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学会発表と論文の英文原稿を、投稿前に校正して用語と表記をそろえる

実装ステータス:構成例 技術的に実現可能な構成として設計したもの。自社未検証

英文の原稿を入力に、文法と語法の修正案、社内用語集との食い違い、投稿規程(語数・見出し・単位表記)に反する箇所を、根拠付きの指摘リストとして受け取ります。書き手の作業は、自分で見直すことから、指摘を採否することに変わります。

サマリー
利用ツール
ChatGPT/Claude/Gemini
対象業界
IT・SaaS/その他/医療/教育/製造
対象部門
研究開発
対象業務
内容確認・チェック/書類作成
主な課題
属人化している/書類作成に時間がかかる/確認ミスが多い
AIで行う処理
校正
主な効果
品質標準化/工数削減/教育コスト削減
導入難易度
★☆☆☆☆
実装レベル
最小構成
費用感
既存ツールのみ(小)
人間の確認
必須
現在工数
24h/月
AI導入後
8.8h/月
想定削減
63%
年間削減
182h
モデル条件による試算値です。実在企業の実績ではありません。

01導入前 / 導入後の業務フロー

導入前(Before)
  1. 研究員が英文で原稿を書く(下書きは日本語で作り、自分で英訳することが多い)
  2. 書き上がった原稿を自分で読み返し、文法と綴りを直す
  3. 投稿先の規程(語数制限、見出しの構成、単位や略語の書き方)を確認する
  4. 社内の用語集を開き、自社製品名や技術用語の訳が合っているか確かめる
  5. 英語が得意な研究員(研究所に3名)へレビューを依頼する
  6. 返ってきた指摘を反映し、意味が変わっていないかを確認する
  7. 英文校正会社へ出す、または直接投稿する
導入後(After)
  1. 研究員が英文で原稿を書く
  2. 原稿、社内用語集、投稿先の規程をチャット画面に貼り付ける
  3. 自動文法・語法の修正案を、原文と対比した一覧で受け取る
  4. 自動社内用語集と食い違う語を、該当箇所とともに指摘してもらう
  5. 自動投稿規程(語数・見出し・単位・略語)に反する箇所を指摘してもらう
  6. 研究員が指摘を1件ずつ見て、採用するか却下するかを決める
  7. 意味に関わる指摘(主張の強さ、因果の書き方)だけを、社内レビューへ回す
  8. 英文校正会社へ出す、または直接投稿する
各工程の詳しい説明を読む
  1. 研究員が英文で原稿を書く(下書きは日本語で作り、自分で英訳することが多い)
  2. 書き上がった原稿を自分で読み返し、文法と綴りを直す
  3. 投稿先の規程(語数制限、見出しの構成、単位や略語の書き方)を確認する
  4. 社内の用語集を開き、自社製品名や技術用語の訳が合っているか確かめる
  5. 英語が得意な研究員(研究所に3名)へレビューを依頼する
  6. 返ってきた指摘を反映し、意味が変わっていないかを確認する
  7. 英文校正会社へ出す、または直接投稿する

問題は4つあります。

(a)レビューが3名に集中する。 月12本すべてがこの3名を通ります。自分の研究の時間が削られ、依頼する側も遠慮して先延ばしにします。

(b)指摘の観点が人によって違う。 ある人は冠詞と時制を細かく見ますが、別の人は論理の流れを重視します。どちらも正しいのですが、書き手からは「人によって言うことが違う」と見えます。

(c)用語の訳がそろわない。 同じ社内用語が、論文ごとに違う英語で書かれています。用語集はありますが、Excelで500行あり、毎回開いて探す人は多くありません。

(d)投稿規程の見落としが後で分かる。 語数超過や見出し構成の不一致は、投稿システムで弾かれて初めて気づきます。締切直前だと、そこから直すのが大きな負担になります。

  1. 研究員が英文で原稿を書く
  2. 【人】 原稿、社内用語集、投稿先の規程をチャット画面に貼り付ける
  3. 【自動】 文法・語法の修正案を、原文と対比した一覧で受け取る
  4. 【自動】 社内用語集と食い違う語を、該当箇所とともに指摘してもらう
  5. 【自動】 投稿規程(語数・見出し・単位・略語)に反する箇所を指摘してもらう
  6. 【人】 研究員が指摘を1件ずつ見て、採用するか却下するかを決める
  7. 【人】 意味に関わる指摘(主張の強さ、因果の書き方)だけを、社内レビューへ回す
  8. 英文校正会社へ出す、または直接投稿する

