Teamsのファシリテーターに会議を任せる線|AIの進行役を入れる前に

Teamsのファシリテーターに会議を任せる線|AIの進行役を入れる前に

「会議でAIが勝手に議題を仕切り始めた、と現場から聞いた」「社外の人がいる会議でも使われていいのか、判断がつかない」。Teamsの会議にAIの進行役が現れてから、情シスや社内の会議の運用を任された担当者のもとに、こうした声が届くようになりました。マイクロソフトの管理者向けの文書では、マイクロソフト365のCopilotに含まれる会議の進行役のエージェント、ファシリテーターは一般提供の機能として案内され、アプリとして既定で許可されています。Copilotのライセンスを持つ主催者や発表者が、会議ごとにオンにできます。進行役のAIは、議事録を作るAIの延長ではありません。本当は、会議の進み方とメモの中身に、その場で手を入れる参加者です。だから入れる前に、誰の会議で使わせ、誰がオンにでき、メモを誰が持つのかという線を決めておく必要があります。この記事では、ファシリテーターでできることの範囲を公式の記述で確かめたうえで、起きやすい困りごと、その原因、管理の側で打てる対策、試行の進め方と見直しの周期を整理します。


カメ先生カメ先生

進行役のAIって、議事録を自動で作る機能が少し賢くなっただけ、と思われがちなんだ。でも本当は、会議の途中で議題を出したり、時間を知らせたり、メモを書き足したりする。会議の進み方そのものに手を入れるんだよ。


カメ子カメ子

会議が終わってから記録をまとめるAIとは、関わる時点が違うということですか。


カメ先生カメ先生

そう。終わった後なら人が読んでから配れるけれど、その場で出た答えやメモは、全員の目に同時に入る。しかもメモは全員が書き換えられる。だから、どの会議で使うかと、メモを誰が持つかを先に決めておかないといけないんだ。


カメ子カメ子

便利かどうかより先に、使う場所と持ち主を決めるんですね。


この記事のポイント
  • ファシリテーターは、議題の提示・時間の管理・全員で編集できるメモ・質問への回答・タスクの候補出しを、会議の場で全員に見える形で行う
  • アプリとして既定で許可され、ライセンスを持つ主催者や発表者が会議ごとにオンにできる。メモはオンにした人のクラウドの保存先に置かれる
  • 社外や機密の会議で使わせるか、メモの持ち主と書き換えの範囲、AIが割り当てたタスクの確定、Webから答える機能を開くかは人が決める

AIの導入・活用、何から始めるべきかお悩みですか?

デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。

目次

ファシリテーターとは:会議の進行役のエージェントでできること

ファシリテーターは、Teamsの会議に参加者のように入り、進行を手伝うAIのエージェントです。マイクロソフトの管理者向けの説明では、議題を表に出し、進み具合を追い、要点をその場で書き留めることで、会議を目的に沿って進めるための助手と位置づけられています。Copilotのライセンスに含まれる機能で、別に買う製品ではありません。

一般提供として案内されている機能と、試験提供の段階にある機能は、次のとおりです。2026年8月13日に更新された管理者向けの文書と、利用者向けのサポートページの記述をもとにまとめました。

機能中身提供の段階
議題と時間招待状から議題を読み取り、議題が無ければ目的を尋ねる。議題ごとの時間の目印と、中間と終盤の知らせを出す一般提供
メモ会議の内容をその場で書き留める。参加者全員が編集できる一般提供
質問への回答会議の内容とWebの内容から、チャットでの問いかけに答える一般提供
文書の作成会議中や会議後に、会議の内容から文書を作る一般提供
不在の人への声かけ会議に出ていない人の名前が何度も出ると、その人に呼びかけるサポートページに記載
タスクの管理タスクを作り、更新し、タスク管理のアプリと同期する試験提供

