Studioの新しい公開基盤に切り替える?|AIに読まれるサイトへ

Studioの新しい公開基盤に切り替える?|AIに読まれるサイトへ

「Studioの管理画面に新しい公開基盤の案内が出ているが、会社のサイトを切り替えてよいのか分からない」「切り替えれば検索にもAIにも強くなると聞いたので、急いだほうがいいのでは」。ここで言うStudioは、国産のノーコードのサイト制作ツールで、グーグルの集計ツールとは別の製品です。企業サイトや採用サイトをこのツールで持つ会社では、6月の正式リリース以降、この2つの声が同じ会議で出るようになりました。気持ちはよく分かります。ただ、切り替えれば自動で検索とAIに強くなるわけではありません。本当は、読まれやすい土台が手に入るだけで、中身と計測の確認は別に要ります。この記事では、公式の告知とヘルプで確かめた事実をもとに、切り替える時期の選び方と、切り替えの前後に確かめることを整理します。


カメ先生カメ先生

新しい公開基盤は、ページの見せ方の仕組みそのものを入れ替える変更なんだ。検索エンジンやAIのツールがページの文章を読み取りやすくなる、と公式は説明しているよ。


カメ子カメ子

それなら、今すぐ切り替えたほうが得に見えますけど、何か落とし穴があるんですか。


カメ先生カメ先生

仕組みが変わるから、埋め込んだ外部の部品や計測のタグ、独自ドメインの設定に影響が出ることがある。確かめる前に全部を切り替えると、数字が崩れても原因が追えなくなるんだ。


カメ子カメ子

土台の良さと、切り替えの手間を並べて、いつ動くかを決める話なんですね。


この記事のポイント
  • Studioは2026年6月11日に新しい公開基盤を正式リリース。新規のサイトは自動で新基盤、既存のサイトは設定から手動で切り替える
  • 旧基盤へ戻せる期間は2027年1月末を目処に終わる予定。切り替え前に、埋め込み・計測タグ・フォーム・独自ドメインを確かめる
  • 読み取りやすくなるのは土台だけ。構成と文章と計測の確認は人がやり、AIは確認項目の洗い出しと説明文の下書きまでに使う

コンテンツ制作・SEOにAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?

デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。

目次

Studioの新しい公開基盤で、何が変わったのか

Studioの公式の告知によると、新しい公開サイト基盤は2026年6月11日に正式リリースされました。狙いとして挙げられているのは表示の速さと、検索エンジンだけでなくAIのツールからもサイトの内容が参照されやすい土台にすることです。対象は全プランと告知に書かれています。先にベータ版として公開され、試した利用者の声をもとに正式版になった流れです。

扱いは、サイトを作った時期で分かれます。リリース日以降に新しく作るプロジェクトには、新しい基盤が自動で当たります。一方、それより前に作ったプロジェクトは、切り替えの操作をするまで旧基盤のまま公開され続けるとヘルプにあります。放っておいても勝手に切り替わることはありません。

ヘルプは、今後の新しい機能は新基盤を前提に提供すると書いています。つまり、旧基盤のまま使い続けるほど、新しい機能を使えない期間が長くなります。今すぐ困ることはなくても、いずれ切り替える前提で予定を組んだほうが、制作の計画は立てやすくなります。

この記事で扱うのは、すでにStudioで公開しているサイトを持つ会社の判断です。サイトの作り直しや、別の管理システムへの乗り換えは扱いません。オウンドメディアの管理システムの選び方は別の記事にまとめています。ここでは、同じツールの中で土台だけを入れ替える判断に絞ります。

旧基盤と新基盤の違いを、表示の仕組みで見る

ヘルプの説明を日本語で言い換えると、旧基盤は、1枚の土台のページを最初に読み込み、ページを移るたびにブラウザの側で画面を組み立て直す方式です。新基盤は、ページごとに文章の入った画面をサーバーの側で作っておき、配信の網から届ける方式です。最初に届く画面に、文章やページの説明が最初から入っているかどうかが、いちばん大きな違いです。

比べる点旧基盤新基盤
画面を組み立てる場所閲覧者のブラウザの側サーバーの側で作っておく
ページの数え方1枚の土台を基点にするページごとに別の画面を持つ
最初に届く中身組み立て前の土台が中心文章と説明の情報を含めて届く
得意なことサイト内を移るときの画面の切り替えが軽い初回の表示と再訪問の速さ、読み取りやすさ
影響が出やすい所(旧来のまま)ページの移り方を前提にした独自の実装

