SansanのAIサーチで人を調べる線|人物の要約に載せない情報

SansanのAIサーチで人を調べる線|人物の要約に載せない情報

「商談の前に相手の経歴をAIでまとめて、チャットで上司に回しておいて」「AIが出した要約に、相手の前職の話と一緒に趣味のことまで書いてあった。これを社内に貼ってよいのか迷う」。名刺の管理にAIが入り始めた営業の現場から、こうした声が上がっています。2026年9月1日、SansanはAIが商談相手の人物像を要約する「AIサーチ」の提供を始めました。問われているのは、要約の出来ではありません。本当は、人について何を社内に残してよいかという線です。この記事では、発表で確かめられた機能の中身を押さえたうえで、場面ごとに要約に載せる情報と載せない情報を整理します。


カメ先生カメ先生

人を調べるAIは、会社を調べるAIとは話が違うんだ。相手は1人の個人で、要約されたものは社内で何度も読まれ、貼り直されていく。一度残った記述は、本人の知らないところで広がりやすいんだよ。


カメ子カメ子

公開されている情報をまとめるだけなら、問題にはならないのではないですか。


カメ先生カメ先生

公開されている情報でも、集めて1つにまとめると別の意味を持つことがある。仕事に関係のない話や、推し量った評価が混ざれば、なおさらだね。だから要約に何を載せないかを先に決めて、残す場所も絞っておく必要があるんだ。


カメ子カメ子

調べられることと、社内に残してよいことを分けて考えるんですね。


この記事のポイント
  • SansanのAIサーチは2026年9月1日から順次提供。スタンダード・アドバンストの契約が対象で、企業サマリーと人物サマリーを作る
  • 人物サマリーは名刺情報とWeb上の情報から経歴・業務・登壇歴をまとめる。学習への利用と名刺の公開範囲の扱いは発表に記載がなく、導入前に確かめる
  • 要約は商談の準備に使う下書き。人物の評価や格付けはAIに判断させず、私生活や推測は載せない

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目次

AIサーチで出てくる2つの要約

Sansanの2026年9月1日の発表によると、AIサーチは、AIが社内外の情報を横断的に参照して、商談相手に関する情報の収集と要約を行う機能です。提供は9月1日から順次で、対象はスタンダードかアドバンストのプランを契約している企業です。ブラウザ版とスマートフォンのアプリの両方で使えると書かれています。

要約は2種類あります。1つは企業サマリーで、相手の会社の事業内容やキーパーソン、自社との商談の履歴や過去のやりとりをまとめます。もう1つが人物サマリーで、商談相手の経歴、現在の業務の内容、登壇の履歴などをまとめると説明されています。

この記事が扱うのは、後者の人物サマリーです。会社の情報は、公開された事業の説明や決算の資料のように、会社として外に出している情報が中心です。人物の情報は、1人の個人に結びつく記述で、社内で扱う重さが違います。会社を調べる機能と、人を調べる機能は分けて決まりを作るのが出発点です。

使い方の入口も確かめておきます。発表では、AIエージェントが情報を横断的に参照すると説明されていて、利用者が相手の会社名や人物を指定して要約を求める使い方が想定されています。誰でも、いつでも、どの相手についても呼び出せるという手軽さが、決まりを先に作る理由になります。

参照する情報は、社内の記録と社外の公開情報

発表では、企業サマリーが参照する情報として、Sansanに登録された名刺の情報と商談の履歴、330万件以上の企業の情報、Web上の情報が挙げられています。人物サマリーは、このうち名刺の情報とWeb上の情報を元にすると書かれています。

ここで押さえておきたいのは、答えに混ざる情報に2つの性質があることです。社内の記録は自社が集めた情報で、Web上の情報は第三者が書いた情報です。前者は誰が登録したかをたどれますが、後者は書いた人も、いつの情報かも、要約からは分かりにくくなります。

もう1つは、社内の記録が自分の登録したものとは限らない点です。他の部署の社員が交換した名刺や、別の担当者の商談の履歴も、同じ会社の記録として参照され得ます。自分が直接知らない接点が要約に出てきたときは、誰の記録かを確かめてから使います。

