思われがちなんだけど、本当は『検索の面が2つに分かれた』という話なんだ。
カメ子面が分かれる、というのはどういうことですか。
カメ先生要約が一度出てそれで終わる面と、続きの質問がどんどん枝分かれしていく面。同じことを聞いても、返ってくる形が違うんだよ。
カメ子同じ問いでも返り方が違うなら、直すところも面ごとに変わるのでしょうか。
- AI概要は検索結果の上に一度出る要約、AIモードは追加の問いが枝分かれして続く別の面
- 掲載の仕組みに面ごとの追加要件はない。公式資料は「追加の技術要件はない」と明記している
- 既定の画面では面ごとの数字が分かれない。だからAIに面の判定をさせず、人が確認する範囲を先に決める
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「AI検索の対策」という一つの箱に、2つの面が入っている
会議で「AI検索の対策をどうするか」という議題が立つとき、その中身はたいてい混ざっています。検索結果の上に差し込まれる要約を指している人と、追加の質問が続いていく別の面を指している人が、同じ言葉で違うものを話している。議題の粒度が「AI検索」のままだと、決まるのは方針だけで、明日どこを直すのかは決まりません。話がかみ合わないのは、参加者の理解が浅いからではなく、指しているものが2つあるからです。
グーグルの公式資料でも、この2つは別の機能として並べて説明されています。AI概要は、複雑な話題を素早くつかませ、さらに調べるためのリンクを添えるもの。AIモードは、探索や推論、比較を必要とする問いに答える面で、以前なら何回かに分けて検索していた込み入った質問をそのまま扱えるようにしたもの、と書かれています。役割の説明そのものが違うので、同じ対策で両方を狙うという発想には、最初から無理があります。
面が2つあると認めた時点で、やることが変わります。「どちらに出ているのか」「どちらで成果が出ているのか」を分けて見る必要が出てくるからです。ところが後の章で見るように、この2つを数字で分けるのは今のところ簡単ではありません。だからこそ仕様の違いを言葉で先に押さえておくことが、遠回りに見えて近道になります。数字で分けられないものは、定義で分けるしかないからです。
AI概要は、通常の検索結果の上に一度出る要約
AI概要は、検索した結果の一覧の上に、要約と参照先のリンクが差し込まれる形で出ます。使う人が何か操作をして呼び出すものではありません。公式資料では、グーグルのシステムが標準の検索結果を超える価値があると判断したときに出るという位置づけで説明されています。つまり出る・出ないは検索する側の操作ではなく、システムの判断で決まります。同じ問いでも出る日と出ない日がある、という現象はここから来ます。
押さえておきたいのは、AI概要が出た後も、通常の検索結果の一覧はその下に残るということです。要約で足りた人はそこで離れ、足りなかった人は下の一覧に進みます。この面では要約で足りる問いなのか、足りない問いなのかが、流入の分かれ目になります。用語の意味や費用の相場のように答えが1つに収れんする問いは要約で終わりやすく、条件によって答えが変わる問いは下に進まれやすい、という傾向が出ます。
出るかどうかがシステムの判断で決まるということは、同じ問いでも面が入れ替わるということでもあります。今週は要約が出ていた問いに、来週は出ていないこともある。だから「この問いはAI概要の面」と一度決めて固定するのではなく、確かめた日付を添えて記録します。日付のない振り分け表は、半年経つと何を根拠に作ったのか分からなくなります。
なお、要約に引用されるための記事の作り方は、この記事では扱いません。掲載の可否は面ごとの実装で決まる話ではないからです。ここで確認したいのは1点だけです。AI概要は一度きりの要約で、その後ろに一覧が残る面である。この構造が、次に見るAIモードとはまるで違います。
AIモードは、問いが枝分かれしていく別の面
AIモードは、検索の中に用意された別の入口から入って使う面です。日本語での提供は2025年9月に始まりました。ここでは最初の問いに答えが返った後、その答えに対して続きの質問を重ねられます。公式資料の言い方では、探索や推論、比較を必要とする問いを扱う面で、以前は複数回の検索が必要だった込み入った質問を、そのまま投げられるようにしたものです。
続きの質問が重なるということは、1回の検索が1本の問いで終わらないということです。これまでなら「比較」「費用」「導入事例」と3回に分けて検索していた動きが、1つの面の中で3手続きます。3手目に何が出てくるかは、1手目の入力語からは読めません。途中の答えが次の問いを作るので、経路が人によって分かれていくからです。