なお、会議のメモから作る文書の形式は切り替えが進んでいて、管理者向けの文書には、共同編集用のファイル形式での文書の作成を2026年7月31日までに終える一方、その場のメモには影響しないと書かれています。機能の中身は数か月単位で変わっているため、社内の説明資料には確かめた日付を必ず添えます。

議事録のAIや個人のCopilotと、どこが違うのか

一番大きな違いは、誰に見えるかです。会議の中で個人がCopilotに尋ねた内容と答えは、その人にしか見えません。ところがファシリテーターへの呼びかけと答えは、会議のチャットに流れ、参加者全員の目に入ります。管理者向けの文書も、会議の中にいる助手に話しかけるのと同じだと説明しています。誰かが不用意に尋ねた一言も、AIの答えも、全員の前に出るということです。

もう一つの違いは、関わる時点です。会議の後で文字起こしから要約を作るAIなら、担当者が読んで直してから配れます。進行役のAIは会議の最中に議題を示し、時間を知らせ、メモを書き足します。人が確かめる前に、AIの出したものが会議の流れに影響するので、議事録の配り先を決める話とは別に、その場で何を任せるかを決める必要があります。

議事録をどこまで配るか、AIを代理で出席させるか、録画を誰に見せるか、話者の取り違えをどう直すかといった論点は、それぞれ別の記事で扱っています。この記事は、会議の場で進行に手を入れ、メモを書き、タスクを割り当てるAIを、どの会議で許すかに絞ります。

使える会議と、まだ使えない会議

ファシリテーターが入れるのは、予定を組んで招待した会議です。利用者向けのサポートページには、チャネルの会議、今すぐ始める会議、Teamsの通話には追加できないと書かれています。管理者向けの文書でも、1対1のチャット、グループのチャット、社外とのチャットや会議は、現時点で対象外とされています。

チャネルの会議については、2026年8月24日に出たメッセージセンターの告知で対応が予告されました。ただし時期は当初の9〜10月から後ろにずれ、一部の組織への先行展開が11月上旬から、全体への展開が11月中旬から12月上旬にかけてとされています。社内の案内に「チャネル会議でも使える」と先に書いてしまうと、展開前に問い合わせが集まります。

会議の言語にも条件があります。オンにするときに会議で話す言語を1つ選び、実際に話す言語と一致しないとメモが作られません。日本語と英語が交互に出る会議では、選んだ言語の部分だけが書き留められます。社外の人と英語で話す時間がある会議では、メモが抜け落ちる前提で、人の記録を残すかを決めておく必要があります。

文字起こしとの関係も押さえておきます。サポートページによると、会議が終わった後にファシリテーターへ尋ねるには、会議の前か最中に文字起こしをオンにしておく必要があります。文字起こしを禁じている会議では、会議後に振り返る使い方はできないということです。文字起こしを許す会議の決まりと、進行役を許す会議の決まりは、別々に作ると食い違いやすいので、同じ表で決めるのが扱いやすくなります。

困りごと1:社外の参加者がいる会議

最初に判断が割れるのが、社外の人が入る会議です。ところが公式の記述そのものが、場所によって揃っていません。管理者向けの文書は社外との会議を対象外と書き、利用者向けのサポートページは、社外の参加者はその場の更新やメモを見られないと書いています。一方で、2026年6月29日に出た新機能の告知は、社外や別の組織の参加者がいる会議でも動くと説明しています。

ここから言えるのは、社外の人が入る会議での動き方が、まだ固まりきっていないということです。社外の参加者にはメモが見えなくても、自社の参加者の画面では社外の人の発言が要約され、メモとして残ります。取引先の担当者が話した内容が、相手の知らないところで自社のクラウドに書き留められる形になります。

相手に断らずにAIが記録する状態は、取引先との信頼の問題になりやすい点にも注意が要ります。商談や共同の検討会のように相手の社内事情が話題に出る会議では、社外の人が入る会議では既定で使わないと決めておき、使いたい場合は主催者が相手に断ったうえで、情シスへ申し出る形にするのが無難です。動き方は自社の環境で一度試してから、規程に書き入れます。