人物サマリーが元にする2種類の情報のうち、名刺は本人から直接受け取った情報です。一方、Web上の情報は、本人が自分で公開したものだけでなく、他人が書いた記事や紹介も含まれ得ます。同じ要約の中でも、情報の出どころによって信頼の度合いが違うと考えておきます。

人物の要約は、実験的な機能から本体へ

人物を要約する機能は、今回が初めてではありません。Sansanは2024年7月12日に、実験的な機能を集めた枠で「AI人物プロフィール」を無料で提供すると発表していました。企業名と氏名を入れると、Web上の情報を集めて、経歴や仕事の内容、登壇の実績などを要約するという説明です。

2026年9月のAIサーチは、この考え方を本体の機能として、名刺と商談の履歴も合わせて使えるようにしたものと読めます。実験的な機能の枠のものが、いまも同じ形で提供されているかは、この記事では確かめていません。社内に両方の機能の案内があるなら、どちらを使う前提の決まりかを明記します。

本体の機能になったことで、使う人は一部の試したい社員から、契約しているプランの利用者全体へと広がり得ます。試しに使う段階では暗黙の了解で済んでいた扱いも、全員が使う段階では文書にしておく必要があります。

もう1つの変化は、参照する情報に社内の記録が加わったことです。Web上の情報だけなら、誰が調べても同じ答えになります。名刺と商談の履歴が加わると、答えに自社だけが持っている接点の情報が混ざるようになります。便利さが増した分だけ、答えを社外に出さない、という線も必要になります。

発表に書かれていない3つの点

9月1日の発表文には、導入を決める側が知りたい点のうち、書かれていないことがあります。推測で埋めずに、導入前に営業の担当者かサポートに確かめる項目として扱います。

  • 入力した内容や要約の結果が、AIの学習に使われるか
  • 名刺を非公開にしている場合、その名刺の情報が他の人の答えに出てこないか
  • 利用者ごとの閲覧の権限が、要約の元になる名刺と商談の履歴の範囲に反映されるか
  • 要約の結果や利用の記録が、どこにどれだけの期間残るか
  • 管理者が、機能を使える人を絞ったり止めたりできるか

特に2つ目と3つ目は、社内の情報の見え方に直結します。名刺や商談の履歴に閲覧の制限をかけている会社では、AIの答えがその制限の内側で作られるかどうかで、決まりの作り方が変わります。確かめた答えは日付と回答者を添えて記録し、社内の案内に書き写します。

確かめられないまま使い始める場合は、最も慎重な前提を置きます。つまり、非公開の名刺も答えに混ざり得る、と考えて使う範囲を決めます。確かめた結果が分かった時点で、決まりを緩めるほうが安全です。

確かめる相手は、契約の窓口になっている営業の担当者が第一の候補です。答えがメールで返ってきたら、社内の決まりの文書に日付と一緒に貼り、次に仕様が変わったときに比べられるようにしておきます。口頭の答えしか得られなかった場合は、その旨を記録に残します。

名刺の非公開の設定と、答えの関係

Sansanには、名刺を他の社員から見えないようにする非公開の設定があります。サポートセンターの案内では、名刺を非公開として取り込めること、スマートフォンのアプリでも1枚ずつ公開・非公開を設定できること、非公開で取り込んだ名刺は項目ごとに公開状態を変えられることが案内されています。

非公開にしている名刺は、たとえば個人的な付き合いのある相手や、機密の案件で会った相手などです。こうした名刺の情報が、AIの答えを通じて他の社員に見えると、非公開にした意味がなくなります。先に挙げたとおり、答えにどう反映されるかは発表には書かれていないので、ここは必ず確かめる項目です。

確かめる前の運用として、非公開にすべき名刺が公開のまま登録されていないかを棚卸しします。名刺の登録は日々の作業なので、公開・非公開を決める基準を、登録する社員に向けて短く示しておきます。基準の例は、社外秘の案件で会った相手、個人的な関係の相手、本人から扱いの配慮を求められた相手です。

