BtoBでのSMS活用とは?|開封される最短の接点

BtoBでのSMS活用とは?|開封される最短の接点

SMSはBtoCの販促ツールだ——この前提でSMSを検討の対象から外している会社は少なくありません。通販のセール告知や来店促進のイメージが強く、法人相手のマーケティングには縁がない、と。ですが実際にBtoBの現場でSMSが使われているのは販促ではなく、メールでは間に合わない、あるいはメールでは届かないときの短い一手という領域です。商談の前日リマインド、ウェビナー開始前の案内、サービスの本人認証、障害の緊急連絡、電話に出てもらえなかったときの折り返し依頼。どれも売り込みではなく、確実に届けたい業務連絡です。本記事では、SMSを販促チャネルではなく到達性のチャネルとして位置づけ直し、許容される場面とそうでない場面、特定電子メール法との関係、文字数と費用の実務仕様、そしてメールやLINEとの役割分担までを整理します。


カメ先生カメ先生

SMSは、携帯電話番号あてに短い文章を送る仕組みだよ。アプリを入れる必要も、友だち追加のような手続きもいらない。番号さえ分かれば届くのが特徴なんだ。


カメ子カメ子

でも法人向けの案内をSMSで送ると、いきなり携帯に来た感じがして嫌がられませんか?


カメ先生カメ先生

売り込みに使えばまさにそうなる。だからBtoBでのSMSは、売り込みではなく「確実に届けたい業務連絡」に絞って使うんだ。前日のリマインド、認証コード、障害連絡、折り返しのお願い。どれも相手にとって必要な情報だよね。


カメ子カメ子

販促ではなく、届けるための道具なんですね。それなら、使ってよい場面と避けるべき場面の境目が知りたいところです。


この記事のポイント
  • BtoBでのSMSは販促チャネルではなく到達性のチャネル。リマインド・本人認証・緊急連絡・折り返し依頼に用途を絞る
  • SMSも特定電子メール法の対象。広告宣伝を含む内容は原則オプトインが必要で、表示義務も課される
  • 通常のSMSは全角70文字が基本で、超えると分割され通数分課金される。1通ごとの費用がかかるため対象を絞る設計が前提

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目次

「BtoCの販促ツール」という前提を外す

SMSに対する典型的なイメージは、通販のセール告知、来店クーポン、キャンペーンの当選通知といったBtoCの販促用途です。この像を前提にすると、検討期間が長く関係者が多いBtoBの購買プロセスには合わない、という結論になります。実際、BtoBでSMSを販促に使う発想はほぼ機能しません。文字数が短く装飾もできないため、サービスの価値を伝える器としては貧弱すぎるからです。

ところが用途を変えると評価が反転します。BtoBの現場でSMSが実際に使われているのは、商談やウェビナーの直前リマインド、SaaSの二要素認証で送るワンタイムパスワード、システム障害やメンテナンスの緊急連絡、電話に出てもらえなかったときの折り返し依頼です。いずれも「相手にとって必要な情報を、確実に、短時間で届ける」という共通点があります。つまりSMSは説得のためのチャネルではなく、到達のためのチャネルとして設計すると噛み合います。

この視点の切り替えが、導入判断の分かれ目になります。「SMSで何を売るか」と考えると使いどころが見つからず、「メールでは間に合わない・届かない場面がどこにあるか」と考えると候補が具体的に浮かびます。用途を先に決めてからチャネルを選ぶという順序を守れば、SMSは限定的だが確実な一手として運用に組み込めます。

数字で見る:到達率と開封率が高いと言われる理由

SMS配信サービスの各社は、到達率・開封率について「99%」あるいは「開封率90%以上」という水準を掲げています。これらはサービス提供側が公表する値であり、測定方法や対象が明示されていないことも多いため、そのまま自社の期待値にするのは適切ではありません。ただし、一般的なメールマガジンの開封率と比べて明らかに高い水準にあるという傾向自体は、複数の事業者の説明で一致しています。

高さの理由は、SMSの構造そのものにあります。第一に、受信箱が実質1本しかなく、メールのような迷惑メールフォルダへの自動振り分けが基本的に働きません。第二に、受信時に端末の通知が出ます。第三に、件名がなく本文の冒頭が通知画面にそのまま表示されるため、開かなくても内容の一部が目に入ります。第四に、そもそも1日に届く通数が圧倒的に少ないため埋もれません。