困りごと2:人事・機密・未公表の案件の会議

人事の会議や、公表前の案件を扱う会議では、ふだんの会議に掛けている保護が、ファシリテーターの出すものには掛からない点が問題になります。管理者向けの文書には、会議に設定したコピーの禁止や透かしの表示が、ファシリテーターの答えやメモには適用されないと書かれています。会議の画面は守っていても、メモからは写せるということです。

秘密度のラベルも同じです。メモは会議に付けたラベルを引き継ぎません。メモのファイルに後からラベルを付けることはできますが、Teamsの外でラベルを付けると、そのメモはTeamsから開けなくなります。さらに、暗号化を伴うラベルが付いた議題は、ファシリテーターが読めません。

データ保護の管理の仕組みとの関係も確かめておきます。マイクロソフトの説明では、ファシリテーターとのやり取りについて、監査の記録や電子情報開示、保持の設定には対応する一方、秘密度のラベル、情報の持ち出しを止める機能、内部の不正の検知には対応していません。止める仕組みが効かない以上、機密の会議ではそもそもオンにしないという線を、会議の種類で先に決めるしかありません。

困りごと3:全員が書き換えられるメモと、その持ち主

ファシリテーターのメモは、会議の参加者全員が編集できます。会議の前でも、最中でも、終わった後でも書き換えられます。便利な反面、誰がいつ何を書き足したのかが分かりにくくなり、AIの書いた要点と人が直した文が、区別のつかない1枚のメモになるおそれがあります。

メモの置き場所も見落とされがちです。管理者向けの文書によると、メモはファシリテーターをオンにした人のクラウドの保存先にある「会議」のフォルダに、共同編集用のファイルとして置かれ、会議の文字起こしと同じ種類のデータとして扱われます。つまりメモの持ち主は、会議の主催者ではなく、オンにした人になります。その人が異動や退職をしたとき、メモをどう引き継ぐかを決めておかないと、記録が個人の保存先に残ったままになります。

保存の期間にも注意が要ります。マイクロソフトの説明では、会議でのやり取りはチャットの保持の設定で、メモは個人の保存先の保持の設定で扱うとされています。チャットだけ保持の設定をしていても、メモは別の設定に従います。また、メモに添付したファイルには保持のラベルが効かず、電子情報開示の際にも添付ファイルとして自動では集められません。

困りごと4:AIが割り当てたタスクを、誰が持つのか

ファシリテーターは、会議の内容からタスクを作り、担当者を付け、タスク管理のアプリと同期できます。この機能は試験提供の段階です。会議で「では、その件はお願いします」と曖昧に終わった話が、AIの手で誰かの名前の付いたタスクになり、本人が引き受けたつもりのないまま一覧に並ぶ、ということが起こり得ます。

問題は、AIが割り当てたタスクが、決まったことのように見えてしまう点です。名前と期日が付いた行は、それだけで決定事項の顔をします。会議の後に誰も見直さなければ、引き受けた覚えのない人が期日を過ぎて責められる、という形で揉め事になります。

会議の内容をタスクの候補に起こすところまではAIに任せ、担当と期日を確定するのは人にする、という線を引くのが現実的です。具体的には、会議の終わりに主催者が候補を読み上げ、本人が引き受けた行だけを残すと決めておきます。試験提供の機能を全社で開くかどうか自体も、試行の結果を見てから決めます。

原因:既定で許可され、会議ごとにオンにできる

ここまでの困りごとは、使う人の不注意だけで起きているわけではありません。仕組みの側に理由があります。管理者向けの文書では、ファシリテーターはアプリとして既定で許可されています。組織として全部のアプリを止めていない限り、Copilotのライセンスを配った時点で、使える状態になります。

