Notionエージェントを配る3つの線引き|作る人と上限を決める

Notionエージェントを配る3つの線引き|作る人と上限を決める

「社員が自分でエージェントを作れるなら、定型の仕事はもっと速く回るはず」「気づいたら、誰が何体作ったのか、誰にも分からなくなっていた」。Notionのカスタムエージェントを社内に開いた会社からは、期待と戸惑いが同時に聞こえてきます。一気に広げたくなる気持ちも、後から収拾がつかなくなる不安も、実務の感覚としてどちらも正しいものです。けれど、配る前に決めるべきことは、エージェントの出来のよさではありません。本当は、誰が作り、いくらまで使わせ、どう止めるかという3本の線です。この記事では、2026年5月と9月に加わった管理者向けの設定を公式の案内で確かめながら、3つの線引きを課題・原因・対策の順に整理します。


カメ先生カメ先生

カスタムエージェントは、聞かれたときに答えるAIとは動き方が違うんだ。決めた時刻や、データベースの変化、スラックの投稿をきっかけに、人が見ていない間にも仕事を進める。だから配るときは、作る人と使う量と止め方を、先に決めておく必要があるんだよ。


カメ子カメ子

人が見ていない間に動くなら、誰かが作ったことに気づかないまま、費用だけ減っていくこともあるんですか。


カメ先生カメ先生

そう。費用はワークスペースで共有する月の枠から減るし、エージェントは作った人の権限ではなく、自分に渡された権限で読む。この2つを知らずに全員へ開くと、後から線を引き直すのが大変になるんだ。


カメ子カメ子

作れる人、上限、止め方の3つを、開く前に決めておくのが近道なんですね。


この記事のポイント
  • カスタムエージェントはビジネスとエンタープライズの契約で使え、2026年5月4日からNotionクレジットで課金される。既定では全員が作れる
  • 線は3本。作れる人をグループで絞る、エージェントごとと全体のクレジットの上限を置く、止め方と使うモデルを管理者が決める
  • AIに任せるのは定型の自動実行まで。社外への送信やデータの削除のような戻せない操作は、人の承認に残す

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目次

課題:配ったエージェントが、誰も知らない所で動き出す

まず、よく起きる困りごとから見ていきます。カスタムエージェントを全員に開くと、数週間で部署ごとに似たエージェントがいくつもでき、誰が作ったのか、何をしているのかを管理者が説明できなくなります。Notionの2026年5月5日の発表では、ベータ公開からおよそ2か月で100万体を超えるエージェントが作られたとされています。作りやすさは、そのまま増えやすさでもあります。

困りごとは3つの形で表に出ます。1つ目は、月の途中でクレジットが尽き、大事な定型の仕事まで止まることです。2つ目は、作った人が異動したあと、誰も中身を直せないエージェントが動き続けることです。3つ目は、エージェントが読めるページの範囲を、使っている人が知らないことです。どれも作る前には目に見えず、動き始めてから気づきます。

たとえば、営業部の誰かが、毎朝スラックの問い合わせの投稿を読んで案件のデータベースに書き込むエージェントを作ったとします。便利なので隣の部署も真似をし、同じ投稿を2体が別々に処理し始めます。どちらもクレジットを消費し、データベースには似た行が二重にたまっていきます。止めたくても、どちらが先に作られた正のものなのか、誰も分かりません。

この課題は、エージェントの性能の問題ではありません。作る・使う・止めるの3つについて、決める人が決まっていないことから起きます。次の節からは、なぜそうなりやすいのかを、カスタムエージェントの仕組みに沿って3つの原因に分けて見ていきます。

カスタムエージェントは「決まった時に動く」仕組み

原因に入る前に、カスタムエージェントが何をするものかを公式のヘルプで押さえます。ヘルプでは、チームの繰り返しの仕事を、裏側で決めたとおりに自動で進める仕組みと説明されています。使えるのはビジネスかエンタープライズの契約で、それより下の契約では作れません。ページの中で呼び出して答えを受け取る使い方とは、動くきっかけが違います。

