新しい配信ドメインを温める5工程|到達の土台を作る

新しい配信ドメインを温める5工程|到達の土台を作る

配信の道具を入れ替えた、独自のドメインで送るようにした、あるいは会社名が変わった。こうした変化の直後に、これまで届いていたメールが届かなくなることがあります。原因は文面ではなく、そのドメインに配信の実績がないことです。温める手順を整理します。


カメ先生カメ先生

配信の仕組みを入れ替えたあと、到達はどうなった。


カメ子カメ子

半分くらいが迷惑メールに入ってしまいました。文面は前と同じなのに、です。


カメ先生カメ先生

文面ではなく、送り元の実績が理由なんだよ。新しいドメインには履歴がないからね。


カメ子カメ子

……履歴を作るというのは、具体的に何をすればよいのでしょうか。


この記事のポイント
  • 新しいドメインには配信の実績がないため、量を一度に増やすと迷惑メール扱いになりやすい
  • 認証の設定を先に済ませ、反応の良い相手から段階的に量を増やす
  • 迷惑メール率を日次で確認し、上がったら量を戻すという判断を毎日行う

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目次

ドメインを変えたときに起きること

配信の環境を変える場面は、いくつかあります。道具の入れ替え、独自ドメインへの移行、社名の変更です。

いずれの場合も、受け取る側から見れば新しい送信元になります。過去の実績は引き継がれません。

受信の側は、送信元の履歴を見て振り分けを判断しています。履歴がない送信元は、判断の材料がありません。

材料がない場合、慎重に扱われます。慎重に扱われるとは、迷惑メールに振り分けられやすいという意味です。

特に問題になるのは、移行の初日に従来と同じ量を送る場合です。実績のない送信元から大量に届きます。

この形は、迷惑メールの送信の特徴と一致します。そのため、機械的に振り分けられます。

振り分けられた記録は、次回以降の判断にも影響します。悪い実績が積み上がります。

つまり、初日の判断が数か月に影響します。慎重に始める価値があります。

さらに、配信が届かない状態は気づきにくくなります。エラーとして返らない場合があるためです。

迷惑メールに入っている状態は、送信の側からは成功と見えます。開封が減るだけです。

開封の低下を文面の問題と誤解すると、対策が的外れになります。件名を変えても改善しません。

以下では、認証の前提、5つの工程、そして数字の見方を順に扱います。

順序が重要です。認証を済ませずに量を増やすと、いくら段階を踏んでも改善しません。

温めが必要な理由

温めるという言い方は比喩ですが、やっていることは実績の積み上げです。

受信の側は、届いたメールがどう扱われたかを記録しています。開かれたか、迷惑と報告されたか、削除されたかです。

良い扱いが積み上がれば、そのドメインからのメールは受信箱に入りやすくなります

逆に、迷惑と報告される割合が高いと、以後の配信が振り分けられます。1回の失敗が長く残ります。

そのため、最初に送る相手の選び方が結果を左右します。反応の良い相手から始めます。

反応の良い相手とは、直近で開封している人、返信している人、そして最近申し込んだ人です。

この相手に送れば、開封の割合が高くなります。良い実績が積み上がります。

逆に、長く反応のない相手から始めると、開封されず、迷惑と報告される可能性も上がります。

この順序は、量の管理より重要です。相手の選び方だけで結果が変わります。

ガイドラインに沿った設定を済ませていても、実績がないうちは振り分けが起きる例が確認されています

その場合の解消は、そのドメインで配信の実績を作ることです。1週間から10日ほど、様子を見ながら配信します。

この期間は、量を抑えたまま毎日送ります。間隔が空くと、実績が積み上がりません。

毎日送るのが難しい場合は、2日おきにします。週に1回では、期間が長引きます。

先に済ませる認証の設定

温める前に、認証の設定を終えておきます。ここが未了だと、何をしても改善しません。

Gmail宛に1日5,000件以上を送る送信者は、送信メールの認証が求められています。2024年2月以降の要件です。

一括の送信者には、送信元の正当性を示す2つの仕組みの両方の設定が必要です