旧基盤にも良さはあり、ヘルプは、サイト内を回るときの画面の切り替えが軽いと書いています。新基盤は、初回と再訪問の表示の速さ、検索とAIからの読み取りに有利だと説明されています。どちらが優れているかではなく、何を得て何が変わるかで見ると、社内の説明がぶれません。

描画の仕組みそのものの一般論や、検索に出ない原因の切り分け方は、描画の方式で検索に出ないサイトの原因を扱った別の記事にまとめました。この記事では、Studioを使う会社が、この変更をいつ、どの順番で受け入れるかという判断に話を絞ります。

「切り替えれば検索とAIに強くなる」という誤解

よくある誤解は、切り替えの操作をすれば、検索の順位やAIの答えへの出方が自動で良くなる、という期待です。公式が言っているのは、AIのツールからも参照されやすい土台になる、という点までです。参照されやすいことと、参照される価値があることは別の話です。中身が薄いページは、読み取りやすくなっても選ばれません。

しかも告知には、既存のサイトを切り替えた場合、検索エンジンでの評価に反映されるまでには時間がかかると書かれています。切り替えた翌週に順位や流入が動かなくても、失敗とは限りません。逆に、切り替え直後に数字が大きく動いたときは、効果より先に計測の崩れを疑うほうが安全です。

もう1つの誤解は、旧基盤のままだと検索やAIに全く読まれない、という心配です。旧基盤でも検索に出ているサイトは多くあります。問題になりやすいのは、画面を後から組み立てる方式を苦手とする読み手がいることで、AIのツールの中には、最初に届く中身しか読まないものがあるという点です。新基盤はこの弱点を土台の側で減らします。

したがって、切り替えの判断は「強くなるから急ぐ」ではなく、「弱点が減る土台に、確かめられる状態で移る」と考えます。社内の稟議や報告でも、効果の約束ではなく、土台の改善と確認の手順を書いておくと、切り替えた後に期待と結果が食い違って揉めることを避けられます。

切り替えで良くなること、変わらないこと

良くなるのは、ページを開いたときの初回の表示の速さと、再訪問の速さ、そして検索エンジンとAIのツールがページの構造と中身を把握しやすくなることです。ヘルプは、最初からページの文章と説明の情報を含めて出すので、読み手がページの中身をつかみやすくなると書いています。

変わらないのは、ページに書いてある中身そのものです。見出しの順番、文章の具体さ、会社の事実の正しさ、ページごとの説明文は、土台を入れ替えても自動では直りません。採用サイトで募集の条件が古いまま、製品ページで仕様が1つ前の版のまま、といった状態は、読まれやすくなった分だけ、古い情報が広まりやすくなります。

変わらないものはもう1つあります。社内の運用です。誰がページを更新し、誰が公開の前に確かめるかという流れは、基盤とは関係なく残ります。切り替えを機に、ページの持ち主と確認の担当を一覧にし直すと、土台の改善を中身の改善につなげやすくなります。

表示の速さについては、実際の数字が変わったかを自社で測ってから社内に伝えます。速さの指標には種類があり、どの数字を見るかで結論が変わります。表示の速さの測り方の違いは別の記事で扱っているので、ここでは切り替えの前と後で同じ指標、同じページ、同じ端末の条件で比べる、という決まりだけ押さえておきます。

期限の読み方:2027年1月末に何が終わるのか

告知とヘルプによると、移行の期間は2027年1月末までを予定しています。この期間中は、新基盤と旧基盤のあいだをどちらの向きにも切り替えられるとされています。切り替えた後に不具合が見つかれば、旧基盤へ戻して直してから、もう一度切り替えることができます。

期間が終わると何が起きるかについて、告知は、旧基盤へ戻す機能の提供と、旧基盤のサポートを2027年1月末を目処に終える予定だと書いています。ヘルプも、以後は新基盤への一方通行になるとしています。期限を過ぎると、切り替えた後に戻せなくなることが、いちばん大きな意味です。