名刺の公開の範囲は、もともとは社員同士でどの名刺を見られるかを決めるための設定でした。AIの答えが加わると、その設定が、AIを通じて誰に何が見えるかも左右する可能性があります。棚卸しは、AIサーチを使い始める前に一度済ませておくと、後から慌てずに済みます。

場面1:商談の前に相手を下調べする

最も使われるのは、初めて会う相手との商談の前です。相手の現在の業務と、公に話している関心を知っておけば、最初の質問の質が上がります。ここで要約に求めるのは、仕事の文脈に関係する情報だけです。

使ってよい情報の目安は、現在の役職と担当の領域、公の場での登壇や寄稿の題目、自社との過去の接点です。たとえば、相手が業界の催しで話した題目が分かれば、その題目に沿った事例を用意できます。自社との接点が分かれば、以前の担当者に話を聞いておくこともできます。

反対に、要約に家族や出身、私的な交友関係の話が混ざっていても、商談の準備には使いません。雑談の糸口として使いたくなる情報ほど、相手は自分が調べられたと感じやすいものです。要約を読んだ後に、仕事と関係のない部分は、メモに書き写さないと決めておきます。

もう1つ、要約はあくまで事前の仮説です。役職や担当は変わっていることがあるので、商談の冒頭で本人に確かめる前提で使います。要約をそのまま前提にして話を進めると、古い情報で相手を決めつけることになります。

場面2:展示会の後に追いかける相手を選ぶ

展示会の後は、交換した名刺が一度に数百枚単位で増えます。追いかける順番を決めるために、人物サマリーで相手の役割を確かめたくなる場面です。ここでは、要約を相手の役割と自社の提案の関係を確かめる材料として使います。

気をつけたいのは、要約を元に相手を点数づけして並べたくなることです。経歴の華やかさや登壇の多さで、追いかける価値を決めるのは、AIの要約に人の評価を任せることになります。優先順位は、ブースで聞いた課題や資料の請求といった、本人が示した関心で決めます。

見込み客を点数で並べる仕組みそのものの線引きは、利用目的の書き方や本人への説明を含めて別の論点です。本稿では、人物サマリーの記述を点数の材料にしない、という1点だけを決めておきます。

展示会の場面で要約が役立つのは、名刺の肩書きだけでは担当の領域が読み取れない相手です。たとえば部署名が幅広い相手なら、要約で現在の業務を確かめ、送る資料を選び分けられます。要約は、送る内容を選ぶために使い、送る相手を選ぶためには使わないと覚えておくと、線を引きやすくなります。

場面3:担当を引き継ぐときの申し送り

営業の担当者が替わるとき、新しい担当者は相手のことを一から知る必要があります。企業サマリーの商談の履歴と、人物サマリーの経歴を合わせれば、申し送りの下書きは早く作れます。申し送りに残すのは、これまでの接点と約束ごとが中心です。

前の担当者が個人的に感じた印象を、申し送りに書き加えることはよくあります。しかし「気難しい人」「決裁の力は弱い」といった評価は、根拠のない推測として、後から本人の目に触れても困らない形かどうかで判断します。事実として観察したことと、推測を分けて書きます。

申し送りの文書は、人物サマリーより長く社内に残ります。引き継ぎのたびに書き足されていくので、古い記述を消す担当も決めておきます。たとえば、担当が替わるたびに、1年以上前の推測の記述は消す、という決まりにしておくと、記述が積み重なりすぎません。

新しい担当者の側にも決まりが要ります。受け取った申し送りと人物サマリーを、そのまま自分のメモに貼り直さないことです。貼り直すたびに、消したはずの記述が別の場所に残るので、申し送りは元の場所を参照する形にし、写しを増やさないようにします。

場面4:役員に同行を頼む前の説明

大きな商談で役員に同行を頼むとき、相手の人物像を短く説明する資料を作ることがあります。ここは要約の結果が、最も広い範囲の社内に回りやすい場面です。役員向けの説明ほど、載せる情報を絞る必要があります。