自動化されるのは「文法を直す」「用語を照合する」「規程と突き合わせる」の3つです。残るのは、指摘を採るかどうかの判断と、主張の中身の確認です。

02今回想定するシステム構成

構成図
英文原稿(Word / テキスト)
   │
   ├── 社内用語集(Excel → テキストに貼り付け)
   ├── 投稿先の規程(投稿サイトからコピー)
   │
   ▼【トリガー】研究員が原稿を貼り付ける
生成AIのチャット画面(ChatGPT)
   │
   ├──▶ 文法・語法の修正案(原文 / 修正案 / 理由 の3列)
   ├──▶ 用語集との食い違い(該当箇所 / 原稿の語 / 用語集の語)
   └──▶ 投稿規程との不一致(語数・見出し・単位・略語)
   │
   ▼
研究員が採否を判断 ──【人】1件ずつ見る
   │
   ▼
意味に関わる指摘だけ社内レビューへ ──【人】
   │
   ▼
英文校正会社 / 投稿
役割想定する製品代替候補
生成AIChatGPTClaude、Gemini
用語集ExcelGoogle スプレッドシート
原稿Microsoft WordGoogle ドキュメント、LaTeX

この構成に、ワークフローツールもAPIも登場しません。 月12本という件数なら、チャット画面に貼り付けるだけで十分に回ります。API連携を作るのは、件数が月100本を超えてからで構いません。

英文校正会社をやめる話ではありません。 査読誌に投稿するなら、最終的な校正は引き続き専門家に依頼してください。ここで減らしているのは、その前段の「出せる状態にするまで」の作業です。

03どうやって実装するのか

Step1

処理の起点を決める

研究員が原稿を書き終えて、チャット画面に貼り付けたときが起点です。自動実行はありません。

書き手が自分のタイミングで使える形にしておくことが重要です。承認のプロセスに組み込むと、「レビュー依頼の前に必ずAIを通す」という手順が増え、かえって面倒になります。自己校正の道具として、本人が使うものと位置づけてください。

Step2

入力データを集める

データ中身取得元
英文原稿本文全文(図表のキャプションを含む)研究員の手元
社内用語集日本語の社内用語と、対応する英語表記研究所のExcel
投稿先の規程語数制限、見出しの構成、単位・略語の書き方、引用の形式投稿サイト
過去の投稿原稿同じ投稿先へ出した自社の原稿(あれば)研究所の共有フォルダ

原稿が長くても、分割せずに一度に渡せます。 Gemini は100万トークン規模の入力を受け取れるモデルが提供されており、論文1本(1万語前後)は問題なく収まります。分割すると、前半と後半で用語の扱いが変わるため、一度に渡すほうが結果が安定します。

Step3

データの取得方法を決める

原稿: Word から本文をコピーして貼り付けます。数式や図が多い原稿は、テキストにしたときに崩れます。数式は原則としてAIに触らせないでください。 数式部分は [EQ1] のような目印に置き換えてから渡し、戻ってきた結果で元に戻します。

社内用語集: Excel の2列(日本語/英語)をコピーして貼り付けます。500行程度なら全部貼って構いません。よく使う50語に絞っても実用上は足ります。

投稿規程: 投稿サイトの「Author Guidelines」をコピーします。ここは毎回確認してください。 規程は改定されます。以前投稿したときの記憶で進めると、語数制限の変更を見落とします。

Step4

AIへ渡す前に整形する

  1. 数式・化学式の退避[EQ1] [CHEM1] のような目印に置き換えます。AIが数式の記法を「直して」しまうことがあります
  2. 引用表記の退避[Ref1] に置き換えます。文献番号を並べ替えられると、後の修正が大変になります
  3. 未公開情報の確認 … 出願前の内容や、共同研究先の秘密情報が含まれていないかを確認します。含まれる場合は、この工程に入る前に知財部と確認してください
  4. セクションの分離 … 要旨・本文・図表キャプションを分け、要旨には語数制限の確認を、キャプションには用語の統一を重点的にかけます
Step5