一方で、旧基盤のまま切り替えていないサイトが、期限の後にどう扱われるかは、確かめた範囲の告知とヘルプには明記されていませんでした。自動で切り替わるのか、旧基盤のまま動き続けるのかは、公式の続報で確かめる項目です。ヘルプには、旧基盤での動作はサポートの対象外になる場合があるとも書かれています。

この読み方から出てくる実務の結論は、期限の直前に切り替えるのが最も危ないということです。戻せる期間の中で切り替え、問題が出たら戻して直す余裕を残しておくのが安全です。制作会社に頼んでいる場合も、繁忙期と重なる年末年始より前に作業の枠を押さえておくと、戻す余地を失わずに済みます。

  • 告知もヘルプも「予定」「目処」と書いている。日付は公式の続報で見直す
  • 戻せる期間の終わりと、旧基盤のサポートの終わりは同じ時期とされている
  • 旧基盤のまま残したサイトの期限後の扱いは、確かめた時点では明記がない

切り替えで影響が出やすい4つの場所

ヘルプは、既存のプロジェクトでは一部で互換性の問題が起きる場合があると書き、影響が出やすい場所を挙げています。まとめると4つです。外部の部品や独自のコードを埋め込んだページ、広告や成果の計測タグのあるページ、ページの絞り込みや開閉の部品を組み合わせたページ、ベータ版の外部データ連携を使うページです。

1つ目の埋め込みは、エンベッドボックスという部品を使って外部のスクリプトを入れた場合や、独自のコードを足した場合です。旧基盤のページの移り方を前提にした作りは、新基盤では動き方が変わる場合があるとヘルプにあります。チャットの窓、予約の画面、地図、動画などの外部の部品は、ページを移ったときに正しく出るかを1つずつ見ます。

3つ目の組み合わせは、URLの条件で一覧を絞り込む機能と、開閉するトグルボックスを一緒に使う場合です。ヘルプは、この組み合わせで開閉の状態が初めの状態に戻ることがあると注意しています。4つ目のAPI連携のベータ版の機能は、新基盤では対応しなくなると書かれており、使っているページがあれば、切り替えの前に代わりの作り方を決めておく必要があります。

2つ目の計測タグは影響が大きいので、次の節で分けて扱います。この4つに当てはまるページを、切り替えの前に一覧にしておくと、確かめる量がはっきりします。当てはまるページが少ないサイトほど早く切り替えやすく、多いサイトほど準備に時間をかけたほうがよい、という判断の材料にもなります。

計測タグの二重計測を、切り替え前に止めておく

ヘルプは、GA4とタグの管理ツールの設定について、二重に計測されるおそれを確かめる項目として挙げています。旧基盤ではページを移る動きをタグの側で拾う設定にしていた場合、新基盤ではページごとに読み込まれるので、同じ閲覧が2回数えられることがあります。

二重計測が起きると、切り替えた翌日から閲覧数が急に増えたように見えます。サイトが良くなったように見えるので、気づくのが遅れがちです。広告の成果の計測タグでも同じことが起きると、成果の数が膨らみ、広告の配信の最適化にも影響します。数字の変化を効果と読む前に、計測の設定を疑う順番を決めておきます。

確かめ方は、切り替えの前に、主要なページの1日あたりの閲覧数と、成果の件数を控えておくことです。切り替えた後、同じ条件で数日分を比べ、閲覧数がほぼ倍になっていたら、まず二重計測を疑うという目安を置きます。テスト用のプロジェクトで先にタグの動きを見ておくと、本番のサイトで数字を崩さずに済みます。

自社のGA4で生成AI経由の流入を見ている場合は、切り替えの前後で見方をそろえることも大事です。AIの答えから来た流入の測り方そのものは別の記事で扱っているので、ここでは、切り替えの日を計測の画面に注記として残しておくことを勧めます。後から数字を読む人が、変化の理由を追えるようになります。

独自ドメインは、DNSの設定の変更が要る

会社のドメインでサイトを公開している場合、見落とすと表示そのものが止まる点があります。ヘルプは、独自ドメインを使っているときは、DNSのAレコードを旧基盤の番地から新基盤の番地に変更する必要があると書いています。確かめた時点のヘルプでは、旧は35.194.122.208、新は34.111.141.225です。