動くきっかけは、トリガーと呼ばれる設定で決めます。ヘルプに挙がっているのは、毎日・毎週・毎月といった定時の実行、データベースのページが作られた・更新された・消されたとき、スラックのチャンネルに新しい投稿や反応や呼びかけがあったとき、コメントが付いたとき、会議のメモが仕上がったとき、などです。人が画面を開いていなくても、きっかけがあれば動きます。

できる操作も広がっています。ページやデータベースを読む、データベースの行を更新する、スラックのチャンネルに投稿する、返信を送る、ほかのエージェントに仕事を渡す、といった操作がヘルプに並んでいます。つまり、読むだけの道具ではなく、書き込みと送信までする道具として配ることになります。

もう一つの特徴は、記録と版が残ることです。ヘルプによると、動作の画面には実行のたびに、きっかけ、行った操作、失敗が記録されます。設定を変えたあとで調子が悪くなったときは、版の履歴から前の設定に戻せます。この2つは、後で見る止め方の線で使う道具になります。

原因1:既定では、ワークスペースの全員が作れる

1つ目の原因は、作れる人の既定値です。公式のヘルプによると、エージェントを作れる人の設定は3択で、既定は「ワークスペースのすべてのメンバー」です。残りの2つは「ワークスペースのオーナーだけ」と「オーナーと、追加したグループだけ」です。何も変えずに契約を始めると、メンバーなら誰でも作り始められます。

ゲストと制限付きのメンバーは、エージェントを作れません。ただし、ヘルプでは、エージェントの編集権限を明示的に渡された場合は、ゲストや制限付きのメンバーでも設定を編集できると書かれています。社外の協力者をゲストとして招いている会社では、作れないことと、直せないことは別だと押さえておく必要があります。

既定が全員になっているのは、早く試してもらうためには自然な選び方です。問題は、試しの段階と本番の段階で、同じ設定のまま進んでしまうことです。最初の数人が便利さを広め、気づいたときには数十人が作っている、という流れになりやすいのです。

この原因は、設定を一つ変えれば手当てできます。けれど、変える前にすでに作られたエージェントは残ります。後から絞ると、作った本人は編集を続けられるのか、誰が引き取るのかという話が出てくるので、開く前に絞っておくほうが、後で絞るより手間がずっと少ないことを覚えておきます。

原因2:エージェントは自分に渡された権限で読む

2つ目の原因は、見落とされやすい権限の仕組みです。公式のヘルプでは、カスタムエージェントは自分自身の権限を持つ、専任のチームの一員のように動くと説明されています。答えるときに使うのはエージェントに渡された権限で、きっかけを作った人の権限ではありません。作った人からも、使った人からも、権限は引き継がれないと明記されています。

これは、使う人が普段は見られないページの内容を、エージェントを通じて受け取れる、ということでもあります。たとえば、人事のデータベースを読める設定のエージェントに、共有の段で「表示して使える」権限を持つ社員が質問すると、答えにはエージェントが読める範囲の内容が混ざり得ます。権限を絞る単位は、人ではなくエージェントになります。

ヘルプによると、新しいエージェントは既定でワークスペースのすべてのページには触れません。作る人が読ませるページやデータベースを一つずつ選び、閲覧・コメント・編集の段を決めます。ワークスペース全体を読ませる設定もありますが、有効にするときは警告の画面が出て、作る人が承知する形になっています。

つなぐ先も同じです。スラックのチャンネル、予定表、メール、MCPでつないだ外部の道具を、エージェントごとに選びます。外部の道具をつなぐときの審査の一般論は別の記事で扱っているので、ここではつなぐ先が増えるほど、そのエージェントを使える人の範囲を狭くする、という一つの原則だけ持ち帰ってください。

原因3:費用はワークスペース共有の月の枠から減る

3つ目の原因は、費用の減り方です。公式のヘルプによると、カスタムエージェントは2026年5月3日までは無料で、5月4日からNotionクレジットで課金されるようになりました。クレジットはビジネスとエンタープライズの契約に足すもので、管理者が購入します。開始時の案内では、1,000クレジットで10ドルとされていました。