AIに処理させる

処理内容
文法・語法の修正案冠詞、時制、単複、前置詞、語順。原文と修正案を並べて提示する
表現の一貫性同じ概念が別の語で書かれている箇所を指摘する
用語集との照合社内用語が用語集と違う英語で書かれている箇所を指摘する
投稿規程との照合語数、見出しの名称と順序、単位の書き方、略語の初出時の定義
論旨の飛びの指摘根拠なく結論へ飛んでいる箇所を「指摘のみ」で示す

書き換えた全文を出させないでください。 全文を受け取ると、どこが変わったのか分からないまま採用してしまいます。必ず「原文/修正案/理由」の対比形式で出させます。 これが、この使い方でもっとも重要な設計です。

内容の追加もさせません。 「この主張を補強する文を足しましょうか」という提案は、書いていないことを書くことになります。論文では致命的です。

Step6

指示内容を固定する

あなたは、日本語を母語とする研究者が書いた英語論文を校正する編集者です。
下の原稿を校正してください。

【厳守事項】
- 原文の意味を変えないでください。主張の強さも変えないでください。
  「may contribute」を「contributes」に変える類の修正は禁止です。
- 書き換えた全文を出さないでください。必ず次の3列の表で返してください。
  該当箇所(原文そのまま) / 修正案 / 理由
- 内容を追加しないでください。文を足す提案をしないでください。
- [EQ1] [CHEM1] [Ref1] のような目印は、そのまま残してください。中身を推測しないでください。
- 数値、単位、試料名、装置名は変更しないでください。
- 下の用語集にある社内用語は、用語集の英語表記に統一してください。
  用語集にない語を勝手に統一しないでください。
- 下の投稿規程に反する箇所(語数、見出し、単位、略語の定義)を別枠で指摘してください。
- 論理の飛びがある箇所は、直さずに「指摘」としてだけ挙げてください。

【原稿】
{manuscript}

【社内用語集(日本語 / 英語)】
{glossary}

【投稿先の規程】
{author_guidelines}

「主張の強さを変えない」の1行が重要です。 英文校正は、控えめな表現を断定的に直しがちです。研究の主張を強めることは、書き手が意図していない内容に変えることを意味します。 査読で指摘されるのも、投稿後に問題になるのも、この種の変更です。

Step7

出力形式を固定する

チャット画面で使うなら、表形式で受け取れば十分です。API連携まで進める場合は、JSON Schema を指定して出力を固定します。OpenAI API では response_formatjson_schema 型を strict で指定することで、応答を必ずスキーマどおりの形にできます。

{
  "corrections": [
    {
      "section": "",
      "original": "",
      "suggested": "",
      "reason": "",
      "category": "grammar | usage | consistency | glossary",
      "changes_meaning": true
    }
  ],
  "guideline_issues": [
    { "rule": "", "location": "", "detail": "" }
  ],
  "logic_notes": [
    { "location": "", "note": "" }
  ],
  "word_count": 0
}

changes_meaning は、その修正が意味を変える可能性があるかどうかをAI自身に申告させる項目です。ここが true の指摘だけを社内レビューへ回せば、レビュー側の負担が大きく減ります。

Step8

システムへ連携する

連携先はありません。 結果を見ながら Word の原稿を手で直します。

強いて仕組みを足すなら、指摘の一覧をスプレッドシートへ貼り付け、採否の列を付けて記録する程度です。これをためていくと、自分がどの文法項目でよく指摘されるかが分かります。 冠詞が毎回出てくるなら、次からはそこを意識して書けます。教育の材料になる、という意味では、この記録に価値があります。

英文校正会社に出す場合は、AIの指摘を反映した原稿を渡します。AIの指摘一覧そのものを校正会社へ渡す必要はありません。

Step9

人が確認する

全件、書き手が1件ずつ採否を決めます。一括で採用しません。

理由は、修正案の中に意味を変えるものが混ざるためです。英語として自然になる修正が、研究の主張としては正しくないことがあります。これを判断できるのは、その研究をやった本人だけです。

changes_meaning が true の指摘と、logic_notes に挙がった箇所は、社内レビューへ回します。ここが、英語の得意な研究員に見てもらうべき部分です。文法の修正案を人が見る必要はありません。