この2つは、送信元のサーバーを許可する仕組みと、メールに署名を付ける仕組みです。役割が違います。

加えて、送信者の表示のドメインが、これらの仕組みで示すドメインと一致している必要があります。

一致の要件は、2つの仕組みのどちらか一方で満たせます。両方で一致させる必要はありません。

さらに、なりすましへの対応の方針を宣言する設定も、一括の送信者には求められます。

これらの設定は、配信の道具の管理画面と、ドメインの設定の両方で行います。片方だけでは完了しません。

設定が終わったら、自分宛にテストの配信を行い、認証が通っているかを確認します。

確認せずに温めを始めると、原因の切り分けができなくなります

また、一括の送信者には、購読の解除をワンクリックで行える仕組みも求められています。

解除の求めには2日以内に応じる必要があります。手作業での処理では間に合いません。

この仕組みも、温めを始める前に整えます。後から追加すると、途中で数字が動きます。

5つの工程

認証が済んだら、実際の温めに入ります。5つの工程で進めます。

STEP1
最初の1週間は最小の量で送る

直近で開封している相手だけを対象にします。全体の1割程度から始め、毎日または2日おきに送ります。件数を追わず、実績を作ることに集中します。

STEP2
反応の良い相手から順に広げる

開封した相手を次の配信の対象に加えます。反応のない相手は、後の段階まで待ちます。順序を守ることが結果を左右します。

STEP3
量を段階的に増やす

前回の配信で問題が出ていなければ、対象を広げます。倍にするのではなく、5割増しずつが安全です。数字を見ながら判断します。

STEP4
毎日、到達と迷惑の数字を確認する

エラーの割合、開封の割合、そして迷惑と報告された割合を見ます。1つでも悪化していれば、次の増量を止めます。

STEP5
悪化したら前の段階に戻す

量を戻し、反応の良い相手だけの配信に戻します。数日で数字が回復してから、もう一度増やします。

3つ目の増やし方が、最も判断を誤りやすい工程です。順調に見えると、一気に増やしたくなります。

一気に増やすと、それまでの積み上げが無駄になることがあります。5割増しを守ります。

5つ目の戻す判断は、あらかじめ基準を決めておきます。その場では判断が甘くなります。

基準は、迷惑と報告された割合と、エラーの割合の2つで決めます。数字は次の節で扱います。

全体の期間は、対象の規模によって変わります。数千件の規模なら2週間、数万件なら1か月を見ます。

急ぐと、結局やり直しになります。やり直しのほうが時間がかかります。

最初の1週間の設計

最初の1週間の設計が、全体の成否を決めます。詳しく扱います。

対象は、直近30日で開封している相手に絞ります。この条件で全体の1割から2割になることが多くあります。

件数が多すぎる場合は、直近7日で開封している相手に絞ります。少ないほうが安全です。

送る内容は、通常の配信と同じもので構いません。特別な内容を作る必要はありません。

ただし、リンクの数は少なくします。リンクが多いと、機械的な判断で不利になることがあります。

画像だけのメールも避けます。文章が少ないメールは、判断の材料が乏しくなります。

送る時刻は、開封されやすい時間帯にします。法人向けなら平日の午前が無難です。

この1週間は、件数の目標を持ちません。到達と開封の質だけを見ます。

1週間が終わった時点で、エラーの割合が低く、開封の割合が通常どおりであれば、次の段階に進めます。

開封の割合が普段より低い場合は、まだ振り分けが起きている可能性があります

その場合は、同じ量でもう1週間続けます。焦って広げると悪化します。

2週間続けても改善しない場合は、認証の設定に戻って確認します。設定の漏れが多くあります。

確認の順序は、署名、送信元の許可、表示のドメインの一致の3点です。

量を増やす判断の基準

増やすかどうかの判断は、数字で行います。感覚で判断すると必ず失敗します。

見る数字確認の場所増やしてよい状態止める目安
エラーの割合配信の道具のレポート通常の水準のまま前回より明らかに上昇
開封の割合配信の道具のレポート通常の水準のまま普段の半分以下
迷惑と報告された割合受信側が提供する管理の画面低く安定している上昇の傾向が出た
認証の状況受信側が提供する管理の画面すべて通っている1つでも失敗がある

