RainFocusのAIエージェントとは?|来場者データを触らせる線

RainFocusのAIエージェントとは?|来場者データを触らせる線

「数千人規模の自社カンファレンスを、イベント担当3人と表計算で回している」「登録の設定も来場者の案内もAIエージェントがやってくれるなら、運営の裏方はまるごと任せてしまえばいいのでは」——大型の自社イベントを抱えるマーケ部門から、こうした声が聞かれるようになりました。イベント基盤の提供元 RainFocus が2026年9月に出した調査では、来場者1人あたりの参加セッションが2025年春の5.3から2026年春の4.2に減り、会期中の商談は前年の最大3倍に増えたとされます(約100人のイベント・マーケ担当への調査を含む、提供元の発表)。来場者は話を聞く場より人と会う場を求め、運営はより細かな日程と案内を求められています。ただ、問いはAIに運営を任せるかどうかではありません。裏方を任せるほどエージェントは来場者の個人データに深く触れるので、触らせる範囲と、来場者に出る前に人が確かめる所を先に決めることが本題です。この記事では、RainFocus の Nexus を例に、運営の3つのやり方を比べながら、その線を整理します。


カメ先生カメ先生

イベントのAIエージェントは、運営の手間を減らす便利な道具だと思われがちなんだ。でも本当は、登録した人の名前や所属、どのセッションに出たか、アンケートに何を書いたかまで、来場者のデータを一番深く触る道具なんだよ


カメ子カメ子

便利になるほど、触るデータも増えるということですか


カメ先生カメ先生

そう。だから、設定や集計のように裏で完結する作業と、案内やおすすめのように来場者の目に触れる作業を分けて考える。前者はAIに任せやすいけれど、後者は出す前に誰が見るかを決めておかないと、間違いがそのまま来場者に届くんだ


カメ子カメ子

任せる作業ごとに、確かめる人が違ってくるんですね


この記事のポイント
  • RainFocus は大型の自社イベントを回す米国の基盤。2026年1月にAIエージェント群 Nexus を発表し、10月時点の公式ページには設定の キャンバス、営業向けの Signal、来場者を案内するコンシェルジュが並ぶ
  • 人と表計算で回す・基盤の標準機能だけ使う・裏方をエージェントに任せる、の3つを、触らせる来場者データ・外に出るもの・人が確かめる所・費用の増え方で比べて選ぶ
  • 設定・集計・分類はAIに任せ、来場者データの利用目的と範囲、来場者や登壇者に出す文面、個人に関わる判断はイベント担当とマーケ責任者が持つ

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目次

RainFocus は、大型の自社イベントを一つの基盤で回す米国の製品

RainFocus は、企業が自社で主催するイベントの登録から当日の運営、終了後の分析までを一つの基盤で扱う製品です。2026年10月時点の公式サイトは、BtoBのカンファレンス、社内のキックオフ、各地を回るロードショー、フィールドマーケの小さな催し、ウェビナーまでを対象に挙げ、対面・ハイブリッド・オンラインのどれにも使えるとしています。

公式トップに並ぶ利用企業のロゴは、Adobe など大手のIT企業が中心です。数千人から数万人が集まる年次のユーザーカンファレンスを自社で開く会社が、主な顧客だと読み取れます。展示会に出展する側の道具ではなく、自社でイベントを主催する側の道具だという点を、まず押さえておきます。

基盤の中は、来場者・コンテンツ・出展者・会場・分析・営業といったモジュールに分かれています。2026年7月には営業モジュールを出し、イベントで生まれた接点を営業の活動とつなげる方向を打ち出しました。その全体の上に、2026年1月に発表したAIエージェント群「RainFocus Nexus」が載る形です。

なお、展示会やカンファレンスのアプリで来場者同士や出展者を結び付けるAIマッチングは、前回の Swapcard の記事で扱いました。本稿はそこには入らず、主催者の裏方の作業をエージェントに任せるときの話に絞ります。