オンにするかどうかは会議ごとに決まり、利用者向けのサポートページでは、会議中にオン・オフできるのは主催者か発表者で、パソコンかブラウザーから操作するとされています。判断が会議ごと・人ごとに散らばるので、組織として「この会議では使わない」が届きにくいのです。ライセンスを持たない参加者は呼びかけはできませんが、答えとメモは見えます。スマートフォンから参加した人は、メモを見られてもオン・オフはできません。参加者の側には、止める手段がほとんど無いということです。

もう一つの理由は、止める単位の粗さです。AIが会議のメモを作る機能は、共同編集の機能がオンであることが前提で、管理者向けの文書によると、AIのメモを止める設定は組織全体にしか掛けられず、人ごとには変えられません。メモだけを部署単位で止めるといった細かい使い分けは、この設定では作れないと考えておきます。

対策1:アプリの方針で、使える人を絞る

人ごとの使い分けをしたいときは、Teamsのアプリとしてのファシリテーターの扱いで絞ります。管理者向けの文書の手順では、Teamsの管理センターでアプリの管理の画面を開き、ファシリテーターを検索して、許可するか止めるかを選びます。まず組織全体で止め、試行の対象者だけに開くこともできます。

一部の人だけに開くには、アプリの利用を許す方針を新しく作り、対象の人やグループに割り当てます。アプリを中心に許可の範囲を管理する画面からも、同じ割り当てができます。試行の段階では、会議の運用に詳しい部署の数人だけに開き、困りごとを集めてから広げるのが無難です。

Copilotのライセンスを配る範囲と、ファシリテーターを開く範囲は、同じにしなくて構いません。ライセンスは資料作りのために配り、進行役は会議の多い部署から開く、という分け方ができます。Copilot全体の権限の見せすぎや、社内のデータをどこまで読ませるかという話は別の記事で扱っているので、ここでは会議の進行役の扱いに限って決めます。

組織全体で一度に止めたい場合の手段もあります。管理者向けの文書では、会議でファシリテーターを使うにはTeamsの共同編集の機能がオンである必要があるとされています。ただし、この設定はファシリテーターのためだけのものではないため、止める前に、ほかに影響する使い方が社内に無いかを確かめてから使います。

対策2:会議の種類ごとに、使えるかどうかを表にする

アプリの方針で絞れるのは「誰が使えるか」までで、「どの会議で使うか」は仕組みでは分けられません。そこで、会議の種類ごとに使ってよいかを表にして、主催者に渡します。迷ったときに主催者が自分で判断できる形にしておくのが目的です。

会議の種類使ってよいか条件と理由
社内の定例・進捗の共有使ってよい議題と時間の管理が効きやすい。メモは主催者が会議後に読み直す
社内の企画・検討会条件付き未公表の案件を含む回は使わない。タスクは本人が引き受けたものだけ残す
社外の人が入る会議既定で使わない公式の記述が揃っていない。使う場合は相手に断り、情シスに申し出る
人事・評価・1対1の面談使わないコピーの禁止や透かしがメモに掛からない。発言が全員に見える形で残る
経営会議・未公表の案件使わない秘密度のラベルを引き継がない。持ち出しを止める仕組みが効かない
研修・説明会使ってよい質問への回答は人が確かめてから補足する

表は一度作って終わりではありません。社外の人が入る会議の扱いのように、公式の記述が変わり得る行には、確かめた日付を添えます。「使わない」と決めた会議でオンになっていた場合の連絡先も、表の下に1行入れておくと、主催者が迷ったときの問い合わせ先になります。

対策3:メモの置き場と持ち主を決める

メモはオンにした人の保存先に置かれるため、部署で共有したい記録は、会議の後に部署の共有の場所へ移す運用にするか、主催者自身がオンにすると決めるかのどちらかを選びます。後者なら、メモの持ち主と会議の責任者が同じ人になり、引き継ぎの相手もはっきりします。