迷惑と報告された割合は、0.3%が明確な区切りになります。この水準を超えると扱いが厳しくなります。

一括の送信者がこの水準を超えた場合、緩和の申し立てができないとされています。2024年6月以降の運用です。

そのため、0.3%に近づいた時点で量を止めます。超えてから対応するのでは遅くなります。

実務では、0.1%を警戒の水準として扱います。0.1%を超えたら増量を止め、内容と対象を見直します。

この数字は、受信の側が提供する管理の画面で日次で確認できます。ドメインを登録すると見られます。

登録は、温めを始める前に済ませます。始めてから登録すると、初期の数字が見られません。

開封の割合は、計測の仕組みの影響を受けるため、絶対値では判断しません。前回との比較で見ます。

同じ対象、同じ計測の条件で比べれば、振り分けの兆候が読めます。

迷惑メール率の見方

迷惑と報告された割合は、温めの期間の中心の指標です。読み方を扱います。

この数字は、受け取った人が迷惑メールとして報告した割合です。送信の側では検知できません。

だからこそ、受信の側が提供する管理の画面を見る必要があります。他に確認の手段がありません。

数字は日次で更新されます。ただし、送信の量が少ない日は表示されないことがあります。

表示されない日があっても、異常ではありません。量が閾値を下回っているだけです。

温めの期間は量が少ないため、表示されない日が続くことがあります。その場合は他の数字で判断します。

他の数字とは、エラーの割合と開封の割合です。この2つは配信の道具の側で見られます。

量が増えて数字が表示されるようになったら、そこからは日次で確認します。

上昇の傾向が出た場合は、その日の配信の内容と対象を確認します。原因は直前の配信にあります。

多い原因は、反応のない相手を対象に加えたことです。加えた分を外すと戻ります。

次に多いのが、内容の変更です。宣伝の色が強い内容にすると、報告が増えます。

温めの期間は、内容を大きく変えません。変数を減らすためです。

変数が多いと、悪化の原因が特定できません。1度に1つだけ変えます。

温めの期間の目安

どのくらいの期間が必要かは、対象の規模で変わります。目安を示します。

ガイドラインに沿った設定を済ませていても、実績のないうちは振り分けが起きる例があります

その場合、1週間から10日ほど様子を見ながら配信することで解消するとされています

対象が数千件の規模なら、この期間で足りることが多くあります。段階は3回から4回です。

数万件の規模では、1か月ほどを見ます。段階は6回から8回になります。

数十万件の規模では、2か月以上かかります。この規模では、専門の支援を検討します。

いずれの場合も、期間の長さより段階の刻み方が重要です。刻みを細かくすれば、失敗しても戻りが小さくなります。

期間を短縮したい場合の唯一の方法は、対象の質を上げることです。反応の良い相手の割合を高めます。

反応のない相手を先に整理しておけば、温めが速く進みます。整理は温めの前に行います。

反応のない相手を含めたまま温めると、期間が伸びるだけでなく数字も悪化します

整理の基準は、直近1年で一度も開封していない相手です。この層は配信の対象から外します。

外すことに抵抗がある場合は、温めが終わった後に別の配信で再度接触します。段階を分けます。

段階を分ければ、温めの数字を守りながら、後で再開の機会を作れます。

サブドメインを使う判断

配信に使うドメインの選び方も、判断の対象になります。

会社のメールと配信のメールを分ける方法として、サブドメインを使う形があります

分ける利点は、配信の評価が会社のメールに影響しないことです。逆の影響も避けられます。

配信で問題が起きても、社員が日常的に送るメールの到達は保たれます。事業への影響が小さくなります。

欠点は、実績を別に積む必要があることです。会社のドメインの実績は引き継がれません。

つまり、分けるなら温めが必要になります。分けない場合も、道具を変えれば温めが必要です。

判断の基準は、配信の量と、事業のメールへの依存の度合いです。量が多いなら分けます。

さらに、配信の種類ごとに分ける形もあります。案内の配信と、手続きの通知を分ける形です。

手続きの通知は必ず届く必要があるため、案内の配信の評価から切り離す価値があります。

ただし、分けるほど温めの手間が増えます。2つまでにとどめるのが現実的です。

3つ以上に分けると、それぞれの量が減り、実績が積み上がりにくくなります。

分ける判断は、移行の計画の段階で決めます。後から分けると、また温めが必要になります。

決めた構成は文書に残します。担当が変わったときに、構成の意図が分からなくなります。

やりがちな失敗

この作業には、繰り返し起きる失敗があります。

  • 移行の初日に従来と同じ量を送り、実績のない送信元からの大量の配信と判断される
  • 認証の設定が未了のまま温めを始め、原因の切り分けができなくなる
  • 反応のない相手を含めたまま始め、開封が低く迷惑の報告が増える
  • 順調に見えた時点で量を一気に倍にし、それまでの積み上げを失う
  • 受信側の管理の画面に登録しておらず、迷惑の報告の割合が見られない
  • 温めの期間中に内容も対象も同時に変え、悪化の原因が特定できない

