検索トレンドの数字は何を表す?|相対値の正しい読み方

「検索トレンドの数字が100と出ているが、何件の検索があるのか分からない」「先月より下がっているのに、実際の流入は増えている」——検索の需要を調べるときによく起きる混乱です。この数字は検索の件数ではなく、期間内の最大値を100とした相対値です。比べる期間を変えると、同じ語でも数字が変わります。この記事では、この数字が何を表しているのかと、判断を誤らない読み方を整理します。
カメ先生検索トレンドの数字はね、検索の回数だと思われがちだが、実際は期間内で最も多かった時を100とした相対値なんだ。
カメ子相対値だと、どんな読み違いが起きるのでしょうか。
カメ先生期間を変えると基準そのものが動く。半年で見たときと5年で見たときで、同じ月の数字が違って見えるんだ。
カメ子数字そのものより、何と比べているかが大事なのですね。正しい見方を知りたいです。
- 表示される数値は0から100に調整された相対値で、検索の回数ではない
- 検索の少ない語は0と表示される。存在しないという意味ではない
- 期間や比較する語を変えると、同じ語の数値も変わる
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100という数字は何件なのか
この道具でまず理解すべきなのが、数値の性質です。公式の説明では、算出された数値はすべてのトピックの総検索数に対する特定のトピックの割合に基づいて、0から100の範囲で調整されるとされています。
つまり、100は「その期間と地域の中で最も高かった時点」を意味します。何件だったのかは示されません。月に100万件でも、月に100件でも、最大であれば100と表示されます。
この仕様は、道具の目的から考えれば自然です。作られているのは、時期による変化や語どうしの比較を見るためであって、絶対的な検索の回数を知るためではありません。
実務での影響は明確です。「この語は値が80あるから、月に何件の検索がある」という推定はできません。件数を知りたい場合は、別の道具を使う必要があります。
逆に言えば、件数が分からなくても判断できることは多くあります。いつ増えるのか、いつ減るのか、どちらの語が多いのか。この道具が答えられるのは、こうした問いです。
使う前に、答えを出したい問いがどちらの種類かを確かめる。この確認だけで、道具の選び間違いを避けられます。
この道具は無料で使えるという利点もあります。契約や登録の手続きなしに、その場で調べられる。手軽さゆえに、性質を知らないまま使われがちです。
正規化の仕組み
数値がどう作られているかを知ると、扱い方が分かります。公式の説明では、正規化の過程で各データポイントが、対象の地域と期間における検索の合計数で割られるとされています。
この処理が入る理由は、比較を成立させるためです。検索そのものの総量は、年々増えていきます。割らずに件数のまま並べると、どの語も右肩上がりに見えてしまいます。
割ったうえで、その中の最大値を100として並べ直す。これが0から100の値になる仕組みです。だから、期間を変えると最大値の位置が変わり、すべての数字が変わります。
この性質は、実務で混乱の元になります。先月見たときは60だった語が、今月見たら40になっている。検索が減ったのではなく、比較の基準が変わっただけ、という場合があります。
そのため、記録を残すときは期間もあわせて書きます。「過去5年、日本国内」といった条件です。条件が違えば数字も違うため、条件のない数字には意味がありません。
同じ理由で、他社の資料に載っている数字と自分の見た数字が食い違うこともあります。どちらかが間違っているのではなく、設定した条件が違うだけということがほとんどです。
地域を変えても、同じことが起きます。全国で見た数字と、特定の都道府県で見た数字は別のものです。その地域の中での相対値として計算し直されるためです。
0と表示される理由
調べたい語を入れたのに、値が0のまま横ばい。この状態は、その語が検索されていないことを意味しません。公式には、検索の量が小さい語は0と表示されると明記されています。
説明では、データの対象が人気のある語に限られるため、検索の量が小さい語は0と表示されるとされています。一定の水準に届かない語は、そもそも集計の対象にならないという仕組みです。
BtoBの領域では、この状況が頻繁に起こります。業界の専門用語、製品の型番、ニッチな課題を表す語。月に数百件の検索がある語でも、0と表示されることがあります。