保存の期間は、文字起こしと同じ扱いになることを前提に決めます。会議でのやり取りと、メモとでは、保持の設定を掛ける場所が違うため、チャットと個人の保存先の両方に、同じ考え方で保持の設定を掛けることを確かめます。監査の記録では、ファシリテーターのメモ、進行、質問と回答が対象になっているので、後から誰が何を尋ねたかを追えるかも、試行の段階で一度検索して確かめておきます。

マイクロソフトの説明では、呼びかけと答えは組織全体の監査の記録に残り、やり取りの中で参照したファイルや、そのファイルに付いていたラベルも記録されます。使わないと決めた会議で使われていないかは、この記録で後から確かめられます。試行の段階では、使わない会議の主催者名で月に1回検索する、といった確かめ方を決めておくと、表が守られているかを人の申告に頼らずに見られます。

メモの書き換えについては、全員が編集できる状態を止める設定は見当たりません。代わりに、会議の後で主催者が読み直し、確定した版を別に残すという手順を決めます。AIが書いた要点をそのまま決定事項として配らず、人が直した版だけを正式な記録として扱います。

対策4:Webから答える機能を開くかを決める

ファシリテーターの質問への回答には、2つの形があります。1つは、参加者がチャットで呼びかけたときに、会議の内容とWebの内容から答える機能で、管理者向けの文書では一般提供とされています。もう1つは、誰も答えなかった質問をAIが自分から拾い、Webで調べて会議のチャットに答えを出す機能です。

後者は2026年6月29日のメッセージセンターの告知で予告され、時期は当初の7〜8月から延び、一部の組織への先行展開が11月上旬から、全体への展開が11月中旬から12月中旬とされています。告知では、応答は1回の会議で1回未満の頻度に抑えられ、議題に関係のある質問に限るとされ、Copilotの設定でWeb検索を止めていれば、この応答は出ないとも書かれています。時期は変わることがあるため、開く前に最新の告知を確かめます。

Webから取った答えは、出典の確かさを会議の場で確かめにくく、しかも全員の画面に同時に出ます。社外の人が入る会議でも動くと説明されている点も合わせると、まずはWeb検索を止めた状態で試行し、答えの質を見てから開くかを決めるのが順当です。AIの答えは根拠となる出典を確かめるまで、会議の結論に使わないと決めておきます。

AIに渡さない進行:議題の順番と打ち切り、決定の宣言

進行役の仕事のうち、議題を出す、時間を知らせる、話された内容を書き留めるといった作業は、AIに任せても困りにくい部分です。一方で、どの議題を先に扱うか、時間が来た議論をどこで打ち切るか、何が決まったと宣言するかは、参加者の利害や力関係に関わる判断で、AIに渡すべきではありません。

ファシリテーターは時間の超過を知らせますが、知らせを受けて議論を切るかどうかは主催者が決めます。メモに「決定事項」として要点が並んでも、それを決まったこととして扱うのは、主催者が会議の場で読み上げて確認してからです。避けたい使い方を並べると、次のようになります。

  • AIが時間切れを知らせたので、結論が出ていない議題を主催者の確認なしに次へ送る
  • メモに並んだ要点を、主催者が読み直さないまま決定事項として関係者に配る
  • AIが割り当てたタスクを、本人に確かめないまま期日付きで管理の一覧に残す
  • AIがWebから取ってきた答えを、出典を確かめずに会議の結論の根拠にする

こうした線は、規程の一文として書くよりも、会議の種類ごとの表の下に「主催者が決めること」として並べたほうが届きます。主催者が交代する定例会でも、同じ線が引き継がれるようにしておきます。

試行の進め方

いきなり全社で開くのではなく、会議の多い部署で数週間試し、困りごとを集めてから広げます。次の順で進めると、止めるか広げるかの判断に必要な材料がそろいます。

STEP1
今の状態を確かめる

Teamsの管理センターで、ファシリテーターが許可されているか、どの方針が誰に割り当てられているかを確かめます。既定で許可されているため、気づかないうちに使われていることがあります。