1つ目と2つ目が、最も影響の大きい失敗です。どちらも数か月の遅れにつながります。

3つ目は、事前の整理だけで防げます。直近1年で開封のない相手を外します。

5つ目は、後から気づいても手遅れになります。始める前に登録します。

6つ目は、丁寧に進めているつもりで起きる失敗です。1度に1つだけ変えます。

これらの失敗は、いずれも手順書があれば防げます。手順書を先に作ります。

手順書には、段階ごとの対象、量、確認する数字、戻す基準を書きます。4項目で足ります。

届かなくなったときの切り分け

温めの途中や後で届かなくなった場合の切り分けを扱います。

最初に確認するのは、エラーとして返っているかどうかです。返っていれば理由が書かれています。

エラーとして返らずに開封だけが落ちている場合は、迷惑メールへの振り分けを疑います

次に、特定の受信の環境だけで起きているかを確認します。特定の環境なら、その環境の要件を確認します。

全体で起きている場合は、認証の設定か、直前の配信の内容を疑います。

直前の配信で対象を広げていた場合は、広げた分を戻します。多くはこれで回復します。

内容を変えていた場合は、前の内容に戻します。宣伝の色の強さが原因のことがあります。

どちらも変えていない場合は、認証の設定を確認します。ドメインの設定が変更されている場合があります。

設定の変更は、他の部署の作業で起きることがあります。心当たりがなくても確認します。

切り分けの順序を決めておくと、対応の時間が短くなります。慌てると順序が飛びます。

順序は、エラーの確認、環境の切り分け、直前の変更の確認、認証の確認の4段です。

この4段を手順書に書いておきます。緊急のときに読む文書になります。

回復には数日かかります。すぐに戻らないことを、関係者に先に伝えておきます。

よくある質問

実務でよく出る問いをまとめます。

最初は何通から始めればよいですか

公式に定められた数値はありません。実務では、直近で開封している相手に絞り、全体の1割程度から始める形が使われます。

件数の絶対値より、対象の質と刻みの細かさが結果を左右します。少なく始めて確認しながら広げます。

以前使っていたドメインに戻す場合も温めが必要ですか

長く使っていなかった場合は、実績が古くなっているため段階を踏みます。数週間の空白であれば影響は小さくなります。

いずれの場合も、最初の配信は反応の良い相手に絞ります。確認の手間は変わりません。

手続きの通知も温めの対象ですか

同じ送信元から送るのであれば、対象になります。到達が事業に直結する通知は、案内の配信と分ける判断も有効です。

分ける場合は、それぞれで実績を積む必要があります。手間と影響の大きさを比べて決めます。

迷惑メール率が上がったら、いつ戻せますか

量を戻して数日から1週間で数字が下がることが多くあります。下がってから、もう一度段階を踏みます。

下がらない場合は、対象の質か内容に原因があります。対象を直近の開封者だけに絞って確認します。

点検の項目

移行の前と、温めの各段階で次の項目を確認します。

  • 送信元の許可と署名の2つの仕組みが、両方とも設定されているか
  • 送信者の表示のドメインが、いずれかの仕組みのドメインと一致しているか
  • なりすましへの対応の方針が宣言されているか
  • 購読の解除がワンクリックで行え、2日以内に処理される仕組みがあるか
  • 受信側が提供する管理の画面にドメインを登録し、日次で数字が見られるか
  • 直近1年で開封のない相手を、配信の対象から外しているか
  • 段階ごとの対象・量・確認する数字・戻す基準が手順書に書かれているか