ただし注意したいのは、これらが説明しているのは「読まれやすさ」であって「反応が得られること」ではない点です。開封率が高いのは、短い文章が強制的に視界に入る構造だからで、内容が的外れであれば逆効果になります。開封率の高さは、失敗したときのダメージも大きいという意味を含む——この理解を最初に持っておくことが、後の設計で効いてきます。

SMSの構造的な強み:電話番号は変わりにくい

BtoBのリード情報の中で、意外に寿命が長いのが携帯電話番号です。会社のメールアドレスは、社名変更やドメイン統合、部署異動、退職で使えなくなります。一方、名刺に印字された携帯番号は本人が持ち続けることが多く、転職後も同じ番号のままというケースは珍しくありません。連絡先データの劣化速度が、メールアドレスと携帯番号では違うという事実は、休眠リードへの再接触を考えるときに意味を持ちます。

もう一つの強みは、到達までの関門がないことです。LINE公式アカウントは「友だち追加」という能動的な行動を相手に求めます。アプリのプッシュ通知はアプリのインストールが前提です。SMSは電話番号があれば届きます。この特性から、一度きり・確実に・関門なしで届けたい情報にはSMSが最も適した手段になります。

もちろん強みは弱みと表裏です。文字数が短く、装飾もできず、画像も添付できません(画像を送るMMSやRCSは別の仕組みで、対応状況が端末やキャリアで異なります)。リンクは短縮URLになりがちで、それが警戒の対象にもなります。そして1通ごとに費用が発生します。「短く・確実に・少量」という制約の中で成り立つチャネルだと理解して設計するのが前提です。

許容される場面①:商談・ウェビナーのリマインド

BtoBでSMSを使う最初の候補は、日程が確定した予定のリマインドです。オンライン商談の前日と当日、参加URLとともに短い案内を送る。ウェビナーの開始30分前に「本日◯時開始です」と通知する。いずれも相手が申し込んだ予定であり、広告宣伝ではなく事務連絡として整理できる領域です。無断キャンセルの削減が、そのまま費用対効果になるのがこの用途の分かりやすさです。

設計のコツは、SMSに詳細を書こうとしないことです。会議の目的や事前資料はメールで送り、SMSは「メールで送った内容の再通知」に徹します。SMSに書くのは、社名、日付と時刻、参加リンク、そして問い合わせ先。これだけで文字数はほぼ埋まります。メールが本編、SMSが合図という役割の上下関係を固定すると、文面づくりで迷わなくなります。

実務では、送るタイミングを固定したルールにしておくと運用が安定します。たとえば「商談は前日17時と当日開始1時間前」「ウェビナーは前日夕方と開始30分前」といった具合です。参加者本人が申し込んだ予定に限り、日程変更やキャンセルがあったときは送信予約も取り消す。この2点を運用ルールに書いておけば、担当者が変わっても運用が崩れません。

許容される場面②:本人認証・緊急連絡・折り返し依頼

次の候補は、自社サービスの本人認証です。SaaSのログイン時に二要素認証としてワンタイムパスワードをSMSで送る用途は、BtoBでも一般化しています。これはマーケティング施策ではなくプロダクト側の実装ですが、SMS配信サービスの契約主体はしばしば同じになるため、社内で導入検討が同時に走ることがあります。認証用途は文面の自由度がほぼなく、確実な到達だけが要件になる点が特徴です。

3つ目は緊急連絡です。システム障害、計画外のメンテナンス、請求関連の重要な訂正など、メールが読まれないと困る情報が対象になります。特に障害連絡は、メールサーバー自体が影響を受けている可能性もあるため、メール以外の経路を1本持っておく意味があります。送信対象を「契約中の管理者ユーザー」に限定し、平時は使わないと決めておけば、SMSが届いたこと自体が緊急性のシグナルになります。

4つ目は営業の折り返し依頼です。電話をかけて出てもらえなかったとき、留守番電話に残すよりSMSで「◯◯社の△△です。先ほどお電話いたしました。ご都合のよいときにご連絡いただけますでしょうか」と送るほうが、内容を確認してもらえる確率が上がります。この用途は既存の接点がある相手に限る前提で、架電後のフォローという文脈があるからこそ受け入れられるという理解が必要です。