クレジットはワークスペースで共有され、月ごとに更新されます。案内では、使い切れなかった分は翌月に繰り越されないとされています。エージェントが1回動くたびに、仕事の複雑さに応じてクレジットが減ります。つまり、誰か一人のエージェントがたくさん動くと、ほかの全員のエージェントの残りが減る仕組みです。

残りが無くなると、エージェントは自動で止まり、クレジットが更新されるか、管理者が買い足すまで再開しません。予想外の請求が来ないという意味では安心ですが、裏返せば、大事な定型の仕事が月の途中で止まることがあります。管理者には、使用量が80パーセントと100パーセントに達したときに、画面とメールで知らせが届きます。

この仕組みでは、費用の問題が、そのまま業務が止まる問題になります。上限の設計は、予算の管理であると同時に、止めたくない仕事を守る設計でもあります。この視点を持ったうえで、次の節から3本の線を順に引いていきます。

  • 料金と繰り越しの扱いは、2026年5月の課金開始時の案内に基づきます。最新の条件は公式の料金のヘルプで確かめてください
  • クレジットはカスタムエージェントのほか、エージェントの機能を使う自動入力などでも減ると案内されています
  • 1回の実行で減る量は仕事の複雑さで変わり、確かめた時点のヘルプに一律の目安はありません

3つの線引きの全体像

ここまでの3つの原因に、一つずつ線を当てます。線1は作れる人を絞ること、線2はクレジットの上限を置くこと、線3は止め方と使うモデルを管理者が決めることです。線1は原因1に、線2は原因3に効き、原因2の権限の問題は、線1で作る人を絞ったうえで、作る人に読ませる範囲の決め方を渡すことで手当てします。

線を引く順番にも意味があります。先に作れる人を絞り、次に上限を置き、最後に止め方を試す。逆の順番だと、上限を置いた時点ですでに数十体が動いていて、どれにどの上限を割り当てるかの調整から始めることになります。止め方は、実際に一度止めてみて確かめるところまでが線3の仕事です。

線を引くのは管理者ですが、決める中身は管理者だけでは決められません。どの部署の誰に作らせるかは各部署の責任者と、上限の額は予算を持つ人と、止める判断は業務の持ち主と相談します。管理者の役割は、決めた結果を設定に落とし、記録に残すことです。

線の引き方は、会社の規模で変わります。社員が数十人の会社なら、オーナーだけが作る形から始めても回ります。数百人を超えると、部署ごとに作る担当を置き、グループで許すほうが現実的です。どちらの場合も、最初は狭く、実績を見て広げるという順番は変わりません。

線1:作れる人を、オーナーと登録したグループに絞る

最初の線は、作れる人の設定を既定の「すべてのメンバー」から変えることです。2026年5月5日の発表では、管理者は個人かグループの単位で作れる人を決め、時間をかけて広げていけると案内されています。設定はNotion AIの設定の中の、エージェントの項目にあります。

おすすめは、「オーナーと、追加したグループだけ」を選び、作る担当のグループを部署ごとに作る形です。グループに入る人は、各部署で1〜2人に絞ります。作る担当には、エージェントの動作の記録を読めること、読ませる範囲を自分で説明できることを条件にしておくと、後で質問されたときに答えられる人が残ります。

作る担当以外の人には、使う人として共有します。欲しいエージェントがあれば、作る担当に頼む流れにします。頼む窓口は、Notionの中に依頼用のデータベースを1つ作り、欲しい仕事、動くきっかけ、読ませたいページ、書き込む先を書いてもらう形にすると、同じエージェントが二重にできるのを防げます。

グループに人を足すときの条件も、先に文字にしておきます。たとえば、作る担当として3か月以上エージェントを使ってきたこと、上限を超えた月がないこと、などです。条件が無いと、足してほしいという声に押されて、結局は全員が作れる状態に戻ってしまいます。

