検索結果の抜粋は指定できる|出し方を自分で決める

検索結果でタイトルの下に出る短い文章。あれはGoogleが勝手に選んでいるので手が出せない、と思われがちです。実際は違います。抜粋を出すか、何文字までにするか、本文のどこを対象から外すかは、公式の指定で決められます。決められないのは「選ばれる箇所」だけです。ここでは何をどこまで指定できるのか、そして指定したつもりが効かない典型的な原因を整理します。
カメ先生検索結果に出ている説明の文章は、誰が決めていると思う。
カメ子本文からGoogleが適当に選んでいるものだと思っていました。手は出せませんよね。
カメ先生選ぶのはGoogleだね。でも、出す・出さない、何文字までにするかという枠は指定できるんだよ。
カメ子枠は決められるんですね。どこまで指定できるのか、順に見ていきたいです。
- 抜粋を出さない・文字数を絞る・一部を外すという指定が公式に用意されている
- 抜粋の指定は生成AIによる回答の入力にも及ぶため、露出との兼ね合いで判断する
- クロールを止めているページでは指定そのものが読まれず、すべて無視される
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検索結果の抜粋はどこから作られているのか
検索結果でタイトルの下に並ぶ数行の文章を抜粋と呼びます。ここに何が入るかは固定ではありません。ページに設定した説明文がそのまま出ることもありますが、多くの場合は検索した語に合う箇所が本文から自動で切り出されています。同じページでも、検索した語が違えば別の箇所が出ます。
この仕組みは便利な反面、意図しない箇所が表に出ます。免責の注記だけが抜き出される、古い日付を含む一文が選ばれる、社内向けの言い回しが出てしまう。こうした事故は、説明文を書き直すだけでは防げません。本文のどこからでも切り出される前提だからです。
そこでGoogleは、抜粋の出し方を運営側から指定する手段を用意しています。指定できるのは大きく分けて、抜粋そのものを出すかどうか、テキストの文字数の上限、画像と動画のプレビューの大きさ、そして本文の一部を対象から外すかどうかの4種類です。
押さえておきたいのは、指定できるのが枠だけだという点です。どの箇所が選ばれるかは指定できません。出す・出さない、何文字までにするか、どこを候補から除くかまでが運営側の裁量で、残った候補から選ぶ役はGoogleが担います。
抜粋を制御する4つの指定
指定はページの先頭にある案内書きの領域に、検索エンジン向けの一行として書きます。書き方は共通で、値だけが変わります。まず全体像を押さえてから、自社に必要なものだけを選ぶのが安全です。すべてを入れる必要はありません。
| 指定 | 何を決めるか | 主な値 |
|---|---|---|
| nosnippet | テキストの抜粋と動画のプレビューを出さない | 値なし |
| max-snippet | テキストの抜粋の文字数の上限 | 数値 / 0 / -1 |
| max-image-preview | 画像のプレビューの大きさ | none / standard / large |
| max-video-preview | 動画のプレビューの秒数 | 数値 / 0 / -1 |
表のとおり、抜粋の制御は文字と画像と動画で別々に決められます。たとえばテキストの抜粋は短くしたいが、画像は大きく出したいという指定も可能です。この4つを組み合わせて、検索結果での見え方の枠を作ります。
なお、これらの値は大文字と小文字を区別しません。同じ行にカンマで区切って複数を並べても、別の行に分けて書いても、どちらでも同じように扱われます。書き方の細部で悩む必要はありません。
抜粋を出さない指定と、その代償
nosnippet を指定すると、テキストの抜粋と動画のプレビューが出なくなります。ただし静止画のサムネイルは出ることがあります。この指定が効く範囲は広く、ウェブ検索だけでなく画像検索や記事の配信面、生成AIによる概要やAIとの対話の画面にも及びます。
効く範囲が広いということは、代償も大きいということです。抜粋が消えると、検索結果に並ぶのはタイトルとURLだけになります。利用者は中身を推し量る材料を失うため、クリックされる率は下がる方向に働きます。情報を守る代わりに、流入を手放す取引だと理解しておく必要があります。
そのため、この指定はサイト全体に一律で入れるものではありません。会員限定の中身が一部だけ見えてしまうページ、取引先の名前が本文に出るページなど、抜粋に出ることで具体的な不利益があるページに絞って使います。
止める価値があるページの見分け方
絞り込みの基準は1つです。抜粋に出た数行を読んだだけで、本来なら登録や問い合わせを経て渡すはずの中身が伝わってしまうか。これに当てはまるページだけが対象になります。