載せるのは、相手の役職、担当の領域、自社との接点、今回の商談で相手が気にしている点です。公の場で話した方針があれば、出典の場所を添えて1行で書きます。経歴の細かい年表や、Web上で見つけた私的な発言は、説明の資料には入れません。

役員向けの資料は、会議の資料として共有のフォルダに保存されがちです。保存先を決め、商談が終わったら人物の説明の部分は消すか、閲覧できる人を絞ります。要約をそのまま貼るのではなく、必要な部分だけを人が書き直して載せる形にすると、余計な情報が紛れ込みません。

役員が商談の場で要約の内容を口にしてしまうことにも備えます。相手が自分で公にしていない経歴に触れると、相手は調べられたと感じ、信頼を損ねます。説明の資料には、相手の前で話してよい話題と、知っておくだけの情報を分けて書いておくと、同行する役員も迷いません。

人物の要約に載せない情報

場面が違っても、人物の要約から外すべき情報は共通しています。仕事の文脈に関係せず、本人が知ったら驚く情報は載せないのが基本の線です。具体的には次のようなものです。

  • 家族・恋人・交友関係など、私生活に関わる記述
  • 健康や病歴、信じている宗教や思想、政治的な立場に触れる記述
  • 出身地や生まれた年から、人柄や考え方を推し量った記述
  • 個人の交流サイトでの私的な投稿や、その内容から読み取った推測
  • 他人が書いたうわさや評判を、事実のように書いた記述

このうち2つ目は、個人情報保護法で要配慮個人情報として特に慎重な扱いが求められる情報と重なる部分があります。仮に要約に出てきても、社内のメモや顧客の管理の仕組みに書き写さないと、明文化しておきます。

載せない情報を決めるときは、AIに要約の元になった出どころを書かせると判断しやすくなります。どのページの記述かが分かれば、本人が自分で公開した仕事の情報なのか、他人が書いた記事なのかを人が見分けられます。出どころが示せない記述は、載せない側に倒します。

載せない情報の一覧は、要約を使う全員が同じものを見られる場所に置きます。営業の部署ごとに別の一覧を作ると、部署をまたいで要約が回ったときに線がずれます。一覧は短く保ち、迷う例が出てきたら、営業の責任者と個人情報の担当者が相談して、載せる側か載せない側かを決めて書き足します。

同じ名前の別人と、古い経歴に注意する

Web上の情報を元にした人物の要約で起きやすい誤りが、同じ名前の別人の情報が混ざることです。よくある名前ほど、別の会社の同姓同名の人の登壇や記事が、同じ人の経歴として並ぶおそれがあります。名刺の会社名と役職で、1件ずつ照らし合わせることが欠かせません。

もう1つは、情報の古さです。Web上の記事は、書かれた時点の役職や所属のまま残ります。数年前の登壇の紹介文を元にすると、すでに異動や転職をした後の相手を、前の立場で扱うことになります。要約の記述ごとに、いつの情報かを確かめます。

確かめ方は難しくありません。要約の中で商談に使う記述だけを選び、その出どころを開いて、名前・会社・時期の3点を見ます。3点のどれかが合わない記述は、使わないか、本人に確かめる質問に変えます。

この照らし合わせの作業自体は、AIに下書きさせることもできます。要約の記述ごとに出どころと時期を一覧にさせ、人がその一覧を見て判断する形です。ただし、同じ人かどうかの最終判断は、人が名刺を見て行います。

  • 同姓同名:名刺の会社名・役職と、出どころの記述を照らし合わせる
  • 古い情報:記述ごとに、書かれた時期を確かめる
  • 転職・異動:名刺の登録日が古い相手は、現在の所属を本人に確かめる前提で使う

要約を社内のどこに貼るか

人物の要約が広がる経路は、AIサーチの画面の外にあります。チャットへの貼り付け、顧客の管理の仕組みのメモ欄、会議の資料、議事録。一度貼られた要約は、Sansanの閲覧の権限とは関係なく読まれることになります。