ドメインの設定は、Web担当者ではなく情報システムの担当者や、ドメインを取った制作会社が持っていることがよくあります。切り替えの日に、誰がどの画面でAレコードを書き換えるのかを事前に決めておかないと、基盤は新しくなったのにドメインの向き先が古いまま、という状態になります。

DNSの変更は、世の中に行き渡るまでに時間がかかることがあります。アクセスの少ない時間帯に作業し、変更の後に複数の端末と回線で表示を確かめるのが基本です。番地はヘルプの最新の記載を当日にもう一度見てから書き換えます。この記事の数字を写すのではなく、公式の画面を正とします。

採用サイトとコーポレートサイトを別のプロジェクトで持っている会社では、プロジェクトごとにドメインの設定を確かめます。サブドメインで分けている場合も、それぞれのAレコードが対象になります。ドメインの一覧と担当者を1枚にしておくと、切り替えの順番も決めやすくなります。

フォームと外部の部品の確かめ方

法人のサイトで、止まったときの損失がいちばん大きいのは問い合わせと資料請求のフォームです。Studioの標準のフォームを使っている場合も、外部のフォームを埋め込んでいる場合も、切り替えの後に実際に送信して、通知が担当者に届くところまでを確かめます。表示されているだけでは確かめたことになりません。

外部のフォームは、埋め込みの部品に入れていることが多く、前の節の埋め込みの影響を受けやすい場所です。送信後のお礼のページに成果の計測タグを置いている場合は、計測の二重化とも重なります。フォームは、表示、入力、送信、通知、計測の5つを順に見る、と手順書に書いておきます。

チャットの窓や予約の画面など、ページの右下に出る外部の部品は、ページを移ったときに消えたり、2つ重なって出たりしないかを見ます。旧基盤ではページを移っても同じ画面の中だったので問題が出なかった部品が、新基盤ではページごとに読み込み直されることで挙動が変わる場合があります。

確かめた結果は、ページの名前、部品の名前、確かめた日、確かめた人、結果を表にして残します。問題が出た部品は、提供元の案内で新しい埋め込み方が出ていないかを見て、直せなければ切り替えを延ばすか、その部品の置き方を変えます。記録があれば、戻して直す判断も早くなります。

いま切り替える・期限まで待つ・新しいサイトから、の3択

ここまでの確認の量を踏まえて、選択肢を3つに分けます。1つ目は、確認の準備ができ次第、いま切り替える。2つ目は、戻せる期限の少し前まで待つ。3つ目は、キャンペーンのページなど新しく作るサイトは新基盤で始め、既存のサイトは後から切り替える、です。基盤の切り替えはプロジェクト単位なので、1つのサイトの中でページごとに段階を分けることはできません。

比べる点いま切り替える期限の少し前まで待つ新しいサイトから始める
表示崩れの確認全ページを一度に見る同じ量を後でまとめて見る新しいサイトは最初から新基盤で作る
計測タグ切り替え日を境に比べられる年末に作業が集中しやすい新旧のサイトで設定が分かれる
フォーム・埋め込み問題が出ても戻す余裕がある戻す余裕が少ない既存側は後で同じ確認が要る
新しい機能早く使える待つ間は使えない新しいサイトだけ使える
向く会社埋め込みが少ないサイト繁忙期や改修の予定がある会社複数のサイトを持つ会社

表で見ると、待つことの利点は、今の繁忙期を避けられることくらいです。その代わり、確認の量は減らず、戻せる期間だけが短くなります。待つなら、待つ理由と、切り替える月を先に決めておくことが条件です。理由のない先送りは、期限の直前の作業につながります。

3つ目の新しいサイトから始める進め方は、複数のサイトを持つ会社で使えます。新しいキャンペーンのページを新基盤で作ると、計測タグや埋め込みの動きを本番に近い形で確かめられます。その知見を既存のサイトの切り替えの手順書に写せるので、テスト用のプロジェクトの代わりにもなります。

どの選択肢が合うかを決める目安

いま切り替えるのが合うのは、影響が出やすい4つの場所に当てはまるページが少なく、独自ドメインの設定を変えられる担当者が社内にいる会社です。会社概要と製品の紹介、問い合わせのフォームだけ、というサイトなら、準備から確認までを数日で終えられることが多いはずです。