面の性質として、AIモードは「調べ始め」よりも「調べ進める」ところで力を出します。だから自社のページが関わるのは最初の1手だけではありません。枝分かれした先のどこかで当たるかどうかが問題になります。入口の1語だけを見ていると、この面での自社の位置は測れません。ここがAI概要との一番大きな違いです。
2つの面はどこが違うのか
仕様の違いを、判断に使う形で並べておきます。細かい表示の差ではなく、打ち手が変わる項目だけを残しました。
| 見るところ | AI概要 | AIモード |
|---|---|---|
| 出方 | 通常の検索結果の上に差し込まれる | 別の入口に入って使う |
| 起動 | 使う人の操作なしで出る | 使う人が自分で選んで入る |
| 問いの続き方 | 1つの問いで完結しやすい | 追加の問いが重なっていく |
| 結果一覧との関係 | 下に一覧がそのまま残る | 一覧の形では出てこない |
| 向いている場面 | 全体を素早くつかむ | 比べて決めるところまで進む |
| 自社が当たる位置 | 最初の1回で拾われるか | 枝分かれの途中で拾われるか |
この表でいちばん効くのは「問いの続き方」の行です。1つの問いで完結しやすい面と、問いが重なっていく面では、自社が当たるべき場所が変わります。前者では最初の1回で拾われるかどうか、後者では枝分かれの途中で拾われるかどうかが問題になる。同じ内容を同じ形で置いても、当たり方が違うということです。
逆に、この表に書けなかったことがあります。「どちらの面がどれだけ多いのか」という量です。面ごとの表示や流入の量は、後で見るとおり既定の画面では分かれていません。だから比率は書けません。書けないものを書かないのが、面を分ける作業の前提になります。
もう一つ、表の外で決めておくことがあります。面を分ける単位です。キーワードの一覧で分けようとすると、後の章で見るクエリファンアウトの影響で単位が崩れます。面は語ではなく、問いの単位で分ける。「費用はいくらか」ではなく「自社の条件だと費用がいくらになるか」という形まで書き出すと、どちらの面で答えが返るのかを人が確かめられるようになります。
面が混ざる原因は、入口が地続きに見えること
2つの面が混ざる一つ目の原因は、使う人の側から見ると入口が地続きだからです。検索結果の上に要約が出て、その近くから別の面に入れる。使っている人は「面を切り替えた」とは意識していません。体験が連続しているものを、担当者だけが2つに分けて考える——この非対称が、社内の話をややこしくします。
社内の言葉も地続きになります。報告書に「AI検索からの流入」と書かれたとき、それがどちらの面かは書き手も読み手も区別していない。次の会議で「AI検索対策を強化する」と決まり、実務では何を強化すればよいのか分からないまま「AI向けの書き方」という一般論に丸まる。言葉が混ざったまま決議されると、打ち手も混ざります。
最初の一歩は、社内で使う呼び名を2つに分けることです。「要約が出る面」「問いが続く面」と日本語で呼び分けるだけでも、議論の解像度が変わります。呼び名が分かれれば「いまどちらの話をしているのか」と聞き返せるようになる。用語をそろえる作業は、対策の前段ではなく対策の一部です。
もう一つの原因は、面ごとに数字が取り出せないこと
二つ目の原因は測り方にあります。公式資料には、AI機能はサーチコンソールの「ウェブ」検索タイプの中に含まれ、検索トラフィック全体に含まれると書かれています。つまり既定の画面では、AI概要から来た分とAIモードから来た分は分かれていません。合算された1つの数字として見えます。
数字が分かれないと、効果の検証が面ごとにできません。打ち手を打っても、どちらの面に効いたのか分からない。検証できない施策は、続けるべきかどうかの判断がつかないまま積み上がります。半年後に「AI検索対策をやってきたが、効いたかどうか分からない」という状態になるのは、担当者の怠慢ではなく測り方の構造から来ています。
ここで取る態度は、2つのどちらでもありません。「分けられないなら見ない」でもなく、「分けられないから全部やる」でもない。分けられるものと分けられないものを先に線引きし、分けられない部分は数字ではなく判断で扱うと決めておく。合算された数字そのものの読み方は別の論点なので、ここでは線引きが必要になる理由だけを押さえます。
掲載の仕組みは、面ごとに変わらない