貼ってよい場所の目安は、閲覧できる人が案件の関係者に限られている場所です。案件ごとの非公開のチャットや、担当者だけが編集できる商談の記録は候補になります。全社のチャットの部屋や、部署をまたいで誰でも読める共有フォルダには、人物の要約を貼らないと決めます。

CRMのメモ欄に書き写す場合は、書き写してよい項目を決めておきます。役職、担当の領域、自社との接点、商談で確かめた関心の4つ程度に絞り、要約の全文は貼らないようにします。全文を貼ると、載せないと決めた情報まで一緒に残ってしまいます。

保存する期間も決めます。商談が終わった後、人物に関する記述をいつまで残すかは、自社の個人情報の取り扱いの方針に合わせます。方針に期間の定めがない場合は、この機会に決めておくと、他の個人の情報の扱いにも使えます。

AIに判断させない:人物の評価と格付け

人物サマリーは、相手について知られていることを並べる道具です。その人が話の通じる相手か、決裁の力があるか、優先して追うべきか、といった人物の評価や格付けは、AIに判断させません。

AIが要約の中で「影響力の大きい人物です」「意思決定に関わる立場と考えられます」と書くことはあり得ます。こうした記述は、元の情報からの推し量りで、根拠は薄いことがあります。推し量った記述を見つけたら、根拠になった出どころを示させ、示せなければ消します。

評価をAIに任せると、同じ相手でも、その日にWeb上で見つかった情報によって答えが変わります。揺れる答えを、人の扱いの根拠にしないことが大切です。商談の進め方や、誰に会うかを決めるのは、担当者と責任者が、本人とのやりとりで得た事実を元に行います。

人が確認する範囲も、先に決めておきます。社内の記録に書き写す前に、担当者が載せない情報と同姓同名の混入を確かめる。役員向けの資料に使う前に、営業の責任者がもう一度見る。記録に残す前と、上に回す前の2か所で人が見ると決めておけば、誤った記述が広がる前に止められます。

使い始める前の5つの手順

ここまでの線引きを、使い始める前の手順にまとめます。決まりを配る前に、確かめる項目の答えを取るのが順番の要です。

STEP1
発表に無い点を確かめる

学習への利用、非公開の名刺の扱い、閲覧の権限との関係、記録の保存期間を、営業の担当者かサポートに確かめて記録します。

STEP2
名刺の公開・非公開を棚卸しする

非公開にすべき名刺が公開のまま登録されていないかを確かめ、登録の基準を社員に示します。

STEP3
載せない情報の一覧を作る

私生活、配慮が必要な情報、推測、うわさなど、要約から外す情報を短い一覧にします。

STEP4
貼ってよい場所と項目を決める

案件のチャットや商談の記録など貼ってよい場所と、CRMに書き写してよい項目を決めます。

STEP5
人が見る2か所を決める

記録に残す前と、役員や上長に回す前に、誰が何を確かめるかを決めます。

手順を配った後は、最初の1か月で実際に貼られた要約をいくつか抜き出して見直します。載せない情報が残っていないか、決めた場所以外に貼られていないかを確かめ、必要なら一覧を書き足します。

見直しの結果は、個人を責める材料にしないことも大切です。載せない情報が残っていた場合は、誰が貼ったかより、なぜ残ったかを見ます。要約の画面から全文を写す手順になっていたなら、書き写す項目を画面の近くに示す、といった仕組みの側で直します。

載せる・確かめて載せる・載せないの早見表

最後に、人物の要約の記述をどう扱うかを1枚にまとめます。社員向けの案内に、そのまま載せて使える形にしました。迷ったときは、載せない側に倒すのが原則です。

扱い記述の例理由
載せてよい現在の役職、担当の領域、自社との過去の接点仕事の文脈に直接関係し、本人も相手に知られている前提の情報
確かめて載せる公の場での登壇や寄稿の題目、前職の会社名同姓同名や古い情報が混ざりやすい。出どころと時期を確かめる
確かめて載せるWeb上の記事で紹介された発言書いた人と時期を確かめ、出典の場所を添える
載せない家族、健康、宗教や思想、政治的な立場仕事に関係せず、配慮が必要な情報と重なる
載せない人柄や決裁の力を推し量った記述、うわさ根拠が薄く、人の評価をAIに任せることになる