待つのが合うのは、サイトの改修や作り直しの予定がすでにある会社です。改修と切り替えを同じ時期に行うと、確認を1回にまとめられます。ただし、改修が期限の直前に終わる予定なら、切り替えだけ先に行ったほうが安全です。戻せる期間を残すことを、改修の予定より優先します。

新しいサイトから始めるのが合うのは、採用サイト、製品ごとのサイト、キャンペーンのページなど、複数のプロジェクトを持つ会社です。新しいものから新基盤で作り、慣れてから影響の大きい本体のサイトを切り替えます。最初に切り替えるのは、止まっても影響の小さいサイトにすると、社内の不安も和らぎます。

どの選択肢でも共通なのは、切り替える月と責任者を文書にしておくことです。Web担当者、ドメインの担当者、計測の担当者、フォームの通知を受ける担当者の4者の名前がそろわないうちは、切り替えの日を決めません。人がそろっていれば、作業そのものは短い時間で終わります。

切り替えの手順と、かかる時間

ヘルプに書かれた切り替えの操作は短いものです。ただし、事前にページごとの挙動を試す専用の機能は用意されていないとヘルプは書いており、テスト用のプロジェクトなどで先に新基盤の動きを確かめることを勧めています。本番の操作の前に、次の順で進めます。

STEP1
影響の出やすいページを一覧にする

埋め込み、独自のコード、計測タグ、絞り込みと開閉の部品、API連携のベータ版を使うページを洗い出します。

STEP2
テスト用のプロジェクトで挙動を見る

影響の出やすいページと同じ作りをテスト用に用意し、新基盤での表示と計測を確かめます。

STEP3
切り替え前の数字を控える

主要なページの閲覧数、フォームの送信件数、表示の速さを、同じ条件で記録しておきます。

STEP4
設定から基盤を切り替える

プロジェクトの設定の一般の画面で、公開サイト基盤の設定を開き、新基盤を選んで保存します。完了まで約5分とヘルプにあります。

STEP5
独自ドメインの向き先を変える

独自ドメインを使っている場合は、ヘルプの最新の番地を見て、DNSのAレコードを書き換えます。

STEP6
切り替え後の確認をする

表示、フォーム、計測、外部の部品を確かめ、問題があれば戻せる期間の中で旧基盤に戻して直します。

操作が5分で終わるからといって、作業の枠を5分で取るのは危険です。確認まで含めて半日の枠を取り、戻す判断をする人をその場に置くのが現実的です。戻すかどうかの判断は、作業した人ではなく、サイトの責任者が持つと決めておきます。

切り替えた後に、人が確かめること

切り替えの直後に見る項目は、切り替え前に控えた数字と並べて確かめられるものに絞ります。見た目の崩れ、フォームの送信、計測の数字、外部の部品の4つが中心です。すべてのページを見きれない場合は、閲覧の多いページと、問い合わせにつながるページを優先します。

  • 主要なページが、パソコンとスマートフォンの両方で崩れずに出る
  • 問い合わせと資料請求のフォームを実際に送信し、通知が担当者に届く
  • GA4の閲覧数と成果の件数が、切り替え前と比べて不自然に倍になっていない
  • チャットの窓、予約、地図、動画などの外部の部品がページを移っても正しく出る
  • 独自ドメインで開いたときに、新基盤のページが表示される
  • サーチコンソールで、主要なページの取得に異常が出ていない

数日から数週間は、検索の順位と流入の変化を見守ります。告知にあるとおり、評価への反映には時間がかかります。すぐに動かないことを前提に、1か月後、3か月後に見直す日を決めておき、切り替えの前後で比べた結果を社内に報告します。

この確認はAIに任せません。AIに頼めるのは、確認項目の一覧の下書きや、記録の表の形を整えることまでです。実際にフォームを送り、通知が届いたかを見て、数字が正しいかを判断するのは人の仕事です。表示と送信の確認は、必ず人が画面で行うと手順書に書いておきます。

読まれやすい土台の上に、中身を整える

土台が読み取りやすくなったら、次は中身です。まず見直したいのは、ページごとのタイトルと説明文です。新基盤はこれらの情報を最初から含めて出すので、説明文が空のページや、どのページも同じ説明文のサイトは、その弱さが読み手にそのまま伝わります。切り替えを機に、主要なページの説明文を1つずつ書き直します。

