会社サイトとサービスサイトは分けるか|役割で決める構成

会社サイトとサービスサイトは分けるか|役割で決める構成

「サービスサイトは別に立てたほうが、検索に強いと聞きました」「会社サイトの中に入れたら、製品の情報が埋もれてしまいませんか」——サイトの構え方を決める会議では、この二つの言い分がほぼ必ずぶつかります。どちらも一理あるように聞こえるので、話は検索に有利か不利かという方向に流れていきます。けれども、この問いは検索の有利不利では決まりません。本当は二つのサイトが引き受けている仕事が違うことから決まります。会社を信用してもらう仕事と、製品を選んでもらう仕事は、読み手も、判断の時間軸も、更新の頻度も別物だからです。この記事では、三つの構え方の違い、別のホストに立てたときに機械の側で実際に分かれるもの、AI検索が会社情報を読む経路、そして決めたあとに揃える項目まで、順に見ていきます。


カメ先生カメ先生

会社サイトとサービスサイトを分けるかどうかはね、検索で有利になるほうを選ぶ話だと思われがちなんだけど、本当は『どちらに何を引き受けさせるか』の話なんだ。


カメ子カメ子

住所を分けても、検索の評価そのものは変わらないということですか。


カメ先生カメ先生

住所の形そのものに点数は付いていない。ただ、機械の側で別々に数えられるものはある。クロールの配分も、検索結果に出るサイト名も、計測の単位も、ホストごとに分かれるんだ。


カメ子カメ子

評価が分かれるという言い方と、別々に数えられるという言い方は、どこが違うのでしょうか。


この記事のポイント
  • 分けるかどうかは検索の有利不利では決まらない。会社を信用してもらう仕事と製品を選んでもらう仕事のどちらを優先するかで決まる
  • 別のホストに立てると、クロールの配分・検索結果に出るサイト名・計測の単位が分かれる。一方で住所の形そのものに順位は付かない
  • 会社サイトの読み手は見込み客だけではない。採用・投資家・取引審査が同じページを見に来る

AI×SEOに取り組む前に、社内のAI導入環境から整えませんか?

デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。

目次

「分けたほうが検索に強い」という前提が成り立たない理由

この判断が最初につまずくのは、住所の形そのものに順位が付いていると考えるところです。検索エンジンの公開資料には、別の住所に立てたほうが有利だとも、同じ住所の下に置いたほうが有利だとも書かれていません。グーグルがURLの構造について公開している資料に並んでいるのは、番号ではなく意味の分かる語を使うこと、単語の区切りにアンダースコアではなくハイフンを使うこと、地域ごとに出し分けるなら国別のドメインか汎用ドメインの下層の区画を使うこと、といった読み手にとって分かりやすくするための話です。どちらの構えなら上位に出る、という記述はどこにもありません。

それでも「分けたほうが強い」という話が消えないのは、実際に分けた会社で順位が上がった例があるからです。ただし、その多くは分けたこと自体ではなく、分けるついでに製品ごとの説明を書き足したことが効いています。会社概要の下に一枚だけ置かれていた製品ページが、課題・機能・導入の流れ・料金の考え方に分かれた十数ページになれば、住所を変えなくても結果は変わります。形を変えたから上がったのか、中身を足したから上がったのかは、後から切り分けられません。事例をそのまま自社に当てはめると、この取り違えが起きます。

だから、最初に置く問いを入れ替えます。「どちらが検索に強いか」ではなく、「この二つを同じ担当・同じ承認・同じ更新頻度で回せるか」です。回せないなら分ける理由があり、回せるなら分ける理由はありません。検索の話は、この判断のあとに来る技術的な後始末であって、判断の軸ではないのです。

会社サイトとサービスサイトは、引き受けている仕事が違う

会社サイトが引き受けているのは、この会社と関わってよいかを確かめてもらう仕事です。何をしている会社か、いつからあるか、誰が経営しているか、どこに拠点があるか、どんな方針で事業を進めているか。読み手はここで、取引や応募や投資の前提になる「実在と継続性」を確認します。派手さは要りません。求められるのは、書いてあることが正確で、最後に更新された日が新しいことです。