具体的には、資料の要約を冒頭に置いた登録前のページ、会員向けの解説の導入部分だけを公開しているページ、見積の考え方を数字で説明しているページなどです。いずれも冒頭の数行に価値が凝縮されています。
逆に、サービスの紹介や会社の案内は対象外です。こうしたページは抜粋で中身が伝わるほうが望ましく、止めると検索結果で選ばれる材料を自ら削ることになります。判断に迷ったら、止めないほうを選ぶのが安全です。
文字数の上限を決める指定
max-snippet は、テキストの抜粋を何文字までにするかを数で指定します。値には特別な意味を持つものが2つあります。0 を指定すると抜粋を出さない指定と同じ扱いになり、-1 を指定するとGoogleが見つけてもらいやすい長さを選ぶ、つまり上限を設けない形になります。
実務でこの指定が役に立つのは、抜粋を消したくはないが長く出したくない場面です。たとえば料金の詳細を含むページで、金額の並びが長く抜き出されるのを避けたいとき。短めの上限を置けば、抜粋は残しつつ表に出る量を抑えられます。
ただし副作用があります。検索結果の上部に本文の一部が大きく引用される枠は、一定以上の文字数がないと成立しません。上限を短く絞ると、その枠に選ばれなくなる可能性があります。逆に、その枠に引用されたくない場合は、この指定が抑止として働きます。
画像と動画のプレビューを決める指定
max-image-preview は画像の見せ方を決めます。値は3つで、none はプレビューを出さない、standard は既定の大きさ、large は画面の幅に合わせた大きな表示です。記事の配信面などでは、大きい画像のほうが目に留まりやすくなります。
max-video-preview は動画の自動再生の長さを秒で決めます。0 を指定すると動く映像は出さず静止画だけになり、-1 は制限なしです。有料の映像を扱うサイトでは、冒頭が長く流れてしまうことを防ぐ用途で使われます。
この2つは、テキストの抜粋とは独立して働きます。画像は大きく出したいがテキストは絞りたい、という組み合わせが成立します。自社の商材が図や写真で伝わるものなら、画像を大きく出す指定は前向きに検討する価値があります。
本文の一部だけを抜粋から外す
ページ全体ではなく、本文の特定の箇所だけを抜粋の対象から外したい場面もあります。そのときに使うのが data-nosnippet という属性です。囲みたい範囲を要素で囲み、この属性を付けるだけで、その中身は抜粋の材料から除かれます。
<div data-nosnippet>ここは抜粋に使われません</div>
<span data-nosnippet>この一文も対象から外れます</span>
注意点が2つあります。1つは有効な要素が限られることです。公式に効くのは div と span と section の3つだけで、段落の要素に直接付けても働きません。囲みの要素を1つ挟む必要があります。
もう1つは付けるタイミングです。公式は「描画は保証されない」と明記しており、最初にページを組み立てる時点で属性を付けておくことを勧めています。画面を表示したあとに後から差し込む形では、意図どおりに扱われる保証がありません。
外しておくと効く箇所
実務でこの属性が効くのは、本文に必ず入るが表に出したくない定型の文です。免責の注記、社内の管理番号、記事の更新の履歴、問い合わせ先の電話番号などが代表例です。
これらは読者には必要ですが、検索結果の数行に出ても意味を持ちません。読者には見せるが抜粋には使わせない、という切り分けができるのがこの属性の価値です。
逆に、記事の要点をまとめた冒頭の段落は外してはいけません。そこは抜粋に選ばれてほしい箇所です。外す範囲を広げすぎると、抜粋の質が落ちて検索結果での説得力を失います。
指定が競合したときはどうなるか
複数の指定が同じページに存在することは珍しくありません。サイト全体の設定と個別のページの設定が重なる、使っている道具が自動で書き足す、といった経路で二重になります。そのとき、どちらが採用されるのかは決まっています。
答えは厳しいほうが適用されるです。公式の例では、文字数の上限を50文字とする指定と、抜粋を出さない指定が同時にある場合、抜粋を出さない指定が勝ちます。緩い指定を後から足しても、厳しい指定は打ち消せません。
この性質は、意図しない結果を生みます。抜粋を出したいのに出ない場合、どこかに厳しい指定が残っている可能性があります。サイト全体の設定、テンプレート、追加の道具の3か所を順に確認すると、取り残された指定が見つかることが多いです。
クロールを止めていると指定は読まれない
最も多い失敗はこれです。抜粋の指定はページの中に書かれているため、そのページが読み取られなければ存在すら知られません。クロールを制御するファイルでアクセスを止めているページに指定を書いても、その指定は一切効きません。