次に、見出しの順番と文章の具体さです。AIのツールがページを参照するときは、何の会社で、何を提供し、誰に向けたページなのかが、文章から読み取れる必要があります。会社の強みを写真やデザインだけで伝えているページは、文章で言い換えた一文を足しておくと、人にもAIにも伝わりやすくなります。

AIのクローラーを受け入れるか拒むか、AI向けの案内のファイルを置くかどうかは、別の判断です。この記事では扱わず、AIのクローラーへの向き合い方を整理した別の記事に譲ります。土台の切り替えと、AIのクローラーの受け入れの判断は、分けて決めると、社内の議論が混ざりません。

中身の見直しは、一度に全部やろうとすると止まります。閲覧の多い上位のページと、問い合わせにつながるページから順に、月に数ページずつ進めます。ページの持ち主を決め、書き直した日を記録しておくと、半年後に何が変わったかを追えるようになります。

制作補助のAIの使いどころと限界

Studioには、制作を補助するAIとして、スタジオ・アシスタントのベータ版があります。公式の告知では2025年12月23日に発表され、聞き取りの内容から画面の骨組みとデザインの案を作る道具と説明されています。先行の利用者向けの提供で、現時点では1ページのサイトの制作が対象とされ、複数ページへの対応は今後の予定です。

この道具は、新しいページの最初の案を作る場面に向いています。既存のサイトの基盤を切り替える作業そのものを代わりにやる道具ではありません。ベータ版の機能は、画面や対象が予告なく変わることがあるので、社内の手順書に組み込むのは、正式版になってからにするのが無難です。

切り替えの作業でAIを使うなら、汎用の生成AIに、影響の出やすい4つの場所を伝えて確認項目の一覧を下書きさせる、ページの説明文の案を複数出させる、といった使い方が現実的です。そのときは、説明文の根拠にしたページの文章を一緒に書き出させると、事実と違う説明が混ざったときに人が気づけます。

  • 切り替えてよいかの判断をAIに決めさせる
  • AIが作った確認項目の一覧だけを見て、実際の画面を確かめない
  • AIが書いた説明文を、会社の事実と照らさずに全ページへ入れる
  • ベータ版の制作補助の機能を、既存サイトの運用の前提にする

よくある質問

切り替えに追加の費用はかかりますか

告知では、新しい公開基盤は全プランが対象とされています。確かめた範囲の告知とヘルプには、切り替えのための追加の料金の記載は見当たりませんでした。制作会社に確認の作業を頼む場合は、その作業の費用が別にかかります。

切り替えた後に問題が出たら、元に戻せますか

移行の期間中は、旧基盤へ戻すことができます。戻せる期間は2027年1月末を目処に終わる予定とされているので、戻す余地が残っているうちに切り替えるのが安全です。戻した後に原因を直し、もう一度切り替えます。

旧基盤のまま放っておくとどうなりますか

切り替えの操作をするまで、既存のサイトは旧基盤のまま公開されます。期限の後に旧基盤のサイトがどう扱われるかは、確かめた時点の告知とヘルプには明記されていません。公式の続報を確かめ、放置ではなく切り替える月を決めておくことを勧めます。

切り替えれば、AIの答えに自社のサイトが出るようになりますか

約束はできません。新基盤で変わるのは、ページの中身を読み取りやすくする土台です。AIの答えに選ばれるかどうかは、ページに書いてある中身と、ほかのサイトとの比べられ方で決まります。土台の切り替えと中身の見直しを、別の作業として進めます。

まとめ

Studioの新しい公開基盤は、ページの文章を最初から含めて届ける土台で、検索エンジンとAIのツールから読み取りやすくなります。ただ、切り替えるだけで検索やAIに強くなるわけではありません。既存のサイトは手動の切り替えで、戻せる期間は2027年1月末を目処に終わる予定です。埋め込み、計測タグ、フォーム、独自ドメインを先に確かめ、いま切り替えるか、理由を決めて待つか、新しいサイトから始めるかを選びます。表示と送信の確認は人が行い、AIは確認項目の洗い出しと説明文の下書きに使いましょう。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

コンテンツ制作・SEOにAIを活かす第一歩、まずは導入から始めませんか?

デボノはアカウント開設・初期設定など「そもそものAI導入」から社内定着まで伴走支援。マーケティング活用など一歩進んだご相談にも対応します。

運営会社:株式会社デボノ

目次