したがって、0だったからその語に需要がない、とは判断できません。この道具で扱えない規模だった、というだけです。判断するには、件数を示す別の道具に切り替えます。
実務での使い分けの目安は明確です。一般的な語や、季節性のある話題であればこの道具が使えます。専門的で検索の少ない語は、最初から別の方法で調べます。
なお、より広い語に置き換えると値が出ることがあります。製品の型番ではなく製品の分類名で調べる、といった形です。全体の動向を掴むには、この方法が有効です。
0が続く語でも、比較に使える場合があります。他の語と並べたとき、相手が大きすぎて0になっているだけのことがあるためです。単独で表示して確かめると、動きが見えることがあります。
比較する語を足すと数字が変わる
もう1つ知っておくべき性質があります。複数の語を並べて比較すると、その中で最大の語が100になり、他はそれとの比で表示されます。
つまり、単独で見たときに100だった語も、検索の多い語と並べれば5や3といった値になります。同じ語なのに、比較の相手によって数字が変わります。
この性質は、使い方によっては強力です。自社の商材を表す語と、競合の商材を表す語を並べる。どちらがどれくらい多く検索されているかの比が読めます。
一方で、数字だけを切り出して報告に載せると誤解を生みます。「この語は値が5しかない」という説明は、並べた相手が非常に大きい語だっただけかもしれません。
そのため、報告に載せるときは比較した語も一緒に書きます。図をそのまま貼るのが、いちばん誤解が少ない形です。数字だけを抜き出さないのが原則です。
比較する語は、規模の近いものを選ぶと読みやすくなります。極端に差がある語を並べると、小さいほうがすべて0に近い線になり、動きが読めません。
語の指定の仕方にも種類があります。打ち込まれた語そのもので見るか、話題としてまとめて見るか。話題としてまとめると、表記の違いや関連する語が合算されます。目的に応じて選びます。
元になっているのは標本のデータ
見落とされやすいのが、集計の方法です。公式の説明では、データをサンプリングすることで、すべての検索を代表する1つのデータセットが得られるとされています。
つまり、全件を数えているわけではありません。抽出された一部から、全体の傾向を推定しています。同じ条件で調べても、日によってわずかに数字が違うことがあります。
この性質から言えるのは、細かい差に意味を求めないということです。値が62から65に変わったからといって、そこに施策の効果を読み取るのは無理があります。
読むべきなのは、大きな動きと繰り返される形です。毎年同じ時期に上がる、ある出来事を境に水準が変わった。こうした変化であれば、標本の揺らぎでは説明できません。
報告に載せるときも、細かい数字ではなく形を伝えます。「3月から4月にかけて上がる傾向が3年続いている」。この書き方であれば、後から数字が少し違っても矛盾しません。
あわせて、除外されている検索があることも知っておきます。公式には、同じ利用者が短期間に繰り返した検索は除外され、特殊な記号を含む検索も除外されると書かれています。
そのため、同じ図を2回出しても完全には一致しません。わずかな違いは、標本の取り方によるものです。細かい数字を報告に書くと、後から食い違う原因になります。
使える場面1 季節の波を掴む
ここからは、実務で使える場面を見ていきます。もっとも価値が高いのが、時期による需要の変化を掴むことです。
過去5年で表示すれば、毎年どの時期に関心が高まるかが分かります。同じ形が3年以上繰り返されていれば、それは偶然ではなく、業界の周期だと判断できます。
BtoBの領域では、この周期がはっきり出ることがあります。年度末に向けた検討、期初の予算の執行、展示会の時期に合わせた情報収集。商材によって、山の位置は違います。
この情報は、記事を出す時期の設計に直結します。関心が高まる時期の1か月から2か月前に公開し、検索が増える時点で評価が付いている状態を作る。
広告の予算の配分にも使えます。関心が低い時期に均等に配信するより、波に合わせて厚くしたほうが同じ予算で成果が出ます。
ただし、波の大きさは分かりません。何倍になるのかは相対値からは読めないため、予算の配分の割合までは自社の実績から決めます。
山の時期は、業界の慣行と結び付けて解釈します。年度の切り替え、展示会の開催、決算の時期。理由を説明できる山であれば、来年も同じ時期に来ると考えてよいでしょう。