Step10

例外に対処する

起きること対応
原稿が長すぎて一度に渡せないセクション単位に分け、用語集を毎回一緒に渡す。用語の統一だけ最後に通しで確認する
数式や化学式が書き換えられた目印への置き換えを前処理で徹底する。戻ってきた結果に目印が残っているかを確認する
文献番号が並べ替えられた同様に目印に置き換える。文献リストはAIに渡さない
主張が強められているchanges_meaning が true の指摘として挙がる。ここは原則却下する
用語集にない専門用語が統一された用語集の範囲外は触らないよう指示する。それでも起きたら却下する
投稿規程が読み取れない(PDFの体裁が崩れる)語数制限と見出し構成だけ手で書き写して渡す
出願前の発明が原稿に含まれているこの工程に入る前に止める。 知財部の確認を経てから進める
共著者が他社・他大学にいる相手先の秘密情報が含まれる場合、外部AIへ渡せるかを共同研究契約で確認する
Step11

記録を残す

チャット画面で使う場合、記録は自動では残りません。次の2つだけ、手元に残すことをおすすめします。

  • 指摘の一覧と、採否の結果(スプレッドシート1枚)
  • 使った用語集の版と、投稿規程を確認した日付

前者は、書き手ごとの弱点が見える材料になります。後者は、投稿後に規程違反を指摘されたときに、いつ時点の規程を見たかを示せます。

原稿そのものを外部サービスの履歴に残したくない場合は、履歴を残さない設定で使ってください。 未公開の研究内容を扱うため、ここは組織の方針に従います。

04実装レベルの3段階

最小構成:チャット画面に原稿・用語集・投稿規程を貼り付け、対比表で受け取る / 一次校正のすべて
半自動化:用語集と投稿規程をあらかじめ登録した専用の入力画面を用意し、原稿だけ貼れば済むようにする / 上記+貼り付けの手間
本格構成:API連携で、共有フォルダに置いた原稿を自動で校正し、指摘一覧をシートへ出力する / 上記+記録の自動化

このユースケースでは、半自動化以降の効果が小さいことを明記しておきます。 削減の大半は最小構成で取れます。月12本という件数では、貼り付けの手間を自動化しても、減るのは1本あたり数分です。 件数が月100本を超える、または部門をまたいで数百名が使うようになった段階で、初めてAPI連携を検討してください。

05工数削減シミュレーション

前提値(モデル条件)
対象人数
12 名
月間件数
12 件
1件あたり現在時間
120 分
1件あたり導入後時間
44 分
現在  12件 × 120分 ÷ 60 = 24 時間/月
導入後 12件 × 44分 ÷ 60 = 8.8 時間/月
月間削減時間
15.2h
削減率
63%
年間削減時間
182h
年間金額換算(時間単価4,000円)
73万円
モデル条件による試算であり、実際の効果は業務内容・運用方法によって異なります。

自社条件で導入効果を整理したい方へ

このユースケースを自社に当てはめた場合の前提値と削減見込みを、業務ヒアリングをもとに整理します。

AI活用について相談する

06向いている企業・向いていない企業

向いている
  1. 研究員・技術者が英語で論文や学会要旨を書いており、投稿前の英文チェックを社内の限られた人に頼っている企業・研究機関。英文校正会社に出す前の原稿整備に時間がかかっている場合。社内で用語の訳し方が人によって違う場合。
向いていない
  1. 英文の対外発表が年に数本しかない場合。共著者に英語を母語とする研究者がいて、その人が通しで見る体制がある場合。投稿先が日本語誌だけの場合。

07最小構成で試す方法

この記事の構成が、そのまま最小構成です。 追加で試すことがあるとすれば、精度の確かめ方だけです。

  1. すでに投稿済み(採択済み)の英文原稿を3本用意する
  2. 投稿前の版(社内レビューを受ける前の原稿)をチャット画面に貼り付ける
  3. 上記のプロンプトで校正させる
  4. 出てきた指摘と、実際に社内レビューで指摘された内容を突き合わせる

見るのは次の2つです。

見る点判断
社内レビューの指摘のうち、何割がAIでも出たか7割以上なら、一次校正を任せられる
意味を変える修正が、何件混ざっていたか1本あたり2〜3件は出る。ゼロにはならない前提で、採否の運用を組む