サービスサイトが引き受けているのは、この製品でよいかを選んでもらう仕事です。読み手はすでに課題を持っていて、解き方を比べています。だから必要なのは、どんな困りごとに効くのか、他とどう違うのか、導入すると何がどう変わるのか、いくらかかるのか、始めるまでに何をするのか、という情報です。更新の頻度も高く、事例や資料が増えるたびにページが増えていきます。

この二つを同じページで同時にやろうとすると、どちらの読み手にも中途半端になります。会社の沿革を読みに来た人には製品の売り込みが邪魔になり、製品を比べに来た人には経営方針が回り道になります。分ける・分けないの前に、まず二つの仕事を別々の目次として書き出すと、それだけで衝突している箇所が見えてきます。

会社サイトを見に来るのは、見込み客だけではない

マーケティング部門がサイトの構成を考えると、読み手を見込み客だけで想定しがちです。ところが会社サイトには、採用の候補者、投資家や株主、取引先の与信や取引審査の担当、金融機関、報道関係者が来ます。新規の取引を始めるとき、相手の会社が実在して事業を続けているかをサイトで確かめる手順は、審査の実務として広く行われています。口座の開設や資金調達の場面で、事業計画とは別に会社サイトのURLを求められることもあります。

この読み手たちが見ているのは、製品の魅力ではありません。会社概要の数字が古くないか、代表者の氏名が登記と揃っているか、問い合わせ先が生きているか、といった地味な項目です。そして彼らは、ページが見つからなければ「情報がない会社」と判断します。会社サイトは、マーケティング部門だけの持ち物ではありません。ここを理解しないまま構成を変えると、社内から強い反対が出ます。

実務上の意味は一つです。会社サイトは更新の承認が重く、サービスサイトは軽い。重い承認の中に軽い更新を混ぜると、製品ページの修正が法務や広報の確認待ちで止まります。逆に、軽い承認の中に会社情報を混ぜると、誰も確かめないまま数字が古くなります。分けるかどうかの判断は、この承認の重さの差をどう扱うかという判断でもあります。

三通りの構え方を同じ表で比べる

選択肢は、大きく三つです。一体にする(同じホストの中に区画も分けずに置く)、同じ住所の下に置く(同じホストの中に製品向けの区画を作る)、別の住所に立てる(別のサブドメインか別のドメインにする)。この三つを、機械から見た単位・運用の重さ・費用の出方・向く場面という同じ物差しで並べます。

構え方機械から見た単位運用の重さ費用の出方向く場面
一体にする1つのホスト。すべてが同じ単位で数えられる軽い。更新の経路が1本で済む制作も保守も1本製品が1つか2つ/会社の説明と製品の説明が地続き
同じ住所の下に置く1つのホスト。区画は分かれるが単位は同じ中くらい。区画ごとに担当と承認を分けられる制作は増えるが保守は共通製品が複数ある/会社サイトとは読み手が違う
別の住所に立てる別のホスト。クロールも計測もサイト名も別重い。二重の保守と二重の告知が要る制作も保守もおおむね二本立て買い手が会社名を知らない/別ブランドで売る/別会社に移す予定がある

表にすると、判断の重心が費用ではなく運用の重さにあることが分かります。制作費は一度きりですが、運用の重さは毎月効いてきます。分けたあとに担当が一人しかいなければ、片方は必ず止まります。選ぶときは、一番人が減った状態でも回るのはどれかで見てください。

別の住所に立てると、機械の側では何が分かれるのか

住所の形に順位は付きませんが、ホストが変われば別々に数えられるものはあります。第一にクロールの配分です。グーグルの公開資料は、サイトを「一意のホスト名」と定義し、同じドメインでもホスト名が違えば別のサイトとして扱われ、それぞれ別のクロール予算を持つと明記しています。同じ資料は、クロール予算が問題になる目安として、百万ページを超えて週に一度更新される規模、あるいは一万ページを超えて日々更新される規模を挙げています。数十ページの製品サイトなら気にする必要はありませんが、事例やコラムが数千ページに育つ計画があるなら、最初に知っておく話です。

