マーケの費用に補助金は使える?|制度の調べ方と順序

マーケの費用に補助金は使える?|制度の調べ方と順序

「サイトの作り直しに補助金は使えるのか」「広告の出稿の費用も対象になるのか知りたい」——予算が通らないときに必ず挙がる選択肢です。使えるかどうかは、費目の名前だけでは決まりません。対象になる経費の区分と、申請と発注の前後関係のほうが結果を左右します。この記事では、制度の当たり方と、順序を外さない進め方を整理します。


カメ先生カメ先生

補助金はね、通れば費用が戻るものだと思われがちだが、順序を外すと同じ内容でも対象から落ちるんだ。


カメ子カメ子

順序というのは、申請の前にしてはいけないことがあるということですか。


カメ先生カメ先生

そう。交付が決まる前に発注したものは対象外になる制度が多い。だから先に制度を選んで、着手の時期を合わせる。


カメ子カメ子

内容よりも進め方で決まる部分があるのですね。まず制度の探し方から見ます。


この記事のポイント
  • 販路の開拓を支援する制度では、広告やサイトの費用が対象になり得る
  • 申請の前に発注や契約をすると、対象外になる場合がある
  • 金額や条件は年度で変わるため、必ず公募の要領を確認する

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目次

広告費に補助金は使えるのか

結論から言うと、使える場合があります。ただしどの制度でも使えるわけではありません。

制度には目的があります。目的に合う取り組みでなければ、対象になりません。

広告やサイトの費用が対象になりやすいのは、販路の開拓を支援する制度です。新しい顧客を得るための取り組みが対象です。

具体的には、新規の顧客の獲得のためのチラシの作成と配布、サイトの作り直しといった取り組みが挙げられています。

生産性の向上を目的とする制度でも、道具の導入に関わる費用が対象になることがあります。

一方で、単に費用を補助する制度はありません。何のための投資かを説明する必要があります。

つまり、計画を作ることが前提になります。書類の作成に時間がかかる点は理解しておきます。

以下では、制度の見方と申請の順序を整理します。

対象になる経費の考え方

対象になるかは、経費の名目ではなく目的で判断されます。同じ広告費でも扱いが変わります。

新しい顧客を得るための広告なら、販路の開拓として認められる可能性があります。

既存の顧客への案内や、採用のための広告は目的が違うため対象外になり得ます。目的の整理が必要です。

経費の区分も制度ごとに違います。同じ費用が別の区分に分類されることがあります。

判断に迷う場合は、必ず要領を確認します。自己判断で進めると、後から対象外と判定される恐れがあります

販路の開拓を支援する制度

小規模の事業者や個人の事業主を対象にした制度があります。マーケティングの費用と相性が良い制度です。

対象になる取り組みとして、新規の顧客の獲得のためのチラシの作成と配布、サイトの作り直しが挙げられています。

サイトの制作や販路の開拓のための広告宣伝費、生産性の向上のための設備の投資も対象とされています。範囲は広めです。

補助の割合は、かかった費用の約3分の2とされています。赤字の企業が賃上げの特例を選んだ場合は4分の3という説明もあります。

上限額は枠によって変わります。通常の枠では50万円という水準が示されています。

特定の条件を満たすと上限を引き上げられます。適格請求書の特例や賃金の引き上げの特例が該当します。

両方の特例を適用した場合の上限として、250万円という水準が示されています。

ただし金額と条件は年度によって変わります。必ずその年の要領を確認します。

上限と補助率の考え方

補助率と上限額の関係を理解しておくと、投資の計画が立てやすくなります。

補助率が3分の2で上限が50万円なら、75万円の支出で上限に達します。それ以上は自己の負担です。

つまり、上限額から逆算して投資の規模を決める考え方ができます。無理に大きくしても補助は増えません。

複数の取り組みをまとめて申請することもできます。合計で上限の範囲に収めます。

上限を超える投資が必要なら、年度をまたいで分ける判断もあります。要領で可否を確認します。

道具の導入を支援する制度

販路の開拓とは別に、道具の導入を支援する制度もあります。こちらは対象が絞られます。

対象になるのは、登録された道具です。何でも対象になるわけではありません。

顧客の管理や配信の道具は、登録されていれば対象になり得ます。導入の前に一覧で確認します。

補助の対象には、道具の利用料に加えて導入の支援の費用が含まれる場合があります。

広告の出稿そのものは、この種の制度では対象になりにくくなります。目的が違うためです。

近年は、生産性の向上や新しい技術の導入を支援する制度も増えています。年度ごとに枠組みが変わります。

複数の制度を比べ、自社の投資に合うものを選びます。併用の可否も確認が必要です。

同じ経費に複数の制度を使うことは、通常認められません。

制度の目的対象になりやすい経費確認する点
販路の開拓広告の出稿・チラシ・サイトの制作新規の顧客の獲得が目的か
道具の導入登録された道具の利用料と導入の支援使いたい道具が登録されているか
生産性の向上設備の投資と業務の効率化効果を数字で示せるか
雇用や賃上げ人件費に関わる取り組み他の制度との併用の可否