早見表は、機能の仕様や社内の方針が変わったら更新します。更新したら日付を入れ、以前の版と何が変わったかを1行で書いておくと、社員が変更に気づきやすくなります。

表の「確かめて載せる」の行は、確かめる人と手順も一緒に決めておきます。確かめるのは要約を使う担当者本人で、出どころを開いて名前・会社・時期を見るまでが手順です。確かめた記述だけに印をつけて残すと、後から読んだ人も、どの記述が確かめ済みかを見分けられます。

早見表の3つの区分は、会社を調べる企業サマリーには当てはめません。会社の事業や方針は、会社として公にしている情報が中心で、扱いの重さが違うからです。社員向けの案内でも、人物の要約の決まりと、会社の要約の決まりは別の見出しに分けて書き、混ぜないようにします。

よくある質問

AIサーチは、どのプランで使えますか

2026年9月1日の発表では、スタンダードかアドバンストのプランを契約している企業が対象で、9月1日から順次提供と書かれています。自社のアカウントでいつから使えるかは、画面か営業の担当者で確かめます。

公開されている情報だけなら、要約を社内で自由に回してよいですか

公開されている情報でも、集めて1人の人物像としてまとめると、元の情報とは違う重さを持ちます。仕事の文脈に関係する部分だけを、案件の関係者に限って共有するのが安全です。私的な記述や推測は、公開情報が元でも載せません。

非公開にした名刺の情報は、他の人の要約に出てきますか

発表文にはこの点の記載がありません。導入前に営業の担当者かサポートに確かめ、答えを記録します。確かめられるまでは、非公開の名刺の情報も混ざり得る前提で、貼ってよい場所と載せる項目を絞って使います。

人物サマリーの結果を、取引先に見せてもよいですか

要約は社内の商談の準備のための下書きとして扱い、社外には出さないと決めておくのが安全です。自社との商談の履歴が混ざった要約を相手や第三者に見せると、社内の記録が外に出ることになります。相手に確かめたい点があるなら、要約を見せずに、質問として本人に聞きます。

本人から、自分の情報を消してほしいと言われたらどうしますか

社内の記録や資料に書き写した人物の記述は、自社が扱う個人の情報になります。求めがあったときにどこを探せばよいかが分かるよう、要約を貼ってよい場所を決めておくことが、ここでも効いてきます。対応の手順は、自社の個人情報の取り扱いの方針に沿って、担当の部署が判断します。

要約に誤りがあったら、どうすればよいですか

誤りに気づいたら、その記述を社内の記録や資料から消し、同じ要約を貼った場所があれば合わせて直します。同姓同名や古い情報による誤りは、名刺の会社名・役職と出どころの時期を照らし合わせれば、多くは事前に見つけられます。誤りの傾向が続くときは、社内の案内の確かめ方に書き足します。

まとめ

SansanのAIサーチは、2026年9月1日から順次、スタンダードとアドバンストのプランで提供が始まりました。人物サマリーは名刺とWeb上の情報から、経歴・業務・登壇歴を要約します。学習への利用や、非公開の名刺が答えに反映されるかは発表に書かれていないので、導入前に確かめます。要約に載せるのは仕事の文脈に関係する情報だけで、私生活、配慮が必要な情報、推測は載せません。同姓同名と古い情報は出どころで照らし合わせ、人物の評価はAIに判断させず、記録に残す前と上に回す前の2か所で人が確かめましょう。

※本記事にはAIが活用されています。編集者が確認・編集し、可能な限り正確で最新の情報を提供するよう努めておりますが、情報の完全性、正確性、最新性、有用性等について保証するものではありません。本記事の内容に基づいて行動を取る場合は、読者ご自身の責任で行っていただくようお願いいたします。

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