使うべきでない場面:新規開拓とセールス

一方で、SMSを避けるべき場面もはっきりしています。判断基準は「相手がその連絡を予期しているか」と「広告宣伝の要素を含むか」の2点です。この2点に照らして不適切なものを挙げます。

  • 名刺交換もしていない相手への新規開拓。番号の入手経路が説明できず、心理的な侵襲性も高い
  • リストを購入して一斉に送る営業SMS。到達率が高いぶん苦情に直結し、番号がブロックされる
  • メルマガの代わりに定期的にSMSを送る運用。文字数が足りず、1通ごとの費用に対して得るものが小さい
  • 深夜・早朝の送信。相手の端末で通知が鳴るため、メールより明確に迷惑になる
  • リンクだけを本文にした短い通知。スミッシング(SMSを使ったフィッシング)と区別できず開かれない
  • 返信できない番号から「ご返信ください」と依頼する文面。相手に無駄な手間をかけさせる

これらに共通するのは、SMSの到達力を「送る側の都合」で使っていることです。到達率が高いという特性は、相手が求めていない情報を無理に押し込む力にもなります。そしてSMSは電話番号という個人に紐づく識別子に届くため、メールよりも侵襲性が高いと受け取られます。1回の失敗で、その相手からの信頼と、送信元番号の評価を同時に失いかねません。

判断に迷ったときは、「同じ内容をメールで送って十分に届くか」を先に考えてみてください。メールで足りるならSMSを使う理由はありません。メールでは間に合わない、あるいはメールが届いていない——この2つの条件のどちらかを満たすときだけSMSを選ぶ、という基準にしておくと、用途が無闇に広がりません。

法規制の整理:特定電子メール法はSMSにも及ぶ

SMSを業務で使う前に確認すべき法律が、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)です。名称からメールだけを対象にしているように見えますが、電話番号を用いて送受信するSMSも規制の対象に含まれます。2005年の法改正で適用範囲が拡大されたと解説されており、この点は複数の配信事業者の説明で一致しています。

規制の対象になるのは、営利を目的とする団体および営業を営む場合における個人が、広告または宣伝を行うための手段として送信するメッセージです。ここで重要なのは、BtoBのSMSも例外ではないことです。相手が法人の担当者であっても、広告宣伝の要素を含む送信であれば同じ規制がかかります。「取引先だから大丈夫」という理解は成り立ちません。

課される主な義務は2つです。1つはオプトイン——あらかじめ同意を得た相手にのみ送信できるという原則。もう1つは表示義務——送信者の氏名または名称、受信拒否の通知ができる旨とその通知先、送信者の住所や問い合わせを受け付ける連絡先を示すことです。違反した場合は措置命令や罰則の対象になり得ます。SMSは文字数が限られるため、表示義務をどう満たすかが実務上の難所になります。

  • 文字数の制約から、表示義務の項目をすべて本文に書き切るのは困難。自社サイトの該当ページへのリンクで代替できるかは、法令とガイドラインに沿って個別に確認すること
  • 同意を得た記録の保存も求められる。いつ・どの画面で・何に対する同意かをCRM上に残す運用を先に決めておく
  • ここでの記載は一般的な整理であり、個別の運用が適法かの判断は総務省の公表資料や法務・専門家への確認を前提にしてほしい

オプトインの要否:どこまでが「広告宣伝」か

実務で最初に悩むのが、リマインドSMSにオプトインが必要かという点です。法律の建て付け上、規制の対象は「広告または宣伝を行うための手段として送信する」メッセージです。したがって、相手が申し込んだ商談やウェビナーの日時案内など、広告宣伝の内容を含まない事務連絡は、対象外として整理できる余地があります。実際、配信事業者の解説でも「取引上の条件を案内する事務連絡や料金請求のお知らせなど、広告または宣伝の内容を含まないもの」は例外として挙げられています。

問題は境界線です。リマインドの末尾に「あわせて新サービスのご案内も差し上げます」と1行足した瞬間に、そのメッセージは広告宣伝を含むものになります。1通の中に事務連絡と宣伝を混ぜると、全体が規制対象として扱われる可能性があると考えるのが安全側の解釈です。SMSでは特に、混ぜても得るものが小さいため、事務連絡は事務連絡だけで完結させるのが合理的です。

