【2026年】折りたたみ表示とSEO|隠した文の読まれ方

「情報量が多いので折りたたんで整理したいが、検索に不利になると聞いた」「隠した部分は読まれていないのか、評価されないのか判断できない」——ページの構成を考えるときによく出る不安です。折りたたんだ文章は、読み込まれていないわけではありません。問題になるのは、隠したこと自体ではなく、隠し方です。この記事では、隠した文がどう扱われるのかと、使ってよい場面を整理します。
カメ先生折りたたみの表示はね、隠すと評価されないと思われがちだが、最初から読み込まれていれば内容としては扱われるんだ。
カメ子では、気にせず使ってよいということでしょうか。
カメ先生そうとも言い切れない。開かないと読めない情報は、読者にとって読まれない情報になる。重要な内容を畳むのは別の意味で損だ。
カメ子検索の問題というより、読者の問題なのですね。使いどころを知りたいです。
- 折りたたんだ文章も、最初からHTMLの中にあれば読まれる。表示の状態は理由にならない
- 読まれないのは、開いた瞬間に文章が作られる作り。ここが分かれ目になる
- 利用者に見せずに検索にだけ見せる作りは別の話で、これは避けるべき実装になる
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折りたたみが増えた理由
画面の幅が説明の量を決めている
折りたたみ表示が増えた背景は単純です。小さい画面に長い説明を並べると、読み手が本題にたどり着けません。
見出しだけを並べ、必要なところだけ開いてもらう。この形は、読み手の手間を減らすために生まれました。
製品の仕様、料金の条件、よくある質問。どれも全員が読む情報ではありません。
全員に見せる必要のない情報を常に開いておくと、本当に伝えたい部分が下へ押し出されます。
一方で、担当者の側には不安が残ります。開かないと見えない文章が評価されるのか、という不安です。
この不安から、社内で「たたむのはやめよう」という判断が出ることがあります。
結果として、誰も最後まで読まない長いページができあがります。これは読み手にとって損です。
判断の材料がないまま安全側に倒しているのが、この状態の正体です。
不安の出どころは古い前提にある
この不安には出どころがあります。かつて、初期状態で見えていない文章は軽く扱われるという説明がありました。
その説明は、机の上の大きな画面を前提にした時代のものです。画面に余裕があるなら、隠す必要がないという考え方です。
しかし閲覧の主役は小さな画面に移りました。前提が変わったため、扱いの整理も変わっています。
問題は、古い説明が社内の資料や制作の慣習に残り続けていることです。
誰も確かめないまま、「たたむと不利」という言い伝えだけが引き継がれます。
以下では、まず結論を示し、その後で条件と例外を順に見ていきます。
結論から言えば読まれている
結論を先に置きます。初期状態で見えていない文章も、通常どおりインデックスされ、評価の対象になります。
この点は検索側からも説明されており、モバイル前提の評価に切り替わった時点で整理が付いた論点です。
タブの裏側に置いた文章も、アコーディオンの中に置いた文章も、区別して減点されるわけではありません。
以前は「初期状態で見えない文章は軽く扱われる」という説明がありました。これが不安の出どころです。
ただしこの説明は、机の上の画面を前提にした時代のものです。現在の前提はスマートフォンの画面です。
小さい画面では、たたむことが読み手のための工夫になります。それを減点する理屈が成り立ちません。
したがって、たたむこと自体を避ける必要はありません。避けるべきは、次章の条件を外した実装です。
なお、これは「たためば評価が上がる」という話でもありません。たたみ方は評価の材料ではないという話です。
加点も減点もない。だから読み手にとって良い形を選んでよい、という結論になります。
読まれるための条件は1つ
条件は実質的に1つです。表示していない状態でも、文章がHTMLの中に最初から存在していることです。
検索側が読むのは、送り出された文章そのものです。画面上で見えているかどうかは別の話になります。
初期状態を見えなくする指定は、見た目の指定で行います。文章はそこにあり、隠れているだけという状態です。
この状態であれば、開く操作をしなくても文章は届いています。読まれない理由がありません。
逆に言えば、文章が最初から存在しない作りだと届きません。次章がその話になります。
自社のページがどちらなのかは、確認する方法があります。後の章で手順として示します。
見た目の確認だけでは分かりません。開く前の状態で、文章が中にあるかどうかを見る必要があります。
ここを確かめずに「たたんでいるから不安」と考えているのが、多くの現場の状態です。
確認できれば、不安は判断に変わります。まず自社の実装がどちらかを知ることから始めます。
見た目の指定と文章の存在は別のもの