第二に、検索結果に表示されるサイト名です。公開資料には、サイト名はドメイン単位とサブドメイン単位で表示されると書かれています。下層のディレクトリには独立したサイト名が付きません。つまり、製品名を検索結果の表示名として出したいなら、同じ住所の下に置く構えでは実現できず、別のホストに立てる必要があります。ブランド名を検索結果の見出しに出したいかどうかは、構えを分ける実務上の理由になります。名前を伝えるための構造化データは、それぞれのトップページに置きます。

第三に、計測の単位です。検索の管理画面で登録するプロパティには二種類あり、ドメイン単位で登録すると、すべてのサブドメインと複数のプロトコルをまとめて含みます。確認の方法はDNSレコードによるものだけです。接頭辞で登録する方式は、指定したプロトコルとサブドメインの範囲しか含みません。分ける構えを選ぶなら、どちらの単位で数字を見るのかを先に決めておかないと、公開後に「全体の数字が出せない」と気づくことになります。

評価が分散するという言い方を、二つに分ける

「分けると評価が分散する」という説明は、実務でよく聞きます。ただ、この一言には性質の違う二つの話が混ざっています。一つは、検索エンジンが住所の形に応じて点数を配っているという話。これは公開資料に裏づけがありません。もう一つは、外から張られるリンクや、名前で検索される回数が二つに割れるという話。こちらは実際に起きます。

割れること自体は、必ずしも損ではありません。会社名で調べた人が会社サイトに着き、製品名で調べた人が製品サイトに着くなら、割れているのではなく役割どおりに分かれているだけです。問題になるのは、片方が小さいまま放置されるときと、どちらに着いても同じ内容が出てきて読み手が迷うときです。

  • 分けたのに、両方に同じ会社概要をそのまま複製している
  • 会社サイトから製品へも、製品から会社概要へも導線がない
  • 製品サイトに運営会社の名前と所在地が一切書かれていない
  • 分けたあと、会社サイトだけ数年更新されていない
  • 分けた理由が社内で共有されておらず、担当が代わると両方に同じページが増えていく

この五つは、分けた会社でくり返し起きます。いずれも構えの問題ではなく、分けたあとの取り決めがなかったことが原因です。

一体にしたときに崩れやすいところ

反対に、一体にする構えにも崩れ方があります。最初に出るのは、トップページが誰に向けたページなのか決まらなくなることです。会社の姿勢を伝える言葉と、製品の効き目を伝える言葉が同じ画面で並ぶと、どちらの読み手にも届きにくくなります。上部の案内も長くなり、項目を増やすほど何を見せたいのかが分からなくなります。

次に出るのは、承認の重さが全体に及ぶことです。会社サイトの更新に広報や法務の確認が必要なら、同じ器に入っている製品ページの小さな修正にも同じ手順が適用されがちです。これは仕組みの問題ではなく、社内の慣習の問題として起きます。一体にするなら、区画ごとに承認の重さを変える取り決めを先に作っておく必要があります。

  • 製品が三つを超えたあたりから、一体の構えは階層が破綻しやすくなる
  • 会社の色と製品の色を分けたい場合、一体の構えでは見た目の切り替えが難しい
  • 将来その製品を別会社に移す可能性があるなら、最初から区画を分けておくと移しやすい

同じ住所の下に置くときの設計

三つのうち、実務でもっとも扱いやすいのが中間の構えです。同じホストのまま、製品向けの区画を一つ作り、その下に製品ごとの階層を置く形です。計測の単位もクロールの単位も一つのままで、担当と承認だけを区画ごとに分けられます。会社サイトの重い手続きを製品ページに持ち込まずに済み、分けたときのような二重の保守も発生しません。