運用上の結論は「同意は取っておく」です。セミナー申込フォームやお問い合わせフォームに携帯電話番号の欄を置き、その近くに「SMSでのご連絡に同意します」というチェックを添える。この一手間で判断の余地がなくなります。さらに、メール配信への同意はSMS送信への同意とは別物として扱うのが安全です。同意の対象と手段を分けて記録しておけば、後から社内で説明できる状態を保てます。

実務仕様①:文字数制限と分割課金

SMSの基本仕様は、全角70文字(半角160文字)です。これを超える場合、対応する端末と環境であれば長文SMS(連結SMS)として最大全角670文字(半角1,530文字)まで1通で送れます。この上限までの拡張は2019年9月にキャリア間でも対応が進んだと説明されています。一方、フィーチャーフォンや古い機種は長文SMSに対応せず、70文字ごとに分割されて届きます

課金の仕組みが設計に直結します。通常のSMSでは全角70文字を超えると自動的に分割され、2通・3通分の料金が発生する形態が一般的です。長文SMSは1通で送れますが、1通あたりの単価が上がります。つまり、70文字を1文字超えるだけで費用が2倍になるという段差があるということです。文面は「70文字以内に収める」を最初の制約条件として設計します。

70文字がどれくらいかは、実際に組み立てると実感できます。社名を角括弧で示し、用件を一文で書き、参加リンクを入れる。それだけで40〜50文字前後を消費します。URLの長さがそのまま文字数を食うため、リンクを含める前提なら本文に使える余裕は20文字台しかありません。挨拶文や丁寧な前置きを入れる余地はないと割り切って、名乗り・用件・リンク・連絡先の4要素に絞るのが実務的な型です。

実務仕様②:送信元表示の3方式

受信者の画面に何が表示されるかは、開封と信頼を左右します。送信元表示には主に3つの方式があります。1つ目は指定番号——自社が保有する電話番号を送信元として表示する方式で、あらかじめ番号を伝えておけば安心感につながります。2つ目は共通番号——「0005」から始まる最大10桁のSMS専用番号で、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルの4社による審査を通過した企業のみに発行されると説明されています。

3つ目はアルファベット表記で、企業名などの英数字を送信元として表示します。認知されやすく開封につながりやすいという説明がある一方、送信元の偽装が容易で信頼性が低い、海外キャリアの通信網を経由するため到達率が下がるリスクがある、という指摘もあります。国内向けにBtoBで継続利用するなら、国内キャリアに直接つながる経路と、固定した番号表示を選ぶのが無難です。

背景として押さえておきたいのが、スミッシングの広がりです。有名な企業名を装ったSMSや、本物の社名から一文字だけ変えた偽装表示による詐欺が続いており、キャリア側も迷惑SMSのブロック機能などの対策を強化しています。受信者の警戒レベルが上がっているということは、見慣れない送信元からのSMSは開かれない前提で設計する必要があるという意味です。初回送信の前に、メールや商談の場で「この番号からSMSをお送りします」と伝えておく手間が、そのまま開封率を左右します。

実務仕様③:短縮URLとリンクの扱い

文字数の制約から、SMSでは短縮URLがほぼ必須になります。ところが短縮URLは、リンク先が事前に判別できないという性質上、スミッシングの常套手段でもあります。無関係な短縮ドメインのリンクだけを送ると、内容が正しくても開かれません。対策は3つです。自社ドメインで短縮リンクを発行する、リンクの直前に社名と用途を明示する、そしてSMSを送ることを別経路で予告しておく——この組み合わせで警戒感を下げます。

計測についても設計が必要です。UTMパラメータをそのまま本文に書くと文字数を大量に消費するため、短縮URLのリダイレクト先でパラメータを付与する構成にします。SMS配信サービス側にクリック計測機能がある場合はそれを使うのが簡単です。SMSは開封を直接測れないため、実質的な反応指標はクリックだけになります。ここを測れないまま運用すると、効果を語れなくなります。

リンク先の設計も忘れがちな点です。SMSはほぼ100%スマートフォンで開かれるため、リンク先はモバイルで完結する画面である必要があります。PDFの資料や横長のスライドを直接リンクすると、その場で読まれずに終わります。リンク先はスマホ1画面で用が済むページに限る、という制約を文面設計と同時に決めておいてください。