対象にならない経費

対象外の経費を知っておくと、計画の作り直しを避けられます。

多くの制度で対象外になるのは、汎用性の高い物の購入です。事務の机や一般的な端末が該当します。

既存の取引先への案内や、既存の顧客の維持のための費用も対象外になりやすいです。新規の獲得が要件のためです。

人件費も原則として対象外です。社内の担当者が作業した分は補助されません。

交際に関わる費用や、飲食の費用も対象外です。

申請の前に発生した費用も対象外になります。この点は次の節で詳しく整理します。

対象外の経費を含めて申請すると、その分が減額されます。全体が否認される場合もあります。

要領の対象外の一覧は必ず読みます。

判断が分かれる経費

制度によって扱いが分かれる経費もあります。代表的なのが媒体への広告です。

販路の開拓の制度では、媒体への広告をサイト関連の費用として計上する場合と、広報の費用として計上する場合があり、解釈が分かれると指摘されています。

区分によって上限が違う場合があるため、扱いの確認が費用に直結します。自己判断は避けます。

こうした場合は、申請の前に相談します。相談先は次の節で整理します。

相談した内容は記録に残します。後から扱いを問われたときの根拠になります

申請の順序を間違えない

最も多い失敗が、順序の誤りです。ここを間違えると、対象になる経費でも補助されません。

原則として、申請して採択された後に発注や契約を行います。逆にすると対象外です。

先に発注してしまった費用は、後から申請しても認められないことが一般的です。急いでいても順序は守ります。

見積もりを取ることは申請の前でも問題ありません。むしろ申請の書類に必要です。

契約書の日付も確認されます。採択の前の日付だと、対象外と判定される恐れがあります。

支払いの日付も記録されます。期間の外の支払いは対象外です。

この順序を関係者に共有します。営業や制作の担当者が先に進めてしまう事故が起きます。

社内の稟議の手順にも組み込みます。

先に発注すると対象外になる

なぜ順序が厳しいのかというと、補助の目的が新しい取り組みを促すことにあるためです。

すでに実行が決まっている投資に補助を出しても、促す効果がありません。制度の趣旨に反します。

そのため、採択の前の支出は対象にしないという扱いが基本になります。例外は限られます。

急ぎの案件では、補助を使わない判断も必要です。無理に合わせると事業の機会を逃します。

逆に、時期を調整できる投資なら申請に合わせます。補助を使うかどうかは、時期の余裕で決まります

相談先を先に決める

制度の解釈は複雑です。自社だけで判断せず、相談先を確保します。

推奨される相談先として、認定を受けた支援の機関や商工会、商工会議所が挙げられています。

これらの機関は、書類の確認や地域ごとの運用も把握しています。要領の読み方から相談できます。

制度によっては、これらの機関の関与が申請の要件になっている場合もあります。早めの接触が必要です。

相談は無料の場合が多くあります。まず問い合わせてみる価値があります。

申請の支援を有償で行う事業者もあります。採択の後に報酬が発生する形が一般的です。

有償の支援を使う場合は、報酬の水準と業務の範囲を確認します。

補助の対象に支援の報酬が含まれるかも確認します。

計画書に書くこと

申請には計画書が必要です。ここが採択を左右します。

書くのは、いまの状況、取り組む内容、期待される効果です。この3つが軸になります。

効果は数字で示すのが基本です。売上や問い合わせの件数の見込みを書きます。

数字には根拠を付けます。現状の数字と、施策による変化の見込みを示します。

取り組む内容は具体的に書きます。何をいつまでに、いくらで行うかを明記します。

審査する側は多くの申請を読みます。読みやすい構成にすることが有利に働きます。

専門用語を並べると伝わりません。日常の言葉で書きます。

書いた計画は、相談先に見てもらいます。指摘を受けて直す前提で早めに書きます。

落ちる計画の共通点

採択されない計画には共通点があります。効果が数字で示されていないことが最も多くあります。

次に多いのが、取り組む内容が抽象的なことです。何をするのかが読み取れません。

いまの状況の説明が長く、取り組みの説明が短い計画も評価されにくくなります。配分を見直します。

既存の取引先への案内が中心の計画も、新規の獲得という要件から外れます。

これらを避けるだけで、通る確率は上がります。形式より、要件に沿っているかが判断の中心です

数値の目標の立て方

目標は高すぎても低すぎても評価されません。根拠のある水準にします。

根拠として使えるのは、現状の数字と、同種の施策の実績です。過去のデータがあれば示します。

データがない場合は、計算の過程を書きます。訪問の数と問い合わせの割合から見込みを出す形です。