線1の続き:共有の3つの段と、読ませる範囲を分ける

作れる人を絞ったら、次は作ったエージェントを誰にどの段で共有するかです。公式のヘルプでは、共有の段は3つあります。表示して使える段、編集できる段、フルアクセスの段です。表示して使える段では、質問や仕事の実行と結果の確認ができ、設定は読むだけです。

編集できる段では、指示の文章を読み書きし、読ませるページやつなぐ先を変えられます。フルアクセスの段では、さらにほかの人への共有と、エージェントの削除ができます。フルアクセスを渡す相手は、作った本人と、引き継ぎ先の1人だけに絞ると、知らないうちに共有が広がることを防げます。

読ませる範囲は、原因2で見たとおり、使う人ではなくエージェントの側で絞ります。作る担当には、読ませるページを一覧にして依頼のデータベースに書いてもらい、ワークスペース全体を読ませる設定は原則として使わない、と決めておきます。警告の画面が出たら、そこで一度止まって管理者に相談する、というきまりが実務では効きます。

作った人が異動や退職をしたときの扱いも、ここで決めます。フルアクセスの段を持つ引き継ぎ先がいれば、指示と読ませる範囲を見直して続けるか止めるかを決められます。エンタープライズの契約では、管理者がエージェントの一覧から、自分に権限が無いエージェントでも権限を変えたり削除したりできると案内されています。

線2:エージェントごとの上限を、作る人と決める

2本目の線は、クレジットの上限です。2026年5月5日の発表では、管理者は作る人と相談して、エージェントごとにクレジットの上限を置けると案内されています。上限を置く目的は、一体のエージェントが共有の枠を食いつぶして、ほかの仕事まで止めることを防ぐことです。

上限の額は、最初から正確には決められません。そこで、試しの2週間ほどは低めの上限で動かし、使用量の画面でエージェントごとの消費を見てから決め直します。発表によると、クレジットの画面では、エージェントごとの使用量、消費の傾向、状態、最近の動作を一覧で見られます。

上限を決めるときは、止まっても困らないエージェントと、止まると困るエージェントを分けます。朝の問い合わせの振り分けのように止まると業務が詰まるものは、余裕を持たせた上限にします。週に一度の要約のように、止まっても手作業で補えるものは低めに置きます。上限の高さは、止まったときの困り具合で決めると、額の根拠を説明しやすくなります。

上限を超えそうなとき、使う人が上限の引き上げを頼むことがあります。発表では、メンバーからの上限の引き上げの依頼は、管理者の承認が要ると案内されています。承認の基準は、依頼のデータベースに、なぜ増えたのか、減らす工夫はしたのかを書いてもらい、それを読んでから決めるのが現実的です。

線2の続き:全体の上限と、急な消費の自動停止

エージェントごとの上限に加えて、エンタープライズの契約では、ワークスペース全体に一つの上限を置けます。発表によると、この上限は新しいエージェントにも既存のエージェントにもまとめて効きます。設定はNotionクレジットの項目にあります。ビジネスの契約の場合は、エージェントごとの上限と、買うクレジットの量で全体を管理することになります。

もう一つの安全装置が、急な消費の自動停止です。発表では、異常に速く消費しているエージェントは自動で止まり、作った人に知らせが届くと案内されています。指示の書き方の誤りで同じ処理を繰り返しているような場合に、枠を使い切る前に止まる仕組みです。

自動停止は便利ですが、止まった後の段取りは人が決めます。止まった知らせを受けた作る担当は、動作の記録を開き、どのきっかけで何回動いたのかを確かめます。原因が分かるまで再開しない、再開するときは管理者に一言伝える、というきまりを作っておくと、同じ止まり方を繰り返さずに済みます。

月の初めに、前の月の使用量を振り返る時間も取っておきます。エージェントごとの消費を並べ、上位の数体について、その消費に見合う仕事をしているかを業務の持ち主と確かめます。消費が多いのに使われていないエージェントは、止める候補として線3に回します。