作っている会社と、国内でまだ知られていない理由

RainFocus は米国ユタ州に本社を置く会社です。2026年8月には米国の急成長企業の番付 Inc. 5000 に入ったと発表し、調査会社の Forrester Wave(オンラインイベント基盤、2026年第2四半期)でリーダーに位置付けられたとも公式トップで紹介しています(いずれも提供元の発表)。毎年1月には、自社の顧客向けのカンファレンスを開いています。

国内でまだ知られていない理由は、確かめた範囲で三つあります。一つ目は、公式サイトと資料がすべて英語で、日本語への対応や日本での提供について公式サイトに記載が見当たらないことです。二つ目は、顧客の中心が米国の大手のIT企業で、数千人規模の自社カンファレンスを毎年開く会社に向けた製品であることです。

三つ目は、国内の自社イベントの多くが、イベント会社への外注と、汎用の申し込みフォームや表計算の組み合わせで回っていることです。一つの基盤に来場者のデータを集め、その上でAIを動かすという前提そのものが、国内ではまだ少数派です。運営を内製するか外注するかの比べ方は「イベント運営は内製か外注か」の記事に譲ります。

したがって国内の会社が検討するなら、日本語の画面と案内文、データの保存地域、日本の個人情報保護法への対応は、最初に提供元へ確かめる項目として扱います。本稿では、その確認が済んだ前提で、何を任せ、何を人が持つかを整理します。

Nexus のエージェントと、2026年10月時点の提供の状態

2026年1月20日の発表によれば、Nexus は既存の基盤の上に「オーケストレーション層」と「コンテキスト層」を足したものです。下の段に来場者や出展者の記録があり、真ん中の段がその記録を状況の理解に変え、上の段のエージェントが実際の作業をこなす、という三層の作りだと説明されています。

エージェントの名前は、発表の時点と10月時点の公式ページで少し違います。発表と同日の公式ブログは、設定を自動化するエージェントを キャンバス の名で紹介しており、10月時点の公式ページでもその名が使われています。提供の状態と合わせて表にします。

エージェント役割(公式で確かめた範囲)提供の状態
キャンバス(設定)登録の手順の組み立て、ブランドの反映、作業の自動化。立ち上げの手間が最大で半分になるとする(提供元の発表)発表時は一部の顧客に提供中
コンシェルジュ(来場者の案内)来場者ごとの日程の支援、会場内の道案内、運営に関する質問への回答、リアルタイムのおすすめ発表時は一部の顧客に提供中
Signal(営業・フィールドマーケ)招待する相手の推薦、招待の管理、日程と商談の管理で、イベントの接点を商談につなげる10月時点の公式ページに掲載。提供の範囲は記載なし
会場の運営・連携のエージェント当日の指標の把握と判断の支援、他のマーケの仕組みとのデータの受け渡し発表時は近い将来の予定(2026〜2027年に順次)

表のとおり、発表の時点で使えたのは一部の顧客に限られ、残りは予定の段階でした。10月時点の公式ページは各エージェントが一般に提供されているかを書いていないため、本稿では「一部の顧客に提供中」と「予定」を分けて扱います。導入を検討するなら、自社の契約で使える範囲を見積もりの段階で確かめる必要があります。

土台になる来場者プロファイルと、エージェントが触るデータ

Nexus の土台にあるのは、公式が Global Attendee Profile と呼ぶ来場者の統合プロファイルです。発表では、対面・オンライン・ウェビナーといったすべてのイベントの記録を一人ずつにまとめ、全体の正本として扱うものだと説明されています。エージェントは、この正本を読んで動きます。

そこに入るのは、登録のときの氏名・会社・役職・連絡先だけではありません。どのセッションに申し込み、実際に出たか、どの出展ブースを訪れたか、誰と商談の予定を入れたか、アンケートに何を書いたかまでが、一人の来場者の記録として積み上がります。年をまたいで同じ人の参加の履歴がつながるのも、統合プロファイルの特徴です。

エージェントの役割ごとに、触るデータの深さは変わります。設定の キャンバス が主に触るのは登録の画面や手順で、個人の記録への関わりは浅めです。一方、来場者を案内するコンシェルジュは、その人の申し込みや関心を読んでおすすめを出すので、一人ひとりの記録を深く読みます。営業向けの Signal は、来場者の行動を営業の側へ渡す役割です。