費用構造:1通課金だから用途を絞る

SMSの費用は通数に比例します。個人利用の送信料は1通70文字程度で3円前後が一般的とされ、法人向けのSMS配信サービスでは1通あたり15〜18円程度が相場、サービスによっては6円台から提供されるという説明もあります。長文SMSは1通で最大670文字前後を送れるかわりに、20〜40円前後になるケースが多いとされています。これに加えて、初期費用や月額基本料が発生するサービスもあります。

この単価が、運用方針をほぼ決めてしまいます。仮に1通20円として1,000件に送れば2万円です。メールなら配信ツールの月額に含まれてしまう規模の送信が、SMSでは明確なコストとして計上されます。したがって「全リードに毎月」という運用は成り立たず、「絞った対象に必要なときだけ」しか選べません。この制約は不便に見えて、実は用途を暴走させない安全装置として働きます。

費用対効果の見方も、メールとは変えたほうが実態に合います。リマインド用途なら、比べる相手は「無断キャンセル1件で失う機会」です。商談1件あたりの期待値が数万円以上ある事業であれば、参加者100人に20円ずつ送って2,000円という支出は、キャンセルが1件減れば十分に見合う計算になります。SMSの費用は配信コストではなく、機会損失の保険料として評価すると判断しやすくなります。

メール・SMS・LINE・電話の役割分担

SMSを導入するかどうかは、単体で判断するものではなく、既存チャネルとの分担を描いてから決めるものです。到達までの関門、扱える情報量、費用の構造、向く用途を並べて比較します。

チャネル到達までの関門情報量費用の構造向く用途
メール迷惑メール判定・受信箱での埋没大(長文・画像・添付)月額でほぼ固定詳細説明・資料提供・継続的な情報提供
SMSほぼなし(番号があれば届く)極小(全角70文字が基本)1通ごとの従量リマインド・本人認証・緊急連絡・折り返し依頼
LINE公式友だち追加が必須中〜大(画像・リッチメニュー)通数に応じた従量継続接点・サポート・軽い問い合わせ
電話相手の在席と都合双方向で最大人件費(時間)個別の意思確認・条件調整・クロージング

表にすると、SMSの立ち位置が明確になります。情報量が最も小さく、費用は従量、しかし関門だけがほぼゼロ。この組み合わせが合う仕事は限られており、だからこそ用途を絞れば強い、という性質です。逆に言えば、メールで十分に届いているならSMSを足す必要はありません。導入判断の起点は、メールの不達や未読が実害を出している場面を特定することです。

実務では、同じ相手に対して複数チャネルを段階的に使う設計が現実的です。たとえばウェビナーなら、申込直後の確認と資料はメール、前日と開始直前のリマインドはSMS、終了後のフォローはメール、という並べ方です。チャネルを増やすのではなく、1つのシナリオの中で役割を分けるという考え方をすると、接触回数を増やさずに到達だけを上げられます。

MA・CRMと連携して自動化する

SMSを手作業で1件ずつ送っていると、送信漏れと誤送信が必ず起きます。多くのSMS配信サービスはAPIやCRMとの連携に対応しているため、既存のMA・CRMからトリガーで送る構成を組むのが基本です。具体的には、商談ステータスが「日程確定」に変わったら前日17時に送信予約、ウェビナー申込時にリマインドを2本予約、メールがハードバウンスしたリードにSMSで代替連絡、といった形です。

連携で最初につまずくのが電話番号のデータ品質です。BtoBのリードデータは、ハイフンの有無、市外局番の表記、国番号の付き方、そして固定電話と携帯電話の混在がほぼ必ず起きています。固定電話番号にSMSを送っても届きません(音声変換に対応するサービスもありますが別料金です)。連携を組む前に、番号の正規化と携帯・固定の判別を済ませておく工程が必須になります。

この前処理は生成AIの出番です。CRMから書き出した番号の一覧を渡して、表記を統一したうえで携帯・固定・IP電話・不正な桁数に分類させれば、目視で数千件を確認するより速く候補を絞れます。ただし判定結果をそのまま送信リストにしないことが重要です。誤判定で固定電話に送れば費用が無駄になり、逆に有効な番号を除外すれば連絡が届きません。AIの出力は「確認すべき行の一覧」として扱い、最終的な送信可否は人が決める分担にしてください。文面についても、70文字以内という制約下でのバリエーション作成はAIが得意な作業です。