線3:止め方を、開く前に一度試しておく

3本目の線は、止め方です。止め方には段階があります。いちばん軽いのは、作った人が指示を直すか、トリガーを外すことです。次が、管理者がエージェントを止めることです。発表によると、管理者は使用量の画面からエージェントの状態を見て、設定からエージェントを止められます。

エンタープライズの契約では、さらに強い手段があります。公式のヘルプによると、管理者はエージェントの一覧から、任意のエージェントのトリガーを止めたり、権限を上書きしたりできます。監査ログや、AIの利用の分析の画面で、誰がどのエージェントを使っているかを確かめることもできます。

止め方は、書いておくだけでは足りません。開く前に、試しのエージェントを1体作って、トリガーを外す、管理者の側から止める、版の履歴から前の設定に戻す、の3つを実際にやってみます。止める手順は、困ったときではなく、落ち着いているときに試すのが鉄則です。

止める判断の基準も決めておきます。見えないはずのページの内容が答えに出た、スラックに意図しない投稿をした、データベースに二重の行が増えた、といったときは、原因を調べる前にまずトリガーを外す順番にします。調べるのは、止めてからで間に合います。

線3の続き:使うモデルを管理者が選ぶ

2026年9月9日には、使うモデルを管理者が決める設定が加わりました。公式のリリースによると、ワークスペースのオーナーは、Notion AIの設定の中のモデルの管理から、Notionエージェントとカスタムエージェントで使えるモデルを別々に選べます。カスタムエージェントの既定のモデルも決められます。対象はビジネスとエンタープライズの契約です。

リリースでは、この設定の目的として、費用の見通しを立てやすくすることと、社内のきまりへの対応を支えることが挙げられています。どのモデルを使うかは、クレジットの減り方にも、どの提供元にデータが渡るかにも関わるからです。モデルごとの消費量の違いは、確かめた時点のリリースには書かれていないので、使用量の画面で実際に確かめます。

選び方の目安は、定時で大量に動く定型の仕事には、既定のモデルを一つに決めておくことです。作る担当が思い思いにモデルを選ぶと、同じ仕事でも消費が大きく変わり、上限の見積もりが崩れます。既定のモデルを決めるのは、上限の線を守るための線でもあります。

社内のきまりで使える提供元が限られている会社では、使えるモデルの一覧から外す作業を先に済ませます。外したモデルを使っていたエージェントがどう振る舞うかは、確かめた時点の公式の案内からは読み取れないので、設定を変えたあとに主なエージェントの動作の記録を見て、止まっていないかを確かめます。

戻せない操作は、人の承認に残す

3本の線とは別に、どのエージェントにも共通のきまりを一つ置きます。社外への送信と、データの削除のように戻せない操作は、エージェントに任せないことです。確かめた時点の公式のヘルプには、送信や削除の直前に人の承認を挟む設定の記載は見当たりません。仕組みに頼れない以上、作り方で防ぎます。

具体的には、エージェントの仕事を下書きで止めます。顧客への返信を作らせるなら、送るのではなく下書き用のデータベースに書かせ、担当者が読んでから自分で送ります。データベースの整理をさせるなら、消すのではなく「削除候補」の欄に印を付けさせ、人が確かめてから消します。AIに判断させない所を、指示の文章にも書いておくと、直した人にも意図が伝わります。

エージェントには、なぜそうしたのかの根拠も書かせます。問い合わせを振り分けたなら、どの言葉を見てその部署にしたのかを、書き込む行の欄に一文で残させます。根拠が書いてあれば、人が確かめるときに元の投稿まで戻る手間が減り、振り分けの誤りの傾向も見えてきます。

人が確認する範囲も先に決めます。社内の要約で終わるものは毎回は読まない、社外に出るものは必ず読む、数字の入ったものは元のページと照らし合わせる、の3段階が目安です。確認の段階は、エージェントを作るときに依頼のデータベースに書き込むようにすると、作る人と使う人の間で食い違いが起きません。