1つ目から4つ目は、温めを始める前に完了させます。後から整えると数字が動きます。

5つ目を飛ばすと、最も重要な数字が見られません。登録は数分で終わります。

6つ目は、温めの期間を短くする効果があります。事前の整理が効きます。

7つ目は、担当が変わったときの引き継ぎの材料になります。

この点検は、移行の計画の一部として組み込みます。単独の作業にしません。

運用に残す取り決め

次回の移行のときに使えるように、文書に残します。

  • 配信に使うドメインの構成(会社のメールと分けるか・種類ごとに分けるか)とその理由
  • 認証の設定の内容と、設定を行った場所(配信の道具・ドメインの設定)
  • 温めの段階の刻み(対象の条件と量の増やし方・5割増しずつ)
  • 毎日確認する数字と、確認の場所
  • 増量を止める基準と、前の段階に戻す手順
  • 届かなくなったときの切り分けの順序(エラー・環境・直前の変更・認証の4段)

3つ目と5つ目を数字で書いておくのが要点です。その場の判断は必ず甘くなります。

6つ目は、緊急のときに読む文書になります。順序だけを短く書きます。

この文書は、配信の手順書と同じ場所に置きます。移行は数年に一度なので、探せる場所が重要です。

更新は、移行が終わった直後に行います。記憶が新しいうちに書きます。

次回の移行の担当は別の人になる可能性が高くなります。前提の説明も添えます。

移行の計画に組み込む

温めは配信の作業ではなく、移行の計画の一部です。組み込み方を扱います。

計画には、温めの期間を明示的に確保します。確保しないと、切り替えの日から全量を送ることになります。

期間の確保には、関係者の理解が必要です。数週間、配信の量が落ちることを先に伝えます。

伝えないと、配信の数字の低下が問題として扱われます。説明の手間が増えます。

伝えるときは、理由と期間、そして期間中の見込みの数字を示します。3点で足ります。

見込みの数字は、通常の1割から始まり段階的に戻る、という説明で十分です。

並行の期間を設ける形も有効です。旧の環境と新の環境の両方を動かします。

並行なら、重要な配信は旧の環境で送りながら、新の環境を温められます。事業への影響が小さくなります。

並行の欠点は、費用と管理の手間です。1か月程度に限るのが現実的です。

並行の期間を決めるときは、終了の条件も決めます。条件がないと並行が続きます。

終了の条件は、新の環境で通常の量を送っても数字が通常の水準であることです。

この条件を満たしたら、旧の環境を止めます。止める作業も計画に入れます。

止め忘れると、費用が続きます。実際に起きる漏れです。

温めが終わった後の維持

温めが終わっても、実績は維持する必要があります。維持の考え方を扱います。

維持の要点は、反応のない相手への配信を続けないことです。実績が徐々に悪化します。

直近1年で開封のない相手は、定期的に配信の対象から外します。四半期に一度の作業です。

外す前に、再開の意思を確認する配信を1回送る形もあります。反応があれば残します。

この確認の配信は、開封の割合が低くなります。温めの期間中には行いません。

また、迷惑と報告された割合は、温めの後も日次で確認します。習慣にします。

確認の時間は1分です。1日1分の確認で、事故を早く見つけられます。

量を大きく増やす場合も、段階を踏みます。倍にする変更は、温めと同じ扱いにします。

新しい種類の配信を始める場合も同様です。内容が変わると反応も変わります。

維持の作業を四半期の予定に入れておくと、忘れません。予定に入れない作業は消えます。

入れる作業は、対象の整理と、数字の傾向の確認の2つです。合わせて1時間で終わります。

1時間の投資で、到達の土台が保たれます。失った土台を作り直すより安く済みます。

作り直しには数か月かかります。維持の優先度を上げる理由になります。

まとめ

配信の道具を入れ替えたときや独自のドメインに移行したときに届かなくなるのは、文面の問題ではなく、そのドメインに配信の実績がないためです。受信の側は送信元の履歴で振り分けを判断しており、履歴のない送信元からの大量の配信は慎重に扱われます。

進め方は5工程です。最初の1週間は直近で開封している相手だけに絞って最小の量で送り、反応した相手を順に加え、量は5割増しずつ広げます。毎日エラー・開封・迷惑と報告された割合を確認し、悪化していれば前の段階に戻します。前提として、送信元の許可と署名の両方の設定、表示のドメインの一致、なりすましへの方針の宣言、ワンクリックでの購読解除を先に済ませます。

迷惑と報告された割合は0.3%が明確な区切りで、一括の送信者がこれを超えると緩和の申し立てができないとされています。実務では0.1%を警戒の水準として扱い、超えた時点で増量を止めます。この数字は受信側が提供する管理の画面で日次に確認できるため、温めを始める前にドメインを登録しておきます。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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