つまり、どのエージェントを有効にするかは、来場者の記録をどこまで、誰の目的のために読ませるかを選ぶことと同じ意味を持ちます。設定の手間を減らしたいだけなら、来場者の記録を深く読むエージェントまで一度に有効にする必要はありません。

外のAIから来場者データを読み書きする MCPプロファイル

2026年7月8日、RainFocus は MCP(AIと外部の仕組みをつなぐ公開の規格)で基盤のデータにつなぐ「MCPプロファイル」を発表しました。社外のAIの助手から、自然な言葉で来場者や登壇者の記録を引き、足りない所を見つけ、そのまま操作までできるようにするものです。

発表に挙がった用途は、項目が未入力の来場者や登壇者の洗い出し、出展者のデータの欠けの点検、セッションの記録の確認、登録数と部屋の定員の比較、受付の状況の追跡です。読むだけでなく、満席になった枠の登録を締める、登壇者の情報を更新するといった書き込みもできると説明されています。

統制の仕組みとしては、イベントごとに使える道具を有効・無効にできること、OAuth の認証で操作が管理者の身元に結び付くこと、役割に応じたアクセスの制御、操作の記録、短い有効期限のトークンが挙げられています。有効にした道具だけが動くという作りです。

気をつけたいのは、社外のAIの助手が読んだ来場者のデータは、その助手の側の契約と保存の決まりで扱われることです。どの助手からつなぐか、読み取りだけにするか書き込みまで許すかは、イベント担当ではなくマーケ責任者と情報システムの部門で決めるほうが安全です。発表は、設定する人として上級のイベント運営の担当と情報システム・連携の技術者を想定しています。

3つの運営のしかたを比べる

大型の自社イベントの裏方の作業には、大きく分けて3つのやり方があります。人と表計算で回す、イベント基盤の標準機能だけを使う、裏方の一部をAIエージェントに任せる、の3つです。どれが正しいかではなく、触らせる来場者のデータと、人が確かめる所の違いで選びます。

比べる点人と表計算で回す基盤の標準機能だけ使う裏方をAIエージェントに任せる
来場者データの置き場申し込みフォーム・表計算・メールに散らばる基盤の中に集まる基盤の中に集まり、エージェントが読む
データを読む主体担当者担当者と、設定した自動処理担当者と、エージェント(社外のAIの助手を含みうる)
外に出るものファイルの受け渡しで外に出やすい連携先の仕組みへの受け渡し連携先に加え、社外のAIの助手への受け渡し
人が確かめる所すべての作業設定と例外来場者に出る文面・おすすめ・個人に関わる判断
費用の増え方人の時間と外注費が来場者数に比例基盤の契約。規模やモジュールで増える基盤の契約に加え、エージェントやAIの利用分

表の右へ行くほど、作業の手間は減り、エージェントが読むデータの範囲は広がります。右の列を選ぶなら、手間が減った分の時間を、来場者に出る前の確認に回すという設計にしておかないと、間違いの見つかる場所が会期中の来場者の手元になります。次の節から、列ごとに決めることを見ていきます。

人と表計算で回す運営に残る強みと限界

人と表計算で回す運営は、遅れたやり方に見えがちですが、強みもあります。来場者のデータに触れるのが担当者に限られ、誰が何を見たかが分かりやすいことです。来場者への案内も、担当者が一通ずつ書くので、文面の責任の所在がはっきりしています。

限界は規模です。数千人の登録で、セッションの定員の管理、登壇者との連絡、日程の変更の通知、アンケートの集計を人が回すと、担当者の手が止まり、確認より作業が優先されます。表計算のファイルがメールで行き来し、古い版の名簿に案内を送る、退会した人に連絡するといった事故は、むしろ手作業のほうで起きやすいのが実情です。

年に1回、数百人規模のイベントなら、このやり方を続けるのも合理的な選択です。基盤やエージェントに移るかどうかは、来場者の数、イベントの回数、データを営業に渡す必要があるかで決めます。移るなら、今の表計算にある項目のうち、何を基盤に持ち込み、何を持ち込まないかを先に棚卸しします。