困るのは、クロールを止めたページも検索結果に出ることがあるという点です。他のサイトからリンクされていれば、中身を読まずにURLだけが載る場合があります。このとき抜粋を出さない指定は読まれていないため、抑止として働きません。
したがって、抜粋を制御したいページは読み取りを許可したうえで指定するのが正しい順序です。アクセスを止めることと、表示を制御することは別の仕組みです。この2つを混同したまま設定すると、狙いと逆の結果になります。
- 読み取りを止める指定と、表示を制御する指定は別物
- 表示を制御したいなら、まず読み取りを許可する
- 止めたページでもURLだけ検索結果に出ることがある
生成AIの回答に本文を使われたくないとき
近年もっとも相談が増えているのがこの点です。検索の画面に出る要約や、対話形式で答えが返る画面に自社の本文が使われることを制限したい、という要望です。公式資料では、抜粋を出さない指定と文字数の上限の指定がこれらの画面への入力にも及ぶと説明されています。
つまり、現時点で用意されている手段は、検索結果の抜粋と同じ指定を使うことです。生成AIの回答だけを止めて、検索結果の抜粋は残すという都合のよい分け方は用意されていません。片方を止めるともう片方も止まる、という前提で判断する必要があります。
この構造を踏まえると、判断は単純になります。検索からの流入が事業の入口になっているサイトでは、一律で止める選択は損が大きい。止めるのは、外に出ることで具体的な不利益が生じる限られたページだけにします。
構造化データによる表示には効かない
見落としやすい仕様がもう1つあります。検索結果に出る星の評価や商品の価格、手順の一覧といった特別な見せ方は、本文からの抜粋ではなく構造化データという別の宣言から作られます。抜粋の指定は、こちらには効きません。
そのため、抜粋を出さない指定を入れたのに特別な枠での表示が残る、という状況が起こります。これは不具合ではなく仕様です。特別な枠での表示を止めたいなら、構造化データの側を直す必要があります。
ただし例外があります。文字数の上限の指定は、構造化データの中に書いた説明の項目の長さも制限します。また、抜粋から外す属性で囲んだ範囲の中身も、構造化データとして宣言されていれば表示に使われることがあります。囲めば絶対に出ないとは言えません。
HTMLではないファイルへの指定
資料の配布に使う文書ファイルも検索の対象になります。この種のファイルには案内書きの領域がないため、ページの中に指定を書けません。そこで使うのが、サーバーが返す通信の見出しに指定を載せる方法です。
HTTPヘッダーに指定を載せる形をとると、HTML以外のファイルにも同じ制御が効きます。設定はサーバーの側で行うため、記事を書く担当者だけでは完結しません。運用の担当者と一緒に進める前提で計画を立てます。
この方法にはもう1つ利点があります。多数のファイルにまとめて同じ指定を効かせられる点です。個別に書き換える手間がないため、配布資料をまとめて扱いたい場面では通信の見出しのほうが速いです。
なお、記事の管理に使っている道具の側に設定の画面が用意されている場合もあります。公式資料も、こうした道具を使っているならHTMLを直接書き換えるのではなく設定の画面から指定するほうを勧めています。手で書き込むと、道具の更新で消える可能性があります。
特定の検索エンジンだけに指定する
ここまでの指定は、すべての検索エンジンに向けたものでした。実は宛先を絞ることもできます。指定を書く行の宛名の部分を、全体向けの名前から個別のクローラーの名前に変えるだけです。
Googleの場合、宛名として使える名前は2つあります。本文の検索の結果に関わるものと、報道の検索の結果に関わるものです。たとえば報道の面だけで抜粋を止め、通常の検索では抜粋を出す、という使い分けが成立します。
宛先を絞った指定と全体向けの指定が同時にある場合は、制限の強いほうが組み合わされて適用されます。緩めるための上書きはできません。絞った指定は制限を足す方向にしか働かないと覚えておきます。
表示を止める期日を決める指定
期間限定の内容を扱うページには、別の使いどころがあります。指定した日時を過ぎたら検索結果に出さない、という指定です。終了したキャンペーンや、開催の済んだ催しの案内ページで役に立ちます。
この指定の効き方には2段階あります。まず、指定した日時を過ぎると検索結果に出なくなります。そして、その後はクロールの頻度も大幅に下がります。放置しても読み取りの負荷をかけ続けない形になっています。
日時の書き方は複数の形式が受け付けられますが、有効な日時として解釈できない書き方をすると指定そのものが無視されます。入れたつもりで効いていない状態になるため、設定後に管理画面で読み取られた内容を確認します。