ここで押さえておきたいのが、見た目の指定と文章の存在は別だという点です。
見た目の指定で隠すのは、あくまで表示の話です。文章そのものは送り出されています。
一方、開く操作をきっかけに文章を取りに行く作りでは、送り出す時点で文章が存在しません。
同じ「開かないと見えない」という見え方でも、この2つは中身がまったく違います。
制作の現場では、速さを求めて後者が選ばれることがあります。判断そのものは合理的です。
問題になるのは、その判断が検索からの見え方に影響することを誰も把握していない場合です。
読まれない実装はこれ
読まれないのは、開く操作をした瞬間に文章が作られる作りです。ここが唯一の分かれ目になります。
見出しをタップすると、そこで初めて中身を取りに行き、画面に差し込む。この形が該当します。
この場合、操作をしていない状態では文章が存在しません。存在しないものは読まれません。
よくある質問を後から読み込む形にしている、仕様表を操作後に取得している、といった実装が典型です。
制作側から見ると、最初に送る量が減るため速くなるという利点があります。だから選ばれます。
しかし検索から見える範囲は狭くなります。速さと引き換えに、内容が届かなくなる取引です。
この取引が妥当かは、その部分に何を置いているかで決まります。補足だけなら影響は小さくなります。
一方、狙っている語を含む説明を後から読み込んでいる場合は損が大きくなります。
量が多くて速度が気になるなら、たたむのではなく、別のページに分ける選択もあります。
ここは制作会社と話す論点です。「たたんでよいか」ではなく「後から読み込んでいないか」を聞きます。
隠しコンテンツとは別の話
折りたたみの話と混ざりやすいのが、隠しコンテンツの話です。この2つは別に扱います。
避けるべきなのは、利用者には見えず、検索にだけ見せるために置いた文章です。
背景と同じ色にした文字、画面の外へ飛ばした文字、極端に小さくした文字などが該当します。
これらは読み手のためではなく、評価を得るために置かれています。だから問題になります。
折りたたみは違います。開けば読める状態にあり、開く手段も見えています。読み手のための形です。
この線引きは、次の問いで判断できます。読み手がその文章に到達できる手段があるか、です。
見出しをタップすれば開く、タブを選べば切り替わる。到達できるなら折りたたみの側です。
到達する手段がないなら、それは隠していることになります。到達できるかどうかが境目です。
なお、開く仕掛けが分かりにくい場合も避けます。読み手が気づけない形は、実質的に到達できません。
避けるべき実装の具体例
実際に避けるべき形を挙げておきます。判断に迷ったときの比較材料になります。
- 背景と同じ色の文字を置く:読み手には見えず、検索にだけ見せる意図が明らかになる
- 画面の外に飛ばして置く:位置の指定で見えなくしているだけで、到達する手段がない
- 高さを0にして押し込む:開く仕掛けがなく、読み手には存在しないのと同じ
- 語の羅列を折りたたみの中に詰める:読み手のために書かれた文章ではない
これらはいずれも、読み手が到達できません。折りたたみの形をとっていても中身が違います。
見出しをタップすれば開き、開けば読める。この状態を保っていれば問題になりません。
たたんでよい情報とよくない情報
読まれるかどうかとは別に、たたむ判断そのものを整理しておきます。ここは読み手の都合で決めます。
| 情報の種類 | たたむ判断 | 理由 |
|---|---|---|
| そのページの主題の説明 | たたまない | 全員が読む内容を隠す理由がない |
| 料金や仕様の詳細な条件 | たたんでよい | 必要な人だけが読む。量が多い |
| よくある質問 | たたんでよい | 自分に当てはまる項目だけ開けばよい |
| 注記や補足の但し書き | たたんでよい | 本文の流れを止めずに置ける |
| 問い合わせの手段 | たたまない | 探させると離脱の原因になる |
判断の軸は「全員が読む内容か」です。全員が読む内容は開いておきます。
一部の人だけが読む内容は、たたんで構いません。開く手間より、探す手間のほうが大きいためです。
よくある失敗が、主題の説明までたたんでしまう例です。読み手が最初に必要な情報が隠れます。
この場合、開かれないまま離脱されます。読まれない原因は検索ではなく、置き場所にあります。
もう1つの失敗が、すべてをたたんでしまう例です。見出しだけが並ぶページになります。
何が書いてあるのか分からないため、読み手はどれを開けばよいか判断できません。
開いた状態を初期値にする選択
折りたたみには、最初から開いた状態にしておく選択もあります。閉じる操作は残しつつ、初期値を開に置く形です。
この形は、量は多いが全員に読んでほしい内容に向きます。読み飛ばしたい人だけが閉じます。
初期値をどちらに置くかは、読み手の多数がどうしたいかで決めます。
たとえば料金ページの条件は、検討中の人の多くが読みます。開いておく判断が合います。