基盤の標準機能だけ使うときに決めること

イベント基盤の標準機能だけを使うやり方は、データを一か所に集め、登録の確認や案内のメールを決まった規則で自動にするものです。AIエージェントは使わないか、使っても有効にしない、という選び方です。来場者のデータは基盤の中に集まりますが、読むのは担当者と、担当者が組んだ自動処理に限られます。

このやり方で決めておくことは三つです。一つ目は、どの項目を登録で集めるかです。後で使うかもしれないからと項目を増やすと、そのぶん守るデータが増えます。二つ目は、基盤から営業の仕組みやMAへ、どの項目を渡すかです。三つ目は、基盤の中で誰がどの来場者の記録を見られるかの役割分けです。

標準機能だけで運営を回せているなら、エージェントは急いで入れる必要がありません。エージェントに移るのは、標準機能の自動処理では追いつかない作業がはっきりしてからで十分です。たとえば、来場者ごとの日程の組み合わせや、会期中に大量に届く質問への対応がそれに当たります。

裏方をエージェントに任せるときに起きること

裏方の作業をエージェントに任せると、作業は速くなります。困るのは、エージェントの出したものが確かめられないまま来場者や登壇者に届いたときと、エージェントが本来の目的の外で来場者のデータを使ったときです。起きやすい型を挙げます。

  • 案内のエージェントが、すでに中止になったセッションを来場者のおすすめに出し続ける
  • 定員の調整のために、エージェントが登録を締めたが、招待枠の顧客まで締め出してしまう
  • アンケートの自由記述の要約に、特定の登壇者を名指しした厳しい意見がそのまま残り、社内の共有資料に載る
  • 営業向けのエージェントが、来場者がどのセッションに出たかを営業に渡し、来場者が想定していない連絡が届く
  • 社外のAIの助手から書き込みを許したため、誰の指示で登壇者の情報が変わったのか担当者が説明できない

どれも、エージェントの性能が低いから起きる失敗ではありません。任せた作業の結果を誰が見るかと、来場者のデータを何のために使ってよいかが決まっていなかったときに起きる失敗です。公式は「人が介在する統制」を組み込んだと説明していますが、その統制を誰が担うかは、使う会社の側で決めることです。

特に、営業に渡す使い方は注意が要ります。イベントの申し込みのときに来場者に示した利用目的に、営業からの連絡が含まれていたかで、渡してよい範囲が変わります。マッチングや出展者に渡すリードの順位の話は Swapcard の記事で扱ったので、本稿では主催者の側の利用目的に絞ります。

来場者データの利用目的と範囲を先に決める

エージェントを有効にする前に、来場者データをエージェントに読ませる目的を一つずつ書き出します。運営のため(登録の確認、日程の調整、会場の案内)、改善のため(アンケートの分析、次回の企画)、営業のため(商談の設定、接点の引き継ぎ)では、来場者の受け止め方が大きく違います。

日本の個人情報保護法では、個人情報を扱うときは利用目的をできる限り特定し、本人に通知するか公表しておく必要があります。申し込みのページに書いた利用目的が「イベントの運営と連絡のため」だけなら、参加の履歴を営業の優先順位づけに使う前に、利用目的の書き方を見直す必要があるかを法務に確かめます。また、米国の基盤や社外のAIの助手にデータを預けるなら、外国にある第三者への提供や委託の扱いも確かめる項目になります。

範囲の決め方としては、エージェントごとに「読ませる項目」と「読ませない項目」を表にするのが実務的です。たとえば、案内のエージェントには申し込みのセッションと関心の分野を読ませるが、勤務先の規模や過去の商談の記録は読ませない、といった線です。読ませない項目を先に決めると、後からエージェントを足しても線が崩れにくくなります。

来場者に出す前に誰が確かめるか

エージェントの作業は、来場者の目に触れないものと、触れるものに分けられます。前者は登録の手順の組み立て、データの欠けの点検、定員の集計などです。後者は案内の文面、おすすめのセッション、日程の変更の通知、質問への回答です。確かめる人は、この区別で変えます。