この構えで決めておくことは三つです。第一に、入口を二つ持つこと。会社のトップページとは別に、製品側のトップページを立て、そこから下の階層に降りられるようにします。第二に、共通で持つものと区画ごとに持つものを割り振ること。会社概要・問い合わせ・個人情報の扱いは共通、事例・料金・資料は区画ごとに持たせるのが基本形です。第三に、上部の案内を区画によって切り替えるかどうかを決めることです。

切り替えを入れると製品側の読み手は迷いませんが、会社側へ戻る導線が細くなります。逆に共通のままだと、製品を比べている読み手に採用や投資家向けの項目が見え続けます。どちらを選ぶかは、製品サイトに来る人が会社名を知っているかどうかで決めると、判断がぶれません。

AI検索とAIエージェントが会社の身元を読む経路

会社情報の置き場所は、人だけの問題ではなくなりました。検索の要約や対話型の回答が会社について答えるとき、その材料はサイトから読み取られます。グーグルの公開資料は、AIの機能に出るための追加の要件も特別な最適化も必要ないと明記しており、条件は「索引されていて、スニペットとともに表示される資格があること」だとしています。つまり、専用のファイルを置けば有利になるという話ではありません。

同じ資料には、出させたくない場合の指定も並んでいます。スニペットを出さない指定、長さの上限を決める指定、ページの一部だけを対象から外す指定、索引しない指定、そしてクローラー向けの指示ファイルによる制御です。学習や情報の裏づけに使われる範囲を別に絞る指定も用意されています。会社サイトを分けるかどうかを決めるとき、この制御をどちらの側にかけるのかも同時に決めると、あとで揉めません。

実務で効いてくるのは、機械が「どれが会社の情報か」を迷わないことです。会社を説明するページが二つあって内容が違えば、機械から見た会社の身元は二つに見えます。AIエージェントが取引先の情報を集める場面でも同じで、会社名・所在地・設立・代表者が二か所で食い違っていると、どちらが正しいかを機械は決められません。この一点だけでも、会社情報を片方に寄せる理由になります。

機械が読む会社情報は、片方に寄せる

会社情報を構造化データで機械に伝える場合、置き場所についての指針は公開されています。組織の構造化データについて、グーグルは必須の項目はないとしたうえで、自社に関係する項目をできるだけ多く追加することを勧めています。そして置き場所については、トップページ、または会社概要のように組織を説明する一つのページに置くことを推奨し、サイトのすべてのページに入れる必要はないと明記しています。

この一文が、分け方の判断に直接効きます。組織の情報は一か所に置けばよいのですから、会社サイトと製品サイトの両方に同じ内容を重ねて置く必要はありません。会社の身元は会社サイト側に一本化し、製品サイトからは会社概要へ辿れる形にしておく。これが、人にとっても機械にとっても迷いの少ない置き方です。

  • 別のホストに立てた製品サイトにも、運営している会社の名前と所在地は載せておく
  • 通信販売など、法令で表示が求められる取引の形をとる場合は、必要な表示項目を別途確認する
  • 書き方そのものよりも、二つのサイトで表記を揃えることのほうが効く

住所の付け方は、決めたあとに効いてくる

構えが決まったら、次は住所の付け方です。ここにも公開されている指針があります。第一に、番号や記号の羅列ではなく意味の分かる語を使うこと。第二に、単語の区切りにはアンダースコアではなくハイフンを使うこと。アンダースコアが、もともと切らずにひと続きとして扱う記号として使われてきたことが理由として挙げられています。第三に、内容が変わらない引数を住所に足さないこと。並び替えや絞り込みの条件が増え続けると、クローラーが同じ内容を何度も辿ることになり、先に触れたクロールの配分を無駄に使います。