ここが一番誤解されやすいところです。面が2つあるからといって、面ごとに別の技術対応が要るわけではありません。公式資料は、AI機能に出るための特別な最適化はないと明記しています。追加の技術要件はないという言い方です。求められるのは通常の検索の対象になっていること——インデックスされていること、技術要件を満たすこと、ポリシーと品質の基準を満たすこと。この3つに尽きます。
この一文は、打ち手の切り分けに直接効きます。「AIモード向けの実装」「AI概要向けの特別な記述」といった面別の施策が提案として上がってきたら、まず公式の記述と突き合わせる。突き合わせずに走ると、面別の裏技を探す時間だけが増えて、通常の検索の基礎が空いたまま残ります。
では面ごとに何も変わらないのか。変わるのは実装ではなく中身の設計です。要約で足りる問いに向けた置き方と、枝分かれする問いに向けた置き方では、答えるべき問いの形が違う。技術の差ではなく、問いの差です。ここを混同すると「実装を変えれば面が変わる」という期待に引きずられます。
- 面別の実装差を売り物にする提案は、公式資料の記述と突き合わせてから判断する
- 「追加の技術要件はない」は「何もしなくてよい」ではなく、通常の検索の対象要件を満たすことを指す
- 掲載を絞る側の指定は別に用意されているが、その手順はこの記事では扱わない
掲載を絞る指定は、面を選べない
面ごとに打ち手を分ける、という話には限界もあります。掲載を絞る側の指定を見ると分かりやすい。公式資料では、抜粋を出さない指定や抜粋の長さを制限する指定が、AI機能の中での表示にも効くと説明されています。ここで大事なのは、この指定に「AI概要だけ止める」「AIモードだけ止める」という切り分けがないことです。抜粋を絞れば、通常の検索結果での見え方にも同じように効きます。
つまり、面ごとに分けられるのは「どんな問いに何を用意するか」までで、「どの面に出すか」は分けられません。ここを取り違えると、AI概要に出したくないという理由で抜粋を絞り、通常の検索での見え方まで削ってしまいます。止める指定は面を選べない、という前提を先に共有しておく。指定の具体的な書き方は別の論点なので、ここでは切り分けの限界だけを押さえます。
混ざりやすいものがもう一つあります。検索のAI機能への掲載と、グーグルの他のシステムでの学習や参照は、別の指定で扱われるという点です。公式資料でも、後者は学習と参照の範囲を制御するものとして分けて説明されています。「AIに使われたくない」という要望が来たとき、どちらの話なのかを最初に確かめる。混同したまま止めると、検索からの流入だけが減ります。
クエリファンアウトで、1つの問いが複数の検索に分かれる
公式資料は、AI概要とAIモードのどちらもクエリファンアウトという手法を使うと説明しています。1つの問いに対して、関連する複数の検索を裏側で走らせ、その結果をまとめて答えを作る仕組みです。同じ資料では、この作り方によって従来の検索より幅広く多様な有用なリンクが出るとも説明されています。
これが打ち手に効くのは、入力された言葉と、裏で走る検索の言葉が一致しないという点です。投げられた1文がそのまま検索語になるのではなく、分解され、言い換えられ、補われた複数の問いに変わる。だから「この語で1位を取る」という考え方だけでは、面の中で自社が拾われる位置は読めません。
AIモードでは、続きの問いが重なるほど枝が増えます。1手目の枝、2手目の枝と、経路の数が掛け算で広がっていく。個々の記事の書き方は別の論点なので触れませんが、面の性質として押さえるのは1点です。枝のどこかで確実に当たる状態を、サイト全体の分担として作る。1本の記事で全部を受け止める設計とは、噛み合いが違います。
もう一つ、幅広く多様なリンクが出るという説明から読み取れることがあります。1つの面に並ぶサイトの数が増える方向だということです。多くのサイトが少しずつ出る構図になれば、1サイトあたりの取り分は薄くなります。上位を1つ押さえれば流入がまとまって入る、という前提が弱くなる。面を分ける単位を語ではなく問いで持つべき理由も、ここにあります。
面ごとに、流入と成果の見え方がどう変わるか
AI概要の面では、要約で足りた人は下の一覧に進みません。表示はされているのに、クリックにならない状態が増えます。この面で起きるのは、表示回数とクリック数の関係が崩れることです。順位が変わっていないのにクリックだけが落ちる、という見え方になりやすい。
AIモードの面では、別の崩れ方が起きます。続きの問いを重ねた末にたどり着く人は、すでに比較をある程度済ませています。だから訪問の数は減っても、1件あたりの中身が濃くなる方向に動き得ます。問い合わせの件数は変わらないのに、セッション数だけが落ちる、という形です。