一方でよくある質問は、自分の疑問に当てはまる項目だけを読みます。閉じておく判断が合います。
この使い分けは、ページごとに変えて構いません。全社で1つに統一する必要はありません。
ただし、同じ役割の部品で初期値がばらつくと、読み手が戸惑います。役割ごとには揃えます。
なお、初期値を開にしても閉にしても、読まれるかどうかには影響しません。読み手の都合だけの論点です。
自社の実装を確かめる手順
ここまでの判断をするには、自社の実装がどちらなのかを知る必要があります。手順にします。
開いた状態で表示される文章から、特徴的な1文を選びます。短くて他に出てこない文が向きます。
ブラウザの表示メニューからソースを表示し、選んだ1文を検索します。開く操作はしません。
見つかれば、最初から存在しています。読まれる側です。見つからなければ後から読み込む側です。
後から読み込んでいる箇所を一覧にしてもらい、そこに何を置いているかを突き合わせます。
すべてを直す必要はありません。狙っている語や主題の説明を含む箇所から順に直します。
この手順は、専門の道具を用意しなくても実行できます。1本のページで15分程度です。
代表的なページを3本ほど確かめれば、自社の作りの傾向は分かります。
同じ制作会社が作ったページは、同じ作りになっていることが多いためです。
確認の結果は記録に残します。次にページを作るときの発注条件になります。
確認するページの選び方
どのページから確かめるかは、優先順位を付けます。すべてを一度に見る必要はありません。
最初に見るのは、検索からの流入が多いページです。影響が最も大きくなります。
次に見るのは、狙っている語をたたんだ中に置いているページです。料金の条件や仕様の一覧が該当します。
3番目が、よくある質問を載せているページです。後述する理由で、ここは特に確かめる価値があります。
逆に、注記だけをたたんでいるページは後回しにして構いません。影響が小さいためです。
この順で3本から5本を見れば、自社の傾向はつかめます。全ページを見る作業にはなりません。
やりがちな失敗
この論点で起きやすい失敗を挙げます。どれも、前提の古さか確認不足が原因です。
- 不安だから全部を開いた状態にする:縦に長いだけのページになり、読み手が本題に届かない
- 実装を確かめずに「たたんでいるから読まれない」と結論する:直す必要のない箇所を直す
- 後から読み込む作りのまま、たたんだ中に主題の説明を置く:最も損が大きい組み合わせ
- 開く仕掛けを目立たない見た目にする:読み手が気づけず、実質的に隠したことになる
- 同じ内容を、たたんだ側と見える側の両方に置く:管理の手間が増え、片方が古びる
最後の項目は見落とされがちです。念のため両方に置くと、更新のときに片方が残ります。
古い条件が書かれた文章が残ると、読み手を誤らせます。念のための二重掲載は避けます。
これらを避けるだけで、この論点で困ることはほとんどなくなります。
よくある質問の部分は特に注意
折りたたみが最も多く使われるのが、よくある質問の部分です。ここには追加の注意点があります。
よくある質問は、検索結果での見え方に関わる仕組みと組み合わせて使われることがあります。
その仕組みを使う場合、質問と答えの両方が最初から存在している必要があります。
後から読み込む作りにしていると、答えの部分が読み取れず、意図した見え方になりません。
よくある質問だけは、後から読み込まない作りにしておくのが安全な選択です。
また、質問文の書き方も影響します。実際に使われる言い方で書いておくと拾われやすくなります。
社内の言い方ではなく、問い合わせで実際に届く言い方を使います。ここは記録が材料になります。
問い合わせ窓口に届いた文言をそのまま質問文にすると、読み手の言葉と一致します。
なお、検索結果での見え方は変わることがあります。仕組みに依存した設計にはしないほうが無難です。
タブ切り替えとの違い
たたむ形とよく似ているのが、タブで切り替える形です。扱いは同じですが、設計上の違いがあります。
たたむ形は、複数の項目を同時に開けます。読み比べができます。
タブは、選んだ1つだけが見えます。他の内容と見比べたい場面には向きません。
料金の比較、機能の違い、対応の範囲。こうした内容は見比べる需要があります。
この場合、タブより表のほうが向きます。並べて見せるほうが、読み手の判断が早くなります。
逆に、業種別の説明や利用者の立場別の説明は、自分に当てはまる1つだけを読みます。タブが向きます。
この選択も、読まれるかどうかとは無関係です。読み手が何をしたいかだけで決めます。
なお、タブの中身も後から読み込む作りにしないよう気を付けます。条件は同じです。
効果は何で測るか
たたみ方を変えた効果は、どこを見れば分かるのか。測り方も決めておきます。
まず見るのは、そのページの読了に関わる指標です。最後まで読まれているかを見ます。
たたむ判断が正しければ、読み手は必要な部分に早く到達します。滞在の様子が変わります。