2つ目が重要です。「意味を変える修正は出ない」と期待して一括採用する運用にすると、事故が起きます。 出る前提で、1件ずつ見る運用にしてください。

所要は半日です。研究員1名で試せます。

08実装時につまずきやすいポイント

問題対策
書き換えた全文が返ってきて、差分が分からないプロンプトで「原文/修正案/理由」の表を必ず指定する
主張が強められている「主張の強さを変えない」を明記し、changes_meaning を申告させる
数式・化学式が壊れる目印に置き換えてから渡す
文献番号が並べ替えられる文献リストは渡さない。本文の引用は目印にする
用語集にない語まで統一される「用語集の範囲外は触らない」を明記する
指摘を一括で採用してしまう1件ずつ採否を決める運用にする。ここは省略しない
用語集が古く、現在の呼び方と違う使うたびに数語ずつ直す。500行を一度に整備しようとしない
投稿規程を前回の記憶で判断する毎回、投稿サイトからコピーし直す
出願前の内容を含む原稿を渡してしまう執筆の段階で知財部の確認を通す運用にする

09セキュリティ・AIガバナンス上の注意点

この構成で扱うデータ: 未発表の研究内容、実験条件と結果、共同研究先の情報。投稿前の原稿は、公開前の技術情報そのものです。

  1. 外部AIへの入力可否 … 未発表の研究内容を外部のAIサービスへ送ることになります。出願前の発明が含まれている場合、新規性に関わります。 知財部の確認を経てから使ってください。原稿に出願予定の内容が含まれるかは、書き手が判断できないこともあります
  2. 共同研究先の情報 … 他社・他大学との共同研究の場合、契約で第三者への開示が制限されていることがあります。共著者がいる原稿は、契約を確認してから使ってください
  3. 学習利用 … 入力を学習に使わないことが契約で保証されるサービスを選びます。個人契約のアカウントで業務の原稿を扱わないでください
  4. 履歴の保存 … 履歴を残さない設定で使うか、法人契約で保存方針が明示されたサービスを使います
  5. 投稿先の方針投稿先の学会・出版社が、AIの利用についてどう定めているかを確認してください。 校正目的の利用を認めつつ、その旨の記載を求める投稿先があります。生成AIを著者として記載しないことは、多くの出版社が共通して定めています
  6. 自動実行してよい範囲 … 校正の提案までです。修正の採用を自動化しないでください。 書き手が1件ずつ判断します

誤りが起きた場合のリスクは、主張が意図と違う形で発表されること、未公開の情報が外部へ出ること、投稿先の規程違反です。1つ目は、著者の責任として残ります。AIが直したから、という説明は通りません。

10まず何から始めるか

1週目:投稿先の方針を確認する

主要な投稿先の Author Guidelines で、生成AIの利用についての記載を確認します。ここが最初です。 使えないと分かってから仕組みを考えるのは無駄になります。

2週目:用語集を50語に絞る

500行のExcelを整備しようとせず、実際によく出る50語だけを抜き出します。 自社製品名、独自の技術用語、部門名がその大半を占めます。この50語だけで、用語の不統一の多くは解消します。

3週目:採択済みの原稿3本で試す

投稿前の版を使い、社内レビューの指摘と突き合わせます。何割が再現されるか、意味を変える修正が何件混ざるかを数えます。

4週目以降: 研究員2〜3名で実際の原稿に使ってもらいます。採否の記録をスプレッドシートに残してください。 1か月ためると、どの指摘が役に立ち、どの指摘が毎回却下されているかが見えます。却下が続く種類の指摘は、プロンプトで抑制できます。


11関連ユースケース

12この仕組みを理解するための記事

13技術仕様の確認日・参考情報

技術仕様確認日:2026-09-21/最終更新:2026-09-21
確認した内容情報源確認日
OpenAI API の Structured Outputs が、供給したJSON Schemaに必ず沿った応答を返す機能であること。response_formatjson_schema 型を strict で指定して有効にすることOpenAI Docs: Structured Outputs2026-09-21
Gemini が100万トークン規模の入力を受け取れること。関連情報をまとめて前置きで渡す使い方が案内されていることGemini API Docs: Long context2026-09-21
Claude API で output_config.formatjson_schema を渡すと、応答をスキーマに沿った形に制約できることClaude Docs: Structured outputs2026-09-21

投稿先ごとの生成AIの利用方針、および原稿を外部サービスへ渡してよいかの判断は、利用環境に応じた個別確認が必要です。 出願前の発明が原稿に含まれる可能性については、自社の知財部の確認を経てください。

実装ステータス:構成例。 公開仕様に基づいて設計した構成であり、当社で実際に構築・検証したものではありません。工数の数値はモデル条件による試算です。

自社の業務に使えるAI活用候補を整理します

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