この2つの崩れ方を、1つの指標でまとめて見ないことが要点です。クリック数だけを見て打ち手を決めると、質が上がっている面の変化まで減少として処理してしまいます。面ごとに、何が減ったら困るのかを先に決めておく。AI概要の面では表示の維持、AIモードの面では問い合わせの質、というように守る対象を分けます。
なお、クリックに至らない検索の比率については、いろいろな数字が出回っています。ただ、出どころと計測の条件はまちまちで、対象の国も期間もそろっていません。他社が出した比率をそのまま自社の前提に置かない。自社の数字で、どの問いのクリックが落ちたのかを確かめるほうが早く、話も通ります。
生成AI向けのレポートで、見えるもの・見えないもの
2026年6月、グーグルはサーチコンソールに生成AI機能向けのパフォーマンスレポートを導入すると公表しました。AI概要やAIモード、ディスカバーの生成AI機能での表示回数を、ページ・国・デバイス・日付の切り口で見られるという内容です。当初は限られた対象への提供として案内されたため、自社の画面にまだ出ていない場合もあります。
このレポートで見えないものが2つあります。ひとつはクリック数です。公表された内容では表示回数が中心で、クリック数は含まれていません。もうひとつは過去のデータです。データの開始は2026年5月18日とされ、それより前に遡ることはできないと案内されています。前年との比較を作る形の報告は、この面では成り立ちません。
この2つが見えないことの意味は小さくありません。クリック数がないので「表示は増えたが流入は減った」という因果を、このレポートの中だけでは示せない。遡れないので、施策の前後を長い期間で比べることもできない。面ごとの数字で成果を証明する前提で計画を立てると、そこで止まります。だから面ごとの打ち手は、数字の証明を待たずに進められる形にしておきます。
範囲についても一点あります。このレポートは検索の面だけを数えるものではなく、ディスカバーの生成AI機能も含めて示すと案内されています。レポートの数字がそのまま検索の面の数字になるとは限らない、ということです。社内で共有するときは、どの面を含んだ数字なのかを一行添えておく。添えないまま出回ると、次の会議では検索の数字として扱われます。
面ごとに打ち手を切り分ける4段階
ここまでの整理を、手順に落とします。面を分ける作業は、調査から始めるのではなく呼び名をそろえるところから始めるのが早い。数字が分かれないので、言葉が分かれていないと何も進まないからです。
社内資料と会議の用語を「要約が出る面」「問いが続く面」に分けます。報告の様式にも面の列を作り、どちらの話か書けない報告は差し戻す。ここを飛ばすと、以降の手順が全部混ざります。
問い合わせにつながっている問いを20本から30本書き出し、実際に検索して、どちらの面で答えが返るかを人が確かめます。全部は見られないので、見る範囲を先に決めるのが前提です。
要約で足りる問いには、要約では代われない中身を1つ足す。枝分かれする問いには、枝のどこで受けるかをサイト側の分担として決める。面ごとに1つに絞ると、効いたかどうかの見当がつきます。
面ごとに分けて見られない項目を、報告の冒頭に書いておきます。後から「なぜ面別の数字がないのか」と問われて崩れるのを防げます。ここを書けるかどうかが、この整理の成否を分けます。
この4段階でいちばん飛ばされやすいのは2番目です。実際に検索して確かめる作業は地味で、数もこなせません。ただ、ここを飛ばして机の上だけで振り分けると、次の章で書くとおりAIが作った振り分け表を検算なしで使うことになります。
面の判定をAIに任せない
「どの問いがどちらの面で答えられるか」を生成AIに一括で判定させたくなります。キーワードの一覧を渡せば、それらしい振り分け表は返ってきます。ただ、AIは自分が見ていない画面のことも、見たかのように答えます。どちらの面に出ているかは、実際の検索結果を見ないと分からない情報です。手元にない情報で埋めた表は、形が整っているだけに気づきにくい。
だから順番を逆にします。人が確認する範囲を先に決めてから、残りをAIに下書きさせる。たとえば、成果につながっている主要な30語は人が実際に検索して面を確かめる。それ以外はAIの下書きに留め、判断の根拠には使わない。この線引きを最初に文書で残しておくと、後から範囲がなし崩しに広がりません。
AIに振り分けさせるときは、行ごとに根拠を書かせることを条件にします。「この問いは複数条件の比較を含むので、問いが続く面で扱われやすい」といった理由が並べば、人はそこだけ検算できます。理由の欄が空いている行、または理由が問いの言い換えになっている行は、そのまま採用しない。判定そのものではなく、判定の根拠を人が見るという分担にします。