STEP2
組織全体で止め、試行の対象者だけに開く

アプリの利用を許す方針を作り、会議の運用に詳しい部署の数人に割り当てます。Copilotの設定でWeb検索を止めた状態から始めます。

STEP3
会議の種類の表を渡す

使ってよい会議・条件付きの会議・使わない会議の表と、主催者が決めることの一覧を、対象者に渡します。

STEP4
メモとタスクの扱いを確かめる

メモの置き場所、保持の設定、監査の記録で検索できるかを、実際の会議で1回ずつ確かめます。タスクは本人が引き受けたものだけ残す運用を試します。

STEP5
困りごとを集めて、広げるか決める

答えの誤り、メモの抜け、タスクの揉め事を記録し、広げる範囲と、Webから答える機能を開くかを、情シスと会議の責任者で決めます。

試行の間は、困りごとを記録する場所を1つに決めておくことが大切です。チャットで個別に報告が来ると、同じ問題が何度起きたのかが分からなくなります。

見直しの周期と、入れる前のチェックリスト

ファシリテーターは、この1年でも機能が増え、時期が何度もずれています。チャネルの会議への対応や、Webで自分から答える機能のように、年末に向けて展開される予定の機能もあります。メッセージセンターの告知を月に1回確かめ、会議の種類の表を更新する周期を決めておきます。新しい機能が展開されたら、試行の対象者だけで先に確かめてから全体に案内します。

入れる前に、次の項目が決まっているかを確かめます。すべてをそろえてから始める必要はありませんが、社外の会議とメモの持ち主の2つは、決めないまま始めると後から直しにくくなります。

  • ファシリテーターが既定で許可されている状態かどうかを、管理センターで確かめた
  • 試行の対象者を決め、アプリの利用を許す方針で絞った
  • 社外の人が入る会議・人事の会議・未公表の案件の会議で使うかを、表にして主催者に渡した
  • メモの持ち主をオンにした人とする前提で、異動や退職のときの引き継ぎを決めた
  • 会議でのやり取りとメモの両方に、保持の設定が掛かっているかを確かめた
  • AIが割り当てたタスクを確定するのは本人と主催者だと決めた
  • Webから答える機能を開くかどうかと、開く条件を決めた
  • 告知を確かめる周期と、表を直す担当を決めた

このうち、社外の会議の扱いと、Webから答える機能を開くかは、情シスだけでは決めきれないことが多い項目です。取引先との窓口になる部署や、情報管理の責任者と一度ずつ確かめておくと、使い始めてから止まる理由を減らせます。

まとめ

Teamsのファシリテーターは、議題の提示、時間の管理、全員で編集できるメモ、質問への回答、タスクの候補出しを、会議の場で全員に見える形で行う進行役のエージェントです。アプリとして既定で許可され、ライセンスを持つ主催者や発表者が会議ごとにオンにできるため、組織として線を引かないと、社外の会議や機密の会議でも使われ得ます。AIに任せるのは議題の提示、時間の知らせ、メモの下書き、タスクの候補までにとどめ、どの会議で使わせるか、メモの持ち主と書き換えの範囲、タスクの確定、Webから答える機能を開くかは人が決める。試行の対象者を絞って困りごとを集め、告知を確かめながら会議の種類の表を更新していってください。

  • 機能の範囲、既定の許可、メモの置き場所、制限事項は、マイクロソフトの管理者向けの文書(2026年8月13日更新)と、利用者向けのサポートページ、データ保護の管理に関する文書(2026年5月1日更新)に基づきます
  • チャネルの会議への対応と、誰も答えない質問をWebで調べる機能の時期は、2026年8月と6月に出たメッセージセンターの告知に基づきます。時期は変わることがあるため、公式の告知を確かめてください
  • 社外の参加者がいる会議での動き方は、公式の記述が文書によって異なります。自社の環境で確かめてから規程に書き入れてください

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

AIの導入・活用、何から始めるべきかお悩みですか?

デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。

運営会社:株式会社デボノ

目次