目標は達成の報告が求められることもあります。無理な数字を書くと後で困ります。

期間も明記します。いつまでに達成するかが書かれていないと、評価できません。

採択された後の手続き

採択されて終わりではありません。むしろここから手続きが増えます。

採択の後に、発注と契約を進めます。日付の記録を残します。

支払いの証拠も保管します。請求書、領収書、振込の記録がすべて必要になります。

成果物も残します。作ったチラシやサイトの画面の記録が求められます。

実績の報告の書類を作り、期限内に提出します。期限を過ぎると受け取れません。

補助金は原則として後から支払われます。先に自社で支出する必要があります。

この資金の流れを理解していないと、資金が回らなくなります。

金額が大きい場合は、つなぎの資金の手当ても考えます。

実績の報告と証拠の保管

保管が必要な書類は多くあります。最初から整理しながら進めます。

必要になるのは、見積書、発注の書類、契約書、請求書、領収書、振込の記録です。

成果物の記録も忘れずに残します。サイトなら画面の記録、チラシなら実物です。

保管の期間も定められています。報告の後も数年は残す必要があります。

担当者が変わっても分かるように、一箇所にまとめて保管します。

保管の形は、取り組みごとにまとめるのが分かりやすいです。書類の種類ごとに分けると照合が難しくなります。

電子の記録だけでなく、紙の原本が必要な場合もあります。要領で確認します。

報告の書類の様式は、あらかじめ入手して眺めておきます。求められる項目が分かると、集める書類も見えます。

資金の流れを理解する

補助金は後から支払われる仕組みです。先に自社で支出します。

そのため、一時的に資金が必要になります。上限が250万円の制度なら、その分を先に用意します。

資金の余裕がない場合、補助金の存在が逆に負担になることがあります。計画の段階で確認します。

金融機関に相談し、つなぎの資金を確保する方法もあります。採択の通知が根拠になります。

支払いの時期も確認します。報告から入金までに数か月かかることがあります。

この期間を見込んだ資金の計画を作ります。

計画がないと、他の投資が止まる事態が起きます。

経理の担当と事前に共有します。

概算の払いを使えるか確認する

制度によっては、事業の途中で一部を受け取れる仕組みが用意されている場合があります。

使えるなら、資金の負担が軽くなります。ただし手続きが増え、条件も付きます。

使えるかどうかは要領に書かれています。金額の大きい投資では、先に確認する価値があります。

使えない場合は、支出の時期を分ける方法もあります。一度に大きく出さない設計です。

いずれも計画の段階で決めます。採択の後に資金の相談を始めると間に合いません

複数の制度を比べる

同じ投資に使える制度が複数ある場合、どれを選ぶかを判断します。比べる観点を持ちます。

見るのは、補助率と上限額、対象になる経費の範囲、申請の手間、公募の時期の4つです。

上限額が大きい制度ほど、申請の手間も重くなる傾向があります。投資の規模と釣り合わせます。

小さな投資なら、手間の軽い制度を選ぶほうが合理的です。書類に時間を使いすぎると本業が止まります。

公募の時期も判断の材料です。急ぎの投資なら、直近で公募がある制度に絞ります。

併用の可否も確認します。同じ経費に複数の制度を使うことは通常認められません。

別の経費に別の制度を使う形なら、可能な場合があります。要領で確認します。

比べた結果は記録に残します。翌年の判断が速くなります。

使えない場合の代替

制度が合わない場合もあります。無理に合わせず、別の手段を考えます。

時期が合わない場合は、投資を分けて次の公募に合わせる判断があります。

対象外の経費が多い場合は、対象になる部分だけを申請します。全部を対象にする必要はありません。

規模の要件に合わない場合は、別の制度を探します。中堅や大手向けの制度もあります。

地方自治体が独自に用意している制度もあります。国の制度より小規模ですが、要件が緩い場合があります。

業界の団体が用意している支援もあります。加入している団体に確認します。

いずれもない場合は、自社の投資として計画します。補助の有無で施策の是非は変わりません。

補助は手段であり、目的ではありません。

自治体の制度を探す

市区町村や都道府県が独自に用意している制度もあります。規模は小さいものが多くあります。

その代わり、要件が緩く申請の手間も軽い場合があります。小さな投資に向きます。

探す先は、事業所のある自治体の産業を担当する部署です。窓口に問い合わせるのが早道です。

サイトに一覧が掲載されている自治体もあります。年度の初めに確認する習慣を作ります。

国の制度との併用の可否も確認します。同じ経費への重複は通常認められません

情報の集め方

制度の情報は分散しています。効率的な集め方を決めておきます。