もう一つ決めておくのは、AIの下書きを使ってよい場面です。振り分けの案を出す、確認する問いの候補を並べる、記録の文面を整える——ここまではAIに任せて構いません。任せないのはどちらの面に出ているかという事実の認定です。事実は見た人が書く。案は誰が作ってもよい。この線引きは、面の話に限らずそのまま使えます。
面を混ぜたまま進めたときの失敗
ここまでの逆をやると何が起きるかを、失敗の形で並べます。どれも「面を分けていない」ことが原因で、施策そのものの質とは別のところで起きます。
- 面を区別せずに「AI検索対策」を予算化する:何を納品すれば完了なのかが決まらず、報告が一般論で埋まる
- 面別の数字を前提に計画を立てる:既定の画面では分かれないため、検証の段で計画が止まる
- 面別の実装が必要だと思い込む:公式には追加の技術要件がないと書かれており、探すほど基礎が空く
- クリック数の増減だけで判断する:質が上がっている面の変化を、減少として処理してしまう
- AIの振り分け表を検算せずに使う:見ていない画面の話が、根拠のある区分として社内に流通する
- 他社が出したクリックなしの比率を自社の前提にする:計測条件が違う数字で自社の打ち手を決めてしまう
並べてみると、6つのうち4つは数字の扱いで起きています。面が分かれない以上、数字は打ち手の出発点にはなりにくい。出発点になるのは、面の仕様と自社の問いの形です。数字はその後で、動いたかどうかを見るために使います。順番を逆にすると、根拠のない断定か、動けない保留のどちらかになります。
面ごとに社内の見方をそろえる
面を分けた話が担当者の中で終わると、効果は半分になります。報告の様式に面の列を作る、会議の議題名を面で分ける、といった形に落とす作業までやって初めて、社内の見方がそろいます。用語をそろえただけでは、次の四半期に元へ戻ります。
決裁する側に伝えるときの言い方も変わります。「AI検索でクリックが減りました」ではなく、「要約で足りる問いの流入が減り、比べて決める問いの流入は残っています」と言う。前者は打つ手がない報告に聞こえ、後者は投資先を判断できる報告になります。同じ数字でも、面で切ると意思決定に使える形になります。
もう一つは記録です。面ごとの判断を、いつ・誰が・何を見て決めたかまで残しておく。この領域の仕様は変わります。半年後に前提が変わったとき、何を根拠にその区分を作ったのかが残っていれば、区分だけを差し替えられます。残っていないと、また最初から同じ議論をやり直すことになります。
面ごとの確認項目一覧
最後に、面を分けて進めるときに手元で見る項目を並べます。上から順に見て、埋まらない欄があればそこが次にやることです。
- 社内資料で、2つの面を別の言葉で呼び分けているか
- 報告の様式に、どちらの面の話かを書く欄があるか
- 成果につながっている問いを、人が実際に検索して面を確かめた本数はいくつか
- 人が確認する範囲と、AIの下書きに留める範囲を、文書で線引きしているか
- AIに振り分けさせた表に、行ごとの根拠が書かれているか
- 面ごとに「何が減ったら困るのか」を先に決めているか
- 生成AI向けのレポートが自社の画面に出ているかどうかを確認したか
- 面ごとに分けて見られない項目を、報告の冒頭に書いているか
- 引用してきた他社の比率について、計測条件と対象期間を確かめたか
- 面別の実装が必要だという提案を、公式資料の記述と突き合わせたか
この一覧は、施策の進み具合を測るものではなく、前提が抜けていないかを見るものです。埋まっていない欄があるまま施策を増やすと、後から検証できない作業が積み上がります。とくに4番目と8番目は、後から足すのが難しい項目です。先に決めておくほうが安く済みます。
まとめ
AIモードとAI概要は、同じ機能の呼び方の違いではありません。要約が一度出て一覧が残る面と、問いが枝分かれして続く面という、性質の違う2つの面です。掲載の仕組みには面ごとの追加要件はなく、変わるのは答えるべき問いの形と、成果の見え方です。既定の画面では面ごとの数字が分かれないため、打ち手は数字の証明を待たずに進められる形にしておく。そして面の判定をAIに任せず、人が確認する範囲を先に決める。まずは社内資料の用語を2つに分け、成果につながっている問いを何本か実際に検索して、どちらの面で答えが返るかを見るところから始めてください。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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