日本語をそのまま住所に使ってよいか、という質問もよく出ます。指針は読み手の言語の語を使うことを勧めたうえで、半角英数字以外の文字は決められた方式で符号化されると書いています。つまり画面では日本語に見えても、メールや資料に貼った瞬間に長い記号の並びに変わります。会社サイトと製品サイトを分けて、それぞれに日本語の区画名を付けると、この化けた文字列が営業資料の中に増えていきます。読み手に貼ってもらう機会が多い区画ほど、半角の語で名前を付けておくほうが扱いやすいというのが実務上の結論です。

区画の名前は、あとから直しにくい部分です。製品名を住所に入れるかどうかは、その名前が数年後も同じかどうかと一緒に考えてください。製品名が変わるたびに住所を変えると、外部の資料や記事に載った古い住所が積み上がります。分ける構えを選んだ場合は、二つのホストで名前の付け方を揃えておくと、社内の誰が見ても対応が分かります。細かい話に見えますが、決め直しの手間が一番大きいのがこの層です。

表記と更新日が食い違うと、機械にも人にも損になる

分けた構えでもっとも起きやすい事故が、同じ項目が二か所にあって数字が違うことです。従業員数、資本金、拠点の数、事業の説明。片方だけが更新され、もう片方は数年前のまま、という状態がふつうに起きます。取引審査の担当がこれを見つけると、内容の違いそのものよりも「管理されていない会社」という印象が残ります。

更新日の表示も同じです。ページには最終更新日が出ているのに、書かれている内容が明らかに古い。あるいは、内容を直したのに日付が動かない。どちらも、読み手が情報の新しさを判断する手がかりを壊します。会社情報は原本を一か所に決め、他は参照にするという取り決めを、構えを決めるのと同時に作っておいてください。

運用としては、会社情報を変更する手順書を一枚作るのが確実です。登記の内容が変わったとき、拠点が増えたとき、代表者が交代したときに、どのページのどこを直すかを列挙しておく。分けた構えなら直す場所は増えますが、一覧になっていれば漏れは防げます。一覧がないまま分けることが、事故の原因です。

運用の重さと費用は、続ける側で見積もる

見積もりを取ると、どうしても制作費だけで比べてしまいます。けれども構えの違いが効いてくるのは、作ったあとに毎年かかる側です。保守の契約、証明書の更新、管理画面の版上げ、計測の設定、アクセスの数字を読む手間。分ける構えでは、これらがおおむね二本立てになります。制作費の差が小さくても、三年で見ると差が開きます。

見積もりを依頼するときは、作る費用と、一年間続ける費用を分けて出してもらうのが確実です。金額そのものは案件の条件で大きく変わるため、他社の相場をそのまま当てはめても意味がありません。比べるべきは金額ではなく、続ける作業が何本になるかという数です。

人の側も同じです。分けた構えは、担当が二人いる前提で成り立ちます。一人で両方を見るなら、更新頻度の低い会社サイト側が後回しになります。決める前に、誰がどちらを、月に何時間見るのかを書き出してください。書き出せない構えは、選んではいけません。

決める手順

ここまでの材料を、決める順番に並べ直します。五つの段階に分けると、社内の合意も取りやすくなります。

STEP1
読み手を書き出す

会社サイトに来る読み手と、製品サイトに来る読み手を、それぞれ名前を付けて書き出します。採用候補者、取引審査の担当、投資家、課題を持った担当者、比較検討中の決裁者。重なる読み手が少ないほど、分ける理由が強くなります。

STEP2
承認の重さを確かめる

それぞれの更新に、誰の承認が必要かを確かめます。広報や法務の確認が入る範囲と、担当者の判断で直せる範囲を線で分けます。この線が引けないうちは、どの構えを選んでも運用は詰まります。

STEP3
製品の数と増え方を見る

いま何製品あり、二年後に何製品になる見込みかを確かめます。増える見込みがあるなら、区画を分ける構えが後から効いてきます。増えないなら、一体の構えで十分です。

STEP4
三通りを同じ表で比べ、外せない条件を一つ決める

前掲の表に自社の事情を書き込み、検索結果に出る名前・承認の分離・移管の可能性・運用の人数のうち、どれが外せない条件かを一つだけ決めます。二つ以上を同時に満たそうとすると、判断は必ず止まります。