関連する語の一覧を手がかりにする
数値のグラフだけでなく、関連する語の一覧も表示されます。その語と一緒に検索されている語や、伸びている語が並ぶ部分です。企画のネタを探す用途では、こちらのほうが役に立ちます。
一覧には2つの並びがあります。よく検索されている語の順と、伸び幅の大きい語の順です。後者には、これから需要が立ち上がる語が現れることがあります。
伸び幅の大きい語には注意も要ります。元の数が小さければ、少し増えただけで大きな伸び幅になります。急に伸びた語が、実際には数十件の増加でしかない場合があります。
それでも、自社が想定していなかった語が見つかることに価値があります。業界の内側にいると、外の人がどう呼んでいるかが分からなくなります。一覧に並ぶ語は、実際に人が打ち込んだ言葉です。
見つけた語は、そのまま記事の企画に回します。自社の主題と関係があり、既存の記事で扱っていない語。この条件に当てはまるものを書き出しておきます。月に一度この作業をするだけで、企画の候補が尽きません。
ただし、語をそのまま記事の主題にはしません。その語で検索する人が何を知りたいのかを、別に確かめる必要があります。実際に検索して、上位の記事が何を書いているかを見る。語は入口であって、企画そのものではありません。
使える場面2 語の選び方を比べる
2つ目の使い道が、同じ意味の語のどれが使われているかの比較です。業界の中では当たり前の言い方が、外の人にはまったく使われていないことがあります。
たとえば、自社では正式な名称で呼んでいる仕組みが、一般には略称や別の言い方で検索されている。記事の見出しにどちらを使うかで、見つけてもらえるかが変わります。
並べて比較すれば、どちらが多いかは一目で分かります。件数は分かりませんが、どちらを主にするかの判断には、比だけで十分です。
カタカナと漢字の表記の違い、伸ばす記号の有無、英字と日本語のどちらで検索されるか。こうした表記の揺れも同じ方法で確かめられます。
さらに、時期による変化も見られます。以前は別の呼び方が主流だったが、数年前から入れ替わった。古い記事の表記を見直す判断の材料になります。
この用途では、比較する語を4つまでに絞ります。多く並べると線が重なって読めません。上位2つが決まったら、その2つで見直すと差がはっきりします。
使える場面3 地域の差を見る
3つ目が、地域による関心の違いです。都道府県の単位で、どこで多く検索されているかが表示されます。こちらも相対値ですが、順位としては参考になります。
拠点の展開や、地域を絞った広告の配信を検討する場面で使えます。関心の高い地域に、営業の拠点や販売の代理店があるか。ずれがあれば、そこが空白の市場かもしれません。
ただし、地域の差には人口の影響が強く出ます。人口の多い地域が上位に来るのは当然です。人口あたりで考えると順位が変わることを念頭に置きます。
業種の分布による差も出ます。製造業に関わる語であれば、工業の集積地が上位に来ます。これは意外な発見ではなく、想定どおりの結果です。
面白いのは、想定と違う地域が上位に出たときです。その地域で何が起きているのかを調べると、知らなかった需要が見つかることがあります。
この用途は、あくまで仮説を立てるためのものです。実際に動く前には、自社の顧客の分布や業界の統計と突き合わせて確かめます。
都市の単位でも表示されます。都道府県より細かい単位で見ると、拠点の候補地の検討に使えます。ただし細かくするほど、標本による揺らぎも大きくなります。
出来事の影響を切り分ける
動向のグラフに、突然の山が出ることがあります。この山が何によるものかを確かめないと、判断を誤ります。報道や話題性のある出来事で、一時的に検索が集中しただけの場合があります。
見分け方は、山の形です。数日で急上昇して急降下する形は、出来事による一過性のものです。数か月かけて上がる形であれば、需要そのものの変化である可能性が高い。
確かめるには、その時期のニュースを調べます。法改正の発表、大手企業の発表、事件や事故。山の日付が特定できれば、原因はたいてい見つかります。
一過性の山を需要の増加と読み違えると、企画を誤ります。話題が去った後に記事を出しても、検索する人はもういません。山が出てから記事を作り始めると、公開のころには収まっています。
一方で、出来事をきっかけに水準が変わる場合もあります。山が引いた後も、以前より高い水準で横ばいになる形です。この場合は、その出来事で新しい需要が生まれたと判断できます。