あわせて注意したいのが、過去に使われていた古い指定の名前です。現在は使われなくなった指定を書いても、エラーにはならずただ無視されるだけです。古い解説記事を参考に設定すると、効いていないことに気づけません。
BtoBサイトで指定を使う場面
ここまでの指定を、実際にどこで使うかを整理します。BtoBのサイトでは、抜粋に出ると困る中身がいくつか決まった場所に集まります。先に洗い出しておけば、必要な指定は数ページで済むことが多いです。
登録した人だけに見せる中身が、冒頭だけ公開されているページを探します。その冒頭が抜粋として出ていると、価値を先に渡してしまいます。
導入の事例や協業の案内は、社名の扱いに約束があります。抜粋の中で社名と別の語が並ぶ形は想定外の見え方になりがちです。
免責や更新の履歴、管理番号など、どのページにも入る文を抜粋の対象から外します。記事の本文には残したまま除けます。
文書ファイルは通信の見出しで一括して指定します。公開の資料と限定の資料を分けて置くと、指定も分けやすくなります。
この4つを終えれば、必要な指定はほぼ揃います。残りのページには何も入れないのが正解です。抜粋は本来、検索結果で中身を伝えてくれる味方です。止める理由がないページで止めると、露出だけを失います。
洗い出しの作業は生成AIに任せると速く終わります。サイトの構成の一覧を渡して、抜粋に出ると不利益が生じる可能性のあるページの型を挙げさせる。そのうえで自社の事情で絞り込むと、見落としが減ります。
やってはいけない使い方
指定の効き方が広いため、扱いを間違えると流入を大きく落とします。実際に起きた失敗の型を挙げます。いずれも良かれと思って全体に適用したことが原因です。
- 情報を守るつもりでサイト全体に抜粋を出さない指定を入れる
- 文字数の上限を極端に短くして、検索結果での説得力を失う
- 本文のほぼ全体を抜粋の対象から外し、抜粋の質を落とす
- 読み取りを止めたページに指定を書いて、効いていると思い込む
- 指定を入れたのに特別な枠の表示が残ることを不具合として扱う
特に多いのが1つ目です。社内で情報の管理を強める話が出たときに、まとめて全ページに入れてしまう例が見られます。入れた直後は順位が変わらないため、影響に気づくのが遅れます。数か月後にクリック数の落ち込みとして表れます。
導入したら、検索の管理画面でクリック数と表示回数の推移を必ず追います。表示回数が変わらないのにクリック数だけ落ちていれば、抜粋が消えたことによる影響と切り分けられます。
よくある質問
実際の運用でつまずきやすい点をまとめます。仕様の細部よりも、判断の基準がわかると迷いが減ります。
抜粋の指定は順位に影響しますか
公式の資料に順位への影響の記載はありません。抜粋の指定は見せ方の制御であり、評価の制御ではないと理解しておけば十分です。順位を上げる目的で入れるものではありません。
ただし間接的な影響はあり得ます。抜粋が消えてクリックされなくなれば、検索から入る人数は減ります。評価の仕組みとは別に、事業の数字には効いてきます。
説明文を設定していれば抜粋はそのまま出ますか
出るとは限りません。設定した説明文は候補の1つで、検索した語に合う箇所が本文から選ばれる場合が多くあります。説明文を書くことは、抜粋を固定することとは違います。
狙った文を出したいなら、本文の冒頭に要点を置くのが現実的な手です。抜粋に選ばれやすい箇所に、選ばれてよい内容を置いておく形です。
指定を変えたらすぐ反映されますか
反映には再度の読み取りが必要です。更新の頻度が低いページでは時間がかかります。急ぐ場合は検索の管理画面から個別に読み取りを依頼します。
反映を待つ間、検索結果には古い抜粋が残ります。公開の直前に慌てて指定するのでは間に合わないため、計画の段階で組み込んでおきます。
指定が効いているかの確かめ方
読み取られた内容は、検索の管理画面のURLの検査で確認できます。自分が書いたはずの指定と、実際に読み取られた指定が一致しているかを突き合わせるのが確実な方法です。
画面上の見た目だけで判断すると誤ります。使っている道具が上書きしている場合、書いた内容と読み取られた内容が違うことがあります。効かないと感じたら、まずここを見ます。
まとめ
検索結果の抜粋は、手が出せない領域ではありません。出すかどうか、何文字までにするか、本文のどこを外すかは指定できます。一方で、指定が効くのは読み取りが許されたページだけであり、厳しいほうが適用されるという性質もあります。そして抜粋の指定は生成AIによる回答の入力にも及びます。だからこそ、一律に止めるのではなく、不利益が具体的に生じるページだけに絞って使うのが、露出と管理の両方を守る進め方です。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
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