基本は、公的な機関がまとめている一覧を見ることです。制度の全体像が分かります。

そのうえで、対象になりそうな制度の要領を直接読みます。要約の記事だけでは判断できません。

要領は数十ページに及ぶことがあります。読む順番を決めると効率的です。

公募の期間は限られます。逃すと次の年度まで待つことになります。

そのため、年度の初めに公募の予定を確認する習慣を作ります。

相談先の機関からも情報が得られます。定期的に接触しておく価値があります。

集めた情報は記録に残します。翌年の判断が速くなります。

公募の要領を読む順番

最初に読むのは、対象となる事業者の要件です。ここで外れたら読む必要がありません。

次に、対象になる経費と対象外の経費を読みます。自社の投資が該当するかを判断します。

3番目に、補助率と上限額を読みます。投資の規模を決める材料です。

4番目に、申請の期限と必要な書類を読みます。間に合うかを判断します。

この順番なら、無駄な読み込みを避けられます。1時間程度で判断できます。

申請までの5工程

実際の進め方を整理します。順序を守ることが最も重要です。

STEP1
投資の目的を整理する

新規の顧客の獲得なのか、生産性の向上なのかを明確にします。目的が制度の選択を決めます。

STEP2
制度を探して要領を読む

対象となる事業者の要件、対象の経費、補助率と上限、期限の順に読みます。

STEP3
相談先に確認する

認定を受けた支援の機関や商工会に相談します。判断が分かれる経費の扱いも確認します。

STEP4
計画書を作って申請する

現状、取り組む内容、期待される効果を書きます。効果は根拠のある数字で示します。

STEP5
採択の後に発注し証拠を残す

採択の前に発注しません。見積書から振込の記録まで一箇所に保管します。

この5工程を守れば、対象外と判定される事故は避けられます。所要は1か月から2か月を見込みます。

計画書の作成に最も時間がかかります。相談先の指摘を受けて直す往復を含めて日程を組みます。

最も注意すべきは5番目です。採択の前の発注は、対象外になる代表的な失敗です

やりがちな失敗

補助金の活用でつまずく形は、ある程度共通しています。

  • 採択の前に発注や契約をする:対象になる経費でも補助されず、自社の負担になる
  • 要約の記事だけで判断する:年度ごとの変更を見落とし、要件を満たさない申請になる
  • 対象外の経費を含めて申請する:減額されるか、全体が否認される場合がある
  • 資金の流れを確認しない:後払いのため一時的に資金が不足し、他の投資が止まる
  • 証拠の書類を後から集めようとする:不足が見つかり、報告が期限に間に合わない

いずれも、進め方を決めておけば避けられます。特に順序と証拠の保管は後から取り戻せません。

もうひとつ多いのが、補助を前提に施策を決めることです。採択されなければ何も進みません。

施策の是非は補助の有無とは別に判断します。補助は手段であり、目的ではありません

運用の決めごと

補助を使う前提で、決めごとを用意します。項目は少なく保ちます。

  • 申請して採択されるまで、発注と契約は行わない
  • 要約の記事ではなく、その年度の公募の要領を直接読む
  • 判断が分かれる経費は相談先に確認し、内容を記録に残す
  • 見積書から振込の記録まで一箇所に保管し、成果物も残す

この4項目を投資の稟議の手順に組み込みます。関係者全員に共有します。

年度ごとの確認

制度は年度ごとに変わります。金額も要件も同じとは限りません。

年度の初めに、公募の予定と要件の変更を確認します。予定を確認する習慣を作ります。

前年の要領をそのまま使うと、要件を満たさない申請になります。必ず新しい要領を読みます。

確認した内容は記録に残します。翌年の判断が速くなります。

相談先との接触も年に一度は行います。制度の動きを早く知れます。

担当者が変わると、この習慣は途切れます。確認の予定を繰り返しで入れ、担当の名前を手順書に書いておきます

記録は共有の場所に置きます。前年に何を確認し、どう判断したかがたどれる状態にします。

まとめ

マーケティングの費用にも使える補助の制度はあります。要点は、申請して採択されるまで発注と契約を行わず、その年度の公募の要領を直接読むことです。販路の開拓を支援する制度なら、広告やサイトの費用が対象になり得る。判断が分かれる経費は、認定を受けた支援の機関や商工会に相談して記録を残す。補助金は後払いのため、先に支出する資金の手当ても計画に含める。まずは自社の投資の目的が新規の顧客の獲得かどうかを整理してみてください。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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