法改正はこの形になりやすい例です。施行の前後に山が立ち、その後も一定の関心が続きます。こうした主題は、記事を作る価値が高くなります。山の後の水準を見るのが、判断の分かれ目です。
使えない場面を知っておく
できないことを知っておくと、無駄な作業を避けられます。この道具では、検索の回数を推定できません。これがもっとも大きな制約です。
記事を書くかどうかの判断で、「月に何件検索されているか」を知りたい場面は多くあります。その場合は、件数を示す別の道具を使います。
競合との比較で、自社の指名の検索がどれだけあるかを知りたい場合も同様です。比は分かりますが、自社の絶対的な水準は分かりません。
また、検索した人が誰なのかも分かりません。法人の担当者なのか、個人なのか、学生なのか。BtoBの判断では、この区別が重要になる場面があります。
そして、検索の意図も分かりません。同じ語でも、買いたい人と調べているだけの人が混ざっています。動向の増加が、需要の増加とは限りません。
これらは道具の欠陥ではなく、設計上の範囲です。できる範囲で使い、足りない部分は別の方法で補うのが正しい向き合い方になります。
| 問い | この道具で答えられるか | 代わりの方法 |
|---|---|---|
| いつ関心が高まるか | 答えられる | 自社の過去の流入の推移 |
| どちらの語が多く使われるか | 答えられる(比のみ) | 検索の回数を示す道具 |
| 月に何件検索されているか | 答えられない | 検索の回数を示す道具 |
| 検索した人は誰か | 答えられない | 自社の問い合わせの内容 |
他の道具と組み合わせる
この道具だけで判断を完結させないことが大切です。相対値しか分からない以上、単独では意思決定の材料になりません。必ず自社のデータと突き合わせます。
もっとも相性がよいのが、検索での表示や流入の記録です。自社のページが、いつどれだけ表示されているか。動向の山と、自社の表示の山が一致していれば、判断の確からしさが上がります。
一致しない場合は、そこに機会があります。世の中の関心は高まっているのに、自社の表示が増えていない。その主題の記事が不足しているか、評価が付いていないということです。
件数を示す道具との併用も有効です。動向で時期を掴み、件数の道具で規模を確かめる。この2つで、いつ・どれだけという2つの問いに答えられます。
自社の問い合わせの内容とも突き合わせます。検索が増えている時期に、実際に問い合わせが増えているか。増えていなければ、検索している層と顧客の層が違う可能性があります。検索の増加が、そのまま商談の増加を意味するとは限りません。
こうした突き合わせは、月に一度で十分です。毎週見ても、動きが読める規模の変化は起きません。月次の振り返りの工程に組み込むのが現実的です。見る頻度を上げるより、突き合わせる相手を増やすほうが精度が上がります。
期間の設定で結論が変わる
実務でもっとも起きやすい誤りが、期間の設定です。選んだ期間の中で最大値が100になるため、期間を変えると印象が反転します。
直近1年で見ると右肩上がりに見える語が、5年で見ると数年前より低い水準にとどまっていることがあります。どちらも同じデータですが、伝わる結論は正反対です。
そのため、複数の期間で確かめるのが基本になります。5年、1年、3か月。3つの期間で同じ形が見えれば、その傾向は確かなものです。
報告に載せる期間は、伝えたい結論に都合のよいものを選ばないようにします。意図せずそうなってしまうことがあるためです。期間を選んだ理由を書き添えると、自分でも確認できます。
季節の波を見るなら、5年が扱いやすい期間です。同じ形が5回繰り返されているかを確かめられます。1年では、その形が周期なのか一度きりなのか判断できません。
なお、期間によって集計の単位も変わります。短い期間なら日ごと、長い期間なら週や月ごとになります。細かい変動を見たいのか、大きな流れを見たいのかで選びます。
企画の工程に組み込む
この道具は、単独で使うより工程に組み込むほうが効果が出ます。記事の企画を決める段階で、必ず1回開くという形です。
- 扱う主題を表す語を、過去5年で表示する
- 毎年同じ時期に山があるかを見て、公開する時期を決める
- 同じ意味の語を3つまで並べ、どの表記が多く使われているかを見る
- 地域の分布を見て、想定と違う地域がないかを確かめる
- 見た条件(期間と地域)を、企画のメモに書き残す
この5つで、10分もかかりません。それでいて、公開の時期と見出しの語という記事の成果を左右する2つの判断に材料が入ります。