来場者の目に触れないものは、担当者が週に一度まとめて見る程度でも回ります。触れるものは、最初の一定期間は出す前に人が見るのが基本です。案内の文面と、日程や会場の変更の通知は、イベント担当が出す前に確かめると決めておきます。登壇者に関わる文面は、登壇者の窓口の担当が確かめます。

会期中に来場者から直接届く質問への回答は、すべてを人が見てから出すのは現実的ではありません。そこで、答えてよい質問を決めます。会場の場所、受付の時間、セッションの開始時刻のように、正本の情報から答えられる質問はエージェントに任せます。返金、登録の変更の例外、体調や安全に関わる相談、登壇者への苦情は、人に回す線を引きます。

おすすめのセッションも、来場者の目に触れるものです。おすすめが特定のスポンサーのセッションに偏っていないか、中止や変更が反映されているかを、会期の前に担当者が抜き取りで確かめます。おすすめの根拠を担当者が説明できない状態では、来場者に出さないという線を持っておくと安全です。

アンケートの分類と要約をAIに任せる線

公式の Nexus のページに載った Workday の担当者の声では、アンケートの感情分析によって会期中に起きている問題に気づけたと紹介されています(利用者の声として掲載)。数千件の自由記述を人が読み切るのは難しく、分類と要約はAIが得意な作業です。

任せてよいのは、自由記述を話題ごとに分ける、肯定と否定の傾向を数える、目立つ意見を拾い出す、会期中の不満を早めに知らせる、といった作業です。一方で、どの意見を次回の企画に反映するか、登壇者に何を伝えるかは、イベント担当と企画の責任者が決めます。要約は、元の記述に戻って確かめられる形で受け取ります。

気をつけたいのは、自由記述には個人を特定できる内容が混ざることです。来場者が自分の名前や連絡先、他の参加者や登壇者の名前を書くこともあります。要約を社内で共有する前に、個人名が残っていないかを確かめる担当を決めます。登壇者を名指しした厳しい意見は、要約から外して、登壇者の窓口の担当が別に扱います。

もう一つは、感情の判定をそのまま評価に使わないことです。皮肉や遠回しな表現は、AIの判定がずれやすい所です。セッションの評価や登壇者の選定に使うなら、点数だけでなく元の記述を人が読んでから判断します。

国内で使う前に確かめる項目

2026年10月時点の公式サイトでは、日本での提供や日本語への対応について記載を確かめられませんでした。国内の会社が検討する場合は、契約の前に次の項目を提供元に確かめます。

  • 来場者向けの画面、案内のメール、コンシェルジュの回答が日本語で出せるか。日本語の質問をどこまで正しく扱えるか
  • 来場者データと、エージェントが処理するデータの保存地域。日本の個人情報保護法の外国にある第三者への提供として扱う必要があるか
  • エージェントの処理に使うAIのモデルの提供元と、来場者データがモデルの学習に使われないことの契約上の扱い
  • 各エージェントが自社の契約で使えるか(一部の顧客への提供か、予定の段階か)
  • エージェントごとに有効・無効を切り替えられるか。読ませる項目を絞れるか
  • MCPプロファイルで社外のAIの助手から書き込みを許す場合、操作の記録をどこで見られ、どこまで遡れるか
  • 来場者から削除や利用停止の求めがあったとき、統合プロファイルとエージェントの処理の記録からどう消すか

公式トップには SOC、ISO、PCI DSS、GDPR などの認証や準拠の表示がありますが、これらが Nexus のエージェントの処理まで対象にしているかは、公式の資料では確かめられませんでした。認証の表示は製品全体の話として受け取り、エージェントの処理については個別に確かめるのが安全です。

止め方と、費用の増え方

エージェントを入れるときは、始め方と同じくらい止め方を先に決めておきます。会期中に案内のエージェントが誤った情報を出し続けたとき、誰の判断でどこまで止めるかが決まっていないと、止める判断が遅れます。導入の順番と止め方をまとめます。