STEP5
共通に持つ項目と、片方だけに持つ項目を割り振る

会社概要、問い合わせ、個人情報の扱い、採用情報、事例、料金、資料。一つずつ、どちらに置くか、両方に置くならどちらを原本にするかを決めます。ここまで決めて初めて、制作の依頼ができる状態になります。

この順番の要点は、技術的な話を最後に回していることです。住所の切り方や移行の段取りから入ると、読み手と承認の話が置き去りになります。

決めたあとに揃える確認項目一覧

構えが決まったら、公開の前に揃える項目があります。分ける構えを選んだ場合はもちろん、一体のまま区画を作り直した場合にも、同じ項目を一度ずつ確かめてください。

  • 会社情報の原本をどちらに置くかが決まっていて、社内に共有されている
  • 社名・所在地・代表者・設立・資本金の表記が、二つのサイトで一致している
  • 会社サイトから製品へ、製品から会社概要へ、それぞれ辿れる導線がある
  • 検索結果に出すサイト名を、それぞれのトップページで指定している
  • 計測のプロパティを、決めた構えに合わせて作り直してある
  • 問い合わせの受け口がどちらにあるか、営業と広報の双方が把握している
  • 更新の担当と承認の経路が、区画ごとに文書で決まっている
  • 会社概要の最終更新日が、実際の更新と一致している
  • 採用・投資家向けの情報を、マーケティング側の都合で動かさない取り決めがある

この一覧のうち、実際に抜けやすいのは最後の二つです。日付の管理と、部門をまたぐ取り決め。どちらも技術の話ではないので、制作の依頼書からこぼれます。サイトを分ける判断は、社内の役割分担を決め直す判断でもあるのだと考えてください。

AIに任せてよい範囲と、人が決める範囲

この作業で生成AIが役に立つのは、材料を集めて並べる工程です。既存ページの棚卸し、内容が重なっているページの候補出し、読み手ごとに必要な情報の洗い出し、公開前の確認項目の下書き。いずれも量が多く、人がやると抜けが出るところです。棚卸しの一覧を作らせる指示は、そのままの形で他社の案件にも使い回せます

反対に、構えの決定そのものをAIに任せてはいけません。「会社サイトとサービスサイトはどちらがよいか」と尋ねれば、AIは一般論としてどちらかを勧めます。自社の承認経路も、担当の人数も、二年後の製品数も知らないまま答えているからです。尋ねるなら、答えではなく理由の側を書かせます。「その構えを勧める理由を、読み手・更新頻度・承認の三点に分けて書いて」と指示し、理由が自社の事情と合っているかを人が読む。この使い方なら判断は歪みません。

そして、人が確かめる範囲を先に決めておきます。会社概要に載る数字、法務が関わる表記、外部に出す社名の書き方。この三つは、AIの出力をそのまま公開しないと決めておく。会社情報は間違いが一番残りやすい場所で、取引審査や採用の場面で読まれる情報でもあります。確認の担当を先に決めておけば、公開前の詰まりも防げます。

まとめ

会社サイトとサービスサイトを分けるかどうかは、検索の有利不利では決まりません。住所の形そのものに順位は付いていないからです。決め手になるのは、二つのサイトが引き受けている仕事の違いと、その仕事を回すための承認と人数です。別のホストに立てれば、クロールの配分・検索結果に出る名前・計測の単位は分かれます。分かれること自体は損ではなく、分けたあとの取り決めがないことが損になります。会社の身元は片方に寄せ、表記と更新日を揃え、誰がどちらを更新するかを文書にする。AIには棚卸しと下書きを任せ、構えの決定と会社情報の確認は人が引き受ける。この順番で決めれば、選んだ構えがどれであっても、運用は止まりません。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

AI×SEOに取り組む前に、社内のAI導入環境から整えませんか?

デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。

運営会社:株式会社デボノ

目次