嫌われないための設計原則

SMSは到達力が強いぶん、設計を誤ると一発で嫌われます。実務で守る原則は5つに整理できます。第一に必ず名乗る——冒頭に社名を置き、誰からの連絡かを1秒で分かるようにします。第二に用件を1つに絞る——1通に2つ以上の依頼を入れない。第三に送信は営業時間内に限る——端末の通知が鳴るため、時間帯の配慮はメールより重要です。

第四に用件があるときだけ送る——定期配信にしない。第五に次の行動を1つだけ示す——リンクを開く、電話を折り返す、日程を返信する、のいずれか1つに限定します。この5原則を満たした文面は、自然と短く、事務的で、読みやすいものになります。

  • 【デボノ】明日◯月◯日14時のオンライン商談のご案内です。参加リンク:(短縮URL)
  • 【デボノ】本日13時30分開始のウェビナー、直前のご案内です。入室はこちら:(短縮URL)
  • 【デボノ】先ほどお電話しました営業部の◯◯です。ご都合のよいときに03-0000-0000までご連絡ください
  • 【デボノ】システム障害が発生しています。復旧状況はこちら:(短縮URL)

いずれも社名から始まり、用件が1つ、次の行動が1つ、そして文字数が70文字前後に収まっています。逆に、挨拶文から始まる文面、複数の案内を詰め込んだ文面、社名のない文面は、内容が正しくても読まれません。文面のフォーマットを社内で1つに固定し、変数だけ差し替える運用にすると、担当者が変わっても品質が落ちません。

導入の手順:小さく試して用途を確定する

最後に、導入の進め方を手順にまとめます。全社的な仕組みとして構えるのではなく、1つの用途で小さく検証してから広げるのが失敗しにくい順序です。

STEP1
用途を1つに絞る

最初はノーショー対策など、効果を1つの指標で測れる用途を選びます。「商談の無断キャンセル率」「ウェビナーの参加率」のように、導入前の数値が分かっているものが望ましいです。

STEP2
同意と表示義務の扱いを整理する

その用途が広告宣伝を含むかを確認し、必要な同意の取り方とフォームの文言、表示義務をどう満たすかを法務と決めます。同意記録をどこに残すかもここで決めます。

STEP3
サービスを選定する

送信元表示の方式、国内キャリアへの接続経路、1通あたりの単価と月額、CRM・MAとの連携方式、クリック計測の有無を比較します。用途が1つなら従量課金中心のサービスで足ります。

STEP4
少量で実機テストする

社内の複数機種に実際に送り、分割の有無、通知画面での見え方、短縮URLの表示、リンク先のスマホ表示を確認します。ここで文面を70文字以内に詰め直します。

STEP5
1指標で効果を測り、用途を広げるか決める

導入前後で選んだ指標を比較し、費用と見合っているかを判断します。見合っていれば次の用途へ、そうでなければ用途を変えるか撤退します。

この手順で重要なのは、ステップ1で選ぶ指標です。SMSは開封を測れないため、成果指標を先に決めていないと効果を語れなくなります。参加率、折り返し率、認証成功率のように、SMS送信の後に起きる行動で測るものを1つ選んでください。指標が1つに絞れていれば、費用が正当化できるかどうかの判断も明快になります。

まとめ

BtoBでのSMSは、販促のチャネルではなく到達のチャネルです。商談やウェビナーの直前リマインド、本人認証、緊急連絡、架電後の折り返し依頼——メールでは間に合わない、あるいは届いていない場面に限って使えば、短く確実な一手として機能します。逆に、新規開拓やメルマガ的な定期配信に使うと、到達力の強さがそのまま苦情に変わります。法的にはSMSも特定電子メール法の対象で、広告宣伝を含むなら原則オプトインが必要、表示義務も課されます。実務仕様としては全角70文字という段差、送信元表示の3方式、短縮URLへの警戒、1通ごとの費用。すべてが「絞って使え」という方向を指しています。SMSは用途を1つに決めた会社だけが使いこなせるチャネルです。まずは自社の商談やウェビナーで、メールのリマインドが届かずに起きている損失を数えてみてください。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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