年間の計画を立てるときにも使います。自社が扱う主題を10個ほど並べ、それぞれの山の時期を書き出す。1年の記事の配置が、需要の波に沿った形になります。
既存の記事の見直しにも応用できます。以前は主流だった語が入れ替わっていれば、見出しや本文の表記を更新する理由になります。
- 表示された数値を、検索の回数として報告に書く
- 0と表示されたことを理由に、その語に需要がないと結論づける
- 期間を1つだけ見て、増加や減少の傾向を断定する
- 比較した語を書かずに、数値だけを抜き出して資料に載せる
この工程は、企画の担当が1人でも回せます。外部に依頼する必要も、費用も発生しません。手軽さゆえに省略されがちですが、省略した分だけ企画が勘に頼ります。
毎年同じ時期に山があるか、水準が変わった時点があるかを確かめる。
5年・1年・3か月で同じ形が見えるか。期間ひとつでの断定を避ける。
表記の揺れを比べ、見出しに使う語を決める。比較した語も記録する。
検索での表示や流入の推移と山の時期が一致するかを見る。ずれていれば機会がある。
語・期間・地域・比較語・日付と、図から読み取った1行を企画のメモに残す。
誰が見ても再現できる形にする
調べた結果を社内に残すとき、再現できる形にしておきます。同じ図をもう一度出せなければ、後から検証ができません。条件を記録することが、そのまま再現の手順になります。
記録するのは4つです。調べた語、期間、地域、比較に使った語。これに、見た日付を加えます。同じ条件でも、時間が経てば数字は変わるためです。
図はそのまま保存します。後から同じ図を出そうとしても、期間が動いて完全には一致しません。判断の根拠にした図は、画像として残しておきます。
そして、その図から何を読み取ったかを1行書きます。「3月から4月に山があり、5年連続で同じ形」。図だけを残すと、後から見た人が別の読み方をします。
この記録は、担当が変わったときに効いてきます。なぜこの時期に記事を出す計画になっているのか。根拠が残っていれば、後任がその判断を引き継げます。根拠のない計画は、担当が変わった時点で崩れます。
保存の場所は、企画のメモと同じ場所にします。分析の記録だけを別の場所に置くと、企画を考えるときに参照されません。使われない記録は、ないのと同じです。判断をする場所に、判断の材料を置いておきます。
報告に載せるときの書き方
最後に、社内で共有するときの注意をまとめます。数字を抜き出さず、図と条件をそのまま渡すのが原則です。
書き添えるのは3つです。設定した期間。対象の地域。比較に使った語。この3つがないと、後から同じ図を再現できません。
そして、値が相対的なものであることを一文で説明します。「表示される数値は検索の回数ではなく、期間内の最大を100とした相対的な値です」。この一文があるだけで、誤解がほとんど防げます。
読み取った結論も、断定を避けた書き方にします。「関心が高まる傾向がある」「この時期に山がある」。件数の裏付けがない以上、これ以上は言えません。
そのうえで、自社のデータと突き合わせた結果を添えます。同じ時期に自社の流入も増えているか。2つが一致すれば、判断の確からしさが上がります。
- 表示されるのは相対値。同じ語でも期間と比較の相手で数字が変わる
- 0は需要がないという意味ではなく、集計の対象に届いていないという意味
- 報告には期間と地域と比較した語を必ず添える
まとめ
検索の動向を見る道具の数値は、検索の回数ではありません。対象の期間と地域の中で、最大の時点を100として調整された相対的な値です。この性質を知らずに数字を扱うと、説明できない報告になります。
使えるのは3つの場面です。季節の波を掴む。同じ意味の語のどれが使われているかを比べる。地域による関心の違いを見る。いずれも比較の問いであり、件数の問いではありません。
そして、企画の工程に組み込むのが効果的な使い方です。主題の語を5年で表示し、山の時期と表記の主流を確かめる。10分の作業で、公開の時期と見出しの語という成果を左右する2つの判断に、根拠が入ります。
※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。
データ分析にAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?
デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。