STEP1
来場者の目に触れない作業から始める

設定の自動化やデータの欠けの点検など、裏で完結する作業からエージェントを有効にします。来場者の記録を深く読むエージェントは、利用目的の確認が済んでから足します。

STEP2
読ませる項目と読ませない項目を表にする

エージェントごとに、来場者のどの項目を読ませるかを書き出し、マーケ責任者が承認します。営業へ渡す項目は別に決めます。

STEP3
来場者に出す前の確認者を決める

案内の文面・変更の通知・おすすめ・質問への回答について、出す前に確かめる担当と、人に回す質問の種類を決めます。

STEP4
会期中に止める人と止める条件を決める

誤った案内が見つかったときに、エージェントを止めてよい人を名前で決めます。会期中は手作業に戻せるように、代わりの手順を用意しておきます。

STEP5
会期の後に見直す

人が直した件数、人に回した質問の種類、来場者からの苦情を見て、次のイベントで任せる範囲を広げるか狭めるかを決めます。

費用については、料金の体系を公式サイトで確かめることはできませんでした。この種の基盤では、イベントの規模や回数、使うモジュールの数で費用が増える形が多く見られます。エージェントやMCPプロファイルの利用が、基盤の契約に含まれるのか、別の契約になるのかは、見積もりの段階で、来場者数とイベントの回数が増えたときの増え方と合わせて確かめておきます。

よくある質問

展示会に出展するだけの会社にも関係がありますか

RainFocus は主に自社でイベントを主催する会社の基盤です。出展する側として関わるのは、主催者が RainFocus を使っている場合に、出展者向けの画面やリードの受け渡しを通じてです。出展者として受け取るリードの扱いは、Swapcard の記事の考え方が参考になります。

ウェビナーだけを開いている会社でも使えますか

公式サイトはウェビナーも対象に挙げ、2026年1月の発表ではウェビナーの機能も統合プロファイルにつながると説明しています。ただし、数千人規模の対面のカンファレンスを持つ会社向けの作りが中心なので、ウェビナーだけなら専用の道具と比べて検討するのが現実的です。

エージェントに来場者のおすすめを任せても問題ありませんか

おすすめは来場者の目に触れるので、最初は担当者が抜き取りで確かめることをおすすめします。中止や変更が反映されているか、特定のスポンサーに偏っていないか、根拠を説明できるかを見て、問題がなければ確かめる頻度を下げていきます。

社外のAIの助手から基盤を操作させてもよいですか

MCPプロファイルは読み書きの両方ができ、操作は管理者の身元に結び付きます。最初は読み取りだけに絞り、書き込みを許すなら、どの操作を誰の資格で許すかをマーケ責任者と情報システムの部門で決めてからにします。

まとめ

RainFocus は、大型の自社イベントの登録・運営・分析を一つの基盤で扱う米国の製品で、2026年1月にAIエージェント群 Nexus を発表しました。設定の キャンバス と来場者を案内するコンシェルジュは発表時に一部の顧客に提供され、営業向けの Signal や会場の運営・連携のエージェントは予定や順次の提供とされています。7月には社外のAIの助手から基盤を読み書きできる MCPプロファイルも加わりました。日本での提供と日本語への対応は、公式の資料では確かめられませんでした。入れるなら、設定・データの点検・アンケートの分類と要約・おすすめの候補はAIに任せ、来場者データの利用目的と範囲、来場者や登壇者に出す文面、個人に関わる判断はイベント担当とマーケ責任者が持つ。来場者の目に触れない作業から始め、会期中に止める人を決めてから広げてください。

  • 製品の機能と提供の状態は、RainFocus の公式サイト(トップ・Nexus のページ)、2026年1月20日と7月8日の公式の報道発表、2026年1月20日の公式ブログを2026年10月27日に確かめた範囲に基づきます。調査の数字は2026年9月2日の提供元の報道発表によります
  • 日本語への対応、データの保存地域、AIのモデルと学習への利用、各エージェントの一般提供の時期、料金の体系は公式の資料で確かめられなかったため、契約の前に提供元に直接確かめてください。個人情報の扱いは一般的な考え方で、個別の判断は法務や専門家に確かめてください

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

リード獲得・育成の打ち手として、ウェビナーの集客と運営でお困りですか?

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