管理者が決める項目の早見表

ここまでの線引きを、管理者が決める項目として1枚にまとめます。開く前にこの表を埋め、埋まらない行が残っている間は、試しの範囲を超えて広げないようにします。

項目決めること設定の場所・手段相談する相手
作れる人オーナーと追加したグループだけにするか、グループの顔ぶれNotion AIの設定のエージェントの項目各部署の責任者
共有の段表示して使う・編集・フルアクセスを誰に渡すか各エージェントの共有の設定作る担当
読ませる範囲読ませるページとつなぐ先、全体を読ませる設定を使わないこと各エージェントの道具と読む範囲の設定情報の持ち主
エージェントごとの上限止まったときの困り具合に応じた額クレジットの画面作る担当・業務の持ち主
全体の上限ワークスペースで使う月の上限(エンタープライズ)Notionクレジットの項目予算を持つ人
引き上げの承認依頼を受けたときの判断の基準管理者の承認予算を持つ人
止め方トリガーを外す・管理者が止める・版を戻す手順動作の記録と版の履歴業務の持ち主
使うモデル使えるモデルの一覧と、既定のモデルモデルの管理(ワークスペースのオーナー)情シス
戻せない操作送信と削除は下書きと印で止める、確認の段階指示の文章と依頼のデータベース業務の持ち主

表の「相談する相手」は、会社ごとに置き換えてかまいません。大事なのは、どの行にも名前が入っていることです。名前の入らない行は、誰も確かめないまま残ります。

表は一度埋めて終わりではありません。9月のモデルの管理のように、設定の項目はこの半年で何度も増えています。リリースの案内が出るたびに、表の行が増えないかを確かめる担当を一人決め、見直した日付を表の端に書いておきます。

小さく配る手順と、やりがちな失敗

表が埋まったら、いきなり全員には配らず、次の手順で小さく始めます。1つの部署の、止まっても困らない定型の仕事から入るのが目安です。

STEP1
作れる人を絞る

作れる人の設定を「オーナーと、追加したグループだけ」に変え、試しの部署の作る担当を1〜2人だけグループに入れます。

STEP2
止め方を試す

試しのエージェントを1体作り、トリガーを外す、管理者が止める、版を戻す、の3つを実際にやって記録します。

STEP3
低い上限で動かす

止まっても困らない定型の仕事を1つ選び、低めの上限を置いて2週間動かします。

STEP4
使用量と記録を読む

クレジットの画面と動作の記録で、消費と失敗を確かめ、上限と確認の段階を決め直します。

STEP5
隣の部署に広げる

早見表を更新し、次の部署の作る担当をグループに足します。条件を満たした人だけを足します。

  • 作れる人の設定を既定のまま契約を始め、後から絞ろうとして引き継ぎでもめる
  • エージェントが使う人の権限で読むと思い込み、人事や顧客のページを読ませたまま広く共有する
  • 上限を置かずに動かし、月の途中で大事な定型の仕事まで止まる
  • 止め方を一度も試さず、困ったときに設定の場所を探し回る
  • 顧客への返信をエージェントに送らせ、人が読まないまま社外に出る

5つの失敗のうち、2つ目は気づくのがいちばん遅れます。答えに見えないはずの内容が混ざっても、使う人はそれが見えないはずの内容だと気づけないからです。試しの段階で、あえて読ませていないページについて質問してみて、答えに出てこないことを確かめておきます。

まとめ

Notionのカスタムエージェントは、決めたきっかけで人の見ていない間に動き、2026年5月4日からはワークスペース共有のNotionクレジットで課金されます。既定では全員が作れ、エージェントは自分に渡された権限で読むため、配る前に3本の線を引きます。作れる人をオーナーと登録したグループに絞り、エージェントごとと全体の上限を置き、止め方を一度試したうえで、使うモデルを管理者が決めます。社外への送信や削除のような戻せない操作はAIに判断させず、下書きと印で止めて人が確かめます。狭く始めて、使用量と記録を読みながら広げましょう。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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