次に見るのは、たたんだ部分が開かれた回数です。開く操作を記録しておけば数えられます。
開かれていない部分は、必要とされていないか、気づかれていないかのどちらかです。
気づかれていない場合は、見出しの文言を変えます。中身が想像できる言い方にします。
必要とされていない場合は、その情報を置く場所そのものを見直します。
順位への影響は、この変更だけでは切り分けられません。順位で判断しないことが大切です。
他の要因が同時に動いているためです。読み手の行動で判断するほうが確かです。
開かれた回数の記録を残す
開く操作の記録は、あらかじめ仕込んでおかないと後から振り返れません。
見出しごとに、どれが開かれたかを分けて記録します。まとめて数えると使えません。
記録が残ると、置いた情報が求められているかどうかが分かります。企画の材料になります。
たとえば、料金の条件だけが繰り返し開かれているなら、その内容は開いた状態にする候補です。
逆に、まったく開かれない項目は、そのページに置く必要がないのかもしれません。
この判断は、感覚では下せません。記録があってはじめて言えることになります。
生成AIに任せられる範囲
この論点で生成AIが役に立つのは、文章の整理と分類の部分です。
ページの文章を渡し、全員が読む内容と一部の人だけが読む内容に分けてもらう使い方があります。
分類の案を出させ、最終判断は人が行うという進め方が現実的です。
よくある質問の見出しを、実際の問い合わせ文言に近い形へ言い換えてもらう用途にも使えます。
一方で、実装がどうなっているかの判定は任せません。これは実物を見ないと分かりません。
ソースの中に文章があるかどうかは、手順の章で示した方法で人が確かめます。
また、検索側の扱いについての説明を生成AIに聞くのは避けます。古い前提が混ざることがあります。
この領域は、公式の説明が更新されます。一次の情報を自分で確かめる習慣が要ります。
社内の決めごとにしておく
同じ判断を毎回やり直さないために、決めごとにしておきます。項目は多くありません。
- 主題の説明はたたまない。全員が読む内容は開いた状態にする
- たたむ部分の中身は、後から読み込む作りにしない
- よくある質問は特に、最初から存在する作りにする
- 開く仕掛けは、見て分かる見た目にする
- 同じ内容を二重に置かない。1か所に置いて、そこを更新する
この5項目を、ページ制作の発注条件に入れます。作り終わってからでは直しにくい部分です。
- 既存のページを一斉に直す必要はない。問い合わせや流入の多いページから順に確かめる
- 検索側の説明は更新されることがある。年に一度は前提を確かめ直す
決めごとは短いほど守られます。細かくすると読まれず、判断がまた属人的になります。
この5項目であれば、制作側にも読んでもらえます。
よくある質問
たたんだ部分に長い文章を置いても大丈夫ですか
量そのものは問題になりません。最初から存在していれば、長さによって扱いが変わることはありません。ただし、読み手から見て開いた先が長すぎると読まれません。中で見出しを立てるなど、読める形にする工夫は必要になります。
開いた状態と閉じた状態で、どちらが有利ですか
どちらでも変わりません。初期値の違いで評価が動くわけではないため、読み手にとって都合のよい側を選んでください。全員が読む内容なら開いた状態、一部の人だけが読む内容なら閉じた状態が合います。
後から読み込む作りかどうかを、制作会社に何と聞けばよいですか
「たたんでいる部分の文章は、最初のHTMLに含まれていますか。それとも開いたときに取得していますか」と聞きます。この問い方であれば、実装の判断が付きます。含まれていない箇所があれば、その一覧をもらってください。
すべてのページを直す必要がありますか
必要はありません。狙っている語を含む説明や、主題そのものの説明をたたんだ中に置いているページから順に確かめます。補足だけをたたんでいるページは、後から読み込む作りでも影響が小さくなります。
読み手に見せずに検索にだけ文章を置くのは、なぜ避けるべきですか
読み手のためではない文章だと判断されるためです。折りたたみとの違いは、読み手がその文章に到達できるかどうかにあります。到達する手段がない状態は、たたんでいるのではなく隠していることになります。
まとめ
折りたたんだ文章が読まれるかどうかは、表示の状態では決まりません。最初からHTMLの中にあるかどうかだけが分かれ目になります。開いた瞬間に文章を作る作りだけが、読まれない側に入ります。そのうえで、たたむ判断は読み手の都合で決めてください。全員が読む内容は開いておき、一部の人だけが読む内容はたたむ。この使い分けで十分です。まずは代表的なページを1本選び、たたんだ部分の1文がソースの中にあるかを確かめるところから始めてみてください。
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